シャロ「入院・・・」 (24)
ごちうさのSSです。
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朝
シャロ「ふわぁー、今日も良い天気ね。さて、学校に行かなくt」ズキッ
シャロ「うっ!? お、お腹が・・・痛いっ。でも、休んではいられないし、どうせ胃腸が調子が悪いだけよ・・・行く前に「ペパーミント」でも飲もう」
通学中
リゼ「それでさ、ココアの奴がさ・・・」
シャロ「そ、そうなんですか。(う、うぅっ・・・まだお腹が痛む・・・。それに何だか吐き気もするし・・・)」
リゼ「シャロ、どうした? さっきから、顔色が悪いぞっ?」
シャロ「あっ、いえ、何でもありませんよ、リゼ先輩っ!? ただ、朝から少しお腹の調子が悪いだけでっ。」
リゼ「なんだとっ!? 大丈夫かっ、シャロ? あまり痛むなら、今日は休んで病院にでも行くか? 私が代わりに学校に行っておくから」
シャロ「いえっ、リゼ先輩に迷惑なんてかけられませんよっ! 大丈夫です」
リゼ「本当に大丈夫か? でも、まぁ、そこまで言うなら別にいいが、けど無理だけはするなよ?」
シャロ「はい」
↑訂正
シャロの台詞にあった「胃腸が調子が悪いだけよ」ですが、正確には「胃腸の調子が悪いだけよ」です。
後、リゼの台詞にあった「私が代わりに学校に行っておくから」ですが、正確には「私が代わりに学校に言っておくから」です。
お詫びします!
続き
授業中
教師「えー、ここは」
シャロ(う、うぅっ・・・痛い! 朝よりも更に激しくなったような気がする。今にも倒れそうなくらいの痛みだわ)ブルブル
教師「桐間さん」
シャロ(吐き気もするけど、我慢我慢。)
教師「桐間さーん」
シャロ(それに下手に休んだりしたら今後の生活にも支障が出るだろうし、下手したら学校n教師「桐間さん!」
シャロ「わぁっ!?」ビクッ
教師「桐間さん。聞いていましたか?」
シャロ「は、はいっ!」グッ←痛みを堪えている
教師「この問題を前に来て、解いてもらいますが、本当に大丈夫ですか?」
シャロ「だ、大丈夫です!」
教師「・・・・」
シャロ(うぅ、本当はお腹が痛くて授業に集中できなかったって言えない・・・。けど、この問題なら分かるから、すぐに終わらせt)ズキンっ!!
シャロ「うっ・・・!?」ドサッ!
教師「桐間さんっ!?」
シャロ「うっ、うぅっ・・・」
教師「桐間さんっ! これはただごとではないようですね。誰か、桐間さんをっ!!」
午後・・・ある病院の病室にて
バタンッ!
ココア・千夜「「シャロちゃんっ!!」」
チノ「シャロさん!」
リゼ「おぉっ、ココアに千夜、チノ!」
シャロ「み、皆、どうしてここにっ!?」
ココア「シャロちゃんが入院したことをリゼちゃんから聞いたんだよっ!」
千夜「それで私はココアちゃんからそれを聞いて一緒に・・・」
チノ「私もココアさんと共にリゼさんから事は聞きましたが、それよりも緊急手術と聞きましたので!」
シャロ「入院だけじゃなくて、すぐに手術を受けた事も聞いたのね・・・。」
リゼ「急性虫垂炎だとさ。さっき医者から聞いたが、放っておいたせいで診断した時には破裂寸前だったとか・・・まったく、だから朝、一緒に通学した時には病院にでも行くかって聞いたんだ! あの時、すぐにでも対処していたら、わざわざ学校を早退することもなかっただろ? 何よりも、自己判断で放って置くのも悪いことだぞ・・・下手したら死んでたかもしれないしな」
ココア「急性・・・虫垂?」
チノ「盲腸とも呼ばれている病気です。簡単に言いますと、命に関わります」
ココア「ヴェアアアアアアアーーー、そうなのっ!?」
千夜「まぁ、それは大変ね!」
シャロ「本当にすみませんでした、先輩」
リゼ「まぁ、無事だから私も安心したよ。シャロが病院に運ばれた事を知って急いで病院に駆け付けた時にはどうなるかと心配と緊張で一杯だったからな」
ココア、チノ、千夜が帰った後・・・
シャロ「・・・・」
リゼ「どうした、シャロ?」
シャロ「あの、ですね・・・実は手術費用とか入院費をどうしようか、考えてまして」
リゼ「心配するな! 全額、私が肩代わりしておくから、大丈夫だ」
シャロ「でも・・・」
リゼ「シャロ。私とお前は先輩と後輩の関係だが、私にとってお前は特別な存在(意味=一対一で会話が出来る唯一の後輩)だ! 今更、水臭いことは無しだ、そうだろ?」
シャロ「先輩・・・っ/////」ポッー!
