星梨花「わるいこせりか」 (57)

星梨花「プロデューサーさん!今日もレッスン頑張りました!」

事務所に帰るなり,プロデューサーさんの元に駆け寄り報告します。

パソコンに向かっていたプロデューサーさんはイスを回転させ,こっちにむいて笑顔でほめてくれます。

P「星梨花は毎日頑張っていて偉いな」

そう言うとわたしの頭に手を伸ばし,優しく頭をなでてくれます。

星梨花「えへへ,ありがとうございます」

思わず顔がほころんじゃいます。

P「さて,俺も頑張らなきゃな」

プロデューサーさんはパソコンに向き直り仕事に戻りました。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492319196

少し寂しいけれど,仕事の邪魔をするわけにもいけないのでその場を離れて,事務所のソファーに座って休憩します。

それにしてもさっきほめてくれたのうれしかったなぁ。

さっきプロデューサーさんが撫でててくれたところをさすりながら思い出しちゃいます。

……ってあれ?

今思えばちょっと子ども扱いされちゃったかも。

もちろんほめてくれたのはうれしかったのですが,やっぱりもっと大人扱いされたいです。

わたしがまだまだ子どもだから,子ども扱いされるんだよね。

どうしたら大人になれるんだろう?

実は前,このことについて研究したことがあるんです。

結論は「よく食べ,アダルティに恋人ができたらプロデューサーさんみたいにかっこいい大人」

答えが分かってるなら実践しなきゃだよね。

わたしはアイドルを始める前より,食べるようになりました。

もちろんアイドルをしているので体重は気にしてるのですが…。

食べるのも限度があるので,別の方法を考えましょう。

わたしはアダルティになります!

……アダルティって何だろう。

英会話を少ししているので英語は得意な方ですがアダルティって単語はないですよね。

Adultなら分かるんですが結局意味は「大人」だとか「大人の」だから結局グルグルです。

プロデューサーさんに聞いてもいいですが,いつもみたいに星梨花はまだ知らなくていいってごまかされるかもしれません。

大人って分からないことがあるときどうしてるんだろう?

この質問ならプロデューサーさんも答えてくれるよね。

星梨花「プロデューサーさん,今お時間大丈夫ですか」

P「どうしたんだ」

星梨花「プロデューサーさんって何でも知ってますけど,知らないことってあるんですか」

P「あるに決まっているだろ」

星梨花「知らないことがあったとき,どうしてるんですか」

P「そりゃ勉強するよ。そうしないと仕事に差し支えるし」

星梨花「どうやって勉強するんですか?」

P「うーん,簡単なことだったらさっとパソコンで調べるかな」

パソコン!その手がありました!

星梨花「プロデューサーさん!わたしにパソコンを貸してください」

P「パソコン?」

星梨花「はい!世の中のことについて分からないことがあるんです。それを調べたいんです」

P「うーん星梨花にお願いされたら断れないな……。でも大丈夫かな」

星梨花「今は学校でパソコンのことを授業で勉強するんです。だからしちゃいけないことも知っています。個人情報を書き込んだらいけないとか……」

P「まぁ星梨花なら大丈夫か。さすがに仕事用のパソコンは貸せないけど,今使われていないパソコンがあるからそれを貸すよ。もちろんwifiもつないでおく」

星梨花「わぁプロデューサーさん,ありがとうございます!」

P「ただ他のアイドルがいるときは貸せないからな。取り合いになっても困るし,イタズラ好きな子もいるしな」

星梨花「了解です!」

えへへ,なんだが信頼されてる気がする。うれしいな。

では早速調べてみましょう。さっそくブラウザを立ち上げます。

今時は小学校からパソコンの授業があります。全然使えない子の方が少ないですよっと。

検索ワードは……『アダルティ』で画像検索!

検索ボタンを押した途端画面いっぱいに現れる画像の数々……

大半は胸が大きな女の人が胸元をはだけた画像でした

あぁ……なるほど……。こういうことかぁ。

ふんふんとうなずきながら画面を眺めるわたし

たしか男の人は女の人の胸が大きいと喜ぶんですよね。

ということは……要はプロデューサーさんをドキドキさせればいいんですね!

分かっちゃいました!

