藤原肇「はじめる新しい関係、変わらない想いと共に」 (37)


18歳の肇ちゃんのバレンタインデーの物語

・独自設定多め
・Pと肇ちゃんの恋愛です

よろしくお願い致します。

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【事務所】


P「…」カタカタ


P(…流石はバレンタインデー。ウチのアイドルたちもイベントで大忙しだ)カタカタ


P(そして、その打ち上げと報告書で俺も大忙し、と。今年も事務所でひとり寂しく徹夜だなあ…)カタカタ


P(疲れた体に、アイドルたちからもらった(義理)チョコとこたつの温もりが沁みるぜ…)カタカタ


P(もうちょいでひと段落するかな…あ、そういえば、今日はあいつに会えなかったな…遠征ロケか)カタカタ


P(流石に寮に着いた頃かな…肇)


ガチャッ


P「え、こんな時間に誰が…」クルッ


P「…は、肇?」


肇「はい、夜分遅くまでお疲れ様です。Pさん」


P「…」


肇「あ、こたつ暖かそうですね。私も失礼していいですか?体が冷えてしまって…」スタスタ


肇「…」モゾモゾ


P「…」ジッ


肇「…?」


P「…」グニグニ


肇「っ!?いふぁいれすいふぁいれす…!」


P「…肇」グニグニ


肇「ふぁ、ふぁい」


P「どうして頬っぺたをつねられたのか、わかるか?」パッ


肇「…私の頬っぺたが柔らかそうだったから…?」


P「確かにめっちゃもちもちしてたけど。そうじゃなくて」


肇「…あ!手洗いうがいをせずにこたつに入るのはよくありませんでしたね。失礼します」スタスタ


P「…」


肇「…」スタスタ


肇「…」モゾモゾ


肇「…正解、ですか?」


P「予防的にはな。そうじゃなくてさ。今、何月何日の、何時か言ってごらん」


肇「…2月15日の24時30分です」


P「年頃の女の子が、しかもこんなに可愛いアイドルが、深夜に外を出歩くのがどれだけ危険かわからないのか?地元ならともかく、ここは東京なんだぞ?肇に何かあったらどうするんだ!!」


肇「……すみません」シュン


P「…こっちも、ごめん。声、荒げて。でもな、本当に自分の身を大切にしてほしいんだ。もしも肇に何かあったらご両親やおじいちゃんに申し訳が立たないし、俺だって…」


肇「…俺だって?」


P「…プロデューサーとして、心配してるんだからな」


肇「…プロデューサーとして、ですか…」


P「…ああ」


肇「…すみませんでした。私、アイドルとしての自覚が足りなかったようです。一応、事務所の近くまでロケバスで送ってもらったのですが、今後はこのようなことのないようにします」


