1月1日
明神川さんち
カズミ「やっほーアリス!あけましておめでとう!」
アリス「明けましておめでとう、カズミちゃん♪」
カズミ「早速だけどミルキィホームズ先輩達のところに新年のあいさつに行こうよ!」
アリス「うん!」
紫苑「二人だけじゃ心配だ!僕も」バッ
アリス「お兄ちゃんは留守番」
紫苑「でも」
アリス「留守番」
紫苑「はい」
カズミ「それじゃレッツゴー!」
ホームズ探偵学院
校庭
シャロ「ふんふーん♪うれしーはずかしーてれくさいーんでーす♪」
カズミ「あっ、シャーロック先輩発見!」
シャロ「カズミちゃんにアリスちゃんじゃないですか~!明けましておめでとうございます!」
カズアリ「おめでとうございまーす!」
カズミ「あれ?シャーロック先輩…一人ですか?」
アリス「私達、先輩達にご挨拶に来たんですけど…」
シャロ「それなら、みんなは寮の部屋にいると思います!」
シャロ「…昨日、徹夜で騒いでたみたいで」
アリス「あはは…」
シャロ「ってワケであたしは行ってきまーす」
カズミ「あれ?おでかけですか」
シャロ「ココロちゃんと初詣デートです!」
シャロ「待っててくださいね!ココロちゃ~ん!」ダッ
アリス「頑張ってくださいね~」
カズミ「…シャーロック先輩、明智さん大好きだよねぇ」
アリス「聞いた話だけど…初めて会った時からずっとあんな感じなんだって」
カズミ「ふ~ん…ま、いいか!私達は先輩達の部屋に行ってみよう!」
アリス「うん!」
寮「奇巌城」
コーデリアの部屋
コーデリア「うーん…お花畑…」Zzz
ネロ「む……こ、ここは…」ムクッ
ネロ(僕…コーデリアの部屋で寝ちゃったんだ…)
ネロ「ふわぁ~あ…帰って寝なおそう…」モゾモゾ
コーデリア「……待ちなさい」ガシィ
ネロ「ん?コーデリア、起きたの?おは…」
コーデリア「ここは私とネロのお花畑…どこへ行こうと言うのっ!?」Zzz
ネロ「……………は?」
コーデリア「さぁネロ?私と一緒に秘密のお花畑へ…!」Zzz
ネロ「ね、ねぼけてるの…?コーデリア…」
コーデリア「お花畑~♪」Zzz
ネロ「う、うわああああああああああああああああ!!!」
ネロ「た、助けてええええええええええ!」ドタバタ
コーデリア「さぁネロっ…!その身を私に委ねて…!」ハァハァ
ネロ「冗談じゃない!お正月から襲われて…たまるか!!」ドカッ
コーデリア「あはんっ」ベシャ
ネロ「今の隙にっ…!!」バッ
…
ネロ「ふぅ…なんとか逃げ出せた!……のはいいけど、どうせすぐに追ってくるよね…」
ネロ「よし…エリーのところに逃げよう、エリーのトイズならコーデリアを止められる…はず」
ネロ「そうと決まれば!」バッ ガチャッ
寮「奇巌城」
エリーの部屋
ネロ「エリー!起きてよ!エリー!!」ユサユサ
エリー「うぅ……ん…」Zzz
ネロ「まーたコーデリアがお花ってるんだよ!助けてよー!」ユサユサ
エリー「そこは…ダメ…」Zzz
ネロ「………起きない」
ネロ「昨日、年越しだからって大騒ぎしたからなぁ…疲れてるよね、そりゃ」
ネロ「シャロだけは明智のバカと出かけるからって早寝してたけど」
ネロ「…って事はシャロはいない!?エリーも寝てる…!僕一人じゃん!!」ハッ
ネロ「まずい!僕一人じゃお花畑にインしたコーデリアには勝てない!!」
ネロ「とりあえず、この部屋にカギをかけてコーデリアの侵入を阻止しないと…!!」バッ
コーデリア「………」ガチャ キイィ…
ネロ「あ」
コーデリア「………」バタン カチャリ