えっと……そもそも男の人をドキドキさせるにはどうしたらいいんでしょう。

これも検索かけてみましょう。

男の人 ドキドキ

さてどうかな。

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リボンの部屋
男の人がドキドキしちゃう仕草教えちゃいます♪くわしく中でどうぞ♪

このページなんてよさそう。入ってみましょう。

やっぱり女の子なら男の人をドキドキさせたいよね?
今話題のモテ仕草で意中の男性をゲットしちゃいましょう♪

ちょっぴり頭が悪そうな文章だけど背に腹は代えられませんね。

モテ仕草その1

やっぱり男の人がドキドキするのはボディタッチですよ!ボディタッチ!

恥ずかしがり屋なあなたも彼の手に触れてみましょう?

口実はなんでもかまいませんよ♪

例えば,はぐれちゃいそうって言ってもいいですし手相見せてくださいでもOKです。

なんなら手ぇおっきーですねー!って手を合わせてみるのもヨシ!

なるほどなるほど……参考になりますね。

ノートに書いておこう。

P「なにやら星梨花が熱心に調べているな。なぁ星梨花!書き写すぐらいならプリンター使うか?」

星梨花「ひゃあ!びっくりした。ダメです。プロデューサーさん。プリンターなんて使ったら証拠が残っちゃいますから」

P「何をする気なんだよ」

ん?このブログコメントできますね。一応しておこうかな

ありがとうございます!参考にしますと。

名前は本名はダメだからジュニオールで!メール欄は書かないことが多いんでしたよね?

早速明日から実践していきましょう。まず,モテ仕草その1からです。

翌日

星梨花「おはようございます,プロデューサーさん」

P「おはよう,星梨花。今日はやけに早いな」

星梨花「えへへ,そうですか?あの……早速ですが手をみせてください!」

P「ん?いいけど,なんでだ?」

星梨花「えっと……はぐれそうだから,です?」

P「何で疑問形なんだ。しかも事務所ではぐれるわけないだろ。あずささんじゃあるまいし」

そうだよね……えっと,えとえとどうしよ。

こうなったらやけです。えーい!

なぜかわたしは右手と左手でプロデューサーのサンドしていました。

P「なにこれ?学校で流行ってるの?」

星梨花「んと……んと……手相をみています!はぁ!」

P「え?視覚からいく感じじゃなくて読み取る感じなの」

星梨花「はい」

P「新しいな」

どうしたらいいんだろう。

P「で,どうなんだ俺の運勢は?」

星梨花「えーっと……プロデューサーは仕事がうまくいくでしょう」

P「もしかして俺を元気づけてくれているのか?ありがと星梨花」

お礼を言われてうれしいですが,どう見てもプロデューサーさんはドキドキしていません。

作戦失敗です。

また別の案を考えましょう。

モテ仕草その2

やっぱり男の人は守ってあげたい系女の子が大好き!

大好きな男の人の前でわざと転んじゃいましょう!どんがらがっしゃーんって感じで。

気になるあの人が手を差し伸べてくれるかもしれません。

スカートでやるのがオススメですよ☆

見えちゃいそうで見えないラインを責めるのがコツ♪

別の日

星梨花「おはようござーって……きゃ!」

……どうですかプロデューサーさん!

P「なにやってんだ。急に床で寝転んだりして……何かの遊びか?」

床でわざと転ぶのってわりと勇気いりますね。

P「ったくこんなところで寝転がると汚いぞ。ほら立ちなさい」

そういうとプロデューサーさんは私を起こし膝の上に座らせます。

えへへ,プロデューサーさんの膝の上♪

じゃなくて!また子ども扱い!?さすがの私も怒っちゃいますよ。

ちょっと惜しいですがすぐ降りてプロデューサーさんに口をとがらせていいます。

星梨花「プロデューサーさんなんてもうしらないですよーだ」

モテ仕草 その3 

男の人が好きな女性の仕草を知っています?

実は髪を結うときの仕草なんです!

なぜですかって?

それは自然と胸を突き出すポーズになっちゃうからですよ!

おまけにわきがチラチラとみえて,うなじも自然な感じでアピールできます!

悩殺ポーズで彼もイチコロ☆

別の日

星梨花「おはようございまーす」

P「おはよう……って今日は髪を下してるんだな」

星梨花「はい!ちょっと寝坊しちゃって」

P「ふーん,めずらしいな……それにしては髪型以外の身なりが完璧な気もするが」

星梨花「そっそうですか?」

P「それも似合ってるが,いつもの髪型にしてくれないか?今日ドラマの撮影があるからさ。急に髪型変わってるとあれだから」

星梨花「はい!もちろんです」

わたしはジュニオールとお揃いのヘアリボンをカバンから取り出すと,プロデューサーさんの横でいつもの2つ結び

……むむ,鏡がないと難しいな。左右の高さとかあってるかな

P「星梨花……大丈夫か?」

星梨花「はい……なんとか」

P「小鳥さんの机の上に手鏡あるから,それ借りな。小鳥さんには俺から言っとく」

星梨花「ありがとうございます」

わたしががんばって髪をまとめてくると,プロデューサーさんがニコニコと笑みを浮かべていました。もしかしてドキドキしちゃいました?

