側近「まあ好きになさってください。どうせやめろと言ってもやるでしょう？」

神「流石私と一番付き合いが長い。わかってるわね」

側近「で、誰にするんですか？」

神「もうあたりはつけているのよ。この子ね」

側近「高校生の男みたいですね」

神「そう！しかもいじめられっ子！この子にいじめっ子を殺せる力を授けてその後破滅の道を進めたいのよ」

側近「いい趣味ですね」

神「ありがとう」

神「じゃあ適当に高尚なこと言って能力授けさせてくるわ」ｼｭﾝ

側近「ええどうかごぶ」

神「ただいま！」

側近「せめて言わせろ」

神「兵は神速を貴ぶ！」

側近「兵じゃねえだろ。将棋で言ったら王じゃねえかお前」

側近「…….で、どんな能力授けたんですか？」

神「シンプルに肉体強化！自分が願えばいくらでも強くなれちゃう！コンクリなんて発泡スチロールのように粉々に！」

側近「ほうほう」

神「あの男の子にはまずいじめられっ子に使えって言ったから殴った瞬間ミンチね！でその能力のせいで色んな人から疎まれやがて人類を絶滅……」

側近「絶滅させんなや」

神「大丈夫！いざとなったら自爆スイッチ押せば消滅するから！流石に人間絶滅させたらつまらないし」

側近「いい性格だな」

神「ありがとう」

神「さてどうなってるのか早速見てみましょう！」

【人間界】

いじめっ子「へへへ。金持って来たよな？」

男「……持って来てません。お金もうないです」


いじめっ子「金がない？……だったら痛い目見てもらわねえとなあ！」

男「！？」

神「よし！そこだ！能力使ってザクロにしちゃえ！」

側近「本当神かこいつ？」

男「……」

神「あら？能力使わなかった？」

いじめっ子「痛いか？金を持ってくる気になったか？」

男「い、いやだ！」

いじめっ子「……殴られ足りねえようだなおい！こいつタコにしちまえ！」

子分達「「「へい！」」」

神「なーるほどみんな近づいてから皆殺しにするのね」

【数時間後】

「な……なんだこいつ？」

「いくら殴っても効いたそぶりも見せやがらねえ！？」

いじめっ子「クソが！」ﾁｬｷ
　
側近「ナイフ取り出しましたね」

神「仕返しマダー？」

いじめっ子「病院送りにしてやらあ！」

ﾄﾞｽｯ

男「……」

いじめっ子「な、ナイフが折れやがった！？」

男「……」ﾒｷｯ

いじめっ子「ヒィッ！！」

側近「能力使いましたね。近くの鉄パイプをへし曲げました」

神「よしやれ！」

男「……」

いじめっ子「や、やめろ！くるな！」

男「……」

側近「振りかぶった」

神「よっしゃ！」

男「仕返しを……」

神「やーれっ！やーれっ！やーれっ！」

側近「うるさい」

子分「あっ！いきなりダンプが目の前に！」

神「！？」

子分「なんてこったいじめっ子と男の方に突っ込んでいくぞ！」

男「！」ﾄﾞﾝｯ

いじめっ子「うわーっ！」

子分「いじめっ子が飛ばされた！これで轢かれないぜ！」

いじめっ子「……！お前っ！まさか」

グシャ

いじめっ子「お、男ーッ！」

側近「いじめっ子助けて轢かれましたね」

神「ナニコレ？なんで都合よくダンプが？これ絶対誰か仕組んでるわ」

男「……」

子分「みろよ！あいつ無傷だ！」

子分「すげえ！」

いじめっ子「……なんで助けた？」

男「いじめられてたけど死んで欲しいほど恨んでない」

いじめっ子「……！」

子分「かっけー！」

子分「マジ男さん漢っすわ！」

男「……」

いじめっ子「悪かったよ……お詫びになんでもしてやるからよ」

男「じゃあ付き合おうか」

いじめっ子「……は？」

男「恋人関係に。OK？」

いじめっ子「いやいや！？俺男だから……」

子分「そうだぞ！いじめっ子はバレバレな男装しているけど本人は完璧な男装しているちょっとアホ入った子なんだぞ！」

子分「そうだそうだ！カツアゲした金をいつかちゃんと返そうとずっと使ってないでいるいい子なんだぞ！」

男「知ってた！」

いじめっ子「」

