アルミン「童話?」【安価】(156)
これは、104期に童話を演じて貰おうってスレです
演じてもらう童話は安価で決めてもらいます
役者は、私の独断と偏見で決めます
あくまで演技なので、カプ要素はありません
進撃でやるなよって人はそっ閉じ推奨
アルミン「エレン!」タッタッタ
エレン「ん?どうした、アルミン」
アルミン「見てよ、この本!」パサァ
エレン「…なんだこれ?」
アルミン「これはね、外の世界を舞台にした物語がいっぱい載ってるんだ!ワクワクしない?」
エレン「なんだって!?ちょっと見せてくれ!」
・
・
エレン「…これは…」
アルミン「ね?面白いでしょ?」
エレン「はぁ…こんな経験してみてぇ…」
アルミン「なら、やっちゃう?」
エレン「え?」
・
アルミン「と、言うわけでみんなに集まってもらいました」
ミカサ「エレンとアルミンが言うならもちろん手を貸そう」
ユミル「ごっこ遊びするために私らを呼んだのかよ」
クリスタ「いいじゃない、面白そうだし」
ユミル「よし、とっとと始めるぞ」
ライナー「ほぅ…俺も興味がある」(あわよくばクリスタと夫婦の役で…)
ベルトルト「ライナーがするなら僕も…」
アニ「…」(割と面白そう…)
サシャ「とりあえずアルミンの言うとおりにすればいいんですね?」
コニー「ごっこ遊びなんて久しぶりだぜ!」
ジャン「なんでオレまで…」
マルコ「ミカサもやるんだよ?」
ジャン「何でもこいだぜ!任せやがれ!」
エレン「お前ら…恩に着るぜ」
アルミン「ならとりあえず、>>8から初めてみよう!」
童話じゃなければ安価下で
浦島太郎
ミカサ「浦島太郎?」
エレン「浦島太郎ってのはな!…えーと…」
アルミン「僕の方から皆には話すから、浦島太郎ってのはね…―――」
・
・
コニー「…なるほどな、とりあえず浦島ってのが爺さんになるんだな」
アニ「…役はどうするの?やっぱり乙姫なんて名前なんだから一番乙女な奴がするべきなんじゃない?」
ユミル「ならクリスタだな!それ以外考えらんねぇ」
クリスタ「もう、やめてよユミル」
アニ「…」
アルミン「役者は僕が選ぶから、とりあえず準備してて」
ライナー「おう、わかった」(ここは俺が浦島で、クリスタが乙姫だろう…)
・
・
―浦島太郎―
アルミン「昔々、浦島太郎という正しい心をもった漁師がいました」
ベルトルト「うわー…今日は暑いなー…」
アルミン「浦島はいつものように漁をするため浜辺を歩いていました…しかし…」
ベルトルト「ん?あれは…」
アルミン「浦島は浜辺で、3人の子供にいじめられてる亀を見つけました」
エレン「おら!ひっくりかえっちゃ何も出来ねぇだろ!」
ジャン「はっはっはっは!滑稽な姿だな!」
コニー「あははははは!」
ライナー「なんで俺はいつもこういうポジションなんだ…!」ジタバタ
ベルトルト「ら、ライナアアアアアアァァァァァァァ!!!?」
アルミン「心優しい浦島は亀を助けてあげることにしました」
ベルトルト「や、やめるんだ!亀がかわいそうじゃないか!」
コニー「なんだよ、今いいところなのに…」
ジャン「チッ、しらけちまったぜ…帰ろうぜ」
エレン「オラッ!鎧の巨人め!」ゲシゲシ
ライナー「エレン!これは鎧じゃなくて甲羅の被り物だ!」
アルミン「亀は助けてくれたお礼に、浦島を竜宮城へ連れていくことにしました」
ライナー「お前…でかすぎるだろう…足がついちまってる…」
ベルトルト「仕方ないじゃないか、誰も好きで足が長い訳じゃないんだ」
ライナー「」イラッ
アルミン「浦島が迎え入れられたところは、海の底にあるとても美しい城でした」
ベルトルト「へぇー…綺麗なところじゃないか」
ライナー「そうだろう、うちの乙姫様が治めてる城だからな、当然だ」
ベルトルト「乙姫様か…さぞ綺麗な人だろうな…」
ライナー「…いや…まぁ多分、お前の趣味ではあるんじゃないか?」
ライナー「乙姫様!乙姫様!」
ベルトルト「…」ワクワク
アニ「…」フフン
ライナー「…乙姫に選ばれてからえらくご満悦じゃないか」
アニ「…」ゲシッ
ライナー「ぐえっ!?」
アルミン「現れたのはとても美しい、女の人でした」
ベルトルト「その恰好、とても似合ってるよアニ」
アニ「ありがと…えと…次のセリフ何だっけ?」
ライナー「俺を助けてくれたから礼をするんだろう?」
アニ「あぁそうだった、ごほん…浦島とやら、亀を助けてくれたお礼をするのじゃ」
ベルトルト「…ノリノリだね…」
アルミン「乙姫は浦島に、ありったけのお礼をしました」
アルミン「鯛や鮃の舞を見せたり」
クリスタ「タイって一体なんだろな~♪」アーヨイヨイ
ミカサ「…♪」アーヨイヨイ
アルミン「豪華なご馳走を用意したり」
ユミル「私は鰊役か…あまり好みじゃないんだが…」
サシャ「むぐむぐむぐぅ!」ガツガツ
ユミル「てめぇは河豚役だろうが!何食ってんだ!」
アルミン「浦島と過ごすにつれて、乙姫も楽しさを感じてきました」
アニ「…チェックメイト」
ベルトルト「あー…負けちゃった」
ライナー「お前ら何俺の甲羅の上でチェスしてんだ」
アルミン「しかし、楽しい時間は長くは続きません」
ベルトルト「あー…もうそろそろ故郷が心配だな…帰らないと」
アニ「もう行っちゃうの?」
ベルトルト「残念だけどね、こればかりは仕方ないよ」
アニ「それじゃあプレゼントあげる…はいこれ」
ベルトルト「ん?何この箱、何が入ってるの?」
アニ「秘密…あ、あとそれ開けちゃダメだから」
ベルトルト「んん?プレゼントなのに開けちゃダメ?」
アニ「あんまり考えちゃダメだよ、ほら、行った行った」
ベルトルト「なんで追い返されるみたいになってるの」
ライナー「細かいことは気にするな」
ベルトルト「でも…」
ライナー「ほら乗りな、飛ばすぜぇ!」
アルミン「浦島は亀にお礼を言い、海を後にしました」
ベルトルト「なんだかそんなに空けてないはずなのに、えらく時間がたった気がするなぁ」
ベルトルト「お、故郷が見えてきた」
アルミン「しかし、浦島を待ち受けていたのは非情な現実でした」
ベルトルト「な、なんだ…これは…」
