P「二人のストーカー気質をどうにかしたい」 (134)
※雪歩「ストーカーの唄」 千早「3丁目、貴方の家」(https://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1484195741)
のリメイク版です。
ーーーー
P「音無さん、ちょっと俺の悩みを聞いて下さい」
小鳥「どうしたんですか?」
P「最近、よく公衆電話から無言電話がかかってくるんです」
小鳥「公衆電話から?」
P「ええ。実は俺、万が一アイドルたちが携帯を落としたときでも公衆電話から電話をかけてくることができるように公衆電話からの着信設定をオンにしているんですが、最近は本当にひっきりなしにかかってくるんですよ」
小鳥「みんな大抵携帯を持ち歩いていますから落としたら連絡の取りようがないですもんね。ちなみに今までに何回くらいかかってきてるんですか?」
P「ええとーーー」ピリリリリリ
P「おっと、電話だ」
ディスプレイ:公衆電話
P「はい、もしもし」ピッ
電話口『・・・アイシテル』ボソッ
P「はあ!?」ゾクッ
ガチャッ
ツ-ツ-ツ-ツ-
小鳥「どうされたんですか?」
P「いやあ・・・公衆電話からの着信です。今までずっと無言だったんですけど、今回初めて相手方が言葉を発しました。ささやき声で“アイシテル”って・・・」ピッ
小鳥「恐いですね・・・。今で何回目くらいですか?」
P「今月から記録をつけ始めたんです。・・・あっ、今ので63回目ですね」
小鳥「うわあ・・・」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484885614
ー
ーー
ーーー
雪歩「ねえ、美希ちゃん。プロデューサーのお家がどこか知らない?」
美希「ハニーの家?んー、ミキは知らないの」
雪歩「そっか、ありがと!」
ー
ーー
ーーー
千早「小鳥さん。プロデューサーの住所、ご存じないですか?」
小鳥「プロデューサーさんの?どうしたの?」
千早「実はプロデューサーの手帳を拾ったんです。小鳥さんはまだお仕事中でしょうし、もし近くなら届けてあげたいと思って」
小鳥「ありがとう、とても助かるわ!ええと、住所はーーー」ペラペラ
小鳥「○○3丁目の○番○号ね。プロデューサーさんも喜ぶと思うわよ」
千早「・・・ありがとうございます」ニヤリ
ー
ーー
ーーー
雪歩「千早ちゃん、住所分かった?」
千早「ええ、○○3丁目だそうよ」
雪歩「公園を抜けて川を突き当たったところ?じゃあすぐ近くだね」
ー
ーー
ーーー
雪歩「ここがプロデューサーのお家かあ」
千早「ええ、赤い屋根だからよく目立つわね」
雪歩「しかも二世帯住宅なんだね。実家暮らしなのかな?」
千早「萩原さん、プロデューサーが来るわ。隠れましょう!」
雪歩「うん!」
ササッ
~~~~
P「今日は珍しく仕事が早く終わった。毎日こうだと嬉しいんだがなあ・・・」
?「お兄ちゃん、お帰り!早かったね」
P「おう、萌(もえ)か。いま帰りか?」
萌「うん。部活が長引いちゃって」
P「遅くまでおつかれさん。ささ、家に入ろうか」ガチャッ
萌「うん!ねえねえ、今日クラスの友達がねーーー」バタン
千早(家に入った?)
雪歩(そうみたいだね・・・。)
ササッ
雪歩「妹さん、可愛いね」
千早「“萌ちゃん”っていうのね。私たちと同い年くらいかしら?」
雪歩「あっ、プロデューサーの部屋の電気がついた!」
千早「プロデューサー、早帰りの時はいつも午後8時ぴったりに帰ってくるみたいね」
雪歩「プロデューサーって変なところにこだわるもんね」
雪歩「ねえ、千早ちゃん」 ??
千早「何?」 ??
雪歩「あの家は私とプロデューサー二人の愛の巣なんだって・・・私、もう勘違いしてしまいそうですぅ」 ??
千早「もう、何言ってるのよ。雪歩と私とプロデューサー、三人の家でしょう?」クスクス ??
雪歩「あっ、そっかあ・・・。えへへ、ごめんね?」 ??
千早「いいのよ、別に。それにしてもプロデューサーはなかなか私たちの気持ちに気づいてくれないわね」 ??
雪歩「うん。初めて男性恐怖症を克服できたのがプロデューサーだったから、私はただもう少しプロデューサーに近づきたいだけなのに」 ??
千早「私もただプロデューサーが好きなだけ。愛してるだけなのよ」
??千早「・・・そういえば、プロデューサーの部屋の灯りが消えてからかれこれ30分ほど経つけど、なかなかプロデューサー戻ってこないわね」
??雪歩「千早ちゃん。私、そこの公衆電話からプロデューサーに安否確認の電話をしてくるね」 ??
千早「ええ、行ってらっしゃい。気をつけて」
ー
ーー
ーーー
???雪歩「ただいま、千早ちゃん」 ??
千早「お帰りなさい。どうだった?」 ??
雪歩「電話には出てくれたけど少し眠そうな声だったよ。寝てたのかもしれないね」 ??
千早「そういえばもう0時過ぎなのね。少し悪いことしちゃったわ」 ??
雪歩「でも嬉しいよね。大好きなプロデューサーのすぐそばにいられるって」 ??
千早「そうね。今じゃ“3丁目”が私と萩原さんの合言葉だもの」 ??
雪歩「休日なんてよくこの近辺を二人でうろうろしてるもんね。“もしかしたらオフのプロデューサーに会えるんじゃないか?”って思いながら」 ??
千早「いつだって“3丁目”だもの。当たり前よ」
雪歩「ふふふ」
千早「ふふふふ」
ー
ーー
ーーー
-事務所-
雪歩「プロデューサー」
P「何だ?」
雪歩「プロデューサーはいつも私たちのことを見てくださっているんですよね?」
P「当たり前だろ。俺はお前たちの“プロデューサー”なんだから!」
千早「プロデューサー」
P「今度は千早か。どうした?」
千早「プロデューサーは私たちのことだったら何でも知ってあるんですよね?」
P「“何でも”と言ったら語弊があるが・・・。まあ、それでも大体のことは知っているかな」
千早「ありがとうございます。」
P「いや、それが俺の務めだから当然だろ」
千早「私もプロデューサーのことなら“何でも”知ってますよ」
P「どうして“何でも”のところを強調するんだ?」
千早「大事なことだからです」 スクッ
P「そうか、ありがとな」
雪歩「私だってプロデューサーのこと、“いつも”見てますぅ」スクッ??
P「そうか・・・えっ!?」
雪歩「プロデューサー。“いつも”見てますよ」ズイッ
千早「プロデューサー。“何でも”知ってますよ」ズイッ
P「お前ら、何で近づいてくる・・・?」ジリジリ
雪歩&千早「耳を貸してください」スッ
P「な、なに・・・?」
「「愛してますよ」」
P「え?」
雪歩&千早「・・・ねっ?」ニコッ
P「!?」ゾクッ
ガチャッ
律子「いま買い出しから戻りましたーって、二人とも?」
雪歩&千早「じゃあプロデューサー、そういうことで」スタスタ
P「あ、ああ・・・」
律子「プロデューサー殿、あの2人と何をヒソヒソ話していたんですか?」
P「それは・・・いや、いいや」
律子「ここでは言えない話しですかぁ!?いやー、さすが色男は違うなあ!」グイグイ
P「イテテテ、肘打ちすんなバカ!」
P(あの2人・・・。まさか俺をストーカーしてるのか?)
-数日後-
P「雪歩、千早。長時間にわたる撮影、ご苦労さんだったな」
雪歩「プロデューサー、ありがとうございますぅ」
千早「今日はプロデューサーが“ずっと”一緒にいてくれたおかげで私たちも朝から集中力を切らさず頑張ることができました」
P「(“ずっと”ねえ…。)それは良かった。どうだ、俺の家で飯でも食ってくか?」
2人「ありがとうございます!」パァァ
P(まずは家にあげてみて、不審な動きがないか見るか・・・。本当はこんなことしたくないけど)
千早(チャンスね、萩原さん)
雪歩(そうだね、千早ちゃん)
ー
ーー
ーーー
-P宅-
P「ただいま」
雪歩「お邪魔しますぅ」
千早「失礼します」
萌「あっ、お帰り!・・・あれ、お兄ちゃん。この人って」
P「ああ。俺が担当しているあいどるの如月千早と萩原雪歩だよ」
雪歩「初めまして、も・・・お嬢さん。765プロの萩原雪歩ですぅ」
千早「同じく765プロの如月千早です」
萌「妹の萌です。兄がいつもお世話になっております」
P「いやいや、世話しているのは俺の方だからな?」
千早(萩原さん、自己紹介のとき“萌さん”って言いそうになったでしょう!?)
雪歩(ごめんなさいぃー!)
萌「ここで立ち話するのもなんですし、どうぞ上がってください」
二人「ありがとうございます」
雪歩「プロデューサー。プロデューサーのお部屋はどこにあるんですか?」
P「廊下の角を突き当たったところだけど。どうしてだ?」
雪歩「(当たってましたぁ!)ほら、私の家って建築会社じゃないですか。今度お父さんが二世帯住宅を建てるらしいのでその参考にしたいと思って」
P「俺の家の間取りが参考になるのか?」
雪歩「えっ?・・・はい!えーと、お父さんに“プロデューサーの家は二世帯住宅だから、もしお家にお邪魔することがあったらいろいろと見て回ってこい”って言われたんですぅ」
P「ファッ!?」
雪歩(ついにお父さんをダシに使っちゃいました。ごめんなさい、お父さん)
P(えっ、俺の住所がバレてる!?カチコミかけられて東京湾に沈められるの?)ガクガク
千早(ーーーとか絶対プロデューサー思ってるわね。まあ、実際の萩原組はただクリカラモンモンのお弟子さんが多いだけで、そこまでブラックではないのだけれど)
千早(それにしても萩原さん、うまくごまかしたわね。私も見習わないと・・・)
ー
ーー
ーーー
-萌(Pの妹)の部屋-
P「これから飯を作るから、できあがるまで萌と話しでもしていてくれ」
萌「手伝おうか?」
P「いいからお前は二人が退屈しないようにしとってくれ。来客対応も大事な仕事のひとつだからな」
萌「はーい」
バタン
千早(さてと・・・。まずは情報収集からしたいわね)
>>11
萌に何を聞く?
