【ミリマス】765学園物語B √FW (35)

アタシとPが付き合い始めて、もう5年が経った

かつて高校生だったアタシも、今は大学生なっていた

今は4月中旬、もうすぐアタシの誕生日なんだけど…

恵美「…」

最近恋人のPとあまり会えていなかった

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アタシはこの日、エレナ、琴葉とファミレスに来ていた

恵美「は~…」

思わずため息が出る

エレナ「メグミ、どうしたの?」

琴葉「何か悩み事?」

恵美「うん…実はPの事なんだけど…」

エレナ「喧嘩でもしちゃった?」

恵美「そういう訳じゃないんだけど…」

アタシは2人に相談をする

恵美「ただ、最近全然時間が合わなくてさ…」

誘っても用事があると断られてしまう

恵美「Pと何かしたのもう半年くらい前になるかなー」

恵美「まあ忙しくしてるのなら仕方ないと思ってる…ただ」

琴葉「ただ?」

恵美「最近無理してるのかな…分からないけど、凄く疲れてるみたいでさ」

最近のPは明らかに疲れが見て取れる

恵美「もしPが何か困ってるならアタシは力になりたい」

恵美「お互いに支え合うって、あの日決めたから」

恵美「だから何か出来ることがあればって思うんだけど…」

琴葉「それで、私達に?」

恵美「うん、こうやって話してたら思いつくかもしれないしね」

エレナ「そっかー」

琴葉「…」

三人で意見を出し合うものの

恵美「うーん…」

結局意見は纏まらなかった




ファミレスからの帰り道

エレナと別れた後、琴葉と2人で歩く

恵美「…やっぱり、アタシがPにしてあげられることは無いのかな」

琴葉「そんなことは無いと思うけど…」

口では強がってみせても、やっぱり会えないと寂しいし不安になってしまう

琴葉「…あのね、恵美」

恵美「ん?」

琴葉「詳しいことは分からないけど、もうちょっとだけPくんを信じて待ってあげるといいと思う」

恵美「どういうこと?」

琴葉「その…うん、とにかく恵美がPくんにしてあげるのは信じてあげることだと思う」

恵美「琴葉、もしかしてPの状況把握してる?」

琴葉「し、してないわよ?」

そう言いながらもめちゃくちゃ目が泳いでる

…相変わらず嘘つくのが下手だね

恵美「…ま、良いけど」

琴葉が言うくらいだから何か危ないことをしてるわけじゃ無さそうだし

それなら信じて待つだけ

琴葉「恵美」

さっきとは違うトーンで琴葉が口を開く

琴葉「Pくんは絶対に恵美を不幸にしたりしないから」

琴葉「だから」

恵美「ん、わかった」

待つのは慣れてる

でも

早く迎えに来てくれると嬉しいかな

それから数日後

海美「めぐみー誕生日おめでとう!」

恵美「ありがと、海美」

琴葉「ふふ、恵美、おめでとう」

恵美「ありがとう、琴葉」

友人達に祝われて、なんだかこそばゆい

恵美「…」

エレナ「どうしたノ?」

恵美「…いや、Pがいないなって思って」

海美「あ、その事なんだけど」

恵美「?」

海美「Pから伝言預かってるよ」

恵美「聞かせて」

海美「今日の夜、あの場所で待ってるって」

恵美「あの場所…」

海美「あの場所ってどこ?」

恵美「んー…ヒミツ」

海美「えー」

タイトルのBはBirthday
志保にはHEDが付いていて恵美に付いていないのはHEDの時間軸では無いため

エレナ「きっと良いことあるヨ!」

恵美「琴葉もエレナも、Pが何しようとしてるか知ってるんだよね?」

琴葉「うん」

エレナ「知ってるヨー」

海美「私も知ってるよ!」

恵美「そっか…じゃあ楽しみにしとくね」

言い方が悪かったかも
正確にはHEDよりも未来の話なのでHEDが付いていない

講義が終わり、夜になった

琴葉「恵美、そろそろ」

恵美「うん、行ってくる」

アタシはあの場所へ向かった





