【ジョジョ4部×艦これ】杜王町鎮守府の日常【ネタ短編】(75)

※以前プロット書いて、ネタばっか詰め合わせたジョジョ4部×艦これのSSネタ詰め合わせです

 勿体ない精神で投下

 ・オープニング以外はSS形式でかなり雑

 ・バラバラのネタを一気に投下して終わり

 ・艦これキャラの口調が一部ジョジョっぽい

 ・艦娘が一部スタンド使い

 注意書きは以上です


 平成××年二月半ば。まだ寒空が続くM県S市杜王町の北東部――――地元の住民たちからは『ボヨヨン岬』と呼ばれる切り立った崖のすぐ近くに、新たに鎮守府が建設されました。

 別荘地帯を有する海辺のスポットに建立した鎮守府はとても見晴らしが良く、鎮守府の窓からは右手の陸沿いに【杜王グランドホテル】のプライベートビーチ、奥側には立派な灯台を擁した【杜王港】を臨む、避暑地としても絶好のロケーションを有しています。

 出来上がったばかりの鎮守府に、初期艦として着任したのは、駆逐艦・電ちゃんです。

 しかし、着任してから一週間―――未だ提督が着任する気配はありません。

 大本営からは生活費と施設の管理維持費といった諸経費が定期的に送られてくること以外、なんら音沙汰がありませんでした。

 ちょっぴりの寂しさを感じてしまう電ちゃんでしたが、今日は気分転換を兼ねてお買い物です。

 これから先、長い間お世話になる街の散策も兼ねて、思い切ってママチャリ自転車に乗って、鎮守府を飛び出します。

 杜王駅を戴く街の西部―――商店街へと出かけていきました。


「ふわぁ、流石に商店街に出ると、いろんなお店があるのです」


 駅前の商店街は、電ちゃんが思わず目移りしてしまいそうになるほど、多くのお店で溢れかえっていました。

 フクジュソウでいっぱいの路肩の花壇を横目に、電ちゃんはウキウキ気分で自転車を押して歩き回ります。

 【カフェドゥ・マゴ】という名前のオシャレな喫茶店、杜王町の名物である『ごま蜜団子』や『牛たんのみそづけ』を販売する活気のあるお土産屋さん。


「ごまみつだんご、ですか……おいしそうなのです……って、いけないいけない。先にお買い物を済ませないと……」


 電ちゃんはお目当ての文房具屋さんを発見すると、テキパキと筆記用具やメモ用紙といった雑貨を購入し、


「うん。いっぱい買えたのです。これなら、いつ司令官さんが来ても執務に励めるのです!」


 提督の着任を心待ちにしながら、カゴに荷物を入れた自転車を押して、再び商店街の探索に戻りました。

 東日本最大のチェーンデパート【カメユーマーケット】に、【靴のムカデ屋】、【ぶどうヶ丘銀行】……。

 どこでも見かけられるようなコンビニエンスストアの【オーソン】ですら、電ちゃんの好奇心を刺激するものでいっぱいです。

 収穫に満足しつつ、お散歩を楽しんだ電ちゃんは思いました。そろそろ鎮守府に帰ろう―――しかし電ちゃんはその時、小腹がすいていることに気づきました。

 時計を見れば、もうすぐ十二時。お昼の時間です。

 そして閃きます―――『そうなのです。着任の前祝いに、今日のお昼は外食なのです。ちょっぴり贅沢しちゃうのです』と。

 初めての外食に、電ちゃんはドキドキした思いで商店街を歩き回ります。


「どこにしようかな~♪ どこがいいかな~♪ なのです~♪」


 ルンルン気分でどこで食事をしようか悩みながらウロウロしているうちに、


「あ、あれ?」


 ふと気づけば電ちゃんは、自分が失敗してしまったことに気づきます。

 歩き回っているうちに、商店街はおろか線路まで通り過ぎ、なんと霊園にまで来てしまっていたのでした。

 電ちゃんの目の前には先ほどまで活気にあふれていた町並みはそこにはなく、ひっそりとした霊園が広がっています。


「うう……浮かれすぎちゃったのです。お腹空いたのです……うう」キュルル


 その頃には小腹がすくどころか、すっかりお腹がぺこぺこになってしまいました。


「うーん……今日はもう、帰りましょうか。鎮守府に戻って、お昼ごはんを作ろうかな……商店街からは随分と離れてしまいましたし」


 再び自転車に跨ろうとした、その時でした。


「あ、あれ?」


 電ちゃんは霊園の横にぽつねんと存在する料理店を見つけたのです。


「いたりありょうり……イタリア料理ですか? 本日のお料理は………ふぇ? 『おきゃくさましだい』……なのです?」


 ぴんと来なかった電ちゃんでしたが、小さな体でうんと背伸びをして、窓の中の店内の様子を見てみると、


「ふわあ………なんだか、素敵な雰囲気のお店を見つけてしまったのです……よし、決めました! 今日のお昼はここにするのです!」


 誘い込まれるように。

 引かれあうように。

 電ちゃんはドアを開き、入店していきました―――イタリア料理店『トラサルディー』に。



 ジョジョの奇妙な冒険第四部――――ライトニング・ストライクスは諦めない。




【オープニングここまで、以降は超テキトー】


電「おいひぃのれす♪」ニコニコ

トニオ「オウ、グラッツェ、シニョリーナ」ニコリ


 ニコニコ顔でトニオの料理に舌鼓を打っていた電ちゃん。しかし――――。


重巡リ級「地上侵攻ノ時間ダコラァ!!」ドゴーン

電「!?」

トニオ「!?」


 突然のリ級による襲撃により、イタリア料理店『トラサルディー』は全壊の憂き目に遭う――――!!


重巡リ級「ククク、輝イテル……私、今トッテモ輝イテルワ……!!」

トニオ「わ、ワ、ワタシの、店がッ………!?」ワナワナ

電「だ、だめ!! 逃げて! 逃げてください!!」ドンッ


 トニオを庇い大破損傷する電――――そこに迫る敵深海棲艦の重巡の砲撃――――もはやこれまでかと覚悟を決めた電だったが、


承太郎「―――スタープラチナ・ザワールド」ドドドドドド


重巡リ級(アッ(察し))

電「え、え? えええええ!?(え、な、何? 一瞬で、私、移動して……え? わ、私、生きてる……?)」

トニオ「オオッ!? ジョータローサン!!」


 リ級の輝きは僅か1レスしか持たないという体たらく。


仗助「てめ~~………!」ドドドドドド

億泰「この天使のレストランに何さらしてくれてんだァーーーーボケがァ!! ザ・ハンドォ!!」ガオン

重 リ \(^o^)/


 怒れる億泰のザ・ハンドによりガオンされた重巡リ級は犠牲となったのだ。

 少年誌においてしょっぱなに登場したチンピラ役は必ずやられキャラとなってジッサイ=ヒドイ目に合う……その犠牲にな。

 かくして危機を逃れた電とトニオ。


仗助「クレイジー・ダイヤモンド」ズギュン

トニオ「お店直りマシタッッ!!」パァア

仗助「ん? そっちのお嬢ちゃんも、随分ボロボロだな……………よ、っと」ズギュゥウン


電(え、な、なに? !? き、傷が……それに、なんですか、この……なんなのです、この人たち……?)

