冬馬「ピンクチェックスクールにやらせたい仕事?」モバP「うん…」 (98)

※デレア二~デレステの世界線をゆるく意識しています
※モバPと木星は事務所は違うが仕事を通じての友達という設定
※真面目にプロデュース方針を考えるというより、こんなピンチェが見たいっていう妄想です



‐都内某飲食店‐

冬馬「またなんで俺たちにそんな事を…」

翔太「ていうかそれ、他事務所の僕たちにして大丈夫な相談なわけ?」

モバP「いや確かにそれはそうなんだけどさぁ・・・頼むよ、お前らくらいにしか相談相手がいないんだよ・・・」

北斗「急に俺たち3人そろって呼び出されたと思ったら…どうやら何か、それなりの理由があるみたいですね?」

モバP「あぁ…実はな、ちょっと前にうちの上司がな…」



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‐346プロ専務の部屋‐

専務「君に仕事を頼みたい」

モバP「えっ。あっ、ハイ。なんでしょう…?」

専務「む。なにか飲み物は?」

モバP「あ、ありがとうございます…ではコーヒーを」

専務「うむ」トポポポポポ、、、

モバP(急に専務じきじきに呼び出されたと思ったら…仕事?なんだか妙に優しいし、なんだろう・・・)

専務「できた。熱いから気を付けて飲めよ。…さて本題に入るとしよう。君の担当するピンクチェックスクール(以下P.C.S)だが…」

モバP「あっありがとうございます。あいつらがなにか…?」

専務「先日の役員会議でな。彼女たちを我が事務所が次に推していくアイドルに決めた」

モバP「え?」

専務「彼女らの活動を、我が事務所が総力を挙げてバックアップしていくという事だ」

モバP「えっ…ええええええええええ!!!!それって、すごい事じゃないですか!!」

専務「うむ。小日向美穂はもとより、島村卯月もニュージェネレーションズでの活躍が評価されているし、五十嵐響子がメンバーに加わった時の反応も悪くなかった。CDの発売時期も近いからな、ここらで彼女たちを本格的に売り出すことになった」

モバP「す、すごい…ありがとうございます!」

専務「そしてここで問題なのだが…」

モバP「はい!…問題?」


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北斗「今後の方向性の指針として、最初の仕事を決めろ?」

モバP「そうなんだ・・・これから売り出していくにあたって、最初の仕事でそのユニットのイメージがある程度固まってしまう。3人の事を良く知る俺に、その最初の仕事を決めてほしい、ってことなんだ」

翔太「なんだ、すごいじゃん!自分で仕事選ばせて貰えるなんて超ラッキーだよ!」

冬馬「あぁ、夢のような話じゃねーか!なんでそんな暗い顔してんだよ?」

モバP「それがな…まぁ見てもらったほうが早いか。これ、専務からもらった仮の仕事案をまとめた表な」バサバサ…

冬馬「どれどれ・・・ゲッ?!」

翔太「えぇ・・・これほんと・・・?」

北斗「出演可能なバラエティ番組のリストに、CMの斡旋が可能な企業、CSでの冠番組…すごいですねこれ。相当事務所側も本気なんですね」

モバP「あぁ・・・仕事の内容も、選べる範囲も大きくて、もうどこから始めたらいいかわかんなくなっちゃってな・・・」

冬馬「それプロデューサとしてどうなんだって言いたいが、まぁ確かにこれは・・・」

北斗「なるほど…だから俺たちを呼び出したんですね」

翔太「え?北斗君どういうこと?」

北斗「俺たちの今までの芸能界での仕事経験や、他の一般的な男性の意見から見て、どういった仕事を選んでいけばいいのか参考にしたいって事ですよね?」

モバP「そうなんだ!せっかくのチャンスなんだ、最初の仕事で躓きたくない…。他事務所で、ある意味ライバルのお前らに頼めることじゃないかもしれない。でも頼む!あいつらのために、できることはなんでもしたいんだ!!!この通り!!(バッ」

冬馬「おいおい…」

北斗「プロデューサーさん…」

翔太「…いい大人が、頭なんか下げないでよね。みっともないよ。……いいよ。ここにいるのが誰だと思ってるのさ」

モバP「翔太…」

翔太「まずこの国民的弟キャラであるこの僕!」

冬馬「自分で言うなよ」

翔太「そして女の子の事ならなんでもござれ!最強最高のプレボーイ北斗君!!」

北斗「ふっ…チャオ☆」

翔太「そして最後に童○をこじらせた冬馬くん」

冬馬「うぉい俺!?!?!?」

翔太・北斗「僕(俺)たちでよければ、力になるよ(なりますよ)!」

冬馬「ちょっおま…!あ、俺も力になるぜ!!…○貞云々は関係ねえぞ!」

モバP「お、お前ら・・・・・・・・・・・




   い ま の 言 葉 に 偽 り は な い な ?」




木星「えっ」

モバP「よっしゃサンキューお前ら!じゃあ始めるぜ、『男だらけの!第一回チキチキ俺ならP.C.Sのこういう仕事が見たい!プレゼン大会』~~~~~!!!!!」

木星「!?!?!?」

モバP「ルールは簡単!今から3人にフリップとボールペンを何枚か支給するから、各自P.C.Sにこんな仕事をしてほしい…こんな姿が見たい!という思いを抽出し、熱くプレゼンしてくれ!!!俺が1番それ(・∀・)イイネ!!と思ったやつが優勝だ!!!じゃ、はいフリップ」

冬馬「えぇ・・・話受けてもらえる前提で準備進めすぎだろ・・・」

翔太「僕たちの純粋な思いを返してよ・・・」

北斗「ハハ・・・チャオ・・・」

モバP「じゃー制限時間は10分な。よーいスタート!」

冬馬「そしてもう始まっちまったな」

翔太「・・・ま、一度受けたことだから、頑張りますかねー。それなりに」

北斗「・・・・・・・ま、2人は無理しなくてもいいんじゃない?どうせ勝つのは俺だし」

冬馬「は?」 翔太「は?」
 
北斗「2人ともそれぞれ女の子の魅力をどうやって最大限に表現するかとかわからないでしょ?
   翔太はお子様だし、冬馬は・・・童貞だし?」

冬馬「どっ・・・はああああああああああ!?!?てめえ北斗!舐めた口きいてんじゃねえぞ!
   こうなったら俺の日々の妄想で培われた本気を見せてやる!」

翔太「まったくだよね!!2人には悪いけど、僕も本気出させてもらうから!」

北斗「ふふっ、そうこなくっちゃね」ニコッ

モバP(北斗…ありがとな)


‐資料作成中‐

冬馬(つってもやべえ…思ったより浮かばねえ。あんまり一緒の現場になったことねえしな。まあその分、世の中の男どもと持ってる印象はあまり変わらねえはず。だったら・・・!)

