南条光「エロ改造」 (17)

アイドルマスターシンデレラガールズ、南条光のR18ssです。苦手な方はご遠慮ください。

 自分らしくなんかないって、自覚は勿論あるけれど。

 アタシ、アイドル南条光に、柄にもなく恋人が出来た。

 アイドルと言えば女子が憧れるものの代名詞だが、アタシが目指す像はそれと少し違う。

 猫みたいに歌って可愛がられるのではなく、困難にぶつかった人を励ませるように歌う、ヒーローみたいになるのが目標なんだ。

 ……そのせいと言うワケじゃないが、アタシには女の子らしさってものが、とことん欠けてしまってる。

 好きなものと言えば特撮ヒーロー! 休日と言えば筋トレだ! と過ごしていたから、愛嬌がとことん足りてないんだ。

 そんな華やかさと縁遠い女子をアイドルに改造しようとスカウトした物好きは、今は担当プロデューサーをやってくれてる。

 冗談好きだけど仕事熱心で、幼い趣味を公言できないでいたそれまでとは違う人生を教えてくれた彼は、優しくてカッコいい大切なパートナーだ。

 プロデューサーは声をかけてきた際、可愛くなれとか、女らしさを磨けだの、窮屈なことは一言も言わなかった。

 むしろ逆に、自分の好みを活かせ、誰よりも尖れと、趣味を一人で楽しむだけだったアタシに勇気をいっぱい授けてくれた。

 ……そう支えて貰ったお陰で、女の子っぽい心が実っちゃったのは、なんだか皮肉という感じがする。

 ダンスやボイトレを沢山してもらって、困難なお仕事を一緒に乗り越えて。

 一緒にいると、胸元がほんのりくすぐったくなってしまうことを自覚したとき、気持ちを抑えきれず告白してしまった。

 小学生よりもチビな中学生では相手にならないんじゃないかと不安で仕方なかったけど……アタシを女の子として見ていたんだって告白返しされて、無事に心を受け止めて貰った。

 そうして両思いになったはいいが、それで生まれたのは沢山の強敵。

 たとえば変装を勉強したりとか、お弁当づくりとか彼女っぽいことを覚えたりとか、挑むべき困難が次々現れた。

 ……そして他にも、恋人同士でこっそりやることの問題とかも。

 初めの頃は痛くて怖くて――いや、ヒーローに怖いものは無いけど――内蔵を押し上げられるような圧迫感が、違和感ばかりで不気味だったけど。

 だんだんと慣れて、アクメって名前の絶頂感も教えられて、ちょっとずつ回数も増えてって。

 今ではお互い病みつきというか……人目を忍びつつ、ほとんど毎日シちゃってる。

 ふしだらな関係になって始めて知ったが、男の人というのはとにかくエッチが大好きらしい。

 優しいプロデューサーですらその例に漏れず、アイドルの仲間達が仕事で出払って、事務所に二人きりになったりすると、手を取って休憩室にしけ込もうとしてくる。

 ……それをきっぱり断れないから、アタシもヘンタイかもしれない。

 ペンダコまみれの掌に、その気になれば振りほどける程度の力で優しく先導されると、抵抗の意志がとろけちゃうんだ。

 惚けたままベッドしかない部屋に導かれて、施錠の硬質な音を耳にしたら、お互いもう後戻りはできない。

 日中の様子を鑑みるに、プロデューサーは営業と根回しで走り回ってたはずだ。

 にも関わらずズボンをふっくら隆起させて、どうやら元気があり余ってるらしい。

 このままではどんな酷い目に遭うか想像もつかないぐらい、彼はむらむらきているみたいだ。

 そして、ガマンが足りないのはアタシもそう。

 二十四時間に達するか達しないか程度の僅かな禁欲期間で、彼の体温に飢えたカラダが寒気に似た息苦しさを覚えていた。

 だから促されるまま短パンを脱いで、準備万端な彼の隣に着座。

 ギシッ、とベッドの軋みが目立って、部屋の静けさを物語られるよう。

 お互い何時も通りの様子を装ってここに来たけれど、もう冷静ぶる理由も余裕も無い。

 どちらともなく胸を寄せ合い、唇と唇を重ね合った。

 ねとねとした舌先に唇を割り開かれ、受け入れて絡ませあうと、水音が反響して耳がふやける。

 唾液を啜られると骨まで火照って、溢れた熱が下腹から、とろり。

 歯列をなぞられるほど熱さが零れて、気付けばショーツが重たく湿ってた。

 今日もきっとこうなると見越して――こっそり期待して――換えのパンツを持ち歩いてると知られたら、きっと、インランな娘だって幻滅されるんだろうな。

 頭をよぎった僅かな恐怖は、下腹部に腫れぼったいものが触れた驚きに一瞬で吹っ飛ばされた。

 厚い布越しにも関わらず、触れているものがとても大きくて、熱くて、どくどく脈を打っているのが、分かり易すぎるぐらい伝わってくる。

 まだ触れてもいないのにハレンチだってわかっちゃうような、がちがちで、偉大で、メスを犯すのが大好きそうなおちんちんを奥に突っ込まれたら、アタシは……

 そう身が竦んじゃった隙を、いつだって彼は見逃してくれない。

 すぐに優しく押し倒してきて、クロッチから糸を引くほど湿ったなショーツを抜き取り、ズボンを脱いでおちんちんを露出させ、くちゅくちゅに潤んだワレメに固いものを押し込んできた。

