業師「こんにちは」
少女「こ...んにちわ」
業師「どんな能力が欲しいのかな?」
少女「と...透明化」
業師「透明化ですか」
業師「まあ、無償で能力をあげるなんて良い話はないです」
少女「えぇ」
業師「決まりました!あなたの代償!」

業師「あなたは水以外の液体を飲めません」
少女「はい...」
業師「ほい!」

業師「これであなたも透明化できます」
少女「ありがとうございました」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」
老人「こんにちは」
業師「ご所望の能力を」
老人「治癒...ですかな」
業師「承知致しました」

業師「その治癒の代償は」
業師「霊を引き寄せる事!」
老人「そうですか」
業師「決して死期が迫っている訳ではないです」
業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」
車椅子少女「こんにちは」
業師「ご所望の能力を」
車椅子少女「虫を自在に使役できる能力です」
車椅子少女「私、森で虫と戯れるのが趣味だったんです」
業師「ほう」
車椅子少女「でも私は半身不随になってしまい、元のような事は出来ないのです」
業師「分かりました」

業師「あなたの能力の代償は...」
業師「ない」
車椅子少女「え?」
業師「半身不随、これだけで十分です」
車椅子少女「あ、ありがとうございます」
業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

今日は終わりにします
ありがとうございました

業師「こんにちは」
小学生「こんにちは!」
業師(恐ろしく強そうな小学生だこと...)
業師「ご所望の能力を」
小学生「僕はねぇ」
小学生「...変身したい」
業師「分かりました」

業師「決まりました」
業師「あなたの代償...それは」
業師「チ○ンコが無くなる」
小学生「ぶっ」
業師「本当ですよ?」
小学生「え?」
小学生「しょ、しょうがない」
小学生「それでいいや」
業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」
女性「こんにちは」
業師「ご所望の能力を」
女性「ええ..私幻覚を見せる能力が欲しいのです」
業師「分かりました」

業師「決まりました、あなたの代償」
業師「それは...」
業師「足が物凄くツる」
女性「ええ...」
業師「では」
女性「はい...」
女性は去っていった...
ﾍﾞﾁｰﾝ!
業師「もうツったのか」
業師「次の方どうぞ」
下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

男「こんにちは...」

業師「どんな能力をご所望で」

男「未来予知」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたは目が見えなくなります」

男「はい」

業師「私が家まで飛ばして差し上げましょう」

男「」

業師「ありがとうございました」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

レズ「こんにちは」

業師「ご所望の能力を」

レズ「女の子と仲良くなりたいんです」

レズ「実は私、女の子が好きなんです」

業師「ふーん...」

レズ「そんな目で見ないで下さい!私は体目当てじゃないんです!」

業師「ほう」

レズ「ただ、仲良くなれれば良いんです」

レズ「それが願いであり幸せの理想像...」

業師「かしこまりました」

業師「あなたの代償は」

業師「トラブル体質です」

レズ「へ?」

業師「あなたの周りではトラブルが日常的に起こります」

レズ「...安いもんよ」

業師「ありがとうございました」

業師「さて次の...っと」

業師「今日の営業は終わりですね」

業師「あと２日...」

業師(私はあと２日だけお店をできる)

業師(終わったら転職...)

業師(短期間だけランダムでのお仕事とは辛いものだ)

業師「全くふざけた神だ」

業師「今日もお仕事がんばるぞ～」

業師「今日も一般人ラッシュだろうか...」

業師「であれば平和なのだがなぁ」

業師「お待たせ致しました!」

業師「こちらへどうぞ!」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

ストーカー「こんにちは...」

業師「ご所望の能力を」

ストーカー「気配遮断」

業師「かしこまりました」

業師(犯罪者が解き放たれてしまうがそれこそ私の仕事だ)

業師「あなたの代償は...」

業師「外部脱毛性円形発毛症」

ストーカー「もっと分かりやすく言えますか?」

業師「ポルナ○レフ」

ストーカー「把握」

業師「ありがとうございました」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

ヤンデレ「こんにちは」

業師「ご所望の能力を」

ヤンデレ「彼の...」

ヤンデレ「いや、好きな人の居場所がわかる力が欲しいの」

業師「かしこまりました」

業師(こいつもこいつで凄い何かを感じる)

業師「決まりました」

業師「あなたの代償は...」

業師「一部常識の欠落」

ヤンデレ「わかったぜ」

業師「ありがとうございました」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

魔法少女「こんにちは!」

業師(えらくキラキラしてて強そうな人がきたな...)

業師「ご所望の能力を」

魔法少女「あの、こうなんか強くなる感じの...」

業師「身体強化ですね」

魔法少女「そう!それです!」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたの代償は...」

業師「能力の使用後三分での急速な弱体化」

魔法少女「はい!分かりました!要はウルトラ○マンですね」

業師「ありがとうございました」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

自殺願望者「こんにちは」

業師「ご所望の能力を」

自殺願望者「苦痛を快感に替える能力」

業師「かしこまりました」

業師(やべーって、ありゃやべーって)

業師(だが...あえて止めない)

業師(俺みたいなのは人の命に責任を持てない)

業師「決まりました」

業師「あなたの代償は...」

業師「成仏出来ないこと」

自殺願望者「..........................分かりました」

業師「ありがとうございました」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

文学少女「こんにちは」

業師「ご所望の能力を」

文学少女「相手の人生を本の形知ることの出来る能力」

業師「なるほど...ヘブンズでドアーな感じに限りなく近いという事か」

文学少女「はい」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたの代償」

業師「知識欲です」

業師「あなたの知識欲は果てしなく続きます」

業師「それは死んでも尚と言えるでしょう」

文学少女「素晴らしい」

業師「ありがとうございました」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

空き巣「こ、こんにちは」

空き巣(チッ、人居んじゃねぇか)

