P『Starnight Magic』【ミリマス】 (45)

ミリマスでは初投稿、お手柔らかにお願いします。

※但書:便宜上P名は「グリP」とさせていただきます。

それでは、(短編ですが)気長にお付き合いいただければと思います。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383409343

グリP「……さて、地方巡業もここ、別府で一段落か」

グリP「時間が時間だけに予定外の一泊にはなったけど、なんとか5人とも納得してくれて良かったよ」

グリP「……と、今日出来る書類仕事もこんなもんだし、俺もそろそろ休みますかね」

グリP「っと、その前に、あいつらがしっかり休んでるか確認しといた方が良いな」

グリP「別部屋とったけど、不安だから『寝る前に一声かけてくれよ』って言ったのに、案の定というかなんの連絡もないし……」

グリP「……とはいえ、夜ももう遅いし、内線や携帯に電話もマズイよなぁ……」スッ

グリP「となればやっぱ無難に直接確かめるべきだろう」

グリP「まずはドアをノック、と」コンコン

シーン

グリP「ま、そりゃそうだよな、っと……」ガチッ

グリP「鍵もきちんとかかって……ん?」

グリP「隙間に紙……?しかし雑な字だな、昴か」


みんなで
うみ

すばる


グリP「流石に殴り書きすぎじゃないかね、すばるん」

グリP「ま、なら行ってみるとしますかね」

――1時間ほど前――

可憐「すっかり寝こけてしまいましたね……」

志保「恥ずかしながら移動続きで疲れていましたからね、仕方がないと思います」

恵美「そうは言うけど、志保だって、涎、垂れてるよ?」

志保「!!?」グイッ

恵美「あははっ!!ジョ~ダンだよジョ~ダン!」

志保「め~ぐ~み~さ~ん~!?」キッ

恵美「うわっ!?志保、もしかしてマジギレ気味!?」

志保「ええ!今日という今日は言わせてもらいます!!」

可憐(あわわ、志保ちゃんが本気で怒ってる……なんとか止めないと……でもどうすれば……)アタフタ

志保「大体貴女という人はLTPの時も――」


昴「うわーっ!すっげーー!!桃子もこっち来なよ!」ガラッ


3人「「「!?」」」ビクッ

桃子「何よ昴お姉ちゃん、桃子まだ眠い……うわぁ……」

昴「な、な!凄いよな!?」

恵美「2人ともどしたのどしたの!?」

志保「あ、恵美さん!?……もう!」

可憐(なし崩しだけど喧嘩にならなくて良かった……)

恵美「すばるん、どしたの?」

昴「恵美、志保と可憐も来たのか!見ろよ!!」

志保「昴さん、時間が時間ですしもう少し――わぁ……」

可憐「すごい……東京の空とは比べものにならない位澄んだ星空……」

恵美「きれーだねぇ……」

昴「だろだろ!?」

志保「ええ……これは桃子が声をなくすのもわかってしまうわ」

可憐「……桃子ちゃん?」

桃子「……桃子、星をみるのって初めてかも」

恵美「え?でも、桃子は子役時代収録でいろんなトコ行ってたっしょ?」

桃子「……その頃の桃子、色々と必死だったから。空を、景色を見てる余裕なんてなかったと思う」

可憐「桃子ちゃん……」

志保「……」

桃子「……すごい。海に向こうの街の灯りが映ってる……」

昴「……なあ、みんな――」



グリP「いたいた!お前ら、探したぞ!?」

昴「プロデューサー。随分早いな」

恵美「言っても1時間位経ってるんじゃない、すばるん?」

可憐「もうそんなになるんですね」

グリP「まったく、日付も変わる時間だってのにあんまり心配させないでくれよ?」

桃子「うん……」

志保「すみません」

グリP(……)