 キスだけで昂ぶるすけべな陰唇が、美味しすぎる竿を食べ尽くしたがってるみたいにぴったりと張り付き、丸飲みのように無抵抗で彼を受け入れていく。

 最高に淫らな感触がお腹を貫き、腰にビリビリと電撃が走った。

 プロデューサーのウィンナーに舌鼓を打つあまり、膣奥から涎がごぽぉっと漏れる。

 潤滑液を得たカサが膣肉を押し退け、お腹側の肉壁の洗浄を始めた。

 ナマの生殖器に弱点をゴシゴシ執拗に擦られ、情けない声が喉から跳ねた。

 一方的に気持ち良くされるのは悔しいから、おまんこに力を強く込める。

 歌うべく鍛えた自慢の腹筋で、ヒーローを攻撃するお肉の棒を締めてやるんだ。

 反撃が功を奏したか、プロデューサーが切なげな呻きを上げて、手負いの獣みたいにピストンが早まった。

 いかにも余裕がない、女を沢山犯してとびきり気持ちよくなりたがってる腰使いが、心に期待の炎を灯す。

 もう出しそうなんだ。男の人が一番気持ちよくなったときにでる、あつあつでどろどろなやつをびゅうびゅうしてくれるんだ。

 未来への切望に胸を焦がれ、待ちきれず身が震え絶頂に達した。

 成仏せず魂のままたゆたうような浮遊感。

 胎奥で炎が滾ってるみたいに、下腹の熱が大爆発。

 視界でバチバチ雷が弾けて、緑に煌めく世界が綺麗。

 おちんちんを味わってる自分以外現実感がない、そんな恍惚にまで狂わせられて、しかしプロデューサーは休ませてくれない。

 イッてヒクついた所をしつこく捏ねて、忘我の奈落へ蹴落とそうとしてる。

 快感に痺れて息も出来ず、酸欠死すら覚悟し始めてた頃、何十回も行き来してた穂先が急に奥で静止した。

 虚ろな瞳で息を吐いて、固まったままのプロデューサー。

 間違いなく彼はイッている。アタシのイきまんこにぎゅうっと搾られ、精子を好き放題吐き出してるんだ。

 どろどろで濃ゆいのをたっぷり注がれて、子種に犯されるのが気持ち良すぎる。

 理性も自制も何もかもひしゃげて、下品な嬌声が我慢できない。

 湯たんぽの様に胎を満たしてく、マグマより滾った彼の赤ちゃん。

 ザーメンとかスペルマとか、呪文みたいな名前をした白濁液が、魔法をかけたみたいにアタシを燃やし、満たし、癒していった。

 錯覚かもしれないが、ナカに精液を注がれてると、ただおちんちんとおまんこを仲良くさせてるときより、ずっと深く繋がれてる感じがする。

 必要とされてる実感が湧くっていうか……『愛してる』とか『お前は俺の物だ』とか、竿が痙攣する度に囁かれてるみたいで、背筋が波打つぐらいぞくぞくするんだ。

 これが新たな問題の中で、特に凶悪ではしたない敵。

 アタシは中出しでたまらなく幸せを感じる、とても恥ずかしいカラダなんだ。

 表ではヒーローだアイドルだカッコつけてて、裏じゃはぁはぁ精子に執着して。

 真っ白な精液の見た目も相まって、これではジャンキー同然だ。

 良心と理性がそう惨めさを警告してるにも関わらず、あつあつざーめんに酔わされた脳は、その声にまったく耳を貸さない。

 だから、まだカタさが残ってるものを半分ほど抜き取ってたプロデューサーに、ちょっとだけ待って貰って。

 陰嚢を転がしてマッサージしながら、竿を人差し指と親指で挟み、残り汁を根本からぎゅううっと搾った。

 痺れるぐらい美味しい特濃エキスは、一滴でも味合わないと勿体ない。

 赤ちゃん工場もコネコネ刺激し、出る量をちょっとでも増やすんだ。

 流石にハマりすぎだって自分でも思うし、こんなの恥ずかしくって仕方ないけど……

 でも、押し出された温もりがお腹で滲むと、涎が垂れるぐらい心地良いし、仕方ない、よな。

 未成年なのに種付けえっちに耽溺できるのは、毎回プロデューサーがピルって名前の、子宮機能を休ませるお薬をくれるからだ。

 自然の摂理をねじ曲げて快楽だけ欲しがるなんて、まさにド淫乱みたいで虫がいいけど、お陰様で妊娠は回避できてる。

 ……もし、ピルを貰わずに中出しされるときが訪れたら。

 それはきっと、赤ちゃんができたっていいって思った瞬間で、お嫁さんになって、人生という戦いを四クールどころか一生共に戦う相棒になっちゃったときで……

 そんな妄想をしてたら頭がカーッと熱くなり、羞恥に火照る顔を枕で隠した。

 その後結局復活した彼に、覚えてる限りで四回は中出しされた。……おねだりは、した。

 それからしばらく過ぎた日。

 アタシは次の大型LIVEに備え、軍隊のように過酷なボイトレに励んでいた。

 かなり大きなハコを想定したこの特訓では、テクニック面での複雑さからピンチが頻発し、終わった頃には、まっすぐ歩くのも難しくなるほど神経がすり減らされていた。

 喉に負担をかけない発声技術は既に修めてるが、鬼軍曹と名高いマストレさんと、アメリカ仕込みな真奈美さんにスクラムを組まれては、小手先の技術では太刀打ちできない。

 骨髄を鉋で削られるようなレッスンは過酷だったけど、ひとえに苦しいばかりではなかった。

 真奈美さん達に限らず多くの人が協力してくれてるのだし、ならばヒーローアイドルとして、期待してくれたことに感謝するつもりで応えていかないと。

 それに……今日のレッスンには、プロデューサーも付き添ってくれたんだ。

 大きなLIVEともなれば、書類制作や会議に打ち合わせと奔走しなければならないのだが、彼はスケジュールを調節して時間を作っては、時折こっちに顔を出してくれていた。

 僅かな時間も惜しんで行動することがどれだけ大変か想像を巡らせたら、ぐったりした姿なんて見せていられない。

 強くてカッコいいアタシを魅せつけてあげて、本番に希望を持たせてあげないと。

 ……そんな克己心が活きていたのは、レッスンしてる間だけ。

 終業時刻になって帰ろうとする真奈美さん達に『自主連するなら締めておけ』と鍵を渡されて。

 何処より防音性が高い締め切ったスタジオに、しばらく触れ合えなくてムラついてる男と二人きりになったら、甘えたがりな自分を飼い慣らしきれない。

 確か前にえっちしたのは……四日前、ぐらいだったか。

 毎日シてた頃すら欲情を持て余し気味だったのに、もし、今日までおなにーとかで発散して無かったとしたら……脳が作りかけのプリンみたいにとろけちゃうまで、イき壊されるかもしれない。