億泰「ちっちぇえナリですげえ根性だったなあ、嬢ちゃん……尊敬するぜ。トニオさんを庇ってよぉ~~~」

仗助「ああ、グレートな根性だったぜ、……えーと」

トニオ「シニョリーナ……お名前はナント?」

電「え、わ、私は、特型駆逐艦の、電、なのです……」

承太郎「……おい。電っつったか……おまえ、仗助の『クレイジー・D』が見えてるな」

電「え? そ、その、『大きな妖精さん』のことですか?」

承太郎「………やはり」

仗助「!?」

トニオ「!?」


 その後紆余曲折あり、提督としての絶対にして唯一の資格である、『妖精が見える』という条件をクリアしているトニオと仗助、承太郎を、提督として迎え入れようとする電。


トニオ「オオ、イナヅマ……アナタ、ワタシの命の恩人デス……あのクソッタレな忌々シイ砲撃から、身を挺してワタシを守ってくれマシタ―――どうか、お礼をサセテくだサイ」

仗助「俺ァ学生だからよ~~~。放課後に暇してる時に手伝うぐらいじゃあダメかなぁ~~~? バイト代出る?」


億泰「オレぁパスだなぁ~~~。シレイカンさんってのは、頭いい人がやる感じだしなぁ~? でも、トニオさん助けてくれた恩もあるからなぁ~? オレにも手伝えることがあれば言ってくれよな」

承太郎「やれやれ……海洋学者としちゃあ、こう海がゴタゴタしてちゃあオチオチ研究にも身が入らねえ……いつまでもとはいかんが、世話になるぜ」

電「ほ、本当なのですか!? た、助かるのです! 嬉しいのです!!」


 喜びを全身で露わにする電にほっこりとする面々であったが、トニオは違った。


トニオ「ゆ、ゆ……許しマセンッ!! 『深海棲艦』ッ!! ジョースケクンが直してクレたのはともかくッ、ワタシの店を壊シタのは、絶対に許しマセンッ!! 覚悟してもらいマスッ!!」

電「ひっ……!?」

トニオ「大体アイツラが海をワガモノ顔でブラブラするせいデッ、新鮮な魚介が手に入りづらくなってしまッタのデスッ! 許せマセンッ!! ワタシ頭に来まシタッ!!」

仗助(こええ……)

億泰(天使のよーな料理人のこの人をマジギレさせる深海棲艦……ジゴージトクでゴシューショーサマってやつだな、うん)

承太郎(この『スゴ味』……これで戦闘タイプのスタンドじゃねえってんだから、やれやれ……おっかねえヤツだぜトニオ)

電(こ、怖いのです……トニオさん、じゃなかった、トニオ提督……怒るととっても怖いのです……)


 深海棲艦に復讐するため、今一人のコックが提督として杜王鎮守府に着任するッ!


【ネタ:イタリア料理を食べに行こう①】


加賀「………お、美味しい。なんて、なんて………気分が高揚します」

利根「ふ、不調だったカタパルトが直ったぞッッ!!」

瑞鶴「た、戯れに烈風妖精にプリン食べさせたら………烈風改妖精に……」

加賀「えッ!」

利根「な………ちょ、ちょっと吾輩の瑞雲妖精に与えてみてくれるか………なんと!? 瑞雲(六三四空)妖精になったぞ!? き、機体までもが……!?」ビックリ

トニオ「妖精さんがワタシの料理を食ベルと、そんなコトもあるのデスねェ………ああでも」

瑞鶴「でも? な、なにか悪いことが? ふ、副作用とか!?」

トニオ「イエ…………プリンを食べて『水虫』が治るのは、『水虫』を持つズイカク……アナタだけデスよ?」

瑞鶴「…………え?」

トニオ「オヤ……気づいてなかったのデスか? アナタ、水虫デス」

瑞鶴「」

トニオ「それも両足ともデス。毎日同じブーツ履いてますネ? それが原因でブーツ内にバイキンが溜まっているのデス」

瑞鶴「」アバババババ


億泰「ギャハハハッ! ギャハハハハ!! ま、マジかよォ~~~瑞鶴ちゃんッ!」ゲラゲラ

瑞鶴「笑うなバカ億泰ゥ!! 後で爆撃してやるんだから!!」

加賀「………ご、五航戦……貴女……こっちに寄らないで貰えます?」ススス

瑞鶴「ちょ! 何よ人をバイキンみたいに!?」

利根「なんと!! ま、まぁ、年がら年中、あんなロングブーツ履いておればのォ~~~? ……あまり気にすることはないぞ? それにもう治るんじゃろ?」

瑞鶴「そ、そういう問題じゃないですぅ!? み、見ないで! そんな目で私を見ないでぇ!! と、トニオ提督ぅううう!!? ってなんか足が! 痒い! わあああああ!?」

トニオ「ちゃんとお部屋に戻っタラ、ブーツを洗浄するのデスよ? これからはブーツは複数用意シテ、履きまわすのがイイデス」

瑞鶴「は、はいィイイイイイ~~~~~……」ビクンビクン

加賀「全くはしたないこと……これだから五航戦の子は……しかしこのジェラート……なんと香ばしい味。『ピスタチオ』と言いましたか? 甘さと芳ばしさの調和が絶品です」ペロペロ

利根「そうじゃのう。吾輩もプリンの方が良かったのじゃが、こっちのぴすたちおじぇらぁとも中々にうまいな……」

トニオ「………グラッチェ」ニコリ

利根「ん、ところでトニオ提督よ、吾輩らにジェラートを出したのは何か理由……うっ!?」ビクッ

加賀「!? ま、まさかこれにも――――くっ!?」ビクッ


トニオ「…………」ゴゴゴゴゴゴゴ


利根「な、なんじゃ、顔が、顔が、か、かゆいッ! そ、それに、涙までッ!?」ポリポリ

加賀「―――――うぐっ!? お、お腹がッ!? そ、それに……め、目、目が、これ、は……涙……!?」ダバババ


トニオ「―――……お二人トモ眼精疲労デス……それに肌が荒れ気味デス……。

    ピスタチオのβカロテン、ビタミンE、ルテインは肌荒れに効果テキメンデス。アナタたちは夜更かしのセイか、肌が随分と荒れていマス。

    更にルテインは眼精疲労にも良くキキマス……特にカガ? この間ムリして夜間に弓術のトレーニングしていたせいで、目が疲れているのでショウ……」ドドドドドドド


利根「そ、そうなのじゃな……おお!! 目がスッキリと冴えてきたぞッ! 肌もツルッツルのもちもちじゃ!!」モチモチ

加賀「ッ……あ、あの……涙は、止まって、目元がすっきりしたし、肌も滑らかになった、のですけれど………お腹が、痛いのです、が……」ピーゴロゴロ

利根「ふぇ? そんな、嘘じゃろ? 吾輩は、別にいたくないぞ?」キョトン

トニオ「ピスタチオに含まれる食物繊維と、上に掛けた乳酸菌入りのチョコソースが、カガの腸内環境をモーレツな勢いで整えようとしているのデス」

億泰「あっ………(離れとこう)」


トニオ「カガ――――アナタ、便秘気味ですよネ?」ゴゴゴゴゴ


加賀「」


利根「お、おう」

瑞鶴「…………フン詰まり空母め」ボソッ

加賀「き、貴様……ッが!? お、お腹がッ、お腹が、猛烈に、い、い、痛いッ……お、お手洗い、お手洗いに……あ、あっあっ……」ヨロヨロ

トニオ「トイレはあちらデス。さぁ、トイレに入ってドンドン……ひりだしてきてくだサイ」ニコリ

利根(その言い方は下品じゃぞ、トニオ提督……)

瑞鶴「これだから一航戦は」プッ

加賀「お、覚えてらっしゃいッ、瑞鶴ゥ~~~~ッ!!」ダダダッ



 バンッ、バタン



トイレの壁「アヒィイイイイイイイイイイ!!」


 ジャー、ゴボボボ………ガチャッ


加賀「………ひりました」

利根「………(わ、笑えんぞ加賀よ)」

瑞鶴「ウヒッ、ヒィーーーーッ! ギャハハハッ!!」

加賀「…………」ニコリ



 グシャッ、メキョ、ドボォッ、ドパラタタタタタ……



加賀「………殺りました」

瑞鶴「」ピクンッビクッ

利根「ひ、ひぃ………」ビクビク

トニオ「マ、ママミーヤ………」ガタガタ

加賀「トニオ提督………? 良かれと思ってくれたことは理解しています。ですが事前通告がないのはいただけないわ―――次はない、とだけ」

トニオ(コ、コワイ……)コクコク


加賀「美味しいお料理とお土産、ありがとうございました………では、また」バタン

利根「ど、どうするんじゃコレ……瑞鶴、痙攣しとるぞ……?」

トニオ「じょ、ジョースケクンを呼ばなくては……」ピポパ


 その日、彼女たちが寮へ戻った後。


翔鶴「お帰り瑞鶴。提督のお料理はどうだった……え? お土産? プリンね、ありがとう。後で美味しくいただくわね……え? 今? い、いいけれど……」

瑞鶴「………」ゴゴゴゴゴゴゴ

翔鶴「まぁ、美味しい! こんなに美味しいプリン、今まで食べたこと……………………痒ッ!?」

瑞鶴(や、やっぱり………ごめん、翔鶴ねえ……)