翔太(範囲が広すぎるのは難点・・・。でも、あの3人のイメージと、あの人たちファン層を考えたら…!)

北斗(ま、こんなところかな。あとは実際に、どういう構成で進めていくか・・・)

モバP(みんな真剣に考えてくれてる。ありがとうな・・・。絶対いい仕事にしてみせるからな!!!)

‐10分後‐
モバP「しゅーーーーーりょーーーーー!!!!」

冬馬「だあーっあぶねーっ!ぎりぎり書き終わった!」

翔太「ふっ冬馬くん甘いね。僕なんか最後の方は資料を見直す時間にしてたよ♪」

北斗「あっしまった、あれも書けばよかった・・・まぁ口頭でカバーするかな」


モバP「よし、それじゃ順番に発表していくか。誰からにする?」


冬馬「‐よし。ジュピターのリーダーとして、俺が最初にバシッと決めてやるぜ!」

翔太「よっ冬馬くん!お手並み拝見!」」

モバP「よしいくぞ・・・スタート!!!」

冬馬「ふっ・・・俺が考えるP.C.Sにさせたい仕事は…これだ!!!」


【お菓子メーカーとコラボ!P.C.SからのドキドキホワイトデーCM!】



モバP「おっCMか!」

北斗「確かに時期も合うし、いいかもね」

翔太「ザ・女の子って感じの3人組だもんね」

冬馬「じゃあ説明していくぜ。今翔太も言ったが、あの3人組って男子高校生の理想の究極系みたいなユニットだろ?」

モバP「確かに。いっぺん死んで生まれ変わって同じクラスになりたい」

冬馬「そして男子高校生が1年間で最も異性に対してドキドキするイベントと言えば…?」

翔太「えっと、バレンタイン?でもそれだったらホワイトデーじゃなくてバレンタインのCMの方がよくない?もう過ぎちゃってるけど」

冬馬「そこだよ!!!!」

翔太「え?」

冬馬「俺は思うんだ。確かに、バレンタインの日に好きな女の子からチョコをもらえるかどうかは、男子高校生にとって最重要事案だ。
   でもな、それ以上に頭を悩ますのは…お返しが喜んでもらえるかどうかなんだよ!!!!」

モバP「おぉ・・・確かに!」

北斗「女の子ってそういうものには結構こだわりが強いものだしね。確かにわかるなあ」

冬馬「それにちゃんとCMをやる意味も考えてあるんだぜ。バレンタインの日に女の子からチョコをもらうお菓子のCMを見て、
   女はともかく男はそのお菓子買おう!って思わないだろ?」

モバP「あーなるほど確かに。なんか惨めだもんなぁ・・・」

冬馬「やっぱりあの3人のファンは男女比で言ったら男子の方が格段に多いと思う。だからこそのホワイトデーCM起用なんだよ。
   ユニットメンバー3人で全部で第3弾までCMを作る。例えばこんな感じで…」

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【P.C.SのホワイトデーキャンペーンCM第一弾は、島村卯月ちゃん 編!】

(夕暮れが差し込む教室に卯月のアップ)

卯月「えっと・・・用って、その・・・な、なんですかぁ?」ソワソワ
(一回卯月の足元にカメラが移る)

卯月「え、ええと・・・その・・・あぅ」

カメラ(意を決したように卯月の顔に視線が戻り、お菓子を差し出す)

卯月「えっ!!あ、コレ・・・お返し?わっすごい・・・!わたし、全然大したもの挙げられてないのに・・・」

カメラ(左右に振る)

卯月「えへへ・・・。あの、ありがとうございます!その・・・大切に、いただきます・・・ね///
   ブ、ブイッ!・・・な、なーんて///」

ナレーション(あなたの大切な人も、きっと笑顔になる―そんな新発売)
卯月「お返しはやっぱり明○です♡」

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冬馬「と、こんなもんだ。どうだ!!??」

モバP「お、おぉ・・・おおおおおお!すごいぞ冬馬!!!俺だったら絶対買う!」

翔太「いや正直びっくりしたよ。まさかP.C.Sのイメージアップと、企業製品のプロモーションと、ファン層の事まで考えたなんて」

北斗「一見シンプルだけど、卯月ちゃんがやると全然違和感がないし、年頃の男の子にはたまらないだろうね。
   カメラワークを俯瞰じゃなくて主観にしてるのもイメージがわきやすくていい」

モバP「卯月はやっぱりあのまぶしい笑顔が魅力だもんな。まだ敬語で会話するぐらいの距離感で、

    自分の挙げたものにも自信がない…けど、お返しをもらって少し距離感が縮まったような気がして
    最後に得意のエヘ顔ダブルピースを決めちゃう卯月!でも、ちょっとはしゃぎすぎちゃったかなーと、
    言ったそばからすぐ照れちゃって、誤魔化しに走る卯月…うーん、かわいい!文句なし!!100点!!」

冬馬「へへっだろ!この後第二弾、第三弾として小日向、五十嵐のCMも順次公開していく!」

モバP「うわーいいなー!これは美穂編も響子編も見たくなる!」

冬馬「そうだな…とりあえず、島村しか考えてなかったけど、他のやつでやってもいい感じになるんじゃないか?」

翔太「あ!じゃあ聞いてよ、今パッと思いついたんだけど、美穂さんだとこんな感じじゃない?さっきとは場所を変えて…」

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【P.C.SのホワイトデーキャンペーンCM第二弾は、小日向美穂ちゃん 編!】

(放課後、体育館を背にした美穂のアップ)

美穂「あの!えっと…用ってなにかな…?」
カメラ(美穂に向かってお菓子を差し出す手)

美穂「え?…あ、今日ホワイトデー…//////あ、ありがとう!!
   た、大切にするねっ?!あ、じゃなくて!おいしく食べる…ね?え?あれ?
   う、うぅ~~//////」

カメラ(箱の表面を指さす)

美穂「え?これ…?…えっえっ!?!?!?!?!」
カメラ(箱の表面にI Love you的な文字)

美穂「えっ…あっ…えぇ」
カメラ(美穂の目とピントが合う)