安価は>>13でお願いします。
pに彼女がいるか
千早「(まずはこれよね。)ええと、萌さん」
萌「はい!」
千早「プロデューサー・・・あなたのお兄さんのことだけれど、彼女さんはいるの?」
萌「うーん・・・。学生時代にはいたみたいですけど、卒業してからはいないみたいですね」
千早「そうなのね。ありがとう」
萌「いえいえ。ところで、ウチの兄って家の中ではけっこうダラけてるんですけど、事務所ではどんな感じなんですか?」
雪歩「そうなの!?そんな感じ全然しないよ!むしろ頼りになるお兄さんって感じかな」
萌「そうなんですね!おにい、家とは違うなあー」
雪歩「萌ちゃん、プロデューサーのこと“おにい”って呼んでるの?」
萌「はい、“お兄ちゃん”とか“おにい”って呼んでます!中学まで“お兄ちゃん”だったから混ざっちゃってるんですよ」
雪歩「へえ、そっかあ。萌ちゃん、ついでにもう一つ質問いいかなぁ?」
萌「はい、何でもどうぞ!」
雪歩「>>15?」
もしプロデューサーに奥さんが出来たらどうする?
しかも二人
雪歩「もしもさ、もしもプロデューサーが結婚するってなったらどうする?」
萌「結婚・・・ですか?」
雪歩「うん、結婚。マリッジ。しかもお嫁さん2人と」
萌「へっ!?」
萌「うーん・・・。結婚したお兄のイメージが湧かないから何とも言えないんですけど、まあ双方のご両親含めて納得していたら私は何も言うことないかなあ。ちなみにその時のお兄のお相手っていうのは身内というか・・・私も知っている人ですか?」
雪歩「うん、まあそうだね」
萌「そっかー。なら安心ですね!あ、でもたしか日本の民法では一夫多妻は認められていなかったと思いますよ?」
雪歩&千早(!?)
萌「どうしたんですか?お二人とも固まって」
雪歩「あ、ごめん。ちょっと驚いちゃってね」
雪歩(想定外ですぅー!)
千早(まさかこんなところに落とし穴があろうとは・・・くっ!)
千早(あっ、でもこれなら・・・。)
千早「ところで、萌さんには(男の)従兄弟さんっているの?」
萌「はい!お兄と4歳違いの従兄弟が福岡に住んでます」
千早「福岡って九州の?なかなか遠いわね」
萌「父の実家が福岡なので・・・」
千早「なるほど、お父様のほうなのね。お母様のほうは?」
萌「母のほうも横浜にいますけど、そっちは女系ですからねえ」
千早「そうなのね」
千早(もしプロデューサーとの結婚がダメでも、親戚としてのお付き合いなら合法よね?)
雪歩(そういうことか!千早ちゃん、頭いいね!)
萌「それにしてもお兄が結婚って・・・。事務所内でそんな話しが流行ってるんですか?」
雪歩「えっ!?いや、それはね・・・」アタフタ
萌「・・・?」
ガチャッ
P「うーい、飯だぞ」
3人「あっ、はーい」
萌「どうしたんですか?お二人とも固まって」
雪歩「あ、ごめん。ちょっと驚いちゃってね」
雪歩(想定外ですぅー!)
千早(まさかこんなところに落とし穴があろうとは・・・くっ!)
千早(あっ、でもこれなら・・・。)
千早「ところで、萌さんには(男の)従兄弟さんっているの?」
萌「はい!私と一つ違いの従兄弟が福岡に住んでます」
千早「福岡って九州の?なかなか遠いわね」
萌「父の実家が福岡なので・・・」
千早「なるほど、お父様のほうなのね。お母様のほうは?」
萌「母のほうも横浜にいますけど、そっちは女系ですからねえ」
千早「そうなのね」
千早(もしプロデューサーとの結婚がダメでも、親戚としてのお付き合いなら合法よね?)
雪歩(そういうことか!千早ちゃん、頭いいね!)
萌「それにしてもお兄が結婚って・・・。事務所内でそんな話しが流行ってるんですか?」
雪歩「えっ!?いや、それはね・・・」アタフタ
萌「・・・?」
ガチャッ
P「うーい、飯だぞ」
3人「あっ、はーい」
ー
ーー
ーーー
萌「すごい、シチューじゃん!」
P「今日は特別寒いからな。こんな日は鍋物料理がいい」
P「よし、じゃあ食おうか。手を合わせて」
4人「いただきます」
P「ん、うまい。手前味噌だがなかなかいけるわな」
千早「あ、おいしい・・・」
雪歩「そういえばプロデューサーのご両親は・・・?」
P「親父は海外へ出張中。お袋は職場の慰安旅行さ」
雪歩「なんだ、そうだったんですね」ホッ
萌「そういやさ、お兄」
P「何だ?」
萌「>>19」
P「」ブッ
たびたびすみません。
安価は>>20でお願いします。
安価は>>22です。
生理が来ないの
萌「最近生理が来ないんだけど、どうしたらいいのかなあ?」
P「」ブッ
P「お前なあ、それ食事中にする話題じゃないだろ」
萌「ごめん。だけど私、それが心配で・・・」
雪歩「萌ちゃん、いつから生理が来てないの?」
萌「一ヶ月くらい前からです」
雪歩「萌ちゃんは彼氏さんいるんだよね?」
萌「はい。去年の春、高校に入学してから付き合いはじめました」
雪歩「彼とはその・・・シた?」
萌「い、いえ・・・。まだです」カァァ
千早「それなら大丈夫よ。でも、あと10日くらいしてもまだ来ないようだったらさすがに病院へ行ったほうがいいわね」
萌「はい、ありがとうございます」
P(そういえば俺、彼女いないんだった。萌に負けた気がする・・・。)
ー
ーー
ーーー
P「萌。今から2人をそれぞれの家まで送ってくるからな」
萌「うん」
千早「萌さん、今日はありがとう。おかげでもっとプロデューサーと仲良くなれそうな気がしてきたわ(意味深)」
雪歩「私ももっとプロデューサーと仲良くなれそうだよ(意味深)」
萌「千早さん、雪歩さん。こっちこそありがとうございました!またいつでもいらして下さいね」
雪歩「うん、“いつでも”飛んでいくよ!」
P「よし、じゃあ行こう」
-車内-
P「今日は萌とどんな話ししたんだ?」
千早「恋バナに趣味の話に・・・色々したわね、萩原さん」
雪歩「うん。主に恋バナが多かったけどね」
P「ほう・・・。例えば?」
雪歩「プロデューサーに彼女はいるのかとか、もしプロデューサーが結婚するとしたら萌ちゃんはどう思うかとか・・・。あっ、あとプロデューサーの従兄弟さんの話しとか!」
P(何で俺の話題ばかりなんだ・・・?)
今日はここまでです。
展開をどうするかあまり考えていないので、これから安価が増えるかもしれません。
ー
ーー
ーーー
-ある日・P自宅前-
P「それじゃあ、ちょっくら行ってくる」
萌「行ってらっしゃい、気をつけてね!」
P「久しぶりの休日。今日はどこへ行こうかなー…ん?」
ピタッ
ササッ
P(今さっきの影…。雪歩と千早か?)
ーーーー
雪歩「プロデューサー(以下“P”表記)にバレちゃったかな?」
千早「かも知れないわね」
雪歩「もしバレたらどうする?」
千早「それはその時考えるわ。ねえ萩原さん、前に萌ちゃんが“日本では一夫多妻は認められていない”って言ってたじゃない?」
雪歩「言ってたね。それがどうしたの?」
千早「そうなったら必然的に私か雪歩のどちらかがPを諦めなきゃいけないじゃない?それについて萩原さんはどう思ってるの?」
雪歩「私は…。Pの近くにさえいられればそれでいいと思っているよ。だから千早ちゃんには感謝してるんだや」
千早「?」
雪歩「Pを諦めざるを得ない状況になっても、Pと自然な形でお付き合いできるように萌ちゃんに従兄弟の有無を聞いたんでしょ?」
千早「ええ、その通りよ。優が生きていたら萌ちゃんとくっつけようと画策したのだろうけど…」
雪歩「Pのお父さんのほうの従兄弟だって萌ちゃん言ってたね」
千早「ええ、そうね」
雪歩「ということはつまり、Pにも四分の一くらいその従兄弟さんと同じ血が流れているってことだから、きっとPの従兄弟さんにも親近感が湧くんじゃないかなって思えてきたんだ」
千早「萩原さんは思いのほかストライクゾーンが広いのね」
雪歩「Pの近くにいられるなら、この際何だっていいんですぅ」フフフ…
P「もしもし、そこのお二人さんや」
雪歩&千早「」ビクッ
P「奇遇だな、こんなところで会うなんて。今日はいったいどうしたんだ?」
千早「>>32」
雪歩「>>33」
二人で散歩していて気が付いたらこの辺に来ていたので、プロデューサーを驚かせようかと思ったんですけど
先に気付かれるなんて、やっぱりプロデューサーはいつも私達のことを観ててくれてるんですね
P「どうしたんだ?急に黙り込んで…。具合でも悪いのか?」
千早「あ、いえ…。二人で散歩してたら“いつの間にか”Pの家の近くまで来ていたので、Pを驚かせようと思ったんです」
雪歩「先に気づかれるなんて、やっぱりPはいつも私たちのことを見て下さってるんですね!」
P「先に気づかれる?どういうことだ?」
雪歩「あ、今のは言葉の綾というか…。と、とにかくPはいつも私たちを見てくれてるんだなって思うと嬉しく感じるんですぅ!」
P「そうか。そういえばお前たちも今日は休みだったな。暇人同士、俺も散歩に同行してもいいか?」
千早「はい、願ってもないことです」
P「そうか、ありがとな」
雪歩「いえ、Pの身の上話とか将来的なビジョンとか、普段聞けないことを聞けるチャンスですよ」フヘヘ…
千早「萩原さん、アイドルがしちゃいけない顔してるわよ」フヒヒ…
P「へ、へえ…。それで今からどこへ行こうか?(なんか二人とも雰囲気が恐いな…。大丈夫か?)」
どこへ行く?
