電「し、司令官さんよろしくお願いします!なのです!!」 (120)

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第1話~電と司令官~

私は電なのです。

この鎮守府に初期艦として本部から派遣されたのです。

今、もうすぐここに着任する司令官さんを待っているのです。

電(き、緊張するのです。司令官さんはどんな人なんだろう?)

電「あっ!車が見えました!行ってみるのです」テクテク

司令官「運転手さんありがとうだゾ」

電「あ、あなたが司令官さんですか?」

司令官「そうだゾ」

電「わ、私は電なのです。よろしくお願いします!なのです!!」ビシ!

司令官「よろしくだゾ」ビシ!

電(はわわ…緊張するのです)

司令官「あっ!そうだ。司令官なんて呼ばれるのはなんか恥ずかしいゾ」

電「じゃあ提督って呼べばいいのですか?」

司令官「それも恥ずかしいゾ。あっ!そうだ!
俺の名前は三浦智将。みんなからはMURと呼ばれてるゾ。電も気軽にMURと呼んでほしいゾ」

電「はわわ…M、MURさんですか!?」

MUR「そうだゾ」

電「あ、改めてよろしくなのです!!」

MUR「よろしくだゾ」

電「それじゃあ鎮守府を案内するのです。」

MUR「よろしく頼むゾ」

ガチャン!ゴン!

MUR「すっごい綺麗だゾ」

電「えへへ。電が2日前に掃除したのです。」

MUR「偉いゾ」ナデナデ

電「えへへ。ありがとうなのです」

電「ここがMURさんの部屋なのです。」

MUR「どんな部屋か楽しみだゾ」

電「といってもまだ段ボールぐらいしかないのです…」

ガチャン!ゴン!

電「ふえ!?」

MUR「な、なんなんだゾ」

豪華絢爛なお部屋

電「な、なんなんですか!?このお部屋!?」

MUR「トッチャマ…」

電「MURさんのお父さんなのですか?」

MUR「そうだゾ。着任祝い送るって言ってたゾ。多分このことだゾ。とんだ親バカだゾ」

電「MURさんって、もしかして三浦元帥の息子なのですか?」

MUR「そうだゾ。」

電「で、でも段ボールで仕事したりすることはなさそうなのです!」

電「次に工廠を案内するのです!ついてくるのです」

???「し、司令官~!!!」

MUR「ム、どうしたんだゾ?」

???「い、今すぐ工廠へきてください!」

MUR「ちょうど行こうと思ってたところだゾ。あっ!そうだ!名前を教えてほしいゾ」

???「し、失礼しました。私は明石と申します」

MUR「三浦智将だ。MURと呼んでくれ。」

明石「MURさん今すぐ工廠へ来て下さい」

電「行ってみるのです!」


~工廠~

明石「着きました!」

MUR「トッチャマ…」

電「す、すごいのです!!」

明石「ど、ど、どうしましょう?この資材の山…」

MUR「トッチャマが送ってくれたんだゾ。どのくらいある?」

明石「妖精さんが言うには1145141919810から先は数えてないみたいで…」

電「と、取り敢えず建造してはどうですか?」

MUR「建造って何だゾ?」

電「建造というのはですね」

電、基本的なこと説明中

MUR「わかったゾ。取り敢えず最低値のレシピで回してみるゾ」

明石「あれ?こんなにありますし戦艦レシピにしないんですか?」

MUR「いや、やめとくゾ。基本に忠実にいきたいゾ。資材をセットして…スイッチをおすゾ」

00:20:00

電「この時間は駆逐艦なのです」

明石「高速建造使います?」

MUR「使ってみるゾ。妖精さんお願いだゾ」








MUR「完成したみたいだゾ」

暁「暁よ。一人前のレディーとして…って何よ!?この資材の山!?」

電「あ、暁ちゃん」

暁「電! 何なの!?この資材の山!?」

電「じ、実は…」

MUR「トッチャマが送ったんだゾ」

暁「トッチャマ?ってあなたが司令官なのね」

MUR「そうだゾ。MURって呼んでほしいゾ~」

明石「話戻しますけどどうしましょう?この資材?」

MUR「トッチャマのことだからここの鎮守府に地下室が増設されてると思うゾ。取り敢えずそこにしまうゾ」

電「こ、これ全部ですか?」

暁「ム、無理よ~」

MUR「大丈夫だゾ~みんなでやればすぐだゾ~」

3.64364分後

MUR「すっげぇきつかったゾ~」

電(M,MURさん一人でほとんど終わらせてしまったのです。)

暁(す、すっごいパワーとスピードね…)

明石(MURさん、戦艦よりも力あるんじゃ…)


MUR「取り敢えず今日は飯食べて寝るゾ」

電「あれ?出撃しないんですか?」

MUR「さすがに疲れたゾ。明日からでも大丈夫だゾ」

艦娘「はーい」

~食堂~

電「すっごいおいしいのです」

暁「レディーな味付けね」

MUR「トッチャマ…ここまでしなくていいゾ」

電「そういえば駆逐艦寮もすごかったのです」

MUR「?」

暁「個室にふかふかのベッドもついてるのよ。」

電「暁ちゃんぴょんぴょん跳ねてたのです」

暁「な、な、なによ!?見てたの!?」

電「聞こえたのです」

暁「な///」

明石「私にも個室が与えられて感謝感激です」

MUR「お礼はトッチャマに言ってくれ。トッチャマに期待にこたえられるように頑張るゾ」

艦娘「は~い」

第2話~汚物襲来~

私は電なのです。今この鎮守府の秘書官をしているのです。
司令官さんは三浦智将さんなのです。三浦元帥の息子さんでとっても優しい人なのです。
電はこの人の元にこれてよかったのです。

MUR「電、今日はこの任務をするゾ~」

電「はい!なのです!」

コンコン

MUR「どうぞだゾ」

???「MURさん!!」

MUR「あっ!田所!」

電「知り合いなのですか?」

MUR「そうだゾ。同じ空手部にいた田所・ターミナル・民也。みんなから野獣とか鈴木と言われてたゾ」

田所「MURさん!それいわないでくださいよ!」

電「な、な、なんで鈴木や野獣って言われてるのです?」

MUR「野獣に関しては言えないが、田所のやつ、昔間違えて鈴木ってやつの胴着を着てたんだゾ。それから、しばらく鈴木って呼ばれてたゾ」

電「そ、そうだったんですか」

???「提督。友人に会いたい気持ちは分かりますが、他所の鎮守府で走るのはいかがなものかと」

田所「わるかったな」

田所「MURさん!紹介します。うちの秘書艦の金剛です。」

金剛「はじめまして。金剛です。」

MUR「あっ!そうだ!うちの秘書艦の電だゾ」

電「はわわ…よろしくなのです。」

金剛「よろしくデース」

MUR「……」

田所「MURさんどうかしました?」

MUR「いや、本当に金剛かどうか悩んでいてな。トッチャマから聞いていた金剛とは随分違うから」

金剛「…」

金剛「MURさん。私にも選ぶ権利はあります。」

MUR「?」

金剛「こんな臭くて!汚い提督に愛想振り撒けないネ」

田所「ファッ!?」

電「はわわ…だ、だから金剛さんはマスクをしてるんですね。」

金剛「おまけに私が入れた紅茶を使って憲兵さんを昏睡レイプする人間のクズ好きになれるわけないネ!!」

田所「イイスギィ!!」

MUR「電の前でレイプとか言わないでほしいゾ」

電「//」

金剛「sorry」

MUR「ちなみに昔からそんなことしていたから野獣と呼ばれていたゾ」

田所「MURさんまで人の黒歴史を!!」

電「でもなんで金剛さんは秘書艦をしているのですか?」

金剛「……」

田所「……」

金剛「…消去法です」

MUR「?」

金剛「こんなクズでも秘書艦はつけないといけません。しかし、子供にさせるわけにはいけません。ですから、戦艦と空母から選ばれました。他のかたにはそれぞれ役割があったため特に役割のなかった私が選ばれたわけです」