アルミン「なんと、浦島の故郷は人っ子一人いなく、大分前から人が住んだ気配がありませんでした」
ベルトルト「な…な…」ガタッ
ベルトルト「あ、箱が…」
ボフンッ
アルミン「何てことでしょう、乙姫からもらった箱を開けると…」
マルコ「えほっえほっ…かーっ!」
アルミン「浦島はお爺さんになっていました、なんと浦島が竜宮城へ行っている間に」
アルミン「地上ではおおよそ100年の時が流れていたのでした…」
アルミン「…そして浦島は、先の短い人生を一人で寂しく暮らしましたとさ」
おわり
浦島・ベルトルト
悪ガキ3人・エレン、ジャン、コニー
亀・ライナー
乙姫・アニ
鯛・クリスタ
鮃・ミカサ
鰊・ユミル
河豚・サシャ
浦島(お爺さん)・マルコ
・
・
ベルトルト「何、この展開…」
ライナー「鬱だな…」
エレン「なんでだよ!海に入る役がやれたのに不満なのか?」
アニ「いや…海とか関係なくこの展開は…」
ジャン「なんでオレが悪ガキなんだよ…」
コニー「何だよ、ぴったりだったじゃねぇか」
ユミル「魚になってもクリスタは可愛いなぁ!」ギュ
クリスタ「もう、よしてよユミル」
サシャ「私はご馳走が食べられる役なら一番輝けますよ!」
ミカサ「さっきのはベルトルトのぶんだった、それを勝手に食べたのはどこの誰?」
サシャ「…すいません」
アルミン「みんな、楽しんでもらえた?」
ベルトルト「いや…」
マルコ「というより僕の扱い…」
アニ「次はもっと救われる話がいい…」
アルミン「次のぶんももう決めてるんだ、>>30をするつもりさ」
桃太郎
桃太郎ね、ちょっと休憩してから書くわ
ライナー「桃?…桃って、あのいいケツした果物か?」
ベルトルト「ライナー…その言い方はちょっと…」
コニー「しかしタロウって流行ってた名前なのか?」
アルミン「さぁ…そこまでは…」
ミカサ「なんでもいい、早く次のがしたい…ってエレンが」
エレン「ばっ!ミカサ!」
アルミン「そうだね、じゃあ早速始めようか」
・
・
―桃太郎―
ジャン「昔々、あるところに子供に恵まれなかった老夫婦が住んでたらしい」
サシャ「おばあさん役ですか!なんか恥ずかしいですね!」
マルコ「またおじいさん役…」
ジャン「まぁ、愚痴るなよマルコ…それでだ、二人は各々、決められた仕事を始めた」
ジャン「爺さんは山へ芝刈りに、婆さんは川に洗濯に、働きもんだな」
マルコ「じゃあ、洗濯をよろしく頼むよ」
サシャ「そっちも頑張ってください!」
ジャン「芋女が仕事をちゃんとやれんのか?」
ジャン「ここは婆さんの方を見てみるか、ちゃんと決められた仕事をこなしてるな」
サシャ「さっちゃんはね~♪さっちこってゆ~んだほ~んと~はね~♪」ゴシゴシ
ジャン「奇怪な歌を歌ってるが気にしないでおくか…」
サシャ「ふ~ふっふ~…ん?あれは…」
ジャン「お?婆さんが洗濯してると、川上から桃が流れてきやがった…しかもとんでもなくでけぇ!」
サシャ「桃!!!!」シュバッ
ジャン「…まぁ…わかってはいたが…婆さんが桃にしがみつきやがった」
サシャ「いただきまーす!!」
ジャン「待て待て!そこはマルコのために持って帰る場面だろうが!」
サシャ「えぇー…」
ジャン「えぇー…じゃねぇ!台本読め!」
サシャ「もーう、わかりましたよぉ」ヨイショ
サシャ「おじいさーん!大きな桃を拾ってきましたよ!早速食べましょう!」バーン
マルコ「うわっ!?なんだそれ!大きすぎないか?」
サシャ「まぁまぁ、いいじゃないですか」スラァ
サシャ「じゃあ早速…チェスト―!!」ズバン
アルミン「わっ!危ないじゃないか!」
ジャン「何と桃の中から元気な男の子が生まれてきたぜ!…っていうか、加減しろや!芋女!」
サシャ「す、すいません!つい…」
アルミン「もう!今度からは真面目にやってね」
マルコ「…ここは驚かないといけない場面じゃ…」
ジャン「爺さんと婆さんは子供がいなかったから、それはもう喜んだらしい」
ジャン「桃太郎なんて不名誉な名前着けられてすくすく育ったそうだ」
ジャン「そしてある朝…」
アルミン「お爺さん、お婆さん、僕は最近ここいらで暴れてるっていう鬼たちを退治してくるよ!」
マルコ「えぇー!?だ、大丈夫かい?」
サシャ「あんまり無茶しちゃだめですよ?」
アルミン「大丈夫!…それに鬼たちはどうしても許せない!」
マルコ「…そうか…なら、これを持っていきなさい」スッ
アルミン「…これは…」
サシャ「それは!私の今日のおやつのきび団子!だめです!返してください!」グアッ
ジャン「ちょっとは我慢しろ!話が進まねぇだろうが!」
アルミン「じゃ、じゃあ行ってくるね!」ピャー
ジャン「こうして桃太郎の旅は始まった訳だが…」
アルミン「…はぁ…お腹空いたな…きび団子食べよ…」スッ
ミカサ「…お腹空いた…わん…」
アルミン「…」
ジャン「そしてここで綺麗な黒毛で最高に可愛くて美しい肉体を誇る犬の登場だ!」
アルミン「…ジャン…」
ミカサ「…きび団子…欲しい…わん」
アルミン「…」スッ
ミカサ「私はあなたのために生きよう…わん」
ジャン「きび団子をやったことでミk…犬が旅のお供になった…クソッ!羨ましい!」
アルミン「僕はこれから鬼退治に行くんだけど、平気?」
ミカサ「それは愚問、私は強い、とても強い…わん」
アルミン「そ、そう…それは心強いね」
ジャン「桃と犬が一緒に歩いてたらよぉ…何だったか…聞いたことない生き物…」
アルミン「猿だね」
ジャン「そうだ、猿だ、そいつが現れた」
コニー「なぁ…猿って何なんだよ?」
アルミン「さぁ?ユミルに聞いたらコニーみたいな生き物だって言われたから…」
コニー「ふーん…」
ジャン「雑談はいいから早くきび団子をやってくれよ」
アルミン「あ、そうだったね、はいコニー」スッ
コニー「お、ワリィな!」パクッ
ジャン「こうして猿もお供になった」
ジャン「こうしてお供は二人になった訳だが…」
アルミン「こうなったら、あと一人は欲しいね」
ミカサ「私がいる、正直必要ない」
アルミン「だ、だけど物語にはあと一人いるから…」
ケーン!ケーン!