美穂「あっ…お、お返事…?え、えーっとっ…

   まだダメ―っ!!!/////////」
カメラ(ダッシュで駆け出す美穂を写す)

ナレーション(照れ屋なあの子にも、きっと伝わる―そんな新発売)
美穂「めっ明○ーー!!」

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・・・

翔太「みたいな!」

モバP「マ、マーベラス…」

冬馬「おぉ、同じCMのはずなのに結構違った印象を受けるな」

北斗「卯月ちゃんの時はあくまでも『お返し』がテーマっていう印象だったけど、
   美穂ちゃんは『告白』だね、近いものはあるけど雰囲気が全く違う」

モバP「そうなんだよ、美穂は恥ずかしがり屋さんなんだ。そういう子ってさ、ガンガンこっちから責めて、赤面させてえよな。

    もうほんと王道の展開なのに、二言目からほとんど日本語を発せられてないのが美穂の慌てぶりやテンパり具合がよくわかってポイント高い。
    そして最後に決め台詞。『まだ』ダメ!…。これたまんないよぉ!企業名すらしっかりいえてないのが本当に愛らしいぞ美穂…」

翔太「担当Pにそういわれると、結構自信でるねwwwじゃあ最後は響子さん?」

冬馬「うーん、どんな感じだろうな。なんか似たようなものしか思いつかねえわ」

北斗「そうだなぁ。…イメージが少し偏ってしまうけど、こんな感じじゃないか?」

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【P.C.SのホワイトデーキャンペーンCM第三弾は、五十嵐響子ちゃん 編!】

(ごく普通の民家。インターホンを鳴らす)

響子「はーい!どなたで…あれ、君は?」
カメラ(ドアを開けて響子が出てくる)

響子「珍しいね、学校じゃなくてこんなところで…急にどうしたの?」
カメラ(視線を周りに移し、誰もいないことを確認してから、箱を差し出す)

響子「これ…?あ、ホワイトデー!?わぁ、わざわざありがとう!(ニコッ」
カメラ(少しだけ下に目をそらした後、道を引き返そうとする)

響子「あれ?…ねぇ、帰っちゃうの?」
カメラ(ぴたりと止まった後、響子の方を見る)

響子「ふーん…ほんとに帰っちゃうんだ…言いたいこととか、ないの?…」
カメラ(左右にカメラを振ったあと、響子の口元に寄る)

響子「くすっ…意気地なし♪」
ナレーション(大好きなあの子が、ちょっと積極的になるかも―そんな新発売)
美穂「○治っ♡」

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・・・

モバP「…(死亡」

北斗「そうそうこんな感じ。弟さんがいたり、家事が得意なイメージから、前の2人と違って、
   カカア天下気質というか…結構自分に自信があるイメージなんだよね」

翔太「わっ、すごい!前の2人と全然印象違う」

冬馬「やべぇなんか今下ッ腹のとこがフワッとした」

モバP「たっ、たまらん…少しSッ気がある響子ってたまらんな…前の2人より年下のはずなのに、堂々とした態度…
   動揺や喜びを表に出しすぎず、男をからかう余裕までつくる小悪魔ぶり!
   …あの後告白させられて尻に敷かれる学園生活を送りたい…」

冬馬「へへ、結構盛り上がったな。これは実現したら大好評間違いなしだな!」

モバP「うんうん!みんなのかわいさがそれぞれ出ててよかったよ!」

北斗「実際にテレビで見てみたくなったね。カメラワークやBGMやSEを工夫すれば、もっと面白いCMになりそうじゃないか」

翔太「なんだか甘酸っぱい気持ちになるね…まさにキュートアイドルって感じだったよ!」

冬馬「みんな…サンキュ!よっしゃあ、以上で俺のプレゼンは終了!だぜ!」

‐冬馬編、終了‐

<<26
うわーほんとだ!すいません響子です!

>>29
ありがとうございます!
不慣れですいません…

再開します!

モバP「いやーよかった!ほんとによかった!!なんだかいける気がするじゃないか、この企画!!!」

翔太「いや、正直どこかしらツッコミどころがあるだろうと思ってたけど、予想以上にしっかりしててビックリしたよ」

北斗「さすが、ジュピターのリーダーは伊達じゃないな☆」

冬馬「へへ、意外と考えているうちに楽しくなってきちまってよ…普段、売り出し方とかイメージとかあまり考えてなかったからな、
   プロデューサーって仕事がいかに大変か、ちょっとだけわかった気がするぜ」

モバP「冬馬…」

冬馬「へっ、よせよ。じゃあ次は翔太!たのむぜ!!」

翔太「よーし、僕だって負けないよ!」

モバP「お、次は翔太か!ここも期待だな!」

北斗「翔太、がんばれ!」

翔太「うん!僕が考えたのはこれだよ!!」

【P.C.Sの女子力アップスクール!(冠番組仮題)】

モバP「おぉ、冠番組か!」

冬馬「あー、俺も一瞬考えたんだけど、内容とか考えるの難しいからすぐ挫折しちゃったんだよな」

モバP「うんうん。テレビ見てても、この企画どういう発想したら思いつくんだ、すげえなって思うコーナー
   たくさんあるよな。」

翔太「うんうん。そうなんだけどね冬馬くん、意外と内容って凝ってなくていいと思うんだよね」

冬馬「え?」

翔太「じゃあ想像して冬馬くん。えーっと…理想のお嫁さん像について語り合うP.C.Sの3人」
冬馬「かわいいな、微笑ましい」

翔太「得意料理と、それにまつわるエピソードを話す3人」
冬馬「女の子らしい会話だな、かわいいぜ」

翔太「昨日見た夢の話をする3人」
冬馬「ははっwwwなにどうでもいい事話してんだよかわいいなwww」

翔太「昨日見た夢の話をするモバPさん」
冬馬「うっっっわ、マジどーでもいいぜ…ツイッターでやれよ……」

モバP「おいコラガキども」

北斗「ふふ。しかし翔太の言いたいことはわかったよ。凝ったことなんかやらなくても、ありのままの3人が楽しく喋ってるだけでも、3人なら画になってしまう…そういうことだろ?」

翔太「さすが北斗くんその通り!たぶんあの人達のファンって、3人が仲良くしている所が見れれば
もうしあわせー!って人が多いと思うんだ。放送時間は金曜11時くらいから始まる30分番組ってところかな。
ゆるくおしゃべりしてるだけでもいいような時間帯がいいよね」