>>35
Pの母校
千早「Pの母校に行きたいです」
雪歩「あっ、それいいかも…」
P「俺の卒業した学校に?」
千早「はい。小学校、中学校、高校、大学どれでも構いません。何でしたら幼稚園や保育園でもいいですよ」
P「それなら中学校だな。小学校は福岡で、高校と大学はいずれも都外だから」
ー
ーー
ーーー
-Pの母校-
P「おうおう、懐かしいなあ。高校と大学はまあ分かるが、小・中学校は何か特別な用事でもない限り滅多に来んけん、久しぶりに来たばい」
雪歩「Pの卒業した中学校って葛飾区の学校だったんですか!」
P「ああ。雪歩は隣の足立区だったな」
雪歩「そうですよ。そういえば福岡から引っ越して来られたのはいつだったんですか?」
P「中学に入る直前に親の転勤でな。小学校は“福岡市立千早小学校”に通っていたぞ」
千早「福岡市立…千早小学校ですか?」ピクッ
P「そうか、お前の名前も“千早”だったな」
千早「これはもう“私たちは最初から運命の赤い糸で結ばれていたのです”的なアレですね。プロデューサー、結婚しましょう」
P「何でそうなるんだよ!?」
雪歩(なるほど、真顔で本音を言えば冗談にしか聞こえなくなるのか…。勉強になるなあ!)
P「まあ、俺の卒業した中学校はこんな感じだ。他に行きたいところはあるか?」
次の行き先
>>37
雪歩たっての希望で焼肉屋(食べ放題)
ー
ーー
ーーー
P「さあさあ食え食え、まだまだたんとあるぞ!」ジュ-
雪歩「ありがとうございますぅ♪」モキュモキュ
雪歩「っはあー!やっぱり焼肉美味しいですぅー♪」パァァ
P(かわいい)
P(もし雪歩と結婚したら毎日こんな天使のような顔が見られるのかなぁ…。)
千早「萩原さん、とても嬉しそうな顔してるわよ?」ヒョイッ パサッ
雪歩「そうかなあ?…って」
雪歩(鬼の形相)「何しとんじゃいオンドリャア!」
P「ヒィッ!?」ビクッ
雪歩「千早ァ…てめえ、肉ひっくり返すのは一度だけって言ってんだるぉおが!何度言うたら分かるんやこのアホンダラ!卵からやり直さんかい!」
千早「そうだったわね。ごめんなさい、つい癖で」ヒョイッ パサッ
雪歩(元の表情に戻る)「ううん、分かればいいんだよ!…あっ、Pの分、焼けましたぁ!」
P「あ、ああ…」
P(何で千早は平然としていられるんだ?…てか怒ったときの雪歩マジ怖すぎやろ!)
ー
ーー
ーーー
-カラオケ店-
P「次はカラオケか(千早の希望)。久しぶりだな」
千早「ありがとうございます。Pも楽しんで下さいね?」
P「ああ、ありがとう。お前ら先に歌っていいぞ」
雪歩「千早ちゃん、先に歌っていいよ!」
千早「いいの?ありがとう!」
千早「~♪」キラキラ
P(歌っているときの千早の顔、生き生きしてて女神のように綺麗だ…。もし千早と結婚したら、毎日こんな顔を見られるのかなぁ…。)
千早「ーーーーふぅ。萩原さん、次いいわよ?」
雪歩「P、先いいですよ」
P「いいのか?じゃあ俺は“蒼い鳥”でも歌っちゃおうかなー」
千早「ふふっ、私の歌を選んで下さるなんて嬉しいです。頑張って下さいね♪」
P「~♪」
千早(・・・。)
ー
ーー
ーーー
P「ーーーーはぁ、歌いきった。得点は…72点か!本気だしたら90点いくんだけど、まあ最初だから上等だな。なあ、千早…?」ゾクッ
千早(殺気全開&冷たい視線&冷やかな声で)
「プロデューサー。歌をバカにしているんですか?歌の歌詞というものには一つ一つに魂が込められているんです。だからこそ、いかなる時においても全力で歌い切らねばならない。それを貴方は本気にならず、あまつさえ72点で上等だとのたまった。“本気出せば90点はいく?”寝言は寝てから言って下さい」
P「すまん、千早。本気出して歌うから!もう一度チャンスを下さい!!」ドゲザ-
雪歩「千早ちゃん。Pもこう言ってるんだし、許してあげようよ。ね?」
千早「…わかりました。もう一度“本気で”歌って下さい。腹の底から声張って、ですよ?」
P「…はい」
ーーーー
P「93点…です」
千早(元の表情&雰囲気)
「ほら、Pもやればできるじゃないですか。Pはすぐ楽をしようとするんだからぁー!」
P「ごめんな…千早」
千早「なになに、しょげちゃってるの?もう!私は怒ってないですよ」
P「・・・。」
千早「もー、しょうがないなあ!ちーちゃんが慰めてあーげる♪」ダキッ
P「おわっ、何だあ!?」
雪歩「千早ちゃんズルい!私も抱きつきたいですぅー」」
P(千早、怒るとこんなに恐いのか…。普段とのギャップがあり過ぎて戸惑うなあ)
P(俺、二人を敵に回したら生きていけん気がする)
「腹の底から声を張る」って何だ…。正しくは「腹の底から声を出す」です。
ー
ーー
ーーー
P「そうこうしているうちにすっかり日が暮れてしまった。今日は楽しかったか?」
雪歩「はい!…その、途中で見苦しい姿を見せてしまってすみませんでした」
千早「私も謝ります。あの時のことはどうか忘れて下さい」
P「(忘れられる訳ねえだろ)分かったよ。それじゃあ、また明日な」
雪歩&千早「ありがとうございました!」
とりあえず今日はここまでです。
さて、ここからどう持っていこうか…?ますます混沌としてきました。
-翌日・事務所-
ガチャッ
真「おっはようございまーす!P、早いですね!」
P「お、真じゃないか。おはよう!」
雪歩「おはようございますぅ」
P「お、おう。雪歩も一緒だったのか…」ビクビク
真「P、なんで怯えてるんですか?」
P「(昨日のアレがちょっとトラウマになってきてるな…。)いや、ちょっとな…」
真「?」
ガチャッ
やよい「おはようございまーす!」ガル-ン
P「やよい、おはよう!」
やよい「はい、千早さんも一緒ですよー!」
P「え゛っ!?」
千早「おはようございます」
P「ああ、おはよう…ございます、千早さん」
やよい「P、なんで千早さんに敬語なんですかぁー?」
P「(やはり昨日のアレがトラウマだ…。)いや、ちょっとな…」
やよい「うぅー?」
ー
ーー
ーーー
-ランチタイム-
千早「さて萩原さん。今日が始まって半日が経ったのだけど、今日の率直な感想は?」
雪歩「Pが私たちに接するときの態度がどこかよそよそしい」
千早「ええ、私も同感よ」
雪歩「昨日の“アレ”がまずかったのかな?」
千早「多分そうでしょうね。何れにしても、このままではPに間違った印象を持たれかねないわ!この意味が萩原さんには分かるかしら?」
雪歩「そのせいでPとの結婚が遠のく、もしくは結婚できなくなる…」
千早「その通り。これは由々しき事態…。そう、まさに死活問題ね」
雪歩「そんな!千早ちゃん、どうしたらいいの…?」
千早「今から作戦会議よ!二人で打開策を考えましょう!!」
解決策(どうしたらPに良い印象を与えられるか?)
>>46
落ち着いてゆっくり信頼を取り戻す
雪歩「千早ちゃん、媚薬を使うのはどうかなぁ?」フヒッ
千早「びっ、媚薬!?あなた、何言ってるの?」
フヒ歩「そう、媚薬ですぅ。もうPの意思関係なく既成事実を作ってしまえばいいんだよ…フヒッ、フヒヒ…」
千早「アホかぁー!」バチ-ン!
雪歩「・・・はっ!何で!?ほっぺたがヒリヒリしますぅ!」
千早「良かった、正気に戻ったみたいね。萩原さん、ここは落ち着いてじっくりPとの信頼関係を取り戻すことに専念しましょう。そうすればきっとPもよりを戻してくれるわよ」
雪歩「うん、そうだね!」
千早「でも、Pへのつきまt…ゲフン、張り込みは続けるわよ。Pに変な虫がついたら困るから」
雪歩「続けるんだね…安心したよ」ホッ
千早「当然よ。“3丁目”は私たちの愛の張り込み場なんだから」
ー
ーー
ーーー
-終業後-
P「んー、終わった!やることもねえし、帰ろっかなー」
千早「あの、プロデューサー」
P「あっ、千早…。どうしたんだ?」ドキドキ
千早「お疲れのところすみません。もしよろしければこのあと少し時間をとっていただけないでしょうか?昨日のことでちょっと話しがしたくて」
雪歩「私からもお願いします!」
P「(断ってまた関係がこじれるのも嫌だしなあ…。)分かった。たるき亭でもいいか?」
千早「はい、ありがとうございます」
ー
ーー
ーーー
-たるき亭-
P「それで“昨日のこと”というのは…」
雪歩「はい、私たちがPに対して威圧的な態度をとってしまった件についてですぅ」
P「ああ、アレか(雪歩は千早に対してキレていたような気がするが…?)」
千早「言い訳になってしまうんですが、萩原さんは焼肉に、そして私は歌に並々ならぬ情熱とこだわりを持っています。それを害されたために怒ったのであって、Pのことを嫌いになったとか悪く思ってるわけではないんです」
雪歩「すみません、今日のPは何だか私たちに怯えてあるような感じだったので…。だからどうか誤解を解消したくって!」
P「そういうことだったのか。いやな、俺もアレから二人に対するイメージがガラッと変わっちゃってさ。どげん接したらいいか分からんやったんよ」
P「だけど二人の真意を知ることができたからその誤解も解けた。わざわざありがとうな」
千早「いえ、こちらこそすみませんでした。あんな大人気ない立ち振る舞いをしてしまって」
P「いいさ、もう過ぎた話しだ。よし、この話しは水に流そう。また三人で仲良くしようじゃないか!」
二人「はい!」
P「それにしても丁度良かった。俺も二人に話しがあったんだ」
P「実は萌が今朝な、“最近、千早さんと雪歩さんが家の周りをうろついているのをよく見かける”って言ってたんだ。朝早くから夜遅くまで、仕事や学校の時間帯以外はたいがいウチの周りをぶらついてるらしいな。ある時は双眼鏡まで持ち歩いてたそうじゃないか」
二人「」ギクッ
P「決して疑っているわけじゃないんだよ。ただな、萌が“まるで監視されてるみたいで気味が悪い”って少し恐がってるんだ。俺も気になるし、その理由を聞こうと思ってな…。何でだ?」
二人「」ダラダラ
どう答える?
