男「能力?ハハ、あほらし」 (14)
テレビ「FBIには超能力者捜査官がいましてね…」
男「超能力ねえ」
テレビ「以外と身近に超能力者はいるんですよ」
男「ハハ、なんだそら。あほらし」
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~あさ~
男「ふぁ~あ。おはよう」
母「ほら早く食べなさい、学校遅れるわよ」
男「はーい、いただきまーす」
母「ほらあんたも早くなさい」
妹「わかってるよー」
テレビ「超能力特集!\デデン/」
妹「超能力ってほんとにあるのかな」
男「あほらしー」
母「こら、早く食べなさい」
男「わかってるよ。…ふう、ごちそうさまでした。いってきまーす」
妹「ごちそうさまでした。いってきまーす」
母「いってらっしゃい」
テレビ「臨時ニュースです。」
テレビ「世界各地で特殊な現象が起こってーーー」プツン
母「さて、洗濯物でも干そうかしら」リモコンモドシ-
テレビ「……」
友「よーっす!おはよう!」
男「おーおはようさん」
友「今日の朝の運勢占いさー、お前めっちゃ悪かったぜ!」
男「え、まじで?」
友「うっそーん!騙されたろ!?」
男「騙されるかばか。お前ほんとそういうくだらん嘘好きな」
友「はっはっは!…あ、そういえば昨日の超能力の番組見たー?」
男「あー見た見た」
友「超能力者、憧れるよなー!こう…念力で物を動かしたり…」
男「あほらし。そんなのあるわけないだろ」
友「お前ほんと夢ないなー…」
友「じゃあ逆にお前が憧れるものってなんだよ?」
男「…、物理学者とか?」
友「うっわ、それすげー頭痛くなりそうだな」
男「物理学はオカルトを排除した綺麗な世界なんだよ」
友「なんじゃそら」
友2「おい二人とも、もう鐘鳴るぞ!走れ!」スタタ
友「まじでか!おい男、走るぞ!」
男「お、おう」
男「…」
友「運悪かったなー。もうちょいだったんだけどなー」
男「…」
友「まさかあそこで生徒指導の先生が出てくるとはなー」
男「…」
友「ま、元気だせよ!」
男「…てか!なんでお前は大丈夫で俺だけ遅刻扱いなんだよ!」
友「はっはっは!やっぱお前ほんとに今日の運勢悪いんじゃね!?」
男「くそーなんであの先生お前には全然気づかないんだよ…」
友「まあまあ。そういうこともあるさ~」
男「他人事だなてめー」
友「はっはっは!でも遅刻も案外悪くないかも知れないぜ?」
男「なんでだよ」
友「『遅刻遅刻~』って角でぶつかる運命の女の子がいるかも知れないだろ!」
男「ギャルゲでしかねーよそんなんは」
友「いや~わからんよ?意外と明日にでも出会うかも!」
男「あほらしー」
女「おっはー。なんの話してんのー?」
男「…よす」
友「いやー今日こいつ遅刻してさー!」
女「遅刻ー?何やってんのよ男」
男「ちげんだよ。俺はこいつにハメられたんだよ」
女「ハメられた?どゆこと?」
友「いや~俺ら鐘鳴りそうだから走ってんだけどさー」
友「男だけ生徒指導の先生に見つかって遅刻ってことにされたんだよなー」
女「うっわーかわいそう」
男「朝からついてねーわ」
女「あの先生厳しいもんね」
友「まあ元気出せって!こんなことでクヨクヨしてちゃ、運命の女の子も来てくれないよー?」
女「え、なになに。運命の女の子って」
男「なんでもねーよ。いつものしょーもない嘘だ」
友「ちょ、しょーもないはひどくね?」
女「事実じゃん?」
友「女ちゃんまでー」
女「まず運命なんてまやかしだって。受け身はモテないぞー、男」
男「だから俺は言ってねーって」
友「でも憧れるよなー、そういうの!角でぶつかってそのまま恋に落ちて…」
男「あほらし」
女「でもそんな感じの子なら、うちの部の後輩にいるよ?」
男「え、なにそれ」
女「最近知り合った子なんだけどね~。なんか、最近よく角を曲がったら人とぶつかるんだってー」
男「ぶつかるだけならただのドジなんじゃないのか」
友「でも、そこも萌えポイントだ…!」
女「でもドジって感じの子じゃないんだよねー、どっちかというとクール系?」
男「疲れてるんじゃないのか?」
女「そうなのかなー。部活もそんなに遅くまで残ったりしてないんだけどなー」
友「てか、女ちゃんって何部だっけ?」
女「手芸部。忘れたの?」
友「あーだっただった。でも手芸部ってそんなに疲れるイメージねーけどな~」
男「実は無理させてるんじゃないの、センパイ」
女「うーん、そうなのかな。今度それとなく聞いてみよ」
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