モバP「なるほどなあ…しかし、曜日から時間から結構細かく考えてくれてるんだな」

翔太「そう。そこのポイントなんだけどね、まずはここを見てくれる?この番組で見たいコーナーの企画案なんだけど…」

【五十嵐響子の料理教室】
【小日向美穂のファッション講座】
【島村卯月のわたしなんでもガンバリマス!】

翔太「基本コンセプトは『花嫁修業』。女子力アップスクールだからね、3人に先生をしてもらったり、
   逆にゲストに先生を呼んで教えてもらってもいいと思うんだ」

冬馬「五十嵐の料理、小日向のファッションはわかるけど、島村の企画はなんだこれ?」

翔太「卯月さんって、いい意味でも悪い意味でも特徴が薄いでしょ?
   でも、それって逆にできるお仕事の幅は広いって事だと思うんだよね」

北斗「なるほど、何色に染まってもそれはエンジェルちゃん自身の色になるって事か」

翔太「そ!まぁだから、島村さんは基本生徒役で、ロケでいろんな先生に弟子入りした様子をスタジオでみる、っていう感じの企画かな」

モバP「なるほど、しかしそれと放送時間にどういう関係があるんだ?」

翔太「うん。これ、裏にこういう理由があるんだよね。はいこちらドン」

【その親近感と流行情報で、新規ファン層を開拓していこう!】

北斗「なるほど…さすがだな、翔太」

冬馬「あーなるほど!その発想にはたどり着かなかったぜ…」

モバP「そうか、そういうことか!…いやどういう事だ?」

冬馬「いやあんたが気が付かなくてどうすんだよ」

翔太「冬馬くんも言ってたけど、やっぱりこの3人のファン層は男性が多いと思うんだよね。
そこで!この番組で新規ファン層の開拓を目指すんだ。続いてのフリップいくよ!」

【視聴者の理想的な当番組の視聴目的・各年代別】
10代女性→同年代として憧れの女の子として&女子力アップのための教育番組として
20代女性→家事や若い女性の流行のファッションのチェックとしての情報発信源として
40~50代女性→女性として成長するために頑張っている若い女の子を娘のような目で見てほしい
60代以降→孫を見る目
男性→かわいい女の子が悪戦苦闘しながら花嫁修業をする姿だけで捗ってしまう

翔太「というワケでいろんな人に見てもらいたいんだよね。でも、競争の厳しいゴールデンタイムや、
   視聴者層に主婦が多すぎる昼の情報番組には向かない…そこで金曜日の夜なんだ」

北斗「なるほど、土曜日が休みの学生は多いだろうし、割と下の年代の子でも、その時間なら親御さんも起きているのを許しやすいのはあるかもね。
   俺も小学生の頃からスマ○テ見てたし」

モバP「あー、うんうん。確かにそういう視点で見ると『家事を頑張る女の子』って、どの層からもマイナスイメージはないよな」

冬馬「中年以降適当なような気がするんだが…まぁ、狙いどころとしてはこんなもんか」

翔太「まあこれだけだとなんとなくしか分からないだろうから、ちょっとだけ僕の考えたコーナーの、一場面を紹介してみるね!」

・・・
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響子「『五十嵐響子の料理教室』!じゃあ、今週は生姜焼きを作っていこうと思います!」

美穂「はーい♪」

卯月「先生お願いしますっ!」

響子「はい!そうしたら、担当を決めましょうか!私がお肉をカットするので、美穂ちゃんは、お肉を漬け込むタレを作ってください!えーっと、じゃあ卯月ちゃんは付け合わせのキャベツを切ってもらえますか?」

卯月「はい!」

美穂「了解しました♪」

‐調理中‐

響子「二人とも、最近どうですか?お料理とかします?」

卯月「この番組でお料理作り始めてからは、家でお母さんと一緒に作ったりするようになったよ!(ザクッ!)
あっ…しまった…えへへ、まだ包丁さばきは得意じゃないみたい///」

美穂「ふふ、豪快で食べごたえがありそうでいいと思うよ!私はそうだなあ、もともと上京してきた時から
自炊はなるべくするよう心掛けてたけど…響子ちゃんに教えてもらうようになってから、ちょっと自信ついてきちゃった♪
あ、この前番組で教わった、オリジナルドレッシングの黄金比レシピ、すごいね!おかげで野菜が最近おいしくて~」

響子「そっか…なんだか先生も鼻高々ですっ♪」

――わわっ、これ大丈夫ですかっ!?そろそろ蓋とったほうが…
――大丈夫です!もう少し焼いたほうが、おいしくなります!

――お味噌汁のお出汁、こんなものでどうかな?まだダメ?
――うーんそうですね…結構火が通りにくい食材も入ってるし、もう少し長めでもいいかも!

響子「というわけで、完成~!!」
卯月・美穂「わーっ!ぱちぱちぱち!」

響子「じゃあ、実食といきましょうか!皆さん、お箸は持ちましたね?…せーのっ!」

3人「いただきまーす!!!」

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・・・

翔太「どう?」

冬馬「すげえ、山も谷も落ちもなく、普通の事しかしてねえ」

北斗「しかし、ただそれだけなのに…ほんとにエンジェルちゃんたちが料理を作ってるだけなのに…」

モバP「なんだかずっと見ていられる!!
   響子!俺だ!!飯作ってくれ!!!」

翔太「というワケで、変にキャラを作ったりしなくてもなんだか微笑ましくて癒されちゃうよね。
普通のことしてるだけだから、あざとさもないし。年上のお姉さんって、テレビで変にかわいこぶる女の子嫌いだから」

