野崎「ニューダンガンロンパV3?」 (30)

宮前「はい、つい最近発売されたゲームなんですけど。 夢野さん、知ってますか?」

野崎(剣さんがプライベートな話題を……)

野崎(これは……全力で乗っからねば!!)

野崎「知ってます!! すごく知ってます!! やったことないけど知ってます!! チェックしてました!!」

野崎「本当はずっとやりたくて次の休みには絶対買いに行こうと思ってます!! もう今から楽しみで楽しみで!!」

宮前「じゃあいらないんであげます、前野さんから無理矢理渡されちゃって」

野崎「えっ」

※このSSはニューダンガンロンパV3のネタバレがあります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492351333

野崎「……というわけで剣さんからもらったんだが……」

野崎「今日の作業も終わったし、やってみないか?」

佐倉「ハイスピード推理アクションかぁ……面白そう!! やろう!!」

御子柴「へっ……ゲームだなんて……本当にガキだなお前ら」

佐倉「みこりん?」

御子柴「永遠のラブハンターに相応しいゲームは……ギャルゲー以外にねぇよ」

野崎「このゲーム、残酷描写があるそうだ」

佐倉「もしかしてみこりん、怖いの?」

御子柴「う、うるせえな!!/// 悪いかよ!!///」

御子柴「そ、そういう佐倉は怖くねぇのかよ!!」

佐倉「わ、私? だ、大丈夫だよ!!」

野崎「佐倉、無理してないか? やめるか?」

佐倉「ほ、本当に大丈夫だよ!! だってこの間、一緒にミステリーゲームやったでしょ!?」

野崎「そうか……じゃあやろうか」

佐倉「うん!!」

佐倉(仮に怖いシーンがあったら……)










佐倉『怖い!!』ガシッ

野崎『大丈夫だ、俺がついてる』










佐倉「えへへへへへ///」

御子柴「気持ち悪い笑い方すんなよ!!」

野崎(この喜びよう……佐倉はよっぽどダンガンロンパが好きなんだな)

野崎「なるほど……あらゆる才能を持つ高校生16人が学園に閉じ込められ……誰かを殺さないと出られないというわけか」

佐倉「じゃ、じゃあ……この中の誰かが死んじゃうの?」

野崎「そうだな……」

御子柴「主人公はこの赤松楓か……」

御子柴「……」

御子柴(めちゃくちゃ可愛いじゃねえか!!)

御子柴(死んで欲しくねぇけど……主人公だから死ぬことはねぇな!!)

御子柴(今までのシリーズは主人公は死んでねぇしな!!)

野崎「俺はこの赤毛の子に死んでほしくないな」

佐倉「!!」

御子柴「おっ、野崎も推しキャラがいるのか」

佐倉(もしかして野崎くん……こういう子が好きなのかな)