田所「orz」

田所「そうだ(唐突)MURさん!」

MUR「どうしたんだゾ?」

田所「MURさんのお父さんから仕送りありましたか?」

MUR「あったゾ~」

田所「!?どうりでねぇ。部屋や鎮守府が豪華なわけですね。」

MUR「?」

田所「もしかして資材とか余ってません?」

MUR「あぁ~かなり余ってるゾ」

電「し、資材…頭が痛いのです」

田所「わけてくださいよ。俺、大型建造ですっちゃって」ゴチン

田所「いてっ!何すんだよ金剛!?」

金剛「自分のミスなんだから自分でなんとかしなさい!」

田所「そ、そんなことしたら俺ホモビに1145141919810364364893本出演しないといけないんだけど…」

金剛「安心してください。それだけ鎮守府空けてくれましたらもう私達の鎮守府の問題である悪臭と害虫が解決されますので」

田所「ヒドスギィ!?」

金剛「さ、帰りますよ」ズルズル

田所「は、離せ!金剛!M,MURさん資材を!」

MUR「……」

電「……」

MUR「と、とりあえず田所のところに芳香剤と害虫駆除の道具を送るゾ」

電「わ、わかったのです。資材はいいのですか?」

MUR「あいつだけ特別扱いはできないからな。」

電「了解なのです!」

後日、田所さんとこの艦娘全員がいらっしゃて泣き土下座されながら感謝されたのです。
確かに臭い人でしたが大げさなのです。

第3話~泥棒と電~

私は電なのです。この鎮守府の秘書艦を務めているのです。
今は日課の早朝ランニングをしているのです。
司令官の名前は三浦智将さん。
とっても真面目な人なのです。
今は空手の練習でしょうか?毎朝練習しているのを見ます。

MUR「おっ!電。おはよう。毎朝ランニング偉いゾ~」

電「おはようなのです。MURさんも毎日練習お疲れ様です。」

MUR「俺のただの習慣だゾ。」

電「そんな風に言えるのは立派だと思います。どんな練習されてたんですか?」

MUR「感謝の正拳突き364364回だゾ。終わったら一通りの型を514回繰り返すゾ。」

電「はわわ…。」

MUR「そうだ。もし足を速くしたいならこっちのコースの方がいいゾ」

電「なんでですか?」

MUR「こっちのコースはアップダウンが激しいゾ。下り坂の時、ダッシュをし足にスピードを覚えさせるのが効果的だゾ。おまけに上り坂で足腰が鍛えられるゾ。」

電「詳しいですね。」

MUR「トレーニングになりそうな場所は全部調べてあるゾ~」

電「さすがです。MURさん」

MUR「あっそうだ(唐突)肝心なこといい忘れたゾ。」

電「肝心なこと?」

MUR「そうだゾ。今日は大本営から召集がきたゾ。」

電「だ、だ、大本営からですか?」

MUR「そうだゾ。だから朝飯食べたら出発しなきゃ行けないゾ。こなしてほしい任務は机の上のメモに書いておいたゾ。あとは電に任せるゾ。」

電「わ、わかったのです!」

MURが出発した後

電「ふぅ。これがこなさくてはいけない任務なのですか。」

雷「電~私に頼っていいのよ」

この子は雷ちゃん。電のお姉ちゃんなのです。

MURさんはまだ空母や戦艦を持つべきでないと判断して駆逐艦、軽巡中心に建設しているのです。
そのため、暁型全員そろったのです。他にも川内型も全員そろったのです。ちなみに球磨型ももう少しでそろうのです。

電「電ちゃん。それじゃあ装備開発お願いなのです。」

雷「わかったわ!」

電「後は第二艦隊をこのローテーションで遠征をこなして……第一艦隊はこの順で艦隊を組んでレベリングなのです。」

電「ふぅ。司令官のお仕事は大変なのです」

暁「電~!!暁のアイス食べたでしょ!?」

電「な、なんなんです!?暁ちゃん!!」

暁「ほら!同様したわね。電が犯人よ!」

電「な、なんなんですか!?」

響「落ち着きなよ。暁。電は今まで秘書艦の仕事をしていたんだ。電には不可能だ」

暁「だばだべがだべだのよ!!」

響「落ち着け。何ていってるかわからない。」

電「暁ちゃんのアイスが盗まれたのですか?」

響「そうみたいなんだ。本人楽しみにしていたみたいだから…こんな状態に」

暁「」グスグス

電「わかったのです。電も犯人を探すのです」

響「ありがとう。電」

~工廠~

電「ということで雷ちゃんにも協力してほしいのです。」

雷「わかったわ。それから頼まれていたこと終わったわよ」

電「ありがとうなのです」

暁「雷は食べてないでしょうね?」

響「雷は朝からここにいたんだろ?なら無理だよ。」

雷「まず状況を整理してみたら?」

暁「そうね。まず、朝は第一艦隊にて出撃してたわ。」

雷「出撃前にはあったのよね?」

暁「ええ。それは確認してるわ。」

響「私も証人だよ。私は朝食のデザートに食べたから。」

電「名前は書いていたのですか?」

暁「もちろんよ。レディーだもの。」

雷「どこの冷凍庫にしまっていたの?」

暁「全員共用の冷凍庫よ。駆逐艦用の冷凍庫では紛らわしかったから」

電「そういえば、アイスのゴミはあったのですか?」

暁「ゴミ?」

響「そういえば見てないな」

雷「ということは犯人は…」

暁型「部屋で食べてる!」

~軽巡寮~

暁「さっそく探すわよ!」

電「なんで軽巡寮なのですか?」

暁「あったり前じゃない駆逐艦寮だとアイスを持った犯人と私が鉢合わせる可能性があるでしょ」

響「筋は通っているね」

???「あなたたち!!」

暁型「ヒッ!!」

大井「今ここは関係者以外立ち入り禁止よ」

雷「へ?そうなの?」

響「どうしてだい?」

大井「…」

暁「大井さん!まさかあなたが犯人なの!?」

大井「はぁ?犯人?何の?」

暁「とぼけないで!暁のアイスを食べた犯人のことよ!」

大井「知らないわよ。そんなこと。はぁ、いいわ来なさい」

電「突いていってみるのです」テクテク

大井「これをみなさい」

暁「な、なによこれ!?」

響「これは…ひどいな…」

雷「どういうことなのよ!?」

電「はわわ…」

大井さんに着いていった先には動物の足跡らしきものがありました。

大井「何の動物か今、夕張郡が調べてるわ」

暁「も、もしかしてライオンじゃ」ガクブル

電「はわわ…」ガクブル

響「ライオンの大きさから考えてもっと大きい足跡になるはずだよ」

雷「そうね。足跡から考えてかなり小型ね」

大井「でも猛毒をもっている可能性もあるわ」

暁型「」ガクブル

大井「…だから今調べてるの。もし毒を持ってるのなら専門家を呼ばないといけないわ」

暁「まさか!?あの動物が暁のアイスを!?」

雷「それは考えにくいわ。動物だっこらゴミが近くにあるはずよ」

響「それに足跡がこんなにあるからには痕跡が残っていてもおかしくないよ」

暁「そ、それくらいわかってたもん。レディーなんだなら」

電「この足跡は…裏口からあってあの部屋まであるのです」

大井「そうね。だから私たちは交代でここを見張っているのよ。出てきたら捕まえられるようにね」





その後、電たちは探しましたが暁ちゃんのアイスを食べた犯人を見つけることができませんでした。

暁「ハァ~」

雷「全部探したわよね?」

響「そうだね。使っていない寮は鍵かかっているしね」

電「!!まだあったのです!」

雷「どうしたのよ?」

電「着いてくるのです!」ダッ

~MURの部屋~

雷「ここってMURさんの部屋よね?」

響「MURさんは今朝から外出中だろ」

電「でも、ここしか調べてないところはないのです」

ガチャ!

電「入るのです」

暁「あっ!見て!テーブルの上」

響「あれは暁のアイスだね」

雷「どういうこと!?MURさんは外出してるはずよ」

電「!静かにするのです!何か聞こえるのです」

スースー

暁「ベッドから?」

響「」バッ!

