武内「はずれたみなさんの頭のネジ」 (23)

グロ表現、暴力、暴言、キャラ崩壊注意





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異変に気が付いたのは数ヶ月前のことだった。私が、事務所の廊下を歩いていると。
「Yo!Yo!お前…いや、お前じゃない。なんだよ!ふざけんなよ!気持ち悪いんだよ! 」

そう、言って男は走って去って行った。いきなり話しかけられて、いきなり、怒られた。
「な、なんだったんでしょう。」

その日は、それだけでいつも通りのだった。

だが、その三日後。

事務所の扉を開けようとドアノブにてをかけたとき「がんば…す」一気にドアノブから手をひいた。この声からして島村さんの声ですね。

ドン!

「違います!ふざけないでください!私が、聞いてるんだよ…じゃない…ですよ!」

なにごとだと思い扉を開けた。

「うるさい!おまえふざけんなよ!私は…おれ…私は…あれ?」

島村さん一人しかいない…ですが、誰かに話しかけている?

「島村さん?」

おそるおそる声をかけた「ブツブツ…」まだ、聞こえてないようでもう一回話しかけてみた。

「島村さん!」

「え…?pさん?」

「どうしたのですか?だれかに、はなしかけていたみたいですが」

島村さんの目は私を見ておらずチラチラ壁を見ている。

「違うんです…私のせいじゃないんです。」

「どうしたのですか?ゆっくり話してみて下さい。」

「あいつが私の…オ…いや、違う。あなたを…」

どうやら私関係のことのようだ。

「私が何かよからぬことをしたなら…」

「違う!」

大声が私の声をさえぎった。

「あいつがpさんをとろうとした!私のpさんを!食うと言った!私が!私の!オレのpさんを!喰うって私の俺のわたしのあいつに食われるくらいなら私がpさんを…」

島村さん何を…っと言う前に手に激痛がはしった。「島村さん…手を!」彼女とは思えないほどの力で噛んできて離すことができない。

ギリギリと音をたて私の手から血が滲み出てくるのが見える。

「島…村…さん!離してください!」

その時、事務所の扉が開き

「どうしたんですか!ぷろ…卯月ちゃん!?」

出てきたのは新田さんでした。


「ど、どうして卯月ちゃんが…」

「すいません早く…ぐっ!」はっ!たとした顔をして島村さんを引き離そうとするのですが、やはり新田さんだけではダメで、どうすることもできない。

「島村さん!気をしっかり持ってください!

とうとう血がダラダラと垂れてきた時

「Pちゃんどうしたにゃ?そん…にゃああああああああああ!?何をしてるにゃ!!

「ロックじゃないぜ…」

「うづき!やめてください!」

「Pくん痛がってるじゃん!やめなよ!」

四人が入ってきてやっと島村さんを私から離すことに成功した。

「うわあああ!邪魔をするなぁ!どうせお前らもpさんを食おうとしてんだろ!!」

「たべないからおちついてにゃ!!」

「ちょっと本当にどうしちゃったのよ!」

四人がかりでおさえるのにも、あばれ、手がつけられない。

「島村さん…おちついて…ください…」

私にそう言われ無言になり数分後「ごめんなさい…ごめんなさい…」ちがうんです…っとまるで壊れたラジカセみたいに事務所の隅で体育座りでブツブツ言っている。

「な、なんとかおちついたみたいだよ?」

「ダー、そうみたいですね。」

そして、五人同時に「なぜこうなった?」っと言うかおでこっちを向いたので私は新田さんがくるまえからのことをすべて話した。

「…なぜ、卯月ちゃんはpさんを…」

「 почему?」

「私にも、わかりません…ですが、彼女はけして悪意があって行動したわけではないと思うので…その…」

城ヶ崎さんはニッコリ笑い

「大丈夫!大丈夫!そんなのわかってるから!pくんは安心して☆」

「…いい笑顔です。」

「この件は、この六人だけの内密にしといてください。」

「はい!」

五人は元気よく挨拶をし、島村さんは家に送った。

その後日



島村さんは、昨日と同じようにいた。なぜだと思い、島村さんのご両親に電話をした。だが、返ってきたのは…

「娘は、『正常』でしたのでそちらに向かわせました。」

いくらなんでも、おかしすぎる…普通親なら病院くらい…

「その、病院ではなんと?」

「何を言ってるんですか?病院なんか…」

行ってませんよ

ガチャンと電話がきれ…電話の音と島村さんの声が事務所内に響いていた。

これが、『前触れ』だったことに気付くのはずっと先の話である。


序章 おわりィ

次回 第一章 空想のストーカー

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