 姉にも水虫だったとかなんとか。

 この後、二人でメチャクチャブーツ消毒して、明石に頼んで同じブーツを五足注文した。


赤城「あら、このお土産のジェラートおいふぃれふ。チョコソースとよく絡まって………ふぇ? んぐ……お腹が痛くないかって?」

加賀「………」


赤城「………いえ、特に不健康なところなんてないけれど……心配してくれるの、加賀さん? ありがとうございます」

加賀「orz」ズシャアアア

赤城「なぜいきなり土下座を!?」

加賀「私が………卑怯者だからです………ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」シクシク

赤城「意味が分かりませんけど!?」


 健康優良児赤城。その胃袋も心身も完全無欠であった。


筑摩「わあ、お肌がツルッツルになりました!! 利根姉さん、ありがとうございます! ここのところ夜戦続きで肌が荒れてましたから……」

利根「礼ならばトニオ提督にするのじゃ! 筑摩にも是非とお土産を持たせてくれたのじゃからのう。気が利く良い男じゃ!」

筑摩「はい、明日お礼に伺いますね」

利根「うむ! 今度は吾輩と一緒に食べに行こうぞ、筑摩よ! あ、でも美味しすぎるからといって、食べすぎたらダメじゃぞ?」

筑摩「まぁ、利根姉さんったら、うふふ」


 概ね平和な利根・筑摩姉妹であった。


【ネタ:イタリア料理を食べに行こう②】


 トニオは食いしん坊艦娘や、甘いもの好き艦娘から大人気であったが――――特にイタリア艦娘には大人気であった。


リットリオ「お願いします」ドゲザァ

ローマ「私たちのマンマになってください」ドゲザァ

ザラ「どうか……どうか……!」ドゲザラァ

ポーラ「お酒までおいしすぎるぅ……サングリアなんて子供の飲み物だと思ってました~! こんなの飲んじゃったらマンマになってもらうしかないです~……」ドゲザァ

アクィラ「お願いします、是非、是非とも……!!」ドゲザァ

トニオ「オゥ……ワタシはオトコ、デスヨ? せめてパパーでお願いシマス」オロオロ

霧島「と、トニオ提督が混乱してる……」


 トニオの料理のあまりの美味しさに、本場のイタリア艦娘たちはことごとく屈服していく。


トニオ「まずはオードブル……リットリオには『モッツァレッラチーズとトマトのサラダ』。

    ローマには『シラスとモッツァレッラのピッツェッテ(一口サイズのピザ×3)』。

    アクィラには『びっくりマッシュルーム・鶏肉の詰め物レモンソース』。

    ザラには『ボタン海老のクルード・バジリコソース添え』。

    ポーラには『トコブシとアボカドのガーリック炒め』デス」


リットリオ「うま、うま」モグモグ

ローマ「おいしい、おいしい」アムアム

アクィラ「あぐ、あぐ」モシャモシャ

ザラ「ぼーの、ぼーの!」キャッキャッ

ポーラ「しあわせ、しあわせ」エヘヘヘ


霧島「あ、あのお堅いローマですらあんなにも無邪気に、嬉しそうに………なんだか、心が温かくなりますね」フフ

トニオ「ワタシの料理で笑顔になってくれるのは、この上ない喜びデス」ニコニコ


 がッ! トニオのスタンド『パール・ジャム』は有象無象の区別なく、艦娘達の不健康を許しはしなかったッ!


リットリオ「か、肩がッ!? か、肩からベロッと皮膚が剥がれてェエエエ!!?」ベリィッ

トニオ「垢デス」

ローマ「目がぁ、目がぁあああああ!!」ドロロッ

トニオ「ヒジョーに目が疲れてマスネ。眼球をキレイにしていマス」

アクィラ「う、腕の肉がぁああああッ!? は、爆ぜるゥウウウウ~~~~~ッ!?」ブギョギョメギョ

トニオ「クエン酸が疲労回復と乳酸の処理を……そして上質の鶏肉のタンパク質が、傷ついた筋肉を修復しているのデス」

ザラ「こ、腰の骨が曲がっていくゥ~~~~~ッ!?」メキメキョブギョッ

トニオ「少し腰の骨に負荷がかかってマシタので、矯正してマス。ザラはカルシウムも不足気味デスヨ?」

ポーラ「な、内臓がぁ~~~~~ッ!?」ドボボォッ

トニオ「お酒呑みすぎデス」

霧島(――――この光景ばっかりは慣れない)


 霧島を始め、多くの健康優良児の艦娘達は、この光景に毎回ドン引きしている。


トニオ「……全て元通り。これで気持ちよくなって貰えマス」

霧島「は、はぁ……」

トニオ「さて、霧島? アナタにお出しした『ラグーとチーズのアランチーニ・シチリア風』デスが……」

霧島「」ビクッ

トニオ「アナタはホレボレするぐらい健康的デスね。いいことデス……」

霧島「は、はい。あ、ありがとうございます……美味しいです、とても……」ホッ


 霧島は『ああなってしまう』のが嫌で、健康的な生活を送ることを心がけているとか。


 一方、ドイツ艦娘にもトニオの料理は盛況であった。


レーベ「わぁ、このプリン、チョコの味がするんだね」モムモム

マックス「ええ。少しお酒の風味がするのがいいわね……」ハムハム

トニオ「それはチョコレート風味のココアプリン……イタリアでは『ボネ』と言いマス。

    イタリア・ピエモンテ州南部の方言で『ベレー帽』を意味するのデス」

レーベ「ベレー帽……あっ、ひょっとして」

トニオ「形状がベレー帽にそっくりだとか、お出かけの際にベレー帽をかぶるヨウに、お食事の最後に食べるカラとも……」

マックス「フフ、私とレーベにぴったりのデザートね。ダンケ、トニオ提督」

トニオ「お二人はとても健康デスネ。良いことデス……ワタシの料理は人を健康にしマスが、取り返しのつかない難病なんて掛からずに越したことはありまセンカラ……」

レーベ「~♪」

マックス「…………♪」

トニオ「………」フフッ



 滅多に笑顔を見せないマックスも、トニオの料理を食べているときは年相応の笑みを見せる。


如月「髪にいいスイーツを食べさせてください」ドゲザァ

陸奥「どうか……どうか……! 肌の張りツヤがより良くなる料理を……!!」ドゲザァ


 意識高い系もトニオの料理に虜であった。


比叡「どうかわたしを………弟子にしてください……お願いします。もう二度とメシマズなんて、言われたくない……!!」ドゲザァ

磯風「なんでもする……なんだってやる……下働きでも雑用でもやる……この磯風に、料理を教えていただきたい……」ドゲザァ

トニオ(良い目をしてマス……本気の目デス……『餓え』ていマス……『スゴ味』がある……しかし)


 そしてメシマズ系はトニオへの弟子入りを諦めない。


トニオ「どうしてワタシに料理の指導を?」

比叡「トニオ提督のお料理を食べている皆は……幸せそうな顔をしてます。私も、そんな料理を作れるようになりたい……好きになった人に、美味しいって、笑顔を向けてほしい……」

磯風「……ほとんど比叡さんに言われてしまったな。私も、そんな『幸せ』を運ぶ料理人になりたい……なりたいんだ。貴方のようになりたい」

トニオ「―――ワタシの料理は厳しいデスよ?」


 料理修行編――――は始まらない。書いてないからだ。


【ネタ:まさか貴様ッ!?】


間宮「…………」ゴゴゴゴゴゴ

伊良湖「…………」ドドドドドドド

トニオ(お、同じタイプ………!? 同じタイプの、スタンド使いッ………!!)



 書いてない。


https://www.youtube.com/watch?v=AHYd9K_K41c

【ネタ:イタリア料理を食べに行こうファイナル】


 最近になって着任したリベッチオに、さっそくお菓子を振る舞うトニオであった。


リベッチオ「ボーノ(おいしい)!」パァア

トニオ「グラッツェ~~~。オイシイデスか、リベッチオ」

リベッチオ「うん!! このパンナコッタ、すごくおいしい!! リベ、こんなおいしいドルチェ食べたことないよー!!」ニコニコ

トニオ「フフ、そうデスか………」ギラッ


━┓・・━┓・・━┓・・━┓・・━┓・・━┓・・
━┛..━┛..━┛..━┛..━┛..━┛


リベッチオ「………あれ? な、なんだろ、お、おしりが……むずむずしてきた……アッアッ……」モジモジ

トニオ「―――リベッチオ……下着をぬぐことをおすすめします」ゴゴゴゴゴゴ

リベッチオ「!?」


 特に他意のない助言がリベッチオを襲う――――To Be Continued...