ネロ「………」
コーデリア「………」Zzz
ネロ「………」
コーデリア「………」ニコッ
ネロ「………」ビクッ
コーデリア「お花畑~~~~♪♪」Zzz
ネロ「ぎにゃあああああああああああああああああああ!!!」
ヨコハマ警察署
G4執務室
シャロ「ココロちゃーん!迎えに来ましたよー!初詣行きましょー!」
小衣「ココロちゃん言うなーーー!!!」ベキィ
シャロ「あうぅ…!新年初叩かれですぅ…!」
小衣「ったくアンタは…どうせ今年もその呼び方止めないんでしょうね」
シャロ「うんっ!だってココロちゃんはココロちゃんだもんっ!!」
小衣「だからココロちゃんって言うなー!!」ドカッ
シャロ「あうぅ…!!」
次子「あっはっは、年が明けても二人は変わらないなー」
平乃「いつまでも変わらず、仲良しなんですね」
咲「ひゅーひゅー」
小衣「咲、うるさい!!」
小衣「ってわけで、小衣はちょっと出てくるから」
次子「ん?出かけんの?」
シャロ「はいっ!ココロちゃんと一緒に初詣なんです!」
小衣「違うっ!シャーロックがどーしてもって言うからパトロールに付き合わせてあげるだけ!」
咲「はいはい、そーゆーことにしといてあげる」
平乃「車には気をつけてくださいね?」
シャロ「はいっ!」
小衣「子供扱いするなって!」
シャロ「さっ、行きましょうココロちゃん!はぐれないように手をつないでー…」ギュ
小衣「だから子供扱いするな手を繋ぐなココロちゃん言うなーーーーっ!!」ベシーーン
シャロ「ぎゃふんっ!!」
咲「………」カタカタ
次子「行ったか…やれやれ、小衣も素直じゃないよなぁ」
平乃「小衣さん、今日のパトロールは一人で行くって前から言ってましたもんね」
咲「………」カタカタ
平乃「小衣さんも、もう少しシャーロックさんに優しくしてあげればいいのに…」
咲「………」カタカタ
次子「でもあの二人はアレで…って、なんかあったの?咲」
咲「警報なう」カタカタ
次子「………は?」
咲「地下の牢屋から怪盗が脱獄ちゅー」カタカタ
平乃「は、早く言ってくださいーーーーーーっ!!」
次子「G4…!じゃなかった、G3出動ーーーっ!!」
ホームズ探偵学院
寮「奇巌城」
カズミ「お邪魔します、常盤カズミで……あれ?」カチャ
アリス「どうしたの?カズミちゃん」
カズミ「コーデリア先輩の部屋…鍵は開いてるのに誰もいないの」
アリス「開けっ放しでどこか行っちゃったのかな…?」
カズミ「まだお布団は暖かい…出ていったばっかりみたいね!」
カズミ「ネロ先輩か、エルキュール先輩の部屋にいるかも!」
カズミ「行ってみよう!アリス!」
アリス「うん!」
アリス「ネロ先輩の部屋、鍵がかかってる…」ガチャガチャ
カズミ「じゃあエルキュール先輩の部屋だ!」ダッ
カズミ「明けましておめでとうございます!常盤カズミで……」ガチャ
コーデリア「ネロ、ネロぉっ…!」ドタンバタン
ネロ「いやああああああそこらめえええええええええ…」ビクンビクン
カズミ「う、うわああああああああああああああああああああ!!?」
アリス「カズミちゃん!どうしたの!?」バッ
カズミ「あ…アリスは見ちゃダメっ!!」バタンッ ガチャ
アリス「え!?なんで!?先輩達に何かあったの!?」
カズミ「ナニかあったんだよ!」
アリス「じゃ、じゃあ助けなきゃっ!!」
カズミ「ダメえええええええええええええええええ!!」
カズミ(せっ、先輩達何してるの…!!こんなとこアリスに見せられないよ!!)
