【艦これ】提督「ウチが広報任務だって?」 (26)
提督「ウチの艦娘にはどう考えても向いてないと思うんだが」
「不向きでも命令ですので」
提督「はぁ…、確かに指令書は受領した」
「では、よろしくおねがいします」
※駄文、キャラ崩壊注意
すぐに終わります
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提督「明らかな人選ミスだよなぁこれ。もっと艦隊のアイドルとかみたいなのいるじゃん」
加賀「提督、おはようございます」
提督「おはよう」
加賀「本日から新たな任務が下っていると聞きましたが」
提督「これだ」
加賀「提督にしては面白いジョークですね」
提督「ジョークじゃないんだ…」
加賀「…」
加賀「他の鎮守府の方が適任だと思うのですが」
提督「俺もそう思う」
不知火「おはようございます」
初雪「…おはよう」
提督「おはよう」
不知火「新しい任務があるとのことですが」
提督「これだ。ちょうどその話をしていたところなんだ」
初雪「…提督、エイプリルフールには…少し早い」
提督「ウソだったらよかったんだけどなぁ」
不知火「……マジですか?」
提督「マジ」
初雪「…めんどくさそう」
不知火「本当に不知火達がやるのですか」
提督「命令されちゃったし、やるしかないんだよなぁ」
扶桑「おはようございます」
日向「おはよう」
提督「おはよう。聞かれる前に見せておこう、これが新しい任務だ」
日向「大本営も中々面白い冗談をいうようになったじゃないか」
提督「そうだな、冗談だったらよかったのにな」
扶桑「……空はあんなに青いのに」
提督「現実逃避しないでくれ」
扶桑「あの、私、あまり愛想よくしたりというのは得意では…」
日向「同じくだな」
提督「別に俺はみんなにそういうのは求めてなかったんだけど、今回はなぁ」
天龍「おっす、みんな揃ってどうしたよ。ん?なんだこれ、広報だぁ?」
提督「本営より正式な指令書だ」
天龍「こんな辛気臭ぇ艦隊に広報やらせるとかバカなんじゃねぇか」
提督「言い方はともかく概ね同意だ」
天龍「けっ、戦闘でもねぇこんな任務やってられっかよ」
提督「ほぅ、天龍、そんなに非協力的でいいのか?」
天龍「あぁん?」
提督「特によい案が無かった場合、この『月月火水木金金-天龍の1週間連続ドッキリ』を資料として提出せざるを得ないな」
天龍「はぁっ!!?そんなものいつの間に!?ってかせめてそのクソだっせぇタイトルをどうにかしろ!!」
提督「これを提出されたくなかったら、真面目に協力するんだ」
天龍「チッ、わかったよ、ただし!終わったらでもいいからそれ捨てろよな!」
提督「いいだろう」
天龍「でもよ、この『海軍に対する堅苦しいイメージを払拭すべく』って言ってもな」
天龍「ウチの秘書艦様なんて堅苦しいイメージの権化のようなやつだしよ」
加賀「何か言ったかしら?」
天龍「いや何にも」シレッ
扶桑「でも、あえて真面目そうな加賀さんをモデルにしたらよいのでは」
提督「例えばどんな?」
扶桑「初雪ちゃん、ちょっといいかしら」
初雪「…何?」
扶桑「如何でしょうか?」
加賀「…」on吹雪型制服
提督「チェンジ」
加賀「頭にきました」
扶桑「普段と違う服を着てもらったら、お茶目な感じが出せないかと思ったのですけれど」
提督「それなら普通に私服でもいいだろう。そもそも、一般の人は普段の加賀の制服自体知らないだろうし」
扶桑「それもそうですね」
提督「それに加賀の背格好でセーラー服だといかがわしい感じが」
日向「かがだけにか?」
提督「悪いけどそれ全然面白くないからな」
日向「私も我ながらくだらないと思っていたところだ」
提督「なら言うなよ」
不知火「かがだけに…くっふふふふ……」
提督「…」
日向「…」
不知火「…何か?」ジロッ
提督「…いや」
提督「それにしても加賀、よく着れたなそれ」
加賀「私が太っていると?」
