藤原肇「ふたりで酌み交わす、はじめてのお酒」 (35)


20歳の肇ちゃんがPと居酒屋でイチャつく話。ちょこっと肇ちゃんと仲のいいアイドルたちの会話

・独自設定多め
・肇ちゃんとPの関係は前作をお読みいただければ

前作 

 藤原肇「はじめる新しい関係、変わらない想いと共に」
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 藤原肇「ハンズ事務所?」
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【居酒屋】


P「さてと、それじゃあ酒も料理も来たことだし…」


肇「はい!」


P・肇「「乾杯!」」チン


P「いやー、肇と酒が飲める日が来るとはなあ…」ゴクッ


肇「嬉しいです♪」コクッ


P「それにしても、折角のデートが居酒屋なんかでよかったのか?この前の肇の誕生日以来久しぶりに会ったのに」


肇「ええ。お酒が飲めるようになったらPさんと飲みに行ってみたかったんです。いつも楓さんや早苗さんが羨ましかったですから…」


P「…そっか。ありがとう、嬉しいよ。楓さんから聞いてるぞ。肇はなかなかイケる口らしいな?」


肇「おじいちゃんも両親も強い方なので、遺伝なのかもしれませんね」コクッ


P「日本酒をお猪口で、か。和なイメージの肇にぴったりだな」


肇「そういうPさんはカシスオレンジ、ですか。なんだか可愛いです」


P「どうも酒に弱くてな…肇に迷惑をかけないようにはするよ。」


肇「ふふ、いつもお世話になっていますし、迷惑をかけてもいいんですよ?……私も、迷惑をかけてしまうかもしれませんし」


P「え?」


肇「Pさん。私、もしかしたら今日、帰りたくなくなってしまうかもしれません…」チラッ


P「……飲みはじめに言う台詞じゃないなあ」


肇「……ふふ、ですね?」


P(めちゃめちゃドキッとした…)


P「は、肇はさ、ビールとかは飲まないのか?」


肇「ビールやワインも飲みましたが…私はもっぱら日本酒や焼酎をしょっちゅう飲みますね、ふふっ」


P「楓さんみたいなこと言うなあ」


?「お上手♪」


P「…?…まあ、程々にな。肇なら大丈夫だと思うけど。大学とかでもゼミ飲みとかあるんだろう?」


肇「ええ、あまり参加は出来ていませんが」


P「酒で酔わせてあわよくば、なんて事を考える輩がいないとも限らないからな。強い方だからって油断するなよ?」


肇「勿論、わかっていますよ…ところで、それはプロデューサーとしての忠告ですか?それとも、「恋人」としての忠告ですか?」


P「……恋人としての、です……」


肇「…!…そうですか。愛しい「恋人」の忠告ならば、肝に銘じておかなければなりませんね」


P「そうしてくれ…」


肇「…♪」コクッ


P「…」グビッ


肇「…いい響きですね」


P「ん?」


肇「「恋人」って」


P「あ、あまり連呼しないでくれ…」


肇「ふふ、ここは個室ですし、暖簾で顔も見えないから大丈夫ですよ?声の大きさにも気をつけていますし、ふたりきりなら「恋人」と呼んでもいいとおっしゃったのはPさんではないですか」


P「いや、そうじゃなくてな、その」


肇「その?」


P「俺が、恥ずかしいから…」


肇「……ふふ、可愛い人ですね。私の「恋人」は」


P「そのワードを強調するな…!…ズルい女になったなあ。出会った頃は、手が触れ合っただけで顔赤くしてたのに」


肇「あなたがズルい人でしたから。私にもそのズルさが移ってしまったんですよ」


P「そういうものか…」


肇「そういうものです。それにしても、しばらく会わない間に、Pさんも私のアプローチに弱くなりましたね?」


P「肇の20歳の誕生日を一緒に祝った次の日から2か月近くの出張だったからな。ちょっと、油断してた」


肇「…その誕生日に、私をオトナの女にして下さったのは、どこのどなたでしたっけ?」


ガタタッ!!


P「うわっ!?…あ、隣の個室の音か…あー、えーと、その、だな…」


肇「ふふ、私がして欲しかった事、全部してくれましたね?」ズイッ


肇「…最後までずっと手を繋いでくれて、力強く抱きしめてくれて、キスをしてくれて、「愛してる」と言ってくれて…」ボソ…


P「し、詳細に語るな…!耳元で囁くな…!」


肇「…あの時は疲れてすぐ寝てしまって、次の日の朝も恥ずかしくて聞けなかったので今、聞くのですが」


P「……何だ?」グビッ


肇「如何でしたか?私の、味は?」


P「」ブフォッ!!