アリス「カズミちゃんどいて!その部屋入れない!」
カズミ「ね…寝てるから!先輩すっごい寝てるから!」
アリス「寝てる?ぐっすりなの!?」
カズミ「ぐっすりって言うかしっぽり寝てるから!」
コーデリア『ふふ…ネロの肌、綺麗ね…』ギッシギッシ
ネロ『あっ!?だ、だめだよそんなところぉ、コーデリアあぁ…!!』
アリス「先輩の声…!?待っててください!今助けに行きます!」バッ
カズミ「ダメええええええええええええええええ」
アリス「カズミちゃん、どうして邪魔するの!?」
カズミ「むしろアリスがお邪魔虫だよ!!!!」
アリス「えーーーーっ!!?」
カズミ「先輩達は取り込み中だから私達は先に初詣に行こう!」ズルズル
アリス「ま…待ってカズミちゃん、取り込み中ってどういう…?」
カズミ「そ、それはっ…アリスはまだ知らなくていいの!!」ズルズル
アリス「カズミちゃん!そんなに引っ張ったら伸びちゃうよ!!」
…
エリー「……………」
エリー(あぁ…二人の足音が遠ざかっていく…)
エリー(目を覚ましたら何故かコーデリアさんとネロが私の部屋にいて…)
エリー(その…お花畑な事をしていて……ベッドから出られません……)
エリー(待って…ください、私を置いて行かないで…)
エリー(誰か助けて……)
偵都ヨコハマ
ヨコハマ神社
小衣「狭っ!人多っ!!誰よー!押してるのー!!」ギュウギュウ
シャロ「あうぅー…!触らないでくださいー…!」ギュウギュウ
小衣「なによこれ、全員参拝客?」
シャロ「うわあ、すごい人の数ですねココロちゃん」
小衣「だからココロちゃん言うなっ」ペシィ
シャロ「あいてー」
小衣「まぁ…並ぶしかないわよね、せっかく来たんだし」
シャロ「そうですね、お参りしなくちゃです!」
小衣「………うぅ」ブルッ
シャロ「…………」ギュ
小衣「ちょ!?な、なに手繋いでんのよ!?」バッ
シャロ「えっ、だってココロちゃん寒いかなって思って…」
小衣「余計なお世話よ!あとココロちゃん言うなって!」
シャロ「そうですか?また寒くなったらいつでも…」
小衣「寒くない!!小衣の事はいいから前向いてなさいよ!」
シャロ「はーい」
小衣(……とは言ったものの)
小衣(流石にこの寒さの中、長時間外にいるにしては…装備が薄すぎたわね)
小衣(あぁもう!早く進みなさいよIQ三桁共…!!)イライラ
シャロ「大丈夫ですか、ココロちゃん」
小衣「べ、別にこれくらいどうってこと…」
小衣「…………」プルプル
シャロ「…………」
小衣「う゛うぅ……」ガタガタ
シャロ「ココロちゃん、やっぱり…」オロオロ
小衣「だ、だからこれくらい…IQ1600の天才美少女警察官明智小衣にはどうってこと…」ガタガタ
シャロ(IQ関係ないような気がしますー…)
小衣「いい?小衣達警察は探偵と違って体力勝負!冬の寒さなんか………」
小衣「………は」
シャロ「は?」
小衣「は…………は、は……」
シャロ「ココロちゃん、どうしたんですか?」
小衣「だからココロちゃんって言はーーーーーーっくしょーーーーーーん!!!」
シャロ「ふぎゃーーーーーっ!!?」ビシャー
小衣「ふう……あ、ゴメン」
シャロ「こ、ココロちゃんのよだれと鼻水が…」ベトォ
小衣「悪かったわよ…ほら、これで拭きなさい」
シャロ「ありがとうございます……ううぅ」
シャロ「…………」ガシ
小衣「………なによ?」
シャロ「ココロちゃん……こんなに手が冷たいじゃないですか」
小衣「そ、それは…」
シャロ「はいっ!あたしの手袋、つけてください!」スポッ
シャロ「あと…かいろと、マフラーと……」ゴソゴソ
小衣「そ、そんなのいらないって!アンタがつけてなさいよ!」
シャロ「でもココロちゃん……ほらっ!」ペト
小衣「ひゃっ!?」
シャロ「ほっぺだってこんなに冷たいです!」
シャロ「これじゃ風邪ひいちゃいます!これ着て…」
小衣「でも、小衣がそれ着たらシャーロックが風邪ひくじゃない…」
シャロ「あー……」
小衣(アホ……)
シャロ「じゃあ、二人でマフラー巻きましょう!」ファサァッ
小衣「!!」ドキッ
小衣「しゃ…シャーロック、これ…顔近くない?」
シャロ「でも、近くに寄らないと隙間が空いちゃいますよ?」
小衣「そう言う事じゃなくて……あの、その」
シャロ「どうしたんですか?ココロちゃん」
小衣「シャーロック………」
小衣「アンタ顔汚いから拭いてから巻いて」
シャロ「………はい」
シャロ「はぁー…あったかいですねー、ココロちゃん」
小衣「まぁ、さっきよりかはね……あとココロちゃん言うな」
シャロ「ずいぶん前に進みましたし…もうちょっとでお参り出来そうですね!」
ワーワー キャー
小衣「………ん?何か前の方騒がしくない?」
シャロ「言われてみれば………」
アリス「あ!シャーロック先輩!」スタタ
カズミ「それに明智さんも!」スタタタ
小衣「ん?フェザーズじゃない」
シャロ「カズミちゃんにアリスちゃん!二人もお参りですか?」
アリス「はいっ!コーデリア先輩達がおとりこみちゅーでおじゃまむしーで入っちゃいけないみたいなので…」
シャロ「?」
カズここ「…………」
3期みてないんだけど会長ってどうなったの?シャロといちゃいちゃしてる?
