りゅうおう「…提督になれと?」 (114)
ハーゴン「そうらしい、最近提督の数が足りなくてな」
りゅうおう「…数が足りないのは分かるが何故このわしが提督をしなければならないんだ」
ハーゴン「そりゃ初代魔王だし」
りゅうおう「答えになっていないぞハーゴン、お前だって邪教のトップ、指揮官役ならわしより…」
ハーゴン「いやー、その日合コンなんだわ」
りゅうおう「は?」
ハーゴン「合コンなんだよ」
りゅうおう「日にちをずらせよ」
ハーゴン「わしに彼女がいてはならんのかぁ!?」ドン
りゅうおう「わしに提督になれと言うのかぁ!?」ドン
ハーゴン「……そりゃねぇ」ズズズ
りゅうおう「誰かまともに話せる奴はいないのか」
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悪魔神官「それならこの私が」
りゅうおう「悪魔神官…」
悪魔神官「まずりゅうおう様、ハーゴン様もおっしゃっていたように現在提督の数が減っています」
悪魔神官「そしてそのやばい状況から立て直そうとして選ばれたのが!りゅうおう様なのです!」
りゅうおう「………」
悪魔神官「そして現在…りゅうおう様はスライムやドラキー、リカントなどの手下がおられますが…貴方が次に手にするのは「部下」です」
りゅうおう「部下?」
悪魔神官「はい、「艦娘」という者たちを率いて「深海棲艦」という敵に立ち向かうのです!」
りゅうおう「え、わし悪役じゃないの?」
悪魔神官「そうですね…元悪役って所でしょうか」
りゅうおう「元が付くのかー…」
悪魔神官「はい、そして次に……」
悪魔神官から艦娘などの事を教わった!
りゅうおう「まぁ大体の事は分かった」
悪魔神官「それは良かった」
りゅうおう「ところでわしが戦ってはダメなのか?」
悪魔神官「戦ってもいいですよ、ただし海の上ですが」
りゅうおう「は?」
悪魔神官「提督ですからね、戦いの場は城とかじゃなくて海ですよ、海」
りゅうおう「…………どうやって戦うんだ」
悪魔神官「そりゃ重力魔法や水魔法とかで…」
りゅうおう「わし覚えられないんだけど」
悪魔神官「知ってますよ」
りゅうおう「戦えないじゃん」
悪魔神官「仕方がないですよ」
りゅうおう「わし行く意味ある?」
悪魔神官「細かい所はいいんですよ、ほら行きますよ」ズルズル
りゅうおう「え!?おい放せ!おーい!!」
ハーゴン「頑張ってのー」
元帥「よく来たね」
りゅうおう「…誰じゃこいつは」
悪魔神官「元帥殿ですよ、貴方の上司に当たる人です」
りゅうおう「わしに上司が出来るの!?」
元帥「そうなんだよ、よろしくね」スッ
りゅうおう「あ…は、はぁ…」スッ
元帥「じゃあ早速行こうか」
りゅうおう「どこに」
悪魔神官「そりゃ艦娘の世界に」
りゅうおう「どうやって」
悪魔神官「別の大陸にいるとある博士の発明品ですよ、ほらほら」ドン
りゅうおう「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」ヒューン
元帥「それじゃあ行ってくるよ」
悪魔神官「はい、気を付けて」
りゅうおう「いたた…クソ悪魔神官め…次会ったら覚えてろよ全く」
りゅうおう「しかしここはどこだ…?」
ザザザー
りゅうおう「…なんだあの集団は」
りゅうおう「行ってみようか」
金剛「やはりここハ…」
比叡「でもそしたら…」
榛名「残っている人たちに…」
りゅうおう「おい、そこの者たち」
4人「!?」
金剛「え、誰デース!?」ヒソヒソ
霧島「見る限り人間じゃなさそうですが…」ヒソヒソ
比叡「とにかく話しましょう……は、はいなんでしょう?」
りゅうおう「お前たちが「艦娘」と言う奴か?」
榛名「そうですが…」
りゅうおう(いきなり発見できた!探す手間が省けた!)
りゅうおう「急で悪いがなんか提督になれと言われてな」
比叡「へ?」
金剛「ちょっと言っている意味ガ…」
りゅうおう(そうか、まだ知らないんだなわしの事を…)
りゅうおう「まぁここで会ったのも何かの縁だ、少し技を1つを見せておこう」
霧島「技…?」
りゅうおう「…………」スッ
りゅうおう「ベギラマ!!!!」
辺りは閃光と共に爆発し近くの岩を粉々にした
りゅうおう「……っと、こんなものだな」
りゅうおう「どうだ、これが提督となるわしの…」
榛名「す、凄いです!」
比叡「どうやったんですかそれ!」
金剛「教えて欲しいデース!」
りゅうおう「は?」
りゅうおう「…怖がったり驚いたりしないのか?」
霧島「それは初めてで怖いですけどその技!今のべ……べ…」
りゅうおう「ベギラマ」
霧島「そう!それです!」
榛名「お願いします!その力さえあれば仲間たちを救えるんです!」
りゅうおう「仲間…?」
金剛「その…少し事象があって仲間たちが酷い目に合わされていて…」
りゅうおう「……」
比叡「そのあなたの力さえあれば何とかなるかもしれないんです!」
りゅうおう(いや急にベギラマは無理だろ…)
提督「騒がしいぞ!誰だ騒いでるのは!」スッ
4人「て、提督!」
りゅうおう「提督いるじゃん…」
提督「いないと思ったらこんな所に…貴様ら!覚悟はできているんだろうな!」
金剛「当たり前ネ!」
霧島「元々貴方の所から逃げ出してきたんだから!」
提督「このっ…私に逆らいやがって!あとそこの変な頭は誰だ!」
りゅうおう「あ?」
提督「ヒッ」
りゅうおう「おいあのゴミ倒していいか」
榛名「そこそこでお願いします」
提督「いやちょっ」
りゅうおう「ラリホー」
提督「フゴッ」zzz
りゅうおう「ベギラマ」
提督「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ヒューン
ていとくを やっつけた!
りゅうおう「勇者の足元にも及ばない奴だ…」
金剛「やっぱ凄いですネー!」
比叡「一撃ですよ一撃…」
りゅうおう「まぁ普通の人間ならあんなものだろう…さてどうするこの人間」
提督「」
霧島「やはりここは憲兵さんに任せるのが良いかと」
りゅうおう「憲兵?……門番みたいなものか」
榛名「そう思ってもらっても大丈夫です!」
霧島「それじゃあ憲兵さん呼んできますね」
金剛「お願いネー」
霧島「呼んできましたよー」
ガーゴイル「呼ばれましたよー」
りゅうおう「え?」
ガーゴイル「え?」
りゅうおう「お、お前はガーゴイル!」
ガーゴイル「りゅうおう様!何をしておられるのですか!」
※ナンバリング以外で共演済
りゅうおう「それはこっちのセリフだ!何故魔族のお前が憲兵をしている!」
ガーゴイル「悪魔神官にお願いされたんですよ」
りゅうおう「えぇ…」
霧島「え、お知り合いですか?」
りゅうおう「知り合いも何もわしの腐れ縁の手下だこいつは」
榛名「なにも分からないんですけど…」
りゅうおう「そもそもこいつはとあるダンジョンで商売もしているからな、あとやっぱ強い」
比叡「と、とにかく司令をお願いします」
ガーゴイル「了解しました」ヒョイ
金剛「……っとさて、これからどうしましょうカ…」
霧島「一度本営に行くのは確実でしょうね…あぁ、貴方もお願いしますね」
りゅうおう「話が急すぎて分からないんだけど」
~本営~
金剛「鎮守府のみんなには話をつけてきたネ、じゃあ本営にGO!」
比叡「ゴー!」
りゅうおう「ご、ゴー…?」
榛名「ですが本営にも連絡したら車を貸して下さるなんて感激です!」
霧島「そうね、運転手さんお願いします」
ブラッドナイト「了解しました」ブオーン
りゅうおう「ちょっと待て!お前も何してるんだ!?」
ブラッドナイト「あ、りゅうおうさんお久しぶりです」
りゅうおう「久しぶりじゃない!馬は!?あとお前運転手なの!?」
ブラッドナイト「そうなんですよー」ハハハ
りゅうおう「何だと…この世界に来たのはわしだけではないという事か…」
金剛「この世界?」
りゅうおう「あー、いや…気にせんでくれ」
ブラッドナイト「もう少しで到着ですよ」
~本営~
りゅうおう(元帥になんて言えばいいんだ!)
