※ ナオミはケイに対してタメ口(らぶらぶ作戦基準)にしました
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ケイ「イエス! 今度の学園祭は例年以上に盛り上げるため私たち3人でコピーバンドをやるわよ!」ニコッ
アリサ「いやいやいやいや。何を仰っているんですか…」
ケイ「とりあえず私がギターヴォーカルやるわ。ナオミはベース、アリサはドラムって所かしら? コーラスは両方にお願いできる?」
ナオミ「イエス、マム」
アリサ「えぇぇぇ!? なに軽々しく承諾しているのよアンタは! ベースなんてやったことあるわけ!?」
ナオミ「いや。ないけど」
アリサ「……」
ケイ「ワァーオ! さすがナオミ。話が早くて助かるわ」
アリサ「ちょ、ちょっと待ってください隊長! 私は無理です! ドラムなんてやったことありませんよ!」
ケイ「今から練習すればノープロブレム! それにもう参加表明しちゃったし」
アリサ(えぇ…)
ナオミ「それで、いったいどの3ピースバンドをコピーするんだ? グリーンデイ? それともニルヴァーナとか?」ソワソワ
アリサ「ちょ!? なんでアンタはさっきからノリ気なのよ!」
ケイ「それならもう、サイコーにエキサイティングでハイテンションなバンドに決めてあるわ!」
ケイ「海外のメロコアでも大活躍したあのバンドをやりましょう♪」
ナオミ(あぁ…誰か隊長を止めてぇ……)
――――――
――――
――
― 学園祭当日 ライブステージ(一ヶ月後) ―
ケイ「イエーーーイ! みんなぁ盛り上がってる!?」
イエーーーイ!!
ケイ「ワァーオ! いいカンジね!」
ケイ「でも、ウチらのノリはまだこんなモノじゃないはずよ! セイ、カモーン!」
イエーーーーーーーイ!!
ケイ「うーん! エクセレント!」ニコッ
アリサ「はぁ…」
ナオミ「ここまで来てまだ不貞腐れているのか?」
アリサ「はっ! まさか」
アリサ「戦車道の練習で疲れ切った身体に鞭打ちながら夜な夜なガレージで猛特訓させられた日々がこれで終わりかと思うと、悲しく
て悲しくて涙が出そうになっていただけよ」
ナオミ「あ、そう」ニコッ
アリサ「そんなことより、減らず口叩いているんだからまさかチューニングは終わっているんでしょうね?」
ナオミ「もちろん。狙撃準備はいつでもオーケーだよ」ニコッ
アリサ「何を狙撃するつもりよ。このバカ砲手は…」
ケイ「さぁアリサ! ナオミ! 準備はいい!? オーディエンスの方はいつでもオーケーってカンジよ!」
アリサ「あの!」
ケイ「うん? どうしたの?」
アリサ「あ、いやその…」
ケイ「なになに? どーしたのよアリサ。お腹でも痛いの?」
アリサ「……本当に私たちがオープニングアクトを務めるんですか?」
ケイ「えっ?」
アリサ「この高校には私たちよりもずっと上手い人たちがたくさんいるじゃないですか…」
ケイ「……」
ケイ「確かにそうね」
ケイ「でも、だからと言ってチャレンジしちゃいけないってことはないはずよ」
ケイ「それは戦車道にも言える事でしょ?」ニコッ
アリサ「……」
ケイ「大丈夫♪ 私たち3人が力を合わせれば何だって出来るんだから」
ケイ「万が一、アリサがミスしても私とナオミでカバーするわ」
ケイ「だから今はこの瞬間をサイコーにハッピーなひと時にしましょう! ね♪」
アリサ「隊長…」ウルッ
ナオミ「だ、そうだ」ポンポン
アリサ「くぅ…っ! き、気安く人の頭を撫でないでよっ!///」
アリサ(あぁぁぁぁもう!/// わかったわよ! やればいいんでしょやれば!///)
アリサ「……」
アリサ「すぅ…………っ!」
ドンドンドンドンドンドンドンドン
ケイ「オーケー! さぁみんなもアリサのバスドラの音に合わせてクラップハンド、カモーン!」
https://youtu.be/C-qK6sk5aNk
アリサ「S・a・t・u・r・day!Night! S・a・t・u・r・day!Night!」
ナオミ「S・a・t・u・r・day!Night! S・a・t・u・r・day!Night!」
ケイ「その調子よナオミ、アリサ! さぁ私たちも二人に負けてられないわ!」
ケイ「S・a・t・u・r・day!Night! S・a・t・u・r・day!Night! セイ、カモーン!」
S・a・t・u・r・day!Night! S・a・t・u・r・day!Night!
S・a・t・u・r・day!Night! S・a・t・u・r・day!Night!
