【ガルパン】ソウルネームです! (32)

放課後

沙織「えっ?ゆかりん来週退院なの?」

優花里「武部殿?わたしが入院しているように見えるのですか?」

みほ「あはは、沙織さんったら面白い事言うんだね」

華「わたくし良い眼科を知っておりますわ。それとも必要なのは頭の方でしょうか?」

沙織「華、ひどーい!」

エルヴィン「おーい」

沙織「ほら、向こうからエルりんが『グデリさん来週退院』って言ってるよ。
グデリさんってゆかりんのことだよね?」

優花里「はい、韋駄天ハインツとはわたしのことであります」

沙織「イカ天ハインツ?てんぷらにケチャップって美味しくなさそうだよ?」

華「どうやら必要なのは耳鼻科のようですね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1488038938

あんこうチームのソウルネーム?をネタにしたSSです
一部の子がアホになってます

エルヴィン「グデーリアン、マンシュタイン、ちょっといいかな?」

優花里「いいですよ」

麻子「ああいいぞ」

沙織「なんで麻子が返事するの?エルりんはゆかりんと話してるんだよ」

麻子「沙織、邪魔するな」

沙織「なんでよ、もー」

エルヴィン「今日のテストはかなり上手くいった。これも二人のおかげだ」

優花里「こちらこそ皆さんのおかげで良い点数が取れたはずです」

麻子「礼を言われる程のことじゃない」

エルヴィン「という訳で今日も勉強会来てくれないか?」

優花里「はい!喜んで参ります!」

麻子「どういう訳だ?まあ構わないが」

エルヴィン「ではヴィットマン隊長、二人を借りていく」

みほ「えっ?」

優花里「では、行って参ります」

麻子「すまないな」

みほ「行っちゃった」

沙織「麻子とゆかりん取られて寂しいよー」

華「沙織さんにはわたくしがいるじゃありませんか」

沙織「ところでみぽりん、今ヒットマンって呼ばれてなかった?」

みほ「ええっと、それはね」

華「みほさんは鉄砲玉をやるのですか?それとも遠くから戦車砲で?」

沙織「なにそれ!みぽりん見かけによらず凄い事やるんだね」

みほ「あはは」

華「抗争相手はどこでしょうか?やはり因縁の黒森峰?」

沙織「あのイヤミな銀髪をやっちゃうんだね!手伝うよ!」

みほ「あのねヒットマンじゃなくてヴィットマン」

沙織「ビットマン?」

華「0と1、デジタルに強いからビットマンなんですね」

みほ「違うの、ミハエル・ヴィットマン」

沙織「ミサイルヒットマン?」

華「主砲からミサイルを発射する戦車があるそうですね。それを使うのですか?」

みほ「はぁ」(もうダメかも、こんなとき優花里さんが居てくれたら)

優花里「あのですね、ミハエル・ヴィットマンというのは戦車兵でして1944年のヴィレル・ボカージュの戦いで大活躍したんです。
『奴らもう勝ったと思っているな』『では教育してやるか』かつての相棒ヴォルとの、このやりとりはあまりにも有名です!
一個中隊を率いたヴィットマンは単独行動で次々と敵を撃破、最終的には英第七機甲師団を撤退させたんです!
この大戦果に対して剣付柏葉騎士十字章が与えられました。なんと総統自ら授与したんですよ!」