?「」ブフォッ!!


P「ゲホッゴホ…は、肇、お前急になんて事を…」


肇「…これは単純に気になるからです。「そういう相性も大事」と」


P「誰がそんな事を…」


肇「美紗希さんが…」


P「あんにゃろう…」


肇「Pさん」ジッ


P「……えっと、だな」


肇「…はい」


P「…大変美味しゅうございました」


肇「…え、えっと…あ、ありがとう、ございます…」


P「…それと」


肇「それと?」


P「綺麗だった」


肇「綺麗、ですか?」


P「あの日に限った話じゃなくて。表情も、仕草も、声からも。いつの間にか大人の女性の魅力が感じられて…凄く、ドキッとする…正直、今も」


肇「…そう、ですか」コクッ


P「肇に告白された時に、自分で「肇が成人するまで手は出さない」なんて決めておきながら、何度も理性を保つのが危ない時があったよ。それで肇の誕生日に、今まで我慢してたものが抑えきれなくなってしまったというか…もっと優しくするつもりだったのに、乱暴になってしまったかもしれない…ごめん」


肇「…いえ、とっても、優しかったですよ。改めて「この人を好きになってよかった」と思いました」


P「…そっか」


肇「…そうです」


P「…」グビッ


肇「…」コクッ


P「…肇」


肇「…はい?」


P「その日本酒、ちょっと貰えるか?」


肇「え、でも…大丈夫ですか?」


P「うん。少し、酒の力に頼ってしまいたいというか…」


肇「…?」


P「いや、こっちの話…良かったら、お酌、してくれないか?」


肇「…はい」トクトク


P「お、ありがとう。それじゃあ、お返しに俺からも酌させてくれないか?」


肇「はい、是非」


P「ん…」トクトク


肇「ありがとうございます」


P「それじゃあ改めて乾杯しようか」


肇「そうですね」


P・肇「「乾杯」」チン


P「…」コクッ


肇「…」コクッ


P「…うん、美味しい。やっぱり美人に注いでもらった酒は美味いな」


肇「ありがとうございます…それで、Pさん。先ほどは、何を…?」


P「…うん。あのさ、肇。今度の秋に、帰省するって言ってただろ?」


肇「ええ」


P「それさ、良かったら俺も一緒に行ってもいいかな?」


肇「!はい、勿論!みんなPさんに会いたがってましたし」


P「…確認なんだけど、俺たちの関係ってまだ藤原家の皆さんは知らないんだよな?」


肇「そのはずですが…」


P「今度会った時、きちんと皆さんに話そうと思う」


肇「お付き合いしている事をですか?」


P「うん。本来の関係はアイドルとプロデューサーなんだ。一線を超えてしまったことに対してのけじめをつけなくちゃならないからな」


肇「ふふ、そんなに気負わなくても大丈夫だと思いますよ?私の家族はみんなPさんの事が好きですから。それに何より、私が望んでお付き合いしているんです。驚くかもしれませんが、きっと認めてくれますよ」


P「…「結婚を前提に付き合ってる」って言ってもか?」


肇「はい、けっこ…え?」


P「…」


肇「…」


肇「…」コクッ


肇「…」


肇「…………あの」


P「…うん」


肇「今、聞き間違いでなければ、その」


P「…ああ。「結婚を前提に」って言ったよ」


肇「そ、それってもしかして、プロポー」


P「あー!言うな、言うな!恥ずかしいから!…まあ、勿論、今すぐの話じゃないよ。肇がアイドルとしてやりたい事を全部やり尽くして、引退して…つまり、まだまだ先の話だけど」


