漣「最近変な夢を見るんです」

提督「どんな夢だ?」

漣「追いかけられるんです。体中から爪が飛び出してる、赤い糸が絡まった、血まみれの人形に」

提督「……漣、何個か聞きたいことがある」

漣「なんですか?」

「それはお前が急に爪を切ったことに関係しているのか?」

「それはお前が指に絆創膏を巻いているのに関係しているのか?」

「それはお前がいつも持っているウサギのぬいぐるみがないのに関係しているのか?」



漣「……」

提督「漣、お前……」

「ひとりかくれんぼ、やったな?」

漣「あ、ばれました?」ﾃﾍﾍﾟﾛ

提督「あー、心配して損した。またやらかしたのかお前」

漣「今回は久しぶりですよー。というかご主人様が漣を『こんな風に』したんですよ?」

提督「勘違いされる言い方はやめろ。趣味のないお前にオカルト系を進めたのはすっげぇ後悔してるが」

提督「というかナニやった?ひとりかくれんぼって夢の中まで出没するもんだったっけ?」

漣「えーっと話せば長くなるんですけどね?」

提督「できるだけ短く」

漣「今日漣、中破したじゃないですか。んで、うさちゃんに血がべっとりついっちゃって。もう血が落ちなそうだからなんか儀式やってみようかと思って。んでんで、オカ板で調べたら『ひとりかくれんぼ』なんてぴったしのもんがあるじゃないですか!もうこれは運命的だと思いまして!早速取り組もうとしたけｄ「長い。要約しろ」

漣「もーご主人様は早漏なんだからー
1．うさちゃんに爪と米とついでに髪の毛を詰める
2．赤い糸で縫おうとして指に刺さる。血が付いたから結果オーライ
3．寮の風呂に沈めて、私が鬼うんぬんやって、クローゼットに隠れる
4．めっちゃｶﾞﾀｶﾞﾀｺﾞｿｺﾞｿ音がする。怪異ktkr!
5．音が静まってから海水ぶっかけ!めっちゃしょっぱい!
6．燃やすとめっちゃくさい!髪の毛も入れたからかなぁ?
7．燃えカスは海にポイっと!
8．寝たら夢には変わり果てたうさちゃんが!きゃーこわーい
9．さっき目が覚めたので執務室に。朝早くごめーんね!」

漣「てな感じです。こわいよーごしゅじんさまー」

提督「棒読みで抱き着かれてもなぁ。というかお前、血はともかく髪の毛はダメだろ」

漣「思い出のうさちゃんだから思い出に残るようにめっちゃ強い呪いにしたかったんですよ」

提督「まあ、解決方法は後々探しておｋ「何言ってるんですか?」

提督「ん?夢で追いかけられるから解決してくれって話じゃなかったか?」

漣「いえいえ。単に変な夢を見るから聞いてほしいってだけです。さっきも言ったでしょ?思い出のうさちゃんだからって。あの子となら毎晩追いかけっこしてもいいんですよ」

提督「本音は?」

漣「こんなレアな怪異、手放すなんてもったいない!」

提督「それでこそ漣だ」



その日から、漣は夢から覚めるたびにレベルが上がるようになった。夢の中でどんな死闘を繰り広げているのだろうか

怪異大好き漣さんとそれに巻き込まれる提督の話



短いですが以上。続きはそのうち
もう一人くらいレギュラーに加えたいので好きな艦娘の名前をどうぞ
ついでに関わってほしい怪異の名前などもあればどうぞ

いろいろアイデアありがとう
やりやすいのからやっていきます
今日は>>7の後日談投下して終了

ポタポタと何かが垂れる音が響く

ズルズルと何かを引きずる音が近づいてくる

(ここはもうダメですね)

勢いをつけて飛び出した直後、異形の腕が隠れていたクローゼットを押しつぶす

そこにいるのは2mを超える真っ赤に染まったウサギの人形。体からは棘のように爪が飛び出し、血を吸って濡れた赤い糸とピンクの髪の毛が巻かれている

「爪、髪、血は見覚えあるけど、そこまで大きなうさちゃんじゃなかったと思うんですがねぇ」

異形は答えない。腕からも爪を突き出し、漣めがけて振り下ろす

「3」

後ろに跳び、紙一重で腕を回避する。異形の腕は床を貫通し、大きな穴を開ける

「2」

部屋に置いてあった砲を構え、撃つ。目標は異形ではなく異形の足元だ

「1」

異形はバランスを崩すがまだ動く。床を貫通した腕とは逆の腕を振り上げ漣に向けるが

「0。残念。今日も時間切れです」

漣「という夢だったのさ!」

提督「毎日朝早くに起こしに来るのやめろォ!」