星梨花「どうしたんですか,プロデューサーさん」

P「ん?いやなんかほほえましいなって思ってさ。俺も娘がいたらこんな感じかなって」

む,娘がいたら!?

またまた子ども扱いです。わたしは片方だけ髪を結んだまま,トボトボとその場を離れました。

モテ仕草 その4

気になる男性がいたら、こしょこしょ話をしてみましょう。

必ず男性はあなたのことが気になり始めますよ!。

あなたにとって大事なことを伝えちゃいましょう。誰しも特別扱いされるのはうれしいですよね?

相手の耳が真っ赤になったら大成功ですよ!大成功!

別の日

星梨花「プロデューサーさん!ちょっと相談したいんですけど……いいですか?」

P「おおいいぞ」

星梨花「えっと……みんなに聞かれたくないのでこしょこしょ話でも大丈夫ですか?」

P「ん?まぁかまわんが」

星梨花「じゃあちょっと耳貸してください」

P「ほいよ」

プロデューサーさんの耳にむかって顔を近づけていきます。

うう……近いかも。恥ずかしいな。

星梨花「プロデューサーさん………………………………………………………………………」

どうしよ……なんて言うか決めてませんでした。

P「星梨花……まだか?くすぐったいんだが」

何か言わないと!プロデューサーさんに大事なことを伝えないと!

わたしにとって大事なこと……だいじなこと…

星梨花「プロデューサーは……ジュニオール!」

P「ジュニオール!?それって星梨花の飼っている犬のことだよな」

星梨花「はい」

P「はいじゃないよ」

またまた大失敗です。耳が真っ赤になっちゃったのはわたしの方でした。

その後もいろいろなモテ仕草を試すのですが,うまくいかないまま時間が過ぎていきました。

ある日のことです。たしかオーディションの前でした。

モテ仕草については無意識なまま,思ったことをそのままいいました。

星梨花「緊張で、胸がドキドキしてます。ほら、触ってみてください!……」

プロデューサーさんの手を持って,わたしの胸に近づけようとしました。

P「おおっと!せ,星梨花!胸っ!胸はダメだ」

いつも落ち着いているプロデューサーさんが珍しくあわてて,わたしの手を振るほどきました。

星梨花「あれ……どうしたんですか?」

P「いや……なんでもない」

オーディションが終わったあと,車の中で今日のことを落ち着いて考えました。

どうしてプロデューサーさんはあんなにあわてたんだろう。

やっぱり,胸……かな?

男の人は大きな胸に喜ぶらしいんですが,わたしのそんなに大きくない胸でもドキドキしてくれたのかな?

初めてプロデューサーさんに女の人として見られたという事実に,うれしいような,ちょっといけないような,恥ずかしいような,なんとも表現しがたい気持ちが背筋をぞくりと走りました。

