上条「…はぁ、まーたインデックスの奴散らかして…掃除する身にもなってくれっての」
上条「散らかすだけ散らかして本人遊びに行きやがるし、あーもう不幸だー…」
上条「…ん?あいつは……下着までそこらに置いたままかよ、下着だけは自分でたたんでしまうって言ってたクセに」ピラッ
上条「やれやれ………えーとタンスにしまってと…………………………………」ピタッ
上条「……これ、インデックスがいつも履いてるんだよな…」ゴクリ
上条「………」ジー
パンツ「……」
上条「………」ゴクリ
パンツ「……」
上条「………はっ、俺は何考えてんだ?!こんなもん凝視して、まるで変態じゃねーか!?」ドキドキ
パンツ「……」
上条「………!?」ビクッ
パンツ「 」
上条「!!!!」
その時上条当麻は確かに聞いた。
自らが握りしめる布切れ………インデックスのパンツ(白)からの声を。
私 を 被 れ
その理性という幻想を打ち砕き、本能を開放しろ、という声を。
上条「…ぐっ…!!」ドクン
パンツ「……」
上条「…う……ぐぅ!?」ドクンドクン
パンツ「……」
上条「……だめだ……逆らえない…!!」ドクン…ドクンドクン…ドクン
上条「…はぁ…はぁ…あ、ああ…被りたい…うぅ……!!」ドクンドクン、ドクンドクンドクンドクン…ドクン!!
…………
上条「…!!!!」グイッ!!
上条「あ、かぶっちゃった//////」ポッ
ドクンッ!!
上条「…っ!?」ビクン!!
上条「なんだこのフィット感、それに安心感は!?包まれ…………」ブチン
ドクンッ!!ドクンッ!!
上条「フオオオオオオオオッッ!!!!」クワワワワッ!!
その時、上条当麻の内なる力が覚醒した。
上条当麻は不幸な少年だ。
彼はその特異な性質と力により、常日頃からフラストレーションが貯まっていた。
ある時は美しい少女の丸裸を目撃し
またある時は柔らかで穢れのない乙女の肢体に触れ。
更にはその業界の方々からはご褒美と称される様々な行いが彼の身体に刻まれた。
だが、それらを受け止めても、上条当麻には苦痛しかなかった。
それらの経験から発生する男の欲求、本能を吐き出すタイミングが皆無だったからである。
その溜まりな溜まった漢の欲求…魂が今、インデックスのパンツを被る事によって開放された。
上条「フオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
経験、知識、妄想、欲望
それら全てが交ざりあい、上条当麻の身体に圧倒的な力を与えたのだ。
上条「なんだこの煮えたぎるような衝動は!?ち、力が溢れる!!うおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
上条「えーい服なんぞ着てられるか!!クロスアウッ(脱衣)!!!!」シュババババッッ!!
ここに、一人の変態(ヒーロー)が誕生した
究極!!変態仮面!!
~とある正義の幻想殺し遍~
第1話「変態仮面誕生!!」
上条「…身体が軽い!!今なら逆立ちしてM字開脚しながら腕立て伏せを100回は余裕で出来そうだ…!!」シュババババ!!
上条「頭もまるで雲が晴れて青空が広がるようにすみわたっている…今なら暗記でも暗算でも股間をテーブルに擦りつけながらでもパーフェクトにこなせそうだ…!!」サラサラカキカキ
上条「…俺にこんな力があるとは……知らなかった」クンカクンカスーハースーハー
上条は女物の下着を仮面のように装着することで己の内に秘めた全ての力を完全に制御出来るのだ!!
上条「…むっ!!」ピキーン
今、上条当麻のヒーローとしての宿命が彼に直感を与えた!
上条「…悪の匂いがする…!!」シュタッ
…………
……………
………………
………
浜面「……くそ、あいつら無茶苦茶言いやがって…買い物くらい手伝えっての」ヨロヨロ
浜面「………ダメだ重い、徒歩で運べる量じゃねえ」グッタリ
浜面「………」チラリ
※車
浜面「………今はもうドロボーは辞めたけど、この際仕方ないか…あんまり遅いとまーた死に物狂いでおいかけっこだしなぁ…麦野怖い」スタスタ
浜面「大丈夫大丈夫、盗むんじゃない借りるだけだ、まあ足付くからこの場所には返さないけど」ガチャ
浜面「…よし、開いた」ガチャ
浜面「………えーと、セルは…よし回った」キュキュキュブオン!!
浜面「んじゃ発進っと」クイッ
浜面「…ん?」クイックイッ
浜面「あん?なんだよなんでギアチェン出来ないんだよ………」クイクイカコカコ
上条「それは私のレバーだからだ」
浜面「はうあ!?!?」ビクゥ
上条「…さすがだな、中々のレバー捌きで私も少々気持ちよかった」
浜面「ああああああああ!?!?な、おま!?俺触ってたのは?!」
上条「私の、レ バ ー だ」ズンッ!!
浜面「」ブフッ
浜面「…オエ…」ウルウル
上条「貴様、車両盗難、更には未成年の無免許運転…犯罪だぞ」
浜面「だったらなんだってんだこの変態野郎が!?きたねーもん握らせやがって!!」ウルウル
上条「反省するつもりは?」
浜面「ああ!?うるせぇどうでもいいだろだいたいお前はなんだよ!?パンツなんか被る野郎に犯罪者呼ばわりされたくねぇぞちくしょお!!!!」ガンッ
上条「反省の兆しは無し、か…ならば…」クワッ!!
上条「成敗!!」
ギャアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?
………………
黒子「初春、この先ですのね?」タタタッ
初春『はい、その角を曲がってすぐの駐車場です!!盗難防止用のGPSで現在地を把握してあります、動いてないので車両自体は無事のようです』
黒子「了解ですの、とりあえず車上荒らしっていうのが濃厚ですわね…っ…」ヒュン
黒子「…っ…まだ誰か…そこの二人!!ジャッジメントですの!!他人の車の中で何してるんですの!!」
上条「ん?」クルッ
浜面「」ブクブクブクブク
黒子「」
初春『白井さん?どうかしましたか白井さん!?』
黒子「…女物のショーツを被った変態がもう一人の男に顔面騎乗して腰動かしてますの」
初春『………はい???』
浜面「」グッタリ
上条「………車両盗難は未然にふさいでおいた」ムギュ
浜面「ッッ?!ッッーー?!!?」ビクビクビクビク
浜面「」ピクピク
上条「…………」
黒子「…」
上条「…………」
黒子「…」
上条「…………さらばだ!!」シュババババ
黒子「お待ちなさいこの露出狂のど変態がああああああああ!!!!どこのどいつですの!!!!」
上条「私の名前は…エート…変態、変態仮面だ!!」バンッ!!
黒子「っ?!へんたい仮面!?」
上条「ふっ、さらば!!!!」シュババババッッ!!
初春『白井さん!?変態さん逃げちゃいますよ!?追わないんですか!?』
黒子「……とりあえずこの気絶している方が先ですわね」
浜面「」
初春『……でも、白井さんなら追い付けるのに…』
黒子「………だってなんか怖いんですもの…」カタカタ
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