榛名「ありがとうございました運転手さん」
ブラッドナイト「ハハハ、お気をつけて」
比叡「さて…と、それじゃあ報告に行きますか」
りゅうおう(まぁまぁの広さだな、わしの城と同じくらいか?)
霧島「着きました、元帥がおられる部屋ですね」
金剛「やっぱり緊張するネ…」
霧島「大丈夫ですよお姉さま、失礼します」コンコン
<入り給え
霧島「失礼します」
元帥「…話は先に聞いたよ…大変だったね」
大和「お茶の準備をしてきますね」←元帥秘書
霧島「いえ、とんでもないです」
大和「お茶です」コトッ
金剛「thank you」ズズ
比叡「温かい…」
りゅうおう「美味いな」ズズズ
元帥「こちらに来て最初の出来事がブラック鎮守府の提督の連行とは、流石だね元魔王」
りゅうおう「え、言っちゃったよ」
榛名「魔王…?」
りゅうおう「あー…いや、その…元帥、ブ、ブラック鎮守府とはなんだ?」
元帥(話を逸らしたな)
元帥「そのことについてはこいつに任せる、頼むぞバラモス」
バラモス「了解しました」ガチャ
りゅうおう「ん?」
バラモス「あ」
バラモス「りゅうおうさんじゃないですか」
りゅうおう「お前何してるんだバラモス!」
バラモス「貴方と同じですよ、私もこの世界に呼ばれた者の1人です、そして秘書です」
金剛「知り合いですカ?」
りゅうおう「知り合いって言えば知り合いなんだけど…」
元帥「へー、知ってる顔だったんだ、じゃあ話は早い、頼むよ」
バラモス「分かりました」
りゅうおう「すまん、話遮っちゃうけどバラモス、お前ゾーマどうしたアイツ」
バラモス「ゾーマ様なら別の鎮守府で提督やってますよ」
りゅうおう「あいつも提督してんの!?」
バラモス「はい、「わしなら提督なんぞ余裕余裕」って行かれましたが現在書類仕事に追われているみたいです」
りゅうおう「もう大魔王の威厳すらない」
比叡「な、なんの話をしているんですか…?」ヒソヒソ
金剛「分かったらこんな顔しないネ」ヒソヒソ
大和「げ、元帥…」
元帥「ハハハ、滅茶苦茶だねぇ」ズズズ
酉つけた、他のssも再開しないとなぁ…
バラモス「まぁりゅうおうさん、貴方の質問…「ブラック鎮守府」についてご説明します、艦娘さん達には良くない内容も入っていますがご了承ください」
バラモス「まず通常の鎮守府とは「艦娘」と呼ばれる者たちを引き連れ敵である「深海棲艦」を倒し平和な世界を取り戻す…これが一般的ですが」
バラモス「ブラック鎮守府はその艦娘を部下ではなく兵器として見る者が頂点に立ち指揮する鎮守府の事、そして深海棲艦も兵器として見ている」
バラモス「そしてこの方々がいられたのがそのブラック鎮守府、そして貴方がベギラマで倒したのがブラック鎮守府のトップである提督」
バラモス「現在ガーゴイルや他の海兵と共に取り調べを受けています、その鎮守府にいる他の艦娘達は今は待機させていますがもう少ししたら事情を説明してもらうため来てもらいます」
金剛「…酷いことハ?」
バラモス「しません、あの男についての知っている情報、された内容、そしてあの鎮守府の独自のルールなど知っていることを喋ってもらいます」
りゅうおう「…化け物として見ていた、と」
バラモス「オブラートに包まず言うならばそうです、提督が減っているこの世界でこのような物たちがいることに怒りを感じます」
りゅうおう(いやお前も魔王じゃん、なに改心してんの!?)
元帥「…まぁ説明は以上だ、そしてりゅうおう君、君が良ければ…一緒にあの提督の所へ行かないか」
りゅうおう「…行かせてもらおう、お主たちはどうする」
金剛「…正直行きたくはないデース…」
大和「それではこの部屋で待機をお願いします、まぁ気が向かれたら…」
榛名「…ありがとうございます」
元帥「それじゃあ行こうか」
りゅうおう「うむ」
元帥「……ところでりゅうおう君」コツコツ
りゅうおう「何かね」コツコツ
元帥「この世界には君達魔族の他にも君たちの世界にいた人間たちも呼ばれている」
りゅうおう「…何が目的だ」
元帥「言っているだろう、この世界を平和にしてほしいと言う事だ」
りゅうおう「…………それだけか」
元帥「…あぁ…着いたぞ、この部屋に入ったら鏡がある、だがあちら側からはこちら側は見えない…」
りゅうおう「それでは失礼しよう」ガチャ
提督「~~~~!」
ガーゴイル「~~~~」
りゅうおう「…何も聞き取れないが」
元帥「すまない、この部屋の音量を上げよう」ガチャ
提督「~~だから俺は…!」
りゅうおう「お、聞こえるようになった」
提督「俺はただ、ただ世界を平和にしようと…!」
ガーゴイル「それで艦娘を傷つけて良い理由にはならないだろう!」
海兵「そうだ!」
海兵2「そうだ!」
提督「あいつらは兵器だ!兵器だから平気だと思って…!」
ガーゴイル「貴様!洒落を言って誤魔化そうなどと100年早いわ!」
りゅうおう「狙ってないだろ」
提督「狙ってません!もうなんなんだよ!最近お前みたいな化け物が沢山来やがって!変な人間も沢山世界各地で確認されているしよぉ!」
ガーゴイル「世界各地…?お前、何故それを知っている」
提督「そ、それは…他の提督の話が聞こえたんだよ一週間前!この本営で!他国につくつく帽子の斧持ったおっさんとかお転婆な全体に青い衣装の娘とかかぎ爪を装着させた緑の怪人とか…!」
りゅうおう「どんだけわしらの世界から呼ばれてるんだよ」
元帥「片っ端から説明せず召喚したからねぇ…この世界に無理やり」
りゅうおう「無理やりなの!?じゃあまだわし説明受けた分マシじゃん!」
ガーゴイル「…それはそれとして貴様には罰を負ってもらうぞ」
提督「どんな罰だよぉ…」
ガーゴイル「私の呪文をこの個室で受けてもらおう」
りゅうおう「すぐに止めろ!普通の人間じゃまともに立っていられないぞ!」ガタッ
ガーゴイル「私の屈辱を知っているのか!とある毒の沼地にある建物の石像のふりをしてずっと待ってるの!」ゴゴゴ
りゅうおう「それもう個人的な恨みだな」
ガーゴイル「受けてみよ我が屈辱!バギマァ!」
提督「ぎゃあああああああああ!」バギッドゴッ
りゅうおう「あちこちにぶつかってるぞ!止めんのか元帥!」