【ネタ:ダイヤモンドは大活躍】


 なおアルバイトに呼ばれた仗助も大いに活躍する。


仗助「ん? 別にどこも怪我しちゃあいねえぜ?」ギュゥウウン

比叡「!? た、大破した傷が……ぎ、艤装まで………ひ、ひぇええ!?」

仗助「うし、バッチリ治したぜ! これからは怪我したら俺に言えよなぁ~。女の子がよぉ~、カワイイ顔にキズ残しちゃあコトだからなぁ~」

比叡「―――」キュン

金剛「OH! スゴいね、ジョースケ!! ワタシの艤装もお願いシマース!」

仗助「おう、でもちょっと待っててな…………鳳翔さん、龍驤。壊れた艦載機の残骸を……」ズギュン

鳳翔「な……あ、ああ……ああああ……!」ポロポロ

龍驤「あ、う、ウチの艦載機……みんなが、直って……」ポロッ

仗助「……散って行っちまった艦載機妖精さんは……もう『居なくなっちまった』ものは、クレイジー・Dでも治せねえけど……すんません」

鳳翔「いいえ……いいえ! ああ……みんな、みんなの、みんなの、形見に……」ポロポロ

龍驤「ありがとぉ、ありがとぉ、仗助ぇ……うぇえん……」エグエグ

金剛「フフ………ジョースケは優しいイイ子デスねぇ……あんな弟が欲しかったデース。ネェ比叡………ン? 比叡?」


比叡「………」ポー

金剛「比叡?」

比叡「は、はいッ!? み、見惚れてません! 見惚れてませんってば!!」アワアワ

金剛「!(前言撤回デース……弟じゃなくて、義弟デスネー)」ピーン

榛名「あー………(察し)」

霧島(成程……まあ、行き過ぎた姉妹愛よりは健全で好いのではないでしょうか? 私、霧島個人としても仗助君の人柄は好ましく思っていますし)ウンウン


 修理費ゼロ。事実上ボーキサイトの消費もゼロ。

 艤装の修理や傷を治してもらった艦娘たちはもちろん、特に艦載機や水上機を用いる艦娘達からモテモテの仗助であった。

 比叡さんの視線がなんか熱いとは仗助の言である。


【ネタ:明石さんはご機嫌斜め】


 が、その一方。


明石「むー……」プクー

仗助「あ、あのよぉ~、電ちゃん。なんかあそこの明石っつう子が、やたら俺のこと睨むんだよぉ~~~。俺、なんか気に障ることでもしたかあ~~~?」

電「い、いえ、その……複雑なんだと思うんですよ?(工作艦のお株を奪っちゃったようなものですし。トニオ提督も明石さんからは……)」


 ふくれっ面の明石が物陰から見てる。

 なおトニオの料理を食べた妖精も一時的に妖精さんの練度がアップして、事実上の上位転換や改修効果(+5~10)となるため、開発面においても出番少なめで明石はご機嫌斜めであった。

 あくまで一時的であるため、艦隊が帰投後に元に戻るのだが。


【ネタ:仗助君の悪だくみ】


仗助「なぁ、妖精さんよ。艦娘達のブッ放つ砲弾なんだけどよ、これからは薬莢式にできねえかなぁ」

妖精「分離薬筒式です? ドイツ艦はもともと分離薬筒式です? もちろんできます? けど、それは弾薬と鋼材のコストが余計にかかりますです?」

仗助「ニヒヒ、そいつぁ先行投資ってヤツですよ。ものは試し……例えばこの撃ち終わって残った空薬莢……こいつに……クレイジー・ダイヤモンド!!」ズギュン

妖精「!?」

仗助「コイツを直すってことはよ……撃ち終わった弾丸が――――」


  ビュオッ!! ガッシィ~~~ン


仗助「戻ってくるってことだぜ~~~。発射前の状態に『戻す』のは結構スタンドパワー使うし、乱発はできねーけど」

妖精「!!」

仗助「それでよぉ~、チトかさばるかもしれねえけどよぉ~、海戦の度に空薬莢は持ち帰ってもらえれば、弾薬費の節約になんだろ? エコは大事だぜ、エコはよぉ~~~」

妖精「……グレート」ゴクリ…


仗助「でしょぉ~~~? 潜水艦のコたちにも海中に沈んだ魚雷の破片を持ち帰らせてくれりゃあ、そいつも直して戻せるぜ~~~」

トニオ「おお……ジョースケクン。バイト代アップデス」

仗助(いぃ~~~~ヤッタねェ!!)ウヒョルンルン


 弾薬費がかなり削減。(魚雷は潜水艦でないとほぼ回収不可)

 そのため、遠征任務は基本的に燃料調達が主だったもので、弾薬・鋼材・ボーキサイトはほぼおまけのようなものになった。

 そしてチート中のチート……かつて仗助は知らなかったことではあるが。


仗助「燃料を使った後に残る『残留炭素』―――こいつを! 燃料にまで『戻す』!!」ズギュン

ゴーヤ(か、かみさま……?)

イムヤ(燃料を輸送しつづける地獄みたいな任務なんて、なかったんだわ……)

はち(なんて素敵な髪型なんでしょう……)

イク(仗助は……とっても優しいから、スキなのね……)


 燃料消費も海域を哨戒する分には十分すぎるほどに溜まっていく。(流石にスタンドパワー使いすぎるとのこと)

 潜水艦たちは「オリョールは行っても月に1回! ホワイト鎮守府でち!」と大喜びだったという。


【ネタ:夜戦馬鹿が見てる】


川内(仗助を……夜戦に連れて行けば……撃ち放題……?)シャガッ

仗助(さ、寒気がッ!?)


 川内さんが深淵からみてる。

 仗助曰く、「噴上裕也の『ハイウェイ・スター』より厄介だった」とのこと。


【ネタ:漫画家の家に遊びに行こう!】


秋雲「あ、あの!! 岸部露伴先生ですよねッ!! わ、私、先生の漫画のファンです!!」

露伴「へェ、そりゃあいいッ! 波長が合うかもしれないな……それに生の艦娘の記憶……いい資料になりそうだ! リアリティがあるッ!!」

康一「秋雲ちゃんッ! その絵を見たらダメだッ!!」

秋雲「えっ?」

露伴「ヘブンズ・ドアー」シャシャシャシャ

秋雲「」パララララッ

康一「ああ~~~~ッ!? 秋雲ちゃんが薄い本にぃ~~~~!?」

露伴「どれ……ふむ……おおッ! なんと!! 康一君ッ! この子これでなかなかの美巨乳――――」

康一「岸辺ろはぁああああああん!!」ゴゴゴゴゴゴ

露伴「じょっ、冗談! 冗談だよッ! い、今戻す! 戻すから、なっ?」アハハハ


 その後、なんやかんや押し掛けアシスタントになろうとする秋雲。


露伴「僕は人間嫌いなんだ。自分の作品に他人の手が加わるのも生理的に受け付けない。君もいっぱしの絵描きなら、そういう誇りみたいなものが分かると思うんだけどね」フン

秋雲「う………」シュン

露伴「だがッ! 君の記憶にあった、敵が潜んでいるやも分からん海域上で、それでも探照灯を照らしてスケッチするという馬鹿げた行動ッ!

