Ｐ「今日は二人ともこれで」

柚「うんっ。スケジュール確認して、帰るだけ」

Ｐ「うん。ってことは」

楓「一緒に食事でも」

柚「どうかなっ」ﾆﾊﾟｯ

Ｐ「はいはい。行こうか」

柚「わーい」

楓「わーい」

仁奈「わーいでごぜーますー」

Ｐ「一人増えた」

柚「仁奈チャンだー。へへーお疲れお疲れー」

仁奈「楓おねーさん、柚おねーさんこそ、お仕事おつもふさまでごぜーます」ﾓﾌ

Ｐ「おつもふってなんだ」

楓「ふふ」

Ｐ「仁奈も一緒に行くか」

仁奈「はいっ」

Ｐ「うん。それじゃあ」ﾁﾗ

比奈「zzz……」

Ｐ「……五人でどこか予約取ろう」

柚「そうだねー」

比奈「むにゃむにゃ……ス」

Ｐ「というか比奈はいつの間に……なんで当然のように事務所で寝てるんだ……」

柚「ほっとするんじゃないカナ？家にいるような安心感！」

Ｐ「安心感ねぇ……」

楓「たしかに……。家よりも居心地がいいような、そんなようなところもありますね。ふふ……」

Ｐ「楓さん事務所はボトルキープしておくところではないですからね、あの、いろんなところで買ってきたお土産のお酒を眺めてうっとりするのはやめてください」

仁奈「分かるでごぜーますよ」ｳﾝｳﾝ

Ｐ「仁奈それ衣装だからな。借り物だからな」

柚「分かるよっ。Ｐサンがいるとこって、安心するよね！」

Ｐ「直球。というか全然意見バラバラだぞ、分かってないぞー」

比奈「すやすやっス」

Ｐ「起きろ」

Ｐ「店、どこにしましょう」

楓「近いところの方がいいですよね。えっと、仁奈ちゃんも私もいますし」

Ｐ「それは……？」

楓「あ、プロデューサーの手がかからないようにと思って」

Ｐ「あ、なるほど……」

柚「仁奈チャンはなにか食べたいもの、あるー？」

仁奈「そうでごぜーますね」

比奈「うう……もう食べられないっス、そんな、食パン二枚だなんて……ぐぅ……すやぁ」

Ｐ「夢の中でくらいしっかり食べてくれ」

仁奈「仁奈はなんでもかまわねーでごぜーますが、できればシーフードなものがいいです」

Ｐ「構ってるな？」

仁奈「えへへ。今日は貝の着ぐるみでごぜーますので！」

Ｐ「あ、そういう……そういう？」

柚「柚もなんでもいいけどっ甘いのが食べたいかなー♪」

Ｐ「なんでもよくないな？ちゃんとご飯になるものを食べなさい」

楓「私はなんでもいいですよ」

Ｐ「お酒があればですよね」

楓「えっどうして分かったんですか？」

Ｐ「超能力です」

楓「わーすごい」

比奈「私は軽めのものならなんでもいいっス」

Ｐ「却下。おはよう」

比奈「ぶー。あ、おはようございまース」

柚「むむ、これはナンダイかも……。お魚ありー、お酒ありー、甘いのありーの、軽めの……？」ｸﾞﾙｸﾞﾙ……

仁奈「ああ、柚おねーさんからけむりが！い、いそいで着ぐるみを」ｱｾｱｾﾓﾌﾓﾌ

Ｐ「なんで着ぐるみ？」

Ｐ「普通にファミレスとかでいいんじゃないか」

比奈「女の子とご飯に行くとこが毎度ファミレスはどうっスかねぇ。このあいだ読んだマンガでも評判よくなかったっスよ」ﾌﾌｰﾝ

Ｐ「この話題に対して出典マンガの知識でドヤ顔はどうなんだ？」

柚「ぼむんっ」

仁奈「柚おねーさーん！」

Ｐ「騒がしいぞー」

楓「仁奈隊長、追加の着ぐるみです」

Ｐ「楓さんのらないでいさめて」

仁奈「かたじけねーです！ではそれは楓おねーさんが着てくだせー、いっこくを争うでごぜーます！」

Ｐ「おーいだれか俺の話きいてー」

比奈「あははは」

比奈「出前でも取りまス？」

Ｐ「うん？ああ、そうか。それもいいか」

比奈「ふふ。はい」

比奈「そうしたら、せっかく楽しそうな柚たちのこと、怒らずに済むっスからね」

Ｐ「……いや、そんなことは考えていない」

比奈「そうっスか？」

Ｐ「そう」

比奈「そうっスか。ふふ」

Ｐ「……なんだよ」

比奈「お父さんみたいな」

Ｐ「ちがう」

比奈「おＰさん」

Ｐ「原型ねえよ」

比奈「私はピザがいいっス」

Ｐ「重いなおい。サラダも付けろよ」

比奈「了解っス！」

柚「とうっ」

Ｐ「ぐへっ」

柚「アタシはてりやきチキン！」ﾍﾟｶｰ

Ｐ「聞いてたのかよ。甘くねえし」

仁奈「とうっ」

Ｐ「ぐへっ」

仁奈「仁奈はこのシーフードのがいいです！」

Ｐ「お前たちは助走をつけないと喋られないのか……？」ﾖﾛ

楓「と、とう」ﾋﾟｮｺﾝ

Ｐ（なんか目の前にぴょんって飛んできた）

楓「あ、その……私はこのサラダピザで……」

Ｐ「あ、はい」

比奈「鼻の下ー」

Ｐ「すいません」

Ｐ「届いたぞー」

柚「わーい」

仁奈「わーい」

比奈「わーい」

楓「わーい」ｶｼｭｯ

Ｐ「おいこらだれだピザ届いた瞬間ビール開けたの」

楓「はい、どうぞ。プロデューサーの分です」

Ｐ「あ、どうも」

比奈「ちょろすぎっスよー」ｶﾊﾟ

柚「いいにおい！」

仁奈「でごぜーますね！！」

比奈「はいはい。順番、順番っスよー」

柚「おいしい」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

楓「おいしい」ｸﾋﾟｸﾋﾟ

仁奈「おいしいです」ﾓﾌﾓﾌ

Ｐ（食べる？音バラバラだな面白い）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

比奈「おいしいっスね」

Ｐ「音すらない！」

Ｐ「ちゃ、ちゃんと食べてるか？」

比奈「た、食べてまスよ？た、食べるの遅いだけっス」

Ｐ「本当か？」

比奈「むぅ……。ほら、……ん、ん……。ほら食べてまふ」

Ｐ（リスみたいにむぐむぐ食べてるかわいい）

比奈「な、なんスかー」

Ｐ「いやなんでも。熱いしな。やけどしないようにな」

比奈「むぐむぐ」ｺｸｺｸ

柚「おいしかった！」

Ｐ「はやい」

Ｐ「じゃあ、はい」

柚「？」

Ｐ「甘いやつ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

柚「あれ？柚、頼んでたっけ？」

Ｐ「？最初に言ってただろ、甘いのがどうこうって」

柚「……あー」

柚「うん、言ってたねー」

Ｐ「なんだよ、他人事みたいに」

柚「てへ」

柚「うんっ言ってたね！へへっ食べるー」

柚「Ｐサンも食べる？」

Ｐ「ありがとう。あとでもらうよ」

柚「はーい」

楓「くぴくぴ」

Ｐ「楓さん、ちゃんと食べましたか？」

楓「こくこく」

Ｐ「そうですか」

楓「……ん、ぷは」

楓「あの、プロデューサー」

Ｐ「はい」

楓「事務所でご飯を食べるのも、いいですね。のんびり食べられます」

Ｐ「お酒もありますしね」ｸﾞﾋﾞ

楓「ふふ。はい。それも、もちろん」

楓「けれど、やっぱりここは、落ち着きます」

Ｐ「……」ｸﾞﾋﾞ

Ｐ「そうですか。そうですね」

楓「はい」

仁奈「……もふ」

Ｐ「……」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

仁奈「ああ。ぴ、Ｐ。お腹ぽんぽんはやめてくだせー」

Ｐ「食べすぎだ」

仁奈「です……」ﾓﾌﾟ

Ｐ「横になってると余計に気持ちが悪くなるぞ」

仁奈「も、もうちょっとだけ……」

Ｐ「……」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

仁奈「ああ。せ、せっしょうなー、でごぜーますよ」

ﾄﾞｻ

柚「あーおなかいっぱいかも……」

Ｐ「あ、こら。柚まで」

柚「だってＰサンが甘いのまで進めてくれるんだもん♪柚、もう限界だー♪」

Ｐ「楽しそう」

楓「私も限界です……」ﾎﾟｽﾝ

Ｐ「お腹がですよね？」

比奈「私も限界っス」ｺﾃﾝ

Ｐ「比奈はひょっとして最初からだな？」

柚「Ｐサンはーい甘いのあーん」

Ｐ「寝たままあーんて。いや、俺ももうけっこう腹いっぱい……」

ﾄﾞｻ

Ｐ「…………」ｳﾌﾟ

仁奈「あ、Ｐも寝転がるでごぜーますか？えへへっみんなでこてんで、お揃いでごぜーますね！」

Ｐ「おー……そうだな」

柚「へへっ。なんだかお泊りみたいで楽しいね？」

Ｐ「いや全然。気持ち悪い」

楓「楽しいね。今日はお星さまもきれいだし……ふふ……」

Ｐ「楓さん、そこ天井です」

比奈「すやあ」

Ｐ「はやい」

柚「今日はみんなでお泊りだネ！？」

Ｐ「ちがう」

Ｐ「だめだめ。ほら、俺が送るから」

比奈「プロデューサーも今日はお酒入ってるっスよ」

Ｐ「…………」

比奈「むにゃ」

Ｐ「…………」

柚「仁奈チャンっほら、なんとおねーさんのパーカーのフードから！じゃーんトランプっ」

仁奈「おおっ。すごいでごぜーます！」

Ｐ「…………」

Ｐ「……」ﾎﾞｽﾝ

Ｐ「……休憩したらタクシー呼んで、あと駅まで送って、全員ちゃんと送ってやるからな」

比奈「ファイトっス。おＰさん。すやすや」

Ｐ「お前のこと今度からお比奈さんって呼んでやるからないたいいたい」