???「」スースー

電「女の子?」

暁「ま、まさかMURさんが誘拐!?」

電「落ち着いてください。MURさんはあのステロイドハゲとは違うのです!!きっと何か訳があるのです!!」

???「う~ん」

雷「起きたわ!」

???「おはよーなのかー」

響「お嬢ちゃんお名前は?」

???「RMAなのかー」

暁「なんでMURさんのベッドで寝てたの?」

RMA「MURさん……?」


MUR「帰ったゾ~。すっげぇきつかったゾ。」

暁型「MURさん!!」

RMA「お、お兄ちゃん!」

MUR「RMA!なんでここにいるんだゾ!」

暁型「お兄ちゃん!?」

~少女事情説明中~

電「MURさんに会いたいためにわざわざこの鎮守府に」

雷「それで、歩き疲れてお腹すいたからおいしそうはアイスをもらったと」

響「食べたら眠くなって寝たところが偶然MURさんの部屋だったというわけか」

MUR「暁、妹が迷惑かけたゾ。お詫びに何でも買ってあげるゾ」

暁「い、いいわよ。レディーだものアイスくらい我慢できるもん」

MUR「偉いゾ~。暁達には間宮のスペシャルアイス券をあげるゾ」

暁「わーい!」

響(やっぱりまだ子供だな)

MUR「あっそうだRMA、トッチャマ、カッチャマが心配していたゾ。」

RMA「ご、ごめんなさいなのかー」

MUR「勝手に出ていって心配していたゾ」

電(ま、まさか大本営からの呼び出しってRMAちゃんのことなんじゃ……)

???「ポッチャマー!!」

MUR「ポッチャマ!なんでここにいるんだゾ!?」

暁型「ポッチャマ!?」

MUR「紹介するゾ。肯定ペンギンのポッチャマだゾ」

ポッチャマ「そうだよ」

RMA「ポッチャマ!」

響「肯定ペンギンってかなりの希少種じゃ…」

ポッチャマ「そうだよ(肯定)」

MUR「そうだよ(便乗)」

RMA「そーなのかー(超便乗)」

MUR「うちのペットだけど多分、RMAが心細くて連れてきたんだゾ」

RMA「うぅごめんなさい…」

MUR「とりあえずトッチャマには連絡するゾ。」

バン!

夕張「MURさん!今ここに肯定ペンギンきませんでしたか!?」

大井「一羽3643641919810114514893MURで売れるなんて酸素魚雷何本買えるのかしら?」

球磨「鮭の食べ放題だクマー」

那珂「これでキャンペーンやり放題ね!」

MUR「ポッチャマ…」

MURさんはなんとか軽巡の人たちを説得したみたいです。そうそう、RMAちゃんとポッチャマは鎮守府で暮らすことになりました。RMAちゃんは近くの小学校に通うみたいです。

第4話~空母着任~

私は電なのです。

最近妹ができたのです。

というのは嘘なのです。小さな金髪の子はMURさんの妹で、RMAちゃんといいます。

鎮守府のみんなに妹のように可愛がられているのです。

今、RMAちゃんと浜辺で遊んでいるのです。

RMA「電お姉ちゃん。おっきいお城なのかー」

電「ふふふ。世界で一番大きくするのです。」

RMA「わかったのかー」

雷「あっ!電!MURさんが呼んでいたわ!」

電「雷ちゃん。わかったのです。RMAちゃんまた遊ぶのです。」

RMA「わかったのかー。あたしもポッチャマにご飯あげてくるのかー」

~司令室~

雷「MURさん。電を連れてきたわ」

電「MURさん。何かご用でしょうか?」

MUR「雷、ありがとうだゾ。」

MUR「電、そろそろうちにも空母を着任させようと思ってるゾ。」

電、雷「!!?」

電「つ、ついに空母なのですか…」

MUR「そうだゾ。」

雷「MURさん質問いいかしら?」

MUR「なんだゾ。」

雷「なんで建造で戦艦や空母を造らないのかしら?」

MUR「ほれ、見ろよ見ろよ」ペラ

雷「何かしら?」

電「遠征の成功と練度の関係の表なのです」

MUR「そうだゾ。遠征の成功には旗艦の練度と艦隊の合計練度が関係してるみたいだゾ。まずは、しっか資材を貯めてから戦艦や空母などの大型艦を造るゾ。」

雷「でも、資材って地下に山ほどあるのよね?」

MUR「あれはあんまり使ってはダメだゾ。」

電「ど、どうしてなのです!?」

MUR「肝心なことを忘れてるゾ。もし深海棲艦の攻撃が激しくなってあちこちの鎮守府で資源が底をつきたらどうするんだゾ。」

電、雷「!?」

MUR「大本営と協力すれば多くの鎮守府に資材が供給できるゾ。これで、俺達だけじゃ無理でもみんなと協力すれば勝てるゾ。」

雷「なるほど。遠征と逆のことをするのね。」

MUR「そうだゾ~。」

雷「じゃあさっそく空母レシピで建造ね」

MUR「あっ!おい、まてぃ。この任務を忘れているゾ。」

電「それって確か…」

雷「赤城さんが報酬の任務よね?」

MUR「そうだゾ~。それから、3.64日後に他の鎮守府と演習があるゾ」

電「き、緊張するのです」

雷「わ、私も」

MUR「勝ち負けにこだわる必要ないゾ。俺たちはまだ新入りなんだゾ。少しでも学べることを見つけるのが大事だゾ。」

雷「わ、わかったわ」

MUR「それじゃあ出撃だゾ。旗艦は電、そして、球磨、大井、雷、五十鈴、吹雪だゾ。」

電、雷「了解!(なのです!)」

~1.14時間後~

電「艦隊帰投なのです!無事任務達成しました。」

MUR「お疲れ様だゾ。5.14分後に来るみたいだゾ。」

電「やったのです!」

~5.14分後~

コンコン

MUR「どうぞだゾ。」

赤城「正規空母赤城!着任しました!」ピシッ!

電「はわわ…正規空母なのです」ピシッ!

MUR「ふむ」ピシ!

MUR「じゃあ早速…」

???「同じく正規空母加賀着任しました」ピシッ!

MUR,電「!?」

MUR「確か報酬は赤城だけのはずだゾ」

加賀「ええ。そうよ」

電「な、なんで加賀さんまで…」

加賀「……」

MUR「ふむ。言えない理由があるのか?
なら聞かないゾ。言えるときになったら話してくれ」

加賀「わかったわ」

赤城「それよりも提督」

MUR「MURでいいゾ」

赤城「なんかおいしそうな匂いがするんですけど…なんていうか、その大量のボーキサイトの匂いが…」

電「それは地下に山のようにあるからなのです」

赤城「!?ボ、ボ、ボーキサイトの山…」プルプル

加賀「」スッ

加賀「これ以上いけないわ」アームロック

赤城「ぎゃあああああああ!!!!!」

MUR,電「!!」

加賀「覚えておきなさい。赤城さんは大食いよ」

赤城「ギ、ギ、ギブです!加賀さん」

加賀「」スッ

加賀「つまみ食いしにいこうなんて考えないことね」

赤城「失礼な!つみ食い程度じゃ足りません!!」

加賀「」スッ

赤城「ヒッ!?」

MUR「赤城…」

赤城「は、はい!」

MUR「資材はダメだが食堂ならたくさん食べてもいいゾ~」

赤城「ホ、本当ですか!?」

MUR「もちろんだゾ~あっ!そうだ。加賀、あとでボーキサイトの適性量教えてほしいゾ」

加賀「了解したわ…」

MURさんは加賀さんから教えてもらった適性量より少し多く赤城さんにボーキサイトをあげているのです。
甘いんじゃないかと思うのですが、「いっぱい頑張ってほしいゾ~」とのことなのです。
赤城さんは「足りない~」といっつも嘆いているのです。

第5話~ご褒美~

私は電なのです。今は司令官であるMURさんのお手伝いをしているのです。
MURさんは書類仕事やスケジューリングが得意らしいので、サクサク終わるのです。
電のお仕事は電のアイディアを出すのです。
MURさんが可能な限り採用してくれたり、ダメだったときなんでダメなのか丁寧に教えてくれるのでとっても助かっているのです。

MUR「電がいつも頑張ってくれるからいつも早く仕事が終わるゾ~」

電「いえ、そんな…電はまだまだなのです。」

MUR「そんなことないゾ~何かご褒美欲しいか?」

電「わ、悪いのです」

MUR「子供は遠慮するものじゃないゾ。何でも言っていいゾ~」

電「な、なんでもですか?」

MUR「そうだゾ~」

電「そ、それじゃあ…」

~都内某所~

MUR「いがいだゾ。」

電「そ、そうですか?」

MUR「まさか、カレー屋でカレーが食べたいなんて」

電「へへへ…艦娘はみんなカレーが大好きなのですよ。」

MUR「そういえば週に1919810回カレー食べてるやつもいるって聞いたことあるゾ。そんなにカレーばっか食べちゃ病気になるゾ」

電「電もさすがにそこまでは……こ、この悪臭は…!」

田所「MURさん!」

MUR「おっ!田所~!」

金剛「Hi!」

田所「MURさんもこの辺にあるカレー食べに来たんですか!?」

MUR「そうだゾ~。田所がいく店ならきっと美味しいゾ~。昔から旨い店探すのは得意だったゾ。」

電「誰にでも取り柄ってあるんですね?」

金剛「みなさん、あの店じゃないですか?」

田所「おっ!そ↑こ↓だよ。」

MUR「行こうぜ。みんな」

田所「待ってくださいよ」

MUR「あっ、おい!まてぃ」

金剛「どうかしました?」

電「あっ…」

~本日定休日~

デデドン!!

