花丸「邦楽部…ですか?」 (33)
初めて書きます。指摘、アドバイスあればお願いします。
若干百合、ネタ、キャラ崩壊ほどではない…と思いたい
4人だけでてきます
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ダイヤ「あなた新入生みたいですし、興味はありませんか?まだ部活体験の期間ではありませんが、選択肢が増えるのはいいことですし」
花丸「あ、ありがとうございます…とりあえず…」
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花丸「ここが、礼法室…」
ダイヤ「はい。部活以外では使いませんから、入ったことはなかったでしょう?(大人しそうな子ですね、お休みの日でうるさいのがいなくてちょうどいいですわ)」
花丸「確かに初めてずらぁ…わわっ、おらまたずらって言っちゃった…」シュン
ダイヤ「気にしているのですか?」
花丸「…はい。」
ダイヤ「私の好きな本にこんな言葉があります。方言は言葉につけたアクセサリー、外してもいいけど捨ててはダメ…あなたがそこで育ったという大切なメッセージが刻み込まれているから、と。ですから、気にする必要はないですわよ」ニコッ
まとめとかで2年ちょいぐらいは見てたんですけど、書きたくなってきてしまって…部活部分は書きやすいよう、あまりないチョイスになってしまいました
花丸「あ、ありがとうございます…おらの周りに同じ方言の子がいなかったから…」
ダイヤ「いいのよ。さあ、上がって下さい」
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花丸「やっぱり畳は落ち着くずらぁ~」
ダイヤ「ふふっ。畳の良さが分かるなんて、あなたもなかなかやりますわね……そういえば私としたことが、名前を聞き忘れていましたわ。私は黒澤ダイヤ。あなたは?」
花丸「おらは国木田花丸です。家がお寺で、畳の方が慣れてるんです」
ダイヤ「そういうことでしたか…(あら?家がお寺で独特な方言の美少女…まさか)…つかぬことを聞きますが、花丸さんは〇〇中学校だったりしませんか?」
花丸「何で分かったんですか!?すごいずら」キラキラ
ダイヤ「私、ルビィという妹がおりますので」
花丸「ええっ、そういえば苗字も同じでした…すごい偶然ずらぁ…」
ダイヤ「ほんとですわ。妹とこれからも仲良くして下さいね。…では自己紹介もこれくらいに、体験を始めますわ。まず、質問はあるかしら?」
花丸「ええっと…コンクールとかはあるんですか?」
ダイヤ「ありますわね。まずは県、勝ち進めば全国もありえますわ。あとは、他校と演奏会を行ったり、他の文化部との演奏会、文化祭、たまに他県からイベントのお誘いなど、ですわね」
花丸「けっこう多いんですね…」
ダイヤ「文化部は運動部と違って室内での活動が多いですし、加えて吹奏楽部や合唱部に比べ、学校行事でのアピールが少ないので地味だと思われることも少なくありません、しかし決してそんなことはありませんよ、この楽しさはやって初めて分かるのです」フンスッ
花丸「………とても好きなんですね」クスッ
ダイヤ「…はい。すみません、話が長かったですわね。」シュン
花丸「いいえ、好きなことに対してまっすぐで夢中なところ、おらはすごく素敵だと思います」
ダイヤ「そ、そんなに面と向かって褒められると、照れてしまいますわっ//」
花丸「ダイヤさんはかっこいいなあって思ったけど、かわいいところもあるんですね」ニコッ
ダイヤ「っ//」
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通りすがりの梨子(百合の波動を感じて立ち聞きしてみれば、二人の美少女が畳の部屋で二人っきり……何も起きないはずが無く…なんちゃって//次のネタにしようかしら…)
壁に耳あ梨子(……えっいきなり先輩に名前呼びさん付け!?かわいい!?やっぱり無自覚はいいわね…)
??『あ、あのー 「ちょっと聞こえないから黙っててっ!」 ピギッ』
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\ピギッ/