アリサ(こうなったら見てなさい! 最後までやり切ってやるんだから…っ!)
――――――
――――
――
― X曲目 ―
https://youtu.be/VdwgEVibfSM
ケイ「It is my first kiss Chu!」
ナオミ・アリサ「Chu!」
ケイ「kiss with you!」
ナオミ・アリサ「you!」
ケイ「I will give you all my Love♪」
ナオミ・アリサ「my Love!」
アリサ(あぁ。この曲はテンポが遅くてホント助かるわー)
ふくたいちょーー!!
ナオミ「♪」
きゃぁぁぁぁ♪ いま私にウィンクしてくれた!!
アリサ「ちっ…」ギロッ
アリサ(なんかナオミのファンが思いっきりはしゃいでいるわね。ったく! 私の苦労も知らないで好き勝手騒いでくれちゃっt)
アリサ「……」
アリサ(タカシにも、私のコーラスが届いてほしい…)
― ラスト ―
アリサ「ぜぇ…ぜぇ…っ!」
アリサ(もう無理! 腕がもげるわ…っ! 初心者になんつー曲をやらせるのよ…っ!)
ケイ「ここでみんなに、悪い知らせと良い知らせを伝えなきゃいけないの」
ケイ「まずは悪い知らせだけど…」
ケイ「残念だけど、私たちは次の曲で最後になるわ」
えぇぇぇぇぇ!?
アリサ(殺すつもり!? このオーディエンスは私の事を殺すつもりなの!?)
ケイ「だけど安心して! 私たちの後にもエキサイティングな子たちがたーくさん盛り上げてくれるわ! これが良い知らせよ!」
ケイ「だからこの後もみんな」チラッ
アリサ『た、隊長!』
ケイ「えっ?」
アリサ『MCもっと伸ばしてください!』
ケイ「……」
アリサ『休まないと私の腕がもちません!』
ケイ「……oh sorry!わかったわアリサ♪」
アリサ(よ、よし! なんとか聞こえたみt)
ケイ「アリサに喋りすぎだって怒られちゃった」ニコッ
アリサ「へっ?」
ケイ「それじゃ名残惜しいけれど、次の曲が最後の曲になるわ!」
ケイ「最後はもちろんあの曲しかないわよね!」ニコッ
ケイ「ナオミ! アリサ! 準備はいい!?」
ナオミ「イエス、マム」
アリサ「えっ? あ、いやちょっと待っ…!」
ケイ「オーケー! それじゃみんな! 今日という日を決して忘れないように、最高にハッピーな一日にしましょう!」
ケイ「Stay Gold!」
アリサ「あわわ! ちょ…っ!」バッ
https://youtu.be/z3jVL9TKxjY
アリサ(ひぃぃぃぃもう無理ほんとムリ! テンポが速すぎて腕が…っ!!)
――――――
――――
――
アリサ「 」
ナオミ「お疲れさん」ポンポン
アリサ「 」
ナオミ「ははっ。嫌味を言う気力もないって感じだな」ニコッ
アリサ「い、いいからはやく私を…このドラムセットから遠ざけて……」
ナオミ「それにしてもStay Goldの入り、よくカウントなしで合わせられたな」
アリサ「当たり前でしょ…どれだけ練習したと思って…いるのよ……」
ナオミ「あぁ。それが伝わってよかったじゃんか」
アリサ「えっ…」チラッ
アンコール! アンコール!
アリサ「はぁ!? バカじゃないの!? オープニングアクトでアンコールとかあるわk」
ケイ「ワァーオ! これはみんなの期待に答えなきゃ戦車道の名が廃るわね!」ニコッ
アリサ「へっ?」
ケイ「ナオミ」
ナオミ「……」コクッ
ナオミ「1、2、3、4!」
ケイ「So you think I found the glory~」
https://youtu.be/Jg3z1JXnLI0
アリサ「ちょ!?」
アリサ「なに勝手に始めているんですか!?」
ナオミ「諦めろアリサ! この後すぐドラム入るぞ急げ!」
アリサ「ひぃぃぃ!」ドンドン!
アリサ「この曲は予備って話じゃなかったの!?」
ナオミ「私は楽しければなんだっていいさ」ニコッ
アリサ「私は全っ然楽しくないわよぉぉぉ!!」
もうバンドなんてイヤァァァァァ!!
Are you ready to start your journey
(さあ、旅立つ準備はできたかい?)
To places where you’ve never been
(まだきみの一度も行ったことない場所に連れていってあげる)
Life is fun if it’s a journey
(冒険しに旅立てば、人生は楽しいんだ)
First you must throw away the map
(でもまずはその地図を投げ捨てなくちゃね)
Glory / Hi-STANDARD
~ おしまい ~
以上です
ありがとうございました
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