冬馬「レシピを常に字幕にしておくといいかもな。3人の会話が気になる人はずっと会話に集中できるし、
料理が気になる人は画面に集中できる」

北斗「なるほど、それなら色々なニーズに対応できるかもね」

翔太「生活情報番組としてもアイドル番組としても成立すれば、見る人もきっと増えるよね!」

モバP「こうなると、他のコーナーも気になってくるな」

冬馬「そうだな…小日向のコーナー面白そうだよな。こう、お店にロケに行ってさ…」

・・・
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・・・・・・・・

美穂「はーい!今週の『小日向美穂のファッションチェックスクール』!今私たちは、アウトレットパーク幕○にきています♪」

響子「すっ、すごい!これ、全部服のお店なんですか?!」

卯月「さすがに全部じゃないと思うけど…でも、すごいよね♪いろいろみて回りたいな~」

美穂「今日はこのアウトレットを周りながら、いろんなコーディネートを試していっちゃいますね!それじゃあ、れっつごー♪」

卯月「おー!」

響子「お、お~…」

―散策中―

響子「うわ~、すごいなあこんなにたくさん…あ、この服大人っぽくていいかも…
   …え!?た、高っ!?!?!?」

美穂「きょ、響子ちゃん!お店の中でそんな事いったらだめだよ!?」

響子「あっ、すすすすいません!!!ついうっかり、この金額だったら豆腐何丁分買えるかなーとか、
納豆特売だったら買占められちゃうな、とか余計なことを…」

卯月「響子ちゃんは、ほんとにお料理が好きなんだね!普段は、こういうところで買い物はしない?」

響子「な、ないですないです!!地元にもこんな場所なかったし…その、前にも言ったかもですけど、
結局、あんまり自分にお金を使おうと思えなくて…」

美穂「そっか、そうなんだ…
   …よし!スタッフさん!企画の変更って、今からできますか!?ちょっと相談させてください!あ、卯月ちゃんも来て!」

響子「えっ?きゅ、急にどうしたんですか…」

―――わっ、それ面白そうですね!
―――でしょ?じゃあ一緒に…

響子「?」

美穂「じゃあ新企画いきます!題して、『五十嵐響子、改造実験室』~!」

響子「えっ!?!?」

卯月「今から私と美穂ちゃんが、ここにある色んなアイテムを使って、響子ちゃんを大改造しちゃいます♪
最後に響子ちゃんがこっちの服の方がよかったなー、なんて思ってくれた方が勝ちです!」

響子「そ、そんな!?きゅ、急にそんな事言われても「響子ちゃん!」は、はい!?」

卯月・美穂「大丈夫…お姉さんたちに任せて…!」

響子(はっ…いつの間にかお二人から『構ってあげたいオーラ』が…!?)

美穂「じゃあ響子ちゃんいこ!最初は二○ルとかで攻めていこっか…!」

卯月「いやいや美穂ちゃん!ここはやっぱり無難にビー○スあたりで響子ちゃんの趣味を探ったほうがいいよ!」

響子「あっあー!美穂ちゃん卯月ちゃん待って!そ、そのせっかくならもっと、こう…
あ、待っておいてかないでーっ!!」

・・・・・・・・
・・・・・
・・・

モバP「……(涙」

冬馬「ふ、自分の案ながら…その尊さに圧巻されたぜ…」

翔太(…やっぱ、冬馬くんの妄想力って桁違いだな…さらっとコーナータイトルまで…)

北斗(やはりいつもの態度は硬派のフリをしていただけなんだな…これからもっと女の子の話をしよう)

モバ「いい…尊い…自分の不得意なフィールドにきて、少しいつもより自信がなくなる響子…
いつも自分たちを助けてくれる響子のために、年上だからと一肌脱ごうと頑張る美穂と卯月…
この後2人が張り切るあまり空回りしそうな気もするが、それもまたよし…いい」

冬馬「録画不可避、だぜ…」

翔太「ふ、二人とも帰ってきて…」

北斗「まあ二人は置いといて…卯月ちゃんのコーナーもよさそうだね。自分の知らない知識に触れて、
   すごく新鮮な反応をする卯月ちゃんが目に浮かぶ…」

・・・
・・・・・
・・・・・・・・

―――じゅ、じゅうそう…?この粉で、ほんとにこの排水溝の汚れってきれいになるんでしょうか…
あっ!あっあっすごいです!!みるみる綺麗になっていきます!!すごいですっ!!!

―――新聞紙?あはは、私はテレビ欄を見るぐらいで…えっこれで窓を?えっと…わーっ!
なんだかお日様がくっきり当たるようになった気がします!えへへ、お母さんに教えてあげよ♪

―――おいしいお魚さんって目で見分けるんですか…?よ、よーし…あ、これ!このお魚さんはなんだか一味違う気がします…!
なんだか私のプロデューサーさんに似てて…えっ?申し訳ない?この魚は手違い?
…くさりかけ??

・・・・・・・・
・・・・・
・・・

モバP「おいコラ最後」

北斗「あ、気づきました?」

冬馬「島村のコーナーは呼ぶゲストによって幅広いテーマができていいな。他の2人のコーナーがマンネリ化してきたら
   メインコーナーになれるんじゃないか?」

翔太「あ、冬馬くんもおかえり」

モバP「けど確かにこのコーナーはいいな。コンセプト上、どうしても番組でやることは
   『実際に家庭でできるもの』に限定されたものになるけど、卯月の素直な反応の良さは
    たとえインパクトの薄い豆知識みたいな情報でも引き立たせてくれる」

北斗「どのコーナーも、3人の良さが出たいいコーナーになりそうだね」

モバP「なるほど、なんとなくイメージできてきたぞ。この番組を見た各世代の女性たちの反応が…!
    こういう事だろ!?」

・・・
・・・・・
・・・・・・・・

若い世代?「わーすげー!響子おねーさんは、りょうりも上手なんだぁ・・・あんなおねーさんになりてーです!」

高校生?「あっピンチェの番組もうすぐですね!確か今日は美穂ちゃんのファッション講座!
ちゃんと現役高校生の着こなしを学ばないといけません・・・永遠の現役JKとして!!」

おとなの女性?「おっ今日は卯月ちゃん、プロの清掃員に弟子入りするのね…フフ、そうそう放置してた換気扇って、
        お掃除がすっごく大変なのよね…わかるわ!」

・・・・・・・・
・・・・・
・・・

モバP「おぉ、なるほど…確かに、そう考えると『女子力アップ』って言葉は女子層にすごくプラスに働く気がするな!」

翔太「な、なんだかなにかにツッコまなければいけないような気もするけど・・・そういう事だよ!
   まぁ、番組を作るってもっと大変なことで、もっと考えなきゃいけない事がたくさんあると思うから、
   ほかにも問題はいろいろあると思うんだけど…僕が考えたのは以上だよ!プレゼン終了!!」