元帥「はっはっは」
りゅうおう「なに強者の余裕出してるんだ!」
提督「」
海兵「お見事」
海兵2「お見事」
ガーゴイル「それほどでも」テレテレ
りゅうおう「なにテレテレしてるんだあいつは」
元帥「さて提督の罰を見た所で帰ろうか」
りゅうおう「いやもっとなんかなかったのこの時間」
元帥「あ、因みに君そこの提督の後任だから」
りゅうおう「いや何サラッと凄い事言ってるのあなた」
元帥「戻ったぞ」ガチャ
大和「お帰りなさい」
比叡「お疲れ様です、どうでしたか?」
りゅうおう「どうでしたか…普通に罰を受けてる光景を見せられただけなんだけど…」
榛名「仕方がないですよね」
りゅうおう「ただの人間にとってはきついだろうがな」
元帥「さて…君には先ほど言った通りあの鎮守府の後任をお願いしよう」
りゅうおう「急だねぇ」
バラモス「頑張って下さい」
霧島「ではこの方はどうなされるのですか?」
元帥「どうしようか」
りゅうおう「決めておらんのかい!」
取りあえず戻った
りゅうおう「ここが新しい拠点か」
金剛「でもこの服装じゃただのお客様ネ」
比叡「さっき司令の服装をお願いすればよかったですね」
霧島「どうしましょうか…」
りゅうおう「まぁ今日くらいはいいだろう」コツコツ
バッ
榛名「地面から罠が!」
金剛「提督!」
りゅうおう「一体何なんだ…ギラ!」ボットッ
「………誰、あんた…提督の仲間?」
りゅうおう「提督…?あぁあのゴミならわしが片付けた、今は本営で取り調べ中………だ」
「…そうか、ならごめんね、てっきり戻ってきたかと…」
金剛「うわの空で聞いてなかったノ?川内」
川内「いやぁ…その時の状態は覚えてないけど…でも凄いね貴方、私たちが短時間で用意した罠を破るなんて」
りゅうおう「もう少しあの罠…ロープは固い方が良いぞ、引き裂くで簡単に敗れる」
霧島「なに罠のアドバイスしてるんですか」
りゅうおう「おっとわしとした事が…とにかく他にも罠はあるのか?」
川内「あと2つ用意してあるよ、万が一の為にね」
川内「でもさっきの爆発は…?」
比叡「そうなんですよ!技が出せるんですよ技が!」
川内「……なるほど、確かに言っちゃなんだけど人間じゃない見た目してるもんね」
りゅうおう「実際人間じゃないからな」
川内「…人間じゃなくて良かったって思ってる?」
りゅうおう「それなりにな、人間じゃないのがわしだ、人間になってしまえばまた別のわしになってしまう、この姿と今の状況がわしにとっては満足だ」
川内「…そう」
榛名「……と、とにかく罠の解除を優先させましょう!ね!」
霧島「そうね、因みにどんな罠が?」
川内「罠って言うほど凝ってないよ、うちの戦艦2人がそれぞれの場所に待っているだけ…玄関と執務室の2か所にね」
りゅうおう「本当に嫌われているんだなあやつは」
川内「当然だよ、貴方に言っても仕方がないけど酷いことは沢山された、駆除してくれたことには感謝してるよ」
りゅうおう「…」
りゅうおう「その戦艦というのは強いのか」
金剛「んー…まぁタイプが違うからネー…ところで誰を配置してるの?」
川内「大和さんと武蔵さん、この2人がかって出てくれたよ」
比叡「ヒエー…今すぐ事情を説明しないと」
りゅうおう「まぁ待て小娘」
比叡「へ?」
りゅうおう「そいつらの実力…見てみたい」
霧島「本気ですか!?戦艦最強の破壊力を持つ2人に!挑むなんていくら何でも無茶です」
川内「それに艤装が付いているから負けると思うけど…どうするの?」
りゅうおう「艤装か…説明を受けたがお前ら艦娘が装着する所謂武器のような物なんだよな」
榛名「そうですが…」
りゅうおう「じゃあ2人相手にしてやる、その代わりわしに2つの呪文を唱える許可を出せ」
金剛「…どんな呪文?」
りゅうおう「……1つは罠破りのギラ、そしてもう1つは強化呪文…………………だ」
川内「…連れてきたよ」
りゅうおう「遅かったな小娘、そして奥が戦艦2人か」
大和「……誰かは存じ上げませんが貴方の為に忠告します、今すぐ止めてください」
りゅうおう「存じ上げない…?本営で会っていただろう」
金剛「あー…そういえばまだ説明してないネ」
霧島「えーっとですね……(中略)………って事で」
りゅうおう「ほぉ…つまり先ほどのとは別の奴だと…」
武蔵「理解が早くて助かる、だが化け物に人間が敵うはずないんだ、とっとと逃げた方が為だぞ?」
りゅうおう「残念だったな、お主も化け物ならわしも化け物」ボワァァァァ
武蔵「……(手から何かのオーラが)」
りゅうおう「ここで戦おうじゃないか、戦艦殿」
武蔵「面白い」
大和「武蔵!?止めなさい無駄な戦いは…!」
武蔵「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
りゅうおう「『我が肉体に大いなる力を、敵をなぎ倒す大いなる力を』」
榛名「……何を唱えて…!」
りゅうおう「バイキルト!!!!!!」
金剛「何ですカあの力…!」
比叡「さっき言っていた強化呪文という物なのでしょうか…!」
武蔵「変な技を使っても私には勝てんぞ!」ブン
川内「お得意の肉弾戦…当たったら大変だよ避けて!」
りゅうおう「馬鹿め…」ガシッ
武蔵の振り下ろした拳は簡単に防がれるうえに武蔵の倍以上の力で握られる
武蔵「なにっ!?片手だと…!?」グググ
りゅうおう「貴様に教えてやろう小娘、わしが唱えた呪文は『バイキルト』自分の肉体を強化する呪文」
りゅうおう「ゆえにわしの攻撃力は現在2倍!もう1回唱えれば3倍になる!」グググ
大和「武蔵!くっ…!」ダッ
霧島「裏に回った!」
榛名「ど、どうしましょう!加勢しましょうか!」
りゅうおう「そんな事しなくてよい、言っただろう?2人相手にすると」バッ
大和(もう片方の手…!?)
りゅうおう「『炎の精霊よ、我に集え』」
りゅうおう「ギラァァァァァ!」
大和「くっ!」バッ
武蔵「大和!無事かっ!」ザザッ
大和(な、なんですか今の技…爆発?大和のさっきまでいた場所が焼け焦げている…)
大和(当たったら速攻大破は確実…肉弾戦でも武蔵が抑えられる…勝ち目はあるの…!?)