 そうなってみたい、……とか、一片だって思ってはいないぞ。

 そんな本気セックスをするなら、ラブホテルとかいう、恋人達がエッチになる施設を借りるべきだとは思うけど。

 肌に汗が上気して滲むほどその気になったアタシには、場所を選り好みする余裕はない。

 何日も中出しザーメンをお腹に貰えなくて、もしかして飽きられちゃったのかな、とか、意味もなく悲しくなるくらい寂しかったから。

 明日からもレッスン漬けは続くし、もっと強くならねばLIVEは上手く行かないし、ベストコンディションを保たねばなるまい。

 だから、誰も来ないことを念入りに確かめて、備え付けのパイプ椅子に座ってもらって、その脚の間に滑り込んで。

 ズボン越しなのに雄臭い靄が漂ってくる股間に跪くのは、ひいては正義のためなのだ。

 日中窮屈なスーツに閉じこめられて、さぞや辛い思いをしただろう。

 救助する気持ちでジッパーを下ろすと、反り返った熱塊がぶるん、と飛び出た。

 もうとっくにカタく張り詰めているおちんちんは、先端をぬらぬら黒光りさせている。

 亀頭をテカつかせてるこの透明液は、確か興奮すると出るカウパーってやつだ。

 生臭い蒸気がもわぁっと昇り、頬を生温く湿らせてくる。

 タマネギみたいに強烈な臭さが鼻腔を通り抜け、脳幹が痺れて視界が狭まった。

 嗅いでると頭がぼーっとしてきて、深く息を吸えずに呼吸が荒くなってきて、きっと麻薬ってこういう風に脳をダメにするんだろうな。

 というか、気持ちよくなりたくてピルを貰うアタシと、気持ちよくなりたくて麻薬に手を出す惨めなジャンキーに、どれだけ自制心において差があるっていうのか。

 ……いや、それは今は関係ない。

 例えもうプロデューサーへの依存を断ち切れないようなダメオンナに改造されてるとしたって、今するべきことはたった一つだ。

 意を決して、限界まで深呼吸。

 舌を丸めて道を作って、ぶっとい亀頭を口先に運び込んだ。

 汗と先走りを熟成した臭いは、酸っぱいし苦いしで不味さの極致。

 なのにもっと味わいたくて、竿の根本までゆっくり頭を沈めてしまうのは、これがプロデューサーのおちんちんだからか。

 ボッキしたものはとにかく長大で、咥えるだけで顎が外れそうになる。

 今でこそ喉奥まで飲み込めるようになったが、最初は気を抜くと噛みそうだった。

 昔より少しは成長したけど、カリ首の恐ろしさに変化はない。

 いつも弱点をがりがり引っかき、数え切れないぐらい虐めてきた凶悪なカサ。

 悪魔が喉奥をぐいぐい進み、削るように喉肉を押し広げてきた。

 酸素を補給してなかったらもう倒れそうなぐらい、生殖器がお口を征服してる。

 おまんこといい喉といい、なんでこんなモノが入るのか。自分でも不思議なくらい、プロデューサーの竿はひたすら分厚い。

 ここまで苦労をさせられはしたが、結局したことは咥えただけ。

 きちんと舐め上げて感じさせないと、射精させたげられないだろう。

 何時までもは息が保たないし、頼られたからには悦んで欲しいし、ならば一切手加減はしない。

 口先を窄めて頭を振って、下品な水音をじゅるじゅる鳴らしたり。

 カリ裏に左から舌を這わせて、亀頭を上顎にあたるように押し上げたり。

 刺激されてパクつくせっかちな鈴口を、舌先でこじって尿道を舐めたり。

 プロデューサーの意識が先端に向いたら、隙を突いてまた喉奥まで飲む。

 彼に仕込まれた淫らな必殺技を、ぐぽぐぽ音を立てて惜しみなく披露した。

 ご奉仕にひたすら没頭してると、息苦しさが下腹部に伝染ってく。

 雄を深くに感じた子宮が、きゅんきゅん波打って火照ってきたんだ。

 世のため人のため磨きに磨いた、自慢かつ武器なアタシの喉。

 傷つけてはいけない商売道具を、快楽だけ追求する下品な遊びで濫用するなんて、そんなの絶対に許されない。

 罪深かさを責める倫理の声で、首筋の毛が逆立つ想い。

 胎がじくじく倒錯に炙られ、気持ちよく収縮して身悶えする。

 酸欠と昂揚が思考を苛み、この逞しいおちんちんを宥めてあげること以外、何も考えることができなくなる。

 心から精液が欲しくて、ちゅううっ、と頬を凹ませて先端を啜ったら、いきなり頭を掴まれた。

 何事か訪ねる間もなく亀頭が震え、あっついエキスを勢いよく撃たれた。

 射精する前に一声掛けてくれた方が嬉しいけど、こうなっては今更だ。

 頬肉で抱き締め、喉で搾って、最後までおクチで気持ちよくさせないと。

 断続的な痙攣が唇を震わせ、それでも頑張って大量射精を受け止めてると、いつしか律動はすっかり停止。

 精液を零さないように、唇で竿をなぞるようにゆっくり頭を引き、ちゅぽんっ、と音を立てておちんちんを引き抜いた。

 けど、まだ仕事は終わっていない。

 教えられた通りに唾で薄めて、しっかり一番汁を飲み干してあげないと。

 黄濁したゼリーを舌先で転がし、奥歯に乗っけて噛み合わせると、ぷりぷりした固まりが歯茎にへばりつく。

 ぐっちゃぐっちゃ、食事マナーならば即退席ものな咀嚼音をわざと立てると、プロデューサーの黒目が昏くなった。

 自分の精液を食べさせて興奮するなんて、あまりに犯罪的だけど……そんな一面を見せてもらえる唯一の女になれたって感慨もあって、何だか優越感が湧いてしまう。

 いかにも精子がうようよ泳いでそうで、その一匹一匹からほぎゃあほぎゃあって産声が聞こえそうなぐらい元気なスペルマだって、責任まで感じて受け止めたくなる。

