【ミリマス】765学園物語HED √LR B (27)

1月18日

今日は志保の誕生日だ

何年も祝ってあげられなかった分までしっかりお祝いしたいところだ

そんな思いを胸に誕生日の飾り付けを進める

そんな俺を尻目に、今日の主役、俺にとって世界で一番大切な少女は落ち着かないのか椅子に座ったままそわそわしていた

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恵美「ほらほら志保、落ち着きなって」

慣れない空気に落ち着かない私に恵美さんが声をかけてくる

志保「そう言われても…私はあまりこういう空気があまり得意ではないので」

恵美「なら今から慣らしとかないとPの周りは騒がしいのばっかりだからね、アタシも含めてさ!」

そういって楽しそうに笑う恵美さん

志保「はあ…」

一方私はそのテンションにあまりついていけていない

恵美「志保がPといる以上これからこういう機会は増えると思う」

恵美「そんな時にさ、慣れないからって避けてたら楽しくないじゃん」

恵美「だから志保は、ようやくPの隣にいられるんだからさ、目一杯楽しめるようにすればいーの!」

志保「恵美さん…」

恵美と志保が何やら話をしている

次第に志保が落ち着いていったので、恵美が何かを言ってくれたのだろう

それを見た俺は恵美に志保を任せて、再び飾り付けに集中することにした





P「こんなところかな」

最後の飾り付けをした俺は額に浮いた汗を拭う

静香「先輩こちらも飾り付け、終わりました」

P「ありがとう静香」

P「それじゃあ志保の誕生日パーティー、始めるか!」




可奈「志保ちゃん!誕生日おめでとう!」

志保「きゃっ」

可奈がいきなり抱き付いてくる

志保「もう、いきなり抱き付くと危ないでしょ?」

可奈「え~?志保ちゃんはいっつも先輩に抱き付いてるのに」

志保「私は良いの」

未来「志保!誕生日おめでとう!」

志保「ありがとう未来」

未来「でへへ~誕生日って楽しいよね!」

志保「…そうね、楽しい、かな」

今まで誕生日は母と弟の三人だけで過ごしてきた

だけど今はもっと沢山の人と誕生日を過ごしている

まだ慣れないけど、恵美さんが言った通り、少しだけ楽しいと感じる

兄さんが私のために作ってくれた世界一美味しい料理を食べているとうどんがやって来た

静香「志保、誕生日おめでとう」

志保「ありがとううどん」

静香「ま、またうどん呼ばわり…」

静香「ま、まあ良いわ…それよりもこれ、志保のために作ったんだけど受け取ってくれるかしら?」

そういって静香が持ってきたのは…

志保「………なにこれ」

静香「もちろん、あなたと先輩を描いた絵よ」

志保「…」

本来なら喜ぶべきところなのかな…でもこれ

志保「誕生日に呪具を贈るなんて一体どういう嫌がらせよ」

静香「じゅ、呪具!?ちゃんとした絵じゃない!」

志保「…ええ…」

どうやら静香には世界がこう見えているらしい

だから私は静香の肩に手を置いて、こう告げた

志保「…強く生きて欲しいわね」

静香「ちょ、どういう意味!?志保!」

騒がしい静香を置いて、私は移動した

海美「しほりん!誕生日おめでとう!楽しんでる?」

志保「海美さん、はい、楽しんでます」

海美「私はしほりんの誕生日お祝いするの久しぶりだからなんだか嬉しくなっちゃう!」

そういえば昔は海美さんも一緒にお祝いしてくれていた

誕生日は兄さんの家でやることが多かったのでよく一緒に遊んでくれたのを覚えている

海美「ね、しほりん」

志保「はい」

海美「またこうやって、誕生日をお祝い出来るようになって良かったね」

志保「…海美お姉ちゃん」

海美「あはっ、その呼ばれ方懐かしいね」

海美「しほりん、これからもよろしくね」