男の人はやっぱりちょっとえっちなのが好きみたいです。

そのことを意識して次の作戦を考えました。

星梨花「うーん……よいしょ…よいしょ」

今日の衣装はなぜか後ろにファスナーがあって,とっても着替えが難しいものです。

でもこれはある意味チャンスです。

まわりには人はいません。

近くにいるのは,楽屋の外で待っているプロデューサーさんだけ

この状態でプロデューサーさんを呼んでみます。

こんなはしたない恰好をみせるなんて,知られたら絶対パパにおこられます。

本当はいけないのにやっちゃうという『わるいこせりか』が恥ずかしいという気持ちを超えてわたしの行動を加速させます。

星梨花「プロデューサーさん!ちょっと入ってきてくれませんか?」

P「着替え終わったか?入るぞって……星梨花,着替え中じゃないか!?」

とっても恥ずかしいんですが,なんでもないように装って用意していたセリフをいいます。

星梨花「ん~…もうすこしで届くのに…。プロデューサーさん、後ろのファスナー下げてもらえませんか?」

P「ふぇ!?下げるって!」

星梨花「はい……なかなか脱げなくて」

P「ごめん,星梨花!」

せっかくなのにプロデューサーはすぐに目をそらし,女性の衣装さんを呼びにいっちゃいました。

えへへ,とっても残念です♪

プロデューサーさんをドキドキさせる方法を完全に会得した『わるいこせりか』は翌日,さらなる作戦にでます。モテ仕草も完全にマスターしました。

星梨花「プロデューサーさん,お疲れ様です」

P「おお,お疲れ」

星梨花「プロデューサーさん,少し顔色悪いですよ」

P「バレたか?ちょっと書類たまっててな」

星梨花「よかったらわたしと休憩しませんか?ダージリンティーいれるので」

P「そうだな,根詰めるすぎるのもよくないし,ぜひお願いしていいか?」

星梨花「もちろんです♪」

星梨花「できましたよー!」

P「おお,ありがと星梨花」

できたお茶をあえてプロデューサーさんの元へもっていかず,来客用スペースの机の上に置き,こっちのソファーに誘導します。

今はプロデューサーさんとわたしは机を挟んで,向かい合ってソファーに座っている形になります。

P「うーん!星梨花の入れたお茶はおいしいな」

星梨花「えへへ,ありがとうございます」

やってるの、どこの莉緒ねぇだ…

>>1
箱崎星梨花(13)Vo
http://i.imgur.com/8rCAWmV.jpg
http://i.imgur.com/5X2vmDa.jpg

タイミングを見計らって何気ない感じでソファーで体育座りをします。

スカートでこんな座り方をすればどうなるか,分かりますよね。
(もちろん,靴は脱いでいますよ)

P「!星梨花,その座り方はあんまりよくないかな?」

星梨花「ごめんなさい…でも休憩中だからちょっとだけリラックスさせてもらえませんか」

P「リラックスというかなんというか……その……見えているんだ」

星梨花「何がですか?」

P「えっと……下着とか?」

星梨花「下着……ですか?キャミとかかな?」

あえて気付かないふりでプロデューサーさんをドキドキさせます。

ちゃんと指摘してくれるプロデューサーさんもありがたいです。テレビでこんな格好しちゃったら大事ですしね。

このあたりの立ち振る舞いはパパやママに厳しく言われているので分かってるつもりです。

P「下着というかパ……」

星梨花「パ?」

かわいい仕草を意識して首をかしげます。

P「いや……何でもない」

星梨花「そうですか,へんなプロデューサーさん♪」

さすがに少し恥ずかしくなってきたので,座る位置を変えます。プロデューサーさんのすぐお隣です。

星梨花「よいしょっと,こっちに来れば大丈夫ですよね」

P「まぁ……そうかな?」

星梨花「えへへ,プロデューサーさん」

すかさずプロデューサーさんに腕に抱きつきます。

P「どうしたんだ,星梨花?やけに甘えん坊だな」

星梨花「プロデューサーと居たらとっても落ち着きます」

P「そ,そうか?」

星梨花「はい,プロデューサーさん,とってもいいニオイ」

顔をスリスリと

P「外回りもいったから臭くないか?」

星梨花「そんなことないですよー」

星梨花「プロデューサーさんはカッコイイ」

そんなことをつぶやきながら,プロデューサーさんの胸に頭を預けます。

P「ちょっと近すぎないか?……星梨花」

星梨花「いいじゃないですか♪」

わるいこせりか全開です。

やよい「おはようございまーす!ってはわっ!?なんでプロデューサーと星梨花ちゃんがそんなにくっついているんですか?」

P「いや,なんでもないよ。ちょっとトイレいってくるな」

うう……いいところだったのに。

やよい「星梨花ちゃん,さっきなにしてたの?」

星梨花「えっとちょっと……甘えてました」

やよい「どうして?」

ちょっと怖いかも……

星梨花「プロデューサーさんに女の人として見てほしくて……」

やよい「ふーん,星梨花ちゃんはプロデューサーが大好きなんだね」

星梨花「――!」

声にならない声があがります。顔が熱くなっていくのが分かります。

自分でプロデューサーさんに大好きとかお婿さんにするって言ったことにあるのに

他の人に指摘させるととっても恥ずかしいです。

やよい「……でも今の状態はあんまりよくないかなーって」

星梨花「よくない……ですか?」

やよい「プロデューサーは星梨花ちゃんのことをよくみてくれていると思うよ。でもそれは星梨花ちゃんがプロデューサーをドキドキさせているから?」

星梨花「それは違う……かも」

やよい「だよね,星梨花ちゃんが毎日レッスンを頑張ったり,ひたむきに知らないことを一生懸命知ろうとしていたから,プロデューサーは星梨花ちゃんのお手伝いをしたいなって思ったんだと思う。」

