楓「なぞかけを教えてほしい?」晶葉「ああ!」 (22)

・「アイドルマスターシンデレラガールズ」のSSになります。初投稿なので、キャラの口調など違和感があったらごめんなさい。
・年が明けて15日も経っていますが、新春のSSです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484485147

楓「ふう、今日のお仕事も終わりました」

楓「それにしても、今年ももうすぐ年末……色々あったけど、あとは新『年待つ』だけ……なんて。ふふっ」スマホ ピッ

楓(あ、今月の『謎尾翔のなぞかけ道場』が更新されてる)

楓(今年最後のお題は『お酒』でしたね……たしか私の送ったネタは『お酒とかけて昔の道具と解く。そのこころは、酔うと(用途)忘れられることもある』でしたっけ)ピッピッ

楓(良かった、何とか採用されてた……自信がなかったわけではないけど、やっぱり採用されると嬉しい。さて、来年1回目のお題は)

ドア ガラッ

晶葉「楓さん、いるか?」

楓「あら、晶葉ちゃん。どうしたの?」

晶葉「おお、楓さん!やっと見つけたぞ。実は、楓さんに折り入ってお願いがあってだな」

楓「お願い?私にですか?」

晶葉「ああ。実は年明けに放送する番組でだな……」12月上旬 事務所

楓「ふう、今日のお仕事も終わりました」

楓「それにしても、今年ももうすぐ年末……色々あったけど、あとは新『年待つ』だけ……なんて。ふふっ」スマホ ピッ

楓(あ、今月の『謎尾翔のなぞかけ道場』が更新されてる)

楓(今年最後のお題は『お酒』でしたね……たしか私の送ったネタは『お酒とかけて昔の道具と解く。そのこころは、酔うと(用途)忘れられることもある』でしたっけ)ピッピッ

楓(良かった、何とか採用されてた……自信がなかったわけではないけど、やっぱり採用されると嬉しい。さて、来年1回目のお題は)

ドア ガラッ

晶葉「楓さん、いるか?」

楓「あら、晶葉ちゃん。どうしたの?」

晶葉「おお、楓さん!やっと見つけたぞ。実は、楓さんに折り入ってお願いがあってだな」

楓「お願い?私にですか?」

晶葉「ああ。実は年明けに放送する番組でだな……」

↑いきなり投下ミスりました……最初から貼り直します。申し訳ありません

―――12月上旬 事務所

楓「ふう、今日のお仕事も終わりました」

楓「それにしても、今年ももうすぐ年末……色々あったけど、あとは新『年待つ』だけ……なんて。ふふっ」スマホ ピッ

楓(あ、今月の『謎尾翔のなぞかけ道場』が更新されてる)

楓(今年最後のお題は『お酒』でしたね……たしか私の送ったネタは『お酒とかけて昔の道具と解く。そのこころは、酔うと(用途)忘れられることもある』でしたっけ)ピッピッ

楓(良かった、何とか採用されてた……自信がなかったわけではないけど、やっぱり採用されると嬉しい。さて、来年1回目のお題は)

ドア ガラッ

晶葉「楓さん、いるか?」

楓「あら、晶葉ちゃん。どうしたの?」

晶葉「おお、楓さん!やっと見つけたぞ。実は、楓さんに折り入ってお願いがあってだな」

楓「お願い?私にですか?」

晶葉「ああ。実は年明けに放送する番組でだな……」

――――――――――――

こずえ「しんしゅんー……」

紗南「アイドルチャレンジ―!!」

晶葉「この番組は、私たちが普段あまり得意としていない、様々な分野の企画に挑戦する番組だ」

文香「……皆で挑戦を成功させて、視聴者の皆さんにも、笑顔と元気をお届けしたいと思います」

乃々「参加するのは、この5人ですけど……で、でも、森久保、チャレンジとか、むーりぃー……なんですけど」

紗南「もう始まっちゃってるんだから、無理とか言っちゃだめですよ!」

こずえ「ののー……いっしょに、がんばるのー……」

乃々「あ、あうぅ……」

晶葉「という訳で、まずは私たちがそれぞれ何に挑戦するのかを確認したいと思う。実は、私たちもまだ、内容を知らされていないんだ」

紗南「ええ。まずはこの場でお題を発表して、皆さんに特訓してもらったものを、後日スタジオで披露するという流れですからね。では皆さん、お手元の封筒を開けてください!」