肇「はい…!それでも、それでも…!」


P「…念の為に聞くけど、本当に、俺でいいんだな?」


肇「何をおっしゃるんですか!あなたでなければ駄目です。似たような人でも、代わりの人でもない。Pさん、あなたがいいんです」


P「……ありがとう、肇」ナデナデ


肇「んっ…♪頭撫でられるの、久しぶりですね」


P「そうだな…肇をお嫁さんにもらう頃には、俺も三十路越えだろうなあ。もうおじさんだ」


肇「そんな、まだまだお若いじゃないですか」


P「いやー、最近体力の衰えを感じて…って何を話してるんだ俺は」


肇「ふふ、一緒にレッスンに参加しますか?」


P「腰をやるのが目に見えるな…まあ、話を戻すと、そういう事を藤原家の皆さんに正直にお話するよ」


肇「…はい!」


P「俺、肇のおじいちゃんに斬られたりしないかな…」


肇「刀は持っていないはずですが…もしそうなったら、あなたを庇って私が斬られますね?」


P「いや、それじゃ意味ない…って、ああ、前に肇が出てた時代劇の役柄か」


肇「おじいちゃんに電話越しに、言いにくそうな声で「あの大御所俳優のサインが欲しいんだが…」って言われた時は、思わず笑っちゃいました」


P「意外と可愛いところもあるんだな…」


肇「ええ、そういうところは、Pさんと似ているかもしれませんね」


P「俺と?」


肇「深く関わると、可愛らしさが見えてくるところ、です」


P「…俺と肇のおじいちゃんが可愛い、ねえ…」


肇「…それと」


P「ん?」


肇「ずっと前ですが、「肇の結婚式を見届けるまでは死ねない」と言っていた事がありまして…おじいちゃんも、私の幸せを心から願ってくれているんです。私がPさんと一緒にいられる事がどれほど幸せか、きっとわかってくれます」


P「…そっか」


肇「…そうですよ?」


P「…うん、それを聞いて安心した」


肇「ふふ、良かったです…あ、一緒に田んぼの収穫しましょうね」


P「ああ、いつぞやの…うん、そうだな。しよう、一緒に」


肇「楽しみがまた一つ増えましたね」


P「今度はバスタオル持ってかないとなあ」


肇「バスタオル?」


P「どうせ肇がすっ転んで泥だらけになるだろうし」


肇「あ、あれは昔の話です…!」


P「ふーーーーん」


肇「クオリティの低い凛ちゃんの物真似をしないでください…!」


P「肇は意外とおっちょこちょいだからなあ…あ、射的の時も身を乗り出し過ぎて台から落ちそうになってたっけな?」


肇「…っもう!意地悪です!」


P「…」


肇「…」


P「…はははっ!」


肇「…くすっ」


P「何か、付き合う前を思い出すなあ」


肇「ふふっ、そうですね」


P「すっかり素敵な大人の女性になったけど、昔みたいな子どもっぽい肇も、好きだな」


肇「いえいえ、まだまだ子どもです。だから、しっかり私を見ていて下さいね」


P「かしこまりました…あ、それとさ」


肇「はい?」


P「今回は酒に頼っちゃったけど、その、プロポーズする時は、きちんと素面で伝えるから。ロマンチックな場所選んで」


肇「…!」


P「…」


肇「…」


P「…肇。顔、赤いぞ」


肇「Pさんこそ…」


P「俺は、ほら、酒が強くないから…」


肇「わ、私も、少し、酔ってしまったんですよ…」


P「…そっか。そ、それじゃあ、そろそろ出るか」


肇「そ、そうですね……あ、あの!」


P「ん?」


肇「Pさん…私、今夜は、帰りたく、ない…です」ギュッ


P(…袖掴んで上目遣いは反則すぎるだろ…!)


P「…そっか。それじゃあ、俺の家に、行くか?」


肇「…」コクン


P「……俺、我慢出来ないぞ」


肇「……私も、2ヶ月近くも会えなかったんですから。欲張りになってしまうかもしれませんね」


P「…確認だけど、明日はお互いオフだよな?」


肇「…はい」


P「よし…行こう、うん」


肇「あ、あと…!」


P「ん?」


肇「その、帰る途中、腕組みを…」


P「あー、周囲の人気が無くなったらな?」スタスタ


肇「…はい♪」スタスタ



ーーーーーーーーーーーーーーー


早苗「…というわけで、最後までP君と肇ちゃんは隣の個室のあたしたちに気づかずイチャついてたワケなんだけど…」


聖來「す、凄い話を聞いちゃいましたね…」


藍子「私の知らない間に…肇ちゃんが…オ、オトナの階段を…!」


聖來「あー…藍子ちゃんには刺激が強すぎたね、うん。それなりに恋愛経験あってもあの会話はクるものがあるだろうからね」ナデナデ


楓「プロデューサーは、本当に肇ちゃんが成人するまで手を出さなかったんですね」コクッ


早苗「手は出してなかったかもしれないけど、ふたりがラブラブなのはハンズ事務所のみんなとっくに知ってるでしょ。むしろ、よく「付き合ってない」なんて言い張ってたもんだわ」