昴「悪かったよプロデューサー、オレがみんなを誘ったんだ」

恵美「いやいや、ここは最年長の私が止めなかったのが悪いんだって、ね、プロデューサー?」

可憐「あぅ、それなら私も恵美ちゃんとは同い年だし……」

グリP「いや、別に怒ってるわけじゃなくて、ただホッとしただけだから安心してくれ」

グリP「むしろ何時もなら真っ先に噛み付いてくるだろう2人がやけに静かなんだが……桃子?志保?」

志保「……随分と酷い言い草ですね。私はプロデューサーさんに噛みつくなんて時間の無駄をしてる覚えはありませんが?」

桃子「そうそう、桃子はお兄ちゃんが使えない時に『きょーいく』してるだけだし」

グリP「……さよか」

グリP「で、こんな時間に皆で出歩いたりして、何してたんだ?」

可憐「秘密です♪」

グリP「えっ?」

恵美「だから乙女のヒミツなんだってば。そういうの暴こうとするなんてデリカシー足りないよ?」

志保「元々プロデューサーさんにデリカシーなんて概念があるかも疑わしいですがね」

昴「時々嫌がらせみたいな仕事持ってくるしな」

グリP「ぐ、ぐぬぅ……、お前ら、明日もあるんだからそろそろ戻って寝ろ!!」

桃子「お兄ちゃん、逃げたね」

昴「情けねーな」

恵美「10以上離れた女の子に言いたい放題される男って……」

可憐「で、でもプロデューサーはお仕事だし……」

志保「でも、年下の女性に罵られてお金を稼いでもらってるって、客観的に評価するなら『ドMでヒモ』ってことですよね」

グリP「」

昴「……今のは流石に同情するぜ……」

志保「さて、すっきりしましたし、部屋に戻りましょう?」

桃子「そうだね志保お姉ちゃん!可憐お姉ちゃんたちも、早く早く!」

可憐「……2人とも、良い笑顔ですね……」

恵美「ドンマイ、プロデューサー……」ポンポン

グリP「俺、何かしたかな……?」シクシク

書きかけですが一度寝落ちを……
明日夕方以降再開予定です。申し訳ありません。


タイトルにグリPもしくはミリマスって入れてるんだから本文中はPのみでいいと思うけどモバもそうだし

志保かわいいprpr

再開します。
目標は25時までに……


>>11,12
お読みいただきありがとうございます!
確かにPだけで良いですかね……次回(あれば)から改善したく思います。

――30分程前――

可憐「流石に秋の夜の浜辺は少し冷えますね……」

恵美「でも、そこまでして出てきて良かった、って思わない?ねぇ、志保?」

志保「そうですね……」

桃子「こっち見てどうしたの、お姉ちゃんたち?」

恵美「うんにゃ、何にもないよ?」

桃子「うーん……なんか視線が気になった気がするんだけど……」

志保(桃子のはしゃぐ姿が年相応で可愛い、とは面と向かっては言えませんからね……)