野崎「同じ苗字だからな、夢野さんには生き残ってほしい」

佐倉「」

御子柴「そういう理由かよ!!」

野崎「よく分からないオープニングで始まったが……」

佐倉「続ければ分かるんじゃないかな?」

野崎「そうだな」

御子柴「次は一人一人話しかけるみたいだぜ」

野崎「よし、夢野さんに話しかけてみよう」

夢野『んあー……めんどいのう』

野崎「彼女はめんどくさがりのようだ」

御子柴「……なんか真由みてえだな」

佐倉「真由くんだったら自分が魔法使いって言うのもめんどくさかりそうだよね」

野崎「人を殺した時も裁判をめんどくさがって自白しそうだな」

御子柴「何普通に弟を犯罪者にしてんだよ!!」

野崎「自由時間になったぞ」

御子柴「誰かにプレゼントをあげて好感度をあげるやつだな」

野崎「……まるでお前のやってるギャルゲーみたいだな」

佐倉「野崎くん、誰にあげるの? 最原くん?」

野崎「いや、ここは夢野さんだな」

御子柴「そんなに気に入ったのかよお前」

野崎「やはり同じ苗字だとほっておけなくてな」

野崎「そうだな……女の子が喜びそうなのをあげよう」

御子柴「このフレイムサンダーとかどうだ?」

野崎「いや、プレゼントはやはり手作りの方がいい」

野崎「というわけで手編みセーターをあげよう」











夢野『んあー……いらんわい』

野崎「なに!?」

御子柴「ほら、だから言ったじゃねえか……」

野崎「なるほど、これは彼女はめんどくさがりだから何をあげても拒否するパターンだな」

御子柴「ちげえよ!!」

佐倉「タイムリミットが近づいてきたよ!!」

御子柴「天海はマジで誰か殺そうとしてんのか……?」

野崎「そういえば天海くんはどういう才能なんだろうか」

佐倉「うーん……ネイルアーティストとか? さっき赤松さんにやってあげてたし」

御子柴「そうかもしれねぇな」

野崎「……」スラスラ

佐倉「野崎くん、何を描いてるの?」

野崎「さっきのCGを鈴木とマミコに置き換えて描いてる。 漫画のシーンとして使えそうだからな」

御子柴「パクリじゃねえか!!」

佐倉「ブザーが鳴ったよ!!」

野崎「首謀者が図書室に行ったのか?」

御子柴「百田達の誰かが首謀者かもしれねぇのか……」

佐倉「……夢野さんってことはないよね?」

野崎「だといいが……」









最原『首謀者はどこにいるんだ……?』

御子柴「なぁこれ……誰かが死んでるんじゃねえのか?」

佐倉「!! もしかして夢野さんが……?」

野崎「いや、そんなことはないはず……」

















天海「」

野崎「よかった……夢野さんじゃなかった」ホッ

佐倉「うん、夢野さんじゃなくて本当によかった……」ホッ

御子柴「お前ら人が死んでるのになんでほっとしてるんだよ!!!」

佐倉「待って野崎くん!! 夢野さんが犯人って可能性も……」

野崎「!! そうだ、そうだとしたらオシオキされてしまう……」

野崎「即ち……恋しよっが終わってしまう!!」

御子柴「なんで夢野の死=連載終了に繋がるんだよ!!」

佐倉「学級裁判が始まったよ!!」

野崎「ウィークポイントに言弾を打てばいいんだな……」

野崎「……」












和歌『あんたのことなんか……【嫌い】よ!!』

【好き】→【嫌い】

尾瀬『嘘つくなよ』

和歌『な、何言ってるのよ!! 嫌いに決まってるじゃない!!///』

和歌(どうして……? どうして嫌いって言う度に……)

和歌(胸が……苦しくなるの?)













野崎(まぁ言弾撃たれたからな)

御子柴「? どうした野崎」

野崎「いや、なんでもない」

赤松『だからね、この事件の犯人は……』

御子柴「お、おい。 これって……」

野崎「もしかしてこの発言からすると……」

佐倉「赤松さん……なのかな」

御子柴「ちげえって!! 赤松が犯人なわけねぇって!!」

赤松『ここまで……みたいだね』

御子柴「うわああああああああ!!!」

佐倉「みこりん落ち着いて!!」

百田『今から俺が赤松が無実だってことを証明してやるぜ!!』

御子柴「おーし!! よく言った百田!!!」

佐倉「近いよみこりん!! 画面から離れて!!」

最原『コロシアイ促進BGMの所為で砲丸の音には気づかなかったんだ』

御子柴「うるせえぞ最原!! 邪魔するんじゃねえ!!」

佐倉「浮き沈みが激しいよみこりん!!」

野崎(マミコも鈴木が死ぬ寸前になるとこうなるんだろうか)

佐倉「やっぱり赤松さんが……犯人だったんだね」

御子柴・百田『「クソッ……じゃあマジだってのかよ……」』

野崎「しかし推しのキャラがいるのは怖いな。 死んだ時のショックは相当なものだろう」

モノクマ『それじゃあはりきってみましょう!! オシオキターーーーイム!!!』

野崎「ついに始まるのか、オシオキが……」

佐倉「う、うん……」

佐倉「……」

佐倉(ここでタイミングよく野崎くんにしがみつくことができれば…………)

プチッ

佐倉「……え?」

野崎「ん?」

御子柴「……」

佐倉「みこりん!? なんで電源切ったの!!?」

御子柴「死ぬところなんかみたくねぇよ!!」

野崎・佐倉「」

結局その日は一章で終わった。

野崎(しかし……思ってたより面白いな、ダンガンロンパ)

野崎(久しぶりに続きが気になると思えるゲームに出会えた)

野崎(俺も『早く続きが読みたい』と思われるような漫画を描きたいな)

野崎(明日の剣さんの打ち合わせが終わったらゲームの続きをやろう)