恵美「ここに来るのも久しぶりだなー」

あの日、雨が降る中でPとお互いの気持ちをぶつけ合った場所

今のアタシ達の始まりの場所

目を閉じるとPとの思い出が蘇ってくる

思い出に浸っていると、足音が聞こえてきた

恵美「…遅いよ、P」

P「悪い」

暗がりから疲れた顔をしたPが姿を現した

…ちょっと痩せたみたい

P「ほったらかして悪かったな」

恵美「ほんと、寂しかったんだからねー」

P「ごめんな」

恵美「思いっきり抱き締めてくれたら許したげる」

Pに強く抱き締められ、アタシも強く抱き返す

恵美「ん…落ち着く」

Pに抱かれていると凄く落ち着く

やっぱりアタシはこの温かさが好きだ

恵美「…痩せたね」

P「そうかな」

恵美「うん、わかるよ…やっぱりさ」

恵美「…疲れてるみたいだし、何してたの?」

P「その事なんだが」

Pが体を離し、懐から何かを取り出した

P「恵美、これを」

恵美「これは?」

P「誕生日プレゼント…開けてみてくれ」

恵美「うん」

手渡された小さな箱を開ける

恵美「これ…」

そこには、指輪が入っていた

P「恵美、改めて俺の気持ちを伝えたい」

P「お前を愛している、一生俺の隣にいてくれないか」

恵美「…それって」

P「今はまだ無理でも、近いうちに必ず」

Pからの告白を聞き、アタシの涙腺が緩んでくる

P「め、恵美!?なんで泣いてるんだ」

恵美「バカっ…このためにそんなに疲れて、痩せちゃって…」

恵美「アタシはPと一緒にいられたら他は何も要らなかったのに…」

恵美「こんなことされたら、泣いちゃうじゃんかぁ…!」

P「わ、悪い」

恵美「アタシの返事は決まってる」

恵美「アタシも、Pとずっと一緒にいたい」

恵美「何年経っても、おばあちゃんになっても…死んでも!」

恵美「ずっと一緒にいるから!」

P「ありがとう、恵美」

P「ハワイでも言ったけど、絶対幸せにするからな」

恵美「うん…!」

恵美「アタシも、絶対幸せにしてもらうから!」

アタシはPに抱き着いて、キスをした

2人で手を繋いで帰ると、みんながアタシの誕生日パーティーをしてくれてまた泣かされた

みんなが帰った後、アタシはPの部屋に残る

恵美「最近泣かないようにしてたのに、今日だけで二回も泣かされるなんて思わなかった」

P「みんな恵美のことが大好きなんだよ」

恵美「うん…アタシも、皆が大好き」

P「もちろん俺もな」

恵美「知ってる、Pの愛情は凄く感じるから」

ベッドの上で2人寄り添いながらキスをする

恵美「…ねえ」

P「ん?」

恵美「Pの愛情、感じさせてよ」

P「珍しいな、恵美から誘ってくるなんて」

恵美「うん、なんかそんな気分でさ」

P「確かに、ご無沙汰だったからな」

恵美「たっぷり、愛してよ」

P「ああ、もちろん」

もう一つ、誕生日プレゼントを貰った

後片付けをした後、2人で抱き合いながら話し合う

恵美「結局、半年間何やってたの?」

P「ん?ああ、黒井先生の所でちょっと働かせて貰ってたんだ」

P「芸能関連のマネージャーみたいな仕事だったよ」

恵美「芸能関連…可愛い女の子とかいた?」

P「そりゃあアイドルを目指すような子達もいたからな」

恵美「ふーん…」

P「安心しろ、俺の気持ちは揺るがない」

P「俺は恵美だけを見てるから」

恵美「…ん、信じてる」

もうすぐ日付が変わる頃かな

アタシの最高の誕生日が終わる時が来た

P「そういえばまだ言ってなかったな」

恵美「何を?」

P「恵美」

P「誕生日、おめでとう」

アタシは少し呆気にとられた後

恵美「ありがとう!」

最高の感謝を込めて、お礼を言った

尾張名古屋

というわけで恵美誕生日おめでとう!
割とめんどくさい性格だけど、そこがまた愛おしくてたまらない

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