みほ「優花里さん!」

優花里「すいません、つい調子にのってしまいました」

みほ「ありがとう!助かったよ!」

優花里「えっ?」

沙織「あれ?ゆかりんおカバさんの家に行ったんじゃないの?」

優花里「ちょっと忘れ物をしてしまいまして学校に戻るところなんです」

華「おかげでヴィットマンの事がわかりましたわ。素晴らしい戦車乗りなのですね」

優花里「それでは急ぎますのでまた明日です」

華「ヴィットマンさん」

みほ「なんだか恥ずかしいよ。それに本物に申し訳ないし」

沙織「いいじゃない。凄い戦車乗りなんてみぽりんにぴったりだよ」

みほ「わたしなんてとてもカリウスやヴィットマンに及ばないし、畏れ多くて」

沙織「それくらいでいいんだよ。ほら、おカバさんだっておりょうさんはともかく、もんもんなんて元になった幸村に遥かに及ばないよ」

華「そうですよ。あとの二人も元となったシーザーサラダや赤いきつねとは比べるべくもありませんわ」

沙織「そっくりだからじゃなくて憧れているからという理由で名乗ってもいいんじゃないかな?」

みほ「やっぱり恥ずかしいよ」

沙織「そう言えば麻子の事もなんとかって呼んでたよね。なんだっけ?」

華「それなら知っておりますわ。わたくしも憧れていますから」

みほ「華さんの憧れなんだ、かっこいいよね」

沙織「華、知ってるの?誰?」

華「その昔、清の時代のことです。満州人と漢人の料理のなかから贅を尽くした料理をたくさん
それはたくさんたくさん供された宴があったそうです」

みほ「それって」

華「今となってはレシピは失われて想像で再現するしかないそうですが、本物の満漢全席味わってみたいですわ」

沙織「華はともかくとして、麻子はあんなに細いのにそんなのに憧れてるなんて意外だよね」

みほ「(マンしかあってないよ)ええっとマンシュタインというのはね」

沙織「来週退院?」

華「満漢全席?」

みほ(もう手に負えないよ、助けて優花里さん)

優花里「エーリッヒ・レヴィンスキー=マンシュタイン、ドイツの将軍です。
バルバロッサ作戦においては難攻不落のセヴァストポリ要塞をカールやグスタフといった重砲を用いて陥落させ、その功により元帥に昇進しました。
他にもハリコフ奪回戦、スターリングラード解囲戦、クルスク戦車戦といった激戦を指揮しましたが、何と言っても有名なのはマンシュタインプランです!
歴史の教科書にも載っているほど有名なんですよ!
西方電撃戦におけるシュリーフェンプランに代わる作戦として採用され大戦果を挙げたんです!
代々続く保守的な軍人の家系に生まれたにもかかわらず革新的な機甲戦術を縦横無尽に使いこなした、
まさにドイツ最高の頭脳と称されるのに相応しい人物です!」

