サターニャ「ラフィエルなんて嫌いよ!」 ラフィエル「…え?」 (35)

サターニャ「いつもいつもイジワルするし我慢の限界だわ!もう知らないんだから!」

ラフィエル「サ、サターニャさ…」

サターニャ「もううんざりよ、じゃあね、白羽さん」スタスタ

ラファエル「あっ…ま、待ってくださ…」

ラファエル「どうしましょう……」グスン





――――――――――

サターニャ「ほんとにこれでよかったの?ガヴリール…」オロオロ

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ガヴリール「あぁ、あれだけ言えば流石のラフィも懲りるだろ」

サターニャ「でも白羽呼びはやりすぎたんじゃないかしら、ラフィエル今にも泣きだしそうだったわよ?」アセアセ

ガヴリール「まあ確かにそうかもな、でもいいのか?」

サターニャ「何がよ…」

ガヴリール「このままだとまた導(いじ)られるぞ?」

サターニャ「それは……」

ガヴリール「それにラフィのことだ、半端なやり方じゃバレるだろうし返り討ちにあう可能性もある」

ガヴリール「だからこれくらいやった方がいいんだよ」

サターニャ「確かにそうだけど…でも…」

ガヴリール「まぁ明日にでもネタばらしすれば大丈夫だろ、あんま気にすんなって」

サターニャ「そうね……」

【昼休み】

ラフィエル(サターニャさんへのお詫びにメロンパンを買ってきました、これで許してもらえるといいのですが…)

ラフィエル「あ、あの…サターニャさ」ガヴリール「サターニャ、飯食いに行こーぜ」

サターニャ「え…う、うん!そうね!行きましょうかガヴリール!」スタスタ

ラフィエル「あ…」

ラフィエル(メロンパン、どうしましょう…)

ヴィーネ(うぅ…見てられないわ…けどこれもサターニャのため…)

ヴィーネ(それにラフィのためにもなるってガヴが言ってたから…ごめんねラフィ…)

――――――――――

サターニャ「よかったのかしら…ラフィエル、メロンパン持って謝りに来たように見えたけど…」

ガヴリール「すぐに許しちゃ効果が薄いからな、こういうのは徹底的にやらないと」

サターニャ「で、でも…メロンパン…」

ガヴリール「あーもう、メロンパンくらい放課後に買ってやるから」

サターニャ「本当!?やったー!」

ガヴリール「うっせ…てか早く食べるぞ、お腹空いた」

サターニャ「なら私が買ってくるわ!うどんでいいわよね?」

ガヴリール「おー、頼むわ」

【放課後】

ラフィエル「サ、サターニャさん、あの…」

サターニャ「ガヴリール!約束通りメロンパン奢ってもらうわよ!」

ガヴリール「そんな約束したか?」

サターニャ「ちょ!したわよ!忘れたなんて言わせないんだから!」

ガヴリール「冗談だよ、んじゃ行きますか」

スタスタ

ラフィエル「ま、待ってくださ………行ってしまいました…」

ラフィエル(どうしましょう、完全に避けられてます…それになんだかガヴちゃんにも避けられてるような…)

ヴィーネ(見てられないわ…お腹痛い…)キリキリ

――――――――――

サターニャ「うぅ…罪悪感が…ごめんねラフィエル…」

ガヴリール「お前がそんなんでどうするんだよ…ほれ、メロンパン」

サターニャ「流石の私も食欲がわかないからガヴリールにあげるわ…」

ガヴリール「奢らせといて何言ってるんだよ…いやまぁ私が奢るって言ったんだけどさ」

ガヴリール「なんなら私からラフィに説明するか?仲直りしやすいようにさ」モグモグ

サターニャ「今日のアンタいつになく優しいわね、こわいんだけど…」

ガヴリール「失礼な奴だな、これでも天使なんだよ」

サターニャ「そこまで言うならやってもらおうかしら」

サターニャ「なんか安心したらお腹減ったわ!半分寄越しなさい!」

ガヴリール「結局食べるのかよ…」

――――――――――

ラフィエル(これからどうしたらいいんでしょうか…私はただ、サターニャさんと仲良くなりたくて…)グスン

テ-ンシノハネヒ-ロ-ゲテ-

ラフィエル(…ガヴちゃんから電話、出た方がいいですよね…)