コニー「なんだか鳴き声がしねぇか?いってみようぜ!」ダッ
アルミン「あ、待ってよ!」
・
・
ジャン「桃太郎たちが向かった先にいたのは、女神…もとい、一羽の雉だった」
クリスタ「け、ケーン!///ケーン!///…ううぅ」
アルミン「…」(可愛い)
クリスタ「も、もう鳴くのやめていい?…恥ずかしくて…///」
アルミン「え?あ、あぁ、うん」
ジャン「桃太郎はいつもの手口で雉もそそのかしたぜ」
アルミン「手口とか言わないでよ…」
クリスタ「えと…きび団子食べて、お供になればいいんだよね」
アルミン「うん、はいこれ、クリスタのぶん」スッ
クリスタ「あ、ありがと…」ハム
クリスタ「こへでわらしもおろもらね!」モグモグ
ミカサ「食べながらしゃべっちゃダメ」
コニー「よっしゃ!これであとは鬼ヶ島に行くだけだな!」
アルミン「あぁ!みんな、頑張るよ!」
一同「おー!」
・
・
ジャン「桃太郎一行は港で船を借りて、鬼ヶ島を目指した、ほぼ犬が漕いでたな」
ジャン「さぁ、いよいよ鬼たちに天誅を食らわせる時だぜ!」
アルミン「鬼たち!出てこい!この桃太郎と勝負だ!」
ライナー「なんだぁ?」ヌッ
ベルトルト「お客さんかな?」ヌッ
アルミン「ひぃっ!?でっかい!?」
アニ「何の騒ぎ?」ヒョコ
アルミン「あ、ちっこいのもいた…」ホッ
アニ「」ムッ
エレン「なぁ?オレたちが鬼なのには理由でもあるのか?」
ユミル「…さぁな」
アルミン「ぼ、僕はお前たちを倒すためにここに来たんだ!いざ勝負!」
クリスタ「勝負!」
ライユミ「喜んで!」
ベルトルト「…」
アニ「あんたにはちっさいって言われたからね、容赦はしないよ」ゴゴゴゴゴ
アルミン「へ?」
ミカサ「エレン、鬼でもやっていいことと悪いことがある、そこをちゃんとわかってない」
エレン「いきなりなんだよ!?お前は俺の母親でも姉でも何でもないだろ!」
ミカサ「まだ言うの…ならばお仕置きするしかない」
エレン「!?」
―アルミン対アニ―
アニ「フッ!」バシッ
アルミン「うえっ!?」グルンッ
バタンッ
アルミン「」
アニ「ほら、私を倒すんじゃないの?」
アルミン「ちょ、ちょっと待って!?」
アニ「フッ!」バシッ
アルミン「んんっ!?」グルンッ
バタンッ
―ミカサ対エレン―
ミカサ「エレン、あなたは何もわかってない…」クドクド
エレン「…」(俺が…何したって言うんだ…)
ミカサ「聞いてるの?まず、言っておくけど家族を第一に考えるのは当然…」クドクド
エレン「…はい」
ミカサ「はいと言ってればいいと思ってるのでしょう?それはいけない、ちゃんと人の話を聞いて…」クドクド
エレン「…」ジワァ
ミカサ「な、泣いてもだめ…あなたにはちゃんと言っておかないと…」オロオロ
―クリスタ対ライナーとユミル―
クリスタ「えいっ!」パシッ
ライナー「ぐはぁ!」ドサァッ
クリスタ「ご、ごめんね?そんなに強く蹴ったつもりじゃなかったんだけど…」オロオロ
ライナー「いや、気にするな」キリッ
ユミル「そこどきやがれ!ライナー!次は私の番だ!」
クリスタ「ええっ!?なんで!?」
ライナー「いや、蹴らないと演技にならないだろう」
クリスタ「そ、そうだね…私頑張るよ!…えいっ!」スパンッ
ユミル「あぁんっ!」
ライナー「妙な声を出すな、ユミル」
―コニー対ベルトルト―
ジャン「クソッ…あいつら好き勝手やりやがって…」
コニー「まぁ、こうなるのわかってたろ?」
ベルトルト「無駄にアクティブな人が多いからね」
ジャン「もう鬼の負けでしめていいか?」
ベルトルト「いいんじゃない?アルミン以外はそっちの勝ちみたいだし」
コニー「いや、アルミンが一番勝たなきゃダメだろ…」
ジャン「そんなの気にしてたら終われねぇ!よし!お前ら、終わりだ終わり!集合!」
・
・
ジャン「こうして桃太郎たちは、無事鬼を退治した…ってことにしとこう」
ジャン「その後は鬼ヶ島にあった財宝を持ち帰り、町の奴らに返して回ったらしい、もったいねぇ」
ジャン「そして、お礼としてもらった財宝で婆さん爺さん、それにお供達と幸せに暮らしましたとさ」
ジャン「…」
ジャン「もうないぞ、終わりだからなこれで」
おわり
桃太郎・アルミン
お婆さん・サシャ
お爺さん・マルコ
犬・ミカサ
猿・コニー
雉・クリスタ
鬼たち・ライナー、アニ、ベルトルト、ユミル、エレン
ナレーター・ジャン
・
・
ジャン「…クソッ…無茶苦茶にしやがって…」
マルコ「まぁまぁ、君の気持ちも分かるけど…」
アルミン「…まだ節々が痛い…」
アニ「ご、ごめん…やり過ぎちゃった…」
クリスタ「次!次行こうよ!」ワクワク
アルミン「…そうだね…次は>>57にするよ」
親指姫
親指姫ね、わかった、でも今日はもう寝るわ、また今度
ライナー「親指姫?なんで親指なんて名前なんだ?」
アルミン「主人公のお姫様が親指くらいの大きさしかないんだ」
ユミル「へぇー…つまり、チビすけが適役ってことか」チラッ
アニ「」ピクッ
マルコ「まぁまぁ、配役はアルミンに任せて、僕らは準備しとこう」
エレン「だな」
・
・
アルミン「むかし、あるところに、一人で暮らしている女の人がいました」
アルミン「この女の人は、かわいい子供が授かりたいと常日頃から願っていましたが、その願いはかなわないでいました」
アニ「…あぁ、可愛い子供と一緒に暮らしたいのに…どうすれば子供は授かれるんだろう…」
アルミン「…」
アルミン「女の人は、いてもたってもいられず、魔法使いのお婆さんの所に子供を授けてくれるよう頼みに行きました」
アニ「…たのもー」ガンガン
ユミル「あぁ…なんだよ、こんな時間に…」ガチャ
アニ「子供が欲しいんだけど」
ユミル「なら、適当な男に股広げりゃいいじゃねぇか」
アニ「?…何言ってるのか知らないけど、私が欲しいのは男じゃなくて子供だよ」
ユミル「…」
アルミン「…台本通りに頼むよ…」
ユミル「わかったよ、ほら、この大麦を植木鉢に植えな、いいことが起こるから」
アニ「ありがと」
ユミル「お代は銀貨二十枚だ」
アニ「…お金取るの?」
ユミル「当たり前だろ、なに言ってんだ」
アニ「…」
アルミン「女の人は、家に帰ると早速大麦を植木鉢に植えました」
アニ「一体何が起こるんだろうね」
アルミン「しばらく様子を見ていると、なんと芽が出始めました」
アルミン「芽はみるみるうちにに大きくなり、葉が生え、茎が伸び、あっという間に大きな蕾を付けました」
アニ「なんだかチューリップみたいだね…ん?」