みほ「優花里さん!」

優花里「すいません、またやってしまいました」

みほ「大好き!」

優花里「えっ?」

みほ「優花里さんはかけがえのない大切な友達だよ!」

優花里「西住殿にそこまで想っていただけるとは秋山優花里、感激です!」

沙織「ゆかりんだけずるいよ。ねえみぽりん、あたしたちは?」

みほ「沙織さんも華さんも(バカであっても)大切な友達です。もちろん(頭の良い)麻子さんも」

華「『仲良きことは美しき哉』とはこのことですね」

通りすがり「武者小路実篤の言葉ですね」

優花里「つい、いつもの道で帰る所でした。カバさんの家へ行きますのでまた明日です」

沙織「みぽりんもゆかりんも、麻子だって名前つけて貰ってるのにあたしと華だけ無いのは不公平だよね」

華「あら?沙織さん名前を頂いてないのですか?」

みほ「華さんも名前つけて貰ったの?」

華「はい、ローザという名前を頂きました」

みほ「薔薇かな?華さんらしくてすてき」

華「ローザ・ルクセンブルクからとったそうです。わたくしの秘めたる強さをが活動家をイメージさせると教えて頂きました」

みほ「ちゃんと理由もあるんだね」

沙織「華まで名前貰ってるなんてずるーい」

翌日

沙織「よーしテストも終わったし遊ぶぞー!みんな、いいよね?」

エルヴィン「おーい」

沙織「またエルりん?今日は行かないでね麻子、ゆかりん」

優花里「今日は五人でテストの打ち上げにしましょう」

麻子「仕方ない今回は断るとしよう」

エルヴィン「テストも終わったし打ち上げをやろうと思うんだ。今日は五人で来てくれないか?
カエサルがティラミスをいっぱい作って待ってるぞ」

麻子「よし行こう」

華「善は急げです」

優花里「行ってしまいました」

みほ「五人いっしょならいいよね沙織さん?」

優花里「武部殿?」

沙織「そうだね、みんないっしょなら行こうか!」

エルヴィン「おーいヴィットマン隊長、グデーリアン、ゼクシィ早く行こう」

沙織「ヴィットマン隊長」

みほ「そうだよ恥ずかしいけど」

沙織「グデリさん」

優花里「はい、韋駄天ハインツであります」

沙織「あたしゼクシィ?」

みほ「あはは」

沙織「やだもー」

蛇足

沙織「のりりんは体育館かな?備品の申請書類渡さないと」

おりょう「北辰一刀流サーブぜよ!」

左衛門佐「なんの後藤又兵衛レシーブ!」

沙織「あれ?おカバさんたちもバレーやってるよ」

典子「あっ武部さん」

沙織「備品の申請書類もってきたよ。はいこれ、ちょうどいいからかえちゃんにもはい」

典子「書類かあ、苦手なんだよなこういうの」

三人「キャプテン、根性です!」

カエサル「うむ、確かに受け取った」

沙織「それじゃあねー」

典子「待って!武部さん!」

沙織「えっ?なに?愛の告白とか?」

典子「ちょっと審判をやって欲しいんだけど、ダメかな?」

沙織「なんだ審判かあ、いいけど」

四人「やったー!」

忍「4対4だけど試合形式が出来ますね、キャプテン!」

妙子「こんな大人数でバレー出来るなんて、何年ぶりかな?」

あけび「バレー部復活にまた一歩近づきました!」

沙織「ここまで喜んでくれるんだ(これじゃルール知らないなんて言えないよ)」

典子「よーしチーム分けだ、鈴木さんと杉山さんそれに近藤と河西のチーム、松本さんと野上さん、佐々木とわたしのチームでいいかな?」

三人「はい!」

四人「承知!」

沙織「アヒルさんとおカバさんの対決じゃないんだ。それじゃ一方的になっちゃうか」

沙織「先手はかえちゃんチーム?それじゃプレイボール!ぴー!」

妙子「そーれっ!」

おりょう「うわっ無理ぜよ」

沙織「ぴー、こっちの得点でいいよね、15-0」

エルヴィン「敵ながらいいサーブだな」

おりょう「局長のサーブは強烈で取れんぜよ」

沙織「局長?」

沙織「ぴー」

妙子「そーれっ!」

あけび「はいっ」

典子「とすっ」

エルヴィン「アハトアハト!」

沙織「なにあの掛け声?」

カエサル「くっ!届かぬ」

沙織「ぴー、のりりんチームの得点15-15」

典子「ナイスアタック!」

エルヴィン「いや、大尉のトスのおかげだ」

沙織「大尉?」

沙織「ぴー」

エルヴィン「ブリッツクリーク!」

妙子「はいっ」

忍「とすっ」

左衛門佐「塙団右衛門でござる!」

沙織「えっ、あんなに跳べるの?もんもんすごい!」

あけび「はいっ」

おりょう「こうぜよ?」

沙織「ぴー(おりょうさん思ったよりどんくさいんだ)かえちゃんチームの得点30-15」

エルヴィン「おりょうダメじゃないか、せっかくマルティナが拾ったのに」

おりょう「すまんぜよ」

沙織「マルティナ?」

しばらく後

沙織「ぴぴー、はいタイムアップ、5-3でかえちゃんチームの勝ち」

あけび「負けちゃった、でもバレー楽しいね!」

典子「佐々木!立派な根性だったぞ!」

忍「お相手ありがとうございました」

妙子「久しぶりの試合形式最高!もう1回やりたい!」

カエサル「久しぶりの運動は疲れた」

おりょう「もう動けないぜよ」

エルヴィン「汗もかいたし喉が渇いたな」

