穂乃果「最近さ……」 (15)



*以前投稿していたものの再投稿です(HTML化してしまったので……)
以前書いていたものを直しながら書いていきます。

*鬱グロ死ネタあると思います。ご注意ください。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484497248



穂乃果「最近、嫌なニュース多いよねぇ…


海未「嫌なニュースといえば、スクールアイドル通り魔事件、ですか…」


穂乃果「そう、なんか多いよねここ最近」


ことり「確かに最近多いよね。スクールアイドルばっかり襲われる事件…ことりたちも人事じゃないし、怖いよね」


穂乃果「うん……今日はこの通り土砂降りだからせっかく広くなった部室で練習しようと思ってたけど……」


海未「事件のせいでなんだか気持ちが落ち着きませんね…」




花陽「つい1ヶ月前に最初の事件……福岡のスクールアイドルが襲われてからもう5回目だよね。ちょっと怖いな…」


凛「大丈夫だよ、かよちん!かよちんに何かあったら絶対凛が助けるから!!」


真姫「こら、凛。凛だって女の子なんだから男相手に敵うわけないじゃない。そもそも凛に何かあったらどうするのよ」


凛「そ、それはぁ~……うう…真姫ちゃぁん…」


真姫「はぁ……それより、にこちゃんはどうしてさっきから何も喋らないの?何かあったの?」


海未「にこ、具合が悪いのですか?なら保健室に…」


にこ「………ねぇ」


海未「?どうしました?」










にこ「にこ、ストーカーされてるかもしれない」




真姫「!?にこちゃん……それどういうこと!?」


凛「ま、真姫ちゃん落ち着くにゃ」


海未「にこ、説明してもらえますか……!?」




にこ「最近……練習、終わるの割と遅いじゃない?それからスーパー寄って買い物して家に帰ると遅くなっちゃうからって、その…家で妹たちも待ってるし、ちょっと人通りの少ない近道を通ってたの。


3日目ぐらいからね、にこの後ろで足音が聞こえて。
最初は普通の通行人だと思ってたんだけど、可笑しいのよ。
にこが歩くとその足音は聞こえるんだけど止まると足音も止まるの。