カズミ「…こほん、とりあえず先に初詣に来たんですけど、なんだか騒がしいですよね…?」
アリス「私達、何か事件が起こったんじゃないかって心配で…」
シャロ「よし…見に行ってみましょう」
小衣「そうね…ショートカットできるし」
シャロ「え?」
小衣「ん?」
…
小衣「道を開けろー!!IQ16000の天才美少女警察官明智小衣のお通りだー!!」
シャロ「探偵も通りまーす」
カズミ「助手も通ります!」
アリス「まーす」
シャロ「ミルキィホームズフェザーズ!」
カズアリ「+明智さん!出動です!!」
小衣「勝手に小衣を混ぜんなーーー!!!」
>>40
まだ会長やってる、アルセーヌもやってる
イチャイチャはしてない 残念
ホームズ探偵学院
エリーの部屋
コーデリア「……はっ!?私は一体何を…」パチン
ネロ「ううぅぅ…!!僕、もうお嫁にいけない…!」メソメソ
エリー「……………」ドキドキ
コーデリア「目を覚ましたら何故かエリーの部屋で何故かネロが半裸…すごくお花畑の気配がするわ…」ゾクゾク
ネロ「もう止めてよ!!!」
エリー「…………」ドキドキ
コーデリア「イマイチ何があったのか覚えてない……けど」
コーデリア「なんでエリーは寝たふりをしてるのかしら?」
エリー「…………!!」ドキィッ
ネロ「え、エリー!?起きてたの!?」アタフタ
エリー「あ、あの……私、その…!」アタフタ
コーデリア「エリー…私、ここで何してたのかしら…?」
ネロ「ダメだよエリー!絶対言っちゃダメ!!」
エリー「あうぅ…!」アタフタ
コーデリア「な、何!?何をしたって言うの!?」
ネロ「言ったら僕、エリーの事許さない…!絶対に…!!」ズゴゴゴゴゴ
コーデリア「なに…!?ネロとエリーの…乙女と乙女の秘密なのっ!?」
エリー「あの……その、えっと……!!」
エリー「………言えませーーーーーんっ!!」ダッ
ネロ「あ!?ちょっと、エリー!?」
コーデリア「パジャマのままでどこ行くのーー!?」
ヨコハマ神社
お堂前
アリス「こ……」
カズミ「これは……!」
小衣「お賽銭箱が…」
シャロ「無くなってます!!」
参拝客A「僕たちの目の前で急に消えてなくなってしまって…!」
参拝客B「このままじゃお参りが出来ない…!!」
シャロ「これは……事件です!怪盗の仕業に違いありません!」
小衣「お賽銭を盗むなんて随分セコい怪盗じゃない!」
カズミ「みんなの初詣を台無しにするなんて許せない!絶対捕まえよう!アリス!」
アリス「うん!カズミちゃん!!」
ネロ「待てー!エリー!」スタタタタ
コーデリア「ちゃんと着替えなさーい!」スタタタタ
エリー「言えません…!!」シュババババ
シャロ「あっ、みんな!?何故かパジャマでどうしたんですか?」
コーデリア「あら?シャロ…それにアリスちゃんにカズミちゃんも」
ネロ「うわ、明智のバカまで」
小衣「何よー、なんか文句あるわけ?」
アリス「ネロ先輩、コーデリア先輩…もうおとりこみちゅーじゃないんですか?」
カズエリ「!!!」
コーデリア「?」
ネロ「みみみみみみみみみみんなはこんな所で何してんのさ!?」ドッキーン
ネロ「なるほど、お賽銭箱が…これは事件だね!」
エリー「解決しましょう、みんなで…!」
コーデリア「えぇ、新年一発目!行くわよ…!」
シャロ「はいっ!」
カズアリシャロネロエリデリア「ミルキィホームズフェザーズ!出動です!!」
シャロ「……決まりました」ビシィ
小衣「……パジャマ着替えなさいよ」
エリー「あっ…!」カアァ
アリス「はいっ、探偵服です!」
カズミ「念の為先輩達のスペアを持ってきてました!」
ネロ「お、サンキュー」
コーデリア「パジャマのままだったのね…道理で寒いはずだわ」
ネロ「さて、着替えたところで捜査開始だ!」
エリー「お賽銭箱がいきなり消えた…んですよね」
アリス「お賽銭箱を消すなんて…そんなトイズあるんでしょうか…」
シャロ「あります…よく知ってます!」
小衣「ターゲットを消して、盗む!この手口は……!!」
参拝客A「お、おい…アレなんだ!?」
参拝客B「空を見ろ!アレは…!!」
