【ガルパン】優花里「昨日、夢を見たんです」 (22)

沙織『ちょっとゆかりん何やってるの?』

沙織『今日は戦車祭りだよ!』

沙織『いやっふぉお!西住サイコーッ!!』

沙織「え?だから何?」

優花里「戦車です、木彫りの」

麻子「元ネタがわかりづらい」

華「あ、あの、そろそろ現実を見て、みほさんをどうするか考えるべきではないでしょうか?」

みほ「わーい!たーのしー!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1489417411

沙織「まずみぽりんはどうしてあんなことになってるの?」

優花里「それがですね」

~回想~
みほ「ねぇ、優花里さん。『けものフレンズ』ってアニメ知ってる?」

優花里「え?はい。話題になってますよね。動物園に行く人が増えたとかなんとか」

みほ「そうなんだ....。面白いのかな?」

優花里「さぁ?話題になってるくらいですから面白いんじゃないですか?」

みほ「そうなんだ。ねぇ、よかったら一緒に見ない?」

優花里「はい!西住殿とならなんだって面白いですから!!」

~回想終わり~

沙織「え?終わるの?!」

優花里「は、はい。それで、西住殿とそのアニメの鑑賞会をして、終わったらこうなっていました....」

麻子「恐ろしいな、そのアニメ」

華「狂気を感じます.....」

優花里「い、いえ、いたって普通の幼児向けアニメだったんですが」

みほ「わー!すごーい!」

麻子「と、言うわけで、サブカルチャーに詳しい(と思われる)猫田さんにきてもらった」

ねこにゃー「ぼ、ぼくでよければ....」

沙織「それで、みぽりんはどうしてあんなことになっちゃったの?」

ねこにゃー「た、たぶん一時的にIQが低下して物事を肯定的にしか捉えられなくなる『じゃぱりしょうこうぐん』にかかってしまったと思われます」

華「じゃぱり症候群ですか?」

ねこにゃー「ぼ、ぼくも噂でしか聞いたことなくて詳しくは知らないんだけど....真面目で普段から苦労してる人が一時的に悩みから解放されて、何も考えられなくなるらしくて.....」