 食道を擦り上げてベタつく精子を、喉を鳴らしてぐちゅっと押し込む。

 最後までお腹に嚥下したら、胃がずっしりと重たくなった。

 呼気が青臭くなるほどご奉仕したのに、プロデューサーのはまだ元気そのもの。

 暖気を終えた雰囲気すら漂わせて、いかにもメスを欲して唸ってるみたいだ。

 これじゃ間違いなく、腰が抜けて、フラフラになって、本当に死んじゃうぐらい何回も何回もナカダシでいかされちゃうんだろうな……

 さもしい恐怖に取り憑かれながらも、覚悟して襲われる準備をする。

 ところが。プロデューサーはハンカチで股の粘液を拭い、そのままおちんちんを仕舞ってしまった。

 どうしたんだ、今日はしないのか。

 驚きを押し殺し、何でもない風を装って訪ねると、『もう次の会議が近くてな、ありがとう』なんて応えてきた。

 勿論お仕事が忙しいのなら、油を売ってる暇は無いだろう。

 けど……あんなに勃ったまま自粛するなんて、いつもの彼なら不自然すぎる。

 LIVEに備えて職業人としての自分を優先してるのかもしれないが、以前なら遅刻する寸前まで挿れようとしてたのに。

 いや……今このタイミングこそ、遅刻する寸前そのときなのか。

 何にせよ、大人しく彼を見送ったところで、散々高められた挙げ句宙ぶらりんになったカラダには関係ない。

 再びスタジオに閉じこもって、自分で自分を慰めたけれど、痒い所を布越しに圧するようなもどかしさが募るばかりだった。

 おあずけでガマンさせられるのは、その日だけのことで欲しかったけど。

 以降プロデューサーは前戯はしても、セックスをしようとはしなくなった。

 辛いよ、中出しされたいよ、まさか嫌いになったか? ……なんて素直に誘ったりしたら、その気になってくれたかもしれないけど。

 女子からせがむなんてド淫乱みたいだし、時間を理由に断られたら、一応仕事優先の関係を守ってきた以上、それ以上踏み込むのは不可能だ。

 素直に頼めないアタシが悪い。が、半月近く説明も無くえっちしてもらえないと、意地悪されてるみたいな気分になる。

 ナカダシへの切望は積み上がるばかりで、LIVEの本番当日になっても晴れることはなかった。

 強く手を振って思い切り踊って、ファンに語りかけながらパフォーマンスして、ワイヤーアクションで宙まで飛んで。

 激しくあちこちを動き回りながら、何処までも響くように歌い続けていた最中であっても、お腹の一番奥深くでは、欲望がじりじりと焦げ付きを広げていた。

 頭の中がえっちで一杯なくせに、やれ正義だ勇気だ偉そうにするなんて、もうアイドル以前に人として最低すぎる。

 とはいえ、LIVEは盛況のうちに無事閉幕した。

 多くの人に笑顔をもたらす夢を叶えられた余韻に浸りつつも、胸がしんと冷えたような一抹の寂しさを持て余してしまって、なんとなく一人ではいたくなかった。

 フワフワした心境だったから、ライブを終えて簡易な打ち上げを終えた後、プロデューサーに手を引かれるのを拒まなかったんだろう。

 こういう大きな困難を乗り越えた後の……ゴホウビってやつを、くれたりするのかな。

 期待に認識力が毒されたせいか、車や電車を乗り継ぎ、変装してラブホテルまで連れてかれるまでの間、何を見ていたかまったく覚えてない。

 エレベーターではなく外階段を利用して施設へと忍び込み、不自然じゃない程度の静かな足取りで部屋に向かい、既に手続きを済ませて借りてたらしい鍵で入室を果たす。

 盗聴器や隠しカメラの類をプロデューサーが一通り探して、ようやく人心地つくことができた。

 見渡した部屋は少し手狭で、ベッドだけ巨大なのが不釣り合い。

 家具の類もほとんど無くて、こんな、セックス以外なんの娯楽もない殺風景な部屋にいることを知られたら……疑いようもなく、身の破滅は間違いない。

 事実を改めて噛みしめて、しかし沸き上がるのは粘ついた色欲で、最早アタシに救いはない。

 ここまで会話せずに二人押し黙ってたけど、熱視線が絡み合えば肉情も顕わ。

 服も脱がないでベッドに座り合い、汗だくのカラダを拭いもせずに絡み合った。

 すぅはあ、短く息を吸うと、逞しい臭いで動悸が高鳴る。

 体臭で盛るのはプロデューサーもで、短パンに形が浮き出たお尻を、大きな手でむっちり握ってきた。

 厚手の布越しに触れるのがもどかしいのか、弾力を弄ぶみたいな荒い手付きが、痴漢みたいに粘っこくてものすごくやらしい。

 えっちを覚えてからというもの、日に日に女っぽく肉付いてきたお尻に、骨張って固い指がむちぃっと食い込んだ。

 恥ずかしいぐらいお尻が膨らんだのは、発育を確かめるみたいに、しょっちゅう揉まれたせいだと思う。

 丸い肉臀をもちもち捏ねられて、出もしないミルクを搾るみたいにおっぱいも刺激されて、彼好みのオンナにどんどん改造されてるような感覚。

 このまま好き放題開発されてたら、プロデューサー以外には見向きされないような女になっちゃいそう。

 それで、プロデューサーの笑顔が守れるなら……なんて、浅ましい誘惑で心がぐらついてしまうし、今日はありえないぐらい昂奮してる。

 こんな、自分でも異常とわかる飢餓感と争って、疲弊して流されちゃうようなメンタルじゃダメだ。

 濃ゆくて美味しい生せーしを貰って、明日から普通に戻らないと。

 さすれば元気なおちんちんには、スペルマを濃くするお仕事をして欲しい。

 プロデューサー、ううん、プロデューサーさん。

 相棒の活躍にお礼がしたいから、ぱいずりっていうの、また、やってみない?