ピッ

ガヴリール『…もしもし?』

ラフィエル『ガヴちゃん?…どうしました?』

ガヴリール『サターニャから聞いたよ、喧嘩したんだってな』

ラフィエル『………』

ガヴリール『流石に今回ばかりはラフィが悪いからな、ラフィの手助けはしてやれん』

ラフィエル『…そうですか』

ガヴリール『あぁ、後さ…』





ガヴリール『サターニャの奴かなり怒ってたぞ、こりゃ許してもらえないかもな』

ピッ

ラフィエル「…っ!」ツ-…ツ-…

ラフィエル(ど、どうしましょう…)

――――――――――

ワ-タシ-タチ-スキナコト-ダケ-シテ-

ピッ

サターニャ『もしもしガヴリール?ラフィエルには伝えといてくれた?』

ガヴリール『あぁ安心しろ、ちゃんと伝えといたぞ』

サターニャ『ありがとうガヴリール、褒めてつかわすわ!』

ガヴリール『へいへい、んじゃ明日はちゃんと仲直りしろよな』

サターニャ『わかってるわよ!このサタニキア様に任せなさい!』

ピッ

ガヴリール「まぁ」









ガヴリール「仲直り、出来たらだけどな」ニヤリ

【次の日】

ラフィエル(もう朝ですか…学校、行きたくないなぁ…)

ラフィエル(でもサターニャさんとこのままなのはもっと嫌です!やはりちゃんと謝らなくては!)



サターニャ(ラフィエルと仲直り出来るといいけど…)



ヴィーネ(うぅ…2人が心配で眠れなかったわ…頭痛い…)

ヴィーネ(正直休みたいけど、サターニャとラフィのことは心配だし…)



ヴィーネ(お腹まで痛くなってきた…)キリキリズキズキ

【学校】

サターニャ「ヴィネットがまだ来ないなんて珍しいわね」

ガヴリール「ヴィーネなら具合が悪いみたいで休むみたいだぞ」

サターニャ「ヴィネットも自分の体調管理が出来ないなんてまだまだね!」

ラフィエル「サ、サターニャさん!」

サターニャ「ラフィエル!…ど、どうしたのよ…」

ラフィエル「あの、すいませんでした!」

ラフィエル「今までのは、その、サターニャさんと仲良くなりたくて、それで…」

サターニャ「…!!」

サターニャ「まぁ大悪魔であるこの私、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルの偉大さに免じて許してあげないこともないわ!」ナァ-ッハッハッハッ!