次の日・編集部

野崎「今度の読み切りなんですけど……」

宮前「どれどれ……」












男『やはり図書室は落ち着くな……』

ゴロゴロ……

男『ん?』

女『ごめんなさい!! 砲丸がそっちに……』

女『……!!』ドキッ

男『……!!』ドキッ

野崎「……という風に二人はお互い一目惚れ……」

宮前「ちょっと待て」反論

野崎「な、なんでしょうか」

宮前「なんで図書室に砲丸があんだよ。 普通ねぇだろ」

野崎「す、すいません。 実は剣さんからもらったダンガンロンパV3の影響で……」

前野「へーーーーー!!! 夢野さん、ダンロンV3やってるんですね!!」

野崎「!!!」

宮前「俺いらないんであげました」

前野「えーーー!? 宮前くんのなのーー!? 折角布教したのになーー!!」

野崎「……前野さんもこういうのやるんですね」

前野「うん!! まーね!!」

前野「それにしても驚いたなー!! あのダンガンロンパがリアルフィクションだなんて!!」

野崎「!!?」

前野「しかも今回の生き残り、3人とか少なくなかったですか!? 僕的には女の子みんな生き残って欲しかったけどなー!」

野崎「!!!!?」

前野「所で黒幕ってつむぎちゃんだったけど、夢野さんは誰だと思ってました?」

野崎「!!!!!!!?」

前野「いやー次回作も楽しみだなー!! 次は52かな? 54かな?」

野崎「ま……」

前野「?」

野崎「前野おおおおおおおおおおお!!!」

終わり

オマケ

佐倉「えっちな本を読もうか」

野崎「……そうだな、最近の恋しよっはネンマリ気味だと剣さんにも言われたからな」

野崎「そういうのを見ることでお色気シーンを描く事ができるな」

野崎「……だがお色気でアンケートを稼ぐのは最終手段にしよう」

野崎「そんなものがなくても……俺は連載を続けてみせる!!」












佐倉「えっちな本を読もうか」

御子柴「……この本の女達は俺と一つになる為にわざわざ脱いでるってことだな」

御子柴「そうだな……まるで醜い獣のようにな」

ペラ……

御子柴「……」

パタン!!

御子柴「ほ、ほかの読もうぜ!!///」

瀬尾「えっちな本を読もうか」

若松「あ!! そうやってまた俺の反応を楽しもうとしてますね!!」

若松「俺にはローレライさんがいるんです!! 好きな人がいるのにそんなの見れるわけないじゃないですか!!」














鹿島「えっちな本を読もうか」

堀「は? 何言ってんだおま……」

堀「……!!!!」

堀「こ、この女の人……すげえ綺麗な足じゃねえか!!!!」

オマケ2

ラブアパート

御子柴「……」

御子柴(ここに来るとほかのみんなは俺を相手に妄想をし始めるんだよな……)

佐倉「……」

御子柴(佐倉は一体どうなるんだ……?)

御子柴(……いや、こいつの事だ。 きっとこの中でも俺のことなんかそっちのけで野崎馬鹿なんだろうな)

佐倉「……お兄ちゃん!!」

御子柴「お兄ちゃん!!?」

御子柴「お兄ちゃん……俺がか?」

佐倉「う、うん。 そうだよ?」

佐倉「どうしたの実琴お兄ちゃん? どうしてそんなに驚いてるの?」

御子柴「な、なんでもねぇよ……」

御子柴(まさか佐倉が妹になるとはな……)

御子柴(確かにちっこすぎて異性というよりは妹にしか見えなかったけどよ……)

御子柴(つうか妹っつーことは……まさかのブラコンか?)

佐倉「そうだ!! 聞いてお兄ちゃん!!」

御子柴「なんだよ?」

佐倉「昨日野崎くんにベタを誉められたの!!」

御子柴「結局平常運転じゃねえか!!」

佐倉「へ? ど、どうしたの? そんなに大声出して……私、何か変な事言ったかな?」

御子柴「な、なんでもねぇよ……」

佐倉「それでね!! その後野崎くんがね……」

佐倉は延々と野崎の事を話した……。

御子柴(兄妹ってだけでいつもと変わらねえじゃねえか……)

御子柴(さっさと部屋出るか……)

佐倉「……ありがとね」

御子柴「は?」

佐倉「私がこうやって野崎くんと仲良くなれてるのは……全部お兄ちゃんのおかげだよ」

御子柴「……俺のおかげ?」

佐倉「うん!! お兄ちゃんが私に色々アドバイスをくれたから……積極的にもなれたし……ちょっとずつ距離も近づいてきたんだ!!」

佐倉「お兄ちゃんが後押ししてくれなかったら……野崎くんのアシスタントなんてできてなかったと思う」

佐倉「全部お兄ちゃんのおかげだよ!! ありがとう!!」

御子柴「佐く……」

御子柴(いや、兄妹だから……)