モバP「いやーよかった!翔太の企画もすごく参考になったよ!」

北斗「うん、よかったよ。ところで翔太、なんで30代女子はターゲットにいないんだ?」

冬馬「あ…よく見るとほんとだな。なんでだ?」


翔太「あー、うん。たぶんその年代の人って若さに嫉妬しだす年代じゃん。
   なにやっても鼻について無理かなって」
冬馬・P「リアルだな!!!」

‐翔太編、終了‐

冬馬「さて…最後は北斗だな」

翔太「正直、ぼく北斗くんのが一番楽しみだよ」

モバP「確かに、北斗は女性の事いろいろ考えてそうだし、経験も豊富そうだしな・・・」

北斗「ははっ、そんなに期待しないで下さいよ。2人の発表を見て思ったんですけど、僕の企画って、
二人の企画のいいとこどりみたいな感じなんですよね」

冬馬「ん?そうなのか?」

北斗「そう、まあとりあえず、企画名だけ発表させてもらうね。コレだよ」

【学園を舞台にした、制汗スプレーのCM】

翔太「ほんとだ。冬馬くんと同じでCMだ…」

冬馬「しかし、制汗スプレー?って意外なとこ来たな」

モバP「うーん、なんだか意図が見えないなぁ」

北斗「ふふ、つまりはさっきも言ったけど二人のいいとこどりなんですよ。
   ひとまずはCMの流れ、構成を書いたので、説明しますね。だいたいこんな感じです」


・・・
・・・・・
・・・・・・・・

キーンコーンカーンコーン
男先輩「じゃ、島村また部活の後に…」

卯月「あっ、はっはい!////

うぅ、どうしよう・・・」

美穂「卯月ちゃん!先輩となにかあったの?」

島村「み、美穂ちゃん…実は部活帰りに一緒に帰らないかって…でも、部活で運動した後なのに…
変なにおいとかしちゃったらどうしよう…」

美穂「えぇぇえっ!でもすごいチャンスだよっ!どうしよう、なにか、なにか方法は・・・!!!」



<それはここにありますっ!!!!


美穂・卯月「あ、あなたは!!」

響子「卯月先輩!これ、使ってください!!」

美穂・卯月「響子ちゃん!!!!」

ナレーション(新発売のこの○○スプレー!)

ナレーション(部活でたっぷり汗を書いた後でも・・・!)→卯月が部活を頑張る画

ナレーション(さっとひと吹きで、ほらこの通り!)→卯月が更衣室で制汗スプレーをあてる

ナレーション(すぐ女の子らしい、さわやかな香りが広がる!)→卯月の身体の周りを花や果物が包む

卯月「先輩!お待たせしました!!」タタタタ…

男先輩「おう!島村!・・・あっ」

卯月「あ…ごめんなさい、わたし部活帰りで…」

男先輩「なんだか…いい香りするね」

卯月「えっ・・・!ほんとですかっ!?」パアアアアアアア

ナレーション(そのもう一歩を、踏み出せる新製品!新発売!)

一緒に歩き出す二人を少し離れた木の陰から見守る美穂・響子「・・・やった♪」(グータッチ

3人「花○(企業名)です♪」

・・・・・・・・
・・・・・
・・・

・・・・・・・・
・・・・・
・・・

北斗「とまあこんな感じで…どうでしょう?」

P「・・・・・・」
翔太「・・・・・・」
冬馬「・・・・・・」

北斗「えっと…ごめんみんな、どこか変だったかい?だったら指摘してくれれば…」

P・翔太・冬馬「…」スッ

北斗「えっどうしたの急に立ち上がって…」

P・翔太・冬馬「ブ…」

北斗「ぶ?」

P・翔太・冬馬「ブラボォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!!!!」(パチパチパチパパチ

北斗「!?!?」

P「う、浮かんできた…浮かんできたよ!明確に3人の姿がっ!」パチパチパチ!
翔太「な、なんだろう…こう、なんだかわかんない胸のうづうづ!止まらないよ!!!」パチパチパチ!
冬馬「ちくしょう!ちくしょう!!もし俺が他事務所のアイドルでなければ!
男先輩の役にぜひとも起用してほしかった!!!ちくしょう!!!!!」パチパチパチ!!

北斗「ちょっ3人とも落ち着いて!!!うれしいけどここお店だから!!あっ店員さんすいません違うんです注文でもクレームでもなくて、
あっハイ静かにしますのであのほんと・・・」

P・翔太・冬馬「うおおおおおお北斗ォォオオ!」パチパチパチパチパチパチ!!!

北斗「ちょっ頼むからみんな落ち着いてくれ!チャオ!!ほらチャオ!!!」

‐10分後‐

モバP「正直すまんかった」

冬馬「我を忘れてしまったすまん」

翔太「ごめんもうちょっと水飲むよごめん」

北斗「いや、まあ分かってくれればいいのさ…」

モバP「いやしかし、CM内の3人がかわいかったのもそうだけど、凄まじい脳内再生のしやすさだったな。
卯月の周りを花が囲むシーンとか絶対見たことあるわ…」

冬馬「俺も、脳内再生のしやすさに興奮しちまったぜ。3人の立ち位置もそれぞれ良かったな…
ひとつの物語としてしっかり起承転結がまとまってる。五十嵐がなんの脈絡もなく急に登場したところもCMっぽくて逆によかった」

翔太「ぼく、響子さんがドヤ顔で制汗スプレーをもって登場するところ想像して笑いそうになっちゃったよwww」

モバP「なんていうか、卯月って『先輩…♡』っていうのすごく似合うな…なんでだろう、普段から敬語を使う事が多いし、
雰囲気が柔らかくて、いい意味でふわふわしてるからかな?」

冬馬「小日向のポジションも違和感ないな。自分の恋にはすごい奥手だけど、友達の応援には積極的?
みてーなのが、恥ずかしがり屋な小日向のイメージに合ってる気がする」

翔太「3人がそれぞれ違う『かわいい』の魅力を出せてるのがいいよね。卯月さんは『微笑ましい』美穂さんは『尊い』
響子さんは『愛くるしい』というか…」

モバP・冬馬「あーわかるわ!」

北斗「フフ、みんな白熱してきたね。そう、やっぱり3人の関係性や、それぞれの個性・魅力を活かしたものを作りたいと思って
考えてみたいんだけど…なんで制汗スプレー?ってみんな思わないかい?」

モバP「あ、確かに。俺なんて全然考えつかなかったよ」

冬馬「ピンクチェック『スクール』で、イコール‘学校’というところまでは俺も考えついたんだけどな。
…いや、だからあんたは思いつかなきゃダメだろって…」

翔太「うーんなるほどねーいいとこ取りってそういう事か…」

モバP「む、翔太!なんかわかったのか!?」

翔太「あ、うん。つまり、冬馬くんが言ってた『シーズンに合わせる』という事と、
僕が言った『女性ファン層獲得』って所に繋がってるんでしょ?」

北斗「さすが翔太!そう、もうすぐ春、そしてだんだん暖かくなってくるからね、商品のPRにはそれなりに時間を掛けたいだろうし、
   4月の入学式くらいのシーズンを目安にすすめたよ。こういう季節ごとに必要なものって、事前から準備するものだしね」