沙織「みぽりん、戦車道のこととかでずっと悩んでるもんね」

麻子「そうだな、黒森峰から転校してきたくらいだものな」

華「そうですね。大洗に戦車道はありませんからもう悩まなくて済むと思ったのですが」

優花里「え?去年復活して.....」

沙織「もうすぐわたしたちも二年生だもんねぇ」

麻子「新しい学校に来たばかりで不安に思うことが多かったのかもしれないな」

優花里「え?」

優花里「あの、ちょっと待ってください」

華「どうかされたんですか?」

優花里「い、いえ、あの、我々は今何年生でしょうか?」

沙織「へ?来月から二年生だから二年生でしょ?」

優花里「え?」

沙織「え?」

優花里「......そ、それでは我々はどこで知り合いになったんですか?」

華「それは、戦車道の授業ではないでしょうか?」

優花里「でもさっき戦車道は大洗にないと言ってませんでしたっけ?」

麻子「だから、復活するんだろ?大洗の廃校を回避するために」

沙織「そうそう。これから大変だよねぇ」

華「みほさんに無理やり戦車道を履修させようとする生徒会と揉めたり、戦車を探したり、あんこう踊りを踊らされたり」

麻子「その苦労を考えると西住さんがああなってしまうのも無理はないな」

優花里「え?え?えぇっ?!」

沙織「どうしたの?顔色悪いよ?」

華「どこかお体の具合が悪いんですか?」

麻子「大丈夫か?秋山さん」

優花里「え?だって我々は今こうして.....んん?」

みほ「大丈夫?ひょっとして自分がなんのフレンズだかわからないの?」

優花里「フレン....ズ?」

優花里「わたしは一体....ここはどこ?わたしは誰?うぅ....思い出せない.....」

麻子「大変だ!秋山さんもじゃぱり症候群に.....っ?!」

優花里「それで、わたしはなんのフレンズなんでしょう?」

沙織「普通にヒトじゃダメ?」

華「それはネタバレになってしまうのでは?」

みほ「うーん、おっきなカバンを背負ってるし、カバンちゃんっていうのはどうかな?」

麻子「そしてなんのひねりもなくストレートにきたな」

優花里「まぁ、西住殿のかばん持ちのようなところもありますし」

みほ「それじゃあ、なんのフレンズだか調べるために図書館に行こうよ!」

優花里「図書館ですか?」

みほ「うん!図書館に行けば知らないことがいーっぱいわかるんだよ!」

麻子「と、言うわけで図書室にやってきたわけだが」

沙織「あ、じゃぱりバスとかのくだりはやらないんだね」

華「てっきり戦車に乗るものだと思っていたのですが.....」

麻子「肝心の戦車がまだないんだから仕方がないな」

沙織「戦車車庫で見つけて動かすには~とか、いろいろやれるのにぃ」

杏「やぁやぁ、よくきたねぇ」

優花里「角谷殿!どうしてここに?」

杏「いやぁ、西住ちゃんと秋山ちゃんがなんのフレンズか聞きたいって聞いてね」

みほ「なるほど」

優花里「それで、わたしたちはなんのフレンズなんでしょうか?」

杏「そうだねー、西住ちゃん達はねぇ、かぁしま」

桃「はっ!西住、お前は......」

みほ「わたしは一体なんのフレンズなんですか?」

桃「お前は、戦車に乗るのが得意なフレンズだっ!」

みほ「え?戦車?」(目から光が消える音)

沙織「あれ?知りたいのってみぽりんじゃなくてゆかりんがなんのフレンズかじゃなかったっけ?」

麻子「しまった!これは生徒会の罠だ!」

柚子「西住さん、その、いろいろあったのは分かるけど、来年の選択授業は戦車道を取って欲しいの」

みほ「この学校に戦車道はないはずじゃ.....」

桃「来年から復活することになった」

みほ「そんな.....」

杏「ま、そう言うわけだからさ、よろしくね西住ちゃん」

優花里「あ、あの!」

桃「どうした?秋山」

優花里「結局わたしはなんのフレンズなんでしょうか?」

桃「それはだな.....」

優花里「それは......?」

桃「.......」

優花里「.......」

桃「......犬だっ!」

優花里「い、犬っ?!」

柚子「桃ちゃん適当すぎ.....」

桃「桃ちゃんと呼ぶなっ!」

みほ「戦車道......」ずーん

優花里「犬......」ずーん

麻子「二人ともすっかり落ち込んでしまったな」

沙織「わたしはなんのフレンズって思われてるんだろう?」

華「ゼクシィ、ですかね」

麻子「やだもー」

沙織「わたしのセリフ取らないでよ!もうやだーっ!」

梓「隊長!元気出してください!」

あゆみ「そうですよ!きっと楽しいですよ、戦車道!」

梓「わたしたち!絶対に逃げ出しませんから!」

あゆみ「逃げ出したら三突の沈んでる池に沈めてもらってかまいませんから!」

みほ「澤さん、山郷さん.....」

優花里「あんなこと言って大丈夫なんですかね?」

数ヶ月後

あゆみ(池の中)「」バーン!

みほ「わーい!たーのしー!」

優花里「わー!すごいです西住殿ぉ!」

沙織「うーん、この二人どうしよう?」

華「4月まではこのままでも大丈夫ではないでしょうか?」

沙織「あれ?そう言えば麻子は?」

華「さぁ?今日はまだお見えになっていないようですが」

沙織「もー!また寝坊?」

沙織「あたし、麻子の事起こしに行ってくるね!」

華「はい、お気をつけて」

沙織「麻子ーっ?いるんでしょ?ちょっと麻子ーっ!?」

麻子「うぅ....沙織か.....もうこんな時間か....。眠い。今日はもう寝るか......」Zzz

沙織「もーっ!麻子いるじゃん!!」

麻子「うわっ!びっくりした!」

沙織「部屋も散らかしっぱなしだし....ほら、起きて!学校遅刻しちゃうよ!」

麻子「もう遅刻だろ」

沙織「ほら、そんなこと言わないで!あの天使みたいだった麻子はどこ行っちゃったの?」

麻子「そんなわたしは存在しないだろ」

沙織「えー?」



麻子「学校なら一人で行ってくれ。わたしは今日休みだと聞いた」

沙織「誰が言ったのよそんなこと」

麻子「とにかく、わたしは眠い。今日は休む」

沙織「もー、そんなこと言って、留年しておばあに怒られても知らないからね!」

バタン

麻子「....フン、沙織も甘いな」

麻子「おばあに怒られるくらいのことで......」

麻子「怒られるくらいのことでわたしが学校に、行く、とでも」着替え中

麻子「思ってるのか?」カーテンバーッ!