 囁きながらズボンと下着を脱がして、アタシも併せてハダカになって。

 横に寝ころんで貰ってから、剥き出しの股座に邪魔させて貰った。

 彼に求められて気持ちいい遊びをしたことは多いが、こっちから持ちかけたのは今日が最初だ。

 痴女みたいだって幻滅されたかもしれないが、もうそんなの今更だ。

 巨乳って程じゃないが、それでも寄せれば谷間を作れる中学生おっぱいで、ずりずりしてホンキにさせちゃうからな。

 精子で乳首を汚された回数は両手じゃ足りないし、今日だってきっとやれるはずさ。

 もっとも、寸前で何回も止めて、濃くするついでに焦らされた仕返しもするぞ。

 淫らな陰謀と計略の元に、両方のおっぱいを両手で抱える。

 倒れ込むようにして竿を谷間に迎え入れて、カサが埋まるまで乳肉を押しつけた。

 汗で皮膚がしっとりしていて、肌のひきつりは一切無い。

 とはいえ滑りは足りてないので、舌先を突き出して涎を伝わせた。

 粘ついた唾液がどろどろ零れ、胸元を汚しつつ泉を作る。

 ぬるついた液に濡れるのが嬉しいか、竿が魚みたいに繰り返し跳ねた。

 ツバをまぶされて悦ぶなんて、プロデューサーはまさに変態だ。

 喜ぶ彼をもっと見たくて、にちゅにちゅ小刻みにムネを弾ませた。

 乳腺とカリ首が擦れて泡立ち、竿にまとわりついて白く汚れる様は、まるでナメクジが這った跡。

 淫靡な光景に煽られて上半身を押し付けると、プロデューサーは嘆息を短く漏らした。

 太股の筋肉があからさまに盛り上がったし、どうやら気持ちよくさせられてるらしい。

 あまり大きくなくて筋肉っぽいし、そんなカタいムネじゃエッチな気持ちにはならないんじゃないかって、しょっちゅう不安に襲われるが。

 杞憂に終わるのを毎度見られるし、ぱいずりエッチは楽しくて好きだ。

 テニスボールみたいにプリプリとハリがある、いかにも発展途上って感触は、どうやらプロデューサーの好みからは外れてないらしい。

 おちんちんは女の子に子供を産ませるのがお仕事だし、赤ちゃんを育てる為のおっぱいで捏ねられたら、子供の素を出したくなるのは当前なのかもな。

 とはいえ射精はさせてあげられない。ナカダシしたいです、参りました、って宣言したくなるまで、寸止めしてせーえきを濃くするぞ。

 そのまま赤ちゃんが飛び出てきそうな、大砲みたいなおちんちん。

 人殺しの武器みたいに凶悪な、ドス黒い肉厚の棒をこうも手玉に扱っていると、なんだか優越感ってものが湧いてくる。

 玩具を得た猫になったみたいに、乳腺でしごく感じで擦り上げる。

 まだまだ未熟で、ちょっとコリコリして突っ張った感覚が残る乳腺をカリ裏に食い込ませると、痛痒いような不思議な感覚。

 以前調べてみたところ、これはムネの成長痛みたいなものらしい。

 大人に育っていく大切な時期に、おっぱいをこんなことに濫用してたら……もっとやらしく膨らんで、誰から見てもパイズリしてるってわかっちゃうムネに変身しちゃうのか。

 人前には出られないぐらい下品な女に成り果てて、それでも桜色に火照った胸元で亀頭を撫でたり、膨らみ勃った乳首で裏筋をグニグニする遊びを、もうやめられないのかな。

 互いの性感帯を擦り付け合うと、骨が煮えるような昂ぶりが湧く。

 奮い立ってるのは彼も同じで、ピンピンに勃起した乳首で亀頭を押し摩擦すると、熟れすぎたフルーツみたいに先走りを噴いた。

 このまま射精できそうだ――なんて彼の期待が見えたら、裏切ってご奉仕を小休止。

 怪訝そうなプロデューサーの瞳を見つめて、上目遣いでやらしく質問を投げる。

 ねぇ、気持ちいいから……エッチなねばねば出て、こんなにニュルついてるんだよね。

 もっとすけべで濃ゆいやつ、出そうだろ。ね、教えてくれ、何処にびゅうって、しゃせーしたいんだ?

 問いかけながらも、鈴口がピクつけば動きを緩めて、脈動が鎮まればずりずりっと虐め、生殺しの力加減は絶対に止めない。

 緩急を駆使して快感を支配し、踏み抜きたい一線のギリギリまで追いつめ、おいしいナカダシ用ざーめんを煮詰めるんだ。

 そんな惨い手心をかけてたら。

 いきなりプロデューサーが腕を伸ばして、両方のムネを握ってきた。

 ぎゅうっ、と指がおっぱいに食い込むと、乳首に甘い痺れが走った。

 充血して敏感になりきった乳頭が、ざらざらした人差し指と中指に挟まれ、くにくにとしつこく捏ねられる。

 ミルク搾りの手付きでねちっこく締められ、心臓を刺すような快感に息を呑んだ。

 短呼吸の隙を見逃さないとばかりにプロデューサーは腰を弾ませて、胸骨にカリ裏を押し付けて気持ちよくなろうとし始めた。

 何をたくらんでるんだ、プロデューサー。やめて、やめて。

 懇願する間もなく乳肉に食い込んだカサがびくびく震え、白濁した粘液をたっぷりと吐き出した。

 肌が火傷するぐらいあっついザーメンが、噴火の如く何回も飛び出る。

 急に現れた白マグマを抑えきれず、溢れた分が四方へと飛び散り、カラダや顔に降り注いでべったり張り付いた。

 汚れを広げさせない為に、反射的に二の腕で乳房を押し挟む。

 鈴口を乳肉に埋もれさせたけれど、律動は一切鎮まらず、ムネ伝いに振動が肘へと響いた。

 力付くで竿をぎゅうぎゅう抱き締め、ようやく射精が落ち着いた頃。

 黄色く濁っててダマが浮いてて、一塊それぞれがそのまま泳ぎ出しそうなぐらいぴっちぴちしてる精液で、胸元もお腹も汚し尽くされていた。

 集めて人型に練ったらそのまま歩き出しそうなぐらいたっぷり吐精して、満足げに彼は息を吐く。

 それを見て策破れてしまったことを悟ると、悔しくて顔が熱くなった。

 その熱は目頭にじわっと溜まって、やがてぽろぽろと零してしまった。

 久しぶりに、ナカダシしてもらえるって思ってたのに……

 我慢して我慢して、せーし欲しくて、がんばったのに、こんなの、わざとだよ。

 なんでプロデューサー、おちんちん突っ込んでくれないの、いじわるやだなのに、なんで、ねぇ、なんで……?

 気付けば浅ましいことを口走りながら、彼の胸板に抱きついていた。

 一度口火を切ったが最後、想いが抑えようもなく飛び出てくる。

 言えば言うほど悔しさが増して、自分の浅ましさを思い知らされた。

 意地悪されたくない癖に自分は意地悪して、幼稚園からずっと泣かないって決めてたのにしくしく泣いて、哀れっぽく振る舞ってせーし欲しがるなんて、人として墜ちる所まで墜ちちゃってる。