冬馬「あ!確かにそのあたりの事は考えてなかったぜ」

北斗「あと、3人とも現役女子高生で、みんな親しみやすい身近な雰囲気だからね。
   一応イメージとしては、中高生の女子くらいをターゲットにしてるよ」

翔太「確かに、この3人のCMだったら、今までこういう商品を買ってなかった人たちでも、買いやすいかもね…
   変におしゃれさを意識してない感じが購入へのハードルは低くしそう」

北斗「冬馬の案もとてもいいと思ったのはほんとだよ。ただ、スケジュール的に難しいのもあるし、
一人ずつ順番にCMを作っていく形にすると『ユニット感』は少し薄れてしまう感じがするかな、とも思ったかな」

冬馬「う」

北斗「翔太の番組案もとってもいいと思った。けど、『はじめての大きなお仕事』ということを考えると
   少しハードルが高い気もするし、変に‘ゴリ押し’みたいな印象を持たれても嫌だからね。
   幅広い年代からの支持を得るためには、まず若い世代からの人気を確立した方がいいかな、とも思ったよ」

翔太「まぁ、そうだよねー…」

モバP(ほえー、勉強になるなあ…)

翔太「男性ファンもたまらないだろうね、『汗をかく島村さん』『汗を拭いた後に服の裾をつまみながら体にスプレーする島村さん』」

冬馬「パワーワードすぎるな」

モバP「録画して永遠ループ確定だな…」

北斗「さわやかなテーマでありつつ、女‘性’を想起させるものは、俺は他に思いつかなかったな」

冬馬「すげぇ、男子の鏡だぜ北斗」

翔太「北斗くんは流石、スケベだよね♪」

モバP「俺お前のこと今すっごい尊敬してる」

冬馬「しかし、これ大丈夫なのか?」

北斗「うん?」

冬馬「一応、こいつら女子高生アイドルだぜ?実際に男を登場させて恋愛テーマのCMとかやらせていいのか?
熱心なファンはそういうところデリケートだぜ?」

モバP「あ、そういえば冬馬のCMは主観での撮影だもんな。あれはそういう問題を回避するための対策なのか」

北斗「うーん、男性は顔を写さないようにする、とか工夫は必要だろうね…でも、俺が恋愛をテーマにCMをやろうとしたのは別に理由があるんだ」

翔太「え?そうなの?」

北斗「うん。そうだな…Pさん、今度発売されるP.C.Sの出すCDのタイトルってなんでしたっけ?」

モバP「え?それなら、『ラブレター』だけど…あっ!!!」

翔太・冬馬「!?…あー!」

北斗「そう…CMには、『CMソング』というものがあるんだ。つまり、こういう事!」

【恋愛をテーマにすることで、P.C.Sの曲をイメージソングに起用できる可能性がある】

翔太「うわっ、うわ~~~!!さすがにそこまでは考えが及ばなかったよ…」

冬馬「すっげえな、北斗」

モバP「事務所的にもオールオッケーじゃないか…」

北斗「まぁ、これはあくまでも理想だけどね。企業の都合もあるだろうし。
でも、この3人だと今後また同じようなテーマの新曲を出す可能性もあるし、
これから先のイメージ戦略を考えてもこの方向性で間違ってないかなって」 

モバP「なんかすごく納得した」

冬馬「出したCDの曲がCMに使われて売り上げが伸びたりとかも、よくあるしな…」

北斗「とりあえず、言いたいことは言えたかな…僕のプレゼンは以上だよ、チャオ☆」

‐北斗編、終了‐



モバP「いやーほんと、みんなありがとうな!!すごく、参考になったよ!!」

冬馬「いや、俺たちも改めて自分の今までの仕事とか見直すいい機会になったぜ」

翔太「北斗くんのプレゼンを聞いて、プロデュースって思ったよりいろんなことを考えていかなきゃいけないって事に気づけたしね!」

北斗「うーん、でも俺だって全然考えられてなかった事まだまだたくさんあると思うよ。
冬馬や翔太の案も、今後実現する可能性だって十分あるいい企画だと思ったしね」

冬馬「へへ、そうか?…しかし、これ結構大きな事書きすぎちまったかもなwww」

翔太「そうだねー僕の冠番組もそうだけど、北斗くんも冬馬くんも、
   専務のリストに載ってなかった結構な大企業のCM想定してるもんねwww」

北斗「ま、そこはあくまで理想を追い求めた…って感じじゃないかなwww」

冬馬・北斗・翔太「あははははははwwwwww」

モバP「よし、さっそく北斗の案から実現に向けて動いてみせるぞ!!!とりあえず○王の広報部に知り合いいるからメールいれとくな!」

北斗「え?」

モバP「確かに冠番組は時期を考えなきゃな…一応あの制作会社の人と局Pさんに連絡いれなきゃ」

翔太「え?」

モバP「ん…?電話だ。あ、もしもし?あーこの前の!どうもお世話になっております!!
新製品食べましたよ!!やっぱりチョコレートは○治って感じですよ社長!!」

冬馬「え?」

モバP「え?今日パーティ?社長のご自宅で?いえいえ、ほんとに光栄です!!ちょっとお話したいこともありますし!!今からですか?はい大丈夫です!!はい、また後ほど!」

木星「…ほ?」

モバP「悪いみんな、急な用事ができちまった。このお礼はいつか必ず!じゃあな!ほんとにありがと!!!」

木星「あっハイ…」

…すいませーんごちそうさまでしたー!ヘイタクシー!!