りゅうおう「どうした?さっきまでの威勢は!ギラ!」ボォッ
大和「一掃射撃!」
近距離で怒号がなる、風が吹き辺りは風圧は酷くなる
比叡「…相殺…!?」
りゅうおう「相殺させられただと…!?」
川内「ど、どっちが凄いの?」
榛名「さ、さぁ…?」
武蔵(あの火力でやっと相打ち…!2人でもう1度ぶっぱなしても相手には両手でまたも相殺される)
りゅうおう(だがわしが肉弾戦をしても精々1人、元々呪文攻撃が主流のわしが上手く戦えるとは思えない)
武蔵「………こ」
りゅうおう「……こ」
武蔵・りゅうおう「ここはお互いに戦うのを止めにしないか…?」
「「え?」」
武蔵「お前も同じ考えだと…!?」
りゅうおう「ふ……ふふふははは…説明する必要はなくなったな…」シュン
金剛「あ、オーラが…」
りゅうおう「大丈夫かな小娘」スッ
大和「え?あ、は、はい!」
りゅうおう「しかし驚いた…こんな見た目の奴に勝負を仕掛けてくるとは、中々の強者…お主、名前は?」
武蔵「大和型2番艦の武蔵だ、私の拳を止めれたのはお前が初めてだ、名前は?」
りゅうおう「りゅうおうと言う、だがこれからは提督で良い」
武蔵「提督?」
霧島「そうでしたね、この方が全提督を先ほどの呪文で半殺しにして新しく着任する司令です」
川内「て、提督!?」
大和(何故だろう、勝てる気がしません)
りゅうおう「まぁよろしく頼む、あと武蔵よ、あとでわしの元に来てくれるかな?」
武蔵「あぁ、構わないが…」
りゅうおう「それじゃあ少し中を見させてもらってよいかな?」
金剛「勿論デース、じゃあ案内するネ」
×全提督 〇前提督 すみません
りゅうおう「しかし…失礼かもしれないが掃除はしておったのか?」コツコツ
金剛「したいとは思っていたけど…前の提督が部屋から出るのを許してくれなかったネ…」コツコツ
りゅうおう「部屋?1人1人に与えられるものではないのか?」
金剛「そんなの私たちには豪華過ぎるヨ、少し広い部屋に全艦娘が収納されてるのヨ、一部を除いてネ」
りゅうおう「一部?」
榛名「提督のご飯を作る間宮さんや伊良子さん、開発の明石さんに秘書艦というものが必ずローテーションで行われるのでその日の担当の艦娘以外は…」
りゅうおう「なるほど…だから広くはないのか」
大和「ですがこんな所…腐るほどあります」
川内「流石の本営も見分けがつかなくて、そういう提督って本営にはいい面するからね、自分の地位と立場の為に」
りゅうおう「…成程」
「………様」
りゅうおう「今誰か喋ったか?」
霧島「いえ」
「りゅうおう様!」
りゅうおう「うぉぉぉぉぉビックリしたぁ!」
与えるダメージを倍にする=自身の攻撃力も倍になると思い書きました、原作通りにはいかないと思いますがご了承を
悪魔神官「私ですよりゅうおう様」
りゅうおう「そ、その声は悪魔神官か!どこにいるんだ!」
悪魔神官「こちらの世界から私の魔力で話しています、急に話して申し訳ないですが…りゅうおう様、貴方は入渠ドッグという物を存じえていますか?」
りゅうおう「入渠ドッグ…?」
大和「簡単に言えば私たち艦娘の傷を治せるものです、お風呂型とカプセル型の2つがあります」
りゅうおう「そのドッグがどうかしたのか」
悪魔神官「その艦娘の傷を治す入渠ドッグなのですがこの鎮守府にはないと思われます」
りゅうおう「なにっ!?」
比叡「……前の司令は傷は自然回復に任せていましたからね…」
りゅうおう「という事はこの鎮守府の艦娘はドッグに入っていないのか…」
悪魔神官「そうなります、ですが全員分用意するのは大変なので鎮守府によって数も形もバラバラです」
りゅうおう「それでそのドッグとやらはどうすれば良いのだ?」
悪魔神官「そうですね…一番手っ取り早いのはお風呂型でしょうね、少し広めにすればよい事ですし…」
りゅうおう「じゃあそうしよう」
悪魔神官「あ、それともう1つだけ」
悪魔神官「りゅうおう様もお気づきでしょうが…この鎮守府の真下に強大な魔力があると思われます」
金剛「魔力?」
りゅうおう「簡単に言えばおぞましい雰囲気の事だ、獲物を狙う熊に出会った、そんな時熊が恐ろしく怖く思えるだろう?その怖さが倍以上の事だ」
武蔵「…だがその魔力とやらはこの鎮守府の真下にあるのか」
悪魔神官「そうですね…ですがかなり底です、それに地下の入り口も何もありません」
りゅうおう「何か技を使って掘り起こすのか?」
悪魔神官「それは危険です、下手したら深海棲艦が1000体襲い掛かって来るよりも危険な戦力でしょう」
悪魔神官「ですがまだ動いてもいないし何もありません、私が思うにこの魔力の持ち主は恐らくりゅうおう様が来られるより前にいた物」
りゅうおう「まぁ別にわしが先に来たわけじゃないしな」
悪魔神官「…私の勝手な予想ですが…別の大陸からも呼び集められています、多分その魔力の持ち主は…」
「地獄の帝王、エスターク」
りゅうおう「……………!あやつがこの地下に眠っておるのか!」
悪魔神官「目的は不明ですが…数週間前にいなくなったと噂されていましたからね…彼も呼び寄せられた1人であれば眠った時に転送されたはず」
悪魔神官「ですが誰が何のために…」
川内「あのさ、そのエスタークって…何?」
りゅうおう「…数々の大陸に現る自身の記憶を失った魔物の名だ」
りゅうおう「色々な大陸の勇者や戦士、そして国を蹴散らした魔界の中でも強さ上位に食い込む本物のモンスター」
りゅうおう「ついた異名は地獄の底に巣くう化け物、そして上へと上り詰め自身を取り戻すエンペラー…2つを組み合わせ「地獄の帝王」と呼ばれている」
霧島「…かなりお強いのですか?」
りゅうおう「強いなんてものじゃない、デカイ図体に双剣を持ち体内で複合される吐息を出して全てを無に帰す奴だ」
りゅうおう「だが別の世界で更なる進化を遂げ1度世界を救うため協力したはずだが…」
悪魔神官「そのはずです、ですがその反動でまた眠りについたかもしれませんが…」
りゅうおう「とにかく地下に大きな振動を起こすのは禁止だ、あやつが目覚めるきっかけを作るはめになるかもしれん」
比叡「ひ、ひえぇぇぇ…」
りゅうおう「悪魔神官、エスタークが目覚めたり活動し始める様子があれば報告を」
悪魔神官「了解です」
りゅうおう「そうだ、あとハーゴンどうしておる?」
悪魔神官「ゼルダの伝説してます」
りゅうおう「帰ったらガチで殴ろう」
りゅうおう「…まぁとにかくゲームしてるハーゴンは置いといてわしらはその部屋に向かおう」
榛名「そ、そうですね」
りゅうおう(世界の危機に何してるんだあの馬鹿者!)
川内「部屋はこっちだよ」
りゅうおう「……ここか」
大和「ですが急に来てみなさんパニックになるかどうか…」
りゅうおう「それもそうだな」
霧島「先に説明した方がよろしいかと」
武蔵「それがいいな、提督はその後入ってもらおう」
りゅうおう「了解だ」
霧島「説明終わりました」
りゅうおう「ご苦労だったな、入ってよいか」
金剛「大丈夫ネ」
りゅうおう「それでは失礼する」ガチャ
「……………」
りゅうおう(…想像以上に酷いなここは)
りゅうおう「お初にお目にかかる、急で悪いがお主たちが前提督率いる鎮守府の艦娘…で良いかな」
一斉に頷く、金剛たちが説明してくれたおかげで多少の事には反応してくれる
りゅうおう「……まずここから出るぞ、まだ傷が回復していない者はわしたちが運ぶ、自力で大丈夫な者は自分で移動を求む」
「………」スッ
回復しているとはいえ何かの攻撃に耐えた後だろう、赤く変色した皮膚が見える、窓ガラスはなく外の様子は確認出来ないため出撃などの時以外はここで生活していたのだろう
りゅうおう「ここで一番広い部屋はどこだ?」
比叡「食堂…ですかね、まぁ使った事殆どありませんけど」
りゅうおう「という事は掃除も大してしていなかったのか」
金剛「提督が使っていたから最低限はしたけド…お世辞にも綺麗とは言えないネ」
りゅうおう「まぁいい、まず数日間は我慢してもらう」
武蔵「何をだ?」
りゅうおう「入渠だ入渠、まだここにはないからな、こっそり元帥に頼んで明日設置してもらう事になった」
「……!」
かなり反応したな…
りゅうおう「というか今深海棲艦が来たらどうするんだ?」
川内「大丈夫だよ、最低限動けるし燃料もあるから」
りゅうおう「さてついた」ガチャ
りゅうおう「まぁまぁの人数だな、ざっと100人は超えている」
金剛「無理やりここに来たメンバーネ」
りゅうおう「…あとで詳しく聞かせろ」
金剛「了解デース」
りゅうおう「…さてと、まず1つわしの口から言わせてもらいたい事がある」
りゅうおう「名前は知らぬが…お前たちの前の提督は色々あってわしが本営に送った、さっき聞いたと思うが更に付け加える」
りゅうおう「参考の為に本営に来てほしいと本営からの要求があったと言わせてもらう、間もなく来るはずだ」
「……」
りゅうおう「人間の事を信じるかどうかはお前たち次第だが…何も進まんと発展もせん」
りゅうおう「さてどうする?ここで人間に正直に話すか?」
天龍「…誰が話すかよ」
暁「天龍さん!」
りゅうおう「ほぉう、最初に口をしたのはお前か…」
天龍「先に言わせてもらおう、俺はお前も憎い、とてもだ」
りゅうおう「…初対面の奴だぞ?」
天龍「それでもだ」
りゅうおう「…まぁ人間嫌いなのを直せとも言わんし直すなとも言わん、だがさっきも言った通り前の提督が憎いのなら罰を与えても良いのではないか?」
天龍「罰だと?」
りゅうおう「そうだ、この際言わせてもらうがお前たちは酷い目にあった、その酷さがどのようなものかは各自で受けたからどうかは知らんが…」
りゅうおう「次は貴様らがあいつに罰を当ててもいいはずだ、本当に兵器なら心なぞないからな」
天龍「その言い分だと本当の兵器と俺たちみたいな兵器と人間の中間の奴らを知っているようだな」
りゅうおう「知っていたらなんだ」
天龍「別に何もないさ」
りゅうおう「直接罰を下すかあいつに精神的に止めを刺すかはお前たち次第だが」
りゅうおう「まだ「あの人たちは私たちの提督です」…とバカげたことを言う奴はおらんな?」
暁「…そんな人いないわよ」
りゅうおう「ふむ…このことに関しては全員一致の様だな」
りゅうおう「後は何度も言うがドッグ関係だ、わしの魔法で治せるのか?」
金剛「回復も出来るんですカ!?」
武蔵「恐れ入ったな…」
りゅうおう「んー…そうだな…そこの娘、ちょいと来い」
吹雪「へ?わ、私ですか?」
白雪「ふ、吹雪ちゃん大丈夫なの?」
吹雪「分からないけど…」
吹雪「私はどうすればいいんですか?」
りゅうおう「なにもせんでいい、わしの目の前に立ってくれればいい」
吹雪「は、はぁ…」トコトコ
大和「……(一体どうやって治療を…)」
りゅうおう「では行くぞ、ホイミ」
パァァァァァ
吹雪「……っ………!…あ、あれ?」
吹雪「き、傷口がない…」
睦月「大丈夫吹雪ちゃん!」
夕立「い、一体何があったっぽい…?」
りゅうおう「治せたか、軽いけがならホイミでも代用できるわけか…」
りゅうおう「それじゃあもう1回いいか」
吹雪「は、はい!」
りゅうおう「別に緊張せんで良い」
吹雪(いや緊張しちゃうよ色んな意味で!)