 こんな、誰から見ても最悪に惨めな女が、人前では偉そうに正義を歌うなんて……

 そんなの詐欺だ。犯罪だ。アタシなんて本当に最低のクズだ。

 しゃっくりしながら泣きじゃくるアタシを、プロデューサーは撫でて宥めてくれた。

 長い指で髪をくしゃっと梳いて、温もりを優しく伝えてくれる。

 恋人らしい睦み合いをして貰う資格なんて無いのに、拒めずに頭を押し付けてしまう。

 精神を鉋みたいに削り取るジレンマに苛まれてた最中、急に天地がひっくり返った。

 抱き抱えられたまま彼がぐるっと寝ころび、ベッドにカラダを縫いつけられたからだ。

 腕を抑えるだけじゃ飽きたらず、完全に復活して破けそうに膨らんだ亀頭を、陰唇にくちゅりと宛てがっている。

 何が起きたか分からずに狼狽えるアタシを見る目は、真っ黒に濁って見開かれていた。

 けだものみたいに息する姿は、まるで理性の欠片もない。

 焦らして済まなかったな、と短く謝罪を述べて、彼は竿を突き立ててきた。

 禁欲とぱいずりで準備は整ってたらしく、しとどに濡れた膣口がめりめりっと抉じ開けられ、張り詰めた男性器がいとも簡単に侵入してくる。

 亀頭が隠れるに比して愛液が零れて、じゅるる、と舌舐めずりみたいな音が立つのが、押し込まれるオトコを賞味してるみたいだ。

 張り詰めたカリ首に浅瀬を削られ、う゛っ、と聞き苦しくて汚い嬌声。

 肉を押し退けて割り開く感覚に伴って、腰がとろけそうな刺激が背筋を遡った。

 何日も雄に飢えていた子宮が、恋人の来報に気付いて酷く疼いてる。

 熱くてカタい生おちんちんが、粘膜にぴったり張り付いてその卑猥なカタチを馴染ませようとしてる。

 敏感な神経が通った膣壁を、ぐちゅぐちゅとじっくりほぐされるだけで、勝手に背筋が弓形に反れた。

 お腹を突き出して弱点を無防備にして、こんなの犬が媚びてるみたいだ。

 とはいえ、飼い主に愛されたくて服従のポーズを見せつける愛玩動物と、哀願して愛を乞う今のアタシに差なんか無い。

 だって――悪いことをしたペットは、ご主人様に許してもらうために、反省の印を見せるのは当たり前、だよね。

 汗でびっしょびしょなカラダを密着させて、飢えから解放されると知って喜んでる子宮を雄臭い亀頭に捏ねられたら、浅ましい隷属欲で心が塗り潰されてしまう。

 胎奥をじっくり嬲られて、どろどろと甘く煮詰まってきた脳味噌に、見えない緊張の糸が張りつめめた。

 これだ、この感覚だ。パンパンになった快楽で糸が千切れ飛び、天国に飛ぶような心地を味わえる瞬間は近いんだ。

 全てを投げ出したって良いと思える至福のエクスタシーを待ち望み、絶頂感に片足半だけ踏み入った瞬間、急にプロデューサーは動きを止めた。

 呆気にとられてるアタシを一瞥し彼は言う。

 今、ピルを切らしていてな。

 そろそろ出そうだし、抜いて外に出すつもりだ。

 言葉とは裏腹に声色は余裕で、竿を抜く動作も緩慢そのもの。

 ピルが無いのにあからさまに手加減されて、企みに気付かない程バカじゃない。

 プロデューサーはホンキで孕ませるつもりなんだ。しかも強引にではなく、『アタシがおねだりしたから』という体で種付けしたいんだ。

 アタシをお母さんに改造しようと被さってる男は、アタシにも共犯させようとしてる。可哀想な被害者にするつもりは毛ほどもないらしい。

 愕然としてただ固まってるアタシを、またプロデューサーは愛し始めた。

 肉襞の隙間を一枚一枚もどかしく掻き撫ぜ、最高に気持ちよくなれる寸前まで高めてから、無慈悲に性器を静止させる。

 心だけじゃなく体でも相棒なプロデューサーは、アタシの弱点やどれぐらいでイっちゃうかなんて、経験で全部知り尽くしている。

 後一歩で空の向こうへ辿り着けるのに、爪の薄皮一枚触れた所で引き戻される。

 一度や二度ならまだしも、何回も何十回も繰り返されてしまえば、胸から火薬が漏れて、ショートしかけた脳から火花が散りそうなぐらい欲望が募ってしまう。

 欲求不満が強まるあまり、ガラスが擦れ合う耳障りな音が、頭の中でぎぃぎぃ鳴り始めた。

 脳の奥へ迫ってくる不協和音に意識を苛まれ、頭痛を覚えるほど苦しくて辛いのに、逃れる方法も無いし逃れることも許されない。

 お願いだよ、イかせて、もう意地悪したりしません、おねがい、おちんちんであくめしたいの。

 涙声でべそべそ懇願したって、プロデューサーは許してくれない。

 手加減ぱいずりの意匠返しみたく、ずっずっと股の奥を嬲って、解放の意志のそぶりも見せない。

 イきたくて惨めに悶えてる子宮を、アタシだけ果てさせ、その後外に出すぐらい余裕そうな優しいピストンで、卵巣の奥まで支配してくる。

 ゆっくりカサをぢゅぷぷっと引き抜かれると、内蔵ごと言葉を引き出されそうになる。

 もう無理です、負けました、赤ちゃんできていいですっていう敗北宣言を、胎だけじゃなく口からも言わせようと謀ってる。

 無論、それだけは絶対に言ってはならない。

 そもそも中学生が妊娠しちゃったりしたら、ヒーローどころか非行少女だ。

 醜態でしかないスキャンダルを世間に知られたら、もう一生日の当たる道は歩けないだろう。

 アタシがそうなるだけならまだしも、アタシを支えてくれた人たちは、アタシの歌で救われたと言ってくれた人たちは、どれほど傷ついて失望するんだ。

 そもそも隠しきれたとして、万が一デきちゃってしまえば最後、アイドルのお仕事は続けられなくなってしまう。

 まだアタシはやれるはずで、もっと歌ってみたくって、世のため人のために生きていられるか、自分を試し続けたいのに。

 拒絶する理由は沢山浮かぶのに、絶頂欲でぐつぐつ煮沸する脳には、どれも説得力をもって響かなかった。

 中に射精されるのは絶対ダメなのに、ナカダシで狂うほどイかされる、総身を煮え滾った美酒が駆け巡るような凄まじい多幸感に依存した子宮は、まったく聞き耳を持ってくれない。

 アタシを見つけてくれて、夢を叶える手段もくれた、世界で一番大切な相棒の子どもを宿せると知って、期待のあまりにうねり狂ってる。

 後ろめたい疼きに理性まで焦がされ、狂って彼に味方し始めた。

 アイドルにしてくれた人にアイドル生活を終わらせられるのは、ちゃんと筋が通ってる。

 女の子らしい初めての幸せを沢山教えてくれた恩人の願いに応えることの、何処にやましいところがあるんだ。

 妊娠したがりな子宮のうめきを、奥歯を噛み締めて必死に振り払う。

 抗う程誘惑は声を強め、反論も反撃もできやしない。

 ストレスに耐えかねて壊死しそうな脳が、今まで味わってきた破滅的な快美感を反芻して勝手に気を紛らわし始めたとき、プロデューサーが耳元で囁いてくる。

 今は嫌だ、それだけは嫌だ、そっと耳朶に唇をつけて、優しく名前を呼ばれたくない。

 聞いてるだけで心が落ち着く低い声で、愛してるとか、どんなアイドルより光が綺麗でかっこいいんだとか、誰にも渡したくないんだって囁かれたら……

 ……抵抗できなくなっちゃうじゃないか。誰よりも愛してくれる人に、愛して、アタシの全部を貴方に捧げますって、心から尽くしたくなっちゃうじゃないか。

 一番欲しかった言葉を溢れるまで注がれて、完全に脳がダメになる。

 ただ差し迫った解放を求めて、ふわふわ口が言葉を紡いだ。

 イかせて、ううん、イかせてください。お願いします、ナカに出されてイきたいです。

 赤ちゃんできてもいいから、ください、ざーめんおなかにそそいでください。

 弱々しく媚びる自分が惨めで、涙で顔がぐしゃぐしゃになる。

 見られないように顔を伏せたが、幼稚園児より無様な泣き声は隠せない。

 夢を裏切って、多くの人を傷つけるに違いない選択をした耐え難い罪深さまで、プロデューサーが約束通り腰を振り始めたせいでどんどん溶けていってしまう。

 子宮口がうねりながら亀頭へと伸びて、生スペルマを求めて吸うようにしゃぶる。

 精液を沢山搾り取るように、肉壁が根本からぎゅうぎゅう収縮。

 視界を焼き払われるような夥しい恍惚に流されて、ただひたすらきもちいいきもちいい、あかちゃん孕ませてって、向こう三軒遠くでも聞こえる声で、素直すぎるぐらい欲望を吠えた。