昴『おーい!波打ち際も面白いぞー!!』

可憐「桃子ちゃん、昴くんが呼んでますよ?」

恵美「波打ち際かぁ……綺麗な貝殻とかも探せるかもね」

桃子「あ、うん!それじゃあ桃子、行ってくるね!」

可憐「はい、行ってらっしゃい」

恵美「……ところで可憐、なんで昴『くん』なの?」

可憐「基本的に本人の前だけです……」

志保「そうですね、そう意識してはいたようですが、確かに気になります」

可憐「秘密ですよ……?昴ちゃん、『昴ちゃん』って呼ぶとむず痒くなっちゃうんだ、って……」

恵美「それこそ私らが慣れさせてあげなきゃ!私が志保のこと『志保』って呼ぶまでにどれだけかかったか――」

志保「忘れて下さい」

恵美「いーや、忘れらんないね!『貴女と話す?時間の無駄はしたくないんですけど……』だっけ?」

志保「……」カァッ

恵美「あん時は『意地でもこいつと仲良くなっちゃる!』って思ったね!」

志保「だ、だって肩肌脱ぎの痴女みたいな格好の人がいきなり『志保ちゃん、だっけ?ちょっと硬くない?』って寄ってきたんですよ!?気味が悪いと思いませんか!?」

恵美「言うに事欠いて『痴女』!?酷くない!?」

恵美「可憐!?」

可憐「ごめんなさい恵美ちゃん、あんまりにも可笑しくて……」クスクス

恵美「あーもう、可憐には毒気抜かれるなぁ……」

志保「……ごめんなさい、恵美さん。知らなかったとはいえ、流石にあの時の私は失礼だったと思います」

恵美「いやまぁ、そりゃ確かにこっちもだらしない格好だったしね……散々プロデューサーには怒られたよ……」

可憐「私の姿勢と恵美ちゃんの服装、ほとんどつきっきりで指導されたこともありましたね……」

恵美「私に関しては結局プロデューサーの方が音を上げてたけど――」


桃子『お姉ちゃんたち、どうしたのー!?』

昴『こっち来いよ!夜の海も楽しいぜ!?』


恵美「危ないから入っちゃだめだよー!?」

志保「今行くんで少し待っててくださーい!」

可憐「……昴ちゃんはこうして見てると、本当に桃子ちゃんのお姉さんみたいですね……」

恵美「お姉ちゃんっていうか、お兄ちゃんっていうか……」

志保「流石にそれは昴さんに可哀想じゃありませんか?わかりますけど」

恵美「でも、わかるでしょ?」

志保「まぁ……」

恵美「ま、でもあれだけはしゃいでるのを見たら、寒いのガマンして出てきて良かったって思えるかな」

可憐「昴ちゃんが提案してくれて良かった……ですね……」

恵美「なんか天然のお姉ちゃん気質、みたいなのあるよね、すばるん」

志保「……そういうところも似てますよね」

恵美「え、誰が?」

志保「恵美さんと昴さんです」

恵美「え!?」

可憐「……少し、わかるかも」

恵美「どこが!?」

志保「2人とも他人を楽しませたい、というのが行動原理に見えるところ、でしょうか」

可憐「……多分、恵美ちゃんは周りが楽しんでるのを見るのが楽しい、だからみんなを楽しませてあげたい、って思ってると思うの」

志保「LTPのパフォーマンスなんかはその最たるものでしたよね。私たちは犠牲にされましたけど」ジトー

恵美「……まだ根に持ってる?」ヒヤアセ

志保「ええ、勿論」ニッコリ

恵美「……可憐、志保が怖い」ガクガク

可憐「自業自得だと思うけど……」

恵美「おおう」

志保「大丈夫です、いぢめたくなった時にしか使いませんから」ニコッ

恵美「安心できないなぁ……」

志保「それはそうと、その『周りを楽しませたい』っていうのは昴さんも一緒だと思うんですよ」

恵美「……だから『似てる』?」

志保「そうなんですけど、でも少しだけ違ってて……」

可憐「昴ちゃんは、何処か自然と、だと思うんです……」

可憐「『自分が楽しい=みんなも楽しくなれる』ってキラキラしてるから、自然と周りも笑顔になっちゃうんだと思うんです」

志保「そうです、それです。昴さんは全部天然なんですよ」

恵美「まるで私が計算してるみたいな言い方じゃない?」

志保「あ、そういうわけでもないんですけど……そもそもそんな器用なこと出来るとも思ってませんし」

恵美「……可憐、アタシの心は心ない言葉のナイフでもうズタズタだよぅ……」

可憐「恵美ちゃんのリアクションが可愛いから、つい、なんじゃないかな……」

恵美「カレンタス、お前もか!?」

志保「……微妙ですね」

可憐「……そうだね」

恵美「いつの間にか友人がドSに染まっていた……何を言ってるのか――」


桃子「もう、遅いよお姉ちゃんたち!!」

昴「そうだぞ!」

昴「せっかくオレと桃子で砂の城を作ったのに、波に飲まれちゃったじゃんか!!」

恵美「ごめん、ごめんって!」

桃子「もう……さっきから3人で何話し込んでるの?」

恵美「えっ……」

志保「えっと……」

可憐「桃子ちゃんがさっき『星を見るのが初めて』って言ってたことについて、かな」

めぐしほ((可憐(さん)ナイスフォローー(です)!!))

桃子「あ……」

めぐしほ((と思ったけど地雷踏んだ!?))