>>51
雪歩「えっと、Pのことずっと見ていたかったから..。あ、千早ちゃんには無理言ってボディガードとしてついてきてもらってたんですぅ」
千早「ええ。決して不純な動機ではないんです」
P「“ずっと”…?じゃあ、双眼鏡を持っていたのは?」
千早「それは…アレですね。バードウオッチングをするためです。Pの家の周りには珍しい鳥がたくさんいるので」
P「バードウオッチングってな…。仮にもお前らアイドルなんだぞ?パパラッチされたらどうする。」
千早「すみません、たしかに迂闊でした」
雪歩「それ“は”考えていなかったです…」
P「それに、そんなに俺のそばにいたいんだったら家の周りをウロウロしないで家へ入ってくればいいじゃないか。そうすりゃ萌だって喜ぶし不審者扱いされずに済むだろう」
二人(・・・盲点!)
P「まあ、そういうことだ。これからはそんなストーカーまがいのことはやめて堂々と家に入ってきてくれな?俺ら一家はみんな、お前たちが来るのを待ってるぞ」
雪歩「ありがとうございますぅ!もちろん喜んでお伺いさせていただきますよ」
千早「これからは“堂々と”家へお邪魔させてもらいますね。…萌さんをこれ以上怖がらせるわけにはいきませんから」
P「おう、よろしく頼むばい」
今日はここまで。これでストーカー気質だった二人は常識人へと戻りました。
次からは「千早or雪歩が如何にしてPと結婚するか」に話しの焦点が移ります。次回以降も引き続き安価を入れていく予定です。
まさか同郷の人がいるとは・・・。
ー
ーー
ーーー
-数日後・事務所-
P「雪歩と千早。ちょっといいか?」
千早&千早「何ですか?」
P「これからもし暇やったら俺の家に来てくれんかな?」
千早「(これは脈アリかも!?)…一応聞きますが、どういった風の吹き回しでしょうか?」
P「萌がどうしても二人に会いたいらしい。なんでも、見せたいものがあるんだと」
雪歩「萌ちゃんが?」
P「ああ。…そうだ!また晩飯食ってけよ。帰りは送っていくから」
二人「ありがとうございます」
ー
ーー
ーーー
-P自宅-
P「ただいま」
千早&雪歩「お邪魔します」
P父「おう、帰ってきたや!…お、その娘(こ)はたしか、お前が担当しとるーーー」
千早「お初にお目にかかります。765プロの如月千早です」
雪歩「初めまして。同じく765プロの萩原雪歩ですぅ」
P父「ああ、千早ちゃんと雪歩ちゃんやったか!ウチのバカ息子をよろしく頼むよ。はははは!」
P「父ちゃん、“バカ”は余計ばい」
P父「小さい時は勉強がいっちょん(=全く)できんやったっちゃけん“、バカ息子”でよかろうもん」
P「ようなかばい!…あ、二人とも。上がって上がって」
二人「お邪魔します」
萌「あ、千早さんと雪歩さん。こんばんは!」
二人「こんばんは」
P「萌、なんか二人に見せたいものがあるんだろ?」
萌「うん。お二人とも、お部屋によろしいですか?」
二人「ええ(うん)」
萌「おにぃ、ここから先は男子禁制だからね!」
P「へいへい」
ー
ーー
ーーー
-萌の部屋-
雪歩「萌ちゃん、見せたいものって?」
萌「先日、私の部屋の前にコレが落ちてて…」ピラッ
千早「ノートの切れ端?」
萌「おにぃの字だから、たぶんおにぃが書いたんだと思うんですけど…」
千早「“雪歩”と“千早”と書いてあるのは読めるけど、ただの単語の羅列で訳が分からないわ」
雪歩「まるで暗号だね」
その暗号の内容
>>57
雪歩 25,01,23,44,74,33,22
千早 21,01,11,11,44,03,32
結論 43,22,11,12,41,12
(ここから安価関係なし)(ケータイとかの2キー入力で)
こ わ く て も す き
か わ い い て ん し
つ き あ い た い
雪歩 25,01,23,44,74,33,22
千早 21,01,11,11,44,03,32
結論 43,22,11,12,41,12
ーーーー
萌「何でしょうかね…。この数字の羅列」
雪歩「うん、“結論”っていうのも気になるよね。ええと私のは“不幸多い兄さんシッシ”…?なんか違う気がするなあ」
千早「・・・。」(←携帯電話を見ている)
萌「千早さん、どうしたんですか?」
千早「こういうのって、意外なところにヒントが隠されていたりするのよね…。あら?」
雪歩「どうしたの?」
千早「キーの入力設定を間違って変えてしまっていたみたいで文章の打ち方が分からなくて…。高槻さんにメールを打とうとしていたのだけど、“かわいい”ってどうやって打つか分かる?」
雪歩「ええと、2点タッチ方式だから21 、01、11、11って打って…あれ?これ、千早ちゃんのところに書いてある数字と同じじゃない?」
千早「え?」
萌「あ、本当ですね!」
雪歩「うん、いま解読してるから待ってて…。ええっ!?」
千早「どうしたの、萩原さん!?」
雪歩「もう少し待って、あとちょっとで終わるから・・・。間違いない、Pは私たちに好意を持っているみたいですぅー!」
萌「ええっ、おにぃが!?」
雪歩「ほら、これ!」
ーーーー
※解読結果
雪歩… 25,01,23,44,74,33,22 ←こわくてもすき(怖くても好き)
千早… 21,01,11,11,44,03,32 ←かわいいてんし(可愛い天使)
結論… 43,22,11,12,41,12 ←つきあいたい(付き合いたい)
テスト。
萌「おにぃ、こんなこと思ってたんだ…」
千早「ふふふ。もう、プロデューサーったら…」
萌「でも、アイドルとプロデューサーって交際したらダメなんですよね?」
雪歩「そうだね、前にもプロデューサーと秘密裏に付き合っていたアイドルの子が週刊誌にすっぱ抜かれて一大スキャンダルになってたし…。でもアイドルだって、もちろんプロデューサーだって人の子だもん。恋愛ぐらいするよ!」
萌「まるで“ロミオとジュリエット”ですね…。それはそうと、お二人は“プロデューサー”としてのおにぃをどう思っているんですか!?」
千早「ずいぶん踏み込んだ質問ね」
萌「私が身内だからって遠慮はいりません!今は妹としてではなく、一人の女性として質問しているので…。お二人の思いの丈をありのまま話していただければーーー」
雪歩「そんなの決まってるよ!」ガタッ!
雪歩「男性が苦手だった私がね、初めて男性に話しかけられるようになったのがPだったんだ。それだけじゃない。落ち込むとすぐ穴を掘って埋まってしまうようなダメダメな私をPはいつも優しく、それこそ本当の兄妹のように陰から暖かく見守ってくれていて…。私はPと付き合いたいーーーううん、結婚したい!それくらいPが大好きなんですぅ!!」
千早「私もよ、萌さん。家でのPはどうか知らないけど、仕事をしているときのPは本当に頼りになるの。私は以前、歌にしか興味がなくてそれ以外の仕事はどうでもいいと思ってた。これは今だからこそ言えることなのだけれど、私の過去をマスコミに暴露されたショックで声が出なくなったときは本当に自殺することまで考えたわ。つまり、それだけ“歌うこと”しか見えてなかったってことね」
千早「そのときは事務所の仲間がどうにかして私を外へーーー現場へ連れ出そうとあの手この手を使って閉じこもりがちだった私を引っ張り出してくれたのだけど、その相談を受けたり、また時には差し入れしたりして色々と陰で協力してくれていた人というのが他でもない、あなたのお兄さんであるPだったの。Pはその後も私がまた765プロのアイドルとして仕事に復帰できるよう様々な支援をしてくれた。まさに“恩人”そのものよ」
千早「さらに、それまで歌以外の仕事に消極的だった私に彼は私が今まで知り得なかった“歌以外の仕事の楽しさ”を教えてくれた。そして今もずっと私たちを応援してくれている…。だから私も、Pのことは萩原さんに負けないくらい好きよ」
萌「へえ、お二人はおにぃがそんなにお好きだったんですね!意外でした。そういえば、お二人はついこの前までよく我が家の近辺をうろついてありませんでしたか?」
千早「ええ、そうよ」
雪歩「千早ちゃん!?」
千早「この際だから全部白状しましょう。私たちはここ数ヶ月の間、ずっとPをストーキングしていたわ」
萌「やっぱりそうでしたか…。失礼な言い方かもしれませんが、いくらお二人が有名なアイドルとはいえアレはちょっと気持ち悪かったです」
千早「不快な思いをさせてしまってごめんなさい。…“愚かな行為だった”と今になってとても反省しているわ」
雪歩「実は数日前、“Pに対するつきまといで萌ちゃんが怖がっている”ということをPから聞いたんだ。そこで私たちは初めて人に迷惑をかけていたことを知ってストーカー行為を辞めた。だから目を覚まさせてくれたのは萌ちゃんなんだよ」
雪歩「怖かったよね?本当にごめんなさい。“許してくれ”なんてとても言えないけど、もし良かったらまた仲良くしてほしいですぅ!」
萌は二人を許す?許さない?