りゅうおう「ベホイミ」
吹雪「……へ?」
朧「…怪我が完全に治ってない…?」
能代「う、嘘でしょ?」
ビスマルク「何者なのあの男性…」
りゅうおう(ホイミで軽い怪我を、ベホイミで1人の傷を全回復か…)
りゅうおう「とにかく代用できる事は分かった」
りゅうおう「そういえばドッグというものは怪我を治せれるのだろう?どれくらい時間がかかる?」
榛名「艦娘の種類にもよりますが数時間かかる方もいます」
りゅうおう「数時間か……数時間!?長くないか!?」
榛名「ですがそうなってますし…」
りゅうおう「お風呂とかカプセルにずっと入っているの!?敵が来たらどうするんだ!?」
榛名「慣れてますし」
りゅうおう「そういう事じゃないでしょ」
りゅうおう「いやいやいやこれはドッグに入っている時間を短くする方法を考えないといかんぞおい」
霧島「確かに戦闘や任務に支障が出るのは避けたいですね」
りゅうおう「他の鎮守府もそうなのか…これは対策が必要だな」
天龍「ちょ、ちょっと待ってくれ!ドッグもそうだが今の吹雪にかけた変なオーラはなんだ!?」
りゅうおう「魔法」
天龍「ま、魔法…!?」
りゅうおう「そう魔法」
天龍「魔法…」
りゅうおう「魔法」
天龍「魔法」
りゅうおう「魔法!」
天龍「魔法!」
大和「止めてください」
「「す、すんません…」」
(そこはDQ的に呪文って言うべきでは)
海兵「すみませーん」
りゅうおう「む、到着したようだな、話す気にはなったか」
「はい」
りゅうおう「よし、それじゃあ代表で数人だけ来てくれ、特に数日前秘書艦だった奴が来ると助かるのだが」
高雄「それじゃあ私が」
りゅうおう「あとは…数日前出撃したメンバーの代表で頼む」
長門「それじゃあ私が」
りゅうおう「まぁ2人で大丈夫だろう、何かあったら海兵側から要請が来ると思うからな」
比叡「これから司令はどうするんですか?」
りゅうおう「まずはお前たちがいたあの部屋をふっ飛ばそう」
「「「イエーイ!!!」」」
りゅうおう「急に騒ぎ始めたね」
アクィラ「嬉しいんですよ」
りゅうおう「気持ちは十分分かるぞ」
>>66 (ごめんなさい)
りゅうおう「という訳で到着」
金剛「見るだけでも苦痛ネ…」
川内「さっきの回復呪文心の傷まで癒せないの?」
りゅうおう「心の回復呪文まで覚えてない」
りゅうおう「さて、呪文で吹っ飛ばすから大事な物とかないか?」
赤城「大丈夫ですよ」
りゅうおう「…その他の者も大丈夫そうだな、それでは吹っ飛ばすぞ」
りゅうおう「ギラ!」
部屋はなくなった!
りゅうおう「よし、これでこの部屋はなくなった」
霧島「ところで司令」
りゅうおう「どうした」
霧島「私たちはこれからどこで一夜明かすのですか?」
りゅうおう「…………」
りゅうおう(不味いそこまで考えてなかった)
りゅうおう「まぁ、まぁ任せろ、知り合いに電話させてくれ」
prrr
「…もしもし」
りゅうおう「わしだ、りゅうおうだ、すまんなこんな時間に」
「貴方か、すまんが俺も今立て込んでいてな、変な世界に迷い込んでしまったようだ」
りゅうおう「そう言うな、わしも多分貴様と同じ世界におる」
「…ほぉう、貴方もこの世界に…我が宿敵テリーもおるようでな」
「現在ヘルクラウドで移動中だ」
りゅうおう「わしが頼みたいのはそれだ」
「ヘルクラウドか?」
りゅうおう「すまんがヘルクラウドを3日間くらい貸してくれんか」
「3日だと?構わぬが…まさか寝床がないのか」
りゅうおう「詳しい理由は後で話す、場所はわしも知らぬがわしの魔力で探せぬか」
「了解だ」
りゅうおう「頼むぞデュラン」ピッ
りゅうおう「…よし、これで寝床の確保は出来たな…しかしテリーも迷い込んでいるとは…本当にかなりの数が来ているようだなこの世界に」
りゅうおう「寝床の確保は出来た、本営に連絡し敷地の拡張を要請しよう」
古鷹「あ、あのー…」
りゅうおう「ん?どうかしたのか」
古鷹「敷地なんですけど各鎮守府は決められた敷地がありまして…」
加古「ここの鎮守府はもう敷地面積ぎっちりって訳」
りゅうおう(無人の土地ないのこの世界!?わしらの所敷地広げてOKだったはずなんだけど…)
古鷹「ですからこれ以上敷地を広げるのは不可能かと…」
りゅうおう「うーむ…………ん?そういえば小娘、さっき面積がぎっちりと言ったな」
加古「そうだけど?」
りゅうおう「…敷地が不可能で広げられないんだな?」
加古「そうだよー…」ファァ
武蔵「…何を考えている」
りゅうおう「わしに任せろ、今より鎮守府を広くしてやる」
海兵「終わりました」
りゅうおう「ご苦労様」
海兵「本営に戻り一度元帥を通って提督殿の元へお知らせします、お待ちください」
りゅうおう「了解、また元帥によろしく伝えてくれ」
海兵「はっ!」
武蔵「それで提督、さっきの面積の話だが…」
りゅうおう「あぁ、横には広げられない…だが上ならどうだ?」
大和「…まさか階層を増やすのですか?」
りゅうおう「その通りだ、現在3階のこの建物を7階まで増やす、そしてベランダなどは追加で要請する」
りゅうおう「あとはコンパクトに作るだけだ、使っていない別の部屋を掃除し部屋と部屋の感覚を狭くすればどうだ?」
金剛「確かに広くはなるけド…」
比叡「そのアイディア通るんですかね…?」
りゅうおう「物は試しだ、だが地下は作らぬぞ」
川内「エスタークが目覚める可能性があるから?」
りゅうおう「その通りだ」
りゅうおう「そうそう、わしの知り合いが来るまでまだ時間はある、お願いした通り武蔵と…」
金剛「金剛デース」
りゅうおう「金剛か、その2人は執務室に来てくれ」
加賀「…場所は大丈夫ですか?」
りゅうおう「さっきちらっと見たから大丈夫だ、悪いが少しだけ待機していてくれ」
加賀「了解しました」
~執務室~
りゅうおう「…と、まぁわしからの時間は長くならないから安心してくれ」
りゅうおう「まず武蔵よ、わしからお願いがある」
武蔵「なんだ?」
りゅうおう「わしとお主は一度戦った、そしてお前は肉弾戦も得意という事が分かった」
武蔵「あぁそうだな」
りゅうおう「そこでだ、わしに格闘術を教えてはくれぬか」
武蔵「お前に私が?」
りゅうおう「そうだ」
武蔵「よしてくれ、私は人に教えるのは上手じゃないんだ」
武蔵「私以外にも肉弾戦や体を動かす奴も大勢いる」