アルミン「女の人が蕾にふれると、閉じていた蕾は大きく花びらを広げ、花の中央には…」
アニ「女…の子…?」
アルミン「そこには親指ほどの大きさの、かわいらしい女の子がいました」
クリスタ「ううん…ここは…?」
アニ(きゃわわ)
アルミン「女の人は、女の子におやゆび姫という名前を付け、大事に育てていました」
アニ「今日から、あなたの名前はおやゆび姫ね、それで私がお母さん」
クリスタ「お母さん?髪の色も目の色も同じだし、似た者親子だね」
アニ(あー…かわいいなぁ…)
アルミン「…ですが、ある晩、それは起こりました…」
アニ「Zzz…」
クリスタ「Zzz…」
ミカサ「…」ヒョコ
クリスタ「ううん…」
ミカサ「…この子は…エレンの妻にぴったり…」ヨイショ
アルミン「なんと、おやゆび姫と女の人がが寝ている間に、おやゆび姫がヒキガエルにさらわれてしまったのです」
アルミン「…可哀相なおやゆび姫が目を覚ました場所は蓮の葉の上でした」
クリスタ「え?ここどこ?お母さんは?」
ミカサ「悪いけど、あなたにはエレンの妻になってもらう」
クリスタ「ひっ!?カエル!?」
エレン「ミカサ!オレはまだ結婚なんてしねぇぞ!」ジタバタ
ミカサ「…エレン、あなたももういい年、早く身を固めないと」
クリスタ「私…もしかして、カエルのお嫁さんにされちゃうの?…そんなの絶対いや!」
アルミン「哀れなおやゆび姫…カエルと結婚なんてしたくないと言い張ります、しかしここは蓮の葉の上、逃げ場はどこにもありません」
ミカサ「とりあえず、私はエレンと話をつけてくる、あなたはそこに居て…まぁ、逃げられないでしょうけど」
クリスタ「うっうっ…」ポロポロ
アルミン「とうとうおやゆび姫は泣き出してしまいました…可哀相なおやゆび姫」
アルミン「しかし、それを一部始終見ていた魚がいました」
コニー「よう、なんで泣いてんだ?」
クリスタ「うぅ…お魚さん…私、カエルのお嫁さんになんてなりたくないよ…」
コニー「ん?そうなのか?じゃあ逃げたらどうだ?」
クリスタ「そんなの…逃げられないよ、私、泳げないもの」
コニー「うーん…それじゃあ…オレがこの葉っぱの茎を食いちぎってやるから、船代わりにして逃げろよ」
クリスタ「…いいの?」
コニー「オレ馬鹿だからよ、泣いてる奴見捨てるなんてできねぇんだよなぁ…」
クリスタ「ありがとう…お魚さん…」
コニー「いいってことよ、じゃあ噛み切るぞ?」ブチィ
アルミン「親切な魚のおかげで、おやゆび姫は逃げ出すことに成功しました」
アルミン「カエルの所から逃げ出したおやゆび姫は、どんどん川に流され、かなり遠いところまで来ました」
クリスタ「うわぁ…どこだろう、ここ」
アルミン「おやゆび姫が、あたりを見渡すと、一匹のモンシロチョウが近づいてきました」
マルコ「~♪」ヒラヒラ
クリスタ「…よーし…」シュッ
マルコ「!?」
アルミン「おやゆび姫は、自分のリボンで手綱を作り、それをモンシロチョウにひっかけました」
マルコ「???…♪」
クリスタ「ふふ、ごめんね?蝶さん」
アルミン「おやゆび姫は、蝶に引っ張ってもらって、遠くを目指すことにしました」
クリスタ「ふふふ、川も綺麗で空気も澄んでる…」
マルコ「♪」
アルミン「おやゆび姫は蝶と共に、美しい景色を堪能していました」
アルミン「…しかし、ここでもおやゆび姫を狙う一対の目がありました」
ジャン「…オレが…コガネムシ役…」
アルミン「…ジャン、早く…」
ジャン「クソッ!納得いかねぇ!」ブーン!
クリスタ「え?なに?きゃああっ!」
アルミン「哀れ、おやゆび姫…ヒキガエルの次はコガネムシにさらわれてしまいました」
クリスタ「ああ…そんな…手綱を付けたままじゃ、蝶さんが…」
アルミン「心優しいおやゆび姫は、このような状況でも自分より蝶の方を心配するのでした」
ジャン「なぁ、もういいか?オレってさらうだけの役だよな?」
アルミン「え?う、うん」
ジャン「じゃあもうハケるわ、後がんばれよ」ブーン
クリスタ「…」
アルミン「…」
クリスタ「うううぅ…」
アルミン「コガネムシにさらわれ、かなりの日がたちました」
アルミン「時に朝露を舐め、時に草をはみ、冬になるまでその命をつないできました」
アルミン「しかし、おやゆび姫にも限界が来ました」
アルミン「積もる雪の中、凍えきったおやゆび姫は、その場にぱたりと倒れてしまいました」
アルミン「しかし運は彼女を見捨てませんでした、倒れた場所は偶然にも、心優しいネズミの家の前だったのです」
サシャ「ううぅー…寒いですねー…ん?」
クリスタ「」
サシャ「ひゃぁっ!?人が倒れていますよ!?た、助けないと!」セカセカ
クリスタ「温かいところに、おいしいご飯まで…本当にありがとうございます」
サシャ「いえいえ、お腹が減る辛さはよーく知ってますから」
クリスタ「お礼がしたいのですが…持ち合わせがなくて…」
サシャ「あ、それじゃあここに来るまでの話を聞かせてください、それがお礼でいいですよ」
クリスタ「え?そんなことでいいんですか?」
サシャ「ええ、冬が終わるまでここに居ていいですから、話をたくさん聞かせてください」
クリスタ「ええ、ええ、わかりました、精一杯面白い話を聞かせてあげます」
アルミン「おやゆび姫は冬の間、これまでの自分の旅を語ることを条件にネズミに家においてもらいました」
アルミン「ネズミもたいそう喜び、二人は楽しく、日々を過ごしていました」
アルミン「そしてある日…」
サシャ「あ、そういえば今日はお客さんがくるんですよ」
クリスタ「お客さん?一体誰なの?」
サシャ「近所に住んでるモグラさんですよ、とても賢くてお金持ちで、よく食べ物をくれるいい人です」
クリスタ「ふーん…」
サシャ「ただ彼は目が見えなくてですね…太陽やお花を疎ましいものだって思い込んでるんですよね…」
クリスタ「それは…」
コンコン
サシャ「あ、来たみたいですね、はいはい今開けますよ」ガチャ
ライナー「すまんな、お、俺の他にもお客か?」
クリスタ「は、初めまして…」
サシャ「いえね、冬の間、ここに住むことになったおやゆび姫という子ですよ」
ライナー「ほう…太陽と花の匂いがする娘か…不快だ…」
クリスタ「」ムッ
クリスタ「なんでそんな言い方するの?太陽もお花も見たことがないくせに!」
ライナー「…俺の目が見えないと言うのは聞いてるみたいだな…なら、それらの素晴らしさを俺に伝えてみろ」
アルミン「おやゆび姫は困ってしまいました、目の見えない相手にどうして伝えればいいのかわからないのです」