星梨花「……はい」

やよい「プロデューサーは自分をドキドキさせてくれるだけの女の子をみるほど単純な人じゃないと思うよ。分かってると思うけどね。それに星梨花ちゃんがそんな女の子になっちゃったら,今までの努力が無駄になっちゃう気がするんだ。もっと自分を大切して欲しいなって」

星梨花「そう……ですよね」

やよい「えへへ,ごめんね。私も全然も知らないことばかりなのに偉そうな口きいちゃって」

星梨花「いえ!とっても参考になりました」

星梨花「でもどうして,今日以外にもわたしがプロデューサーさんをドキドキさせようとしているのが分かったんですか?」

やよい「春香さんに頼まれたんだ。なんでかは分からないけど」

さすが春香さんですね。なんで分かったんでしょう。

星梨花「でもプロデューサーさんはわたしを子ども扱いしすぎることも多いと思うんです。そうしたら大人扱いされますか?」

やよい「たしかに私も子ども扱いされるときがあるよ。こういうときは大人に聞いた方がいいかなーって例えば……あずささんとか?」

あずささんですか!たしかにとっても落ち着いていてなんでも知ってそうですね。

星梨花「あずささん……今ちょっとお時間大丈夫ですか?」

あずさ「ええ,いいわよ」

星梨花「わたし,プロデューサーさんに大人扱いされたいです。どうすればいいですか?」

あずさ「大人扱い……歳をとればかってに大人扱いされるから大丈夫よ」

星梨花「でもこのまま何も知らずに,大人になるのが怖いんです」

あずさ「うーん……私も知らないことばっかりねぇ。でも大人扱いされるから大人のふりをしてみたりして」

星梨花「そんなことないです。あずささんは大人です!例えば……せったいもできるんですよね?プロデューサーさんはせったいは好きじゃないみたいなんですけど」

あずさ「接待……ってみんなでご飯食べたりすること?」

星梨花「多分……そうです」

あずさ「実際にみんなでご飯食べに行くとき,やった方がいいことはあるわ。あの人のお酒が少なくなってきたから注がなきゃとか,ラベルを上にしてビールを注いだり。この人は自慢話がしたいんだなって思ったら,うんうんと聞いてあげたり」

星梨花「そ……そういうのです!」

あずさ「でも方法自体はそんなに大事じゃないわ。大事なのは相手を想う気持ちだったりするかしら。気持ちが伝われば,作法を知らなくても,できなくても問題ないはずよ」

星梨花「相手を想う気持ち……ですか」

あずさ「そうよ。相手を想う気持ちを持っていれば,相手も自分の気持ちを想ってくれるはずって少なくとも私は信じているわ」

星梨花「ありがとうございました!これからどうすべきか分かった気がします」

先輩たちにいろいろ教えてもらったあと,プロデューサーさんの元へ駆け寄ります。あんまりよくないことをしちゃったみたいですから,ちゃんと謝らないと,ですね。

星梨花「プロデューサーさん,ごめんなさい」

P「ん,何がだ?」

星梨花「わたし,プロデューサーさんに大人扱いされたくて,わざとドキドキさせるようなことをしちゃって……困らせるようなことをしてごめんなさい」

P「ああ……あれはわざとだったか。いや大丈夫だ。俺もちゃんと星梨花を女性として扱うべきだったし,よくないことをしたときはキッパリと注意すべきだった」

星梨花「はい,これからはあんなことはせずにレッスンに打ち込んでいこうと思います。」

P「そうなのか……まぁこれからも頑張ってくれよな」

露骨に残念そうな顔をするプロデューサーさん

全く,やっぱりプロデューサーさんはアダルティが好きなんですね。

仕方ないですね。今回だけですよ。

星梨花「プロデューサーさん,耳貸してください」

P「また,こしょこしょ話か?いいぞ,ほら」

緊張しますけど,伝えちゃいます。わたしなりのプロデューサーさんを想う気持ち。

難しい言葉は知らないので,直球勝負しかありません。








「プロデューサーさん……×××っ!」








その言葉を聞いて,プロデューサーさんは驚いた顔でわたしを見ます。

プロデューサーさんは耳まで真っ赤にしていました。

えへへ,大成功です♪

おわり

星梨花ちゃんに誘惑されたい
次回以降ミリマスでかくとしたら,もっとミリオンのキャラを出したいですね

では機会があればまたお会いしましょう

素晴らしかった、乙です

>>36
高槻やよい(14)Da
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三浦あずさ(21)Vo
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