武蔵「だが私にも1つお願いがある」
りゅうおう「なんだ、言ってみろ」
武蔵「私も提督が使った肉体強化呪文、それを教えてくれ」
りゅうおう「バイキルトか?」
武蔵「そうだ、アレが使えれば私も強化できるのだろう?私自身が覚えれば更に手間は省ける、どうだ」
りゅうおう「元々呪文が使えぬらしいが…まぁ魔力をやったら大丈夫だろう」
武蔵「私の条件を飲んでくれればこの私で良いなら格闘術を教えてやろう、まぁそんな空手や柔道みたいに正式な技はないがな」
りゅうおう「よし、ならばそれで取引は成功だ、そして金剛」
金剛「どうしたネ」
りゅうおう「先程食堂に行った際に言っていた「無理やりここに来たメンバー」とはなんだ?」
金剛「…提督は艦娘が鎮守府に来る理由は聞いたよネ」
りゅうおう「一応な」
金剛「普通は『初期艦』と呼ばれる本営から送られる艦娘が1人いるネ」
金剛「そして海域を攻略していくごとに仲間の艦娘が増え、鎮守府は成長していく…憲兵さんも増えていくヨ」
りゅうおう「そして海域攻略の手助けをする遠征、他の鎮守府の艦娘と対戦する演習、まぁ他は色々あるが大まかな所はお前の言った通りか」
金剛「そしてさっきも言ったけど無理やりって言うのはネ、演習交換条件っていう独自のルールがあったのヨ」
りゅうおう「演習交換条件…?」
金剛「簡単に言うと演習で勝利したら他の鎮守府の艦娘を奪う方法、こうやって無理やり来させられた艦娘が沢山いるのヨ」
武蔵「だが建造で登場はさせられていないんだ」
りゅうおう「ふむ…かなりやり方がゲスだな」
金剛「だから他の鎮守府を見下せるししっかり海の平和も取り戻し権力も奪える、提督からすれば最高の条件ネ」
りゅうおう「だが憲兵は通常人間の仕事…と言うかどうしてガーゴイルが憲兵でもおどろなかったんだ?」
金剛「それはあの憲兵さんが私たちを1度助けてくれたからデース、たちって言うか駆逐艦の子達なんだけド…」
りゅうおう(メッチャええ奴になってる…)
ゴゴゴゴゴ
りゅうおう「何の音だ?」
武蔵「外から聞こえるな…」
prrrr
りゅうおう「むっ、誰からだ?もしもし」
デュラン「デュランだ、遅くなってすまない」
りゅうおう「こちらからも礼を言うぞ、丁度良いタイミングで来てくれた」
デュラン「だがこのヘルクラウドをどこに置くかなんだが…」
りゅうおう「そこの海岸にでも頼む」
武蔵「て、提督…あの馬鹿でかい城はなんだ」
りゅうおう「あの城は動く城「ヘルクラウド」、とある魔王の居城として活躍しているモンスターだ」
金剛「不思議な事があるんですネー…」
りゅうおう「わしらにとってもお前らの世界が不思議でならん」
デュラン「久しいなりゅうおう殿」
りゅうおう「おぉ、何年ぶりだろうか、助かった」
武蔵「じゃあこの窓から入ってきた男は?」
りゅうおう「こいつはデュラン、とある城で魔王として活躍していた四天王の1人だ」
デュラン「初めまして、デュランです」スッ
武蔵「これはご丁寧に、武蔵という」スッ
金剛「金剛デース!」
りゅうおう「そうだ金剛、さっきのガーゴイルに助けられた駆逐艦というのは誰だ?」
金剛「暁たちデース」
りゅうおう「暁?」
金剛「食堂で天龍…あー…最初に言葉を発した艦娘の名前を呼んでいた帽子被った子ネ」
りゅうおう「あぁアイツか、そして達と言うのは」
金剛「妹たちデース」
りゅうおう「なるほど…今ここに呼ぶのも悪いな…よし、少し話をしてくる」
金剛「私も行くネ、武蔵とデュランはどうする?」
デュラン「私はここで待たせてもらう」
武蔵「私もそうする」
りゅうおう「よし、じゃあ金剛よ来てくれ」
金剛「しかし提督は交流関係が広いネ」
りゅうおう「正直変わり者ばっかだけど」
金剛(提督も変わり者デース…)
りゅうおう(おい悪口言うな)
金剛(なっ!?どうして私の考えている事が…!)
りゅうおう(魔王だからな)
金剛(答えになってないデース!)
響「ん…金剛さん…?」
金剛「ん?オー、響!」
響「やぁ、おっと司令官も一緒かい?」
りゅうおう「司令官…?あぁ提督の事か」
響「すまない、提督と呼べばいいかな?」
りゅうおう「別に意味が変わらないのなら司令官でも何でもよい、あと…その帽子、えーっと暁の妹か?」
響「そうだよ」
金剛「丁度良かったデース、探してましタ」
響「私たちをかい?」
りゅうおう「あぁ、少し…そのだな、羽の生えた憲兵の話をだな」
響「あぁ、あの憲兵さんかい?助けてもらった事があるよ」
金剛「どんな時ですカ?」
響「それはね……あ、でも暁や雷に電も他の場面で助けてもらったかもしれないし…」
りゅうおう「お主が知らぬ事もあるかもしれんし…一度全員に聞くか」
金剛「そうするネー!」
響「じゃあみんなの所へ案内するよ」
響「…という訳で会議室に来たよ」
りゅうおう「何故会議室にいるんだ」
響「他の部屋と比べて広いからね、入った回数は2回ほどだけど…遠征待機と秘書艦の時に1度だけ」
金剛「私はこの部屋の存在すら知らなかったネ」
りゅうおう「…お前ら大変だったんだな…で」チラッ
暁「…」カチンコチン
雷「」キラキラ
電「」ガクブル
りゅうおう「凄い分かりやすい反応だな」
響「暁は緊張しているだけさ、雷は興味津々、電は普通に司令官の見た目が怖いだけさ」
りゅうおう「おい最後、最後もう少し優しく包んで」
金剛「でも暁が怖がらないのは意外だったネ」
暁「い、一人前のレディーは緊張なんてしないわ!」
響「全然説得力がないよ」
雷「ねぇ司令官!そのネックレス素敵ね!」キラキラ
りゅうおう「む、そうか?いやぁわしの装備の素晴らしさが分かるとは…やるな」
金剛「全然話が進まないデース!」
響「そ、そうだったね、じゃあ司令官、頼むよ」
りゅうおう「あぁ、わしらが来たのはお主たちに聞きたい事があってな」
暁「聞きたい事?」
りゅうおう「響にはもう話したが羽の生えた憲兵の事だ」
雷「あの憲兵さんね!とっても良い人よ!」
電「な、なのです」
りゅうおう「怖くはないのか?」
暁「そりゃ驚いたけど…」
響「私たちを守ってくれたからね」
りゅうおう「どんな感じに?」
雷「私たちが遠征に行くとき…えーっと司令官分かるかしら、燃料とか…」
電「それ持って帰ろうとしたら重くて倒れそうなときに軽々と持ってくれたのです」
りゅうおう(メッチャええやつじゃん!)