MUR「」

電「」

田所「」

金剛「」

田所「ンアッー!!!(≧Д≦)」

MUR「田所!うるさいゾ!」

電「き、気持ち悪い声なのです。」

金剛「は、吐き気が…」

店主「うるさいですよ。近所迷惑ですよ!」ガチャ

MUR「お、お前は…」

田所「まさか…」

MUR,田所「KMR!!」

KMR「MUR先輩!田所先輩!」

店内

MUR「いや~まさかKMRとは」

田所「以外だよな~」

電「誰なのですか?」

MUR「空手部の後輩のKMRだゾ~」

KMR「初めまして。木村直樹だよ。よろしく」

電「電なのです。」

金剛「金剛デース」

???「店長、今日は店休みじゃないんですか?」

KMR「ああ…ちょっとね」

金剛「比叡!」

比叡「金剛お姉さま!」

MUR「改めて自己紹介するゾ~。三浦智将だゾ。MURって喚ばれてるゾ。田所とKMRの空手部時代の先輩だゾ~」

電「電なのです!MURさんの秘書艦をしているのです。」

田所「田所・ターミナル・民也!KMRの先輩だな。」

金剛「金剛デース。そこの汚物の秘書艦で…スー」

KMR「木村直樹です。このカレー屋の店長をしているよ」

比叡「比叡です!金剛お姉さまの妹でこのカレー屋の店員です!」

MUR「KMRにあえるなんてビックリしたゾ~」

KMR「僕もですよ。」

電「そういえば三人とも同じ大学なんですか?」

金剛「そういえば、空手部ってことは…そうなんじゃないんデスか?」

田所「いや大学は全員別段だったんだよね」

KMR「僕らが通っていた流派が大学がなくてね」

MUR「道場に通っていたんだゾ~。それで学生同士よくつるんでいたから空手部ってことにしてるんだゾ」

比叡「へ~」

金剛「まあ昏睡レイプするようなやつが大学通ってる方が意外だったネ」

田所「ヒドスギィ!!これでも明治卒業だからな。」

MUR「俺は東京大学だゾ」

KMR「僕は一橋」

KMR「そういえば、みなさんカレー食べに来たんですよね?作りますよ」

MUR「おっ、悪いな」

KMR「いえいえ。どうせ今日はカレーの研究するつもりでしたから」

田所「サンキューな」

比叡「店長!手伝いますよ!」

KMR「じゃあお願いするね。比叡さん」

金剛「えっ!?」

MUR「どうしたゾ?」

金剛「実は…比叡ってかなり料理の腕がバッドね…」

田所「ファッ!?」

電「はわわ…」

KMR「それなら今日は比叡さん全部作ってよ」

比叡「わかりました!」

金剛「まつネ~。私まだ死にたくないネ!!」

KMR「フフ…妹を信じてよ金剛さん」

金剛「ワカリマシタ…」

金剛(あんな笑顔の比叡みたら断ないネ)

1919分後

比叡「お待ちどう様~」

MUR「良い香りだゾ~」

金剛「に、匂いはOKネ…」

電「おいしそうなのです。」

田所「イイね~」

KMR「どうぞ」

金剛「で、では…」パクッ

MUR「いただきますだゾ」パクッ

電「いただきますなのです。」パクッ

田所「」パクッ

全員「!!!!?」

全員「美味しい(ゾ)(なのです。)」

KMR「気に入ってくれましたか?」

金剛「ほ、ほ、ほ、本当に比叡がつくったの!?KMRさんじゃないの!!?」

KMR「僕はずっとここにいましたよ。」

比叡「ちなみに皆さんの味を変えています。金剛お姉さまのカレーはイギリス風スープカレーに電ちゃんのカレーは隠し味にリンゴと蜂蜜とチョコが入って甘口にしています。そして、MURさんのカレーは肉とルーの香辛料を微妙に変えることで重厚な旨味を出しています。田所さんのカレーはニンニクを隠し味に入れた香辛料を使っています。」



電「すごいのです」

金剛「お姉ちゃん嬉しいネ」ホロリ

比叡「頑張りましたからね。店長にしごかれましたから」

MUR「味にコクがあるゾ。ケチャップとコーヒーゾ?」

比叡「うっ!?」

KMR「さすがMURさん!」

田所「これはあれだタージ・マハルが入ってる」

KMR「入るわけないじゃないですか!?」

MUR「ターメリックのことかゾ?ターメリックは普通入れるゾ。市販のルーにも入ってるゾ」

KMR「このやりとり懐かしいですね。MURさんかが隠し味見破って対抗しようとした田所さんが天然ボケをかます」

MUR「何にも変わってないゾ」

その後、KMRさんと比叡さんから色々なカレーを振る舞われたのです。
とっても美味しかったのです。今度、暁型みんなで来たいのです。

第6話~初めての演習~

私は正規空母赤城。

私は所謂ブラック鎮守府に着任している。

飯は1日14回ご飯のおかわりは茶碗5.14杯のみという過酷な環境のもと働いている。

このことを憲兵さんに訴えても取り合ってもらえなかったのはおそらくここの提督が元帥の息子だからだろう。

憲兵さんまで買収住みとか汚いなさすが提督汚い。

おまけにボーキサイトを盗み食いすると加賀さんから鉄拳制裁が入る。

私は何も悪いことしてないのに!

私は現在、鬼提督の部屋にいる。

まさかボーキサイトの食べ放題の連絡してだろうか?

MUR「赤城ぃ、お前には今度の演習の旗艦をつとめてもらうゾ」

赤城「私がですか?」

MUR「そうだゾ。」

赤城「電ちゃんではないのですか?」

MUR「電はその時間、遠征に行ってもらってるゾ。それに戦闘面では戦艦、空母の方が適任だゾ。ちなみに加賀は今度の演習には不参加だゾ。」

赤城「なぜですか?何度か一緒に出撃していますが相当練度高いですよ」

MUR「だからだゾ。加賀は何故か十分練度が高いが、頼りっきりじゃいけないゾ。今度の相手は格上だからみんなには良い経験になるゾ」

赤城「了解しました」

MUR「任せたゾ。あっ!相手に勝てたらボーキサイトの増量も検討してるから頑張るんだゾ」

赤城「一航戦赤城出撃します!!!」

MUR「すっごい気合いだゾ…」

~演習当日~

MUR「ふむ」

赤城「お相手遅いですね…」

ツカツカ

赤城「あっ!誰か歩いて来ましたよ。お相手は女性なんですか?」

MUR「いや、名前からして男性だと思うゾ」

???「あっ!お相手のかたっぽい~」

MUR「そうだゾ。」

夕立「初めまして。今日の演習相手の旗艦をつとめている夕立改二です。」

赤城「ゆ、夕立…あなたが!?」

MUR「すっごい強そうだゾ。提督はどこだゾ?」

夕立「向こうにいるっぽい~。提督さん!おいで」

???「ワン!ワン!ワン!」

首輪をつけヨツンヴァインになりながら走ってる男の姿があった

???「ワン!ワン!」

夕立「アハハ、提督さん。三回回ってワンして~」

???「ワン!ワン!ワン!」クルクル

赤城「な、なんなんですか?あれ」

MUR「知らないゾ。あ~TDNさんかゾ?」

TDN「ワン!」

夕立「提督さん犬だから喋れないっぽい」

TDN「ワン!ワン!」

MUR「今日は演習お願いしますだゾ」

TDN「オナシャスワン!」

演習後~

電「ただいまなのです!」

MUR「おかえりだゾ」

電「あれ?なんで赤城さん泣きながら落ち込んでいるんですか?」

MUR「今日の演習結果だゾ」

電「どうだったんですか?」

MUR「負けてしまったゾ。それも駆逐艦に振り回される結果だったゾ」

電「駆逐艦に!?」

MUR「そうだよ。でも今後の方針が決まったゾ」

赤城「ボーキサイト~」

MUR「今後は比較的低い練度で改二になることが確認されている艦娘中心に鍛えるゾ。」

電「改二?ですか」

MUR「そうだゾ。かなり強かったゾ。あっ!そうだこの二人を呼んでくれ」

電「わかったのです」

赤城「ボーキサイト~」

大井「MURさん、およびですか?」

北上「何の用?」

MUR「今後はお前達を中心に艦隊を組むゾ」

大井、北上「!?」

MUR「それからこれを渡しておくゾ」

大井「こ、これは…」

北上「甲標的!?」

MUR「今日の演習相手からもらったゾ。これですっく強くなれるゾ。」

MUR「それから無理は禁物ゾ。俺が無理と判断したら帰投命令を出すし、強制休暇もとらせるゾ。」

大井「わかりました!」

今更ながらメインキャラ

三浦智将(MUR)…普段はのんびりマイペースだが、艦娘達が傷つくとオメメジルを流すほど情にあつく中破撤退が基本。遠征や出撃などもローテーションを組むなど艦娘達には負担をかけないように心がけている。なお、優れた頭脳を持っており作戦立案能力や書類仕事もそつなくこなす。