P「…うん。わかってくれてありがとう」


肇「…いえ」


P「…それで、この後だけど」


肇「…はい」


P「終電はもう無いし、俺も打ち上げで酒飲んじゃってさ、車も出せないから今日はシャワー浴びて仮眠室で寝るといい。明日はオフだからゆっくりできるだろ?」


肇「はい、明日は大学の授業も無いので…ですが、もう少しだけ、ここにいてもいいですか?」


P「まあ、別にいいけど。ただひたすら俺がPCと睨めっこしているのしか見れないぞ」


肇「構いませんよ。Pさんの仕事姿、私、好きですから」


P「…そっか」


肇「ふふっ、そうです」


P「じゃあ遠慮なく…」


P「…」カタカタ


P「…大学は、どうだ?順調か?」カタカタ


肇「ええ。毎日がとっても楽しいです。高校ではお仕事の都合上、部活に入らなかったのでサークル活動が新鮮で」


P「そりゃ何より。陶芸サークルがある大学選んでたもんなあ」カタカタ


肇「陶芸が好きな同世代の方がいるのがとても嬉しくて…人数は少ないですが皆さん優しい方ばかりでとてもリラックスできます」


P「陶芸が好きな子って落ち着いてる子が多そうだもんな。何となくだけど……あー、ところで、そのサークルって男子はいるの?」カタカタ


肇「いえ、女子が数人の小さなサークルですので。私の大学の男子は全体的に文化部員は少ないみたいですね」


P「…ふーん…そっか…そっか」カタカタ


肇「でも、どうしてそんなことを?」


P「いや、何となくな」カタカタ


肇「何となく、ですか」


P「うん…」カタカタ


肇「…」


P「…」カタカタ


P「…な、懐かしいなあ、大学。授業をサボりがちだったせいでレポート提出がいつもギリギリでなあ」カタカタ


肇「…どう乗り切ったんですか?」


P「飲み代奢りの条件で友だちに助けてもらってたよ」カタカタ


肇「なるほど…」


P「あ、レポートといえばPCは使いこなせるようになったか?ちゃんとウィンドウは開けるか?」カタカタ


肇「そ、その件は忘れてください…」


P「PCの使い方を教える時に「ウィンドウを開いてごらん」って言ったら事務所の窓開けるんだもんなあ」カタカタ


肇「は、恥ずかしいですから…!」


P「はは、面白かったのに…ふう、こんなもんかな」


肇「あ、お仕事終わったんですか?」


P「厳密にはもう少しあるけど、仮眠してからだな」


肇「そ、そうですか……あの」


P「ん?」


肇「もう少し、もう少しだけ、お話、しませんか?」


P「え…でも、もうこんな時間ー」


肇「…」


P「…」


肇「…」ジッ


P「…ああ、いいよ」


肇「!…ありがとうございます!」パアッ


P「…癒されるなあ」


肇「え?」


P「肇の笑顔。普段大人びてる肇がにこっと笑うとさ、年相応の子どもっぽさというか、嬉しそうな感じがこっちにまで伝わってきて、可愛くて癒されるなあって思ってさ」


肇「…ズルい人ですね」


P「え?」


肇「Pさんはいつも私が嬉しくなることを言ってくれます。流石、私の「プロデューサー」ですね」


P「は、肇?」


肇「あ…すみません。別に、他意はないのですが…」


P「あ、うん。勿論。わかってる」


肇「…まるで、子どもみたいですね、私。大学生になったのに、ちっとも大人になれなくて…すみません」


P「まあ、多感な時期だしな…あとさ、そりゃあまだまだ子どもっぽいところもあるけど、肇はしっかり大人に近づけてると、俺は思うぞ?」


肇「え…?」


P「ずっと側で一緒に歩んできた俺だからわかるよ。今の肇は、アイドルとしても、ひとりの女性としても、出会った頃よりもっと、ずっと、素敵だ」


肇「…」


P「この前な、宣材写真とかプロフィールの更新に伴って改めて今まで撮ってきた肇の写真を見返してみたんだよ。それでさ、「ああ、この子はどんどんアイドルになる前に見ていた夢のその先へ歩み続けてるんだなあ」って思ってさ。こっちこそ置いてかれないようにしないとなあって」


肇「そ、そんなことは…!」


P「写真だけじゃない。肇にもらった器たちを見ればわかるよ。藤原肇という器はどんどん大きく、彩りを増していってる。陶芸に詳しくなくても、それはわかる。作り手の成長が器に表れてる」


肇「Pさん…」


P「「憧れに向かって歩き続けている」いつか肇はそう言っていたな。それは、今でも変わらないか?」


肇「…はい!」


P「肇は、どんどん成長して、前に進んでるよ。アイドルとしても、女性としてもな。俺が保証する。だから、自信持て!」


肇「…ありがとうございます、Pさん」ニコッ


P「…うん。やっぱり笑ってる顔の方が素敵だよ。さて、すっきりしたところでそろそろ寝ようー」


肇「Pさん」


P「ん?」


肇「寝る前に、ひとつ聞いても?」


P「…ああ」


肇「何故、私がこんな時間に事務所に来たか、お気づきですか?」


P「…えっと、忘れ物か?」


肇「…」プクー


P「…すまん。もしかして、チョコを俺に…?」


肇「そうです。大正解です。どうしても、バレンタインデーが終わってしまう前にお渡ししたかったものですから…結果としては、過ぎてしまいましたが、これを」


P「おお、これは手作りチョコか。ありがとう、肇。本当に嬉しいよ」


肇「こちらこそ、ありがとうございます…それとですね、私なりに、けじめをつけておきたかったんです」


P「けじめ?」


肇「…Pさん」ジッ


P「う、うん」


肇「好きです」


P「…!」


肇「私、藤原肇は、Pさん。あなたのことが好きです。勿論、プロデューサーとして。そして、それ以上に、ひとりの男性としてです」


P「…」


肇「あなたにオーデションで選んでもらって、今日まで共に歩んできて…私はあなたに憧れて、尊敬していました。私たちを輝く舞台に導くために陰で必死になって支えてくれてる。私たちの成功を自分の事のように喜んでくれる。何て素敵な人なんだろう、と…ライブの後、いつも声が枯れて、目が赤くなっていましたね。ずっと不思議だったんですが、最近になってようやくわかったんです。舞台裏から、声が枯れるほど、私の名前を呼んでくれていたんだって。たくさんのファンの方たちの前で歌う私の姿を、涙を流して喜んでいてくれたんだって」