ラフィエル「ほ、本当ですか!?よ、よかった…」ポロポロ

サターニャ「ちょっ!泣かないでよ!なんか私が悪いみたいじゃない!」アセアセ

ラフィエル「すいません…でも嬉しくて、安心してしまって…」ポロポロ

サターニャ「あーもう、しょうがないわね、これ使いなさい」ハンカチスッ

ワンワンッ パクッ ダッッッ

サターニャ「えっ…ち、ちょっと!待ちなさいよ!」

サターニャ「ど、どうしよう…あれお気に入りだったのに…」

ガヴリール「…あの犬ってさ、ラフィと仲良かったよな」

ラフィエル「えっ?」

ガヴリール「もしかしてだけどさ、ラフィがあの犬に命令したんじゃないのか?」

サターニャ「そ、そうなの?ラフィエル…?」

ラフィエル「ち、ちがっ」

ガヴリール「そうなのか?でもよく思い出してみろよ」

ガヴリール「まず、あの犬が来る時はほぼ確実にラフィがいるだろ?」

ラフィエル「そ、それは…」

ガヴリール「それにラフィってあの犬をしつけててさ、サターニャに悪戯させてるだろ?」

サターニャ「ラフィエル…」

ラフィエル「ほ、本当に違うんです!誤解です!」

ガヴリール「何が違うんだよ、犬を使ってサターニャを導(いじ)ってたのは事実だろ?」

ラフィエル「た、確かにしたこともありますし認めます、ですが今回は本当に違うんです!信じてください!」

ガヴリール「…したことを認めたなラフィエル」

ガヴリール「なら聞くが今回だけ『都合よく』犬があのタイミングでサターニャのハンカチを盗っていったと?」

ガヴリール「それはあまりにも都合が良すぎないか?」

ラフィエル「そ、そんなこと言われましてもっ…!」

サターニャ「…もういいわ」

サターニャ「ラフィエル、アンタのことはよくわかったわ」

ラフィエル「サ、サターニャさん、違うんです、本当なんです、信じてください………」

サターニャ「もういいって言ってるでしょ!!!」

ラフィエル「…っ!」ビクッ





サターニャ「さようなら白羽さん」

サターニャ「…もう関わらないでちょうだい」

ラフィエル「そ、そんな…待って、待ってください…」

サターニャ「ガヴリール、今日は休むわ…先生に伝えといてちょうだい…」スタスタ

ガヴリール「…おう」

ラフィエル「そんな、そんな…あぁ………」

ラフィエル「ガヴちゃん…なんで、なんであんなこと…!」

ガヴリール「事実だろ?私は何も間違ったことは言ってないが?」

ラフィエル「そ、それはっ…!」

ガヴリール「それに昨日言っただろ?私は助けないって」

ラフィエル「で、ですが!あんな、あんなこと言うなんて!あんまりです!」

ガヴリール「私にあたるなよラフィエル」

ガヴリール「これはお前が今までしてきたことのツケだ、自業自得だよ」

ラフィエル「っ!!!」

ガヴリール「それじゃ私はサターニャを追いかけるとするかな」

ガヴリール「じゃあなラフィエル…もうサターニャには近づくなよ」

スタスタ

ラフィエル「うぅっ………うぇっ………」ポロポロ

――――――――――

サターニャ(ラフィエル…)

タッタッタッ

ガヴリール「おい、サターニャ!」

サターニャ「ガヴリール…どうしたのよ」

ガヴリール「…お前のことが心配で追いかけてきたんだよ」

サターニャ「そう…」

サターニャ「ねぇガヴリール、私これからどうしたらいいのかな…」

サターニャ「私、ラフィエルのこと、信じられなくて…」

サターニャ「でも、ラフィエルのあの表情、嘘を言ってるようには見えなくて…」ポロポロ

ガヴリール「サターニャ…」

ギュッ

サターニャ「ガ、ガヴリール?」

ガヴリール「大丈夫、大丈夫だサターニャ」

ガヴリール「ラフィに裏切られて辛いのはわかる、悲しいのもわかる」

ガヴリール「でもお前は悪魔なのに優しいやつだ、だからお前はラフィをどうにか信じようとも考えてると思う」



ガヴリール「私はそんなお前が好きだ」

サターニャ「ガ、ガヴリール…?」

ガヴリール「…お前のことが大好きなんだ、サターニャ」

ガヴリール「だからさ、たとえお前がラフィエルに裏切られたとしても」

ガヴリール「その他の奴らに裏切られたとしても」

ガヴリール「私は、私だけはお前と一緒にいてやるよ、胡桃沢=サタニキア=マクドウェル」

サターニャ「ほんとう…?本当に一緒にいてくれるの……?」

サターニャ「私を、裏切らない…?」

ガヴリール「もちろんだよ」ニコッ

サターニャ「ガ、ガヴリール…っ!」ポロポロ

ガヴリール「…」ナデナデ

――――――――――

ガヴリール「少しは落ち着いたか?」

サターニャ「うん…」

ガヴリール「これからのことだけどさ、ラフィには近づかない方がいいと思う」

ガヴリール「仲直りするにしても時間を置いた方がいい」

ガヴリール「流石に今回のラフィはやりすぎだからな、反省してもらわないと」

ガヴリール「それに、サターニャも気持ちを整理する時間が必要だろ?」ニコッ

サターニャ「うん…そうするわ…」

サターニャ「色々とありがとう、ガヴリール…アンタには感謝してもしきれないわね」

ガヴリール「気にすんなよ、私がやりたくてやってんだからさ」

サターニャ「…それでその、ガヴリール、アンタ私のことが好きって///」

ガヴリール「あぁ、好きだ、愛してるよ」キリッ

サターニャ「や、やめなさいよ!照れるじゃない!///」カァァ

ガヴリール「私は本気だぞ?」

サターニャ「あうぅ///」

ガヴリール「…私はサターニャが好きだ、付き合いたい」

ガヴリール「そして、いつでもそばにいてやりたい」

ガヴリール「………サターニャは、私のことどう思ってるんだ?」

サターニャ「そ、それは………」

――――――――――

ガヴリール(あの後私は愛しのサターニャと結ばれた)

ガヴリール(これでサターニャを手に入れることができた)

ガヴリール(ラフィには悪いけど日頃の行いが悪かったと諦めてもらおう)

ガヴリール(ありがとうラフィ、私のために犠牲になってくれて…)



ガヴリール(おっと…そういえば…)











ガヴリール「あの犬には褒美をやらないとな」

おわり

ガヴが病んだガヴサタが書きたかった
サターニャと犬は同居してないって設定です、原作基準ですね

後、ラフィのことは嫌いじゃないですごめんなさい

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