   いいね! 実にいいッ……そういう傍から見たらイカれてるってぐらいに絵にこだわる姿勢……イヤ、執念というべきか。

   そういうのってグッとくるんだよなァ~~……正直なところ痺れたよ」

秋雲「――――ッ、あ、アシスタントにしてくださいッッ!! お願いしますッ!!」ペコォ

露伴「――――だから気に入った」

秋雲「!! じゃ、じゃあ……!!」パァア

露伴「――――執筆中にうるさくせず、見てるだけなら許可しよう。あくまで見てるだけだぞ、いいなッ」フン

秋雲「ありがとーーーー露伴せんせーーーー!! んちゅー♪」

露伴「コラッ、馴れ馴れしいぞッ! それにやかましいったら! うるさくするなら出て行ってもらうぞ」イラッ


 露伴という極度の人間嫌いな性格を鑑みるに、破格の譲歩であった。


秋雲「露伴せんせー、どうこれ? ウサギをスケッチしてみたんだけどー」

露伴「ン? ………駄目だな。そのウサギは生きていない」

秋雲「生きてない? 躍動感とか実在感ってこと?」

露伴「そうじゃない。画力はまあ及第点をやれる出来栄えだ。だが――――ちゃんと味とか見たのか?」

秋雲(たまに露伴せんせ―が何を言っているのか分からない時がある。今がそうだ)


 秋雲の明日はどっちだ。


【ネタ:おいあんた……今、俺の髪型のこと】


電「あっ、おはようなのです、仗助さん!」

雷「あら、おはよう、仗助!!」

仗助「オッス、電ちゃん、雷ちゃん。響と暁もおはようだぜ」

響「うん、おはよう、ジョジョ」

暁「仗助、おはようございます、なのです!」

鈴谷「おっはよー、ジョジョ! 今日も髪型決まってるゥ!」

谷風「よっ、仗助! 今日も粋な髪型だねぇ! かっこいいよ!」

涼風「仗助ー!! おはよーーー!!」

仗助「サンキュー鈴谷、谷風! 涼風もおはようッス」

最上「やあ、仗助! 今日もいい朝だね!」

仗助「おう、モガミン。こないだ直した航空甲板の調子どうよ?」

最上「うん! お陰様ですっごく調子がいいよ! ありがとう!」

日向「あ……仗助。おはよう。最上が世話になっているようだな……」


最上「うん! お陰様ですっごく調子がいいよ! ありがとう!」

日向「あ……仗助。おはよう。最上が世話になっているようだな……」

仗助「オッス、日向さん」

日向「ああ、おはよう。しかし………君のその髪型だが、相変わらずなんというか――――」

仗助「………」ピクッ

















日向「――――いいな!! 今日もスゴくキマッてるぞ………!」グッ

仗助「そっすか? へへ、魂のリーゼントっすからねェ~~~!」テレテレ


日向「ああ、いい。実にいいッ! まあ、私の瑞雲には敵わんがなッ」フフフ

仗助「相変わらずの瑞雲フリークッスねぇ~~~。ま! どっちがカッチョイイかはさておき、そういうヒコーキってイイッスよね」

日向「ほう……分かるかい?」ニコリ

仗助「なんかカッチョイイっていうか、男の子のロマンがくすぐられるッつうかよぉ~~。億泰とかもそういうの好きそうだよな」

最上「あ、分かる!? ちょっと飛ばしてみようか!」

仗助「お、おいおい、ここは鎮守府の中だぜ、モガミン」

曙「ふん! なによ、部外者のくせに調子に乗っちゃって……それに瑞雲瑞雲って、ちょっと艦載機飛ばせるぐらいでなんなのよ」

潮「あ、あの……曙ちゃん? そのあたりで……曙ちゃんは、最近着任したばかりで、あの人たちのこと知らないでしょ? 凄くいい人なんだよ?」

曙「何よ、潮。あんなクソみたいな髪型したヤンキーや、すぐ落とされちゃう出来そこないのひこうもがっ!?」

潮「せ、せーふ? せーふ?」アワワワ

曙「ふぁ、ふぁにふんのようひお!?(な、なにすんのよ潮!?)」モガモガ





仗助「誰だ…………今、俺の髪型のことなんつった?」クルゥウウウ

日向「おい…………今、私の瑞雲がなんだって?」クルゥウウ


潮「アウトォオオオオ!! に、逃げるんだよーーーーッ!!」ダッ

曙「えっ、えええええええええええーーーーーッ!?」ダッ


仗助「許さねえッ!! 絶対に許さねえぞあけぼのぉ~~~~ッ!! このヘアースタイルがサザエさんみてーだとォ~~~~?」ドドドドド

曙(言ってないィイイーーーーーッ!? 断じてッ、言ってないィィイーーーーーッ!!)ドドドド

日向「瑞雲をけなす輩は相手が誰だろう―――と! 許さないッ! 潮ッ! この赤・緑・白の配色がマジック:ザ・ギャザリングのビートダウンデッキみたいだとォ~~~~?」ドドドドド

潮「言ってません! 言ってません!! っていうか何ですかそれ!? 私ッ、なッ、何も言ってないのにィ~~~~ッ!!」ドドドド


仗助・日向「「確かに聞いたぞコラァーーーーッ!!」」


曙・潮「「ヒィイイイイイイイ~~~~ッ!?」」



 曙と潮の明日はどっちだ。


【ネタ:その様子を物陰から恋する比叡ちゃんがみてる】


比叡「くっ……仗助くんとあんなに仲良く……日向ぁ……航空戦艦には負けません!」ギリギリギリ

金剛(オゥ………比叡に春が来たのは姉として嬉しいのデスが………)

榛名(比叡お姉さま……アレが仲良くしているように見えてるんですか?)

霧島(とりあえずあの血の昇った二人に誤解と伝えてきましょう。陸の上で死ぬのは艦娘の恥です)ダッ


 何気に霧島が酷い。


【言語道断なボツネタ ~オイ、コッチヲ見ロ~】


??「―――オイ。本気ヲ見ロ」

仗助「ッ!?」

??「本気ヲミロッテ……言ッテルンダゼ……」

仗助「こ、この凄味……まさかッ……!?」

電「本気ヲ見ロォオオオ! 本気ヲ見ロッ! 本気ヲ見ロッ! 電ノ本気ヲ見ロォオオオオ!!」ドドドド

仗助「なんだ、電ちゃんかよ」ホッ

承太郎「待て仗助。てめーには何も感じねえのか」

電「今ノ感触ハ「深雪」ジャネェ~~~~本気ヲ見ロォ~~~~」

深雪「ひ、ひ、ひぃ……」チョロロ

仗助「み、深雪ィイイイ~~~~~!?」

承太郎「な、なんて……メーワクな……スタンドだ」


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・スタンド名:ぷらずまハート・アタック

 【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - 深雪が視認できる限り / 持続力 - 燃料の続く限り / 精密動作性 - 艦娘並 / 成長性 - 深雪が死ぬと消滅】


 史実を重視するがあまり『深雪を沈没させねばならない』という義務感が形となった「深雪だけを殺す」スタンド能力。

 「深雪」に反応して深雪を自動的に追尾し、衝突轟沈させる。邪魔する相手も「深雪」と見做して攻撃してくる非常にはた迷惑なスタンド。

 電の無意識が表層化し体表を覆う形でスタンドが『暴走』している。

 このスタンドを解除するには深雪を隠し通すか、燃料切れを待つか、本体である「電」を何らかの方法で目覚めさせるしかない。


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【言語道断なボツネタ2~由緒正しい雷巡のポーズ~】


北上「ねぇ、あんた……今、あたしのこの由緒正しき雷巡のポーズのこと、なんつった?」

不良「へ……ふべぇっ!?」ドグォ

北上「この由緒正しき雷巡のポーズをけなす奴ぁ誰だろう――と! 許さねえ! このポーズを長時間維持するのはツラそうだとォ~~?」

不良「ひ、ひィッ!? そんなこと言ってn」

北上「確かにツラいぞコラァーー!!」ドグォ

不良「ぼべぁ」グハァ

承太郎(……やめればいいだろう? イカれているのか?)