可憐「聞いちゃダメ、だったかな?」

昴「確かに桃子、時々寝てる時に泣いてたり、遊んでても辛そうな顔する時があるよな」

桃子「なっ!?」

恵美「そうなの!?」

志保「全然気付きませんでした……」

昴「この中じゃオレが一番桃子と一緒に動いてるしな」

桃子「桃子、全然そんなことしてないもん!桃子そんなに弱くない!だって桃子――」

昴「桃子」

桃子「昴お姉ちゃんは全然わかってない、勘違いしてる――」

昴「桃子!」ガシッ

桃子「!?」ビクッ

昴「桃子のことを弱いなんてオレは一度も思ったことはない。むしろ強いよ、皆もよく知ってる」

桃子「……ホントに?」チラッ

恵美「勿論!」

可憐「」コクリ

志保「11歳だって、忘れてしまうほどに」

昴「な?」

桃子「……」

昴「でもな、強くても、辛い時、悲しい時は泣いていいんだ、悲しんで良いんだ」

志保「昴さんの好きな野球の選手たちみたいに、ね」

昴「あ、志保!オレの台詞……」

恵美「あんまり抱え込んでるとどんどん辛くなっちゃうよ?適度に泣いて、笑って、怒って外に出していかないと、心の引き出しが溢れちゃうから、ね?」

志保「まぁ、泣き虫の恵美さんに言われてもどうなの?って感じかもしれませんけど」

恵美「っ!?し~ほ~!?」

桃子「志保お姉ちゃん、恵美お姉ちゃん……」

可憐「何があったのか、話してくれなくても……良いんです……」

可憐「仲間が泣いてる時には、隣にいて慰めてあげたい。それだけの私たちのワガママなんです、ね?」ニッコリ

桃子「可憐お姉ちゃん……」ウルッ

可憐「さ、おいで。乙女の泣き顔は見られたくないよね?」ギュッ

桃子「う……グシュッ……」ギューッ

可憐「よしよし」ナデナデ


昴「なんでかオレが用済み状態なんだよなぁ……」

昴「まぁ、そりゃ飛び込むなら私より可憐の胸なんだろうけどさ……」サスサス

昴「あ、プロデューサーだ。就寝前に確認するって言ってたし、書き置きに気づくかな」

昴「おーい、志保、恵美!」

昴「もうすぐプロデューサー来るからイチャイチャするの終わりにしとけよ、レズ疑惑立てられるぞー?」

志保『れっ!?』

恵美『すばるん、見てたの!?』

昴「暇だったし、桃子の泣き顔見てるほど無粋じゃないし。……あ、こっちも無粋なのかな?」

恵美「違うよ!全然ちがうよ!?」

志保「というか、見てたのなら助けて下さい!笑い死にさせられるかと思ったんですから!」

昴「いや、笑い声聞こえなかったからてっきり……なぁ?」クスクス

志保「何が『なぁ?』ですか!?くすぐられすぎて呼吸がままならなくなってただけです!!」

恵美「私も、LTPの後、楽屋でくすぐられたリベンジしてただけだからね!?」ワタワタ

昴「ま、わかってるけどさ。桃子にフられた腹いせくらいさせてくれよ」クスクス

恵美「……すばるん、女の子同士だと意外とSだよね……琴葉のことも結構弄るっしょ?」

昴「Sじゃね~よ!つか、第3回ライブシアターの4人が揃って弄り甲斐ありすぎるんだって」

志保「……心外です」


――帰り道――

グリP「……ところでさ、俺が来たとき桃子の目が少し腫れてたように見えたんだけど――」

桃子「き、気の所為じゃない!?」アタフタ

グリP「じゃあ、志保と恵美の顔が少し赤かったように見えたのは――」

志保「な、何のことでしょう?」フイッ

恵美「さ、さぁ!?昼とは光の具合が違うしね、見間違えたんじゃない!?」ワタワタ

グリP「そうか?なんにせよ、体調が悪いとかなら――」

昴「プロデューサー」チョイチョイ

グリP「ん、どした昴?」

可憐「Secret makes a girl woman.ですよ」ニコッ

グリP「……元ネタと違くない?」

昴「オレ達まだ『オトナのオンナ』じゃないからなー」

可憐「そういうことです♪」ニッコリ

グリP「……お前らの笑顔に免じてそういうことにしておくか」

おわれ

ウチのメインメンバー(昴、可憐、桃子)が、揃いも揃って他の子との絡みが少なかった(気がした)ので自分で作ってみた、というお話でした。昴の年上に対する呼び方とか可憐の口調が……うぎぎ
と書いていて明日あたりLTP07が届くことに気付いて顔面蒼白なう。齟齬は見逃して下さいなんでもしまばら。

あと、冒頭で名前を出しておいて何も絡まなかった別府要素……orz
じ、実在の地名、人物等とは一切関係ありません(汗

それでは、お読みいただきありがとうございました。またご縁があればどこかでお会いしましょう。
次回は多分また【デレマス】に戻るかなぁ……


ミリマスSSもっと増えるといいな

この中では可憐だけまだ親愛度300じゃない…すまぬ…ロリコンですまぬ…

>>30
(ロリコンでも)ええんやで?

