【FGO】ぐだ子「私の秘密」 (46)
【廊下】
「デュフフフwこれはたまりませんなぁ!コレクションが潤うでござるw」
マシュ「……先輩の部屋から邪悪な気配を感じます」
「うひょー!!サイコー!」
マシュ「まさかティーチさんですか!先輩、失礼します!」ガチャ
ぐだ子「おっひょわ!?」ガタン
マシュ「あれ?」
ぐだ子「ど、どうしたのマシュ」
マシュ「いえ、先輩の部屋からティーチさんの気配を感じたのですが」
ぐだ子「く、くろひー?ここにはいないよ」
マシュ「そのようですね……。突然すみませんでした。あ、もうすぐ夕食ですよ」
ぐだ子「わかった!すぐに向かうよ」
マシュ「はい!ではまた」ガチャ
ぐだ子「……」
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【食堂】
ぐだ子「マシュー、どこだー」
黒髭「だから拙者は何も知らないでござるよ!」
ドレイク「本当かい?じゃあマシュが嘘をついたって抜かすのかい」
黒髭「そんなことを言われても身に覚えがないのですが!」
ぐだ子「どうしたの?」
黒髭「マスター!助けてくだちい!拙者、無実の罪でBBAに責められているんですぞ!」
ぐだ子「……攻め?」
黒髭「え?なんか言ったでござるか?」
ぐだ子「い、いや、なんでもないよ!それで?」
ドレイク「どうしたもこうしたも、コイツがあんたの部屋で好き放題してるんじゃないのかってマシュが心配してたのさ」
ぐだ子「くろひーは私の部屋に来てないよ」
ドレイク「……あんたがそういうならそうなのか」
黒髭「だからそう言ってるだろうが!これだからBBAは」
ドレイク「疑われたくないなら怪しいことは辞めるんだね」
黒髭「余計なお世話だ」
ドレイク「マシュもそれでいいかい?」
マシュ「わかりました」
ドレイク「それじゃあね。おーい、赤いの!酒の追加だー!」
エミヤ「だからその呼び方はやめろ!」
ぐだ子「あー、お腹ペコペコだよ」
マシュ「そうですね!一緒に食べましょう!」
黒髭「……」
ぐだ子「くろひーもごめんね」
黒髭「いや、拙者は大丈夫でござるよ。ではマスター!拙者はこれにてドロン」スタスタ
ぐだ子「エミヤー!今日のご飯はなにー?」
エミヤ「ミートソースのパスタだ」
ぐだ子「すごい染みになりそう」
エミヤ「なら前掛けでもしてくれ」
マシュ「先輩、これをどうぞ」
ぐだ子「ありがとう……って、本当に前掛けかよ!」
マシュ「これで汚れませんね!」
ぐだ子「……せやな」
【マイルーム】
ぐだ子「うぁぁぁぁぁ!!スパゲッティを頬張ってるマシュ可愛いよぉぉぉぉ!!飼いてぇぇぇぇぇ!!凄く飼いてぇぇぇぇぇ!!」バタンバタン
コンコン
ぐだ子「!」
「マスター、少しいいでごじゃるか?」
ぐだ子「ど、どうぞー」
黒髭「ちょいと失礼」ガチャ
ぐだ子「どうしたの?」
黒髭「こんな時間に悪いとは思ったのでごじゃるが拙者、少し気になることがあってですな」
ぐだ子「気になること?」
黒髭「マスター!質問でござる!」
ぐだ子「はい!」
黒髭「攻めの反対と言えば?」
ぐだ子「受け」
黒髭「……」
ぐだ子「……」
黒髭「……」
ぐだ子「あれ、違った?」
黒髭「……普通は守りとか防御とかでは?」
ぐだ子「あっ!?」
黒髭「やはりマスターは」
ぐだ子「」アワワワ
黒髭「拙者たちの同志でごじゃるな?」ニヤリ
ぐだ子「うわぁぁぁぁぁぁ!!?バレたァァァァァ!!?」
黒髭「デュフフフwwwこれはこれは~」
ぐだ子「お、お願いします!マシュには秘密にしてください!なんでもします!」
黒髭「ん?今、なんでもって……」
ぐだ子「こうなったら令呪でくろひーを自害させて」
黒髭「嘘嘘嘘!!冗談でござる!!」
ぐだ子「ふぅ……。黙っててくれるよね」ニッコリ
黒髭「ぐはっ」