 イカレています。


【言語道断なボツネタ3~大井さんのスタンド能力~】


大井「キラー・クマーン」


キラークマーン「しばッ!!(しばふ艦的な意味で)」


仗助「やめろ……衝動的に拳叩き込みたくなってくる……」ゴゴゴゴゴ


大井「キラー・クマーンが触れたものは全て……【魚雷】となる。つまり人間に触れると回t」

北上「やめて。アレだけはやめてよぉ……ひっぐ」ポロポロ

大井「あっ、はい! 分かりましたぁ、もちろんやめますぅ…………もう二度と出てくんなよテメー」スゥゥウウ

キラークマーン「ヒドイ」スゥウウウ



 スタンド能力は消滅した。


【ボツじゃなくてもう言うまでもないデフォ】


雪風「雪風のスタンド能力はですねー」

初霜「どうせ幸運を呼び寄せるような能力でしょ?」

雪風「!?」

初霜「あ、あのう……『なんで分かったんですかッ!?』って顔されても困っちゃうわ」

瑞鶴「ねえ?」

時雨「雪風だし」

ゴーヤ「でち」


 ポコロコの【ヘイ・ヤー】の上位互換。何やってもラッキー。何やってもツキまくる。しかも永続。


【~時に干渉するスタンド能力を持つ艦娘~】


時津風「発想が安直だねー? 名前に時が入ってるからってさー。安直安直ゥ」

時雨「失望したよ本当に」

時津風「…………」

時雨「…………」

時津風「スウィート・モナコ」ドドドドドド

時雨「ハーレクイン」ドドドドドド

承太郎「やめろッ! うっおとしいぞ!!」

時津風「ハイハイ」

時雨「はぁい」


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・スタンド名:スウィート・モナコ

 【破壊力 - A / スピード - C / 射程距離 - D / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - C】

 近距離パワータイプの人間型。己のスタンドの『過去の行動』を『ストック』して射程内ならば任意の場所とタイミングで『再現』する。射程距離は5メートル程度。

 例えば『スタンドがパンチを振り抜いた』という『過去の行動』。これを『ストック』して『再現』すると、『パンチは振り抜かれている』ため、

 相手がガードしても勢いは殺せずパンチの勢いのまま相手は吹っ飛ぶ。要は抵抗ゼロ防御無視の必殺攻撃。戦艦だってワンパンできる。
 
 スタンドのスピードがCなのが救いだが、破壊力A精密動作性Aというのが凶悪。また、一度『再現』した行動は『ストック』から自動消去される。

 また『再現』とスタンドそのものの攻撃は同時に行えるのがミソ。スピードの遅さを手数で補える。

 あくまで再現できるのは『スタンドの行動』であり、その時にスタンドが手に持っていたものは再現できない。

 例えば銃を撃つとかナイフを振り下ろすといった行動だと、虚空で引き金を引くアクションとからっぽの手を振り下ろす動作しかしない。

 ストックできる過去の行動は最大『十個』で各『二秒きっかり』。同時にストックを十個使うこともできる。ストックが最大になったら選んで上書きもできる。

 使い手の頭が試される能力で、使い方次第では最強の鉾にも最強の盾にもなるが、自滅する可能性もある。スタンドが『再現』中は『ストック』できない。
 
 一度『再現』したら時津風の意志で再現を中断することもできない。

 チートだねー。チートチート。ちなみに『再現中』の行動は『たとえ時が止まっても』動き続けるよー。二秒だけだけどねー。

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・スタンド名:ハーレクイン(ACT1)

 【破壊力 - E / スピード - D / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】

 遠隔操作タイプの異形型。ふよふよ浮かぶ時計台に時計の短針と長針に似た両手を持つ。
 
 時を入れ替える能力。ハーレクインの右手(長針)が最後に触れた相手と、左手(短針)が最後に触れた相手の『生命活動に費やした時間』、つまり『年齢』を時雨の任意のタイミングで入れ替える。
 
 攻撃力はほぼ皆無で射程外に出ると効果は消えるが、射程距離は本体を中心に二十キロ四方にも及ぶ。

 対象は『互いに同等の知性を有した生物』にしか作用しない。そして入れ替え対象がどちらもハーレクインの射程距離内にいなければ発動しない。
 
 カエルはカエル同士、人間と訓練された賢い犬ぐらいならばギリギリ作用する。時雨自体も効果対象となる。

 右拳が80歳の御爺さんに触れた後、10歳の少女に左手で触れると、10歳の少年と80歳の老婆が出来上がるという仕組み。

 拳が触れたら容赦なく入れ替えられるのではなく、発動タイミングはあくまでも時雨の意志。

 ただし時間の流れは『等価』のため、入れ替える対象の選定には注意が必要。


 例えば生後1歳の男児と、100歳の老婆で試すと、最悪の場合男児は老衰で死亡、老婆は男児の残り寿命分だけ若返ることとなる。

 男の寿命は70~88年ぐらいなので、およそそれだけの時間が等価でやりとりされたこととなる。

 なお一度ハーレクインの能力で時のやりとりをすると、解除するまで二度とハーレクインの効果の対象とならないため、不老の実現は不可能。雨は、いつか止むさ……。

 対象となった二つの生命のどちらかが死亡すれば自動で能力は解除される。

 体力的に手術に耐えられない老いた病人相手などに時雨が使う。(一時的に若返らせて手術に耐える体力で受けてもらうといった使い道)

 あくまで『時間を入れ替える』だけなので、病気や怪我はそのまま。また、ハーレクインが触れると時雨にはその人の年齢や『残り時間』が尽きようとしている人の死期が分かるらしい。

 非常に優しい能力だが、戦闘においても敵深海棲艦を老人にして無力化できるおっかねえ能力でもある。

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【ネタ:時雨と時津風の無双】


時雨「出撃前……ジョセフおじいちゃんに、『右拳』で触れてきた……『左拳』で君に触れると……ハーレクインッ!!」ゴゴゴゴゴゴ

戦艦棲鬼「!?」






戦艦棲婆「!?」

時雨「老人虐待みたいであまり気が乗らないんだけど………悪いね。これも戦争なんだ――――時津風、あとはよろしく」

時津風「りょーかいだよ。任せて任せて」

戦艦棲婆「マ、マッテ……!?」

時津風「スウィート・モナコッ!」ズギュン

時津風「ストックを四つ使って! 囲って!! ラッシュを四方同時に『再現』するッ!!」

S・モナコ「「「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーーーーーッ!!」」」」ドゴドゴドゴドゴドゴ

戦艦棲婆「ブェ、ッベェエエエエエエーーーーーッ!?」


時雨「君たちには失望したよ………能力を解除して、駄目押しにもう一発」ジャキッ


 ドンッ


戦艦棲鬼(撃沈)「」ブクブクブクブク


天龍(フ、フフ……あいつら怖い)ガタガタ


時雨「なんとかやっつけたね……しかし、困ったな……あの戦艦棲鬼、歳はいくつだったんだろう」

時津風「じーちゃん、どんぐらい若くなってたんだろうね?」

時雨「無断で触ってきちゃってたし、帰ったら承太郎さんからお説教かな、これは………気が重いよ」

時津風「あ、あたしは……セーフでしょ、うん。セーフセーフ」

時雨「逃がさないよ、時津風」


 その頃の杜王町鎮守府であったが――――。


ジョセフ(若)「にゃ、ニャニィ~~~~~~!? わ、若返ってるゥーーーーーッ!? オーマイゴッド!」

静・ジョースター「……!?」

ジョセフ(若)「ご、五歳ぐらいかァ~~~~? どうなってんだこりゃあ~~~~~ッ!?」

承太郎(時雨……や、野郎……)


 なお時津風、時雨、どちらの能力も承太郎から口を酸っぱくして軽々しく使うなという旨伝えられている。

 ハーレクインの能力は権力に固執した老害らには垂涎の能力でバレれば拉致監禁待ったなしだし、時津風の能力は余りにも殺傷力や応用が効きすぎる。


承太郎「悪用したら………少々後味は悪いが、再起不能になってもらうぜ………いいな?」

時雨「」コクコク

時津風「」コクコク


 両名は悟った。彼女たちはスタープラチナの能力をこの時点では知らない。だが、本能が警告するのだ―――逆らえば死ぬ、と。

【ネタ:時雨がハーレクインを悪用した日】

時雨「あのね、仗助。ちょっといいかな。頼みたいことがあって………ハーレクインで、僕と君の年齢を入れ替えてみていいかな?」

仗助「はぁ? そりゃまた、なんで?」

時雨「ちょっと大人になってみたいんだ。僕ってどんな風な女性になるのか知りたくって」

仗助「あ~、成程なァ~~~。つっても時雨の場合、オレって何歳になるんだろ? 史実を年齢に当てはめると……言い辛いんだけどよぉ。オレ、ジジィになったりしない?」

時雨「ああ、史実の進水日のこと? それなら心配ないよ。進水日計算で、ある程度は年齢が離れている艦娘と試してみたんだけど、見た目はあまり変わらなかったんだよ。神風さんなんだけど」

仗助「ん? それって……」

時雨「うん。進水日で言えば二十年ぐらい離れてる筈なんだけど……お互いに見た目は変わらなくてね。

   僕がこの鎮守府で建造された日が、僕の生まれた日みたいだ。生後三ヶ月ってところかな。仗助の年齢……17歳ぐらいだっけ?」

仗助「ってェ~ことはよぉ~~~~………オレ、時雨と年齢入れ替えたら赤ん坊になっちまうのか!? そ、そりゃあちょっと遠慮したいトコッスね……」タジ

時雨「僕だって本当はちょっと遠慮したいんだよ。仗助の年齢引く僕の年齢を、僕の外見年齢に加算すると………ざっと三十代になっちゃうんだよ?」

仗助「じゃ、じゃあ別のもっと若いヤツにしとけってェ~~~~!! オレぁやめとくよ、な?」

時雨「いいじゃないか。大丈夫だよ。チラッと確認したらすぐに戻してあげるから。ね、いい子だから大人しくして?」ジリ

仗助「ちょ、い、イヤだっつってんだろーが!!」ダッ


 仗助は逃げ出した!


