武内Ｐ「分かりました。スケジュールに入れておきます。ところでどのアイドルが抜擢されたのでしょうか」

ちひろ「いえ、出るのは彼女達ではありませんよ」

武内Ｐ「...というと？」

ちひろ「あなたです」

武内Ｐ「...？」

ちひろ「だから、プロデューサーさんです」

武内Ｐ「？？？」

ちひろ「厳密に言うと、346プロ内にある幾つかの部署のプロデューサー数名ですね」

武内Ｐ「もしかして」

ちひろ「もちろんエイプリルフールの嘘じゃないですよ。大丈夫です。準備はできてますから」

武内Ｐ「...ということは、撮影の日時は」

ちひろ「はい。この後すぐ撮ってもらいます♪」

武内Ｐ「」

　～♪


　黄色の星は　勇気のしるし

　力合わせて　戦えますか

　スタドリ　スタドリ　俺らのスタドリ

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　小さな体に　決意のしるし

　はるか世界で　戦えますか

　プロデューサー　プロデューサー

　俺の名はプロデューサー

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　赤い色の缶で　やる気を入れて

　フリフリ　着ぐるみ　子供教室

　エナドリ　エナドリ　俺らのエナドリ

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　荒ぶる乙女に　希望をのせて

　レッスン　海・水着　初ライブ

　プロデューサー　プロデューサー

　俺の名はプロデューサー

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　虹色の石は　勝利のしるし

　夕焼け空に　微笑みますか

　ジュエル　ジュエル　煌めくジュエル

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　心の誓いは　正義のしるし

　星空こえて　輝かせます

　プロデューサー　プロデューサー

　私はプロデューサー

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　「話が違います！」
　「彼女達の意思を無視するやり方、私にはできません」
　「yesかnoかはっきりして下さい」
　「専務、どうかお願いします」

　　『...そこまで言うのなら君に任せる。せいぜい頑張りたまえ』

　「！！　有難うございます！」

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　「私は彼女達のプロデューサーです」
　「それ以上でも、以下でもありません」



　黄色の星は　勇気のしるし

　24時間　戦えますか

　スタドリ　スタドリ　僕らのスタドリ

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　赤い色の缶は　やる気のしるし

　長いイベントを　走れますか

　エナドリ　エナドリ

　僕らのエナドリ

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　プロデューサー　プロデューサー

　僕らはプロデューサー


　～♪

～数日後～


PC『～～～♪』

晴「...で、これがその場の空気に流された結果と」

サイコミＰ「し、しょうがないだろ！事前に何も知らされてなかったんだから」

サイコミＰ「それに機材も本当に用意されてて、とても断れる雰囲気じゃなかったんだよ！」

ありす「言い訳なんて聞きたくありません。まったく、大人のくせに」

梨沙「しかも映像を見る限りだと結構ノリノリじゃない」

サイコミＰ「うっ、それは」

千枝「ま、まあまあ皆、プロデューサーさんも悪気があったわけじゃないんだし...」

小春「たまには息抜きも必要ですよね～」

サイコミＰ「ありがとう佐々木さん、古賀さん。君たちだけが俺の味方だ...」

桃華「ですが、プロデューサーちゃま？言わなくてもお分かりでしょうけど、今後はなるべくわたくし達の仕事を優先して取って頂けると助かりますわ♪」

サイコミＰ「ハイ。申し訳ありません。肝に銘じておきマス...」

薫「あははー面白い歌ー！ねーねー、かおるもこれ歌いたーい！」

仁奈「あ、ぬけがけはずるいでごぜーますよ！仁奈も一緒に歌いてーです！」

里奈「へ～よくできてるぢゃん！」

早苗「普段からは想像できないぐらいキマってるわね」

拓海「へっ、一丁前にカッコつけちまって。案外向いてるかもな」

内匠Ｐ「るっせーな、茶化してんじゃねえよ」

内匠Ｐ「こちとら当日、クソハゲに無理矢理連れてかれて大変だったんだぞ」

早苗「とか言って満更でもないんでしょ」

拓海「おらおら、正直に白状しちまえよ。楽しかったんだろ？」

内匠Ｐ「うるせえ黙れ。またフリフリ着させんぞたくみん」

拓海「あ゛？上等だやってみろよコラ」

内匠Ｐ「はぁ？お前やっぱ最近調子乗ってんなおい」

拓海「...いいぜ、目ぇ醒まさせてやるよ。表に」

早苗「『表に』？ねえ二人とも、お姉さんちょぉっとお話したい事があるんだけど」

内匠Ｐ「さ、先に手ぇ出そうとしたのはコイツだからな！俺じゃない！」

拓海「あってめえ！ずりいぞ自分だけ！」

早苗「喧嘩両成敗...ってね。シメる♡」


里奈(今日も平和ぽよね～～)　　　＼ｷﾞｬｰﾅﾝﾃﾞｵﾚﾀﾞｹｪ/

凛「プロデューサーって歌上手いんだね。意外」

みく「まさか専務さんまで出てくるとはにゃ...シルエットと声だけだけど」

未央「くう～、未央ちゃんともあろう者が現場にいなかったなんて...無念」

卯月「その日は一日中外でお仕事でしたから、仕方ありませんよ」

李衣菜「それにしてもこの歌、結構ロックな歌詞ですね！」

みく「ま～～た出たにゃ。りーなチャンのにわかロック発言」

李衣菜「なっ、今回はちゃんと考えてから言ってるし！みくちゃんの(略)」

みく「にゃあ！？い、言ったにゃ～！？今日という(略)」

李衣菜「(略)」

杏「夫婦漫才は放っといてさ、最後に歌った人は誰なの？結局顔が見切れたまま終わっちゃったじゃん」

凛「それは私も思った。この事務所の人なんでしょ？」

卯月「今までに聞いたことがない声でしたね」

武内Ｐ「私も撮影の際は始めのお二方としかお会いしませんでした」

武内Ｐ「4人目がいた事は、完成した映像を頂いた時に知ったほどです」

未央「ちひろさんに聞かなかったの？」

武内Ｐ「どこの部署の所属かだけでも、と思ったのですが...」


　ちひろ『んーそうですね。別に隠してるわけじゃないんですが...説明しにくいというか』

　ちひろ『簡単に言うと、「本家」の方です。特別に来てもらっちゃいました』


武内Ｐ「だそうです。これ以上は言いようがないともおっしゃっていました」

NGs「「「？」」」

杏「ふーん。よく分かんないからいいや。おやす」ﾊﾞｰｰｰｰｰﾝ

きらり「あっ！杏ちゃん！駄目だよぉレッスンさぼろうとしちゃ！ほらほら早く行くにぃ☆」

杏「うげげ、きらり！しまった完全に油断してた！」

李衣菜・みく「「こうなったら、解散だ(にゃ)！！！！！」」

蘭子「闇に飲まれよ！...なにやら騒々しいな」

凛「あーもうめちゃくちゃだよ」

武内Ｐ「...ﾌﾌｯ」


終わり