電…MURの秘書艦。秘書艦として一生懸命で早朝トレーニングもしている努力家。最初はよく転んでいたがMURから「焦らなくてもいいゾ」とアドバイスされてから転ばなくなった。なぜか、田所に毒を吐くことも。

田所・ターミナル・民也…くさい。

金剛…田所の秘書艦。提督love勢の筆頭と呼ばれているが自分にも選ぶ権利があるとのことで田所には愛どころか毛嫌いしているためか田所といると口調がずれるが他の人がいれば若干戻る。

木村直樹(KMR)…MURの鎮守府付近の街のカレー屋の店長。メシマズの比叡を至高の料理人にしたほどの腕前。向上心が強く、定休日には新レシピ開発をしている。カレー屋は連日満席だがMUR達には特別に時間外に提供していたりもする。

比叡…KMRのカレー屋の副店長。金剛から絶賛され、さらにカレー作りに気合いが入った。金剛には料金を半額にするが田所の料金をこっそり114514倍にしている。

TDN(本名不明)…犬

夕立…TDNの秘書艦。改二であり圧倒的な戦闘力を誇る。提督が全裸でヨツンヴァインで首輪をつけており(MUR曰く電達に見せられない格好)なおかつ、ワン!やオナシャスなどしか喋れないため実質提督を兼業している。

三浦瑠美亜(RMA)…MURの妹。面倒見の良い兄を慕っており、家からポッチャマと一緒に兄に会いにいくほど。最近、電達からは妹扱いされており本人も満更でもない。

ポッチャマ…かなり珍しい肯定ペンギン。MURのペット。鎮守府のマスコット



第7話~三大将現る~

電「MURさん、お手紙来ましたよ」

MUR「電、ありがとうだゾ」ペラ

MUR「…!!」

電「どうしましたか?」

MUR「電、いますぐみんなを道場に集めてくれ」

※この鎮守府にはトレーニング場として道場があります。

電「わ、わかったのです。」

MUR「俺は先にいく」

~道場~

電「MURさん!!みんなを集めたのです!」

???「ああ…電ありがとう」

電「ふぇ!?」

艦娘(誰だろう?この人?)

???「どうした?電」

電「あっ、いえ…な、なんでもないのです」

赤城「あの…どちら様でしょうか?」

加賀「見て分からないの?司令官よ」

赤城「嘘!??


MUR(閣下モード)「赤城どうした?体調が悪いなら部屋で休んでてもいいが」

電(MURさんがすごくかっこよくなってるのです//)

田所「MURさーん!!!」

閣下「来たか…田所」



閣下「みんなに集まってもらったのは他でもない。今日、我が鎮守府に大将がいらっしゃる。」

艦娘「!?」ザワザワ

閣下「田所氏等を呼んだのは大将が私達に縁のある人物だからだ。」

金剛「提督…大将と関係が?」

田所「ま、多少はね…」

バン!

大将甲「おう、揃ってるようだな」

大将乙「悪かったね。急にお邪魔して」

大将丙「こちらも忙しいみでね。多めにみてくれるて助かるよ」

閣下「紹介する。大将のAKYSさん。俺たちの空手の師匠でもある。」

AKYS「おう、よろしく!」

閣下「大将の平野さん。」

平野「よろしく。急に悪いね。大将だからって気を張ることはないよ。」

閣下「大将の蓮さん。田所の師匠だ」

蓮「よろしくね。」

金剛「あれ?提督。どういうことですか?」

田所「ちょっと複雑な事情がね…」

平野「今日、我々が参上したのはMUR君や田所君と模擬戦をするためだ」

艦娘「!?」

AKYS「拳を通してわかることもあるってことだ。」

平野「審判は私がつとめよう。まずはAKYSとMUR君だ」

閣下「AKYSさん、お願いします」

AKYS「おう、いつでも俺の好きな顔面殴ってこい」

電(MURさん、頑張ってなのです!)

平野「あと、これは模擬戦だ。くれぐれも限度は越えないように」

閣下「わかりました。」

AKYS「おう」

平野「では、どうぞ」

閣下「」ヒュン

AKYS「」ヒュン

金剛「は、はやい!!」

蓮「MUR君、スピードの遅さを克服したようだね」

閣下「双打・夜!」

AKYS「カスが効かねえんだよ!」キン!

赤城「えっ!?何やったのですか!?」

加賀「司令官は大将の下顎に超高速の掌底二発。おそらくは脳震盪狙いのね。しかし、大将は二発とも捌いたわ」

赤城「み、見えるんですか?」

加賀「一航戦ならね」

赤城「orz」

AKYS(MURのやつ腕をあげたな)

閣下(流石、AKYSさん完全に決まったタイミングだと思ったのに捌かれた。怖いのはあと一歩踏み込んでいたらカウンターを決められたこと…)

AKYS「炎神全開!!」ボウ!

暁「ヒッ!大将から炎が」

金剛「大将はサイキッカーなんですか?」

田所「あれはAKYSさんが小刻みに動き、速度が音速を越えた時に出す炎だよ。」

雷「熱くないの?」

田所「本人曰く問題ないとのことだよ」

閣下(厄介な炎だ。あれを打ち消すには…)

閣下「葬火!」ブワ!

AKYS(炎が消えやがった!?厄介な技を身につけやがって)

大井「な、な、何をしたの?」

加賀「下段回し蹴りよ。神速の速度で蹴って真空を作ったのね。本来はかまいたちを飛ばす技なんだろうけど」

北上「MURさんって強かったのね……」

AKYS(なかなかやるじゃねえか……ならとっておき出してもいいよな!?)

閣下(来る!?ならこちらも最強技で)

AKYS「いくぞ!MUR!!」

閣下「俺の全力!見たければ見せてやるよ!!」

閣下、AKYS「うおおおおお!!!!!」

キン!!!

突如として床から現れた鎖が二人を縛る!!

電「な、なんなんです」

平野「コラー!何全↑力↓出してる!!!」

閣下「くっ!!」

AKYS「ちっ!!」

平野「頭が冷えたようだね」

平野「どうぞ」

平野の『どうぞ』という声のもと鎖が消えていった


閣下「ありがとうございました」

AKYS「ありがとうございました」

AKYS「MUR、腕をあげたな」

閣下「いえいえ、まだまだAKYSさんには及びません」

AKYS「んなこたねぇぞ。俺も8割出してたからな。まあ最後は全力出そうと思ったが」

閣下「そうですか。ところで、俺の技悪いところありまましたか?」

AKYS「いや、なかったな。強くなってんぞ」

閣下「……そうですか」

電「MURさん!お疲れ様です!タオル持ってきたのです!」

MUR「あっ!サンキューだゾ。電」

電(顔が戻ったのです)

AKYS「いい部下もってんじゃねえか」

田所「MURさんさすがですね。」

蓮「そうだね。技のキレが昔より増してるよ。将来楽しみだ」

平野「あと数年で私達を越すかもしれないね」

MUR「まだまだ先が長そうだゾ。あっ!そうだ。おぃ加賀ぁ」

加賀「なんでしょう?」

MUR「何でお前迫真空手知ってるんだ?」

赤城「迫真空手?」

電「文脈から考えてMURさんの使う流派なのですか?」

加賀「…存じませんが」

MUR「何とぼけてんだよ。俺の技知ってただろぉ?」

加賀「武術の本を読むのでたまたま知ってただけかと思いますが」

閣下「……迫真空手は本にのってない!というより型すらない!」

赤城「どういうことですか?」

AKYS「迫真空手の基本は基本を大事にだ」

蓮「基本を学び各々の得意を見つけ出しそれを必殺技まで昇華する」

平野「だから迫真空手は地道な鍛練が練習なんだ。走り込みやウェイトトレーニングやね。」

田所「技も武術の基本しかない。それを鍛えた身体能力で技になるんだ。だからMURさんの技は俺には使えないしMURさんは俺の技を使えない」

閣下「わかったか。先程、お前は俺の『双打・夜』を解説していたよな?あれは知っていなければ二撃目は見切れない技だ」

加賀「…あなたの技が未熟だったんじゃないのかしら?」

閣下「それはないぞ。AKYSさんは俺の技に悪いところはなかったとおっしゃったからな」

加賀「……艦娘の視力で見えていたのよ」

閣下「赤城は見えていなかったみたいだが。他に見えた者はいるか?」

艦娘「……」

閣下「わかったか?お前は『双打・夜』を知っていたからわかったんだあの技の正体を」

加賀「…そう」ヒュン!