>>67まで多数決
許すけどペナルティーはつけさせて貰います(小悪魔の微笑み)
許さないと怖いから許す
※面白そうだったので>>66を採用します。
萌「・・・分かりました。許します」
二人「え・・・?」
萌「お二人に悪意があったわけじゃないことが分かったし、それにこうしてきちんと謝罪して頂けたので。だいたい、今をときめく売れっ子アイドル二人に涙目で土下座されたら私だって萎縮してしまうじゃないですか」
千早「ごめんなさい、本当に悪かったと思っているわ」
萌「もう良いですよ。ただし、お二人にはペナルティーを課します」
雪歩「ペナルティー…?」
萌「はい。これからお二人には>>70(内容)するのを>>71(回数)回までと制限を設けさせてさせてもらいます」
千早「それは一ヶ月でってことかしら?」
萌「はい、そうです」
ひとつ安価を間違えてましたね。すみません!
兄(プロデューサー)と一緒に食事をするのを
その月の日数分以上しなくてはいけない(下限の設定)
萌「お二人には、これからおにぃと食事をする回数をその月の日にち以上と制限させてもらいます!」
雪歩「それ、“制限”って言えるの?」
萌「はい、(下限の)制限です」
千早「つまり今月でいえば28回以上Pと食事をする必要があるのね」
萌「Exactly(そのとおりでございます)」
千早「てっきり“Pと仕事以外で話すのは1ヶ月につき3回まで”なんて言われるのかと思っていたから拍子抜けしたわ」
萌「そこは逆転の発想ですよ。ところでこの条件、もちろん飲んでもらえますよね?」
雪歩「はい、喜んでー!むしろこのペナルティーはご褒美以外の何物でもないよ」ムフフ
千早「ええ、これで罪滅ぼしになるのだったらいくらでもやるわ」
萌「分かりました。おにぃに食事をした回数をメモするように言っておきますから。そして月末におにぃに聞きますからね?」
コンコン ガチャッ
P母「あらら、邪魔しちゃったかしら?ご飯よ」
萌「ありがとう。すぐ行くよ」
続きを書こうかとも思ったけどキリがいいし、何より眠いのでここまでにします。それではまた明日…。
ー
ーー
ーーー
千早「今日はお母さまが夕食を作られたんですね」
P母「そうよ。いつもp(この場合は名前)やお父さんに任せっきりにするわけにはいかないもの」
P父「俺は別に良いんやけど、たまには小百合の手料理も食いたいけんね」
雪歩「お母さまのお名前、“小百合(さゆり)さん”っていうんですね。可愛らしいですぅ」
P母「ええ、私の両親が女優の吉永小百合さんが好きでそこから名付けたらしいの。あいにく私は吉永さんみたいに美人じゃないけど…」
千早「いえいえ、お綺麗ですよ」
P母「そうかしら?ありがとう」
P父「それにしてもpはなかなか彼女ができんよなあ。俺らの時代で20代半ばといえば、彼女がおるとが当たり前やったぜ?」
P母「確かにそうだったわね」
P「俺も昔はおったばい」
P母「大学のときの話しをされてもねえ…。私としてはぼちぼちお嫁さん探しを始めてほしいんだけど」
萌「お母さん、いくらなんでも早すぎない!?」
P父「俺も常々思っとったったい。まあ、今から始めても30代前半までには結婚できるやろうけんね」
P母「丁度良いタイミングじゃない!…若い子はどう考えているのかしら。千早ちゃんと雪歩ちゃんはどう思う?」
千早「>>76」
雪歩「>>77」
あまり焦らずにじっくりと構えるのがよいと思います。いろいろと変わるかもしれませんし。
私...男の人は苦手なので今までそういう事は考えたことがないです...
千早「そうですね…。女性と付き合っていくうちに色々と考えが変わるかもしれませんし、あまり焦らずじっくりと構えるのがいいかと思います」
P母「あら、ずいぶん現実的でしっかりした考えね。流石だわ!…雪歩ちゃんはどう思う?」
雪歩「わ、私..ですか?…その、男の人は苦手なので今までそういう事は考えたことがないんですぅ…」
P母「へえ、ウブなのねえ。可愛いわ♪」
雪歩「うぅ…」モジモジ
P「母さん、からかうのもほどほどにしときいよ」
P母「ちぇー、つまんないの」
P父「そらそうとp、お前いま好いとう人はおらんとや?」
P「」ブ-ッ!
萌「ちょっ、汚い!」
P父「その反応は図星やな!誰や?」
P「いまここで言うと!?」
P父「どうせ俺らの知らん人やろうし、別によかろうもん」
萌「お父さん!」
P父「何や?」
萌「おにぃの気持ちにもなってあげてよ!もしかしたら身近な人なのかもしれないんだよ?」
P父「身近な人?」
萌(しまった、墓穴を掘っちゃった!おにぃ、ごめん!)
P「」ギクッ
P父「ははーん、さては職場の人やな?…分かった!お前の話しに良う出てくる“音無さん”って人やろ!」
P「そうなーーー」ドキッ
雪歩&千早「」ジ-…(←期待の眼差し)
P「」ダラダラ
P父「どげんしたとや?」
P「えーと…」チラッ
萌「」ジ-…(←“おにぃ、分かってるよね?”と言いたげな表情)
P「」ダラダラ
本当のことを言う?言わない?
>>80
担当アイドルがトップになったら教えてやるよ
つーわけでCD買ってくれよ。職場の人にも宣伝よろしく
P「そうやね…。いま担当しとう二人がトップアイドルになったら教えちゃるばい」
P父「はあ?」
P「まあ、そげなわけですたい。まずは来週発売されるCDば買(こ)うちゃらんね?あ、あと職場の人にも宣伝よろしく」
P父「なして(=どうして)はぐらかすとや?」
P母(お父さん、それはぐらかしてるんじゃなくて…。まあいいか)ヤレヤレ
P「」チラッ
萌「」ビシッ!(←親指を立てる)
ー
ーー
ーーー
-送りの車中-
千早「プロデューサー、家では方言使うんですね」
P「ああ、両親と話すときだけな。親父の言葉を真似してたら自然とそうなったんだ」
雪歩「それにしてもびっくりしたね、千早ちゃん」
千早「え?」
雪歩「ほら、Pがお父さんに好きな人を聞かれたときのことだよ」
千早「ああ、そうね。お父さんって鈍感よね。あそこまで言ったらもう答えを言ってるようなものなのに、あれでも気づかないなんて」
雪歩「そうだね。お母さんは気づいていたみたいだけど(笑)」
P「……お前たちは気づいていたのか?」
雪歩「かくかくしかじか」
P「なに、“ノートの切れ端に書いてあった暗号で知った”?」
千早「はい」
P「……そうか」
キィ-ッ
P「雪歩、着いたぞ」
雪歩「ありがとうございます。それじゃあまたね」
千早「ええ、また明日」
バタン
ブ-…
雪歩(・・・。)
千早(・・・。)
P(・・・。)
千早「あの」
P「何だ?」
千早「…少し意地悪な質問しても良いですか?」
P「…おう」
千早「プロデューサーはあの切れ端の“結論”のところに“付き合いたい”と書いてましたよね」
P「そうだな」
千早「もし付き合うなら……私と萩原さん、どちらと付き合いたいですか?」
P「!?」
キキ-ッ!
千早「きゃっ!」ガクン
P「」ハアハア
P「…すまない」ハアハア
千早「いえ…。それでP、どちらとーーー」
P「千早!」
千早「」ビクッ
P「・・・頼む、その質問はしないでくれ」
千早(今にも泣きそうな顔してるわ…)
千早「分かりました…。ですが、理由をお聞かせ願えますか?」
P「……怖いんだ」
千早「怖い?」
P「千早には千早の、そして雪歩には雪歩の良さがある。もちろん2人には欠点も少なからずあるけど、それも含めた全てが俺は好きなんだ」
P「“どちらが良くてどちらが悪い”とかそういう話しをしているわけじゃない。正直言って俺は2人を愛している。付き合う段階を通り越して今すぐにでも結婚したいくらいに好きだ」
千早「そんな…」カァァ
P「だけど日本は一夫一妻制、つまり二者択一しかない。“いまここで2人のうちどちらか1人を選べ”と言われたって俺には到底できない。どちらか1人を選んだら、選ばれなかったもう1人が俺の中から消えてしまうような気がして……。だから俺は怖いんだ」
千早(この人はそんな真剣に私たちのことを考えていたのね…)
P「だから千早。俺がその“答え”を出すまで、この質問はしないでおいてくれるか。いつか必ず“答え”を見つけるから」
千早「・・・分かりました」
P「ありがとう」
P(これでいいんだ。あのとき千早が言ったように“焦らずじっくり”考えていけばいい・・・。)
P「…さて、時間を取らせて悪かった。出発するぞ」コホン
千早「はい。安全運転でお願いします」
P「了解」グッ
ブロロ…
今回はここまでです。
ありがとうございました。
千早「ーーーーとまあ、こんなやり取りがあの後であったのよ」
雪歩「そうだったんだ…。何というか、私たちに対するPの想いって本当に一途だよね」
千早「純真、且つひたむきね。あの調子なら浮気なんてまず考えられないわ。…まあ、私たちもそれに負けないくらいまっすぐなのだけれど」
ガチャッ
伊織「あ、ここにいたのね。Pが“そろそろ行くから用意しろ”って言ってたわよ?」
二人「うん(ええ)」
千早「それにしても水瀬さんと一緒に仕事するのも久しぶりね」
雪歩「私と千早ちゃんとでユニットを組んで以降、滅多に他の人と仕事することが無くなっちゃったもんね」
伊織「それよ!アイツ(P)がいきなり“突然な話しですまないが、これから千早と雪歩にはユニットを組んで活動してもらう。そして俺がその担当Pだ!って言うんだもの。“寝耳に水”とはまさにこのことよ。…でも、未だに分からないのよね」
雪歩「何が?」
伊織「何で唐突にあんなことを言い出したのか…。まあ、“何となく似てるけどどこか違う、そんな二人だから絶対売れる”っていうアイツの言い分はもちろん分かるけど」
雪歩「直感ってやつじゃない?ほら、社長もよく言うでしょ?“ティンときた!”って」
伊織「そう…?いや、そうなのかもしれないわね」
雪歩「きっとそうだって」
千早(もちろん萩原さんが言ったこともあるだろう。しかし、Pは仕事に“私たちの良さ”というものを見出そうとしているのではないだろうか?)