時雨「………」

仗助(!? 追ってこない……? ッ、ま、まさかッ!?)ハッ

時雨「ハーレクインの右手は……『既に』……仗助に触れている……」トン


 ハーレクインの『左拳』が時雨の肩を、そっと触れるように叩く。


仗助「!?」ギャンッ

時雨「わ」ギャルッ


 そして、こうなった。


時雨(アダルト)「なるほど、これが大人になった僕か……うう、服がキツいや……(特に胸のところが……ちょっと嬉しい)」

仗助(赤ん坊)「ふぎゃ!? ふぎゃーーーー!!(もどせ! もどせええええ!!)」


時雨「あ、ごめんね仗助。ちょっと待ってて、姿見で自分の姿を見たら元に戻すよ」

仗助「ふぎゃぎゃっ! ぎゃぎゃっ!!(はやく! はやくしてくれ!!)」

時雨「成程、これが僕かぁ。元々の外見は中学生ぐらいだって言われてるけど……なんでだろう。どう見ても十代後半ぐらいだよこの外見? 三十代前半から後半は覚悟してたんだけど?」ジー

仗助「ぎゃ? ふぎゃ、ふぎゃん……あぷぇ、ぷぇええ(あ? そう言われてみるとそうだな。つーことは艦娘って外見年齢に実年齢が追いつくまでは老けないってことじゃねーの?)」

時雨「あー、そうなるのかぁ。ということは駆逐艦は12~14年はあの容姿のままってことか……戦艦や空母の人たちは得してるね、それ……しかし……うーん、この高校生然とした容姿(ふふ……結構おっきくなるんだなぁ、僕)」

仗助「んぎゃあ! ふぎゃん!(もういいだろ! はやく!)」ジタバタ

時雨「ごめんごめん、今戻すよ……と、危ない危ない、お約束なことをするところだった……」ヨイショ

仗助「ふぁっ、ふぁああっ!?(な、なんで抱っこすんだよ!?)」

時雨「このまま元に戻しちゃうと、仗助全裸だよ? ちゃんと仗助のダボついた服に、腕と足を通して、っと……あ、可愛い」チョン

仗助「ふんぎゃあああああ!?(どこ触ってんだオメェエエエ!?)」

時雨「ふふ、気にすることなんてないさ。赤ちゃんなんて誰もこんなものだよきっと。それじゃ―――ハーレクイン!」ゴゴゴ

仗助「ぶはぁ!? ッ、はぁ、はぁ………コラッ、時雨!!」

時雨「ご、ごめんね。どうしても自分が大人になれるのかって知りたかったから………」シュン


 これでこの事件は収束するかに見えた。


 だが――――。



朝潮「…………大人の、私」ジー

暁「レディになった暁……」ジー

清霜「戦艦になれるの……!?」ジー

龍驤「ウチの………大人になった姿……まな板脱却……?」

瑞鳳「…………」

酒匂「ぴゃぁ………酒匂も、お姉ちゃんたちみたいになれるのかな」ジー

阿武隈「アタシ的には、すっごく知りたいかなって………」ジー


 物陰から……見ている者達がいた。


【ハーレクインを悪用する時雨(確信犯)】


子日(17歳)「今日は何の日? 大人になった日ぃ!!」スポーティ

康一(赤子)「ほんぎゃーーー!?(なにこれぇえええ!?)」ガビーン

初春(17歳)「わらわの舞が見たいのか……?」ボイーン

億泰(赤子)「ばぶぶぅううう!?(あんじゃこりゃァ~~~ッ!?)」ガーン

若葉(17歳)「服がキツいぞ! ………だが、悪くない」イケメーン

仗助(赤子)「ぶわぶぁぁぁぁあ!?(またかよぉ~~~~ッ!?)」ズーン

由花子「まぁッ!? 赤ちゃんの康一君も可愛いわぁ~~~~~!!」



 多くの駆逐艦――――というか全員が、大人になった自分を一目見てみたいと、こぞって時雨にお願いしに来たのだ。

 そして仗助・億泰・康一は犠牲となった……。

 彼らは高校二年生……17歳……およそ外見年齢が10歳~15歳の駆逐艦達と年齢を入れ替えるには非常に適した年齢であったのが災いした……。

 山岸由花子が怖かったので事前に言い含める当たり、時雨は良く分かっている。


清霜(17歳)「戦艦じゃないけど……これ、軽巡や重巡クラスだ! わぁ、希望が出てきたよ!!」パァアア

朝霜「おおー!? かっこいいじゃんか清霜!! つ、次、次あたいな! なぁ!」

高波「あっ、た、高波もやってみたいかもです!!」


暁(17歳)「こ、これが、十七歳になった暁………レディ! まぎれもなくレディだわ!!」パァァ

響「おお、これは……確かに綺麗になってる」ハラショー

雷「ええ! スタイルもメリハリついてて凄く綺麗よ、暁!」キラキラ

電「はわわ、暁お姉ちゃん、キレイなのです!!」キラキラ


???(17歳)「はい、私は誰でしょうか」

大潮「ふぇ? 何言ってんの阿賀野さ………!? 阿賀野さんじゃ、ない?」

満潮「え、ま、まさか――――朝潮姉!?」

大潮「えええーーーーーッ!?」

朝潮(17歳)「はい! 朝潮ですよ!」スラッ

荒潮「あ、あらあら………そんなになっちゃうのねぇ………いいじゃない?」

霰「うん……いいの……いいかも。良く見てみると、阿賀野さんよりキリッとした顔立ちだし、スタイルもモデル体型でかっこいい」コクコク

朝雲「ふぁー……朝潮姉キレイねえ、山雲」

山雲「うん~! 私もやってみたくなっちゃったぁ~~。一緒に~、時雨にお願いしにいこ~~~」

霞(わ、私もやってみたいかも……なにこれ、凄く楽しそう……)ソワソワ


初月(17歳)「ど、どうだろうか?」

陸奥「や、ヤング長門! ヤング長門だわ!」

長門「まるで私が若くないみたいな言い方をするのはやめろ………しかし、そんなに似ているのか?」

秋月「私たちより姉妹らしい」

照月「ぶっちゃけ陸奥さんよりも」

陸奥「」

長門「そんなにショックか陸奥!?」

秋月「」

照月「」

初月(17歳)「じ、自分たちの発言で自爆してる……なんなんだこの姉らは」


秋雲「なぁなぁ、巻雲にやってみてよー。スケッチさせてぇん」

巻雲「ふぇ!? ちょ、秋雲、勝手に―――」

時雨「ん? そうだね、僕もちょっと興味あるな――――えい」ピトッ

巻雲「わぁわぁわぁああ!? ゆ、夕雲ねえさんしか触っちゃダメなのにーーーー!」ギュンッ

巻雲(17歳)「う、うう………ど、どんな感じです?」

秋雲「きゅ、旧ソ連の軍人崩れがマフィアやってる感じ?」

夕雲「ロアナプラにいそうというか…………率直に言えば、ば、バラライカって感じかしら?」

時雨(巻雲………一体何があったんだい?)

