男子「今日こそ天真さんに告白するぞ……!」 ガヴ「ん?なんだこの手紙」
男子「今日こそ天真さんに告白するぞ……!」 ガヴ「ん?なんだこの手紙」 - SSまとめ速報
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の続きです。男子は同一人物
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-学校のどこか-
男子(はぁ……ゴミ捨て場まで行くのめんどくせぇなあ。なんであそこでグーを出しちゃったんだろう)
男子「次こそはパーを……いやチョキ……」ブツブツ
男子「……ん?」
ラフィ「……」
犬「……」
男子(あそこにいるのは……白羽さん?)
ラフィ「……♪」
犬「……!」
男子(何してるんだろう?もう少し近づいて……)
男子(って、あ、あれは!!)
ラフィ「うふふ、美味しいですか?」
犬「ワンッ!」
男子(犬にメロンパンをあげている!?)
ラフィ「♪」ナデナデ
犬「……」ガツガツ
男子(犬ってメロンパン食っても平気なのか……ってそんなことはどうでもいい!)
ラフィ「本当に美味しそうに食べますねー」ナデナデ
犬「ワン!」
男子(それよりも、あの優しい目!まるで聖母のような……)ガタンッ
男子「!!」
ラフィ「あら?そこに誰か居るんですか?」
男子(や、やばい!)ササッ
ラフィ「……」
男子「……」
ラフィ「……気のせいでしょうか」
男子(って、別にやましい事なんてないのになんで俺は隠れて……!)
ラフィ「さて、そろそろ教室に戻りましょう」
男子(それに、この気持ちはなんだ?どうしてこんなに胸が……)ドキドキ
男子(はっ。ま、まさかこれは……!)
男子「恋!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
-校舎裏-
男子(という訳で、手紙で白羽さんを校舎裏に呼び出して告白することにした)
男子(前回は一目惚れしてすぐに告白しなかったせいで失敗したからな……同じ轍は踏まない)
男子(思い立ったが吉日!鉄は熱いうちに打て!さあ行くぞー!)
男子(さて、そろそろ……)
ザッザッ…ザッザッ…
ラフィ「あの……もしかして、あなたが男子さんですか?」
男子「!!」
男子(キター!!)
男子「は、はいそうです!お待ちしていました、白羽さん!」
ラフィ「はい……それで、話というのは」
男子「あ、それはですね、その……」モジモジ
男子(き、緊張する……けど、ここは思いっきり!)
男子「し、白羽さんっ!俺と付き合ってください!!」バッ
ラフィ「え、ええっ?」
男子(い、言えたぁぁあ!!)
男子「あなたを初めて見たとき、その優しそうな瞳に一目惚れしました!」
男子(あとおっぱい!)
ラフィ「えっと……」
男子「友達からでもいいので、どうか!よろしくお願いします!!」
シーン……
男子(ど、どうだ!?)
ラフィ「……」
ラフィ「……ごめんなさい」ペコリ
男子「」
ラフィ「その、私はあなたのことをよく知りませんし……突然一目惚れをしたと言われても、何がなんだか……」
男子(で、ですよねぇぇぇええ!!)
男子(いや!ここで諦めてたまるか!!意地でも食い下がってやるぞ!)
ラフィ「申し訳ありませんが、この話は無かったことに……」
男子「ま、待ってください!それなら、どうすればあなたの恋人……いえ、友達になれますか!?」
ラフィ「えっ?」
男子「俺、何でもやります!料理でもスポーツでもショッピングでも、白羽さんのためならどんなことだって!」
男子「俺、精一杯頑張りますから!どうか!」
ラフィ「そ、そんなこと言われても……」
男子(頼む!頼む……っ!)