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黒髭「まぁ、何はともあれマスターが同志であったというのは、驚き半分喜びマシマシといった所ですな」
ぐだ子「……うん。そうだね」
黒髭「んで?マスターは何系?」
ぐだ子「私はBL、GL、NLなんでもござれ。雑食種です……」
黒髭「これはまた中々」
ぐだ子「いいじゃねぇか!!好きなんだよ!愛のある絡みが!!」
黒髭「拙者は否定しないでござる」
ぐだ子「こんなことが、マシュに知られたら……」
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マシュ『先輩、ごめんなさい。気持ち悪いです』ジトー
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ぐだ子「ジト目マシュたまんねぇぇぇぇぇ!!」ビクンビクン
黒髭「これは筋金入りですな」
ぐだ子「……私はね、くろひー」
黒髭「急に語り始めたの巻」
ぐだ子「こんな風になるとは思ってもなかったんだよ。でも実際に英霊を召喚してみれば?美男美女が勢揃いでさ、そこら中でイチャコラしてるんだよ?(※していません)もう最の高よ」
黒髭「禿同」
ぐだ子「だから、私はただひたすら空気に徹して全てを眺めてたいんだよ!!」
黒髭「なるほど」
ぐだ子「でも最近はマスターラブ勢が激しくなってきて、私も混ざるのも悪くないかな~って」
黒髭「ほほう。つまりは……百合?」
ぐだ子「そう!あの愛すべきものが目の前にある!」
黒髭「自分も興奮ポイントに入れる辺り、流石でござる」
ぐだ子「この気持ちを形にしたい」
黒髭「形にでござるか」
ぐだ子「なんかこう!共有したい!」
黒髭「共有」
ぐだ子「つまりは!」
ぐだ子・黒髭「「同人誌!!」」
ぐだ子「ねぇー、どうにかしてよくろひー!」
黒髭「うーむ……。となるとあれですな」
ぐだ子「何かあるの?」
黒髭「パイレーツマーケットでサークル参加する」
ぐだ子「なん……だと……?」
黒髭「でもぶっちゃけオススメはしませんぞ?なんせマスターは初心者ですから」
ぐだ子「決まりだ……。参加するぞ!」
黒髭「えぇー!?」
ぐだ子「こういうのは勢いが大事だ!人理修復と同じ!」
黒髭「オタ活を世界救うのと並べるとは……拙者、正直脱帽」
黒髭「それじゃ細かいルールとか参加要項についてなんでござるが」
ぐだ子「あー、そこら辺はわかんないからくろひーに任せる」
黒髭「なんですと!?」
ぐだ子「私はこれから早速たぎるリビドーを紙に描くからさ」
黒髭「そんなー、くろひー涙目」
コンコン
「先輩!失礼します」
ぐだ子「およ?」
マシュ「ティーチさんが部屋に入ったと聞き、駆けつけました!」
黒髭「デュフフフwwwこれはマシュ殿wwwお風呂上がりですかな?」
マシュ「ターゲット捕捉、これより戦闘を開始します」
黒髭「ちょっと!?冗談でござるよ!?」
マシュ「ただちに退室してください。さもなくば……」
黒髭「こうなったら長居は無用。とぅ!」
ぐだ子「それじゃよろしくねー」
マシュ「いったいティーチさんと何のお話をされていたのですか?」
ぐだ子「あははは!なんでもないよ!さ、私もシャワー浴びて寝よ寝よ」
マシュ「あ……」
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<5日後>
黒髭「マスター、進歩はどうでござるか?」
ぐだ子「進歩ダメです」
黒髭「ちょっ!?」
ぐだ子「妄想が……上手く纏まらないんだよぉ」シクシク
黒髭「折角申込が済んだのに、当日何にもないとか一番ダメでござるよ」
ぐだ子「申込できたの?ありがとう!」
黒髭「へへっ、この黒髭様に掛かれば一発よ」
ぐだ子「具体的には?」
黒髭「銃をちらつかせる」
ぐだ子「わーい、悪党だー」