いじめっ子「……今のナシ」

男「ダメです」

いじめっ子「なんかおかしくないか！俺お前いじめてたんだぞ！？」

男「ご褒美です」

子分「この野郎！いじめっ子はなあ！人を殴ったその日は自己嫌悪で寝込んじまう程ピュアなんだぞ！」

子分「そうだ！本当は男に告るはずだったが紆余曲折あってこうなったんだぞ！」

子分「幸せにしろよ！」

男「勿論さ！」

いじめっ子「」

神「ナニコレ」

側近「私に書かれても」

神「私はスプラッタを望んでいたのに出たのは安い恋愛コメディ。ナニコレ」

側近「重い復讐劇よりいいとは思いますが。ちょっと超展開でしたが」

神「もういい！次！次はコイツ！」

側近「次はサラリーマンですか」

神「リストラされて家族にも逃げられた奴な！今度こそ破滅の道に行くでしょう！じゃあ行ってただいま！」

側近「せめて自分のセリフが終わってから能力授けに行ってください

一旦終わり
ノリ10割で書いております

側近「次はどんな能力を？」

神「知識だ！ありとあらゆる相手を蹴落とす知識をあいつにぶち込んだ！帝王学や独裁者関係もな！」

側近「露骨なピンポイント狙いですね」

神「全知入れると破滅の方向に行かないからな！さーて一体どんな風になってるか……」


サラリーマン「なんか変な女の人がやって着て能力授けるとか行ってたけど本当のようだな……なんか知識が一杯入って着た感覚がする」

神ﾄﾞﾔｧ

側近「うぜえ」

サラリーマン「これならあいつらに復讐を……見てろよ！」

神「やれ！今度こそ天国に連れて行け！」

側近「上がこんなだと知ったらみんな地獄に行くかもな……」

サラリーマン「さてまずは…」

神「あ、長くなりそうだから早送り」ﾋﾟｯ

側近「おい」

社長「……」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

サラリーマン「……」

側近「何年経ったかわからないですがクビにした社長が冷や汗かいてますね」

神「よし！このまま自殺に持って行かせろ！窓からダイブされるぐらいに！」

サラリーマン「詰みです」

社長「……た、頼む！何でもするから！やめてくれ！」

サラリーマン「それは出来ない相談です」

神「やーれっ！やーれっ！やーれっ！」

社長「せめて一手戻してくれ！この通りだ！」

神「やーれ……んっ？」

サラリーマン「一手戻しても別な詰みがあるので終わりですよ」

社長「むむむ……参った！降参だ！しかし将棋強いなあ君！」

サラリーマン「いやいや社長もなかなかで」

社長「イヤミ言うね君」

社長「しかしあの時クビにしてすまなかった。経営不振で何人か切らないといけなかったからな」

サラリーマン「いいえ寧ろ暇が出来たから色んな世界を見る余裕が出来たのです」

社長「まさか君が別会社の社長になって私と業務提携を結ぶとはな……おかげで我が社の業績はうなぎのぼり！サラリーマン様様だな！」

サラリーマン「今思えばクビになったのもこういう運命だったらかもしれませんね」

社長「ははは！所でだね君再婚はどうだい？私の娘とどうだ？」

サラリーマン「いや、私はまだ……」

社長「何をいう！もう半同棲している仲ではないか！私が許す！盛大に祝ってやる！」

サラリーマン「……ありがとうございます」

社長「娘を幸せにしろよ」

サラリーマン「はい！勿論です！」

神「ちっがーう！」

神「何でよ！何で蹴落とす知識与えたらクビにした社長と仲良くなっているのよ！普通復讐して堕ちるのが普通でしょ！？」

側近「バカとハサミは何とやらですね。神は両方当てはまるみたいですが」

神「クソッ、次だ！変わりは何度でもいる！しかも今度はあいつらとは違う！」

側近「誰でしょうか？」

神「街で不良チーム作ってるチンピラよ！暴力行為上等のクズ！能力悪用するの確定！だってバカだから！」

側近「バカって……」

神「次は行ってきた！」

側近「おい能力は言う前だぞ。早すぎにも程がありますよ」