クリスタ「ううぅ…」
ライナー「どうした?できないのか?なら虚勢を張るのはやめることだ」
アルミン「おやゆび姫が頭を悩ませていると、どこからかツバメが歌う声が聞こえてきました」
クリスタ「歌?…そうよ!歌だわ!」
サシャ「ん?なにがですか?」モグモグ
クリスタ「歌で伝えればいいのよ、それなら目が見えなくても伝わるでしょう?」
ライナー「面白いな…やってみろ、うまくいくかどうかは知らんがな」
アルミン「モグラがその台詞を言い終わると同時に、おやゆび姫は太陽や花についての歌を、歌いだしました」
アルミン「その歌声は、堅物のモグラの心を溶かすのにも十分なほど素晴らしいものでした」
ライナー(結婚したい)
ライナー「太陽とは…花とは…そんなものだったのか…俺はなんて盲目だったんだ…」
クリスタ「ええ、認識は変わった?」
ライナー「いいや、そんな素晴らしいものが見られない…そう考えたら好きにはなれない…」
クリスタ「そう…残念…ん?」
サシャ「どうしました?おやゆび姫」モグモグ
クリスタ「ツバメの歌が聞こえない…何かあったのかな…」
クリスタ「ちょっと出かけます、しばらく時間がかかるかも」ガチャ
ライナー「…」
サシャ「…」モグモグ
ライナー「天使だ…結婚したい…」
サシャ「んー…いいんじゃないですか?」モグモグ
アルミン「モグラがおやゆび姫との結婚の算段をたてているとき、当のおやゆび姫は大けがしたツバメを発見していました」
クリスタ「ツバメさん…羽が折れてるのね…」
ベルトルト「え?う、うん、そうなるのかな」
クリスタ「なんてかわいそうな…心配しないで、私があなたを助けてあげるから」
ベルトルト「え?あ、ありがと」
アルミン「おやゆび姫が介抱したおかげで、ツバメはみるみるうちに回復していきました」
ベルトルト「あ、ありがとう、おかげで元気になったよ」
クリスタ「どういたしまして、それじゃあ私は帰るから」
ベルトルト「え?う、うん、それじゃあ」
アルミン「おやゆび姫は、ツバメを助けるとネズミの家に戻りました」
クリスタ「ただいま」
サシャ「あ、おかえりなさい、今までどこにいたんですか」
クリスタ「ちょっとね…」
サシャ「それより、いい話がありますよ、なんとあのモグラさんが、あなたと結婚したいって申し入れてくれてるんです」
クリスタ「ええっ!?」
アルミン「おやゆび姫は困ってしまいました、モグラのことは嫌いではありませんでしたが、結婚となると地下で暮らさなければなりません」
アルミン「太陽や花を愛するおやゆび姫にとっては、耐え難いことでした」
クリスタ「ネズミさんはこのことを喜んでる…モグラさんの所に行けば何不自由なく暮らせると…」
アルミン「おやゆび姫は、すべてを投げ出したくなりました」
クリスタ「どうしよう…このままじゃあ…」
アルミン「おやゆび姫が悩んでいると、そこに先日助けたツバメがやってきました」
ベルトルト「何悩んでるの?」
クリスタ「あ…ツバメさん…私、このままじゃ、モグラさんと結婚して地下で暮らさなきゃいけなくなるの」
ベルトルト「あ、そうなんだ…」(…ライナーにだけいい思いさせるのは癪だな…)
ベルトルト「それじゃあ一緒に花の国に行かないか?」
クリスタ「え?」
アルミン「おやゆび姫は、ネズミとモグラに書置きを残し、ツバメと共に花の国を目指すことにしました」
アルミン「おやゆび姫とツバメは何日も何日も南へと飛び続けました」
アルミン「やがて、おやゆび姫の目に花の国と言われる、美しい場所が見えてきました」
アルミン「おやゆび姫を花の国におろすと、ツバメはまたいつか、と言い残しどこかへ飛んでいきました」
アルミン「おやゆび姫は花の国の中を、歩き回って、その美しい景色を目に焼き付けていました…」
ガサガサ
アルミン「!?」
クリスタ「え?あなたは…」
アルミン「僕?僕はこの国の王子だよ」
クリスタ「王子様?」
アルミン「こうして出会った二人は、花の国で幸せに暮らしましたとさ」
おわり
親指姫・クリスタ
女の人・アニ
魔女・ユミル
ヒキガエル・ミカサ、エレン
魚・コニー
蝶・マルコ
コガネムシ・ジャン
ネズミ・サシャ
モグラ・ライナー
ツバメ・ベルトルト
ナレーター、王子・アルミン
・
・
クリスタ「私が主役だったよ、ユミル!」
ユミル「確かにクリスタが一番小さいがなぁ…」チラッ
アニ「」フイッ
エレン「オレがカエル役だなんてな」
ミカサ「私はエレンと家族の役がやれた、満足」
ジャン「アルミンだけいい思いし過ぎじゃないか?マルコなんて台詞なしだぞ」
マルコ「いいんだよ、僕はその方が気楽だし」
アルミン「ごめんね、今回はいまいちだったみたいだね」
ライナー「ああ、やるならもっと情熱的な物語がよかったな」(クリスタともうちょっとで結婚できたのに…)
アルミン「それじゃあ次は>>100なんてどうかな」
おおきなかぶ
ベルトルト「大きなかぶ?」
アルミン「うん、ただみんなで力を合わせてカブを抜くだけの話なんだけど…」
アニ「なにそれ」
クリスタ「いいじゃない、やってみようよ」
アルミン「このお話は登場人物が少ないから、ジャンとマルコはお休みね」
ジャン「まぁいいけどよ」
マルコ「観客として楽しませてもらうよ」
ライナー「よし、じゃあ準備するか」
・
・
クリスタ「えと、昔々あるところに、カブを育てているお爺さんがいました」
ベルトルト「今年も収穫の時期が来たね」
クリスタ「お爺さんが畑に出てみると、なんとそこには人ほどの大きさのある、大きなかぶが埋まっていました」
クリスタ「…カブって呼んでいいのかな…これ…」
ベルトルト「わぁっ!?なんて大きなカブなんだ!?」
ライナー「ああ、なんとなくそんな気はしてたさ」
クリスタ「カブの着ぐるみ、可愛いよライナー」
ライナー「俺はこれからカブになり切る、完璧に演じてみせるぞ!」
ベルトルト「…」
クリスタ「お爺さんは大きなカブを早速収穫することにしました」
ベルトルト「…えーと…これ、どうすればいいの?」
クリスタ「そこに縄があるでしょ?それでライナー…カブと綱引きするの」
ベルトルト「ええっ!?綱引き!?勝てるわけないよ!」
ライナー「いや、勝っちゃダメだろ…」
クリスタ「いいから綱引きするの!ほら!」
ライナー「いつでもいいぞ、ベルトルト」ニギリ
ベルトルト「うううぅ…」ニギリ
クリスタ「いい?いくよ?…うんとこしょ!どっこいs」
ベルトルト「うわああああああああああぁぁぁぁ!!!?」ドッシーン!