木星「……」



翔太「…もしかして僕たち、とんでもないこともしちゃった…?」

冬馬「…あぁ。こりゃマジで…理想が現実になるかもな」

北斗「…315のみんなに、秘密が一つ増えたね」

‐その後‐

通りすがりの女子高生A「あ、それ卯月ちゃんたちが出てるCMのやつ!?すごーい!いいなー!」
女子高生B「ふふん。いいでしょ!バイト代ためて買ったんだー♪」

道端の男子高校生A「はい、じゃーこの3人の中で誰が一番好みか、いっせーので指さすぞ…せーの!」
男子高生B「げー!お前も美穂ちゃんかよ!」
男子高生C「へっお前ら響子ちゃんの魅力が分からんとは…かわいそうに頭がおかしいのね…」
A・B「「わかっとるわ!!!!響子ちゃんかわいいだろうがこの野郎はったおすぞ!!!」」



冬馬「いやまさか…ほんとに実現して見せるとは」

翔太「いますごく人気だもんねみんな…あ、テレビみて」

響子『みなさーん!来週の金曜日から私たちP.C.Sの新番組が始まります!!第一回は、私、五十嵐響子が先生を担当して、
明日からすぐできる、簡単かわいいお弁当講座を開講します♪新番組、‘もあもあ!ガーリー・スクール’金曜夜11時から開講です♪』

冬馬「あ、そうか来週からだっけ。…録画しなきゃ」

北斗「いや、プロデューサーさんほんとにすごい行動力と実行力だね。さすがに度肝を抜かれたよ」

翔太「にしても有能すぎだよー僕あれから全然時間たってないのに、家で僕らが言ってた通りのCM見て吹き出しちゃったもん」

冬馬「あ、俺も俺もwまさかあいつ、明○の社長クラスと知り合いとは…どんだけ交友関係広いんだよ」

北斗「まぁ、他事務所の俺たちと仲いい時点でね。そういえば冬馬、あのコラボされたお菓子の件。
   実現した時よっぽど喜んでたし…箱買いとかしてないよな?」

冬馬「は?バカ言え、…ダースで買ったぜ!」

木星「…」

木星「あははははははは!!!!!!!wwwwwww」

冬馬「まあでもあれだな…なんかこう…楽しかった、よな?」

翔太「うん。なんかあれから、P.C.Sの3人を見るたびに心の中で頑張れ!って思うようになったもんね」

北斗「フフ、俺たちもちょっとプロデューサー気分だったね」

冬馬「なんか、もう一度やりてえな…今度は、別の形で」

翔太「!!…冬馬くん、僕も同じこと考えてた」

北斗「…案外息ピッタリなユニットだよね、俺たち」

冬馬「お前ら…よし!そしたら、さっそく連絡!だぜ!!」

・・・
・・・・・
・・・・・・・・

モバP「うーんどうしたものかなぁ…うーん…あー!わからん!わからんぞい!!」

モバP「くっそーまた無理難題ふっかけてきやがって…あーでもない、こーでもないし…」

卯月「プ、プロデューサーさん大丈夫ですか?」

美穂「なんだか大変そうですね…」

モバP「ん?あ、あぁごめんな二人とも。大したことじゃ…いや大したことなんだけど、
    ちょっとまたいろいろ忙しくなりそうだぞって事だけ言っとくわ」

響子「私たちがこれだけお仕事もらえてるのもプロデューサーさんのおかげ…
   すごく嬉しいですけど、たまにはお身体もしっかり休めてくださいね?」





モバP(うーん…冬馬たちのアイデアあってこそなんだけどな。言ってやりたいけど、
    変に問題になったりしたらあいつらも困るし…あいつらにもっとちゃんとお礼を言ってやりたいな)

モバP「ありがとな、響子…ん?」

prrrrrrr……

モバP「電話…?えっ!?(冬馬からじゃないか!)」


モバP「もしもし?どうしたんだよ急に…。え?いまプロデュースで困ってることはないかだって!?」


モバP「…わかった!今からまた4人で会えないか?もちろん、あの飲食店で!!」

モバP「悪いみんな!俺ちょっと出てくるな!ちひろさんには…適当に仕事って言っておいてくれ!!」

卯月「え、えぇっ!?今からですかぁ!?」

美穂「何かあったんですか?今の電話、緊急の用とか…」

モバP「いや、そういうんじゃないんだけど…いやでも。

    大事な用かな…
    響子!鞄とって!あと机の上の白紙のフリップ!」

響子「は、はい!…って、え?フリップって…何かに使うんですか?」

モバP「まぁな!サンキュ!!じゃあみんな、あとよろしくなー!」

卯月「あ、いってらっしゃ…行っちゃった」

美穂「すごい勢いだったね…あと、すごく笑顔だった」

響子「なんだったんでしょうね…ん?」  
  

タッタッタッタッタ…<ガチャッ!


モバP「そうだみんな!聞き忘れたことがあった!!!」

卯月「はっはいっ!?おかえりなさい!!」

美穂「ど、どうしたんですか…?」

響子「ほんとにすごい勢い…」

モバP「みんな、ここ最近大きな仕事が立て続けであったろ?CMやら、冠番組やら…
   …どう思った?」

卯月「え?」

美穂「ええっと…」

響子「それは…!」

卯月「ええっと…えへへ、あのスプレーのCMが流れてから、周りの方にあれ買ったよ!とか、
   すごく良いCMだった、かわいかった…なんて言われる事が増えて。
   ほんとにうれしかったです!!あの仕事ができて、ほんとによかったなーって、思います!!」

美穂「3人で一緒に活動する時間って、私にとってはすごく大事で大切な時間で…ステージの上だけじゃなくて、
   みんなで一緒にこれからひとつずつ思い出を作っていけるような番組をいただけて、本当にうれしかったです!
   大事な大事な宝物にしていきますね…ありがとうございます!!」

響子「私と、卯月ちゃんと、美穂ちゃん。私たちって、他の人からどう見えてるのかな、どう思われてるのかなって
   気になる事が多かったんですけど…あのお菓子のCMを見て、二人の良さも、私の事も少しわかった気がします。
   なにより、二人がとーーってもかわいくて、憧れちゃうなって♪私、あのCM大好きです!!!」

モバP「ふふ…そっか!」

<ぴぴっ!

卯月「え?今の音…」

美穂「もしかして今の!」

響子「ろ、録音してたんですか~~~!?!?!?」

モバP「ごめんごめん、今の仕事についていろいろ聞きたかったからさ!

    …すごく嬉しい言葉だったんだ、許してくれよ。
    じゃあ、いってきます!!!」

卯月「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!?!?!?」

美穂「あ、ダメですダメですっ!!!け、消してください~!!」

響子「もうっ…!プロデューサーさん!ほかの人に聞かせたら、
   めっ!ですからねーーー!!!」






モバP「ふふっ…当たり前だろ?
   だってこれは。
   アイドルから貰った言葉たちは…」




モバP「プロデューサーの、特権だからな!!」




‐終‐

これで終わりです!
見てくださった方、ありがとうございました~
初ssで初vipだったので、
拙いところもあったかと思うんですけど
嬉しい感想も頂けてほんと良かったです…(泣

ラブレターがもうすぐ発売なので、
その前に書き終われてよかったです!

ピンチェはいいぞ
あと木星はいいぞ

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