閣下「!!」

閣下(こ、この技は!?)グシャン!

閣下(な、なんだガードは崩された!?)ドゴォ!

田所「MURさん!」

MURは加賀に吹き飛ばされた!

閣下「くっ!!」

閣下(今のは『双打・夜』!?)

田所「今のはMURさんの『双打・夜』ですよね!?俺の目が狂っていなければあれ、MURさんのより強いですよ!!」

AKYS「いや違う!MURのはあくまで二発とも脳震盪を狙う技だが、あれは一撃目は相手のガードを崩すのを目的とした掌底だ!」

平野「ガードしたらしばらく痺れて無防備になるそこに二撃目がくる技か」

蓮「MUR君のせいじゃないよ。俺たちと組手していたせいだね。俺たちは基本的にかわすか捌いて受け流すタイプだから両方とも本命じゃないといけない。あれは全く別の進化をした技だ」

電「MURさん!」タタタ

閣下「電…大丈夫だ…」

加賀「体を捌いてギリギリ直撃はさけたようね。今のはただの答え合わせだから気にしないで。別に反乱を起こすつもりはないわ」


平野「彼女は迫真空手を知っている。おまけに技も使えるってわけか」

赤城「なるほど。得意とするものが似ているなら他人の技も使えるわけですね」

蓮「迫真空手の技に艦娘の身体能力…確かに強い」

閣下「お前がなぜ…使えるのかは今は不問にするが…いつか教えてもらうぞ……」

加賀「……」

蓮「……さて、横やりが入ってしまったが我々も初めようか…田所君」

田所「やっぱり…あれを使うんですよね」

蓮「もちろんさ」

田所「わかりました。それじゃあ…出しますよ」

田所「かんのみほ(解読不能詠唱)」

金剛「やんほぬ?なんデスか?」

電「缶飲み放?ジュースでも飲むのですか?」

閣下「!!お前達!俺の後ろに隠れろ!」

電「ふぇ!?で、でもMURさん今フラフラですよ!」

閣下「早く!今からあいつの異名『野獣』のもうひとつの意味を知ることになる」

金剛「野獣?…ってくさ!司令官!いつにも増して臭くなってますよ!!」

野獣「おまたせ!『邪剣・夜』いきましょうね」

田所の右手はいつの間にか黒く腐臭を放つ黒い剣に変化していた

蓮「久しぶりにみたよ。その剣…」ジャキン

蓮も日本刀を抜いた

田所が剣を召喚してから電達は異様な寒気に襲われていた

閣下「電…怖いか?」

電「…はいなのです」

金剛「あれは何なんです?」

閣下「あれは昔、田所に憑依していた『野獣』と呼ばれているものだ。色々あって田所がなんとか制御している。そしてこの腐臭の原因は死体の臭いだ」

金剛「し、死体!?」

閣下「あれは人を捕食する。そして、あれに殺されたら死んであれの一部になる。」

金剛「!?」

蓮「さてお互い準備が出来たしはじめようか」

野獣「オス、お願いしまーす」

あくしろよ

時間にしてわずか数秒のことだった

野獣と化した田所は数百を越える剣撃を蓮にしかけていた

金剛「は、はやいのデース…」

蓮は田所のスピードに『対抗』するのではなく『対応』していた

野獣(さすが、蓮さん…身体能力では圧倒しているのに攻めきれていない!)

そう

蓮はスピード勝負には出ずあえてその場に踏みとどまっていた
田所が繰り出す攻撃の瞬間を見切りフェイクの動きを最小限に加えることにより田所が本来発揮できる攻撃を抑えることに成功していた

蓮(田所君…腕をあげたね。俺じゃなかったら千を越える剣撃だったかな?)

閣下「田所のやつ野獣の力を完全に使いこなしているみたいだな」

電「野獣の力ってなんですか?」

閣下「俺にもよくわからんが、田所が小さい頃から持っていた力らしい。ごく稀にだが確認されている症状でな。体が『野獣』に支配されたようになる。具体的には殺人衝動とかな」

金剛「What!?」

閣下「しかし田所だけは何故か比較的抑えることが出来ていた。」

電「比較的ですか?」

閣下「たまに男を襲う(性的な意味で)ぐらいだった。だから国も研究対象として田所を裁けなかった。まあ、病気みたいなもんだから実際無罪なんだが」

金剛「抑えられていたんですか?ならなんでさっきMURさん使いこなしているっていったんデスか?」

閣下「……遠野……彼の一件で田所は変わってしまった。」

電「遠野?」

閣下「ああ。田所の恋人だった男だ。田所は『野獣』の暴走で遠野とキスしているとき、彼を捕食してしまった……」

電・金剛「!?」

閣下「それがまずかった……実は遠野はかつて世界最強を誇った龍族レ・シートの末裔だった。遠野の力を手に入れた『野獣』は最強の災厄となり暴走した。鎮圧のため出撃したAKYSさん達はなすすべなく『野獣』に負けてしまった」

電「ど、ど、どうやって倒したのですか!?」

閣下「パワーアップにはなにもメリットだけではない。大きな欠点を作ってしまったんだぞ」

金剛「欠点?」

閣下「龍属性だ。」

金剛「Dragon!?」

閣下「遠野を捕食した『野獣』は龍属性というものを持ってしまった。それを見切ったトッチャマは聖剣使いの異名を持つ女性を呼び彼女の聖剣の1つ『龍殺し』の聖剣を刺し『野獣』を田所に封印した。」

閣下「つまり田所の邪剣・夜は彼女の聖剣に『野獣』の力を集めた剣だぞ」

電「つまりあの汚物は『野獣』の身体能力と伝説の聖剣を持ってるってことですね」

MUR「そうだよ」

金剛「提督…大将相手に中々攻めきれてませんね」

野獣「やりますねぇ!」

蓮「まあね。俺は田所君より身体能力が低いからね。テクニックで勝つしかないんだよ。おっとここでは練度っていった方が適切かな」

蓮「さて、レベルアップといこうか」

野獣「!?」

蓮「Yo!!!!!!!!!」

一閃!

田所は一瞬の時間が異様に長く感じた

水泳部のこと空手部のこと

そして遠野との甘い一時を思い出した

走馬灯!!