クリスタ「…弱すぎない?…ベルトルト」
ベルトルト「…ライナーが強すぎるんだよ…」
クリスタ「…お爺さん一人ではカブは抜けませんでした」
クリスタ「なので、お爺さんはお婆さんにも手伝ってもらうことにしました」
ベルトルト「ユミル…手伝って…」
ユミル「はぁ?男のくせに情けねぇ、カブごときで泣き言言うんじゃねぇよ」
クリスタ「今度は二人で引っ張ります、ユミル!頑張って!」
ユミル「おう!任せろ、クリスタ!」
ライナー「いや、だから…」
クリスタ「いくよ?…うんとこしょ!どっこい…」
ユミル「はっは!クリスタが応援するのがお前じゃなくて残念だったな!クソ筋肉!」
ライナー「」イラッ
ベルトルト「ゆ、ユミル!そんな言い方したら…」
ライナー「ふんっ!」グイッ
ユミル「え?」フッ
ベルトルト「またあああぁぁぁ!?」ドッシーン!
ユミル「いてて…二人がかりでもこれとか…あいつ…」
クリスタ「だ、大丈夫!?ユミル!?」
ユミル「ん、ああ、まぁな」
クリスタ「よかった…それにしても、ライナー…なんであんなにムキに…」
ベルトルト「ユミルが挑発したからだよ…」
クリスタ「そうなの?ダメでしょユミル!」プンプン
ユミル「ああ、わかったよ、悪かった」
ライナー「いや、それより…早く次に行かないか?」
クリスタ「あ、忘れてた…」
クリスタ「えーと、次は…お婆さんが孫娘に手伝ってって言いに行ったんだ」
ユミル「おい、アニ!お前も手伝え!」
アニ「やっと私の出番?まったく、何してたんだか」
クリスタ「それじゃあ三人で一緒に!うんとこしょ!どっこいしょ!」
ベルトルト「ふんっ!」グググ
ユミル「んぎぎ!」グググ
アニ「んっ!」グググ
ライナー「どうした?三人でもそんなもんか?」ニヤニヤ
アニ「くっ…あいつ…!」
クリスタ「それでもカブは、抜けません!…やっとこのセリフが言えたよ…」
ベルトルト「三人がかりでもダメだなんて…」
ユミル「クソッ!どうすりゃ…」
アニ「ちょっと待ってて、もう一人連れてくる」
ベルトルト「頼んだよ」
クリスタ「次は…えと…孫娘は犬を呼びに行ったんだっけ?」
アニ「サシャ、出番」
サシャ「見返りは?」
アニ「カブ」
サシャ「了解!」
クリスタ「それじゃあ四人で一斉に!うんとこしょ!どっこいしょ!」
ベルトルト「くっ…!」グググ
ユミル「んがが…!」グググ
アニ「…」グググ
サシャ「んーんー!」グググ
ライナー「はっはっは!ぬるいぬるい!」
サシャ「はー…化け物ですか…」
ユミル「いくらなんでも強過ぎねぇか…」
クリスタ「それでもカブは、抜けません!どっちも頑張って!」
ライナー「おお!」(クリスタに応援されてる…!)
アニ「…多分あれだよね…」
ベルトルト「…うん」
サシャ「ちょっと待ってください!私もひとり連れてきます!」
アニ「…ん」
クリスタ「次は、犬が猫を呼びに行ったよ!」
サシャ「エレン!出番ですよ!」
エレン「やっとか!待ちくたびれたぜ!」
クリスタ「それじゃあ五人で一斉に!うんとこしょ!どっこいしょ!」
ベルトルト「ふぐぐ…!」グググ
ユミル「んがーっ!」グググ
アニ「クッソ…!」グググ
サシャ「うぅーっ!」グググ
エレン「おらぁー!」グググ
ライナー「お、ちょっと厳しくなってきたか?」
エレン「ホントか!?」グググ
ライナー「あ、勘違いだった」
エレン「クッソぉ!!」グググ
ライナー「どんなもんだ!」
クリスタ「すごい力持ちだね!ライナー!」
ライナー「そう思うか?」(…挙式はいつにするか…)
ユミル「クソッ!アイツ、もう勝った気でいやがる…!」
アニ「…なんだか癪だね…」
ベルトルト「でも…どうすればカブに勝てるんだ…」
エレン「チクショウ…!こうなりゃあいつを連れてくるしか…!」
サシャ「あいつって…まさか…!?」
エレン「ああ…ネズミの野郎だ…オレも手を借りるのは嫌だが…そんなことも言ってられない」
エレン「ちょっと行ってくる」
クリスタ「猫が手を借りに行ったのは、一匹のネズミだよ」
エレン「ミカサ…手伝え…カブが抜けねぇんだ…!」
ミカサ「エレンが言うなら…喜んで手伝おう」
クリスタ「…これは…ネズミと言っていいのかな…」
エレン「おい!カブ!これでお前の敗北は決定的だ!」
ライナー「なんだと!?あいつ…ネズミを…!」
ベルトルト「おぉ…ここまで頼りがいのあるネズミは初めて見たよ…」
ユミル「これでアイツの悔しがる面が拝めるってわけだ」
アニ「…」
サシャ「カブ!カブ!」
クリスタ「それじゃあ行くよ!六人で一斉に!」
ミカサ「…」ギュ
ライナー「…」ギュ
クリスタ「せーのっ!うんとk」
ライナー「!!!!????」フワッ
ベルトルト「あの…大きなカブが…」
エレン「宙を…舞ってる…」
ライナー「」ドスンッ!