黒髭「そんなことより、拙者も手伝うからさっさと作りましょうぞ。あと3週間で全て作らなきゃどう考えても間に合わない」
ぐだ子「書くネタが……16Pも埋められそうにない」
黒髭「そこは拙者がメンバーを募って合同本に仕上げるから心配は無用。マスターは肩の力を抜いて描きたいものを書いてくだちい」
ぐだ子「あばばばばば」
黒髭「……一緒にネタ探しに行くでござるよ」
ぐだ子「くろひー、好き」
黒髭「つるぺた幼女になってから出直してきな」
マシュ「……」ジー
【廊下】
黒髭「あそこにマリー殿とジャンヌ殿がいますぞ」
ぐだ子「よし、よくみて妄想だ……」
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ジャンヌ『あの……』
マリー『あらジャンヌ。二人の時は?』
ジャンヌ『ま、マリー///』
マリー『うふふふ♪よくできました』
ジャンヌ『恥ずかしいです///』
マリー『あら、これからもっと恥ずかしいことをするのに?』
ジャンヌ『ま、またですか?』
マリー『……ジャンヌは嫌なの?』
ジャンヌ『そんなことはないです!』
マリー『なら、楽しみましょう♪』
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ぐだ子「あ…あ……きてる!きてるよこれぇ!!」
黒髭「だいぶトリップしてるでごじゃるなぁ」
マリー「あらマスターに、お髭の海賊さん。ごきげんよう♪」
ジャンヌ「お疲れ様です!」
黒髭「デュフフフwwwお二人は仲がよろしいですなぁwww」
ぐだ子「」ウンウン
マリー「本当?そう見えるなんて嬉しいわ♪」
ジャンヌ「そんな!私なんかがマリーと」
マリー「ジャンヌは嬉しくないの?」
ジャンヌ「いえ……その……」
マリー「……」ジー
ジャンヌ「う、嬉しいです///」
ぐだ子「リアル百合ktkr!!」
黒髭「マスター、自重汁」
マリー「うふふふ♪それでは私たちはこれからお風呂に行くから。またね?」
黒髭「うぃー」
ジャンヌ「ま、待ってくださいマリー!」スタスタ
マリー「今日も洗いっこね♪」スタスタ
ぐだ子「……我が人生、良きものであった」ダクダク
黒髭「マスター、鼻血が」
ぐだ子「おっと」
黒髭「どうですかな?」
ぐだ子「うーん、まだちょっと刺激が」
黒髭「んじゃ次へ行くぞ」
ぐだ子「そういえばさ」
黒髭「ん?」
ぐだ子「ジャンヌ、ナチュラルにマリーって呼んでたよね」
黒髭「そういえばそうでござるな」
ぐだ子「」バタン
黒髭「マスター!?」
ぐだ子「むり、しんどい」
【資料室】
ぐだ子「このままだと死ぬ。きっと死ぬ」
黒髭「勘弁してくだちい」
エルメロイ二世「おいそこ、五月蝿いぞ」
ぐだ子「ご、ごめんなさい!」
アレキサンダー「まぁまぁ先生。そんなことより続きを」
エルメロイ二世「あぁ、すまない」
ぐだ子「これは!」
黒髭「なんかあったでごじゃるか?」
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アレキサンダー「先生の教え方、すっごい上手だね」
エルメロイ二世「お褒めに預り光栄だ」
アレキサンダー「うん、流石は我が未来の臣下だ」
エルメロイ二世「何なりとお申し付けください、我が主よ」
アレキサンダー「それじゃ……続きはまた僕の部屋で、ね?」
エルメロイ二世「///」
アレキサンダー「さーて、今日はどうやって先生を蹂躙しようかなー♪」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ぐだ子「数奇な運命に手繰り寄せられた二人の愛は……」ビクンビクン
黒髭「これはしばらく帰ってきませんな」
エルメロイ二世「通るぞ」
黒髭「おっと、失礼」
アレキサンダー「よーし!さっそく実践だ!」
エルメロイ二世「その前にもっと策を練らねば」
アレキサンダー「えへへへ♪また部屋に寄ってもいいよね?」