野獣(ヤ、ヤバイ…死……)

田所は死を確信したがそれは訪れなかった。


蓮「」

蓮の刀が田所に当たる直前で止まっていた

野獣「」ヘナヘナ

平野「死を確信してもどうやら野獣は暴走しなかったみたいだね」

田所「ど、どういうことですか!?」

AKYS「何ってその通りの意味だよ」

田所「へ?」

蓮「実は元帥からの命令なんだ。田所君にはいつもの訓練の最後、死を体験させろってね」

平野「死を確信して『野獣』が暴走したら私達で倒す。もし『野獣』がでなかったら合格とね」

田所「つまり合格ってことですか?」

AKYS「ああ…これで今まで行っていた面倒な検査から解放ってことだ」


田所「ンアッー!!!!(≧Д≦)」

AKYS「うるせぇぞ!」

MUR「あっ、おい待てぃ」

田所「どうしたんですか?」

MUR「野獣の力は抑えられているんたよな?」

田所「ええもちろんですよ!」

MUR「ならなんで憲兵さんを襲っていたんだゾ?」

田所「ファッ!?」

AKYS「なにぃ!?おい、田所、お前今まで野獣を隠れ蓑に襲っていたんじゃないよな!?」

田所「………」

AKYS「人間のクズがこの野郎。罰としてマラソン1145141919931810キロだ!さっさっといってこい!」


田所「ンアッー!!!(≧Д≦)」


AKYS「そらからMUR」

MUR「なんだゾ?」

AKYS「お前、提督向いてねぇ」

MUR「!!!?」

電「そ、そんなことないです!」

AKYS「お前は空手部の頃から変わってねぇ。精神的にな」

MUR「どういうことだゾ?」

AKYS「お前は優しすぎる。さっきの電の行動みていれば分かる。昔からお前はそうだった。誰よりも優しくみんなに慕われていた。だが、人を育てるのには厳しさが必要だ。」

平野「飴と鞭という言葉があるようにね。昔は鞭の役に田所君がいたから空手部のみんなが成長できた。」

蓮「しかし、ここには鞭がない」

MUR「お、俺には鞭なんか無理だゾ…」

AKYS「あぁ知ってるよ。だから元帥からのもう一つの命令がある。もしお前が厳しさを持ってないなら奴を呼べってな」

MUR「奴ゾ?」

蓮「俺の知り合いの『調教師』さ」

MUR「!?」

>>91すみません許してください何でもしますから

~第8話~調教師:セクシー漫画家

私は軽巡夕張

他の艦娘からは所謂『オタク』のレッテルをはられている。

しかし!私は断じてオタクではない!

ただ、アニメと漫画とゲームが好きなだけである!!

そんな私は今、食堂へ向かっている。

夕張「あれ?こんなとこにbarなんてあったかしら?」

夕張「ものは試しね。入ってみよう」カランカラン

マスター「いらっしゃい」

夕張(やばい!barなんて初めて入ったから何を注文したらいいかわからないわ!…そうだ!カクテルよ!カクテル!)

夕張「と、と、とりあえずカクテルで」

マスター「うちカクテル置いてないんですよ~ビールならあるんですけど」

夕張「じゃあビールで」

マスター「かしこまり!」


夕張(このマスターどこかで見たことある。やたらでかい顔にサングラス…あとは上半身がムキムキで下半身が貧弱……あとは独特な服装にくさいにおい。誰だったかしら?)

マスター「」スッ!

バァン!!(大破!!)

夕張「な、何!?魚雷!?」

マスター「」カチャ

夕張(か、缶ビール…普通ビンじゃないかしら?)

マスター「」コポコポ

夕張(泡が多すぎる…下手すぎるわこのマスター)

マスター「どうぞ」ジー

夕張(マスターがジッと見てるわ。欲しいのかしら?)

夕張「マスターも飲んでください」

マスター「ありがとナス!」

マスター「じゃ挽回~!」

夕張「乾杯~」

夕張(ん?挽回?)

夕張「あー!!!」

マスター「どうしたんですか?」

夕張「あなたもしかしてBeachの作者、吉備都(キビット)タクヤさん?」

タクヤさん「あれ~?もしかして読者さん?嬉しいな」

カランカラン

MUR「やっぱりここにいたか。久しぶりだゾKBTIT」

KBTIT(タクヤさん)「MURじゃねぇか~蓮さんから呼ばれてきてやったぜ」

夕張「知り合いなんですか!?」

MUR「こいつは調教師の異名を持つKBTIT。もちろん迫真空手の使い手だゾ」

KBTIT「そこのお嬢さんは知っていたみたいだがBeachという漫画を書いてるペンネームは吉備都タクヤだからタクヤさんって呼ぶ人もいるぜ」

~翌日~

KBTIT「おらぁ!休んでる暇ないぞ!」バシン!

KBTITのしごきが始まった

KBTIT「出撃終わった艦隊は1.14514秒の休みのあと、演習だ!」

赤城「ご、ご飯…」

KBTIT「飯、飯いってんじゃねぇよ。艦娘のくせによ!食ったら倍働くんだよ」バシン

赤城「ヒィ!!」

KBTIT「遠征組は3.64364秒の休憩のあとすぐにトレーニングだ!さっさと準備しろ!」

暁「うぅ~」

~夜~

MUR「KBTIT!お前のスケジュールは明らかにオーバーワークだゾ!!」

KBTIT「なんだよ~MUR。お前が甘やかしすぎただけじゃねぇのか?」

MUR「俺は計画から逆算してスケジュールを組んだんだゾ!」

KBTIT「それでイレギュラーがあったらどうすんだ?」

MUR「イレギュラーも考えて余裕のあるスケジュールにしてるんだゾ!」

KBTIT「あのな~今は戦争なんだよ!イレギュラーなんていくら知将のお前でも予想がつかねえんだよ。だからさっさと練度をあげるんだよ」

MUR「…」

KBTIT「お前が艦娘を大事にする気持ちは分かるだからこそ、轟沈させないために俺が鍛えるんだよ」

MUR「だからって、ぶっ倒れるまで出撃させて倒れたらアイスを少し口に突っ込んで疲労を回復させて出撃はやりすぎだゾ!!」

KBTIT「そうでもしねぇと回復しねぇから仕方ねえだろ?」

MUR「明日からスケジュール組むのに俺も立ち会うゾ」

KBTIT「わかったよ。まあ俺の気持ちも分かってくれよ」

MUR「もちろんだゾ」


KBTIT「にしても電と加賀…あいつらだけ今日のスケジュールについてこれたな」

MUR「電は真面目だからだゾ。毎日、自主トレを欠かさないいい子だゾ。加賀は…よくわからないがかなりの練度があるゾ」

KBTIT「加賀…ねぇ。MUR知ってるか?加賀が着任している鎮守府…俺が知る限りここだけだ」

MUR「どういうことだゾ?」

KBTIT「俺は、元帥か大元帥の命令で今まで1919893もの鎮守府に『調教師』として練度向上のため指導しまわっていた。だがなぜか加賀だけはここ以外で会わなかった」

MUR「加賀は作りにくい艦娘じゃないはずだゾ」

KBTIT「何かあるんだ。それこそ元帥以上じゃないと知り得ない何かがな」

~大本営~

元帥「お呼びですかだぞ?大元帥」

大元帥「三浦さん…そんな改まらなくていいですよ。あなたが大元帥の地位から自分から降格したのはみんな知っています。私はまだまだあなたには及びません。昔通りでお願いします。」

元帥「まったく勘の良い部下を持つと大変だぞ。Go何かようか?」

大元帥(Go)「息子さんのとこに『調教師』を送り込んだみたいですね」

元帥「ああ…あいつは優しすぎるからな。」

Go「それと…智将君のお兄さんのことも…ですよね」

元帥「全く…本当に勘の良い部下だぞ」

Go「参謀の昴によると気づくのは時間の問題みたいですよ」

元帥「なら問題ないぞ。あとはどう乗り越えるか見守るだけだぞ」

Go「はい!」

第9話~KMRと比叡~

1919年前

KMR「なんかお腹すいちゃったなぁ。旅行気分でこの街に来たから何にも知らないし」

KMR「あそこのカレー屋にでも入ろうかな」

店員「いらっしゃいませ!」

KMR(すっごい綺麗で元気な娘だな)

店員「ご注文はお決まりですか?」

KMR「えっとこの『素敵なカレー』でお願いします」

店員「かしこまりました!」

810分後

シェフ「お待たせしました」

店員「このカレーは何回も雑誌にのっているんですよ」

KMR「ほぇ~」パクッ

KMR「おぃ!作ったのはお前か?」

シェフ「はい。そうです」

KMR「これ、レトルトのカレーだよな?おまけに米もレトルトだな?」

シェフ・店員「!?」

KMR「そして、ばれないようにお情け程度に香辛料入れてるな。こんなカレーで810893円もするのか」

シェフ「そ、そ、そ、そんなことございません!」

???「兄ちゃん。クレームを言うのはいいけどさ。お前、何したかわかってる?」

KMR「あん?」

???「こんな大勢の客の前で謂れのないクレームをつけて…分かるぅ?この罪の重さ」

シェフ「カーリーさん!」

カーリー「中野くん…こんなクレーマーガツンと言わなきゃあかんよ」

KMR「だったらこのカレーの成分を分析させろ!レトルトのカレーと誤差レベルでの違いだと分かる!」

カーリー「あほくさ…兄ちゃんカレー作れるの?」

KMR「一応な」

カーリー「だったらカレー対決しようや。今から一週間後、場所は下北沢テレビの夜7時からの料理対決番組の生放送で勝負や!」

KMR「わかったのぞむところだ!」

~夜~

中野くん「カーリーさんよかったんですか?」

カーリー「何がや?」

中野くん「料理対決ですよ。生放送なんだから作らないといけないじゃありませんか?」

カーリー「あほくさ…料理に大事なものわかる?」

店員「愛情です!」

カーリー「全っ然!違うわ!比叡」

比叡「申し訳ありません」

カーリー「旨いという情報や!日本人は主体性のない民族やからどっかの偉い人が旨いと言えばそれが旨いんや」

中野くん「はい」

カーリー「当日くる審査員は舌バカの審査員と食通キャラの芸能人や。安心せいや」

比叡(う~。料理の修行に来たのに全然料理できない。)