御子柴「……千代、俺のおかげなんかじゃねえよ」

佐倉「……お兄ちゃん?」

御子柴「俺はただ助言しただけで……最終的に行動してたのは自分じゃねーか」

御子柴「それはお前に野崎と付き合いたいって気持ちが強かったからじゃねえのか?」

御子柴「今こうやってお前が野崎といれるのは……全部自分の力だと思うぜ」

佐倉「お兄ちゃん……」

御子柴「だからよ千代、俺は何もしてねえんだ。 全部お前の力なんだよ」

御子柴「今のお前ならなんでもできるって俺は思うぜ」

佐倉「……うん、なんかそう言われるとすごい自信が出てきた!!」

佐倉「ありがとうお兄ちゃん!!」

御子柴「おう、さっさと告白しちまえ」

佐倉「私ね」

御子柴「ん?」

佐倉「お兄ちゃんの妹で本当によかった!!」

御子柴「……そっか」

御子柴(実際はちげえけどな)

佐倉「……」

御子柴「なんだよ?」

佐倉「私、野崎くんがいなかったらお兄ちゃんの事好きになってたかも」

御子柴「はぁ!!??」

佐倉「お兄ちゃん、かっこいいけど恥ずかしがり屋だし会話すぐ終わっちゃうし……なかなか恋人とかできないんじゃない?」

御子柴「う、うるせえな!! 余計なお世話だ馬鹿!! それに俺は永遠のラブハンターだからいらねぇんだよ!!」

佐倉「私が妹じゃなかったら仕方なくもらってあげてもよかったのになー……」

御子柴「おまっ……馬鹿じゃねえのか!!///」ダッ

佐倉「あ! お兄ちゃん!! どこ行くの!?」

御子柴「うるせえ!! ついてくんな!!///」

御子柴(くそ……なんでだ……今まで意識したことなかったのに……///)

御子柴(なんで俺は……急に佐倉の事を……///)

二人きりでいるのが我慢できなくなった俺は思わず部屋を飛び出し……

別の日のラブアパート

御子柴「……」

御子柴(ここに来るとほかのみんなは俺を相手に妄想をし始めるんだよな……)

野崎「……」

御子柴(野崎は一体どうなるんだ……?)

野崎「……御子柴」

御子柴「な、なんだよ」

御子柴(いっとくが俺はそっちの気はねぇからな)

野崎「ここに花を頼む」

御子柴「お前も平常運転かよ!!」

御子柴「あのなぁ……そんな作業、ラブアパートじゃなくてもできるだろ」

御子柴「……俺はもう帰るぜ」

ガシッ

御子柴「!!」

野崎「待ってくれ御子柴!! もうお前しかいないんだ!!」

御子柴「俺しか……?」

野崎「背景の人にも……若松にも……それに佐倉にも……」

野崎「みんなに見捨てられてしまって……もうお前しかいないんだ!!」

御子柴「はぁ!!?」

御子柴(あの佐倉に見捨てられるって……相当じゃねえか)

御子柴「な、なんで見捨てられたんだっけか?」

野崎「……背景が全く向上しないからだ」

御子柴「な、なんでそれで若松と佐倉もやめるんだよ」











若松『全然成長しないなんて……俺の尊敬する野崎先輩は……そんな人じゃありませんでした』

佐倉『私がいてだらけるなら……野崎くん……私は心を鬼にするよ』












野崎「……って」

御子柴(……佐倉は悪魔で野崎の為なんだな)

野崎「御子柴……お前までいなくなってしまったら俺は……」

野崎「俺はもう……お前なしでは花も……漫画も描けなくなるんだ!!」

野崎「頼む……お前だけは……俺のアシスタントを続けてくれないか?」

御子柴「……」

野崎「……」

御子柴「……ったく、分かったよ」

野崎「御子柴……!!」

御子柴「しょうがねぇからもうしばらく付き合ってやるよ。 お前のアシスタント……」

御子柴「本当お前は……俺がいないとダメなんだな」

野崎「……ありがとう。 本当にありがとう」

野崎「そこでなんだが」

御子柴「なんだよ?」

野崎「実は今度の話のネタがなくてな……外に出てネタ探しをしようと思うんだが……」

御子柴「ああ、別に構わねえよ」

野崎「よし、じゃあ行こう」

野崎「……何故か知らないが御子柴と一緒に出かけるといいネタが見つかりそうな気がするな」

御子柴「はは、なんだよそりゃ」

そういって俺と野崎はネタを探す為に部屋を出て……

本当に終わり

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