ユミル「うわぁ…」
アニ「…」
サシャ「これは…」
ミカサ「私のおかげ、エレン褒めて」
エレン「お前…みんなをドン引きさせて、よく平気でいられるな…」
クリスタ「…えーと…大きなカブは…抜けました…」
クリスタ「…ライナー…大丈夫?」
おわり
カブ、ライナー
爺、ベルトルト
婆、ユミル
娘、アニ
犬、サシャ
猫、エレン
ネズミ、ミカサ
ナレーター、クリスタ
・
・
アルミン「いやぁ、よかったよ」
ジャン「途中から演技じゃなくて競技になってたけどな」
マルコ「はは…まぁ、ああいうのもいいんじゃない?」
エレン「アルミン、お前出演しなくてもよかったのか?」
アルミン「?…なにいってるの?僕はきのこ役で出てたし、コニーは芋役で出てたよ?」
エレン「え?」
サシャ「これ、本物みたいですね」ガジガジ
コニー「やめろ!サシャ、齧るな!」
クリスタ「ねぇアルミン、次私が選んでもいい?」
アルミン「うん、構わないよ」
クリスタ「じゃあねぇ…この>>117とかやりたいな」
三匹の子豚
ライナー「三匹の子豚か…いいんじゃないか?」(クリスタの選んだものなら)
ユミル「私もそう思う」(子豚…やっぱりクリスタは動物好きなのか)
アルミン「なら、クリスタとユミルとライナーには出て貰おう…あと他には…」
・
・
ミカサ「昔々、あるところに、三匹の子豚とその母親がいました」
ユミル「おし、お前ら、これからお前らに家を建ててそこに住んでもらう」
ミカサ「いつも寝てばっかりの長男」
アニ「何でそんなことしないといけないの?」
ミカサ「いつも食べてばっかりの次男」
サシャ「めんどくさいですよぉ、いきなりなんなんですか」
ミカサ「そして、とても真面目な三男」
クリスタ「もう!お母さんはね、私たちが独り立ちできるように後押ししてくれてるのよ?」
ユミル(いや…ただ、うちには穀潰しを飼う余裕がないだけなんだけど…)
ユミル「クリスタだけはここに居ていいぞー」
アニ「なにそれ」
サシャ「不公平です!」
クリスタ「いいよ、お兄ちゃんたちが出ていくなら私も出ていくから」
ユミル「そうか?お前がそれでいいなら、そうするといい」
クリスタ「うん、ありがと…それじゃあ行くよ、お兄ちゃん達!」
アニ「ん?」
サシャ「あれ?」
ミカサ「母親のもとを離れた三匹の子豚は、それぞれ自分の家を建て始めました」
アニ「…めんどくさいし…藁で作ればいいか…」
ミカサ「長男は、自分の家をわらで作り始めた…ずぼら」
アニ「うるさい」
・
・
アニ「できた」
ミカサ「なんて貧相な家…ここまで来ると哀れに見える」
アニ「うるさいって」
アニ「暇だし、弟たちの家でも見に行こうかな」
ミカサ「寝ることしか他にやることないから…」
アニ「あんた私に何の恨みがあるの?」
・
・
サシャ「~♪」トントン
アニ「サシャ、どう?家の具合は」
サシャ「あ、お兄さん、順調ですよもうすぐ終わりそうです」トントン
アニ「あんたは木で作ってるんだね、私は藁で作ったよ」
サシャ「あー…そっちの方が手間がかからなくて良かったかもしれませんね…っと」
サシャ「完成です!」
ミカサ「次男も木で作っていた自分の家を完成させた…長男ほどではないにしても、かなり貧相」
サシャ「いいんですよー、貧相で」
アニ「よし、私はクリスタの家を見に行くけど、あんたもどう?」
サシャ「それならご一緒しますよ」
・
・
クリスタ「~♪」カンカンベチャ
サシャ「おーい!クリスタ!」
クリスタ「あ、お兄ちゃん達、もう家はできたの?」
アニ「まぁね、あんたはまだまだみたいだけど…」
サシャ「煉瓦でつくるなんて、時間の無駄ですね」フーッ
クリスタ「」ムッ
クリスタ「煉瓦でつくれば丈夫だし!オオカミが来ても安心だもの!」
アニ「オオカミなんて怖くないね」
サシャ「ええ、来たら追い返してやりますよ」
クリスタ「もう!あとで後悔しても遅いんだから!」フイッ
アニ「じゃあ私たちは自分の家に戻ろっと」スタスタ
サシャ「お腹空きました、何か買って帰ろ」スタスタ
クリスタ「…」
―翌日―
クリスタ「…できた!」ジャジャーン
クリスタ「時間はかかったけどいい出来だよ、うんうん」
ミカサ「兄弟に馬鹿にされても、三男は丈夫な煉瓦の家を作り上げた」
クリスタ「…ふぁぁ…徹夜したから眠い…早速お家で寝よう…」スタスタ
・
・
ミカサ「三男が一息ついたとき、少し離れたところでは、不穏な大きな影が長男の家に近づいていた」
ライナー「ぐへへ、ここいらから美味そうな子豚の匂いがするぜ」
ミカサ「…台詞に犯罪臭しかしない」
ライナー「…」
ミカサ「ごめんなさい」
ライナー「わかってるよ、どうせ俺は最後に痛い目に合う悪役だ」
―長男の家―
アニ「Zzz…」
コンコン
アニ「Zzz…」
コンコンッ!
アニ「…うううぅ…誰?こんな朝早くに…」
アニ「はいはい、今開けるから」
ガチャ
ライナー「よぉ」
バタン
アニ「…」
アニ「…」ゴシゴシ
アニ「…夢だね」
ライナー「夢じゃない!ここを開けろ!」ガチャガチャ
アニ「!?ど、どうしよ!?」
ライナー「開けないなら壊すまでだ!」ググッ
ミカサ「あれは…鎧の巨人の壁突破フォーム…!」
ライナー「おおおぉぉ!」ダッ
アニ「まずいまずい!」アワアワ
ライナー「っしゃあ!」ドズンッ
アニ「私の家が…!」
ライナー「ふふふ、食ってやる!」
アニ「…っ!…この犯罪者!」ダッ
ライナー「あ!待て!…というかあいつまで…」
ミカサ「オオカミの着ぐるみ着た筋肉が食ってやるなんて言ったら…」
ライナー「…」
―次男の家―
サシャ「やっぱり朝ごはんの時間は格別ですね、今日もいい日になりそうです!」ムシャムシャ
アニ「サシャ!サシャ!開けて!」ガンガン
サシャ「もう、朝っぱらから何ですか」ガチャ
アニ「オオカミだ!オオカミが出た!」
サシャ「オオカミですって!?と、とりあえず鍵を…」カチャリ
ドドドドドドドドドドドドドド
アニサシャ「ん?」
バギャンッ!ザザザザッ!
ライナー「…」カパッ…シュコー
アニサシャ「」
ミカサ「…ごめんなさい、私が煽ったら吹っ切れたみたいで…」
ライナー「…」
サシャ「目が座ってますよ!?止めてください!アニ!」
アニ「あんなの私でも無理…!」
―三男の家―
クリスタ「Zzz…」
アアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!
クリスタ「え!なに!?」ガバッ
クリスタ「外!?」ガチャ
アニサシャ「ああああぁぁぁぁぁ!!」コロガリコミ
クリスタ「ど、どうしたの!?」
サシャ「は、早く鍵を!」
アニ「あいつが来る!」
クリスタ「え?え?」ガチャン
ドゴオォォォォォォォォォォン!!!!
クリスタ「ひっ!?」
アニサシャ「」ビクビク
ライナー「開けろ!ここを開けろ!」ドガンッ!ドガンッ!
