【艦これSS】「お姉ちゃんとアイス」 (24)
はじめまして。
暁型駆逐艦四番艦、電です。
姉妹艦の暁ちゃん、響ちゃん、雷ちゃんと第六駆逐隊として活動しています。
活動と言っても基本的には遠征任務が主なのです。
とは言え遠征任務も毎日あるわけではありません
この鎮守府では深海棲艦の出現も少ないので穏やかな毎日を過ごしています。
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雷「電~。おやつの時間よ~」
電「あ、はい。今いくのです」
雷「ヒトゴマルマルのおやつが楽しみなのよね~♪」
電「ふふっ、電もそうなのです」
雷「暁達は先に行ってるのかしら」
電「どうでしょう? 姿が見えないので多分そうだと思うのですけれど」
雷「まぁいいわ、早く食堂に行きましょ!」
電「今日のおやつはなんでしょう~♪」
がちゃっ
電「わぁ~、もう人がいっぱいいるのです……」
雷「席空いてるかしら?」
暁「雷~、電~。こっちこっち~!」
電「あ、暁ちゃんに響ちゃん」
雷「席取っといてくれたのね、ありがとう」
暁「レディーなら当然よ!」
電「今日のおやつはなんなのです?」
響「プリンだよ」
雷「ほんと!? 電! 早くもらいに行こう!」ぐいっ
電「い、雷ちゃん、引っ張らないで欲しいのですぅぅぅ……」ずるずる~
響「雷はプリンが好きだな……」
―カウンター―
雷「間宮さん! プリンください!」
間宮「あら、雷ちゃん。今日も元気ね~」
雷「えへへっ」
間宮「それじゃあ、はいどうぞ」
雷「わ~、ありがとう間宮さん!」
間宮「電ちゃんも、はい」
電「あ、ありがとうなのです」
間宮「二人のその笑顔が見られて、私も嬉しいわ」
電「美味しいおやつが食べられると思うと、自然と笑顔になってしまいますね。
こういう平和な時間が、とっても好きなのです」
雷「そうそう、間宮さんのおやつの為に毎日頑張ってると言っても過言じゃないわね」
間宮「あら、嬉しい。それじゃあ冷たい内に召し上がれ」
雷「えへへ、はーい!」
電「暁ちゃんと響ちゃんを待たせたら悪いので早く戻りましょう
それじゃあ間宮さん、失礼します」ぺこり
てくてく
雷「早く食べたいな~♪」
電「ふふっ、もうちょっとの辛抱なのです」
雷「へへっ、そうよね……って電、前!」
電「へ?……きゃっ」
どんっ
ぱりん!
深雪「いっつつつつ……だ、大丈夫か?」
電「い、電は大丈夫なのです……でも……」
雷「あ、プリンが……」
深雪「あちゃ~……ごめんな、電」
電「い、いいのです! よそ見してた電が悪いのですよ!」
深雪「あたしはもう食べ終わっちゃったし、おやつは一人ひとつまでだからさ」
電「気にしないでください! それより、深雪さんは怪我とかしていませんか?」
深雪「あたし? あたしは別になんともないよ」
電「それなら良かったのです」
深雪「電……」
電「不注意で怪我をさせてしまったら大変です
それが無くって安心しました」
深雪「そっちも怪我が無いならいいんだけどさ」
電「それじゃあ電達は行くのです」
深雪「わかった」
雷「じゃあね、深雪」
電「あ、妖精さん。お片づけ有難うなのです」
妖精さん「Σd(`・ω・´)」
雷「残念だったわね、電」
電「プリンが食べられないのは残念だけど、でも、電がよそ見してたのが原因だから仕方ないのです」
暁「おかえり~。さ、早く食べましょ……って電、プリンは?」
電「それが……」
~~~電説明中~~~
響「そうか……それは残念だね……」
暁「折角四人で食べようと待ってたのに……」
電「ごめんなさいなのです……」
暁「別に怒ってるわけじゃないし!」
電「電の事は気にしないで、3人は食べて欲しいのです
食べられないだけで、おしゃべりしたりは出来るから、それだけでも電は充分楽しいのです」
雷「…」
響「しかし……」
雷「あ、あー。今日は間宮さんちょっとおまけしてくれたのかしら~?
何かいつもよりプリンが大きいわね~(棒)」
暁「へ? そんな事ある訳……」
響「! うん、確かにそうだね。少し大きい」
暁「ひ、響?」
雷「この大きさじゃちょっと食べきれないかもしれないわね~(棒)」
電「電にはいつもの大きさにしか見えないのです……」
暁「ねぇ、二人ともどうしたの?」
雷「(ちょっと話合わせなさいよ! 電が可愛そうじゃない!)」こそこそ
暁「(え?何? ……あ、そういう事?)」こそこそ
響「ねぇ電、このままだと食べきれないから、ちょっと食べるの手伝ってくれないかい?」
電「え?」
雷「そうよ、ちょっとこれは食べきれないわ。ね、暁」
暁「え!? あ、そうよ! うん、電。ちょっと手伝ってちょうだい」
電「え? で、でも……」
雷「もう、いいから! ほら!」
電「だ、ダメですよ~。これは雷ちゃんの……」
暁「気にしなくていいのよ、ほら」
電「暁ちゃん……でも……」
響「電、キミは僕達の妹なんだから甘えたっていいんだ」
電「響ちゃん……」
雷「そうよ、だからほら」
電「……ふふっ、3人共ありがとう、なのです」
暁「一人前のレディとしては、困ってる妹は見過ごせないのよ!」
雷「気づくの遅かったくせに」
暁「何よ! そんな事ないもん!」
響「ほら電、あ~ん」
電「は、恥ずかしいよぉ……///」
雷「あたしお皿もらってきてあげる!」
暁「ほら電、響が待ってるわよ」
電「はわわわ……///」
響「…」ジー
電「うぅ……じゃ、じゃあ、い、いただくのです……」
ぱくっ
響「美味しいかい?」
電「///」こくん
響「それは良かった」
雷「お皿もらってきたわよ!」
暁「それじゃあそのお皿に電の分を取りましょう」
いそいそ
雷「はい電!」
電「あ、ありがとう……」
暁「それじゃあ今度こそ皆揃って食べましょう!」
「「「「いただきます!」」」」
電「えへへ……」
雷「どうしたの?」
電「いえ、いつもよりもずっとずっと美味しいなって」
響「そうかい? 味は普段と変わらないと思うけど」
電「勿論、間宮さんが作ってくれたからとっても美味しいんだけど、でも……」
暁「でも?」
電「今日は、皆の気持ちが沢山篭ってて、いつもよりもっと美味しく感じるのです!」
響「そうか……///」
暁「あー、響が照れてる~///」
雷「そういう暁だって顔赤いわよ///」
暁「い、雷だって!///」
電「皆どうしたのです?」
響「な、なんでもないよ……」
皆のお陰で、こうやっておいしいプリンを食べることができました。
その気持ちが嬉しくて、それだけで電は笑顔になれるのです。
電は、そんな優しいお姉ちゃん達の事がとっても好きなのです!
おしまい
終わりです。
イベントがしんどすぎて心が荒んできたので和むような物を書いてみました。
少しでもお楽しみいただけたら幸いです。
それではお目汚し失礼しました。
このSSまとめへのコメント
あい・・・す?
プリンじゃないか!