エルメロイ二世「あまり激しくされなければ」
黒髭「……これは」
ぐだ子「はっ!?」
黒髭「あながち間違いでもなさそうなのが恐ろしいですな。拙者、そっちの趣味はないのに」
【廊下】
ぐだ子「あー、しんど」
黒髭「どんどん語彙力がなくなってる件について」
ジャック「お母さん?」ヒョコ
黒髭「うっひょぉぉぉぉぉ!!?幼女キター!!」
ナーサリー「待って欲しいのだわジャック」
JDOSL「待ってください!」
黒髭「グフフフフwww幼女が沢山、ここはなんて天国」ニマニマ
ナーサリー「ジャック、そこにいる黒髭に近づいてはいけないわ」
ぐだ子「大丈夫大丈夫。いざとなれば令呪で自害させるから」
黒髭「ちょっとマスター!?」
ジャック「そのときは解体するね」
黒髭「ジャックたんになら解体されるのもいいですなぁ」ニマニマ
ぐだ子「解体していいって」
ジャック「やったー!」シャキーン
黒髭「待った!まだ生きてるでごじゃるよ!?」
ぐだ子「なら今、令呪で」
黒髭「なんという鬼畜!」
JDOSL「トナカイさんトナカイさん」
ぐだ子「ん?」
JDOSL「あの……ですね」
ナーサリー「これからお茶会を開くから来て欲しいって顔をしてるわ」
JDOSL「な!?///」
ナーサリー「私も久しぶりにマスターとお茶会がしたいわ」
ぐだ子「それじゃ混ぜて貰おうかな」
ジャック「わーい!お母さんと一緒だー!」
黒髭「わーい!くろひーも一緒だー!」
ぐだ子「令呪を持って命ずる。遠くから眺めていろ」
黒髭「マスターの人でなしぃぃぃぃぃ!!」
【お茶会場】
ナーサリー「さぁどうぞ」
「「「いただきまーす」」」
ジャック「このお菓子おいしー!」
JDOSL「この紅茶、とてもいい香りがします!」
ぐだ子(和気あいあいとしたこのお茶会)
黒髭「うぐぐぐぐ!」
ぐだ子(を遠くから恨めしそうに見ているくろひー)
ジャック「はい、お母さん。これ食べて」
JDOSL「私たちで焼いたクッキーです!」
ぐだ子「ありがとう」
ナーサリー「紅茶のおかわりもいかが?」
ぐだ子(一時の休息はとても心が休まる)
【マイルーム】
ぐだ子「とても良い時間だった」
黒髭「一生恨むぜ、マスター」
ぐだ子「はい、彼女たちの手作りクッキー」
黒髭「流石は最高のマスター!わかっていらっしゃるwwwデュフフフwww」
ぐだ子「さて、書くにしてもまだ刺激が足りない……」
黒髭「えぇー、あれだけ回って足りないとかどんだけでござるかぁ」
ぐだ子「お願いだよくろひー!」
黒髭「はぁ……。これも乗り掛かった船だと思って諦めるでごじゃるよ」
ぐだ子「流石は船乗り!」
黒髭「百合、薔薇、ロリ百合と来たら次は」
ぐだ子「男×男」
黒髭「くろひー、そっち系はあんまり興味がないから足が重い」
ぐだ子「でもアストルフォだったら?」
黒髭「不思議、くろひー大好物」
ぐだ子「……行くぞ」
黒髭「期待してるでごじゃるよ」
【談話室】
ギルガメッシュ(弓)「何の用だ雑種」
オジマンディアス「頭が高いぞ。不敬である」
黒髭「こうなるって知ってましたけど!!」
ぐだ子「何してるの?」
ギルガメッシュ(弓)「ふっ、みて分からぬか。こやつとチェスを興じてるのよ」
オジマンディアス「なに、偉大なる王のほんの戯れよ」
ギルガメッシュ(弓)「下らぬことであったが、負けた方が勝った方のいうことを何でも一つ聞くとあらば暇潰しに付き合うのも王の役目だ。こやつに犬の真似をさせるのも悪くない」
オジマンディアス「ほざけ。貴様の方こそ犬のように鳴き声をあげる準備をするがよい。特別に許す」
ぐだ子「犬限定なのか」
黒髭「ほらマスター。早速」
ぐだ子「よっしゃ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ギルガメッシュ(弓)「ふはははは!無様よな!」
オジマンディアス「この様な格好をさせるとは!!」
