光「P! 変身だ!」モバP「おう!」 (14)


ーー 事務所 ーー


まゆ「フフフ…、今日こそ光ちゃんにアクを抜いただけのピーマン食べさせちゃいますからねぇ……」

光「目を覚ませ! まゆさん! まゆさんはいつも美味しい料理を作ってくれるだろう! だのに、こんな、こんな!」

まゆ「ニンジンも湯がいただけの物を食べさせちゃいますよぉ……」

P「くそっ! 目を覚ましてくれー! まゆー!」

まゆ「トマトも冷やした物をそのまま食べさせてあげますからねぇ……」

光「くっ、こうなったら力ずくででも目を覚まさせてやるしか……!」

光「P、変身だ!!」

P「おう!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490793112



光「はぁー……! 変っ、身っ!!」

P「ピッカー!!」(スマホのライトオン)

まゆ「きゃっ!? こ、この光は……!?」

晶葉「説明しよう! アイドル南条光は不思議な光に包まれて勇敢な戦士へと変身するのだ!!」

光「P、ズボン脱がして! その間に上着替えるから!」ヌギヌギ

P「ちょっ、今日のベルト複雑じゃないか!?」カチャカチャ

光「博士! 上着かして!」

晶葉「ほら」

光「ありがとう! くぅ…! これキッツイなぁ……」

晶葉「素材が素材だからなぁ」

P「やっとベルト取れた! くそっ! 今度はチャックの上のボタンが……!」

光「博士! ちょっとそっち引っ張って!」

晶葉「ぐぬぬぬ……!」


P「よっしゃ! 脱がすぞ!」ズルッ

光「わっ!馬鹿! パンツまでちょっとズレてる!」

P「わ、悪い。よし、ほら、左足上げて!」

光「ほっ!」

晶葉「おっとと!? 急によろめくんじゃない!」

光「仕方ないだろ! 上も下もいっぺんに着替えてるんだから!」

P「右足!」

光「早く早く!」

晶葉「待て待て待て待て!!」

光「そっち! そっち広げてくれればもう着れるから!」

晶葉「うー! っらぁ! 出来た!」

P「チャックとボタン閉めて…、よし! あとは変身ベルト付けて……!」

光「靴ぅ!」

P「最後!」


光「あたしは手袋やるから、博士はヘルメットを頼む!」

晶葉「分かってる! ほら、あご上げて!」

P「光! 右足!」

光「ほいきた!」

P「うし! 左足!」

光「あはは! ちょっと! くすぐったいよ!」

P「よし! 下半身の着替え完了!」

光「手袋もよし! 博士!」

博士「ヘルメットも……、よし!」

まゆ「1分42秒でしたよぉ」

P「よし! 6秒縮まったな!」


光「たぁっ!! 変身完了! まゆさんはあたしが討つ! そして、元の優しいまゆさんを取り戻してみせる!」

まゆ「フフフ……。私は世界の野菜嫌いな子供たちへの復讐を誓った怪人ベジタール! そう簡単にやられるわけにはいきませんよぉ!」

光「そうやって無理矢理口に押し込むようなやり方で何になる! ドレッシングやマヨネーズ達の力を借りても良いはずだ!!」

まゆ「近年の素材の味を楽しむ風潮に流されるがいい…! フフ、フフフ……! フフははははは!」

光「そんなの間違ってる! だけど、こんな食べ方もある!」

まゆ「そ、それは! 塩!?」

光「塩と一緒に食べることで、野菜本来の味を引き立てながら、抵抗感無く一層美味しく食べることだって出来るんだ!」

まゆ「そ、そんな! 生の味わいと塩の味わい! そして引きたつ野菜本来の甘み……! そ、そんな、そんな馬鹿なぁー……!」

P 晶葉「「ドッカーーン!!」」

光「勝った!!」


まゆ「……はっ。こ、ここは……?」

光「まゆさん! 目を覚ましたんだね!」

まゆ「まゆは、怪人に乗っ取られて…。なんて恐ろしい事を……!」

光「いいんだ、まゆさん! これから私達に出来ることはひとつ!」

光「野菜を美味しく食べる料理法と、野菜は美味しいものだって広めていく事なんだ!」

まゆ「光ちゃん……! はい! まゆ、頑張るわ!」

晶葉「こうして世界の平和は守られた……」

P「ニンジンいらないよ」

光「完っ!!」

おまけ1



P「……とまあ、次回の収録はこんな感じだな」

光「みんな! 練習に付き合ってくれてありがとうな!」

まゆ「いえいえ、光ちゃんのお仕事の為ですから♪」

晶葉「撮影用の変身スーツのレプリカを作ってみたはいいが、流石に着替えるのには時間がかかるな」

光「だけど最初より着替えるのはだいぶ早くなったな!」

P「もう何回やった事か!」

晶葉「Pがパンツをずり下ろしたのはこれで3回目だな」

P「少し下がっただけだろ!」

まゆ「完璧に下まで下ろしたのは1回でしたねぇ」

P「それは、すまない……」

光「やめてよ! もう……!」///



比奈「…………」

奈緒「…………」

比奈「……アタシも変身してみたいっスねぇ」

奈緒「あのプロセスに問題がある、とかじゃなくて?」

比奈「奈緒ちゃんもネコ耳魔法少女になれるっすよ」

奈緒「いや、それはもうお仕事でやったし……」

比奈「みんなに手伝ってもらいながらっス」

奈緒「えー…、まあ、でもマジでステッキを振るって変身! とかは憧れるなあ……」

比奈「あ、でも魔法少女の変身といえば一瞬全裸に……」

奈緒「絶対嫌だ!」

↑おまけ2


かなり短いですがこれでおしまいです。


他の作者様のSSなのですが、

【池袋晶葉「逆睹の衣」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1486117853

を読んで自分なりにヒーロースーツへの変身への答えを出したつもりです。

……これでよかったのかな?

お付き合いありがとうございました。
ネタが浮かべば、またいつか。

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