千早(確証はない。ないのだけれどーーー)ピタッ
千早(ーーー何となく、そんな気がするのだ)ウンウン
伊織「千早ー?早く来なさい」
千早「あっ…」ハッ
千早(私ったら、何を考えているのかしら…)
訂正。
(誤)
千早(もちろん萩原さんが言ったこともあるだろう。しかし、Pは仕事に“私たちの良さ”というものを見出そうとしているのではないだろうか?)
(正)
千早(もちろん萩原さんが言ったこともあるだろう。しかし、Pは仕事を通して“私たちの良さ”というものを見出そうとしているのではないだろうか?)
ー
ーー
ーーー
-移動中-
伊織「そういえば今日はどんな仕事をするの?“野外ロケ”ということ以外、あまり詳しく聞かされていないんだけど」
P「あれ、言ってなかったか?今日は>>91だ。三人で>>92を>>93してもらう」
雪歩「それって乙女には過酷すぎるんじゃ…?」
P「そこはお前、三人で知恵を出し合うんだよ。ほれ、“三人寄れば文殊の知恵”と言うだろ?」
千早「言い返したいけど反論できないのが辛いわね…」
無人島でのキャンプ
一泊二日
スタッフなしで
一泊二日で無人島って…。どこの高槻ゴールド伝説ですかwww
この物語の世界観はアニマス準拠なので、これから行く無人島は「ぷちます!」のスペパププさんがいる無人島ではありません。
ーーーー
P「3人には一泊二日で無人島に行ってもらう」
伊織「でちょっ!?」
P「おい、なんだその“でちょっ??”ってのは」
伊織「…はっ!いや、なんでもないわ。それより、このスーパーアイドル・水瀬伊織ちゃん(他2名)を無人島に行かせるからにはもちろん手厚いバックアップはあるんでしょうね!?」
雪歩「“(他2名)”て…」
P「ちゃんとあるぞ。寝袋にテントに救急箱、調理器具、そして醤油と塩だ」
伊織「…なにそれ」
千早「テントや寝袋、救急箱、調理器具は分かりますが、なぜ醤油と塩なんですか?」
P「お前ら知らんとや?だいたいのもんは醤油と塩があれば食えるとぜ」
雪歩「つまり、食材の調達も自分たちでしろと」
P「そういうこと。一応非常用にカップ麺やパンはあるから、もし何も見つからなかったらそいつを食えばいい」
伊織「どこの黄金伝説よ…」
千早「不安ね…」
雪歩「不安しかないですぅ…」
-無人島-
P「♪さあさ着いた、着きましたー…っと」
千早(え、ここ?滅多にこない西日本の地方都市まで来たからどんなところだろうと期待していたのに!?)
雪歩(本土からわずか1キロの距離…)
伊織「ねえ、ここ本当に無人島なの?ドッキリじゃないでしょうね!?」
P「正真正銘の無人島でございやす。なんならこのあと島を回って確かめたらどうだ?わずか1~2分で回れるぞ」
伊織「それは遠慮しておくわ」
P「じゃあ俺は帰るけんね。そんじゃ、頑張ってちょ」
雪歩「あっ!」
バシャバシャ
千早「行ってしまった…」
伊織「まだ昼間だからいいけど、夜になったら冷えるでしょうね。とりあえず焚き木を探しがてら島を回ってみましょうか」
雪歩「うん」
ー
ーー
ーーー
千早「どうだった?」
雪歩「思った通りだよ…何もなかった」
伊織「木はたくさん生えているのに、枝が落ちていないなんて…」
ピリリリリ
雪歩「Pから電話…。(ピッ)はい、雪歩ですぅ」
P『おう、上手くやっとるや?』
雪歩「出だしからつまづいて…。本当に何もないところなんですね」
P『まあ、魚ぐらいはいるんじゃないか?』
伊織「雪歩、スピーカーモードにして」
雪歩「うん」ピッ
P『ところで雪歩。俺がいまどこにいるか分かるか?』
雪歩「えっと…Pはたしかこのあと、ホテルに泊まられるんですよね?」
P『そうそう。お前らがいる島からも見えるところのな』
雪歩「え?」
P『いまお前らは本土のほうを向いてるのか?』
雪歩「えーと…はい、そうですね」
P『島から見たら高速道路が走っていて、その向こうにこんもりした山が見えるだろう?』
雪歩「はい」
P『そっちが南だ。そこから右ーーー西のほうを向いてくれ。スーッとナイフのように突っ立っている建物が見えるはずだ』
雪歩「ああ、あの丸い屋根の建物の隣ですか?」
P『そう、その最上階の客室に俺はいる。実はココ、超高級ホテルなんだよ。』
雪歩「ええっ!?」
P『ちなみにこのホテルは上から見ると船のような形をしてるんだがな、その先端部分ーーーつまり、船でいったら舳先の部分にいる。この客室はここでも一番値段が高い場所なんだよ』
伊織「ちょっとアンタ!何が言いたいの!?」
P『うおう、伊織も聞いていたのか…。つまり何が言いたいかというと、俺はただその自慢がしたいだけだ。いいぞー!部屋の最先端にはガラス張りのジャグジーがついていてな、億万長者になった気分だ』
伊織「きぃー!清々しいほどムカつくわね!」
P『さてと、じゃあ俺はそのジャグジーにゆっくり浸かりながらお前らのいる島を眺めるかな。じゃあ明日の9時には迎えに行くんで、それまで適当に頑張って下さいませませー♪』ピッ
ツ-ツ-ツ-ツ-
伊織「何なの?ものすごい嫌味ね」
千早「まあ明日迎えに来てくれるんだし、それでいいんじゃないかしら」
雪歩「私もそう思うよ」
伊織「何というか…アンタたち、強いわね」
ピロリン♪
雪歩「Pからのメールだ。…すごい!本当に私たちが今いる島が見えるみたいですぅ」
千早「本当ね」
伊織「これを送った時のアイツのドヤ顔が目に浮かぶようだわ」
千早「それで、これからどうするの?」
伊織「とりあえず食糧の調達よ!」
雪歩「魚釣り?」
伊織「そうよ。何としてもアイツの鼻を明かしてやろうじゃないの!」
雪歩「伊織ちゃんもたくましくなったね。ふふ♪」
伊織「そりゃあアンタたちに負けるわけにはいかないからよ。お嬢様は時として根性も必要なの!」グッ
千早「釣竿と餌はあるし、とりあえず釣ってみましょうか」
釣果
>>99
釣果は坊主(=ゼロ)でも可。
魚はアイナメ・アジ・コノシロ・スズキ・メバルの中から選んで下さい。
アジが入れ食い
-数時間後-
ビチビチ
千早「すごいわね、大漁よ!」
伊織「金子みすゞの詩にそんなのがあったわね。あれはイワシだったけど」
雪歩「問題は料理だよね。どうやって食べるの?」
伊織「揚げ物は禁止されているから…刺身かしら?」チラッ
千早「わ、私?魚なんて捌いたことないわよ」
雪歩「私もあんまり…。伊織ちゃんはあるんじゃないの?」
伊織「私もあまり無いのよねえ。…ちょっと待ってなさいよ、専属の料理長に電話するから」ピッ
ー
ーー
ーーー
伊織「どう?」
料理長『ええ、結構かと思われます。さすがですな』
伊織「スーパーアイドルの水瀬伊織ちゃんにかかればお茶の子さいさいよ!…ちょっと失敗しちゃったけど」
千早「LINEのビデオ通話ってこういうときに便利よね」
雪歩「そうだね」
料理長『では、また何か分からないことがありましたらいつでもお電話ください』
伊織「ええ、ありがとう」
ピッ
伊織「そっちはどう?」
雪歩「うん、順調だよ」
千早「荷物の中に予備の薪やレンガがあって助かったわね。おかげで簡易かまどが作れたわ」
雪歩「キャンプは何度かしたことがあるもんね」
千早「ええ。萩原さん、飯ごうを火にかけるから火をつけてくれる?」
雪歩「うん」カチッ
伊織「…はあ。最初はどうなることかと思ったけど、何とかなりそうね」
千早「仕方ないわよ。こういう企画だもの」
伊織「今は15時過ぎね。今日は18時に日が暮れるらしいから、それまでにテントを設営しましょうか」
雪歩「うん。もう少ししたら手が空くからそのときに一緒にしよう」
ー
ーー
ーーー
(同時刻・Pの宿泊先)
P「ふぅ、良い風呂やった」
P(それにしても、子供の頃から憧れていたこのホテルにまさか泊まれるなんて思ってもいなかったな。まさに役得ばい)
P(あいつらのいる島からは煮炊きの煙が昇っているのが見える。どうやら順調に進んでいるようだ)
P(雪歩は案外小心者だが千早にはそれをフォローできる度量があるし、伊織はあれでも竜宮小町のリーダーだからな。何かあったときに2人を引っ張ることができる。先方から番組のオファーがあったときは“なぜこの3人が?”と思ったが、今から考えたらあの3人は適役やったんやな)
P「3人とも、しっかり頑張れよ。期待しとうばい」
ー
ーー
ーーー
(無人島)
伊織「刺身、できたわよ!」
雪歩「伊織ちゃんすごいね!こっちもできたよ」
千早「あとは味噌汁を作るだけね」
雪歩「インスタントだけどね^^;」
伊織「インスタントでもなんでもいいじゃない。作ったことに変わりはないわ」
雪歩「うん。無人島だし仕方ないよね」
千早「はい、お待ちどう。味噌汁のできあがりよ」
伊織「さすがインスタント。早いわね」
伊織「それじゃあ食べましょうか」
千早「ええ、頂きましょう」
「「「いただきます」」」
雪歩「うん、美味しい。伊織ちゃん、刺身は初めてだったんじゃない?」
伊織「ええ、そうよ」
雪歩「その割には上手に捌けてるよ。やっぱり才能があるんだね」
伊織「にひひっ♪私を褒めても何も出ないわよ?」
伊織「ご飯もちょうどいい塩梅に炊けているじゃない。これもなかなか真似できないわよ」
千早「以前キャンプをしたときに飯ごうを使ったご飯の炊き方を教わったのよ」
雪歩「“始めチョロチョロ中パッパ” だっけ?」
千早「そうね。正確に言えばそれは釜で炊く時の方法だけれど、飯ごうを使うときにも応用できるのよ」
伊織「あんたたちのその知識の深さにも目をみはるものがあるわね」
雪歩「それにしてもこの島にはたくさん鳥がいるね」
千早「私も来たときから思ってたわ。鳥の楽園なのね」
伊織「気のせいかしら。あの鳥、なんかずっとこっち見てない?」
雪歩「ああ、あれはカモメだね」
ピ-ヒョロロ-
千早「いつの間にか鳶が?」
ピ-ヒョロロ-
ピ-ヒョロロ-
雪歩「分かった!あの鳶は私たちのご飯を狙ってるんだ!猛禽類は基本的に肉食だし目も良いから、上空から餌になりそうなものがあるかはっきり見えてるはずだよ」
伊織「ええっ!」
千早「早く食べないと…きゃあっ!?」
ガッ
雪歩&伊織「あっ、鳶が刺身を!?」
刺身ははどのくらい残った?