ギルガメッシュ(弓)「だが、案外似合っているぞ。その犬の耳と尾、貴様に相応しいわ」
オジマンディアス「な!?///」
ギルガメッシュ(弓)「さて、犬なら服を着ているのはおかしいな」
オジマンディアス「何を言っている!」
ギルガメッシュ(弓)「……脱げ」
オジマンディアス「や、やめろ!黄金の…///」
ギルガメッシュ(弓)「貴様に拒否権などないわ。……ふむ、言うことを聴かぬ駄犬は躾をせんとな」
オジマンディアス「うぐっ!///」
ギルガメッシュ(弓)「精々いい声で鳴くがいい。ふはははは!!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ぐだ子「王様系男子が無理矢理屈服させられるとか涎が出るわ」
黒髭「流石に理解できないでごじゃる」
ギルガメッシュ(弓)「貴様!今、駒を動かしたであろう!」
オジマンディアス「たわけたことを抜かすな!余がその様な真似をするはずがなかろう!」
黒髭「なんかめちゃめちゃ喧嘩し始めたんですが」
ぐだ子「ふ、夫婦喧嘩…デュフフwww」
黒髭「流石は拙者のマスター。目が腐ってる」
【トレーニングルーム】
ぐだ子「次はノーマルなラブでも堪能しようか」
黒髭「それなら拙者も大好き」ニマニマ
金時「よぉ大将!今日もゴールデンだな!」
ぐだ子「おはよう金時。ナイスゴールデン」
黒髭「ぐぬぬぬぬ。ゴールデンとか意味が分かりませんぞ」
金時「まぁあれだ。気持ちがいいもんは全部ゴールデンだ」
ぐだ子「気持ちがいいもの……。つまり×××とか、[ピーー]もゴールデン?」
金時「へ?」
黒髭「マスター、流石にそれはドン引き」
ぐだ子「うるせぇ。ゴールデンボール引っこ抜くぞ」
酒呑「あら、小僧にマスター。こんなところで逢い引きどすか?妬けるわぁ~♪」
黒髭「そして、拙者は空気扱い。かなちい」
茨木「おい酒呑!そやつに話し掛けるな!行くぞ!」
酒呑「ええやないの茨木」
茨木「いいわけあるか!」
ぐだ子「どうどう。飴食べる?」
茨木「食べる」
金時「なんか、ヤバイことになる前に逃げるとするか……」
「金時」
金時「この声は」
頼光「母のことは邪険に扱うのに、虫どもとは仲良くお喋りをするのですね……」スッ
金時「待った待った頼光さん!どうみても絡まれてるだけだからな!」
酒呑「んもー、小僧のいけず。うちのことを弄んで終わりなんて……悲しいわぁ」
頼光「……」
金時「てめぇ酒呑!余計なことをいうな!」
頼光「余計な…こと?母にはバレたくないやましいことをしていたのですね?」
金時「んなわけ」
酒呑「そういうことさかい、あんたは引っ込んでくれはる?」
頼光「……」
酒呑「……」
ぐだ子「どうよ。この修羅場」
黒髭「一人の男が女子の取り合いに巻き込まれるなんて羨ましいシチュのはずなんだが、この状況を見てるとそうは思えない!不思議!」
茨木「」アワワワ
ぐだ子「主人公を取り合うヒロイン。そして、自分の中の気持ちをまだよく分かってないが故に、モヤモヤする気持ちをどうにかしたくて邪魔をする少女」
黒髭「まるでエロゲですな」
ぐだ子「うらやまけしからん」
黒髭「しかしNice boat的なのはNG。拙者はいちゃラブが好きなのであって、badendは御免であります」
ぐだ子「せやな。ねぇ、二人とも。金時逃げ出してるよ」
頼光「……金時とは一度しっかりお話をしなくてはいけませんね」
酒呑「子離れもできないなんてみっともないわぁ」
頼光「黙りなさい羽虫」
茨木「もうわけがわからん……。これも全部あやつのせいだ!」
【マイルーム】
黒髭「書けそうですかな?」
ぐだ子「頑張ります……」
黒髭「それじゃさっさと書き上げて製本やら何やらをしないといけませんな」
ぐだ子「やるぞ!!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<6日後>