アニサシャ「」ビクビク
クリスタ「ライナーは何であんなに怒ってるの!?演技でしょ!?」
ミカサ「それは私とアニのせい」ヒョコ
クリスタ「あ、ミカサ」
ミカサ「少し調子に乗り過ぎた、正直、私も今のライナーの相手はしたくない」
クリスタ「…じゃあ、どうすれば…」
ミカサ「幸い、この家は本物の煉瓦、いくらなんでも壊せはしない」
ミカサ「となれば、入ってくるところは一つ」
クリスタ「…煙突…まさか、台本通りになるなんて」
・
・
ライナー「…」ドゴォンッ!ドゴォンッ!
ライナー(ここまで脅かせばアニやミカサも、俺に少しは遠慮してくれるかな?)
ライナー「さて、後は煙突から入って、熱がるふりして逃げるだけか…よし!」
クリスタ「ほ、ほんとにいいの?これで…」
ミカサ「今のライナーを止める方法はこれしか思いつかない」
グツグツグツグツ
アニ「…」
サシャ「…」
クリスタ「で、でも、本物のお湯を張っておくなんて!」
ミカサ「…残念だけど…これも私たちのため」
グツグツグツグツグツ
・
・
ライナー「よし、ここが煙突か…下が見えないな…」
ライナー「…なんだか本当に熱い気がしてきた…はは、役に入り込み過ぎか?」
ライナー「よし、じゃあ降りるか」スッ
ミカサ「こうして、子豚の兄弟はオオカミを追い返すことに成功した」
ミカサ「…」
ミカサ「…そして…三匹の子豚は、三男の家で幸せに暮らしました」
ミカサ「…」
ミカサ「…あの…ほんとに…ごめんなさい、ライナー…」
おわり
三男豚・クリスタ
長男豚・アニ
次男豚・サシャ
母親豚・ユミル
オオカミ・ライナー
ナレーター・ミカサ
・
・
ライナー「…あー…本気でヤバかった…」ホウタイグルグル
クリスタ「…ごめんね…ライナー…」
男ども(うわぁ…)
ライナー「いや、気にするな、お遊びが過ぎただけだ」
アニ「そ、そうだよ、脅かし過ぎなんだ」
サシャ「私なんて関係ないのに怖い思いしたんですからね!」
ミカサ「それにしても、すごい迫力だった、とても演技とは思えないほどに」
ユミル「暫定主席様がビビるくらいだ、よほどだったんだな」
エレン「ライナー…大丈夫か?」
ライナー「ああ、たった今完治した」ホウタイスルスル
コニー「そうなのか、すげぇな、さすがライナーだぜ!」
マルコ「んん??」
ジャン「…普通の奴なら死んでてもおかしくないほどの火傷だったんだが…」
ベルトルト「細かいことはいいじゃないか、ライナーが無事なんだ、それだけで十分さ」
アルミン「そうだね、それじゃあ次なんだけど…」
エレン「あ!なら>>144がやりたい」
一寸法師
ユミル「一寸法師?なんだそりゃ?」
エレン「このくらいの小さい人間が、鬼と戦う話だ」
ジャン「はッ!どうにもお前の好きそうな話だぜ」
エレン「まぁな」
ベルトルト「それにしても…小さい人間ねぇ…」チラッ
マルコ「…」チラッ
コニー「…?」
アルミン「えーと、それじゃあ配役は…」
・
・
マルコ「昔々あるところに、子供に恵まれなかった老夫婦が住んでいました」
ミカサ「…はぁ…子供が欲しい」チラチラ
エレン「…」ムスッ
ミカサ「子供が欲しい…」チラチラ
エレン「…なんでオレが一寸法師役じゃないんだ…」ブツブツ
ミカサ「…はぁ…エレン、話が進まない、いじけていないで」
エレン「…わかったよ」
マルコ「えーと…いいかい?…老夫婦は子供を授けてもらうため、神様にお祈りに行きました」
ミカサ「子供がほしいです、ください」
エレン「ください」
マルコ「すると、何と言うことでしょう、数日後には元気な小さい男の子が生まれました」
コニー「オレが主人公か!悪いなエレン!」
エレン「…」ムスッ
ミカサ「…」
マルコ「老夫婦は彼に一寸法師という名をつけて育てましたが、待てども待てども一向に大きくなりません」
マルコ「そして、何年かたったある日…」
コニー「じいちゃん!ばあちゃん!オレは都で働くことにするぜ!」(ミヤコって何だ?)
エレン「そうか、頑張れよ」ムスッ
ミカサ「ならこれを使うといい、それに刃の代わりにこれを…」つ箸・椀・針
コニー「すまねぇな!ばあちゃん!」
マルコ「そうして一寸法師は都へと旅立ちました」
マルコ
最後のマルコはミス、脳内で消しといて
マルコ「一寸法師は椀に乗り、箸を櫂代わりに、どんどん川を下って行きました」
マルコ「そして、一寸法師はとうとう都へとたどり着きました」
コニー「はぁー…ここが都か…でっけぇな」
マルコ「ですが、感慨に浸ってる場合ではありません、何よりもまずは働く場所を見つけなくてはなりません」
コニー「よーし、どこで働かせてもらうか…」テクテク
マルコ「働く場所を探していた一寸法師が見つけたのは、一軒の大きな屋敷でした」
コニー「ごめーんくださーい!誰かいませんかー?」
ジャン「なんだ?誰だ?…誰もいないじゃねぇか…」
コニー「ここだ、ここ!」
ジャン「ん?」チラッ
ジャン「んんんんん?小さいな?人か?」
コニー「おう!ここで働かせてくれ!」
ジャン「…まぁ…小人なんて珍しいしな…よし、ここで働くのを認めるぞ」
コニー「やったぜ!」
マルコ「一寸法師は、とある宰相の家で働くこととなりました」
マルコ「そして、働き始めて、何日かたったある日…」
ジャン「今日はお前にオレの娘を紹介しよう」
コニー「娘なんていたのか、一体どんな奴だか」
ジャン「相変わらず失礼な…まぁいい、おいサシャ!入れ!」
シーン…
ジャン「サシャ?おい」ガラッ
サシャ「はんはんふー!!」モグモグ
ジャン「あ!お前、また米盗みやがったな!次は許さんと言ったろうが!」
サシャ「…」モグモグ
ジャン「っつあー!もう我慢できねぇ!こっから出てけ!」
サシャ「!?なふぇれふか!?」モグモグ
コニー「!?おいおい!いきなり出てけって、自分の娘に言うセリフじゃねぇだろ!?」
ジャン「こんなみっともねぇ奴、娘なんかじゃねぇ!」
サシャ「」ゴクン
サシャ「そんなに言うなら出てってやりますよ!もっとご飯が食べられるところに行きます!」
ジャン「いじきたねぇな!」
サシャ「そっちこそケチですね!」
コニー「おいおい、オレは馬鹿だからわかんねぇんだけど…出て行ったあと、誰がそいつの面倒見るんだよ」
ジャン「お前がやれ」
コニー「え?」
サシャ「あなた、一寸法師でしたっけ?ちょうどいいです、私のお供になりなさい」
コニー「え?」
マルコ「こうして、一寸法師は宰相の娘と、二人で旅をすることになりました」
今日はここまで、鬼役は…でっかいのと硬いのがやる
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