花丸「あれ?なんかルビィちゃんみたいな声が…」スーッ
ダイヤ「確かに聞こえましたのに…誰もいませんわね…」ピシャ
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梨子「ふーっ危なかったわ…」
ルビィ 「」モゴモゴ
梨子「あっごめん。手放すわね」パッ
ルビィ「あ、あそこで何してたんですか…?」ジッ
梨子「そんなの決まってるわ。もちろん……(あんなこと言えないし、なんて言おう…)」ダラダラ
梨子(んー……そうだわっ)リコピンッ
梨子「もちろん、この部活に興味があるのよ!」
ルビィ「ほんとですか…?えっと…二年生ですよね?」
梨子「わっわたしは………そうっ転校してきたからっ!(我ながらうまいいい訳ね!)」
ルビィ「………いま、思いついたようにそうっ、て言いませんでした…?」ジッ
梨子(ものすごく疑われてるわ…)ダラダラ
梨子「(こうなったら開き直りよ…)でもっ、本当のことを言ってるんだからしょうがないじゃない!」
ルビィ「…うゅ(…この人怪しいけど…そんな嘘ならすぐにばれちゃうしほんとかもしれない…)……じゃあ、どっちに入りたいんですか?」
梨子「どっちって?それは…(きっと茶華道部と邦楽部のことよね?緑で苦いものはちょっとアレを思い出すからなあ…)…邦楽部よ」
ルビィ「ほ、ほんとですか…!じ、実はルビィも邦楽部に入ろうと思ってて…」キラキラ
梨子「そうなの?こんなかわいい子と一緒だったら嬉しいわ(あ、あら?なんだか誤魔化せた感じ…そしてよく見なくてもこの子かわいいし…)」
梨子「ねえ…ルビィちゃん、突然だけど、今時間ある…?」
ルビィ「な、なんで…ですか…?」
梨子「せっかくだから、ルビィちゃんのこともっと知りたいなって………ダメ?」
ルビィ「で、でも、知らない人について行っちゃだめだっておねぇちゃが…」
梨子「だってわたしのこと知らなかったのは────一瞬だから大丈夫??」
ルビィ「…うゅ?そ、そうですよね…あ、移動は台車じゃないですよね?」
梨子「え?ええ。それじゃあ行きましょ?」フフッ
ルビィ「はい!」ニコッ
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談笑中…
ダイヤ「ふふっ。……!」ハッ
花丸「どうしたんですか?」
ダイヤ「なんとなくですが…、ルビィが連れ去られた気がするのです…」ハラハラ
花丸「ええっ!ね、念のために、電話を…ってまだまるは買ってもらってなかったずらっ」
ダイヤ「では私が…」プルルル
ダイヤ「あ、でましたわ…ルビィ、あなた今何をしていますの?」
ルビィ『おねぇちゃ?お出かけだよ?』
ダイヤ「よかったですわ…だれとですの?」
ルビィ『おねぇちゃは知らないと思うけど…つり目で背の高い、ルビィの新しいお友達だよっ』
ダイヤ「新しい友達と外出ですか…よかったでちゅこほんっですわね」ウィンク
花丸「ほっ」フゥ
ダイヤ「はい。では切りますわね」ピッ
ダイヤ「よかったですわあ…あ、花丸さん、つり目で背の高い方をご存知ありませんか?」
花丸「それならたぶん、善子ちゃんずら。ちょっと変だけど、いい子ですよ」
ダイヤ「それなら安心ですわね。ではそろそろ、お筝を弾いてみましょうか」ゴトリ
花丸「は、はい。緊張するずら…これが…おこと…」
ダイヤ「はい。筝と琴は同じ、こと、という読みですが、違う楽器なのですよ。とりあえず、音を調節するのに、この琴柱(ことじ)というものを使うのが筝で、ないのが琴。そう区別して頂ければよいかと。ちなみに、筝を置く台は琴台(きんだい)といいます」
花丸「な、なんかこんがらがってきたずら…」ウーン
ダイヤ「ふふっ。まずは爪を…と、花丸さんは指が細いのね…なら、これを貸して差し上げますわ」
花丸「あありがとうございます。えっと…こう、かな?」
ダイヤ「ぶっぶーですわ花丸さん…逆、ですわよ」
花丸「え?ええっと…」
ダイヤ「こうして…こう」スポックルッスチャッ
花丸(ダイヤさんの手…白くて綺麗…あ、絆創膏してる…)ジーッ
ダイヤ「花丸さん?どうかしましたの?」
花丸「ダイヤさんの手を見てたら、両手の薬指だけ怪我してたから…」
