ニート「……」ｽｲｽｲ

ペタペタ

ニート「……」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

水神娘「なんでまた泳いだの？」

ニート「……」

水神娘「ねぇなんで？」

ニート「泳ぎたかったから」

水神娘「あのね、前から言ってるけどこの湖は危険なの、わかる？」

ニート「わかんない」

水神娘「そっか、わかんないか」ﾋﾟｷｯ

ニート「うん」

水神娘「じゃあ君にも分かりやすく言ってあげるね」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

ニート「……」

水神娘「丈夫な水草がいっぱい生えてるの、足に絡まっちゃうの」

ニート「……」

水神娘「溺れちゃうの、溺れたくないでしょ？」

ニート「……」

水神娘「何？溺れたいの？」

ニート「俺なら大丈夫」

水神娘「大丈夫じゃないんだよ」

ニート「……」

水神娘「もうこないでね」

ニート「……」

ニート「…帰る…」ｽﾀｽﾀ

水神娘「……」

～次の日　朝～

水神娘「今日も来るかな」

～昼～

水神娘「来ないな」

～夜～

水神娘「来なかったな」

～次の日～

ニート「……」ｽﾀｽﾀ

水神娘「来た！」ﾊﾟｧ

ニート「うわっ」ｹﾞｯ

水神娘「な、なんだよ」ﾆﾔｧ

ニート「……」

水神娘「え、えへへ」ﾆﾔｧ

ニート「なんで嬉しそうなの？」

水神娘「う、嬉しそうじゃないよ、ばーか」ﾎﾟｯ

ニート「……」ｽﾀｽﾀ

水神娘「おっと」

ガシッ

ニート「離して」

水神娘「泳いじゃだめだよ？」

ニート「泳がないから離して」

水神娘「海パン穿いてるクセに泳がないの？」

ニート「……」

水神娘「ばかだな～」ｸｽｸｽ

ニート「死ね」

水神娘「……」ﾋﾟｸｯ

ニート「……」ｸﾙｯ

スタスタ

水神娘「あ、待って」

ニート「…帰る…」ｽﾀｽﾀ

水神娘「……」

水神娘「行っちゃった」

水神娘「……」

～次の日～

スタスタ

水神娘「来た！」

ニート「……」ﾁﾗｯ

ニート「…はぁー…」

水神娘「な、なんだよぉ」ﾆﾔﾆﾔ

ニート「何にやけて気持ち悪い」

水神娘「ひ、酷いなぁ」ﾆﾔﾆﾔ

ニート「何？」

水神娘「じ、実は水草を全部枯らしたんだ」

水神娘「か、勘違いするなよ、私が邪魔だと思ったから枯らしただけなんだから」ﾓｼﾞｯ

水神娘「……」ﾁﾗｯ

ニート「ふーん、自分の為に枯らしたの？」

水神娘「そ、そうだよ！」ﾎﾟｯ

ニート「もしかしてもう泳いでも良いの？」

水神娘「み、水草もなくなった事だし…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

水神娘「べ、べ、別に、良いけど？」ﾁﾗｯ

ニート「ふーん」ｽﾀｽﾀ

バシャバシャ

水神娘「ちょ、ちょっと！！」

ニート「ん？」ｸﾙｯ

水神娘「……」ﾓｼﾞｯ

ニート「なんだよ」

水神娘「お、お礼、くらい、あ、あっても、いいんじゃ、ない…かな…」ｶｧｧ

ニート「……」

水神娘「……」ﾓｼﾞｯ

ニート「……」ｸﾙッ

バシャバシャ

水神娘「……」

ニート「……」

スイスイー

ニート「ふぃ～、冷たいー、気持ちいー」

水神娘「……」

～次の日～

ニート「……」ｽﾀｽﾀ

水神娘「あ、君」

ニート「……」

水神娘「じ、実は昨日、人払いの結界をはったんだぁ」ﾁﾗﾁﾗ

ニート「……」

水神娘「き、君だけ特別なんだぞぉ？」

ニート「……」

ニート「そうなんだぁ」

水神娘「そうなんだよ！」ﾆｺﾆｺ

ニート「ふーん」ｽﾀｽﾀ

バシャバシャ

水神娘「……」

ニート「ふぃ～…」ｽｲｽｲ

バチャバチャ