聖來「Pさんと肇ちゃんの周りの空気感だけ何か違いますもんね」


早苗「それは聖來ちゃんと聖來ちゃんとこのプロデューサーもだけどね」


聖來「な!?アタシとあの人はそんなんじゃないですって!」


早苗「はいはい、ごっそさんでーす」


聖來「さ、早苗さん…!」


藍子「…最近、ますますラブラブですよね、Pさんと肇ちゃん」


楓「そうですねえ…事務所で肇ちゃんが、ソファーで仮眠をしているPさんを膝枕している姿をよく見かけますね」コクッ


聖來「ほ、ほら!アタシはそんなことしてないですし!」


早苗「ふーん…」ジトー


藍子「あと、前から思っていたんですけど、どうして肇ちゃんはPさんが言いたいことがわかるんでしょう?」


早苗「というと?」


藍子「Pさんの仕事を手伝っている肇ちゃんをたまに見かけるんですが、Pさんが「それ」とか「ん」って言っただけで、Pさんが何を言いたいのかわかるみたいで。肇ちゃんに聞いたんですが「ずっと一緒にいれば何となくわかる」と…」


聖來「あー、そういうの何て言うんだっけ?確か、ツー?」


楓「つーか、ツーカーですね?」


聖來「それだ!」


早苗「そういえば、ユッコちゃんに「肇ちゃんもエスパーだったんですか!?」って絡まれてたわね…あたしもこの前凄いもん見ちゃったわ」


藍子「ああ、あれですか」


聖來「何?」


早苗「P君が間違って熱々のやかん触って火傷しそうになってたのよ。そしたら、すかさず肇ちゃんがP君の手を取って」


藍子「手をフー、フーって…」


早苗「流石にP君も恥ずかしがってすぐにやめさせてたわね」


聖來「…何か、さっきから話を聞いてるともはや、恋人っていうより…」


楓「夫ー婦ー、ですね♪」コクッ


早苗「…」


聖來「…」


藍子「…」


早苗「…あー!何か口の中が甘いわ!ハチミツと砂糖をぶち込まれたみたい!…決めた!」


聖來「?」


早苗「今日はこのまま飲み明かすわよ!」


楓「!オールですかっ?」キラキラ


早苗「惚気を散々聞かされて、何だかわからないけど無性に飲み明かしたい気分なの!」


聖來「アタシたちが勝手に聞き耳立ててただけで、別に聞かされたわけじゃ…」


早苗「問答無用!聖來ちゃん、藍子ちゃん、あんたたちも付き合いなさい!」


聖來「ええっ!」


藍子「私たちもですかっ?」


早苗「明日はみんなオフか夜までお仕事ないでしょ!ウラは取れてんのよ!さあ、二軒目よ二軒目!今日は朝まで飲み明かすわよ!!」グイグイ


楓「おーっ♪」


聖來「アタシもお酒強くないのにいいぃ…」ズルズル…


藍子「あ、あはは…」


藍子(…肇ちゃんとPさん、とっても幸せそうだったなあ…ちょっとラブラブすぎな時もあるけど)


藍子(…肇ちゃんの相談に乗ったのが懐かしいな…)



肇『藍子ちゃん…相談があるの…』


肇『私は、アイドルだからっ…この想いを、封じ込めなきゃいけないのかなぁ…?』


肇『…イヤだよぉ…こんなに好きなのに、諦めたく、ないよぉっ…!』ポロポロ


肇『…ありがとう、藍子ちゃん。私、自分の想いをPさんに正直に伝える。正々堂々、この恋を終わらせるからー』




藍子(…正直、肇ちゃんがPさんを好きなのがバレバレだったみたいに、Pさんも肇ちゃんが好きなのは結構わかりやすかったけれどー)


藍子(ー真っ直ぐに相手が好きだからこそ、それに気づけなくて。想いを素直に口に出せなくて、遠回りして。それでもきっとそれは、ふたりにとって価値のある遠回りで…恋って、いいものなんだろうなあ)


藍子(…改めて、おめでとう、肇ちゃん。結婚式には呼んでくださいね♪)


肇ちゃんは絶対に色っぽい女性になると思うんです。あと楓さんは肇ちゃんを可愛がりそう。いつかふたりの会話も書いてみたいです。
清純美少女の肇ちゃんや藍子ちゃんや楓さんが好きです。でも元気いっぱいなお姉さんの聖來さんや早苗さんも好きです(浮気性)
次は肇ちゃんとPの藤原家の帰省を投稿する予定です。日はしばらく空きますが、よろしければお付き合いください。

それでは、今回もお付き合い下さりありがとうございました。

えんだぁぁああああ!

いやあああああああ!!

アカン…読んでるだけで糖尿患いそうだわー
甘々過ぎて糖分いらないわー

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