提督「そうじゃないが、初雪とだと背丈が違い過ぎるだろ」
初雪「フリーサイズ」
提督「フリー過ぎるだろ」
不知火「司令も陽炎型の制服を着てみますか?」
提督「遠慮しておこう」
提督「ふりだしに戻ってしまったな」
天龍「おいおい、他になんか案はねぇのかよ」
加賀「さもないと天龍のドッキリ映像が本営送りにされるわ」
天龍「マジでなんかねぇのか!?」
初雪「無理なイメージ作りをしようとするからいけない、…戦ってない時の…普通の姿を見せればいい」
提督「なるほど、何気ない日常をドキュメンタリー作品風にというのはアリだな。いい案だぞ初雪」
初雪「…褒めてくれても…いい」フンス
提督「ちなみに初雪は休みの時はどう過ごしてるんだ?」
初雪「…部屋でゴロゴロ」
提督「すごく動きのない映像になりそうだな」
提督「他のみんなは?」
加賀「鍛錬を欠くことは出来ませんから」
日向「瑞雲の整備も日々欠かさない事が大事なんだ」
扶桑「あまり無為に外に出ると…、大抵は部屋で過ごしていますね」
不知火「……」黙って首を横に振る
提督「ダメじゃないか」
天龍「せめてオレにも聞くだけでもしてくれよ」
不知火「…やはりここは、この中で1番広報に向いていそうな天龍さんを軸に考えるべきでしょう」
天龍「オレか?」
不知火「天龍さんの扱う斬撃武器を使った戦い方は、俗にいうカッコイイと言えます」
天龍「だろ?」ドヤァ
日向「天龍を主軸とした艦隊で演習でもして接近戦をフィーチャーしたらいい感じなんじゃないか?」
提督「いいなそれ、それでいくか」
加賀「ならば、早速撮影に協力してくれる人員を集めましょう」
扶桑「主役ですよ天龍さん、よかったですね」
天龍「よっしゃっ!この天龍様に任せなっ!」
初雪「…演習、…めんどくさい」
この案は上手くいき、撮影関係者全員が納得の、まさしくカッコいい映像が出来上がったのだった。
不知火「このあいだの広報任務のために撮影した映像が流れるそうですね」
加賀「ええ、しかも全国ネットで放映されるそうよ」
日向「天龍も有名人の仲間入りなんじゃないか?」
天龍「オレの超カッコイイ剣技で志願者殺到よ!フフフ、怖いか?」
初雪「…その根拠のない自信が…怖い」
提督「…ない…ない!天龍のドッキリ映像がない!捨てたフリしてちゃんととっておいたはずなんだが…」
提督「まさか…」
提督「……放映は間もなくだな」
扶桑「提督、おはようございます」ガチャ
提督「扶桑、ちょうどいいところに。急用が出来てしまってな、君を提督代理に任命する」
扶桑「…?はい、お任せください。ですが、そんなに急がれてどちらに?」
提督「どうしても行かなくてはいけないんだ、後は頼む」
加賀「始まったわよ、天龍」
天龍「内容は知ってっけどワクワクするな」
画面の中の天龍『天龍様の攻撃だ!うっしゃぁっ!』ボチャン
天龍『あれ?魚雷が…』
日向「はて、あの演習で天龍は魚雷なんてつかったか?」
初雪「使ってない…はず」
天龍『おーい!魚雷が沈んじまったんだけど?』ゴポゴポ
天龍『おわああぁぁあああぁああ!!!?』ドッパァッン!!
不知火「ブフッ!…くっくっくっ」
天龍「あの野郎…、ドッキリ映像とやらをマジで送りやがったな……」ワナワナ
扶桑「空はどうしてあんなにも青いのでしょう、提督も一緒だったら…」
天龍「このクソ提督ッ!!!」ドガァ!
扶桑「きゃぁぁぁ!?」
天龍「扶桑!あのバカ野郎はどこに行きやがった!!」
扶桑「急用が出来たと仰られて…、出掛けていかれたわ…」
天龍「くそがっ!!絶対逃さねぇからなっ!!!」ダッ
扶桑「……」
扶桑「折角終わらせた書類が…、不幸だわ…」
おしまい
終わりです ご覧いただきありがとうございました
言われると思ってそのまま書いたけどやっぱり気づかれた
みんなこち亀好きなんですね
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