それが怖くてもうあの道は使ってないんだけど、

でも、でもね、昨日ポストに入ってたの、これ…手紙みたいなのが…」







真姫「なによこれ……赤文字で『ゲームスタート』って…イミワカンナイ…気持ち悪いわね…」


ことり「でも、待って?これにこちゃんのお家のポストに入ってたってことは…!」



にこ「そうよ、……にこの家は相手に知られている。

……にこはいいわ。でも、っ、こころたちが危ない目にあうんじゃないかと思うと……いてもたってもいられなくて…!!」




ガタンッ


海未「……穂乃果?」


穂乃果「今日はもう、練習なしにして帰ろう!まだ明るいうちに!」


真姫「それがいいと思うわ、私も…」


花陽「なら、みんなで一緒に帰ろう?それなら少しは安全じゃないかな……」


凛「凛も賛成!!」


ことり「そうね。絵里ちゃんと希ちゃんはまだ生徒会室かな?」


穂乃果「わたし、事情話してくる!!」


にこ「……ありがとう、みんな…」


…生徒会室…




絵里「希……やっぱりみんなとしっかり話すべきじゃないかしら」


希「最近起きてるスクールアイドルが襲われてる事件のこと?」


絵里「そう。……ここ最近多いと思わない?いつ身近に起こるかわからないもの。理事長と話し合って事前に防ぐことぐらいしておかないと大変なことになる気がして…」


希「…そうやね。ウチもそれでいいと思う。……っと、はい、これ出来たよ。今日はこれで終わりやんなー?」


絵里「ええ、ありがとう希。助かったわ」


希「ええんよ、ウチやって副会長なんやし?ほなみんなのとこにいこか?」





コンコン


ガチャ



穂乃果「絵里ちゃん、希ちゃん…今、いい?」


絵里「?どうしたの穂乃果。何かあった?」


希「穂乃果ちゃん、顔色よくないよ大丈夫…?」




穂乃果「……あのね。…にこちゃんが、ストーカーにあってるかもしれないんだって」



希「……え……にこっちが?」

絵里「っ、どういうこと…!?」


穂乃果「人通りの少ない道を歩いてたらずっと誰かにつけられてる感じがしたんだって。……それと」

ガサッ


絵里「……なに、これ…?」


希「ゲームスタート……って」


穂乃果「昨日にこちゃんの家のポストに入ってたんだって」


絵里「…っ!?それってもうにこの家が知られてるってことじゃない!」


穂乃果「うん、だからさ…今日は練習無しにしてみんなで帰ろうって話したんだけど、いい…かな」


希「せやな……ウチらもちょうど終わったとこやし、みんなでにこっち送って帰ろうか、ね?えりち?」


絵里「そうね。今準備するわ待ってて」


穂乃果「……うん」

希「……穂乃果ちゃん?……穂乃果ちゃん、にこっちのことは穂乃果ちゃんのせいなんかじゃない。だから、あんま落ち込まんといて。な?」

絵里「そうよ。それよりこれからのことを話しましょう?何かあってからじゃ遅いわ」


…校門前…



海未「にこ、大丈夫ですか…?」


にこ「……ん…」


海未「す、すみません!こんな時に大丈夫なわけないですよね……私はなんて失礼なことを…」


にこ「ううん、ありがとう海未。大丈夫よ。にこが怯えてちゃこころたちを守れないもの。しっかりしないとね…」


ことり「にこちゃん……手、震えてるよ…」


にこ「ことり……ありがとう…ことりの手、あったかい」


ことり「にこちゃんが落ち着くならずっとこうしてるから…」



真姫「……」


花陽「…真姫ちゃん」


真姫「…分かってるわ……何もできない自分が悔しいだけよ」




絵里「おまたせ、みんな」


にこ「絵里、希…ごめん……」

希「ほーら、にこっちよしよし。気にしなくていいんよ、ちょうど終わったとこだし、ね?えりち」


絵里「ええ!遅くなってごめんなさいね。じゃあみんなで帰りましょうか」

にこ「本当に………ありがと…」


穂乃果「………ごめんね、にこちゃん…」



絵里「明日、希と一緒に理事長と話し合うつもりよ」

海未「その方がいいですね。これではみんな安心して生活できそうにないですし…」



~~♪


花陽「っ、ご、ごめんなさい!」
真姫「こんな時に何よ……」


花陽「……っ!?!?」



凛「…かよちん?どうしたの顔真っ青だよ……?」


希「花陽ちゃんどうしたん?」


花陽「あ……A-RISEが……」


ことり「A-RISEがどうかしたの?」




花陽「い、今ネットのニュースで……見たんですけど、A-RISEの……ツバサ、さんが、何者かに刃物で切りつけられたって……!」



穂乃果「!!ツバサ、さんが……!?」



にこ「……!!!」ガタガタガタ




絵里「そ、れっ…て、近くに犯人がいるってこと…?」


にこ「…っ!!もう、おわりよ…!」


海未「にこ……?」


にこ「A-RISEがやられたなら、私達も例外じゃない…!もう、μ’sは、…っ」



ダッ



海未「にこ!!!1人で行っては危険です!」


希「にこっち!待って!」



穂乃果「……。」


ことり「穂乃果ちゃんっ!?」


穂乃果「!!ご、ごめん、行こうっ」





にこ「(この街にもスクールアイドルを襲ってる犯人がいるってことは…っ、にこの家が知られてるってことは……! μ’sだけじゃない、私の!私の家族も……!!

お願い、こころ、ここあ、虎太郎っ…
無事でいて…!)」



…にこの家…



にこ「はぁ……はぁっ……た、ただいま…っみんな、いる…!?」


ここあ「にこにーおかえりー!」


虎太郎「おかえりー」



にこ「なんにもなかった……!?」


ここあ「えっ?」


にこ「何もなかった……のよね、よかった…!……あれ、ここあ……こころは……?」


ここあ「……っ」


虎太郎「……」


にこ「……ここあ?」


ここあ「…買い物に!いくって言ってた!」


にこ「……!ひとりで!?」


ここあ「う、うん」


にこ「…にこ、ちょっとこころを迎えに行ってくるわね。家で待ってて。にこが出たら鍵をかけて、一歩も外に出ちゃダメよ」


ここあ「……分かった」





ガチャ
バタンッ














ここあ「…………こころ、大丈夫だよね…?」

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