>>104
運良く1枚しか持っていけなかったので大部分残った
伊織「千早、大丈夫!?怪我はない?」
千早「ありがとう、平気よ」
伊織「良かった…」ホッ
雪歩「刺身はほとんど無事だったけど、鳶にさらわれた衝撃で何切れか落ちちゃったね」
伊織「仕方ないわよ。これも含めて“サバイバル”だもの」
雪歩(伊織ちゃん、なんか体当たりロケ慣れしてる気がするなあ…。気のせいかな?)
千早「さあ、早く食べちゃいましょう」
雪歩「そ、そうだね…」
ー
ーー
ーーー
「「「ごちそうさまでした」」」
伊織「はあ、自分たちで料理するとやっぱり美味しさが違うわねえ」
千早「そうね。じゃあ早いとこ片付けましょう」
雪歩「うん」
\ピリリリリリ/
千早「あ、私の電話ね」
ピッ
千早「はい、千早です」
P『オッス!おら、P!』
千早「プロデューサー!」
P『どうだ、仲良くやってるか?』
千早「ええ、なんとか」
P『煮炊きの煙がここからも見えてたが…。今日は何を作ったんだ?』
千早「釣ったアジをお刺身にしたんです。鳶に刺身を盗られるハプニングもありましたけど…」
P『あー、刺身か…。アニーちゃんには十分注意するんだぞ』
千早「アニーちゃん?」
ーーーー
P「うん、アニーちゃんというのは…」
千早『プロデューサー?急に黙ってどうしたんですか?』
P(“アニサキス”という海魚に寄生している寄生虫のことなんだけど、これ説明したほうがいいのかなあ…。)
>>106
どうする?(説明する場合は千早の反応も明記)
説明する
で、アニサキスについては実は雪歩が知ってたから全員で対処済み
千早『もしもし、プロデューサー?』
P「ああ、ごめんごめん」
千早『いえ…。それで、“アニーちゃん”というのは?』
P「(背に腹は変えられんばい!)うん。アニーちゃんというのは“アニサキス”という海魚に寄生している寄生虫のことで、刺身なんかの生物を食べると食中毒にかかりやすいんだ」
千早『知ってますよ』
P「えっ!?」
ーーーー
千早「その点については萩原さんが調べてバッチリ対処してくれました。アニサキスは魚の内臓に寄生していて、魚が死んだら筋肉に移動するんですよね?」
P『お、おう…』
千早「ですので魚を捌いた後すぐに内臓を取り除いて、さらに私たち3人の目でアニサキスがいないか入念にチェックしてから調理に取りかかりました。あ、調理器具も使用前に煮沸消毒したのでまず食中毒の心配はないと思いますよ」
P『そうか…脅すようなこと言って悪かったな』
千早「いえ、そんなにPが私たちのことを心配してくださってるんだなと思うと嬉しくなりました。ありがとうございます」
P『おう、じゃあまた明日な』
千早「はい、それでは」
ピッ
伊織「なんだって?」
千早「“食中毒に注意しろ”って。Pが私たちを心配してくれたみたいね」
伊織「きっとアイツもなんだかんだ言って私たちが心配なのよ」
雪歩「ありがたいですぅ」
ーーーー
P(脅すつもりだったのに…目論見(もくろみ)が外れたな…。)
ー
ーー
ーーー
伊織「夕方になってだいぶ陽が傾いてきたわね」
雪歩「うん。綺麗だね」
千早「そういえばPは福岡出身だったわね」
雪歩「どうしたの?そんな唐突に」
千早「だってここ、福岡じゃない?」
雪歩「あっ、そういえばそうだね!」
伊織「今までここ(ロケ現場)の地名が一度も出てこなかったから忘れてたわ」
千早「福岡ってことは、この街のどこかにPの従兄弟の方がいらっしゃるのよね?」
伊織「アイツの従兄弟?あんた、なんでそれを知ってるのよ」
雪歩「実は何回かPの家にお邪魔したことがあってね、それで知ってるんだ。高校生のPの妹さんの一つ違いだからたぶん私たちとそんなに歳は変わらないと思うよ」
伊織「ふうん。やっぱりアイツに似てるのかしら?」
千早「水瀬さんも興味あるの?」
伊織「興味があるというほどじゃないけど。いや、やっぱり興味…なのかしら?ただ、一度会ってみたいなと思う程度よ」
千早「それを“興味がある”っていうのよ」
伊織「明日、アイツに聞いてみるわ。“アンタの従兄弟ってどんな人?”って」
千早「それにしても何もやることがないわね。退屈だわ」
伊織「まあでも、こうしていられるのもある意味幸せかもしれないわね。普段は仕事と学校でバタバタしてるもの」
雪歩「そうだねー。…くしゅん!」
伊織「風が出てきたわね。早めにテントへ入りましょうか」
ー
ーー
ーーー
雪歩「あっという間に夜になっちゃったね」
千早「ええ、そうね。水瀬さんはまだ起きてる?」
伊織「」ス-ス-
千早「寝てるわね。疲れちゃったのかしら」
雪歩「ちょっと外に出てみようよ」
千早「ええ」
ーーーー
雪歩「わあ、光の帯!綺麗だなあ…」
千早「Pが泊まっているホテルは“シーホークホテル”って名前なのね。その横の丸い建物は野球場(福岡ヤフオクドーム)で、その向こうのタワーが福岡タワーだそうよ」
雪歩「調べたの?」
千早「ええ、少しだけね」
雪歩「…P、私たちのことちゃんと見てくれてたのかなぁ」
千早「大丈夫よ。夕食後にかかってきた電話のとき嬉しそうな声音だったもの。今ごろ彼の好感度はうなぎ登りのはずよ」
雪歩「千早ちゃん」
千早「どうしたの?急に改まって」
雪歩「私、>>111!」
思い出した!妹さんとの約束、今日は守れない!
(Pと食事する件)
雪歩「あのね…。」
雪歩「私、いま思い出したんだ!あの日、萌ちゃんと交わした約束が今日守れてないってことを!!」
千早「!」
千早「・・・。」
雪歩「・・・どうする?」
千早「…今日は仕方ないわよ。明日2回しましょう」
雪歩「うんこの番組ロケは明日の昼までだから、そのあとで昼と夜は一緒に食べれば良いもんね」
千早「ええ、そうね」
雪歩「ロケ終了後、どこかに連れて行ってもらえたら良いなあ」
千早「まあ、楽しみにしておきましょう」
雪歩「冷えてきたね…。そろそろテントに戻ろうか」
千早「そうしましょう」
ーーーー
伊織「」ス-ス-
千早「良かった、水瀬さん起きてないわ」
雪歩「思わず絶叫しちゃったから起こしちゃったらどうしようかと思ったけど良かったですぅ」
千早「それじゃあ萩原さん、おやすみなさい」
雪歩「おやすみ、千早ちゃん」
今日はここまでです。
ありがとうございました!