 肺が潰れたように叫び、喉が痛くても嬌声を抑えられなくなるまでイきっぱにされたとき。

 叫喚する自分に現実感すら失ったとき、プロデューサーの体が強ばり、重たいおちんちんに赤ちゃんのベッドを精液漬けにされながら深イキさせられた。

 ドロついた蜂蜜の沼に自重で沈んでいくような甘ったるい倦怠が心地よすぎて、しばらくはただ溺れていたかったけど。

 余韻を反芻するだけで達するほど可愛がった犯人は、アクメに酔うことを許さないらしい。

 身を起こしてから抱き抱えてきて、そのまま挿入しようとしてくる。

 未だ萎えないおちんちんがワレメを押し開け、一気に奥まで貫いてきた。

 排水溝に水が吸い込まれるような聞き苦しい音がごぼぉっと下半身で鳴り、その都度カリ首から白濁が垂れる。

 愛液と攪拌された筈なのに粘度が下がらない、種付けされた証拠が掻き出されて、二人の会陰がぬちゃぬちゃと汚れた。

 自分は本当に中出しされたことを実感させられて、また果てしなくイかされた。

 新鮮なスペルマが外気で乾くのが勿体なくて、腰を押し付けて、一滴も漏れないように膣を媚び締めてしまう。

 粘着質な水音と濁った喘ぎに塗れ、下劣な獣欲に組み敷かれながらおんおん吠えて、こんなの恋人がイチャついてやるセックスじゃない。交尾だ。オスとメスがやる繁殖行為だ。

 おまんこを使って気持ちよくなるために、尻肉に指が食い込むまで握り締め、オナホ扱いでぐぽぐぽアタシを上下させるプロデューサーは、完全に衝動に呑まれてる。

 赤ちゃんを二、三人産んだ程度じゃ許して貰えなさそうな逸楽の押し売りに流され続けて、気付けば涙は止まっていた。

 悲しくなる理由が無いなら、流す必要もないからだ。

 だってアタシは、もともとスペルマ中毒の淫乱じゃないか。

 オスに媚びて愛されたくてこうび止められなくて、沢山の人を傷つけるって分かってる癖におちんちんと中出しエッチを選ぶ、救いようがないヘンタイじゃないか。

 プロデューサーに唆されて言っちゃったことだが、それが言い訳になるものか。

 現在進行形で終末を迎えてるはずのに、ひたすら満ち足りていて幸せなのは、変えようもない事実だからだ。

 自ら口にしたことは取り消せないし、ましてそのつもりも消えている。

 卑しい自分を自覚しちゃって、もう我慢とか遠慮とかバカらしいんだ。

 誰よりもアタシを理解してくれてる大切なプロデューサーのおちんちんにずっとずっと愛されたくて、孕ませて貰うこと以外考えられない。

 カタくてぶっとくて最高にえっちなお肉の棒に愛して貰えるなら、物心つく前からの夢だって捨てても惜しくない。

 快楽に煮溶かされた心に残るのは、欲しい欲しいもっともっとって欲望一色だ。

 性欲以外全部失いながら、彼に跨がってぱんぱん跳ねてると、いつも後ろめたい想いを強いてきたあの理性と倫理が、親しげに語りかけてきた。

 妊娠したがりのエロ女なんて、子供の教育に悪いから見せちゃダメだ。

 頭がスケベまみれの悪いメスは、孕ませて表に出られないようにしてやっつけないと。

 一番の相棒と全力で協力して、ぜったいぜったい赤ちゃん産むんだ。

 日頃は胸を締め付けてた声が、掌を返してアタシを誉める。

 価値が転換して正義に味方され、もう怖い物は何もない。

 一切躊躇わず、ニンシンも怯えず、赤ちゃんデきるまで絶対に止めないこーびに夢中になれた。

 劣情で頭は煮沸しっぱなしで、赤ちゃんができた後だって、いや、産んだ後だってずっとずっと愛されたくて仕方ない。

 お腹が丸くなってもミルクだらだらコボしながらせっくす。産んだ後もせっくす。いっぱいいっぱいせっくすしたくて、錯乱と酩酊に何処までも墜ちたい。

 羞恥心はすっかり失せて、焦点が合わせられず、涎をぽたぽた零してるベロを突き出した醜い顔を晒すことも、まったく抵抗を感じない。

 だから、魂を芯まで満たした受精願望を叫ぶことにも、一片の躊躇を覚えなかった。

 射精して、中出しして、あつあつザーメンで子宮犯して。

 ナカダシでいかせて、赤ちゃん孕ませて、受精でおなかをまんまるにして。

 いっぱいはらませて、ねばねばせいえきだして、ひかるをあなたのモノにして。

 支配される幸せを心から噛み締め、精子を下賜されて卵子を輪姦される瞬間を恋い焦がれる、それが今のアタシだった。

 自然に両脚がかくかく跳ねて、プロデューサーに絡みつく。

 フクラハギを腰にぴったり張り付けて互いを縛り付けるこの姿勢は、確かだいしゅきホールドって名前だったか。

 妊娠させられる以外何も許されてない体位が、空間の隙間を粘ついて埋める。

 密着して最高潮に達した彼が、思い切り奥まで貫いてきた。

 目の前の男にしがみついてあんあん気持ちよくなる以外何も出来ないエロ人形に成り果てさせられてても、ピストンが急加速する意味は本能が知っている。

 射精が近いんだ。アタシでとびっきり気持ちよくなりたくて、とにかく焦って忙しなくなってるんだ。

 子宮口を抉じ開けるみたいに捏ね繰り回され、着床の支度をされてる気分。

 女の子の部屋が打ち据えられるたび、視界でバチバチ宝石が弾ける。

 凄まじい痙攣で声も出せずに、唇がぱくぱく宙を噛む。

 喉を震わせて快楽を逃さないと、内臓が燃えて狂っちゃいそう。

 退路を築いて心を守るが、自衛を彼は許さない。

 餌を貰う魚みたいな唇にキスして、逃げ道を完全に塞いできた。

 逃げ場を失った快感が逆流し、蜷局を巻いて全身を焼き払う。

 神経がぶすぶす焼き焦げる臭いに襲われて、こんな脳もう生ゴミ以下だ。

 痙攣しっぱなしの唇に彼の舌先が滑り込み、歯列を隅までなぞられる。

 舌がやらしく絡み合う猥音が、頭蓋骨に木霊して耳がふやけそう。

 隅までアタシを征服されて、カラダの主導権なんてものは喜んで譲り渡したくなってしまう。

 アタシよりアタシを大切にしてくれる人に何もかも依存する方が、ゼッタイ幸せに決まってるもん。

 愛しさが破裂して、胴にしがみつく脚が強ばり、頭に腕を絡めて溶け合おうとする。

 お゛ほぉ゛っ、と吠えて一瞬意識が途切れて、ハンマーみたいな物をナカに押し込まれ、びくびくしながら生ざーめんそそがれたのをかんじた

 おんなのこはらませるきまんまんなせーしがたっぷり詰まった、ねばねばでぴっちぴちなあかちゃんじるが、おなかはちきれそうなくらい入ってくる。

 たいせつでビンカンなたまごのおへやで、グツグツしたおたまじゃくしがおしくらまんじゅうして、やけどするぐらいあちあちだ。