P「…むしろ今までよく隠し通せたもんだと思ってたよ…」


肇「…ふふ、ですね。ですが、出会ってから1年ほど経った頃です。あなたに対して、憧れと尊敬の他にもうひとつ、別の感情が私の中に生まれていたことに気が付いたんです」


P「別の、感情…」


肇「あなたに褒められた時、あなたが笑ってくれる時、嬉しくて、嬉しくて、胸の奥が震えました。「もっともっと、あなたに微笑んでいてほしい」と。「私を見てほしい」、と……あなたの顔が見れない時、あなたが悲しそうな時、胸の底に鉛が落ちるような感覚に襲われます。しばらくしてわかったんです。ああ、これは恋なんだって。私は、プロデューサーとしてだけではなく、ひとりの男性としてのあなたに惹かれているんだって」


P「肇…」


肇「その事に気づいた時、最初はこの想いを封じ込めようとしました。アイドルとプロデューサーなのだからと。でも、そうしようと思えば思うほど胸が苦しくて、あなたが愛しくて、どうしようもなくなって…実はこの事、何人かに相談したんです」


P「…」


肇「ちひろさんに、聖來さん、楓さん、早苗さん。あと、藍子ちゃんにも…相談とは名ばかりの、私が悩みを一方的に吐き出していただけかもしれませんが…それで、決めたんです。この想いをあなたに正直に伝えよう。きちんとこの恋を、正々堂々終わらせようって」


P「…」


肇「私、不器用ですから。自分では隠せていたつもりでも、あなたに恋をしていたこと、自然とアプローチをかけていたことはお気づきだったと思います。皆さんが言うには「わかりやすい」らしいですし…アプローチをかけた時にPさんはいつもうまくかわしていましたね。きっと、ご迷惑だったでしょう?仕事のパートナーとしての相手に、恋心を抱かれて。それでも、私を傷つけまいとして、私の想いに気づかないフリをしてくれて」


P「…」


肇「私の我が儘なのを承知で、もう一度言わせてください。Pさん、好きです。あなたから見れば子どもの戯言かもしれませんが、藤原肇が生きた18年間に誓って、心からの想いです」


P「…」


肇「…最後まで聞いていただいてありがとうございました。もし、Pさんがよろしければ、これからも私をプロデュースしていただきたいです」


P「…肇」


肇「すみません、我が儘ばかり…もし…私の担当を降りたいとおっしゃるのなら、甘んじて、受けます…もとより覚悟のー」


P「…肇!!」


肇「は、はいっ!」ビクッ


P「あー………あーーーーー!!チクショウ!!!!俺のバカヤロウ!!!!!!」


肇「Pさん…?」


P「ふーーじーーわーーらーーはじめえええええ!!!!!!!」


肇「は、はいっ!?」


P「こたつから出てそこへなおれい!!!!!」モゾモゾ


肇「は、はい!!」モゾモゾ


P「俺と向き合え!!!!!」


肇「向き合いました!!」


P「」ガシッ


肇(か、肩を掴まれて…!見つめられて…!?)


P「…」ジー


肇「あ、あの…」


グイッ


肇「え!?」


トサッ


P「…」ギュウウウウ


肇(だ、抱き寄せられて、Pさんの胸に頭を埋められて、抱き締められて…!?)