金剛「そのエピソードは鎮守府中に広まったね」
りゅうおう(今度焼肉でもおごってやるか…)
りゅうおう「成程、よく分かった」
りゅうおう「ところでわしから頼みがある、この鎮守府にいる艦娘に外に行くように伝えてくれ、外に大きい城のような物があるからそこに入るように、と」
暁「外に?」
りゅうおう「出てくれたら分かるがその城の持ち主が今執務室に武蔵といてな、事情などを話したいから先に城の前に待機してくれ、と」
雷「分かったわ!とにかく外に行けばいいのね!」
りゅうおう「あぁ、そうしてくれ」
電「じゃ、じゃあ行ってくるのです」
ガチャ
金剛「……ところで提督、その服装…」
りゅうおう「そういえばまだ正式な衣装じゃないな」
金剛「別に提督がこの衣装でいたいなら私は別に提督の服装じゃなくても良いと思うデース」
りゅうおう「…そうか」
金剛「YES」
「りゅうおう様、聞こえますか」
りゅうおう「その声は悪魔神官か、今度はどうした?」
悪魔神官「度々すみません、恐らく今後りゅうおう様が率いる艦娘さんたちが行かれる海域の方に魔物の気配を察知しまして」
りゅうおう「なにっ、またか!?」
悪魔神官「はい、近くに小島があるのですがそこに洞窟のような物がありその中から…」
りゅうおう「かなり多いな…」
悪魔神官「あと更に遠くの地に人間と魔物の気配も察知しています、何度も言いますがかなりの人間、魔物が送り込まれています」
悪魔神官「深海棲艦に遭遇し、深海棲艦の仲間にならないか…それが心配ですね…」
りゅうおう「ふむ…確かにそうだな…態々すまんな」
悪魔神官「いえいえ、私もタイミングを見てりゅうおう様のおられる世界に行こうと思っております、その場で会話した方が話もスムーズですし」
りゅうおう「あぁ、その時はまた頼む…あと悪魔神官、ハーゴンはまだゼルダの伝説をしておるのか?」
悪魔神官「あぁ、全クリしたそうです」
りゅうおう「全クリしたの!?早くない!?」
悪魔神官「今ですね、アトラス・ベリアル・バズズと一緒に4人でモンハンしてますね」
りゅうおう「なにひと狩りしてるんだよ」
金剛「モ、モンハン…」
りゅうおう「考えるな金剛、役に立つゴミってところだ…さてわしたちも外に行くとするか」
金剛「そうするネ」
ワイワイ ガヤガヤ
りゅうおう「やはり数が多いな…」
金剛「でも提督はえーっと…魔王…とかなんとか…」
りゅうおう「んー…それは関係ないんじゃないかな」
デュラン「おぉ、集まっているな」コツコツ
武蔵「やぁ提督、話は終わったのか?」
りゅうおう「ついさっき来たところだ」
大淀「えーっと…提督、そちらの方は?」
りゅうおう「この城の主のデュランだ」
デュラン「デュランです、よろしく」スッ
大淀「こ、こちらこそ!」スッ
陽炎「しっかし大きいわねー…ちなみに1人でいるの?」
デュラン「いや、そんな事はないぞ、護衛用と組手用に数十体部下を連れている」
プリンツ「体?人じゃなくて?」
デュラン「まぁそれは入ってみれば分かる、少し歩くが勘弁してくれ」
りゅうおう「そうだな、外も冷えるしとっとと中に入ろう」
デュラン「お言葉だがりゅうおう殿、貴方はメラの火炎系の呪文も使えるはずだが?」
りゅうおう「アッ」
デュラン「まぁ無理もない、貴方のエキスパートは閃光系、それに私は呪文が苦手なので意識した事がなくてね」
りゅうおう「貴様に言われると腹が立つぞデュラン、ハーゴンよりはましだが」
デュラン「それを言うなら貴方と対立した勇者の方が憎いのでは?」
りゅうおう「…もうどうしておるかも分からん、それに今更憎んでもどうしようもなかろう、わしもあいつも」
デュラン「…確かにそうだな、それじゃあ入るか」
~ヘルクラウド城内~
秋月「ひ、広い…」
赤城「あ、あの提督?提督ってどこまで交流の幅が広いのですか?」
りゅうおう「いすぎて分からん、だがかなり皆クレイジーというのは保証するぞ」
金剛(だから提督も凄い人ネ…)
りゅうおう(おいやめろ)
金剛(また私の脳内に直接語り掛けている…!?すげぇデース提督…!)
デュランダル「デュラン様、お帰りなさいませ」
デュラン「うむ、ご苦労」
朝霜「こ、この緑の兵器はなんだ!?」
デュラン「これがさっき言っていた私の部下のデュランダルだ」
デュランダル「どうも皆さん」
明石「す、凄い!早速分解していいですか!?」ガシッ
りゅうおう「うぉぉぉぉぉぉーい!!!!!」
デュランダル「侵入者と認識しますがよろしいですか?」
明石「すみません」
夕張(危なかったー!!!!)
「…ですが警備が甘いですね」
「私たちがすんなり入れましたから」
デュラン「何者ッ!」バッ
チャモロ「お忘れですか?」
ハッサン「俺たちの事!」
バーバラ「悪いけどデュラン!」
シックス(勇者)「テリーの居場所を!」
アモス「吐いてもらいますよ!」
ミレーユ「さぁ!」
ムドー「覚悟しなさい!」
デュラン「貴様らはあの時の勇者一行!」
長門「おっ、なんか面白い事になってきたな」
隼鷹「あたしはあの青い髪の男が勝つにワインをかけるぜ!ヒヤッハー!」
りゅうおう「ちょちょちょ!登場するのはいいとして最後!最後のお前は立場が違うだろ!!」
金剛「知り合いですカ?」
りゅうおう「主に最後の緑の奴な」
デュラン「悪いが勇者たちよ!私もテリーを探すために旅をしておるのだ!ここで戦う気はない!」
シックス「なにっ!?君もテリーを…!?」
アモス「ど、どうするシックス」
ミレーユ「一気に話が変わってきたわね」
デュラン「それに入ってきたのはいいが今は客人をおもてなししている!そこをどうてもらおう」
バーバラ「あー…なんかすみません」
チャモロ「ですがどうします?」
ムドー「とりあえず連絡するためにデュラン殿と電話番号でも交換すればどうですかな?」
シックス「流石だな!」
りゅうおう「というか電話があるのならテリーが持っていればの話だが直接かければいいじゃないか」
シックス「あいつ携帯持ってないんだよ、電話と言ったら…糸電話くらい?」
りゅうおう「半径2mくらいしか役に立たねぇよそれ」
イムヤ「というかプレゼントしたらいいじゃない…」
シックス「その前にこの世界に飛ばされちゃってさー」
バーバラ「本当にびっくりしたわ」
アモス「ですがテリー殿以外同じ場所に召喚されてラッキーでしたな!」
りゅうおう「もう帰れお前ら!」
翌日
テレ テレ テレレー
りゅうおう「あぁー…よく寝た…」
陸奥「あら、おはよう提督」ガチャ
りゅうおう「おはよう、お主も早いな」
陸奥「お主じゃなくて陸奥よ、あと規則正しくしておかないとお肌に悪いしね」
りゅうおう「そうか」
陸奥「あと提督、何故か奇妙な音楽が流れたんだけど…」
りゅうおう「あー…休んだ時のBGMだな、それ」
陸奥「えっ、宮川探検隊じゃなくて?」
りゅうおう「違うとだけ言っておこう、あと何だ宮川探検隊って」
陸奥「入っていたテレビよ、その時の音楽と一緒だったのを思い出して」