【食堂】
マシュ「最近、先輩がティーチさんとずっと一緒にいるようなのですが……」
エミヤ「嫉妬か?」
マシュ「そ、そういうわけでは!」
エミヤ「そうか。ではこの夜食をマスターに届けて貰えるかな」
マシュ「私がですか?」
エミヤ「生憎と手が離せないものでね。君が考えるようなことはないと思うが、心配ならみてくるといい」
マシュ「はい!ありがとうございます!」
コンコン
マシュ「先輩、お夜食をお持ちしました」
シーン
マシュ「?入りますね」ガチャ
ぐだ子「クソクソクソ!」
黒髭「そんなに線にこだわる必要はないでござるよ。てか、さっさと先に進めて欲しいんですが!」
ぐだ子「キェェェェェ!!」
マシュ「先輩!?」
ぐだ子「え!?ま、マシュ?」
マシュ「困ってることがあるなら私に相談してください!お手伝いします!」
ぐだ子「いや……あの……」
黒髭「デュフフフwwwマシュ殿~。マスターは遠慮しているみたいなので、拙者を労って欲しいでごじゃるよ~」
マシュ「それ以上近付いたら攻撃します」
黒髭「酷い!差別反対!」
ぐだ子「ごめんね、マシュ……。これは私が成し遂げないといけないことなんだ」
マシュ「先輩……」
ぐだ子「だから本当にこっち見たらダメだからね!?」
マシュ「は、はい!」
黒髭「なんか疎外感を感じますなぁ」
JDASLだった……
ごめんなさい
詫び課金と周回してきます……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<5日後>
コンコン
黒髭「マスター、もう締め切り過ぎてますぞ!」
ぐだ子「だ、大丈夫。終わったよ……」
黒髭「それなら早く印刷に移らないと間に合いませんぞ」
ぐだ子「ダ・ヴィンチちゃんの所に行こう。なんとかしてくれるはず」
【ダ・ヴィンチ工房】
ダ・ヴィンチちゃん「はいはーい。印刷ね」
ぐだ子「お願いします」
ダ・ヴィンチちゃん「製本は何部くらいにする?」
黒髭「これに関してはマスターが決めてくだちい。売れ残ることも考えて」
ぐだ子「うぐっ……」
ダ・ヴィンチちゃん「なら150部くらいにしておこうか」
ぐだ子「少なくない?」
ダ・ヴィンチちゃん「売れ残りの山をみて傷が広がるのとどっちがいいかい?」
ぐだ子「150でお願いします」
黒髭「こっちが他の奴たちの原稿でござる」
ダ・ヴィンチちゃん「確かに受け取ったよ。それじゃ完成まで少しばかり待っててね」
<パイケット当日>
黒髭「設営完了でござる」
ぐだ子「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"」
黒髭「ここまで来たら後は為るようにしかなりませんぞ」
ぐだ子「と"う"し"よ"う"ぅ"ぅ"ぅ"」
黒髭「拙者はサークルチケットの特権として、壁を回ってくるので悪しからず。少ししたら寄稿してくれたメンバーが応援にくるはずですぞ」
ぐだ子「いってらっしゃい……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「それではこれより、第92回パイケットを開催するぞぉぉぉぉ!!いいか、ルールを守らねぇ奴は総じて鮫の餌だ!紳士的に楽しめぇぇぇぇ!」
ぐだ子「始まってしまった……」
ジル(剣)「マスター、手伝いに来ましたぞ」
ぐだ子「およ?」
ディルムッド「なるほど、これは熱気に満ち溢れていますな」
ファントム「嗚呼、クリスティーヌ……」
ぐだ子「お、おう」
ジル(剣)「さぁ!早速列を裁きましょう」
ぐだ子「裁くな」
ディルムッド「と言っても、誰も来ませんね」
ぐだ子「言うな」
ファントム「クリスティーヌ…クリスティーヌ…」
ぐだ子「帰れ」
<30分後>
ぐだ子「売れねぇ」
ジル(剣)「この本の素晴らしさが分からないとは……」
ぐだ子「どんなこと書いたの?」
