勇者「圧倒的ッッ! 勇者ッッ!!」 (19)

勇者「……はぁ」

勇者(俺の名前は勇者、いつも思うが、俺はガリだ。だが勇者だ)

勇者(仲間からは、お前、良くそんなガリガリで、剣を振れるよな?)

勇者(そう小バカにされたりと、俺は本当に……自分が嫌になってくる)

勇者(だから、筋肉トレーニングを開始しようと思う)


三年の年月が経った・・・。


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勇者「みんな、ついに来たな、魔王城……」

戦士「あぁ、そうだな!!」

魔法使い「そうですね!」

僧侶「そうであるな……」

勇者「よし!! 魔王をぶっ[ピーーー]ぞぉぉぉ!!!」

戦魔僧「おおー!!」

勇者「うらぁぁぁぁ!! 筋肉パワー!!」

モンスター「ギャァッ!?」

モンスター達「ギャァァッ!?」

勇者「フハハハ!! 所詮、筋肉の前には無力!!」

戦士「それにしても、勇者ってすげぇ、筋肉ついたよな」

勇者「あぁ、お前らにバカにされて、俺は筋肉をつけたんだ」

戦士(あれってバカにしてたってよりは、本当に感心してたんだけどな)



戦士「そうか、まあ俺達の一言が原動力になってくれて良かったよ」

勇者「あぁ、昔はなんで、俺が……なんて思ってたが、今では、お前らに感謝すらしてるよ」

魔法使い「なんというか、すみません」

僧侶「少しばかり、遊びすぎていたな、私からも謝ろう」

勇者「いやいや、気にしなくてもいいよ、それより……ついに辿り着いた……」

魔王の部屋↓



僧侶「いや、これは少しばかり怪しくないか?」

勇者「いいや、圧倒的な筋肉力がこの部屋からビンビン感じるぜ……ここには圧倒的筋肉が存在してる」

魔法使い「圧倒的筋肉ってなんですか……?」

勇者「圧倒的筋肉……俺を超えるのか……?」

魔法使い「無視の方向ですか?」

戦士「まあ、筋肉ついてから性格も根本から変わった気がするからな」

魔法使い「それはちょっと感じます」

勇者「オラァァァ!! 筋肉一番!!!」

ゴ…ゴ…ゴ…ゴ…ゴ…

勇者「……むっ!!?」

戦士「ぐあああ!!」

魔法使い「きゃああ!」

僧侶「うおおおっ!?」

勇者「みんなっ!!」

戦士「く、これ……以上……入れない!?」

魔法使い「どういう……こと……!?」

僧侶「ぐっ……なんという……」

勇者「仲間が居ない、この状況で……いや、お前らはそこで待ってろ。俺が一人で決めてくるッ!!」

魔王「ついに、辿り着いたか……」

勇者「おい、どういう事なんだ。俺の仲間が入れなかったぞ……」

魔王「フッ、ここは規定以上の筋肉が無い者には入る資格すら存在せぬのだ……」

勇者「そういう事か……俺が筋肉トレーニングするってのは、天命だったのかもしれないな」

魔王「さぁ、かかってこい。今までの勇者の中で、最も質の良い筋肉を持つ者よっ!!」

勇者「あぁ、お前をぶっ殺して、すべての人に平和と安寧を!!!」


魔王 先制攻撃 圧倒的パンチッッ!!! 

勇者 ガードッ! だが、完全に防ぎきれず、ぶっ飛ばされる!!

勇者「チッ、やりやがる……!」

魔王「フハハハ、少しは骨があると思ったのだがな?」

勇者「舐めるなっ!!」

勇者 圧倒的キックッッ!!! 

魔王 ガードッ! だが、完全に防ぎきれず、そのまま後方へ飛ばされる!!





勇者「……ハァッッッッ!!!」

勇者 連続攻撃ッ!! 五回の圧倒的パンチッッ!!! 
 
魔王 ガードし切れずッ!! 圧倒的に四発喰らうッッ!!!


魔王「ぐっ……ふ、ふははは!! 面白い! 面白いぞ!! 小僧!!!」

魔王 圧倒的ッ!! 筋肉膨張ッッ!!! 筋力開放ッッッ!!!!

魔王「我の本気……さて、いかようになるかぁぁぁ!!!」

魔王 連続攻撃ッッ!! 圧倒的ッッ!! 六連撃ッッッッッ!!!!

勇者 圧倒的ガード!! 本気で防ぐッッ!!! だが、一切ガードできず、すべてを受けるッッ!!

勇者「ガッッッッ!!!?」

魔王「フハハハ……我の本気……ッッ!! もうお仕舞いだろう……!」

勇者「舐めるな……ッ」

魔王「フハハ、六撃を喰らっても、生きていたのは、お前のみだ。誇るが良い」

勇者「……スゥゥゥ、ハァァァ……」

勇者「圧倒的筋力開放ッッッ!!」

勇者 筋力を解放する。内なる筋力を開放ッッ!!

勇者「お前こそ、誇った方が良い……。俺の本気を味わえる事を」

勇者 圧倒的パンチッッッ!!! 圧倒的ッッッ!!! 一撃ッッッッ!!!

魔王「うおおおおッッ!!!?」

勇者「もう終わりだ……」

魔王「フハハハ、楽しかったぞ……圧倒的……勇者……よ」

勇者「魔王……俺も初めて本気を出せて良かったよ……」

魔王「……フッ、我もついに……死ぬ……のか」

勇者「あぁ、お前も安らかに眠れ――」

魔王の部屋↓

勇者「ふぅ……」

戦士「ほ、本当にたった一人で倒しちまったのか!?」

勇者「あぁッ!」

魔法使い「勇者、あなたが最強になってしまったのね」

僧侶「私達の手助けを要らずに……私達がここまで来た意味がほとんど無い気がするのだが」

勇者「何を言ってるッ!? お前達のおかげで俺はここまで来れた!! 俺は最初からこんな強さじゃなかった!!」

勇者「お前達が居たからこそ……俺達が最強になったんだッッ!!!」

僧侶「そうであるか……そうであるな」

勇者「さぁ、帰ろう……俺達の故郷へ――」

圧倒的ッッッ!!! 終了ッッッ!!!!

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