参拝客C「鳥だ!」
参拝客D「飛行機だ!」
参拝客E「いや!怪盗帝国だ!!」
シャロここ「怪盗アルセーヌ!!」
アルセーヌ「ふふ…お久しぶりですわね、ミルキィホームズ…明智さん…」ババーン
トゥエンティ「アハッピニューイヤー!レディー達!!今年も成長を続ける僕の美しさをよろしくプリィイイズ!!」
エリー「ヘリコプター…!」
シャロ「アルセーヌ!やっぱり貴女の仕業だったんですね!」
小衣「幻惑のトイズで獲物を透明にして盗む!アンタのやりそうな事よね!」
アルセーヌ「え……?」
コーデリア「そうか!アルセーヌのトイズなら…!」
ネロ「なーに偉そうに飛んでんだよー!カズミ!撃ち落とせー!」
カズミ「はいっ!」シャキィン!
ラット「待てって!まだ俺達は何もしてねーぞ!?」
ストーンリバー「賽銭箱だと!?我々がそんなもの盗むわけなかろう!!」
アルセーヌ「お金など…盗むのならもっと美しい物を盗みますわ」
シャロ「え……」
カズミ「じゃあ、誰が…!?」
アルセーヌ「これは、屈辱ですわね…狩場を先に荒らされるなんて…」
コーデリア「別の怪盗がここに…!?」
小衣「よし…シャーロック!あんた達はその怪盗を探しなさい!」
シャロ「え?ココロちゃんはどうするんですか?」
小衣「決まってんでしょ…怪盗帝国を逮捕すんのよーー!!」ダッ
シャロ「えーー!?ココロちゃーーん!!」
ストーンリバー「アルセーヌ様、後ろへ!」ザッ
小衣「オラーー!!逮捕よー!」
ラット「炎のトイズ!俺の爆弾で消し炭になれっ!!」シャキィン!
小衣「えっ」
シャロ「アリスちゃんっ!」
アリス「はい!バウンドのトイズ!!」シャキィン!!
小衣「ぎゃーーーーーー!!!」ドカーーーン!!
アリス「明智さん!大丈夫ですか!?」
小衣「し、死ぬかと思った…!!」ハァハァ
ネロ「何考えてんだよ!こんな人ごみの中で爆弾使うなんて!」
参拝客A「に、逃げろーーーーっ!!」ワーワー
参拝客B「巻き込まれるぞ!!」ワーワー
シャロ「アリスちゃん、カズミちゃん!参拝客の人達を非難させてください!」
カズアリ「はいっ!!」
カズミ「みなさん!落ち着いて避難を…きゃっ!?」
アリス「だ、誰ですか今触ったのー…!!」
コーデリア「痴漢までいるの!?許せないわね、乙女の敵…!!」
エリー「こ、コーデリアさん…まずは怪盗帝国を…」オロオロ
アルセーヌ「困った物ですわね…大きな騒ぎを起こすつもりは無かったのですが…」
ストーンリバー「ラット…」
ラット「う……」
シャロ「アルセーヌ…貴女じゃないなら誰が…?」
アルセーヌ「もしや…」
???「もしや……私かも知れませんわねぇ…?」フッ
アルセーヌ「………ッ!!」バッ
ネロ「お、お前は…!!」
エリー「怪盗…!」
コーデリア「カリオストロ!?」
カリオストロ「オーーーホッホッホッホ!!ごきげんよう!!明けましておめでとうございますわぁ!!」ガシィ
シャロ「ひゃああ!?」
アルセーヌ「シャーロック!!」バッ
カリオストロ「怪盗カリオストロ…降臨!満を持して……!ですわぁ!!」
シャロ「は、放してくださいっ!!」ジタバタ
カリオストロ「お久しぶりねオチビさん、ほらほらぁ」スリスリゴロゴロ
シャロ「ふにゃああ~…」
ネロ「おいコラ!シャロにセクハラすんなー!!」
アルセーヌ「その手を放しなさい!!カリオストロ!!」
カリオストロ「言われなくったって放しますわ…オチビさんにはもうとっくに『触れて』ますし…」パッ
ストーンリバー「触れた…まさか!」
コーデリア「みんな!気を付けて…!あいつのトイズが来るわ!!」
カリオストロ「フフ…コピーのトイズ!サイコキネシス!!」シャキィン! ズバババババ
エリー「きゃあああああああっ!!」
小衣「す、砂が…目に!!」
シャロ「どうしてこんなところに…!捕まってるはずじゃ…!」
カリオストロ「だって退屈ですもの…あんなところにいつまでもいられませんわ」
カリオストロ「心の整理もつきましたし…ちょっと遊んであげようと思いまして…ねっ!!」シャキィン!