麻子「でもまぁ、今日は気も向いたし、言ってやらんこともないか」

麻子「......」

麻子「めんどくさいな」

麻子「仕方ない、戦車に乗って行くか.....」

麻子「......」

麻子「しまった!?戦車に乗るのは来月以降だった!」

麻子「めんどうだが歩くしかないか......」

麻子「あぁ、学校なんて廃校になってしまえばいいのに....」

妙子「きゃーっ、遅刻遅刻っ?!」

ドンッ

妙子「アイタタタタ、ごめんなさい」

麻子「」

妙子「だ、大丈夫ですか?!」

妙子「......し、死んでる!?」

みほ「わーい」

優花里「たのしいですね!西住殿!」

麻子「すごーい」

華「大洗一の頭脳、冷泉さんのIQが大変なことに.....」

妙子「ほ、ほんとうにごめんなさい!」

沙織「なんか一時的に遅刻しなくなったし、少し結果オーライかも。状態は置いといて」

麻子「さおりー!おなかがすいたんだよ!」

沙織「あれ?麻子なんか方向性違わない?」

麻子「さおり、さおり、さーおり!」

華「10万三千冊の参考書を記憶していそうですね」

沙織「やだもー!不幸だーっ!」

みほ「わーい!」

沙織「たーのしー!」

麻子「沙織のご飯はとっても美味しいんだよ!」

優花里「流石です、武部殿!」

華「未来のあんこうチームが大変なことに.....」

まほ「どうしてこんなことになっているんだ?」

華「あなたはみほさんのお姉さんの....」

まほ「五十鈴さんだったかな?まだ面識はない時期だったと思うが」

華「そうでした。私としたことが.....」

まほ「さて、みほの様子を見に来てみればこれは一体どういうことだ」

華「はぁ、それがかくかくしがじか」

まほ「マルマルモリモリということか」

華「このままでは私もああなってしまいそうで」

まほ「ふむ、それは困ったな」

まほ「とにかく、みほをこのままにはしておけないな」

華「何か良い方法があるのですか?」

まほ「みほは今、西住流成分が不足している状態だろう?」

華「西住流成分?ですか?」

まほ「そうだ。戦車道から逃げ出したのは、西住流成分が足りていないからだ」

まほ「つまり、弱い戦車で、親しい友人に囲まれ、戦車道がない学校で暮らせば、西住流への感謝が芽生え、家元Xに感謝するということだな」

華「......はい?」

まほ「家元がそれを望まれる!家元は偉大な....たわばっ!」ガンツ

華「ど、どうしましょう。私うっかりみほさんのお姉さんというオチを気絶させてしまいました.....」

みほ「わーい!」

沙織「たーのしー!」

まほ「すごーい!」

優花里「プレイリー式挨拶であります!」

麻子「さすがに気分が高揚します」

華「どうしましょう、だんだん事態が収拾できない方向に.....」

杏「いやー、大変なことになってきたねぇ」

桃「会長、このままでは西住の復帰が間に合いません」

柚子「明日から四月だもんね」

華「どうしてこうなったのでしょう?」

杏「うーん、いっそのことエイプリルフールの嘘ってことにしちゃおうか?」

桃「それではオチつきませんね」

杏「うまい!座布団1まーい!」

柚子「もう!会長も真面目に考えてください!」

杏「まぁこのままって訳にもいかないしね。みんなー、あつまれー」

桃「たのしいたのしいアニメの時間だぞ!」

みほ「わーい!」

華「あの、会長、一体なにを.....?」

杏「まぁまぁ、見ててよ」

桃「みんなの大好きなけものフレンズを流すぞ」

沙織「やったー!」

華「あの?これで大丈夫なのでしょうか?」

柚子「うーん、多分大丈夫だと思うんだけど.....」

優花里「今日はどんなフレンズが出るんでしょうか?」

桃「そうだな、今回はキンシコウやヒグマが出るぞ」

杏「つまり11話だよ!」

みほ「」
沙織「」
麻子「」
まほ「」

華「みほさん達、無言で固まっていますね」

優花里「わ、わたしは一体.....」

杏「秋山ちゃんすごいねー。一瞬で正気に戻ったよ」

桃「あとは12話を見せれば元どおり、だな」

柚子「ごめんね、本当はこんなことしたくなかったんだけど」

桃「それじゃあ、流すぞ」

ザーッ

華「す、砂嵐?」

優花里「なんだか様子がおかしいですよ!」

UhUh....きっとくるー♪

桃「しまった!これは呪いのビデオだっ!」

華「何故?!」

エクレール「本編に....うぅ、胃が」

きっと来る♪胃痛が酷く!♪

華「はっ!」

チュンチュン

華「......夢?」

華「私、一体なにをしていたのでしょうか......?」

華(今日から新学期、私は今日から高校二年生になります)

華(私が夢で見た大洗戦車道の優勝は、華道に行き詰まる私の空想だったのかもしれません)

華(でも私は信じたいのです。大洗の戦車道はきっと復活すると)



沙織「って考えてる華がいたらいいなって」

麻子「と、考えてる沙織がいたらいいな」

優花里「結局なんだったんですかこれ?」

終わり

ホントなんなんですかね?HTML依頼出してきます

パロネタを全力でやるSSを書こうと思ったのですが、引き出しがなかったのとけもフレ11話でケモフラキシーショック起こしたのとゲームに夢中だったせいで放置してました。ゲームだけしてたいわ.....

やっぱりSSとかは一気に書き上げないとダメだなと思います

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom