俺は昔からそうだった
体を綺麗にしても体臭がおさえられない
髪を洗ってもフケが止まらない
そんな俺が虐められるのは当然であったと自分でも思う
病院には行った。体も洗う。だが自身の体も、心もきれいになる事はない
女1「あいつまじで臭いよなーwww」
女2「まじでwwwあれでよく学校来れるよなwww」
男1「腋臭とかって自覚ないらしーよwwww」
男2「うわーwww最悪じゃんかーーーwwwww」
俺「・・・。」
男1「おーいwww聞こえてるんでしょwwwwww」
男2「皆臭いって思ってるからさぁwwwwさっさと消えてよww」
俺「・・・。」
男1「おい・・・何しかとしてんだよ」
バキ
俺「っつぅ!!・・・」
女1「ぎゃははwwwwだっせーーーwww」
俺「・・・。」スクッ
男1「お?やるきか?」
俺「・・・。」トボトボ
女2「あいつまじで帰ったんじゃねwww」
男1「ざまぁwwwwwwww」
俺は今日も家に帰って体を洗う
俺「・・・。」
ガララララ
俺「ぁ・・・。」
椅子がない、いやがらせ
いじめ。
どうやらそうらしい
女 クスクス
男 ニヤニヤ
クスクス ニヤニヤ クスクス
ニヤニヤ クスクス
俺は家に帰る。
男1「あれwwww帰っちゃうんだwww」
女1「弱すぎwwww」
俺は家に帰って体を洗わない
その日以来学校には行かなくなった
その日以来病院には行かなくなった
その日以来体を洗わなくなった
体を洗わない
理由が欲しかった
洗っても臭い自分でなく
洗わないから臭いのだと
ただ逃げただけ
そんな生活、鏡に映る自分の姿に嫌気がさす
だがしかし
理由付けをしなくてはならないのは
自分のせいじゃない
あいつらのせいだ
自分に大したことはできない
だから俺は奴らに復讐をする
大したことのない復讐を
女1「・・・。」テクテク
外にでた
彼女がいた
主犯格の一人
外にでたのは計画。計画なのだ
全て知ってたしぬかりない。
俺「・・・。」
ガツン!
女1「ックァ・・・!!」
人気のないところに連れていく
女1「う・・・ここ・・・」
女1「臭い・・・」
俺「・・・。」
女1「ひぃっ・・・!?」
女1「なんなんだよお前!!」
俺「~」ボソ
女1「・・・は?」
俺「ここ・・・汚いよね・・・体・・・汚れちゃうよ・・・」
女1「ンな事どうでもいいんだよ!!早く解放しろよ!!」
俺「・・・。」
機嫌を損ねる
体が汚いのは嫌
仕方ないことだ
洗ってあげるのだ、自分の手で
女1「脱がしてんじゃねぇよ!!」
手足は縛っている、脱がしにくい
だけど汚い
洗わなければ
俺「今、綺麗にしてあげるからね」
鉄たわしをつかうのだ
ゴシゴシ
女1「おい、っちょやめろ!痛いから!!」
俺「大丈夫、汚れをとるのは
綺麗にするのは痛いから」
女1「何訳わかんねぇこといってんだ・・・っっ!」
力をこめて洗う
汚いのは嫌だから
女1「痛い・・・本当にやめてください・・・痛い、痛いよ・・・。」
痛いらしいでも汚い
綺麗にしなければ
女1「本当にやめてよ!!血もでてるから!!」
俺「・・・!」
・・・あぁ俺としたことが
俺「血で汚れちゃったね」
さらにはやく強く洗う
女1「やめろ!!痛いから!!」
俺「ごめん・・ごめん・・・」
彼女が汚くなったのは俺のせいだ
ちゃんと・・・ちゃんと・・・
血が出てこなくなるまで洗わなければ
―それから何時間洗ってあげたのだろうか
満足したのであろう彼女は喋らない
俺「・・・。」
体を洗ってあげる
川に行く
「きゃーーー!!」
周りの人間はこの子のきれいさにおどろいている
良かったね
川に着く
俺「・・・。」
橋の上から投げ入れてあげる
ガス
鈍い音がする
これできれいになる
もっときれいになる
見ていてあげる
少し時がたって
サイレンの音がする
どうやら迎えに来てくれたらしい
警察「~」
だけど自分は彼女がきれいになるのを見届けなければならない
警察「おい!!行くぞ!!」
つれていかれる
きれいになるといいな・・・
少し閉鎖的な空間
目の前に大人
問い詰められる
「どうしてこんな事をしたんだ!!」
そこで俺は脈絡なく
相手に聞かせるよう自分に問いかけつぶやくのだ
俺「体を綺麗にすれば幸せになれますか?」
おしまい
体は洗わないといけないが葛藤があったりする
悲しいけど
理由を付ける必要がある
体を洗わなくなっても洗ってもいじめはだめ、では
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