退院後・・・ラビットハウスにて
ココア「それじゃあ、シャロちゃんの退院を祝ってカンパーイ!」
一同「カンパーイ!!」
シャロ「なんか悪いわね。私の退院祝いなんかしてもらってさ・・・」
チノ「気にしてないでください、シャロさん。ココアさんが言い出した事ですが、私もシャロさんが無事で良かったと思っていますし」
シャロ「ふふっ、ありがとチノちゃん」
千夜「シャロちゃん、手術したって事はお腹を切ったってことよね? 痛くはなかったの?」
シャロ「別に。麻酔してたから、平気よ。」
リゼ「まぁ、始まる頃に眠って、目が覚めてたらいつの間にか終わっていたってパターンだよな、手術って奴は!」
ココア「でも、本当に成功してよかったよ♪」
シャロ「本当に今回は心配を掛けたわね・・・」
退院祝いが終わった後の帰り道・・・
リゼ「それにしても退院できて本当に良かったな、シャロ」
シャロ「・・・・」
リゼ「シャロ?」
シャロ「リゼ先輩」
リゼ「なんだ?」
シャロ「全額を肩代わりしてくれてありがたいですが、やっぱり返した方が・・・」
リゼ「だから、いいって言ってるだろ。 私はシャロが無事ならそれでいいんだからな」
シャロ「そうですか。(いえ、やっぱりこのままだと申し訳が立ちません・・・。やっぱりお返ししなくては・・・全額! そのためにはまず・・・)」
長らくお待たせしましてすみません。挙げます!
翌日
シャロ「おはようございます!」
店長「おぉっ、シャロ君。無事で良かったよ。入院したと聞いたが、もう大丈夫なのかね?」
シャロ「はい。それで、店長。実は頼みがありまして・・・」
店長「ん、なんだね?」
シャロ「私のシフトをもう少し増やしていただけませんか?」
店長「えっ!?」
シャロ「お願いします! どうしてもシフトを増やす、必要があるんです!!」
店長「・・・分かった。ただし、シフトを増やす以上これから大変になるけど、本当に大丈夫なんだね?」
シャロ「はい」
店長「そうか。でも、働いてみて本当に大変だと思ったら無理しないで言ってくれよ!」
シャロ「はい・・・」
学校
クラスメイトA「桐間さん、退院おめでとう!」
シャロ「ありがとう。」
クラスメイトB「随分、長らく休まれていたでしょうけど、これから遅れを取り戻すのは大変でしょ?」
シャロ「そうね。でも、大丈夫。これから頑張ればいいしね」
クラスメイトC「そうね。桐間さんなら成績も優秀だし、大丈夫よ」
休み時間
シャロ「ここは、ここね・・・」スラスラ
クラスメイトA「桐間さん、何をしているのかしら?」
クラスメイトB「あれは休んだ分の復習をしてるようなのよ」
クラスメイトA「そう。大変ね・・・」
シャロ「・・・・・」カキカキ
学校終了後・・・
シャロ「いらっしゃいませー♪」
休憩中
シャロ(まだまだこんなもんじゃ、リゼ先輩に対する借金は返せない・・・。よし、ここは掛け持ちして・・・」
翌日、別の店にて
シャロ「お願いします。私をここで働かせてください」
店長「うーん。そういってもねぇ・・・まぁ、一応検討はしてみるよ。合否通知は3、4日ぐらいで送るから」
シャロ「よろしくお願いします!」
別の店・・・
シャロ「お願いします!!」
責任者「・・・・はぁー、しょうがないですね。分かりました」
シャロ「えっ、じゃあ!?」
責任者「貴方の熱意に負けました。一応雇いますが、そうかわりそれなりに大変なので、頑張ってくださいね」
シャロ「はい。私、頑張ります!」
一週間後・・・
シャロ「はぁ、疲れたなぁ。最近、休む時間がないから、疲れがたまってるなぁ」
リゼ「シャロ!」
シャロ「あっ、り、リゼ先輩!?」
リゼ「シャロ。最近、どうしたんだ? 私が帰ろうと声を掛けても反応しないし、呼びに行ってもとっくに帰ってたりが多いじゃないか?」
シャロ「えっ、あ、そ、それはですね。バイトと休んだ分の復習におわれてましてっ!?」
リゼ「そうか。急病で入院だったから、後が大変なんだな。分かった。ただし、あまり無理はするなよ?」
シャロ「はい!」
ラビットハウス
ココア「ねぇ、リゼちゃん?」
リゼ「んっ、どうした?」
ココア「シャロちゃんが最近、遊びに誘っても「忙しい」って言って断るんだ! どうしたのかな?」
リゼ「ココア、シャロも大変なんだ。今は放っておいたらどうなんだ?」
ココア「でも、シャロちゃんだってたまには一休みした方がいいと思うんだけどなぁ・・・」
チノ「ココアさん、人はそれぞれ大変なんですよ」ボソッ!
