沙希「あいつとの距離」 (11)
八幡「うおっ、どうしたんだお前・・・その怪我」
沙希(比企谷があたしの眼帯を見て驚く)
沙希「別に・・・階段で転んだだけ」
八幡「・・・そうか、その、大丈夫なのか?」
沙希「・・・2、3日で治るってさ」
沙希(こいつが心配してくれる。それだけで嬉しくなる単純な自分が少し嫌いだし)
沙希(それでつい素っ気なくしてしまう自分は、大嫌いだ)
沙希「片目だけで遠近感狂っちゃうから・・・それはちょっと不便かな」
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八幡「遠近感が」
沙希「うん、遠近感が・・・」
八幡「・・・?どうした」
沙希「ほっ」ガバァッ
八幡「!?」
沙希「ん」ギュッ
八幡「!?な、何してんだお前」
沙希「ん?今ぶつかっちゃった?」ギュースリスリ
八幡「は!?」
沙希「いや、遠近感狂ってるから。ちょっと距離感わかんなくてさ」ギュースリスリ
八幡「!?」
沙希「なんか迷惑かけちゃってるならごめんね」ギュースリスリ
八幡「いや、迷惑・・・ではない・・・というか」
沙希「んっ」チュッ
八幡「!?」
沙希「あれ?また、んっ何かぶつかっちゃって、んっる?んっ」チュッチュッチュッ
沙希(ほっぺだからセーフほっぺだからセーフ)
八幡「いや、お前、お前な」
沙希(ほっぺおいしい)チュッチュッ
八幡「・・・・・・ったく」チュッ
沙希「!?あ、あんた、く、くち、くちに」
八幡「・・・もう片目も怪我されちゃたまんねぇからな・・・転ばねぇように、ずっとそばにいてやるよ」
沙希「・・・うん」
海老名「っていう同人誌を書いたんだけど」
沙希「BL同人誌書いてる方がまともとはどういうことだ」
終わり。
おまけ
八幡「よく書けてるなー」ペラッ
沙希「読むなぁっ!」
八幡「いや、しかしお前が怪我してるのって何か似合ってるよな」
沙希「は?あたしが不良だって言いたいの?」
八幡「それもあるが・・・何というかこう、守りたくなるというか」
沙希「その同人誌みたいになるからそういうこと言うのやめて」
終わり
すっとぼけデレというジャンルを私は確立させたい。
読んでくれてありがとうございました。
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