急募:関西弁で丁寧語にする方法


というわけで少しだけ後日談を書こうと戻ってまいりました。
見てる方(もしいれば)お付き合いいただければ幸いです。

1

可憐「さ、撮影とはいえ、こんなにいいお風呂貸し切って貰っちゃって良かったんでしょうか……」

恵美「ホントだよね~。いやぁ、水着の所為でちょっと窮屈なことだけだ惜しまれるよ~」


昴「…なんかあの2人が話してると、『たゆん』とか『たぷん』って効果音が入ってそうな感じしないか?」

桃子「……そうだね、2人とも昴お姉ちゃんと違って大きいもんね」

昴「ぐっ!……桃子、言うようになったな……」

桃子「だって年下の志保お姉ちゃんよりちっちゃいでしょ?」

昴「……志保?」

志保「……はい?」

昴「ちょっと確かめさせろ!!」ザバァッ

志保「えっ……きゃあ!?」ザバン


恵美「いやぁ、賑やかで良いねぇ……」

可憐「か、カメラ!カメラ回ってるから止めないと……!!」


グリP「いやあ、男湯も同時に貸切るしかないからってんで入ってみたけど、1人で独占できるのは最高だな……」シミジミ

グリP(向こうの声が聞こえてるのは聞かなかったことにしておいてあげよう……)

―――――――――――――――――――――――――――――――

グリP「ふぅ……良い湯だった……おや?」

「――で、ですので、この温泉は美容にも効果があると言われています……私なんかが入ってしまって良かったんでしょうか……」

恵美「はいオッケー!!良いよ良いよー!」

恵美「じゃあ次!もっと服はだけさせて色っぽくいこうか!!」

可憐「え、ええぇぇ……」

恵美「いやぁ、その照れ顔も最っ高だよ!!」

グリP「お前は怪しいビデオのカメラマンか」コツン

恵美「いたっ!あ、プロデューサー!」

可憐「ぷ、プロデューサーさん……助かった……」

グリP「で、何やってたんだ?」

恵美「いやぁ、なんか湯上りで火照った可憐のもじもじって通常の5割増し位でアブナイ感じでさぁ……つい♪」

グリP「『つい♪』じゃねーし説明になってないし」

志保「恵美さんが『このお風呂の紹介、全員やって使えそうなの選んでもらえば良いじゃん!』と言うので、全員1回ずつやってたんですよ」

グリP「志保……どうした、それ?」

志保「っ!?……見ました!?」ササッ

グリP「見てなきゃ聞かんわけだが」

志保「……土産品コーナーに可愛いぬいぐるみがいたので……」

グリP「……」

志保「……」

グリP「……」

志保「……何か言ってくださいよ!?」

グリP「志保は可愛いなぁ!!」

志保「!!」カアッ

志保「べ、別に私は――……」

恵美「」●REC

志保「恵美さん!?何撮ってるんですか!?」

恵美「続けて、どうぞ」●REC

志保「続けるも何も始まってません!!」

グリP「おお、混乱のあまり志保のツッコミが斜め上に……」


可憐「……昴ちゃん、桃子ちゃん」

昴「昴ちゃんはやめてくれって言ったよな……?」ヒヤアセ

可憐「……諦めましょう?」

可憐「ところで、何をしていたんですか……?」

昴「あっさり流された……」orz

桃子「お風呂上がりと言えばこれだよ!可憐お姉ちゃんは知らないの!?」

可憐「フルーツ牛乳……おいしいよね」

桃子「わかってるじゃない!!」ドヤッ

昴「オレは断然コーヒー牛乳派だな!」

桃子「ええぇぇ~……?」

昴「なんでだよ!ウマいじゃん!!」

桃子「でもでも!お風呂上がりはフルーツ牛乳なの!!」

昴「なんだよそれ!?」

可憐(あうぅ……喧嘩になっちゃう……)オロオロ

桃子「可憐お姉ちゃんはどっち!?」

可憐「えっ!?」ビクッ

昴「コーヒー牛乳派だよな!」

桃子「勿論フルーツ牛乳だよね!」

可憐「えと、えと……」

昴「可憐!」ドン!