 もうとっくにせーりがきてるしきゅうが、おおよろこびでちゅうちゅうせーえきを呑んでる。

 ぜんぶ、おまんこのおくにはいってくる。ホンキでままになりたいおなかにだ。

 なかだしされながらいくのきもちよすぎて、カラダのケイレンとまんない。

 べろちゅーしながらニンシンしちゃうの、これぜったいハマっちゃうやつだ。

 しきゅうにフタしてるおちんちんがビクビクするたび粘液がタプついて、精子に犯されてるみたいで最高にきもちいい。

 少しも零したくなくてお腹に力を込め、お尻を押し付けて股を密着。

 一滴でも多く遺伝子を受け止めて、卵子と仲良くさせたげないと。

 中出しで孕まされて何時までもイかされて、また涙が目尻から垂れた。

 その涙は悲しみではなく、喜びを理由に流れていた。

 掛け替えない人の特別になれた至福。

 随から血へときゅんきゅん巡る、つがいの責務を果たせた達成感。

 清々しいぐらい格別なこの悦びに比べたら、アイドルとかどうとか、全て些細なことに思える。

 産みます。たくさんうみます。赤ちゃん、あなたのあかちゃんいっぱいうみます。

 げんきなあかちゃんめすだからうみます。おなかにあかちゃんたねづけして。おちんぽでこうびしてまんこはらませて。

 うませて。あたしにあかちゃんをうませてください。つがいのあなたのあかちゃんはらめて、あたしずぅっとはっぴぃなの。

 蜷局を巻く余韻に溺れていたが、竿が引き抜かれ始めたときに鳴る下品なラッパ音を耳にしては、ぼぉっと休んではいられない。

 色んな体液で汚れた竿を右手で握って、左手でぽってりした玉をぐにぐに揉んで。

 使い切る寸前の歯磨き粉を搾る要領で裏筋を圧して、残った精液を全部押し出した。

 鈴口がちょっと膨らむのが、痺れるぐらい心地よすぎて、残り汁が無くなった後も、何度も手を往復させた。

 無駄な努力に固執してると、プロデューサーは頭を撫でて労ってくれる。

 散々イきまくってフワフワしたまんまなとき、穏やかに髪を撫で梳かれてると、ばらばらに解かれた自分を綺麗に編み直されてる心地になる。

 彼好みの女に作り替えられてる気が胸に満ちて、陶酔に似た安心を覚えた。

 もう戻れない。こんな甘くて優しい気持ちに浸ってしまって、プロデューサー、ううん、プロデューサーさん無しでは、もう生きていけなくなっちゃったんだ。

 愛されてる子猫みたいに彼に寄り添い、目を細めて掌の暖かさを味わう。

 たぶんこの小休止が済んだら、また手酷く犯されちゃうんだろうな。

 淫らな期待に胸を浮かせてる自分に気付くと、最早全てがどうでもよくなる。

 もうとっくに弱くて卑しい女に堕落してたことを自覚しながら、ゆらゆらと恋人の体温に溺れた。

 翌朝。

 ホテルから撤収する身支度を始めたけれど、昨日の行為で腰が抜けていて、思うように作業がはかどらない。

 特にシーツの整頓に手間取ってた最中、彼が肩を叩いてきた。

 なんだろう。キス、とかしてくれるのかな……

 なんて期待して振り向いてみると、掌には四角いPTP包装。

 真ん中が膨らんだ銀色のそれは、明らかにアフターピルだった。

 プロデューサーは掌をからめ取って、アタシにピルを握らせた。

 避妊薬は切らしてたんじゃないのか。

 昨日のあの遣り取りはなんだったんだ。アタシ、かなり真剣に悩んだんだぞっ。

 っていうかもしかして、昨日までエッチしなかったの……まさか、作戦だったのか!?

 早口で質問を次々投げると、プロデューサーは首をそっと下げた後に、理由をつらつらと述べ始めた。

 追いつめられた光がどんな反応をするか、ちょっと知りたくなったからだ。

 きっととても可愛いと思ってたし、実際予想以上にエロかったぞ。

 そう言ってプロデューサーは、悪びれた様子も無く破顔した。

 あんまりな狂言に付き合わされて、驚いて物も言うことが出来ない。

 怒りがだんだん込み上げてきたが、どうしてかそこまで強くない。

 彼の笑顔にちょっと絆されたから……ではきっと無いはずだ、アタシはそこまで安くないぞ。

 憤りと入れ替わりに沸き上がった衝動が、また心に語りかけてくる。

 女の子の気持ちを弄ぶ悪者は、そろそろ痛い目をみるべきじゃないか。

 このピルをぽいっと捨てて見せたら、プロデューサーはどれだけ驚くだろうか。

 無論、そんな短絡を起こすなんて絶対に許されない。

 お昼までにこいつを服用しないと……お腹の中で取り返しのつかない変化が訪れてしまうってことは、重々承知しているつもりだ。

 飲むのが絶対正しいはずなのに、どこか後ろ髪引かれる思いが何故か捨てきれない。

 冗談好きだけど仕事熱心で、厳しいけど優しい大切な人。

 人生を変えてくれたこの人の子供を、アタシが産んであげられたら。

 昨夜に取り憑かれたあの執着は、間違いなく自分の欲望の一端で、劣情が見せたまやかしだと切り捨てられないんだ。

 一夜明かしてもうすっかり醒めてる筈の頭が、妄念にぐらぐら揺すられている。

 ……いや、迷うことなんか無いだろう。

 意を決して薬を口に含み、唾に絡めて飲み込んだ。

 唾液と共に喉を滑り、胃へと落ちる錠剤の感覚が、この上なくはっきりと知覚できる。

 ヒーローは子供の味方なものだ。けれど、アタシは絶対に――もう、そうしないと疼きの落とし所が見つからないぐらい――彼にお腹まで占有されたい。

 両立のためには、もっとプロデューサーと仲良くなるのが一番だと思う。

 どうせなら仲良しな二人の所に生まれてきたいって、赤ちゃんもきっと思ってるだろうし。

 その為には、周囲と自分を納得させるにはまだ時期尚早だと考えると、焦り苦しむ本能をどうに宥め賺して避妊できた。

 覚悟してくれ、プロデューサー。

 作戦で騙して籠絡しようっていうのなら……こっちも作戦で迎え撃つぞ。

 避妊して稼いだ時間を使って、より恋人らしく自分を改造するんだ。

 そんでもって、どんどん実力をきわめて……冗談じゃ済まないことをしたいって思うほど、魅力を培ってみせるから。

 頭から爪先まで彼好みに変身した女に誘惑されて、さて、ヘンタイなプロデューサーが無事でいられるものか。

 ほんの小さな動作をきっかけに、目的と計画が一気に練り上がる。

 晴れやかで卑しい最高の未来に、今すぐ走りたくて仕方なかった。

以上です。依頼出してきます。

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