ジル(剣)「勿論、聖女特集です」
ぐだ子「あ、はい」
ディルムッド「私も頑張りました!」
ぐだ子「どれよ」
ディルムッド「この漫画なのですが……」
ぐだ子「えーっと……うん、大変よく頑張りました」
ディルムッド「ありがとうございます!」
ぐだ子「ファントムは?」
ジル(剣)「彼はこの作品の様ですね」
ぐだ子「普通に上手いんだけど!?」
ファントム「ここに救いはない……」
アンデルセン「全く、なんて体たらくだ!」
ぐだ子「この声はオジマンディアス!」
アンデルセン「違う!」
ぐだ子「アンデルセンか」
アンデルセン「あの髭面に頼まれて書きたくもない小説を書かされた挙げ句、それが売れていないとはどういうことだ」
ぐだ子「それは……すみません」
マシュ「先輩」
ぐだ子「なんでマシュが!?」
マシュ「最近忙しそうにしていたのはこういうことだったんですね」
ぐだ子「あは、あはははは」
マシュ「……」
ぐだ子「やっぱり、引いたよね?」
マシュ「そんなことはありません!」
ぐだ子「え」
マシュ「どちらかというと、先輩の力になれなかった自分の不甲斐なさを嘆いています」
ぐだ子「いや、それはなんというか。違うと思うけど」
マシュ「これは先輩が作った本なんですよね?」
ぐだ子「ただしくは合作なんだけど」
マシュ「私が全部買います!!」
ぐだ子「ちょ!」
黒髭「いやいや、マシュ殿~。それはマナー違反でござるよ?」
マシュ「ティーチさん」
黒髭「それに、そんなことされたらマスターが惨めになるじゃないですかーやだー」
ぐだ子「うぐっ」
マシュ「それは……」
黒髭「こういうのは売れ残ることもまた経験ですからな」
ぐだ子「くろひー、あとでその戦利品をスキル上げに使うからな」
黒髭「なんですと!?」
マシュ「……」
ぐだ子「ま、そういうことであんまり気にしなくていいから!私がやりたくてやってるだけだし」
マシュ「いえ、買います」
ぐだ子「マシュ」
マシュ「でも一冊だけです!この素晴らしい作品は後世に広く伝えられるべきです!」
ぐだ子「それはただの晒し上げだ」
マシュ「一冊いくらですか?」
ディルムッド「500QPになります」
マシュ「ではこれで」
ジル(剣)「どうぞ」
マシュ「ありがとうございます」
アンデルセン「俺にも寄越せ」
黒髭「50000QPになりまーす」
アンデルセン「むしろ原稿料を私に寄越せ」
黒髭「じょ、ジョークですぞ」
ぐだ子「ただでやらせたのか」
アンデルセン「お前のことをダシに使ってな!全く……」
「おい、あそこにいるのは黒髭じゃないか?」
「まさかサークル参加してたのか!?」
「伝説の漫画が読めるかもしれないぞ!」
ぐだ子「あれ?」
「新刊ください!」
「俺にも!」
「俺は2部くれ!」
「てめぇ抜かすな!」
「黙れ沈めるぞ!」
黒髭「てめぇら!!」
シーン
黒髭「並べ」
「「「「サー!」」」」
ぐだ子「くろひーすげぇ」
黒髭「ルールを守らねぇ奴は何人も沈めてきたからな」
ぐだ子「流石は悪党」
黒髭「よせやい。照れるじゃねぇか」
<10分後>
ぐだ子「新刊なくなりました」
ジル(剣)「おめでとうございます」
ディルムッド「やりましたねマスター」
ファントム「ららら……」
ぐだ子「皆、ありがとうね」
黒髭「これで後で焼き肉にでも食べましょう」ニマニマ
マシュ「お疲れ様です」
アンデルセン「報酬は肉か……。ふん、仕方あるまい。それで我慢してやる」
【食堂】
黒髭「それでは!初参加&完売を祝して!」
「「「「かんぱーい!!」」」」
ぐだ子「うまぁ!焼き肉うまぁ!」
マシュ「先輩、これも食べれます」
ぐだ子「ありがとうマシュ」
黒髭「じゃんじゃん焼いて、じゃんじゃん食いやがれ!」
アンデルセン「おい貴様!人のものをとるな!」
黒髭「海賊は奪い取ってなんぼだ!」
ジル(剣)「こういうのも悪くはありませんね」