左衛門佐「佐助!飲み物を買いに行って参れ」

忍「わたしですか?」

沙織「SASUKE?」

左衛門佐「それがおぬしの役割であろう、つべこべ言わずに行ってこい!」

あけび「忍、いっしょにいくよ」

沙織「それじゃあたしはこの辺で帰るね」

典子「急な話にも関わらず審判をやってくれてありがとうございました!」

妙子「(めちゃくちゃだったけど)ありがとうございました!」

四人「大義であった」

沙織「面白いの見ちゃった」

沙織「もんもんがあんなに動けるなんて知らなかったよ。それに比べておりょうさん、ぷぷぷっ」

沙織「それより名前だよ、アヒルさんたちあんな呼び方されてるんだ」

沙織「のりりんは大尉だったよね、キャプテンなら船長じゃないのかな?でも車長だし前線の士官みたいでいいよね」

沙織「たえちゃんは局長か、まあこれはわかりやすいよ。たえちゃんのイメージからは程遠いけど」

沙織「しのぶんは佐助ね、もんもんに部下扱いされて可哀想。でも仕方ないこれも忍びの道だもん」

沙織「あーちゃんはマルティナ?金髪で外人っぽいのはわかるけど、誰だろ?うーん思いつかないな、ま、いっか」

生徒会室

沙織「備品の申請書類これでいいですか?」

柚子「うん、これでいいよ」

華「書類整理のお手伝いいたしましょうか?」

柚子「大丈夫よ、たいした量じゃないから」

エルヴィン「入る!」

沙織「あっエルりん、なんで右手挙げてるんだろ?」

エルヴィン「まいん会長、備品の申請書類持って参りました!」

杏「それ、小山に渡しといてー」

沙織「まいん?かわいい呼び名だね」

エルヴィン(あれ?副会長が見当たらない、こっちかな?)

桃「松本!なんでこっちに持ってくる?柚子に渡せと言われただろうが!」

エルヴィン「ゲッベルス先輩すみません、ヘス副会長が見当たらなかったもので」

華「月餅ですか?美味しそうです」

沙織「へす?変な名前」

柚子「松本さん、こっちよー」

エルヴィン「では、これをお願いする」

柚子「うん、記入漏れもないしこれでいいわ」

エルヴィン「それでは失礼、入る!」

沙織「出る時に『入る』っておかしくない?」

華「何か別の意味があるのかもしれませんね」

沙織「桃ちゃん先輩は月餅なんだ」

華「食べちゃいたいくらい可愛いいということでしょうか?」

沙織「桃ちゃん先輩そんなにかわいいかな?それにどちらかといえば小山先輩の方が月餅っぽいよ」

華「沙織さん、少し失礼ではありませんか?」

沙織「小山先輩はへす?これなんだろ?」

華「たしか化学者の名前だったと思いますわ、ヘスの法則のヘスでしょう」

沙織「そうなんだ、これもどちらかといえば桃ちゃん先輩の方が似合ってるんじゃないかな」

華「そして会長はまいんですか」

沙織「これは知ってる。芸能人だよ。会長暇そうにしてるし聞いてみよっか」

沙織「会長はまいんって呼ばれているんですか?かわいいですね」

杏「かわいい?あたしが可愛いくてもその呼び名は可愛いくないね」

沙織「えっ?まいんってかわいくないかな?」

華「名前の由来はわかっていらっしゃるのですか?」

杏「あれね、政治家からとったんだと思うんだけど」

沙織「あれ?芸能人じゃないんだ、でも政治家なら会長にぴったりですね」

杏「まあ見方によれば立派な政治家と言えなくもないらしいよ」

華「あまりお気に召さないようですが」

杏「まあ好きな人は少数派だろうね、松本ちゃんはあたしの事嫌いなのかな?」

沙織「華、まいんって政治家わかる?」

華「外国の方だと思うのですが心当たりありませんわ」

沙織「会長も好きじゃないようだし」

華「英語だとしたらマインは地雷です。お気に召さないのもそのせいでしょうか」

沙織「対戦車地雷なら人間が踏んでも平気だよ、華でもたぶん大丈夫のはず」

華「沙織さん、けなしてませんか?それとも気のせいでしょうか?」

後日

左衛門佐「ふむふむ、ローザの砲術なかなか参考になり申した」

沙織「華って砲撃上手いもんね」

華「こちらこそ参考になりましたわ。照準器が同じだと互いに話を理解しやすいですね」

左衛門佐「うむ、ローザとの話有意義でござった、それでは御免」

華「わたくし決めましたわ」

沙織「どうしたの?華」

華「わたくし次期生徒会選挙に立候補いたします」

みほ「すごい、華さんならきっとなれるよ」

麻子「でも突然どうしてなんだ?」

華「ローザと呼ばれているうちに、わたくしも活動しなければと目覚めたのです」

優花里「名は体を表すといいますもんね」

華「生徒会長になった暁には大洗を共産校にしたいと思います」

みほ(ぽかーん)

優花里(まずい方に目覚めてしまいました)

華「まず手始めにプラウダ高校に協力を求め、政治委員を送ってもらいましょう」

沙織「よくわからないけど応援するよ、頑張って!」

優花里(人望ある五十鈴殿の当選確率は高そうです。これは大変な事になるかもしれません)

華「大洗を共産化して、ゆくゆくは学園艦の全艦同時革命を起こすのです!」

蛇足終

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