ちなみに作中で雪歩たちが番組ロケをしている無人島(鵜来島)とPが泊まっているホテル(ヒルトン福岡シーホーク)の位置関係はこんな感じです。
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128880.png
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128881.png
ー
ーー
ーーー
伊織「…ん、朝?」ムクリ
千早&雪歩「」ス-ス-
伊織「向かい合って寝てるし。それより時刻は……って、8時40分!?」
やよい『うっうー!千早さーん、朝ですよ!早く起きないと“めっ!”ですからね?』
伊織(大音量でやよいの声が!?)ビクッ
千早「高槻さん!」ガバッ
伊織「ひっ!」ビクゥッ
千早「あ、そうか。最終アラームだったわこれ…あら、水瀬さんおはよう」ピッ
伊織「…何それ?」ハ-ハ-
千早「聞いてのとおり、高槻さんの肉声入りアラームよ。“やよい”にちなんで毎朝8時41分にセットしてあるの」
伊織「あっ、そう。って、それよりーーー」
雪歩「やよいちゃんの声が聞こえた気が…?」ムクリ
千早「ああ、それはーーー」
伊織「そんなことはどうでもいいの!Pが迎えに来る9時まであと15分しかないの!みんなして寝坊よ!」
千早&雪歩
「…ああっ!忘れてた(わ)!」
伊織「ほら、急いで撤収作業にとりかかるわよ!」
ー
ーー
ーーー
P「よう、素敵な朝だな」
3人「」ゼ-ハ-ゼ-ハ-
P「おうおう、どうした?汗だくじゃないか」
千早「ちょっと寝坊して…。今の今まで撤収作業をしていたんです」
雪歩「急ピッチで終わらせたから暑くて暑くて…」
P「言ってくれりゃいいんに…。時間には余裕があったんだぜ?」
伊織「な…何ですって……?」
P「するとアレか。飯はまだなんやな?」
雪歩「そうですぅ」
P「おお、そうかそうか!…ま、俺はホテルですでに食べてきたけどな。豪勢なバイキング料理で美味かったぜー!頬の落ちるごとあった(=頬が落ちるほどだった)」
三人「」イラッ
P「そげな恐い顔しなさんなって。ホテル側のご好意で少し用意して下さっているみたいやけん今から行くばい」
千早「本当ですか!?」
伊織「それはありがたいわ。ねえ、シャワーも借りられるかしら?」
P「多分貸して頂けると思うぞ」
雪歩「地獄で仏を見たきぶんですぅ」
ー
ーー
ーーー
-ヒルトン福岡シーホーク・レストラン-
伊織「ごちそうさまでした」
千早「さすが高級ホテルだけあってご飯の質が違うわね。毎日こんな朝食が食べたいものだわ」
雪歩「支配人さん!綺麗なお風呂と美味しいご飯、ありがとうございました」
伊織「なんだか生き返った気がしましたわ」
支配人「いえいえ、喜んでいただけたなら私どもも幸せに存じます。それであの、一つお願いが…」
千早「何でしょうか?」
支配人「お三方のサインを頂けないでしょうか?色紙はこちらに用意してございますので…」
伊織「あら、構いませんわよ?」サラサラ
支配人「ありがとうございます!現役アイドルのご来場というのは当ホテルにおきましても良い宣伝材料になりますので…」
千早「いえいえ、あんなに美味しいご飯を頂いたんです。お礼するのは当然のことですよ」サラサラ
雪歩「今度来るときは泊まってみたいなあ…」サラサラ
支配人「はい、ぜひよろしくお願いいたします!」
ー
ーー
ーーー
P「それでは、どうもお世話になりました」
支配人「はい、道中お気をつけて…」
3人「ありがとうございました!」
ーーーー
雪歩「これからどうするんですか?」
P「少し時間もあるし観光していこう。福岡タワーが近いけん、タワーに登ってみようか」
千早「福岡タワーというと、たしか恋人の聖地よね」ボソッ
P「何か言ったか?」
千早「いえ、何も」
福岡タワー(※画像は他サイトより引用)
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira129562.png
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ーーー
-福岡タワー-
P「子供の頃に何度か来たことはあるけど、やっぱり高さ123m?のところにある展望台から見る景色は最高だな」
伊織「私たちがいた島もさっきのホテルもよく見えるわ!本当に目と鼻の先だったのね」
ーーーー
千早「萩原さん、この福岡タワーは恋人の聖地なのよ」
雪歩「そうなの?」
千早「ええ。なんでもこの展望台から好きな人がいる方角に向かって一所懸命に祈れば恋が成就するらしいわ」
雪歩「そうなんだ…あれ?だとしたら今の私たちはPの方に向かって祈ればいいのかな?それとも東(東京)の方向を向いて祈るべきなのかな?」
千早「両方しておけばいいんじゃないかしら」
雪歩「そうだね」
伊織「ねえ、プロデューサー」
P「ん?」
伊織「アンタ、聞くところによれば福岡に従兄弟さんがいるらしいじゃない?」
P「それがどうした?」
伊織「やっぱりアンタと性格似てるの?」
P「どげんかいなね?大地君は割とせっかちですぐキレやすいし…あっ、“キレる”といっても誰かをボコボコにするとかじゃなくて、ただ絶叫するだけだからな?」
伊織「一緒にいるとなんかうるさそうね」
P「うん、どちらかといえば人より物に対してキレてることが多いかな…だけど根は優しい。かなり不器用だから一見するとそうには見えんけど。あ、あと犬が苦手だ」
伊織「犬が?」
P「うん。大地君の家では彼がなりゆきで拾ってきた小型の野良犬を飼っているんだけど、その犬を怖がるくらいだからあれは筋金入りだな。最近やっと慣れてきたようだけど」
伊織「雪歩とそっくりね。大地さんだっけ?その人いくつなの?」
P「今年で17歳。だから雪歩と同い年かな」
伊織「ふーん…。写真ある?」
P「あるばい」
伊織「(写真を見て)へえ、どこかあの人に似てるわね。ほら、ジュピターの…」
P「分かった、鬼ヶ島羅刹やろ?あれ、ピピン板橋やったかな?」
伊織「思い出した、あまとう!天ヶ瀬冬馬よ!」
P「ああ、冬馬な。確かに似てるっちゃ似てるなあ」
伊織「よし、これでだいたい分かったわ。ありがとう」
P「おう…?」
ー
ーー
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-同時刻・東京-
冬馬「へくしっ!」
北斗「おっと、どうしたんだい冬馬。花粉症?」
翔太「はい、ティッシュ」
冬馬「サンキュー。いや、誰かに噂されてるような気がしてな…」ズビ-
短いですが今日はここまで。
こんな感じでコンスタントに投稿できればと思っています。
ー
ーー
ーーー
-福岡空港-
P「もう生まれ育った故郷とさよならせないかんとか…。切なすぎるばい」
伊織「また来たらいいだけなんじゃないの?」
雪歩「P、飛行機の搭乗時刻まで時間はありますか?」
P「うん、2時間ぐらいかな」
雪歩「そしたらご飯食べませんか?お腹空きましたし」
P「それもそうか。じゃあ、お前らだけで食うてきやい。俺がおらん方が気兼ねせんでよかろう?」
千早「いいえ!」ズイッ
雪歩「それじゃあ意味が無いんですぅ!」ズイッ
伊織「何でそこまで必死なのよ…」
千早「色々な事情があるのよ、水瀬さん。とにかく、私たちはPと一緒じゃないとダメなんです」
P「たしかにこの空港も広いし、お前らは滅多に来んけん迷子になるかもしれんもんなあ。分かった、じゃあ一緒に食べよう」
ー
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ーーー
-空港内にあるレストラン「ロイヤル」-
伊織「すごいわね。目の前に離着陸する飛行機が見えるわ!」
P「ただレストランで食事するのもアレだし、飛行機を眺めながらの優雅なランチタイムもいいだろ?」
千早「空港ならではの醍醐味ですね」
店員「いらっしゃいませ。メニューをお伺いいたします」
4人が頼んだもの(一般的なレストランにあるメニューでお願いします)
・P>>124
・千早>>125
・雪歩>>126
・伊織>>127
ミックスフライ定食
福岡名物こしのないうどん(千早は知っていてあえて頼んでいる)
長浜ラーメン
はかた地どりの親子丼
http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail1835.html
にある感じの
P「ミックスフライ定食を一つ。千早は?」
千早「私は博多名物の丸天うどんを一つ」
雪歩「私は長浜ラーメンを一つ」
伊織「はかた地鶏の親子丼で」
P「以上でお願いします」
店員「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
伊織「ねえ、丸天うどんって何?」
千早「魚のすり身で作った丸い天ぷらが載ったうどんよ。福岡のうどん(博多うどん)は柔らかめでコシがあまりないのが特徴よ」
P「よう知っとうね!ちなみに福岡は日本におけるうどん発祥の地ばい」
伊織「へえ」
雪歩「ところで“長浜ラーメン”って“博多ラーメン”のこと?」
千早「長浜ラーメンも博多ラーメンの一部よ。福岡市中央区の“長浜”というところが博多ラーメン発祥の地だから長浜ラーメンとも言うの」
P「千早は福岡に詳しいんだな!」
千早「ええまあ、福岡に同じ地名があるので親近感が湧くんです」
千早(本当はPゆかりの土地だからなのだけれど)
ー
ーー
ーーー
P「いやー、腹いっぱいやね」
伊織「“福岡は食べ物が美味しい”ってよく言われるけど、本当にその通り美味しかったわ」
雪歩「東京にも美味しいものはあるけど、ありきたりなものばかりだからね」
千早「また福岡に来たいですね。…ただし、今度はプライベートで」
P「旅行ってことか?」
雪歩「私も行きたいです」
伊織「それなら私も行くわ!」
P「まあまあ、いずれな」
ー
ーー
ーーー
-16時・羽田空港-
P「もう夕方か。飛行機とはいえ九州は遠いなー」
伊織「やっと私たちのホームグラウンドに帰ってきたって感じね」
雪歩「この後は事務所に戻るんですか?」
P「いや、お前らは直帰でいいぞ。俺はちょっと後始末がいろいろあるけど」
千早「それなら一緒にご飯食べませんか?」
P「もう腹減ったとや?」
千早「実は…。それに、今日はPと2回ご飯食べなきゃいけない日なので」
伊織「?」
P「まあ、それでお前らの気がすむなら良いけど?」
雪歩「決まりですね。行きましょう!」
P「何か食べたいものはあるか?」
雪歩「カツ丼で!」
P「どこの野球部員だよ…」
雪歩「えへへ…」
雪歩(恋に“かつ”丼!ってことですよ!)
今回はここまでです。
ありがとうございました。
ー
ーー
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-浜勝-
雪歩&千早「」ガツガツ
伊織「すごいわね…夢中でカツ丼を食べてるわ」
P「ああ…」
雪歩「だってプロデューサーがご馳走して下さるんですし…」
千早「それに、萌ちゃんとの約束を果たさなきゃいけないので…」
P「萌との約束?……そういえば、最近よく萌にお前らとの食事回数を聞かれるが、それともなにか関係あるのか?」
千早「それがその“約束”なんです」
P「ふーん」
雪歩「ごちそうさまでした。何はともあれ、これで約束を果たすことができたので良かったです」カチャッ
千早「ごちそうさまでした」
P「もう食べ終わったのか!?速いな…」
ー
ーー
ーーー
(店の外)
伊織「あっ、ちょうど日が暮れるところみたいね」
雪歩「本当だ。綺麗だなあ…」
千早「向こうには一番星が出てるわね」
P「あれは金星だな。“宵の明星”とも言うぞ」
伊織「アンタ、やけに詳しいわね」
P「雑学は得意だ」
千早「ところで、これからどうするんですか?」
P「明日は学校だろ?とりあえず事務所に戻って、今日のところはそこで解散しようか」
雪歩「分かりました」
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