ディルムッド「まったくです」
ファントム「嗚呼、これが宴……歓喜の集い」
マシュ「それでですね、先輩に相談があるのですが」
ぐだ子「なーに?」モグモグ
マシュ「私もオタクになりたいのですが、ご教授願えませんでしょうか」
ぐだ子「ブフーー!?」
マシュ「私は……先輩と同じ景色をみて、感情を共有したいです」
ぐだ子「あー……」
黒髭「おい、お前はなんか勘違いしてねぇか?」
マシュ「え?」
黒髭「オタクってのはなぁ、なろうとしてなるもんじゃねぇんだよ」
マシュ「……」
黒髭「英霊と同じだ。がむしゃらに生きて、気付いたらそうなってるんだよ」
マシュ「英霊と、同じ」
ぐだ子「そうだけど!そうだけどそうじゃない!」
黒髭「オタクになりたいだぁ?なら人はなりたくて英霊になれるのか?」
マシュ「……」
ぐだ子「いや……うん」
マシュ「それじゃ私はオタクにはなれないんですね」
ぐだ子「マシュ……」
黒髭「そうは言ってねぇだろ。要はな、無理矢理なろうとするんじゃなくて、歩み寄って、理解して少しずつ変わっていけばいいんだよ」
マシュ「ティーチさん」
ぐだ子「おぉ、なんかくろひーがかっこよく見える」
黒髭「よせやい。惚れるならつるぺた幼女になってから出直してきな」
マシュ「いつも通り気持ち悪いティーチさんのままですね!」
黒髭「ぐすん。くろひー泣いちゃう」
ぐだ子「よしよし。それじゃ先ずは百合の素晴らしさと薔薇の奥深さについて語ろうか」
黒髭「それは部屋でやってくだちい」
マシュ「何日でもお付き合いします!」
ぐだ子「おうふwwwマシュのデレデレは破壊力が高いでござるwww私と一緒にお布団で語り合いましょうぞwww」
黒髭「マスター、地が出てますぞ」
ぐだ子「やべ」
マシュ「先輩、その口調はティーチさんを彷彿とさせるので禁止です」
ぐだ子「あい」
黒髭「ざまぁwww。って、あれ。拙者が遠回しにDisられてるんですが」
ぐだ子「リア充ですまんな」
黒髭「ぐぁぁぁぁ!!リア充爆発しろ!」
【黒髭ルーム】
黒髭「はぁ……疲れたでごじゃる。これはもうエロゲで癒される他ない」
黒髭「ん?これは今日の合同誌ですな」パサッ
黒髭「メモか」
ぐだ子『手伝ってくれてありがとう!これは献本です』
黒髭「デュフフフwwwそういえば、結局マスターは中身を見せてくれなかったでござるな!どれどれ、マスターの作品はっと」
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ドレイク『なぁ黒髭』
黒髭『なんですBBA』
ドレイク『その呼び方を止めろってんだよ!』
黒髭『いやですー!BBAは何時まで経ってもBBAですー!』
ドレイク『まったく、敵に囲まれて絶対絶命だっていうのに、減らず口は結局減らないままだねぇ。まぁ、それも最後だと思うと悲しいね』
黒髭『おいおい、まさか天下のドレイク船長ともあろうものが、もう諦めるってのか?』
ドレイク『バカ言うんじゃないよ!あんたより先にくたばってたまるもんかい!』
黒髭『それはこっちの台詞ですー!BBAより先に死にませんー!てか、死なせるもんかよ』ボソッ
ドレイク『そういえばあんた、さっきドレイク船長って』
黒髭『はぁ!?呼んでませんし!歳だから耳まで遠くなったんですぁ!?』
ドレイク『そういうことにしといてやるよ。ほら、突撃だ!』
黒髭『ちょ!まてBBA!』
ドレイク『ぼさっとしてたら置いてくよ!あんたには地獄まで付いてきて貰うからね!』
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黒髭「」
黒髭「なんでBBAとのロマンスぅ!!?」
黒髭「あ、でも……」
黒髭「ぬぁぁぁぁぁぁ///」
終わり
間違えとか至らぬ点ばかりで申し訳ないです。
詫び課金します。
このSSまとめへのコメント
くろひーやっぱおもしろっw