ラット「また来るぞ!」
シャロ「負けません!あたしのトイズでっ!はああぁーっ!!」シャキィン! ズバババババ!
カリオストロ「く…!やりますわね…!」ズザザ
カズミ「な、なんなのあの怪盗…!!」
コーデリア「奴は怪盗カリオストロ…!アルセーヌのお姉さんよ!」
ネロ「触った相手のトイズをコピーして使ってくるんだ!!」
アリス「なんて強力なトイズ…!」
アルセーヌ「その分いくつか制限もある…知っていれば渡り合えない事は無いトイズですわ」ザッ
アルセーヌ「カリオストロ、貴女…私のトイズも盗みましたわね?」
カリオストロ「貴女の幻惑のトイズで賽銭箱を消した時の、驚いた人達の顔ったら…見物でしたわ」
アルセーヌ「いつの間に私に触りましたの?この泥棒猫…」
カリオストロ「気づかないなんて随分ニブくなりましたわね…たるんでるのではなくて?」
アルセーヌ「………」
カリオストロ「………」
アルセーヌ「はあああああああああああああ!!!」バッ!
カリオストロ「てやああああああああああああっ!!!」ヒュッ!
シャロ「あわわ…世界一怖い姉妹ケンカですぅ…!」
小衣「小衣を差し置いてケンカ始めるなこのー!!」
エリー「あ、明智さんは危ないから…下がっていてください…」
ネロ「僕たちも行こう!黙って見てられないよ!」
アリス「はいっ!全員逮捕です!」
アルセーヌ「私のナワバリ…よくも荒らしてくれましたわね!!」ガッ!
カリオストロ「フフ…貴女のたーいせつなお宝にちょっかい出したから…怒ってますの?」シュババババ
アルセーヌ「黙りなさい!!」ヒュババババ
カリオストロ「そうやって怒ると……ほら!!」ガシィ!
アルセーヌ「しまっ…!触れ…!」
カリオストロ「私の思うツボですわよ…!」グググ…
シャロ「二人とも逮捕ですー!!」
小衣「お縄につけこらーーー!!」
カリオストロ「幻惑のトイズ!!」シャキィン!
全員「!!!?」
カリオストロ「幻惑の中で潰し合いなさい…ミルキィホームズ!フェザーズ!怪盗帝国!!」
小衣「IQ160000の天才美少女警察官明智小衣をスルーするなー!!」
シャロ「……アルセーヌ!逃がしません!」ドカッ
ネロ「やったなラット!くらえーっ!」ボコスカ
エリー「と、トゥエンティ…脱がないで、ください…!」
コーデリア「見える…!背中を向けて丸まっているお花畑の姿がっ!?」
カズミ「アリスから離れろ~!!この変態~…!!」グイグイ
アリス「カズミちゃんから離れて~…!この痴漢ー…!!」グイグイ
小衣「シャーロックーっ!!ココロちゃん言うなー!!」ベキィ
ストーンリバー「ぬおっ!?やってくれたな、エルキュール!」
ラット「くらえくらえくらえーっ!!」ズドーンドゴーン
トゥエンティ「アッハァ…君達、僕の美しさに嫉妬して争うのはヤ・メ・テ…☆」
アルセーヌ「くっ!?シャーロックがこんなにたくさん…!!」
カリオストロ「フフフ…私が何もせずとも、勝手に潰しあっていく…!愉快ですわぁ!!」
カリオストロ「戦いが終わった後に、残った一人を片付ければ私の完全勝利!」
カリオストロ「ミルキィホームズと怪盗帝国を下し!偵都ヨコハマは私の物となる!」
カリオストロ「怪盗カリオストロの復活劇としては申し分ないシチュエーションですわね!オーッホッホッホッ!」
シャロ「ふ、ふにゃあぁ~…」フラフラ
カリオストロ「ん…?どうやら、オチビさんが生き残ったみたいですわね…」
シャロ「か…怪盗カリオストロ、逮捕ですぅ~…」ボロボロ
カリオストロ「フン、満身創痍でよくそんなセリフが吐けるものですわ…」
カリオストロ「よくってよ!終わりにして差し上げますわ!」シャキィン!シャキィン!