夕雲「巻雲さんは巻雲さんのままでいて!!」ビシィッ

長波「ま、巻雲ねえが、グレちまった……」

巻雲(17歳)「そ、そんなぁ……」シャガッ

夕雲「ひっ!?」ビクッ

長波「おわッ、こ、怖ッ!?」ビクッ

秋雲「あー、目ェ潤ませてんだけど睨んでるような顔になってるわー。ちょーこえー。攻撃力たかそー」カキカキ

時雨「もう解除していい? なんか見てるだけで怖いよ、今の巻雲は」


 で。


時雨「ごめんね仗助」

仗助「二度とやらねえぞ……今度は犬とかでよォ~~~?」

時雨「十七歳の犬とかそうそういなくて……」

仗助「露伴のヤツとかにしろよ~~~~!! アイツ確か二十一歳だろ!? アイツなら赤ん坊になってみるのも貴重な体験だ~とか悪くない~とか言うぜゼッタイ!!」

時雨「うん。お願いしたらアッサリ引き受けてくれたんだ………龍驤さんと瑞鳳さんが試しに入れ替えてみたんだ、けど」

仗助「龍驤に瑞鳳ぉ~~~? ………あっ」

時雨「うん。なんていうか、非常に、その……残酷な未来だったんだ。露伴先生が同情するぐらいに……笑いすらしなかったんだよ、あの露伴先生が」

仗助「お、おおっ、そ、そっか」

時雨「今、秋雲と露伴先生で必死こいて慰めてるからさ………だから、ね。うん……とにかくそういうわけで、今度、露伴先生のところには軽巡の人たちが集まって、入れ替えパーティかなって」

時雨「潜水艦の多くや重巡・軽空母は承太郎さんにお願いしたら、今度海底の珍しいヒトデとか採取してくれるなら付き合ってくれるってギブアンドテイクで」

仗助「それで受けちゃうのかよ承太郎さんッ!? 戦艦と空母は? トニオさんか?」

時雨「仗助、女性は年を取るのを嫌がるものだよ? 十代から二十代になるのならまだしも、二十代から三十代に進んでなりたい子はいない」

仗助「お、おう」


【更に悪用する時雨たち】

露伴(赤子)「ぶわぁああぶ!? ばぶぅぅうううう!!(しまったァアア!? この赤ん坊の手じゃペンが持てないじゃあないかッ!?)」

時雨「知ってた(でも言わなかった。ごめんね)」

時雨「さて、じゃあ誰から21歳になってみる?(まあ、軽巡の人たちは14~18歳ぐらいの見た目だし、さほど劇的には変わらないよね)」



時雨「―――そう思っていた時期が、僕にもありました」





長良(21歳)「This Way……」ゴゴゴゴゴゴ


五十鈴「戦艦棲姫すらワンパンしそうね」

長良(21歳)「あ、やっぱり分かる? 腕と足と腹筋と胸筋とその他諸々の筋肉が付きすぎちゃって……」ムキッ

鬼怒「筋肉って言うよりもはやDNAからして違うでしょ!? なにそのパンパンの太腿と上腕二頭筋!? 鬼怒のウエストより太いんだけど!?」

名取「倒せる練度まで強制的に成長した感じです」

川内「綾波もこんな感じになりそう」


那珂(21歳)「那珂ちゃんはハタチ越えても、路線変更しないよ~☆ きゃるん♪」バチコーン


川内「アウトだねえ」

神通「アウトですねえ」

那珂(21歳)「な、なんでッ!?」

球磨「フツーにカワイイ系の那珂が成長して、順調に美人になっちまった感じクマー」

天龍「ああ、だからか。この苦々しい感じの胸のもやもやは」

多摩「にゃあ……姉の川内と神通が美人系だしにゃ……カワイイ子がアイドルやったらカワイイにゃ。でも……」

北上「うーん………痛い」

大井「痛々しい」

木曾「無理すんなって感じ」

那珂(21歳)「木曾くん酷いィ!?」


木曾(21歳)「ど、どうだ?」イッケメーン



酒匂「ぴゃ~!? カッコイイー!!」

北上「ヅカにいるねー、こういう感じのー」

球磨「女子大でバスケとかやってて、同姓にキャーキャー言われてる感じクマ」

多摩「木曾………背丈がおっきいにゃあ……170後半ぐらいあるにゃ」

大井「あんた随分と背が伸びるのね……あ、でも凄い引き締まってる。出るとこ出てる感じ」ツンツン

木曾(21歳)「わ、わぁっ!? お、大井姉、どこ触ってんだ!?」


酒匂(21歳)「お、おお………!!」ボイーン



阿賀野「うんうん」ナットク

能代「まあ、阿賀野型としては当然の胸部装甲です」

矢矧「立派になったわね、酒匂……」

龍田「うーん、順当すぎてつまらない」

天龍「そうだなー」

酒匂(21歳)「ふふーん! いいもーん、怒らないもーん。酒匂は大人だもーん。おっきくなるんだもーん。ぴゃー♪ ぴゃあ~ん♪」ニッコニッコ

大淀「ふふ、可愛い大人ですね」

夕張「阿賀野と似た感じねー。あ、次、私? 私はあんまり変わらないと思うけど?」


夕張(21歳)「…………え?」ボボボイーン


天龍「本当に夕張メロンになるやつがあるか!!」

龍田「そ、想定外だわぁ……!?」

五十鈴「馬鹿ね。自分から持ちネタを捨てるなんて……がっかりだわ」

球磨「こ……こんな、こんな馬鹿な未来が……あるのかクマ!? あっていいのかクマ!?」

木曾「意外すぎるッッ!!」

夕張(21歳)「自分でも凄く驚いてるけどその言い草はトサカに来たから色々試してみてもいいかしら?」


阿武隈(21歳)「………どうしたんですか? 嗤ってくださいよ。意外でも何でもないでしょ? ねえ、ねえ」ペターン


酒匂「ぴ、ぴゃ……」

夕張「…………(何も言えない。言えるわけがない……でも私より後で良かった……私と酒匂ちゃんが後出しだったら気まずすぎた……)」

阿武隈(21歳)「ねえ、嗤わないんですか、ねえ、ねえ、ねえねえ……あたし的にはチョー笑えるんですけどね、これ、ハハッ」ペターン

天龍「………(か、絡みづれェ~~~~~)」

龍田「そんな残酷な事……私にはできないわぁ」ウルウル

鬼怒「げ、元気だしなって、あぶちゃん」オロオロ

由良「そ、そうよ? 大きさなんて大した問題じゃないんだからね、ねっ?」アセアセ


木曾「? 別に笑うところなんてないだろう? 凄い美人になったじゃあないか、阿武隈。なあ、姉さんたちもそう思うだろう?」キョトン

球磨「(き、木曾、ナイスだクマ!)そ、そうだクマ! すっごいモデル体型で、可愛さと美人さが絶妙にマッチした奇跡の造形だクマ!」

多摩「ほっそりしててキレイだにゃー(嘘偽りなくそう思える美人だにゃあ)」ウンウン

北上「んー、いいねぇ。痺れるねえ」

阿武隈(21歳)「き、北上さんまで!? う、嘘……」

大井「嘘って何よ嘘って。別に卑下するところなんてないじゃない? ほら、姿見見てみなさいよ」スッ

阿武隈(21歳)「え………あ、う、嘘、これ、あたし……?」

木曾「見惚れちまうぐらいの別嬪じゃないか。何をがっかりすることがある?」

球磨(コイツホントに分かってねえクマ……天然って恐ろしいクマ……)


時雨(よ、よかった………これで全員終わりだ。特に未来に絶望しちゃうような展開はなかった……そうか、そういうのも考えておかないといけなかったね)


 反省する時雨であった。

 なお他の子らは順当な成長ぶりであったため、特筆すべきことはない。


【ボツネタ4 ~部が違うよ部が~】


秋津洲「てめ~~~~……」ドォオオン


 ドルン……ドルンドルンドルンドルンドルン


ヲ級「!?(ナ、ナンダ……ナンダ、コノ『音』ハ……!?)」

ヲ級(ナンダ―――コ、コノ、『艦載機』ハ!? 目、目ノ前ニ……!? イ、イツノマニ、発艦シタトイウノダ……!?)

秋津洲「ブッ殺すかも!」ギラッ

ヲ級(!? コ、コレハ……マサカコレガッ! ウワサニ聞イタ……スタンド―――!!)

     エ ア ロ ス ミ ス
秋津洲「二式大艇ちゃん」


 ドガガガガガガガガガガ


ヲ級「ウ、ウヲヲヲヲヲヲヲッ!?」バスバスバスバスバス


 本来の二式大艇ちゃん、ひいては秋津洲にはこのぐらいの強さがあっていいと思う。ほんと。まじで。

※おしまい

 最初はストーリーつけて肉付けしてーって思ってたんですが、他のSS書きながらだと数年かかりそうなのでネタ詰め合わせにしてお送りしました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年07月31日 (月) 13:41:43   ID: 3Kl_vKGY

ハーレクインはセト神と違って記憶は今のままか

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