ココア「あーん、チノちゃんのいけずぅ~」
チノ「はぁー、まったく何を言ってるんですか。それより仕事してください!」
リゼ「あははっ」
カランコロン♪
ココア「あっ、お客様かな?」
チノ「いらっしゃいませー」
千夜「・・・・」
リゼ「あれっ、千夜じゃないか?」
ココア「千夜ちゃんっ!? ど、どうしたの、真剣な顔になってて、いつもの千夜ちゃんにみえないけどっ?」
千夜「ごめんなさい。ちょっといいかしら?」
チノ「はい。大丈夫ですが」
リゼ「千夜、どうしたんだ、急に?」
千夜「うん。実はね、最近シャロちゃんが変なのよ!」
ココア「シャロちゃんが!?」
チノ「シャロさんがどうかされたんですか?」
千夜「最近、私が声を掛けても素っ気無い返事を返すの・・・。さっきもなんだか疲れてるようだったから、労おうとしたら「別にいいわよ」って強く言われちゃったの。ねぇ、ココアちゃん、私、シャロちゃんになにかしたのかなっ!?」
ココア「うーん。でも、シャロちゃんは意地を張ることはあるけど、そこまで言うタイプじゃないよ?」
チノ「私も同感です。」
リゼ「・・・・(シャロの奴、もしかして・・・)」
数日後・・・ある夜
シャロ「はぁ、今日も疲れたけど、また明日もバイトだから早く帰って寝ないt・・・って、あれっ!?」
リゼ「・・・・・・」
シャロ「り、リゼ先輩っ!?」
リゼ「シャロ。私が言った事に正直に答えてくれ!! いいな?」
シャロ「は、はい」
リゼ「シャロ、お前、急にバイトのシフトを増やしたそうじゃないか? それに千夜から聞いたが、家を空ける事が多くなったって話じゃないか・・・一体、どうしたんだ??」
シャロ「えっ、そ、それは・・・」
リゼ「正直に答えろ、と言っただろ!! 訳を話してくれ?」
シャロ「・・・・・ご、ごめんなさい!!」ペコリ
リゼ「えっ!?」
シャロ「正直に言います! じ、実はですね・・・・」カクカクシカジカ
リゼ「全く、私が肩代わりした治療代を全額返済するためにやっていたとは・・・。別に返さなくても大丈夫だと、そう言ったろ?」
シャロ「分かってます。だけど、この年で借金は流石にマズいと思いまして。それにいつもお世話になってる先輩に申し訳がたたないと!」
リゼ「はぁー、分かった。じゃあ、全額とは言わずに半分だけでいいぞ、シャロ!」
シャロ「えっ?」
リゼ「せっかくお前が私を気遣って働いていたんだ、全額は受け取れないが、半分だけは受け取って置く! それでいいな?」
シャロ「リゼ先輩・・・。はい、ありがとうございます!!!」
リゼ「それと・・・」
シャロ「はい?」
リゼ「もう二度と無理はするなよ? 頑張っているせいか、前よりもやつれてるし、私やココア達と一緒にいる時間もなるべく増やして貰いたいしな!」
シャロ「先輩・・・分かりました!」
リゼ「そうか。」
それから、シャロはバイトのシフトを減らし、無理はしなくなった。
そして、数日後のある日
リゼ「それでだな・・・」ペチャクチャ
シャロ「へぇー、そんなことが、ですか?」
リゼ「笑っちゃうだろ? ココアがまたチノにs・・・うっ!?」
シャロ「えっ、先輩?」
リゼ「イタタタタッ!!!」
シャロ「先輩、どうしたんですか!?」
リゼ「わ、分からない。き、急に、お腹が痛くなって・・・イタタッ!!!」
シャロ「と、とりあえず、び、病院にっ!?」
数時間後・・・。
リゼ「ZZZ」
シャロ「先輩、まだ眠ってますね」
医師「麻酔がまだ効いてるからね」
シャロ「ありがとうございます!」
医師「いいえ。それよりも全く危ないところでしたよ! 破裂寸前の急性虫垂炎だったからね!!」
シャロ「私が入院した時と同じ病気だったんだ・・・怖い!」ゾゾッ
医師「病院に来てすぐにそれが分かり、早急な緊急手術を行って、無事に成功したから、もう安心だよ!」
シャロ「本当にありがとうございます」
医師「だから、いいですよ。無事ですしね!」
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