桃子「可憐お姉ちゃん?」ジロ

可憐「あ、ハーブティーって、おいしいよね……」

昴「えー!?」

桃子「どっちかって言ったでしょ!?」

可憐「うぅ……選べないよぅ……」

昴「ほんっと、可憐は押しに弱いなぁ……」

桃子(でも、もしかして――)

昴(可憐のあのスタイルの秘訣はハーブティーに……!?)

桃子「番台のお姉さん!」

昴「おばちゃん!」

すばもも「「ハーブティー一つ!!」」

磐梯山「一昨日おいで」

2

「「「「お誕生日、おめでとーー!!!」」」」

桃子「!?」

グリP「今日のうちに帰れなくてすまんな桃子」

恵美「事務所帰ったら皆がまたお祝いしてくれるって言ってたけど、とりあえず今はここのみんなで、ね?」

昴「ほら、プリンにケーキだぞ!?食おうぜ!」

可憐「温泉の湯気で蒸してるから健康にも良い、んだって」

志保「ほら、主賓の桃子が座らないと始まらない……って、どうしたの桃子!?」

桃子「え、なんで?」

志保「だって桃子……」

可憐「泣いてるよ……?」

桃子「え、あれ?辺だな、私悲しくなんかないのに……」ゴシゴシ

昴「桃子……」

桃子「ううん、平気だよ昴お姉ちゃん、私きっと嬉しくて泣いてるんだって知ってるから」

昴「……そっか」

桃子「うん、だから……ちょっとだけ、まってて……」

昴「勿論」

志保「さ、プロデューサーは大人しくしててくださいね?」

グリP「え、椅子に縛られて目隠しヘッドホンとか保護者枠なのになんでこんな待遇なの?」

恵美「大丈夫ダイジョーブ、あの様子なら5分もかからず復活するから、じゃ、ミュージック、スタート!!」

グリP「……あ、ちょ、この音量でGoodnight Saigonはらめぇ!!サビで鼓膜壊れちゃうのぉ!?」

志保「……煩いので猿轡もお願いします」

恵美「あいよー」

グリP「ふがっ!?む~~~!!」

志保「……相変わらずシリアスは苦手なんですね?」

恵美「……バレてた?」

志保「まぁ、あれだけ神妙な顔して黙ってたら、普段が普段ですから」クスッ

恵美「ひどっ」

志保「……でも、恵美さんらしくて良いと思います、そういうの」ニコッ

恵美「……」

志保「……あ、ごめんなさい、悪気があったわけでは――きゃっ!?」

恵美「あーもういつからそんなに愛いやつになったのさも~~!!」ワシャワシャ

志保「ちょっ、恵美さん、胸が苦しっ」

グリP「む~~ぐ~~!!」ジタバタ

―――――――――――――――――――――――――――――

『桃子ちゃん、お誕生日おめでとう!!』

桃子「……みんな、ありがとう!」ウルッ

小鳥「……あれ、桃子ちゃん意外と素直ですね?しかも驚いてないような……」コソッ

志保「戻ってくる前にプロデューサーさんの指示で既にバラしてますからね」ボソリ

小鳥「そうだったんですか」コソコソ

グリP「いや、心の準備ができてないととっさにツンデレって自己嫌悪しちゃうんじゃ、って思いまして」ボソッ

グリP「それに、桃子も嬉しくないわけじゃないんですよ?やっぱり不安だったみたいなんで」ボソボソ

桃子「ねえお兄ちゃん、志保お姉ちゃん、みんなも桃子のために誕生日会してくれるんだって!!」

グリP「ああ、素直にお礼も言えたな、偉いぞ!」ナデナデ

桃子「と、トーゼン!もっと桃子を褒めて良いよ!」

志保「良かったわね、桃子」ニコッ

桃子「……うん!」ニッコリ

グリP「ね?」

小鳥「……そうみたいですね」ニコッ

桃子「……?」

今度こそ終わります。
可憐がLTPでは最年少だったという事実にCD5週目にして気付く失態。高山さん年下だと思ってたヨ。
あと桃子、誕生日に間に合わなくてゴメン、すっかり忘れてたんだ……自摸ったから許してorz

お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
またどこかでお目にかかれれば幸いです。

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