P「バレバレバレバーレンターイン」 (17)
P「今日はバレンタインデーだ」
P「日本中の女の子たちがその内に秘めた思いを甘いチョコでコーティングして渡す日だ」
P「だが近頃は逆チョコなるものも流行ってきているらしい」
P「クリスマスなんかとならんでトップクラスにカップルができやすいこの日、俺は秘めてからのこの想いを伝えることに決めた」
さっそく誤字
>>1
×秘めてから
○かねてから
~事務所~
P「おはようございまーす」
高木「おぉ、おはよう!ハッピーバレンタインだよキミィ!」
P(事務所についた途端、なぜか社長からチョコをもらった)
P「あの、社長……これは……?」
高木「今日はバレンタインデーだ。自らの思いを伝えるにはとっておきの日だとは思わんかねぇ?」
P「はぁ……まぁそりゃそうでしょうけど」
高木「これは私の真心が入った手作りチョコだよキミィ!私と是非恋仲になってはくれないかね?」
P「寝言は寝て言うから許されるんですよ、社長」
高木「あなた様はいけずです……」
P「全国の貴音ファンに刺されますよ」
高木「挿される?どこに何を挿されるんだねキミィ?」
P「それは音無さんのセリフでしょう。どうでもいいですけどさっさと仕事に取り掛かってください」
高木「つれないなぁキミも……」
ガチャバタン
小鳥「おはようございます」
P「おはようございます音無さん」
高木「おはよう音無君」
小鳥「はい、プロデューサーさん。ハッピーバレンタインですよ。このチョコをあげますから結婚してください」
P「じゃあいらないです」
小鳥「な、なんてことをいうんですか!!こんなに美人な事務員がプロポーズしてきたら返事ははいかイエスのどちらかしかないでしょう!?」ガシッ
P「ちょっと、触らないでもらえますか?」
小鳥「ゴミを見るような視線ktkr!!もっと見下してください!!」ハァハァ
高木「……私にはないのかねぇ?」
ガチャバタン
春香「プロデューサーさん!バレンタインですよバレンタインッ!!そして私は天海春香です!!」
千早「おはようございます」
P「おぉ、二人ともおはよう」
春香「プロデューサーさん!私の愛情を込めたチョコレートを受け取ってください!!」
千早「私からも……私の『愛』が詰まったチョコ、受け取ってくれますか?」
P「お、おぉ。二人ともありがとう。ホワイトデーのお返し、期待しといてくれ」
春香「はいっ!待っています!天海春香でした!!」
千早「はい。……プロデューサー、受け取ってくれたわ。私の『愛』が詰まったチョコレート……ふふ、ふふふふふふふ」
ガチャバタン
真「まっこまっこりーん!!」
雪歩「お、おはようございますぅ」
P「おはよう、二人とも」
真「プロデューサー、ボクからバレンタインチョコです!受け取ってください!」
雪歩「あ、あの……私からも」オズオズ
P「お、ありがとうなー二人とも」
雪歩「あ、あの!」
P「ん?どうした?」
雪歩「今日のうちに食べてくださいね?」
P「え?あ、あぁ。わかったよ」
雪歩「……じゃないと効果ないかもしれないから」
真(ボクは雪歩のつぶやきを聞かなかったことにした)
ガチャバタン
律子「おはようございまーす」
あずさ「おはようございます」
P「おはようございます。律子にしては遅い出勤だな」
律子「あずささんが明○製菓付近で迷子になってるという情報が流れてきたんで迎えに行ってから来たんですよ」
P「ふーん」
あずさ「はい、プロデューサーさん。ハッピーバレンタインです」
P「あ、ありがとうございます……」
あずさ「本命なのでいいお返事、待っていますね?」
全員「!?」
P「……え?」
あずさ「うふふ……冗談です♪」
P「あ、あぁ冗談ですか……はは」
律子「あ、あの」
P「ん?」
律子「これ……」
P「え、もしかして律子もくれるのか……?」
律子「か、勘違いしないで下さいよ?これはその……そうっ!あげないことで社内関係が悪くならないように……」
P「はは……口に出したら意味ないだろ」
律子「いや、そのですね。えっと……」
P「律子の考えは分かってるよ。ありがとうな」
律子「え!?わ、私の考えがわかってるって……じゃあとうとう、寿退社!?いやでもまだ竜宮小町のプロデュースが……」ブツブツ
P(みんな俺にチョコ渡してるから自分だけ渡さないのもどうかと思ったんだろうな。律儀なやつだ)
高木(私との社内関係はどうでもいいということかね、秋月君……)
ガチャバタン
やよい「うっうー!おはようございまーーす!!」
伊織「……なんか律子が朝っぱらから壊れてるけど大丈夫なの、これ?」
律子「だめですよダーリン♪今日は春香のレコーディングで早いんじゃ……」ブツブツ
P「気にするな」
やよい「プロデューサー!!いつもありがとうございます!!感謝の気持ちを込めてチョコを作ったので受け取ってください!!」
P「おお、ありがとなやよい。すごくうれしいよ」
やよい「疲れた時には甘いものがいいんですよー!私のチョコで元気になってください!」
P「やよいはかわいくて良い子だなぁ」
やよい「えへへー……きっとプロデューサー、忙しくて処理もできてないでしょうから……」
P(処理?)
やよい「私のチョコを食べたら体も息子さんも元気モリモリになりますよー!!」
P「……ありがとな」
小鳥「わが生涯に一片の悔いなし!!」ブシャァァァ
真「わー!!小鳥さんが鼻血で吹き飛んだー!!」
やよい「伊織ちゃんも渡そ?」
伊織「え、あ、いや私は……」
P「お?伊織もチョコくれるのか?」
伊織「……っ!!ぎ、義理よ!!本来ならあんたなんかにこの伊織ちゃんのチョコなんて渡さないけど……」
伊織「けど、あんた最近働きづめだから……その……」
P「……あぁ、ありがとな伊織。義理でもうれしいよ」
伊織「えっ……義理……」
P「ん?」
伊織「……何でもないわよバカっ!!」
ガチャバタン
美希「ハニー、おっはようなのーー!!」
亜美「んっふっふ~……兄ちゃん亜美たちのこと待ってたんじゃない?」
P「いや別に待ってはいn……」
真美「んもー、しょーがないなぁ兄ちゃんは!そんなに真美たちのチョコがほしいならくれてやるYO!」
美希「ねぇねぇハニー?ミキもチョコ作ったんだよ?渡すから食べて食べて!!」
P「あーもう同時に喋るなお前ら!!」
真美「えっ……あっ兄ちゃん……あ、あげたのはチョコで真美をあげたわけじゃ……だ、だめだよ兄ちゃん……そんな……」モジモジ
真「真美が律子と同じ様な状態に!」
亜美「ほらほら兄ちゃん食べて食べて!!そして我の下僕となるのだ!!ふはははは→!!」
P「一体何だというんだ」
美希「でねでね、このチョコの中にもう一つ小っちゃいおにぎりが入っててね……」
P「お前らちょっと落ち着け」
ガチャバタン
響「はいさーい!」
貴音「おはようございます皆様」
P「おう。おはよう響、貴音」
響「あっ、プロデューサー!今日は何の日か分かるかー?」
P「今日か?えっと確かシカゴでカポネが虐殺事件を起こした日だっけか」
響「……え?」
P「1928……いや1929年だったかな。七人くらい死んだんだっけか」
響「あ、えっと……そうなのか?」
P「あぁ。……それでその日がどうしたんだ、響?」
響「……いや、なんでもないぞ」トボトボ
P「……あれ?」
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