りゅうおう「というか何者なんだ宮川探検隊…」
陸奥「さ、歯磨き…と言っておきたいけど今洗面所は混んでいるからもう少し時間おいてからの方がいいわね」
りゅうおう「了解だ」
陸奥「まだあの勇者さん達いるわよ?」
りゅうおう「まだいるのか!」
デュラン「やぁ、おはようりゅうおう殿」
りゅうおう「デュランか、おはよう」
デュラン「しかし皆元気だなぁ、外で撃ちまくっているよ、変な奴を」ハハハ
りゅうおう「変な奴?」
陸奥「敵よ」
りゅうおう「なぁぁぁぁぁ!?今敵来てるのか!?」
陸奥「でも大丈夫よ、全員イ級って捜索で分かったし、それに強くないから問題ないわ」
りゅうおう「そんなに強くないのか?」
デュラン「そうだなぁ…マリオで例えるとクリボーくらいだったか?」
陸奥「そうね」
りゅうおう「そこはスライムって表現しろよ、野良は弱いぞ」
デュラン「えっ、ぶちスライムではないのか?」
りゅうおう「6はそうだろうが1は違うぞ」
デュラン「それに最悪の場合ヘルクラウドで応戦するから安心してくれ」
りゅうおう「そうか、それじゃあわしは顔でも洗ってこよう」
りゅうおう「デュラン、洗面所はどこだ?」
デュラン「右に進んで3つ目の角を左に曲がって階段を上り3Fに到着、その後左に進んで曲がって右にある」
りゅうおう「遠いなー…」
りゅうおう「うー遠い遠い…」コツコツ
綾波「あー、おはようございます司令官」
りゅうおう「む?あぁおはよう」
綾波「いやぁ皆さん朝から出撃してますね~」
りゅうおう「お主はいかなくて良かったのか?」
綾波「綾波の出番はなかったですね~、資材もある程度確保しましたし全員無傷のようです」
りゅうおう「そうか、だがそろそろ作戦でも立てておかないとな…」
綾波「あ、それなら…」
りゅうおう「という訳で」
霧島「こちらが作戦の資料となります」
資料「よぉ」
りゅうおう「多くない?めっちゃ多くない?」
霧島「ざっと一万冊くらいでしょうか」
りゅうおう「魔界の書物でもあるまいしよく集めたなこんなの」
霧島「いえ、この資料は全ての提督に配られる物です、私たちの過去や現在の軍の決まり、そして本営の仕組みなどです」
りゅうおう「頭がおかしくなる原因はこれじゃないのか?」
綾波「という訳で司令官、どれから手をつけますか~」
りゅうおう「そうだな…えーっと、よく分かる提督の仕事に…どこだここ、南の方の戦いの資料に…現在の海軍・陸軍・空軍のメンバー資料…」
りゅうおう「深海棲艦の資料…これだ!」
霧島「今わかっている深海棲艦の事についでですね」
りゅうおう「よーし、これから読むぞ」
霧島「全部で10冊あります」
りゅうおう「10冊もあってまだ分からない事があるのか…」
りゅうおう「顔洗ったからか目覚めが良いな」ペラペラ
霧島「それに見やすく作られていますからね」
りゅうおう「…しかしまぁ種類が多いな」
綾波「その為にイロハで名前をつけていますよ」
りゅうおう「イロハか…イ、ロ、ハ、ニ、ホ…本当だ、それに級をつけておるのか」ペラペラ
霧島「それよりも強い深海棲艦にはイロハ以外で名前をつけています」
りゅうおう「ふむ…中々興味深い」
りゅうおう(だが何故一向に減らないのかが気になるな…)ペラペラ
綾波「あ、お茶持ってきますね」
りゅうおう「ん、すまんな」
キラッ
りゅうおう「伏せろ!」
ドガガッ ババッ ズバババッ
霧島「じゅ、銃弾!?」
りゅうおう「くっ!ここは危険だ!窓ガラスがない所へ逃げるぞ!」
霧島「はい!」
デュラン「一体なんの騒ぎだ!」
シックス「敵襲!?」
長門「どうやら陸の方からだな」
綾波「な、なんですか今の音!」
りゅうおう「駆け付けたか、多分敵襲だろうな…」
デュラン「私の居城を傷つけるとは舐めた真似を…!」
長門「だがどうする?全員で乗り込むか?」
りゅうおう「危険すぎる!デュラン!ヘルクラウドを上に飛ばせるか!」
デュラン「了解だ!ヘルクラウド!飛び上がれ!」
ゴゴゴゴゴゴ
「…!魔物だと…!」
りゅうおう「全員に伝達だ!現在城が浮上!敵襲の可能性がある為戦闘態勢を取れ!」
パリン、と窓ガラスが割れる
「フヒヒヒ…面倒な事しやがって…」
デュラン「何者!」
バットン「初めまして、だな…私の名はバットン!しっぽ団四天王の一人…フヒヒヒ…」
りゅうおう「しっぽ団?ドン・モジャールの手下か!」
バットン「その通り…だが知らない世界に飛ばされたからねぇ…目立つその城を拠点にしようと思ったがまさかの人がいるとは」
バットン「だが我らがボス、モジャール様の世界征服の野望の為にここで消えてもらおう!」ザッ
デュラン「ここは私に任せてもらおう」
りゅうおう「デュラン!」
デュラン「世界征服だがなんだか知らんが修理費は払ってもらうぞ」
バットン「私に勝てたら、な…フヒヒヒ」
デュラン「では行くぞ!」
バットン「来い!…返り討ちにしてやるぜ…」
霧島「な、なんか吸血鬼みたいなのが来ましたけど」
りゅうおう「多分大丈夫だ、あー言うのは大体負けると決まっているからな」
長門「あの銃弾は?」
りゅうおう「銃弾の音だったが弾がないから恐らく音だけだ、あいつら数人しかいないな…」
シックス「それを聞いて安心した、それじゃあここは任せてボスに会おう」
ドラハルト「そんな事させないギャ!」
長門「また出たぞ提督」
りゅうおう「ベギラマ」
ドラハルト「ギャー!」ヒュー
綾波「……一体何だったんですか?あの黄色いドラゴンみたいな…」
りゅうおう「気にするな、なにもなかったんだ」
霧島「無視ですね、無視」
シックス「デスタムーアより酷い存在だったな」
デュランside
デュラン「ムーンサルト!」ブン!
バットン「おっとっと…危ねぇ…ドルマ!」ボン!
デュラン「当たらぬわ!」スッ
バットン「チッ…強いな…」
デュラン「あの羽が厄介だな…鎌鼬!」
バットン「透明化!」
デュラン「なにっ………消えただと!」
バットン「フヒヒヒ…流石の貴様でも透明になった奴を探すのはきついだろ…?」
デュラン「くっ…!なんか真面目な戦いになってきているな」
バットン「私はいつでも真面目だぞ?」
デュラン「ギガデイン!」
バットン「あぎゃああああああああああああああ!」ドサ
デュラン「えっ」
バットン「あっ」
デュラン「お前…直接当たってないだろう」
バットン「そ、そんな事ないぞ!?私は吸血鬼だから光系の呪文には弱いとかそんなんじゃないからな!」
デュラン「ライデイン」
バットン「ゴフッ」ドサ
バットンをやっつけた!
りゅうおう「全員無事か!」
金剛「オー、提督も無事だったネ」スッ
ハッサン「良かったよかった」スッ
浦風「本当にのぉ」スッ
ムドー「えぇ」スッ
葛城「んー…パス」スッ
ミレーユ「はい」スッ
りゅうおう「…机を囲んで何をやってるんだお前らは」
金剛「UNOだけド」
りゅうおう「よくこの状況でUNOが出来るなおい!」
このSSまとめへのコメント
色々混じりすぎでカオスw
だが嫌いではない
このメンバーだと竜王が最弱な気もするけども