P「…」ギュウウウウ


肇(どうしよう…鼓動がどんどん早くなって収まらない…!)ドキドキ


P「…肇」


肇「は…はい?」


P「俺はさ、割と動じない性格だと自負してるんだ」


肇「そ、そうですね…」


P「そんな俺が動じる時は、例えば寝坊した時、仕事でデカいミスをした時、それとー」


P「ー意中の女性に、告白された時だ」


肇「え…」


P「…そこで聞きたいんだけど、俺の胸の鼓動、どうなってる?」


肇「あ…」


ドキドキ、ドキドキ…


肇「…すごく、早く、大きく、脈打っています…」


P「…これが俺の、肇への想いだよ」


肇「Pさん…!?」ガバッ


P「あー、顔上げるな!恥ずかしいから………俺もさ、いつの間にか肇に惹かれていたんだ。勿論お前のアプローチにも気づいていたよ。わかりやすいからな…迷惑なわけない。嬉しかったさ。こんなにも素敵な女性が自分を好きでいてくれるんだぞ?誰よりも努力して、夢の先に手を伸ばし続ける肇の姿に、俺はいつの間にか、アイドルとしてだけじゃなく、ひとりの女性としての肇に惹かれていたんだよ。肇は俺の事、憧れて尊敬してるって言ってくれたけど、俺だってそうさ」


肇「Pさん…」


P「…でも俺は、心のどこかで肇の想いに応えるのが怖かったんだ。俺たちプロデュ―サーはアイドルに新しい世界を見せてやれる。その代りに、学校やクラスメートに部活。そんな誰しもが送る当たり前の青春を犠牲にさせてるんだ。もし、肇の想いが一時の勘違いだったなら。アイドルになる前に過ごしていた日常の世界に目がいかなくなってしまったせいで生まれた幻想だったなら。そう考えると、ずっと勇気が出なかった。肇を傷つけるかもしれないことは、肇の人生を壊すかもしれないことは、できない。俺はそうやって言い訳を作って、肇の想いを踏みにじって、気づかないフリをしていた。自分の事ばかり考えてた…肇はこんなにも俺の事を想ってくれていたのに……本当に、本当に、ごめん」


肇「…」ギュウ


P「…こんな俺でも、まだ、好きでいてくれるのか、肇?」


肇「…あなたはやっぱり、優しい人ですね。私の方こそ、自分の事で精一杯で……Pさん?」


P「…何だ?」


肇「私のこの想いは、決して変わりません…頑固な性格ですから。たとえ何があっても、好きです。Pさん」


P「………そこまで想いを真っ直ぐに伝えられたら、堪らなくなるだろ…あんなに怖かったはずなのに、俺の本心を、真っ直ぐに肇に伝えたくて、堪らなくなるだろ……」ギュウウウウ


肇「…聞かせてください、Pさん」


P「ありがとう、肇……俺も、肇が好きだ。ひとりの女性として」


肇「…!…Pさん!Pさん!!」ギュウウウウ


P「…肇」


肇「あぁ…!あぁ……!私、今、幸せです……!!」ギュウウウウ


P「ああ、俺もだ…」ナデナデ


肇「ぜっ…絶対にっ……な、泣かないって…決めていたのに……!うれ、しくてっ…涙が、溢れてっ………!!」


P「…いいよ。好きなだけ泣いてくれ。俺の胸でよかったらいくらでも貸すから」


肇「…は、はずかしい、のでっ……か、顔…見ないで…くださいね……?」


P「ん。わかった」


肇「わあっ…!わあぁぁっ……!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

P「……落ち着いたか、肇?」ナデナデ


肇「は、はい…お見苦しいところを…」


P「そんなことはないさ。可愛かったぞ?」


肇「…本当に、ズルい人ですね」


P「はは、褒め言葉だと受け取っておくよ」


肇「…ふふっ、それにしても、お互い随分遠回りをしてしまいましたね?」


P「お互い不器用なんだろうなあ…」


肇「…あ、あの…私たち、「恋人」になったんです、よね…?」


P「…そうだな」


肇「…!そ、それでは早速…!」ガバッ


P「は、肇?」


肇「もしもPさんと結ばれたらしたかったこと、して欲しかったこと、たくさんたくさんあるんです!まずは、恋人繋ぎ、次に腕組み、次にー!」


P「肇!?どうしたんだおい!?」


肇「ーそして次にキスをして、さ、最後は…!」


P「ストーープッ!!落ち着け肇!!」ユサユサ


肇「…ハッ!?」


P「…そんなに色々妄想してたのか…日菜子かお前は」


肇「想いが溢れてしまって…それと、Pさん?」


P「ん?」


肇「「恋人」の前で他の女の子の名前を出すのはダメ、ですよ?」


P(あれ?肇ってこんな娘だっけ?)


肇「ふふ、早速ですが今週末はふたりともオフでしたよね?デ、デート、しませんかっ?前から一度Pさんと行ってみたかった場所があって…!ああっでも陶芸デートも捨てがたい…!」


P(ま、まずい、恋愛経験の乏しさと今までの反動で完全に暴走してる…!)


P「は、肇!」


肇「はい!」キラキラ


P「(イノセントな目で見てくるなあ…)あー、その、だな。もう少し、段階を踏まないか?」


肇「段階、ですか?」


P「うん。どうにも肇は「恋人」という言葉の魔力にやられてしまってるみたいだ。勿論、気持ちはわかるけど、このままだと肇が暴走してふたりきりの時以外にもやらかす未来しか見えない」


肇「そ、そんな…!」


P「だからさ、一度「恋人」手前の、そうだな、「プロデュ―サーとアイドル以上恋人未満」みたいなところからはじめないか?」


肇「な、何ですかその「友だち以上恋人未満」のような…」


P「最初は、そうだな、周囲の見え方的に「仲のいいプロデューサーとアイドル」位から始めてちょうどいい距離感と接し方を探すんだ。勿論、俺の肇への想いは変わらないけども。それができるまで、ふたりきりの時でも控えるべきことは控えた方がいいと思う」


肇「それは、具体的にどういう…」


P「まず、「恋人」と名乗るのは禁止」


肇「…それは、まあ…アイドルですし…」


P「まあ、デートはそう言わなければ細心の注意を払った上で遊びに行くのはいいとして、ふたりきりの時に手を繋ぐ、ぐらいが限度かなあ…」


肇「て、手を繋ぐまでですか!?」


P「うん」


肇「腕組みやキスは…!?」


P「まあ、お互い落ち着いてきたらだな…肇だけじゃなくて、俺も正直、浮かれて行くとこまで行っちゃいそうで怖いんだよ…」


肇「わ、私は…Pさんが望むなら、行くとこまで行っちゃっても構いませんが…」チラッ


P「………………………いや、駄目だ!」


肇「今、悩みましたよね?」


P「悩んでない」


肇「…せめて」


P「ん?」


肇「せめて、キスだけでも(低音)」


P「武内さんの真似をしても駄目」


肇「そんな殺生な!」


P「…決めた!肇が成人するまで絶対に手を繋ぐ以上のことはしない!!」バーン!


肇「そ、そんな…」ガーン!


P「…」


肇「…」シュン


P「…2年くらい、あっという間だろ?」ナデナデ


肇「それはそうかもしれませんが…私に飽きたりしませんか?」


P「しないしない」ナデナデ


肇「…わかりました」


P「わかってくれたか」


肇「私、もっともっと頑張って、アイドルとしても、女性としても魅力的になります!Pさんが思わず手を出したくなるくらいに!」


P「…頑固だなあ」


肇「ふふ、ご存知のはずですよ?私はおじいちゃん譲りの頑固者なんです」


P「…ああ、そうだったな」ナデナデ


肇「ふふ……あ!そういえば、チョコ!」


P「ん?ああっすっかり忘れてた!…お、よかった。溶けてない。それじゃあ、早速ー」


肇「あ、あの!」


P「ん?」


肇「もう一度、チョコを渡し直したいんです…先ほどは、正直、心中それどころではありませんでしたから…今度は心を込めて、しっかりと」


P「…ああ。お願いするよ」


肇「はい!……では、Pさん」



肇「丹精を込めて作った品です。私の、ずっと変わらないこの想いに、触れていただけたら…!」


肇ちゃんのイチャラブものがもっと見たいです。今年こそは声を!
お付き合い、ありがとうございました。

あ、見直したら最後のセリフの改行ミスってますね笑
近いうちに続編を投稿させていただく予定ですので、改めてよろしくです。

肇ちゃんのイチャラブが読めて嬉しい。

けど、早朝のと同じなのに何で立て直したん? あと、そっちに付けてた酉は使わないの?

>>31
トリップを付けてから気づいたのですが、既に同じトリップでアイマスSSを書いていらっしゃる方がいたので…
何分、ネットの使い方が不慣れなので事前に色々調べておくべきでしたね。ご指摘、ありがとうございます。

こ、これでよいのでしょうか…インターネッツは難しいですね…
続編はもう下書きそのものはあるので明日か、明後日辺りには…!

それでは、また!

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