空き巣「ここはどういう店なんですか?」

業師「ここは人に望む力を与える店です」

業師「しかしそれなりの『代償』も存在します」

業師「では、ご所望の能力を」

空き巣「...異次元空間を開いて物を収納出来る能力」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたの代償」

業師「30分間の外出で強いホームシック」

空き巣「おう、良いじゃん」

業師「ありがとうございました」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにち...わ...?」

イカ「こんにちはー」

業師「ご所望の能力を」

イカ「タコに絶対負けない能力」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたの代償...」

業師「タコを倒せば倒すほどあなた自身がタコになる」

イカ「...良いだろう」

業師「ありがとうございました」

業師「今日はもう営業終了か...」

業師「いやぁ」

業師「あと１日か...」

業師「次はどんな仕事なんだろ」

業師「........」

業師「想像もつかんな」

業師「営業開始でーす」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

SP「こんにちは」

業師「ご所望の能力を」

SP「大切な人を守る力を...」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたの代償」

業師「幽霊になること」

SP「承知した」

SP「」

業師「これであなたは幽霊ですが...」

業師「あなたが大切な人を守るには」

業師「決意が必要です」

業師「その強い決意こそが今や人ではないあなたの力」

業師「ご武運を」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

鍛冶職人「こんにちは」

業師「ご所望の能力を」

鍛冶職人「鉱石を産み出せる能力」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたの代償」

業師「挑戦欲」

業師「あなたは挑戦し続けます」

業師「自分の限界を超越して」

業師「生と死の境界も曖昧になるだろう」

鍛冶職人「あいわかった」

業師「ありがとうございました」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

グラビアアイドル「こんにちは」

業師「ご所望の能力を」

グラビアアイドル「いわゆる魅了...ですかね」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたの代償は」

業師「器の故障...」

業師「あなたが愛を受け入れる『器』が故障してしまいます」

グラビアアイドル「分かりました」

業師「ありがとうございました」

グラビアアイドル「待って下さい!」

業師「何でしょう?」

グラビアアイドル「なぜ私に魅了されないの?」

業師「私が『天使』だからです」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

名古屋人「こ、こんにちは」

業師「ご所望の能力を」

名古屋人「あの、実は私新興宗教の教祖になりたくて」

業師「つまり豊富な想像力、センス、判断力」

名古屋人「そうですね」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたの代償は」

業師「危険思想」

業師「ま、平たく言えば危ない奴ですね」

名古屋人「ありがとう!」

名古屋人「ここに是非また来たいのだが...」

業師「申し訳ありませんが明日にはもうここは無いのです」

名古屋人「そうですか...残念です」

業師「ありがとうございました」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

刑事「こんにちは」

業師「ご所望の能力を」

刑事「ええ、善人、悪人が分かる能力が欲しいのです」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたの代償」

業師「見えすぎる事です」

業師「その能力の延長として人の心が少し見えますが」

業師「悪人の物を見るのは精神をやられてしまうかも知れませんね」

業師「いずれあなたが善人とも悪人ともつかぬ『狂人』とならぬようお祈りします」

刑事「分かりました」

刑事「しかし...」

刑事「あなたの心が見えないのです」

業師「私の心は見えませんよ、事情もありますし、悪人よりショックを受けるかも知れませんから」

刑事「そうですか...」

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんにちは」

アンドロイド「こんにちは」

業師「ご所望の能力を」

アンドロイド「はい、私...」

アンドロイド「人間になりたいのです」

アンドロイド「確かに私は自立型のAIが搭載されており人間と同じ感情」

アンドロイド「...の情報があります」

アンドロイド「つまり私は感情の感覚を正確に理解できていないのです」

業師「かしこまりました」

業師「決まりました」

業師「あなたの代償...」

業師「無し」

アンドロイド「えっ」

業師「あなたの興味の先にある『それ』は醜い物です」

アンドロイド「そうですか、私、頑張ってみます」

業師「ありがとうございました」

業師(次で最後のお客さんだな...)

業師「次の方どうぞ」

下1>>やって来た人(コンマでレベル判定)
下2>>欲しい能力

業師「こんに........」

未来「ハロー」

業師「あなた...いや、お前は!」

未来「そうとも!お前自身だ!」

業師「な...なぜ」

未来「おいおい、ここに来たんだ『能力』の為に決まっているじゃないか」

業師「言ってみろ」

未来「自分の命と引き換えに誰かの命を奪う能力」

業師「ほう...」

業師「では教えてやろう」

未来「ああ」

業師「お前の代償...」

業師「神の分裂だ」

未来「なっ...」

業師「お前...いや、俺に葬れない奴はいない」

業師「ただ一柱を除いて」

業師「それが神だ」

業師「つまりお前がそこまでしなきゃして消せないのは神だけ」

未来「くそ!こうなれば別の過去へ...」

ｸﾞｳｨﾝｰｰｰｰｸﾞﾁｯ ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ...

業師「お前の読んで字の如く致命的なミスは...」

業師「この、俺に神が宿るタイミングに来たことだ」

神「業師よ」

業師「はい」

神「明日からお前は...」

神「魔王じゃ」

業師「」

神「じゃあの」

業師「また変な仕事だ...」

～天界～

神「あと２万年...」

神(わしはあと２万年だけ神をできる)

神(終わったら消滅...)

神(短期間だけでのお仕事とは辛いものだ)

～完～