志保「はい」

海美「それじゃあそろそろケーキも出るみたいだし、食べに行こっか」

志保「はい」





尼ヶ崎先輩と兄さんが作ってくれたケーキを堪能し、沢山ゲームをしたり、話したりして、あっという間に楽しい時間は過ぎていった

飾り付けなども綺麗に片付けられ、昼間あんなに騒がしかったのが嘘みたいだ

志保「…」

時計を見ると時刻はまだ23時、私の誕生日はまだ終わっていない

薄暗い中、私は私と兄さんを引き裂き、再び繋ぐきっかけとなった階段を昇る

階段を昇りきった後、もう何度も訪れた部屋の前で立ち止まった

いつになってもこの部屋に入るのは緊張する

私は深呼吸した後、扉をノックする

志保「兄さん、いますか?」

志保が扉を開けて入ってくる

そしてそのままベッドに座っていた俺に抱き付いてくる

俺はそんな志保の頭をゆっくり撫でてやった

志保「兄さんに抱き付いていると、落ち着きます」

深呼吸しながらそう口にする志保

体は完全に脱力しており、全身を俺に委ねていた

P「志保」

志保「はい」

P「誕生日おめでとう」

志保「ありがとうございます、兄さん」

P「志保は何か、誕生日に欲しいものはないか?」

志保「私は今こうやって兄さんと一緒にいられることが、最高の誕生日プレゼントです」

P「そっか、でも俺が何かあげたいんだ、何か考えてくれないか?」

志保「でしたら…」

志保が体を起こして俺の首に腕を回す

そしてそのままキスをしてきた

志保「…ん」

志保は唇を離すと

志保「兄さんが欲しいです」

志保「兄さんの愛で、私をいっぱいに満たして欲しいです」

そういって再びキスをしてくる

P「わかった」

俺は志保の服に手をかけ、布団に押し倒した

志保「兄さん」

P「志保…」

誕生日に命のモトをプレゼントした

日付が変わったころ、志保が俺の胸に頭を預けてもたれ掛かる

P「志保、日付は変わっちゃったけど、改めて誕生日おめでとう」

志保「はい、ありがとうございます」

P「さっきのプレゼントとは別にもう一つプレゼントがあるんだ」

志保「もう一つ、ですか?」

P「ああ」

俺はベッドヘッドの方に置いてあったプレゼントを志保に渡す

P「開けてみてくれ」

志保「はい」

途中途中包装を破きながらも箱を開ける志保

志保「これ…」

P「まだちゃんとしたものは買えないけど、これだけはちゃんとしておきたくてな」

そういって志保の薬指にプレゼントをはめる

P「あの日約束したこと、覚えていてくれてありがとう」

志保の顔を見ると志保は涙を流していた

P「し、志保!?どうしたんだ!?もしかして嫌だったとかそういう」

志保「違います…嬉しくて」

そういって抱き付いてくる

志保「私は、兄さんにここまでしてもらって、幸せなんです」

志保「だから、何があったって私は兄さんの隣にいたい…」

P「なら」

志保を抱き締め返す

P「3月には俺は家を出る、そろそろ独り立ちする頃だし」

P「志保も、一緒に来るか?」

志保「はい…!私はどこまでもあなたと一緒に…!」

その後、更に追加の誕生日プレゼントをした

日が昇った後、このみ姉さんと桃子にうるさいから静かにしろと怒られてしまったがそれはそれ

いつものように志保と手を繋ぎながら通学路を歩く

志保と一緒に歩く新しい道、その先には何があるかはわからない

だけど

P「志保、俺とどこまでいきたい?」

志保「決まってるじゃないですか」

志保「ずっと一緒に、歩いて行きましょう」

志保と一緒なら行き止まりなんてない、そう確信した

尾張名古屋

寝落ちした結果ラストシーン頭から抜け落ちて強引になってしまった
申し訳ない

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