中野くん(すごいな。カーリーさん。僕が料理出来ないけど元海軍元帥のコネを利用して大物に旨いと言ってもらってからレトルトを大量購入して高く売り付けて儲けを得る。元諜報員からミシュランとかの本物が来たら店を閉める)

中野くん(料理が出来ない僕が今や日本トップレベルのシェフになってしまった)

~当日~

青葉「さあ~やって参りました『料理対決coat or
accead』赤コーナー!今話題沸騰中の『素敵なカレー屋』のシェフ中野ー!そして、青コーナー!カレー好きのKMR!!」パチパチ

料理マニア芸能人Y「今日、中野さんの料理食べれるなんて感激です。私結構カレーにこだわっていてカレー粉選ぶのに三時間かかっちゃいました」

食通芸能人W「いや~私なんかカレー食べるのに2時間の行列ならんじゃって」

青葉「お二人には今回、ここで調理をしていただきたかったんですが!時間の都合上ある程度料理した段階でここに持ってきてくれました!さあ!では制限時間30分!スタートです!」



中野くん(といってもやることないか火を通して適当にカーリーさんが用意した無毒無味無臭の調味料もどきを適当に振りかけるだけ)

比叡(私の指示は頑張ってる風に見せろって難しいな~)

青葉「いや~カレーは準備が大変ですからね!30分しかないと煮込むだけになってしまいますね」

食通芸能人W「青葉さん見てくださいよ。火の強さが全然違いますよ」

青葉「えっ?」

食通芸能人W「中野さんの鍋の火かなり強いですよね?ああすることによって肉に火が通り旨く仕上がるんですよ。」

青葉「なるほど」

料理マニア芸能人Y「私もよくします。ああやった方がおいしくなるんですよね」

KMR(火の強さは弱くと。そろそろローリエを入れてと)パラパラ

青葉「おや?KMRさんは葉っぱを入れましたが?」

食通芸能人W「ああ、材料がないから入れたんですよ。野菜代わりですね」

料理マニア芸能人Y「火も弱いですね。あれじゃあダメですね」

KMR(そろそろローリエを取り出すか)

青葉「はい!タイムアップです!それではまずKMRさんから」

KMR「どうぞ」

料理マニア芸能人Y「以外に美味しいですね。なんていうか少し辛いですね。先日食べたドラ○もんカレーと比べてかなり辛いです」パクッ

食通芸能人W「これは肉がダメですね。肉に味が染み込んでて肉の旨味が消えている」パクッ

究極新聞副部長「いや~でも旨いよ」パクッ

青葉「続きまして中野さんのカレーです」

料理マニア芸能人Y「おいしい」パクッ

食通芸能人W「これは複雑な旨味が絡んでいる最高のカレーです」

究極新聞副部長「旨い~」

中野くん「ありがとうございます」

中野くん「実は米にもこだわっていているんですよ」

食通芸能人W「米にも?」

中野くん「はい。魚沼産コシヒカリを使っています」

KMR以外「おぉ~!」

KMR「コシヒカリを使っているんですか?」

中野くん「もちろん(パックだけど)。ちなみにKMRさんは?」

KMR「きらら397ですけど」

料理マニア芸能人Y「なんですか?それ初めて聞きましたけど」

食通芸能人W「カレーにコシヒカリ使わない人はにわかですよ」

中野くん「日本人ならコシヒカリ使いましょう」

KMR「えっ!?あの…皆さん本気で言ってます?」

KMR以外「もちろん!」

KMR「コシヒカリはご飯の美味しさを単独で楽しむ米であって、寿司やカレーには合いませんよ」

KMR以外「はい?」

KMR「知らなかったんですか!?」

~テレビ局の電話窓口~

局員「プロデューサー!クレームの電話が鳴りやみません!!」

プロデューサー「なんとかしろ!」

~スタジオ~

KMRの一言によりあたりが静まってしまった


???「全く。食通や料理マニアを名乗ってこの様とは情けない」

青葉「誰ですか?」

食通芸能人W「一般人はこっちに来るな!」

???「俺を一般人とは…あんた相当なにわかだな」

KMR「海原さん!」

海原「KMRさんは知っていたみたいだな。どれ俺がこの料理を食べてみようか」パクッ

青葉「ああ~勝手に~」

海原「ふむ。この料理は出来損ないだ。食べられないよ。」

中野くん「!?」

海原「ルーはレトルト…おまけに煮込みすぎて味が濃くなってる。おまけに煮込むスキルも0これは不味くなって道理だぜ。そして、ご飯もレトルトか…魚沼産コシヒカリにしては味が落ちてる」

海原「中野さん…あんた料理できないね」

中野くん「!?」



KMR「やっぱり僕の言った通りじゃないか!」

中野くん「くそ!!」

海原「さて、こっちの料理は」パクッ

海原「なるほど。香辛料の配分は完璧。そしてこのコク…コーヒーか。さらに肉にも香辛料を染み込ませることで味に深みを出してる。米の方は少し固くすることで水っぽい日本米との相性をあげているのか。香りもこだわっていているなローリエを入れることで良い香りになってる」

料理マニア芸能Y「何なんですか!?さっきから香辛料とかそんなもんルー次第でしょう!!」

KMR「ルー使わなくてもカレーは出来ますよ」

料理マニア芸能人Y「えっ」

海原「ルーは神様が用意したもんじゃないだろ?だったら香辛料を自分で組み合わせることで自分の所謂『ルー』と呼ばれるものが出来るんだよ」

中野くん「ま、待ってください!」

海原「なんだい?」

中野くん「榊原さんあなたは何者ですか?」

海原「おれば榊原じゃない海原だ!」

KMR「この方は海原士郎さん。二代目美食クラブのトップですよ。」

中野くん「美食クラブ?」

海原「やれやれ。あなたは本当に素人のようだ」

KMR「料理人なら誰でも知ってますよ」

その後、カーリーと協力者達は詐欺容疑などで逮捕され、にわかをさらしたもの達は干されてしまった。

KMR「さて、帰るか」

比叡「KMRさ~ん!」

KMR「ん?確か君は比叡さん?」

比叡「はい!私を弟子にしてください!」

KMR「そ、そんな僕、料理上手くないし」

海原「そんなことないぜ。KMRさん」

KMR「海原さん」

海原「あまりに腕の良いカレー職人だから美食クラブにスカウトしようと思ったんだが…どうやら彼女に一足佐木を越されたみたいだ」

KMR「でも店を持ってるわけじゃ…」

海原「大丈夫さ。丁度今日、一店潰れたんだ。どうやらシェフと責任者が逮捕されたみたいでな。立地も完璧。悪い条件じゃないと思うぜ」

KMR「わかりました。」

比叡「それじゃあ…」

KMR「僕でよかったら」

比叡「はい!気合い!入れて!行きます!」

海原「やれやれどんなカレーになるのか楽しみだな」

青葉「直樹さーん」

KMR「君は確か司会の…」

青葉「青葉あなたのメッセージ受け取りました!」

KMR「?」

青葉「『青』コーナーの直樹さんが隠し味に『葉』を入れて作った刺激的なカレー!ズバリ!直樹さん!青葉に一目惚れしましたね!」

KMR「えっ…いえ…そんな」

青葉「青葉、貴方のメッセージにしたがって貴方についていくことにしました!二人で愛のカレーを作りましょう!」

比叡「ひ、ひぇ~!青葉さん!KMRさんは渡しませんよ!」

青葉「ええ。比叡さんは直樹さんの弟子で私は『恋人』ですので大丈夫ですよ」

比叡「ひぇ~!KMRさんの恋人ポジションも渡しませんよ!」

海原「やれやれ修羅場のように辛いカレーじゃないといいんだが」

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