ラフィ「……」
ラフィ「……分かりました」
男子「!!」ガバッ
ラフィ「いいですよ。お友達になりましょう」
男子「ほ、本当ですか!?やったあ!」
ラフィ「ええ。でもその代わりに……」スッ
男子(お、この手はまさか!手をつな……)
ラフィ「お手」
男子「はい?」
ラフィ「ほら、お手」
男子「え、えっと、白羽さん?これはどういう……」
ラフィ「何でもしてくれるんですよね?でしたら、男子さんには犬になって貰います」
男子「い、犬ぅ!?」
ラフィ「ほら、やらないんですか?お手」
男子「うっ……」
男子(な、何でもとは言ったけど、まさかこんなお願いをされるとは)
ラフィ「男子さん?」
男子(でもまあ、お手くらいで友達になれるなら……)
男子「……」ポンッ
ラフィ「はい。おかわり」
男子「……」ポンッ
ラフィ「おすわり」
男子「……」スッ
ラフィ「おまわりさん」
男子「……」クルクルクルッ
ラフィ「はい、よくできました♪」
男子(なんだこれ)
男子「あ、あの、白羽さん……これに一体何の意味が?」
ラフィ「私、犬が好きなんです♪だから、男子さんにも犬になって貰おうかなって」
男子「は、はぁ……なるほど」
男子(そういえば、犬にメロンパンをあげてたな……)
ラフィ「それじゃあ、このままお散歩をしましょう」
男子「あ、散歩ですか?分かりました!俺がエスコートを……」スッ
ラフィ「あ、ダメですよ男子さん」
男子「え?」
ラフィ「犬なんですから、4本足で歩かないと」
男子「」
男子(マジかぁぁぁあああ!!)
男子「え、そ、それは流石に……」
ラフィ「出来ないんですか?」
男子「うぐっ」
男子(が、我慢だ我慢。これも全ては白羽さんと恋人になるため……)
男子「わ、分かりました……」
ラフィ「あと、散歩中は人の言葉を喋っちゃダメですよ?返事は「ワン」です」
男子「……ワン」
ラフィ「はい♪」
男子(我慢……!我慢……!)プルプル
ラフィ「それじゃあ、お散歩を始めましょう。付いて来てください」ザッザッ
男子「ワン」テクテク
男子(うぅ、手と膝が痛い……)
男子(でも、これを乗り切れば俺は白羽さんの……!)
モブA「あれ?男子と……白羽さんじゃん。何やってんの?」
男子「!?」
モブA「あ、ほら。やっぱり男子だ。お前四つん這いで一体何を……」
男子「」パクパク
男子(マ、マズい!!これは非常にマズい!このままじゃ誤解され……)
ラフィ「あ、男子さんは今、私のために犬になってくれているんです♪」
モブA「はあ!?」
男子「」
男子(さらば俺の平凡なスクールライフ)
モブA「い、犬って……」
ラフィ「犬が好きな私のために、男子さんは身体を張ってくれているんですよ♪」
モブA「へ、へぇ……」ドンビキ
男子(あああやめろ……そんな目で俺を見るな)
ラフィ「ほら、男子さん。挨拶してください」
男子「!?」
男子(まさかここで鳴けと!?)
ラフィ「今の男子さんは、声も犬なんですよ♪」
モブA「え、それってまさか……」
ラフィ「ほら、男子さん。言ってあげてください」
男子「……」プルプル
ラフィ「……男子さん?」
男子「……か」
男子「勘弁してくださいいいいいいい!!」ダッ
ラフィ「あっ、男子さん!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
-翌朝-
ヴィーネ「ええっ!?ラフィも告白されたの!?」
ラフィ「はい。びっくりしました……」
ヴィーネ「ガヴに引き続いてラフィまで……やっぱり天使ってモテるのかしら?」
ガヴ「まー私は別として、ラフィは見た目は美人だからな。告白されることくらいあるだろ」
サターニャ「ふん、こんな腹黒天使のどこがいいんだか……」
ラフィ「サターニャさん?」ゴゴゴ…
サターニャ「ひっ!?」
ヴィーネ「それで、ラフィはなんて答えたの?」
ラフィ「その、最初はお断りしたんですが、「何でもするから友達にしてください」と言われまして……」
ラフィ「なので、犬のマネをしたまま散歩してもらったら、逃げられちゃいました」
ヴィーネ「鬼かお前は!」
ガヴ「そりゃ逃げるわな」
ラフィ「残念です。面白…楽しそうな方だったのに」
ヴィーネ「そう思うならもうちょっと優しくしてあげなさいよ……」
ラフィ「そうですね……でも」ジッ
サターニャ「な、何よその目は」
ラフィ「いえ、なんでもありません」クスクス
ラフィ(「面白い」は……間に合ってますからね♪)
-おしまい-
ラフィエルは告白慣れしてそうなイメージ
HTML化依頼出してきます
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