【教室】
ガヴ「なんだよ藪から棒に」カタカタ
サターニャ「その調子で朝から晩までゲームしてて、生きていく上で支障はないのかと聞いてるのよ」
ラフィ「確かにそれは不思議ですね。ゲームと寝ることしかしてないというわりには、ガヴちゃんが特別臭うということもありませんし…」
ヴィーネ「基本私がやってあげてるからね。さすがにお風呂の面倒までは見てあげてないけど」
ガヴ「いくら天界から膨大な仕送りがあるとはいえ、私が自由に課金える(つかえる)金には限りがあるんだ」
ガヴ「風呂に入ったり歯を磨いたりするだけで特別報酬があるならやらざるを得ないだろ?」
サターニャ「ヴィネットはもうこれ以上ガヴリールに課金アイテム(エサ)を与えないで」
ラフィ「人類史上最低最悪のルビですね」
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ヴィーネ「でもこうまでしないとガヴのやつ、本当に体も何も洗わないわよ…」
サターニャ「それは困るけど…」
ガヴ「私だって結構苦労してるんだぞ。お風呂には必ず10分つかれだとか、歯磨き粉は体に悪いから使うなだとか、いちいちうるさいし」
ヴィーネ「私そんな難しいこと言ってないじゃない!」
サターニャ「ていうかどうせ10分つかってる間もゲームしてるんでしょ」
ガヴ「もちろん」
ラフィ「石鹸や歯ブラシといった、消耗品の類はどうしているのですか?」
ヴィーネ「石鹸はウチのを分けてあげているわ」
ガヴ「ん?歯ブラシって消耗品じゃないだろ?」
サターニャ「全く、大変ねヴィネットも…」
サターニャ「ん?」
サターニャ「歯ブラシが消耗品じゃないってどういうこと?」
ヴィーネ「そこに食いつくの?」
サターニャ「他にどこに食いつくというの」
ガヴ「歯ブラシは使っても汚れないもんじゃないの?」
サターニャ「何言ってんだお前」
ガヴ「いやいや、マジで私んちの歯ブラシって使っても使っても汚れないんだよ。毎朝毎朝新品同然の歯ブラシが置いてあるんだ」
ヴィーネ「へぇ、不思議ね。確かにガヴの家の歯ブラシは買い換えた記憶がないわ」
ラフィ「下界は奥が深いですね~」
ガヴ「他のところの歯ブラシは普通に汚れんの?」
サターニャ「そういう話じゃないと思う」
ガヴ「ん?なんだ、お前は私の家の歯ブラシが汚れない理由を知ってるのか?」
ヴィーネ「そんなことはどうでもいいんじゃない?」
サターニャ「たぶんこれはガヴリールが自分自身で気付かないといけないことだと思うわ」
サターニャ「アンタはもう少し危機感というものを覚えなさい」
ラフィ「あ、歯ブラシで思い出しました」
ラフィ「この前ヴィーネさんのお家に行った時、引き出しの中から大量の歯ブラシが出てきましたね」
ラフィ「あれは一体何だったんでしょう」
ヴィーネ「ただのコレクションよ」
ガヴ「変わった趣味だな」
サターニャ「ある意味変わった性癖よ」
ガヴ「そういえばヴィーネって結構変わったとこ多いよな」
ヴィーネ「そうかしら?」
サターニャ「ヴィーネは表面上は割とまともじゃない?」
サターニャ「表面上は」
ガヴ「ほら、歯ブラシなんか集めてるところもそうだし、昼飯のときはお茶でも水でもなく何故かお湯飲んでるだろ」
サターニャ「それ多分お湯じゃないわね」
ヴィーネ「別にいいじゃない…美味しいわよお湯」
ラフィ「美味しい?お湯がですか?」
ヴィーネ「ええ、美味しいなんてモンじゃないわ。なんたって天使の残り湯だからね」カパッ
ヴィーネ「おいちいwwwおいちいwww」ピチャピチャ
サターニャ「そんな犬が水を舐めるみたいに…」
ガヴ「そんなにうまいのか…」
ヴィーネ「ん、ガヴも飲みたいの?」
ガヴ「ああ。そんなにうまそうに飲まれちゃ興味もわく」
ヴィーネ「わかったわ。じゃあ今度私の家の残り湯持ってきてあげる」
サターニャ「おい」
ガヴ「やった!やった!」
ヴィーネ「ふふ、ガヴったらはしゃぎ過ぎよ」
サターニャ「鼻血出してるアンタが言うな」
~数週間後~
サターニャ「あれ?今日はヴィネットとガヴリール休みなのね」
ラフィ「お腹壊して入院してるそうですよ」
サターニャ「馬鹿なの?」
完
終わりどす
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