ダイヤ「ああ、これですか。弦を指ではじくときには薬指を使うので、稀にマメができるのです。私にとっては、勲章ですわ。」
花丸「すごい、なんか運動部みたい…」
ダイヤ「右手の動きはもちろんですが、左手で弦を押すこと、よい姿勢を保つこと、休憩も挟みますが長時間正座をすること、数えればキリがありませんが、けっこう体を使いますわ。ですが熱いハートがあれば何でもできますわよ」ニコッ
花丸「奥が深いんですね…」
ダイヤ「ええ。それでは爪で自由に音を鳴らしてみてください」
花丸「…」チョン
ダイヤ「ふふっ。それでは鳴りませんよ。こうして…」
花丸(わわっ…ダイヤさんの手がおらの手に重なって…というか後ろから抱きしめられてるみたいな体制ずら//)
ダイヤ「こう…するのですよ。わかって頂けたでしょうか?」サラッ
花丸(っ今ダイヤさんの髪が、吐息が…耳に…//くすぐったいずら…//)
ダイヤ「花丸さん?」
花丸「は、はいっ//」
ダイヤ「大丈夫ですか?顔が赤いようですが…?」ピトッ
花丸「ひゃ、大丈夫です…(顔が近いよ…//あ、手が冷たくて気持ちいい…)」
ダイヤ「あ、すみません、つい癖で//……少し熱いですわね…目も潤んでますし…今日は帰りましょう」パッ
花丸「えっ、でも」
ダイヤ「ぶっぶーですわ!体調管理は基本です。休む時は休むことも大事です」
花丸「は、はい(違うけど言えないし…)」
ダイヤ「ということで、送っていきますわ」
花丸「ええっ!?」
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ルビィ「ちゃんと門限までに帰るよ。じゃあねっ」ピッ
梨子「…ところでルビィちゃん、わたしは梨子っていうんだけど、好きなように呼んでほしいな。あと、どこか行きたいところある?(こうして苗字をふせておけば、名前呼びしかないわよね…)」
ルビィ「わかりました。梨子さん!え、えっと…じゃあ、梨子さんの行きたいところで」ニコッ
梨子「(なんていい子なのかしら…そそるわね)…じゃあ、休憩しない?」
ルビィ「へ?でもまだどこも行ってないですよね…」
梨子「…そうね、でも休憩したいのよ……」フフッ
ピギイイイイイイイイ!!
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?プップーデスワッ
ダイヤ「むっ!でもどこか幸せそうですわね…」
花丸「どうしたんですか…?」
ダイヤ「何でもありませんわ。花丸さんの降りる駅はどちらかしら?」
花丸「次の次です。そこから少し歩くとつきます」
ダイヤ「そうですか。」
花丸「ダイヤさんすみません。こんな途中で終わるなんて…」
ダイヤ「…そんなに気に入って頂けたのなら、体験期間中にまた来ていただけませんか?」
花丸「いいんですか?」
ダイヤ「ぜひ。」ニコッ
花丸「行きます。行きたいです!…できればまた二人で//」
ダイヤ「」キュン
花丸「だめ…ですか?//」
ダイヤ「も、もちろんですわ//」
二人「……//」
二人「…」チラッパチッ
ダイヤ(目があってしまいました…//)
花丸(恥ずかしい//)
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テクテク
花丸「くしゅんっ(あれ?おらほんとうに風邪なのかな?)」
ダイヤ「寒いのですか?なら、私の…(って私カーディガンもベストも着ていませんわ)…て、手でも握ってくだされば//…嫌、でしょうか…?」
花丸「いえ、お言葉に甘えて//」
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これが、おらがこの部に入ったきっかけ。ちなみに、ルビィちゃんと梨子さんも入部して、新しいお友達も増えました。この後、お筝にのめり込んでいったおらたちがどうなるかは、まだ先のお話。えっ、ダイヤさんとの関係はどうなったのかって?それは秘密ずら?
つづく?
梨子ちゃんがどこぞのPKEに見えてきました…
終わりです
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