シャロ「あれは…!カズミちゃんと、アリスちゃんのトイズ!?」
カリオストロ「さっき、そこの二人からコピーしたアローのトイズとバウンドのトイズ!」
カリオストロ「この二つを合わせた攻撃なら!今のオチビさんなんて一撃で吹き飛ばせますわぁ~~~!!」
シャロ「う、うぅ…」フラフラ
カリオストロ「それではさようならオチビさん…グッド・ラアァーーーーーック!!」
???「させませんっ!!」バッ! シャキィン!
カリオストロ「!!?」フッ…
カリオストロ「わ、私のトイズが…消えた…!?」
???「久しぶりですね…怪盗カリオストロ」ザッ
カリオストロ「……ッ!!本当に…!久しぶりですわねぇ…!!お姫様!!」
シャロ「……ヒメちゃん!?」
姫百合「大丈夫ですか、シャーロックさん!」
カリオストロ「くそっ…!」
姫百合「無駄ですよ、私のトイズ…インダクションの力でトイズの発動権を奪ってます!貴女はもうトイズを使えない!」
カリオストロ「だったら…直接貴女を片付けるまでですわッ!!」バッ
コーデリア「そうは……させないっ!!」ドガァッ!!
カリオストロ「がはぁっ…!?な…!?まだ、動け…!?」
ネロ「僕達がそう簡単にやられてたまるかあぁーーっ!!」ドカッ!
エリー「絶対に、逃がしません…!カリオストロ…!!」ガッ!
カリオストロ「ぐふっ…!く…!邪魔ですわっ!!」バシィッ!!
ネロ「うあぁっ…!」ドシャ
エリー「あんっ…!」ベシャ
シャロ「はああああああああーーーーーーっ!!!」バッ!
カリオストロ「何っ!?オチビさ…!」
シャロ「おじいちゃん直伝!必殺バリツですーーーっ!!」ドッゴオオオォ
カリオストロ「がふっ……!!あがっ……!!」フラッ
ネロ「よし、やったぞ!!」
コーデリア「カズミちゃん、アリスちゃん!今よ!!」
アリス「バウンドのトイズっ!!」シャキィン!
カズミ「アローの…トイズ!」シャキィン!
カズアリ「いっけええええぇぇーーーーっ!!!」ヒュバッ!
カリオストロ「えっ…!?ちょ待っ……きゃああああああああああああああっ!!!」ズゴゴゴゴゴ ズドーン
カズミ「やったっ!?」
カリオストロ「…………くっ」ドシャアァッ
アリス「……やったぁ!」
シャロ「やりましたー!!」
姫百合「これにて、チェックメイトです!」
小衣「ほらキリキリ歩け!無駄な抵抗するんじゃないわよ!」
カリオストロ「くっ…!」
咲「逮捕なうー」
ネロ「ふう…一時はどうなる事かと思ったけど」
シャロ「無事に解決できてよかったです!これもヒメちゃんのおかげだね!」
姫百合「ヨコハマに帰ってきて、神社にお参りに来たら…間に合ってよかったです!」
コーデリア「本当、助かったわ…ヒメちゃん」
エリー「ありがとうございました…」
ネロ「で、ヒメはなんで帰ってきてたの?」
姫百合「え?そんなの…決まってるじゃないですか」
姫百合「だってお正月ですよ?お正月と言えば里帰りですから!」
カズアリシャロネロエリデリア「…………あぁ!!」
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