乃々「どう考えても不安しかないんですけど……」

こずえ「あんまりむずかしすぎるのは、やー……」

文香(とはいえ……いくら何でもそこまで無理なお題はこないですよね)封筒ピッ

こずえ・紗南・晶葉・文香・乃々「「「「「」」」」」


――――――――――――

晶葉「という訳で、私が挑戦するのが『スタッフから次々と出されるお題に対して、10分間で5個のなぞかけを作る』というものだったんだ」

楓(新春番組なのに、挑戦内容が地味に地味……)

楓「と、ところで、他の子はどんな内容のお題だったんですか?」

晶葉「ああ、丁度ここにお題の一覧表があるぞ」ピラッ

・晶葉→なぞかけ スタッフから出されるお題に対し、10分で5個のなぞかけを作れればクリア ※なぞかけとして成立しているかはPが判定する

・こずえ→早口言葉 『赤巻紙青巻紙黄巻紙』『書写山の社僧正』『この竹垣に竹たてかけたのは、竹たてかけたかったから、竹立てかけていったのです』を噛まずに3回ずつ言えればクリア

・紗南→太鼓の達人 ドンカマ2000(おに)クリア

・文香→2016年度のキャッツ選手の顔と名前丸暗記 当日モニターに映し出される選手の名前を20人連続で答えられればクリア

・乃々→5分間の漫談を披露し観覧席を爆笑させられればクリア ※観覧席が爆笑しているかはPが判定する

楓(うわぁ……色々と、うわぁ……)

晶葉「でも、ずるいと思わないか?みんな、挑戦なんて考えたこともない分野のお題が出されてるのに、紗南だけ得意なゲームなんだ!」プンスカ

楓「え、えぇ、そうですね……」(まあ一番大変なのは乃々ちゃんでしょうけど、紗南ちゃんも、文字通り無理ゲーなんじゃないかしら……)

晶葉「まあそんな訳で、みんなそれぞれ事務所の頼れそうな人の所へ教わりに行くことにしたんだ」

楓「なるほど。それで晶葉ちゃんは私の所へ……待って。何で私の所へ……?ダジャレならともかく、あまり皆の前で、なぞかけを披露したりしたことはないはずですけど」

晶葉「ああ、今日の収録後にちょちょっと『アイドルのなぞかけの上手さを表示するモニター』を作ってだな。1番上手いと表示されたのが楓さんだったから、作った私も驚いたよ」ハハハ

楓「帰っていいですか?」

晶葉「ああ!ごめんなさい!謝るからなぞかけ作りの方法を教えてください!」

楓「ふふっ、冗談ですよ。それで、初めに確認したいのだけど、晶葉ちゃんはなぞかけ作りについては全く知らないということでいいのかしら?」

晶葉「作ってみようと思ったことすらないぞ」

楓「ふむ。それではまず一度、私がお手本をお見せしましょうか。晶葉ちゃん、何かお題を頂いてもいいですか?」

晶葉「お題?何でも良いのか?」

楓「ええ。晶葉ちゃんの好きなものとか」

晶葉「む、そうだな……それなら、やはりロ」

???「眼鏡ですね!」

晶葉「誰だ今の!」

楓「眼鏡ですか」

晶葉「違うぞ!?」

楓「では……『眼鏡』とかけて『ものを送るときに書く住所』と解きます」

晶葉「(聞いてない……)そのこころは?」

楓「変装(返送)や変身(返信)には欠かせません」

晶葉「お、おお……やっぱり、楓さんは普通に上手いこと言えるんだな。でも、眼鏡で変身ってどういうことだ?」

楓「そのことなら……ナナさーん」

菜々「はい?何ですか?」

楓「眼鏡を使って変身する特撮ヒーローの名前って、何でしたっけ?」

菜々「眼鏡で変身……ああ!ウルトラアイの事ですか!それならセブ……はっ!な、何でもないですよ!菜々はリアルタイムでは見てないですから!ウルトラ〇ン誕生何十周年かの記念番組をちらっと見ただけですからー!」ピューッ

晶葉「……行ってしまった」

楓「ふふっ……悪いことしちゃったかしら?さて、そろそろなぞかけの作り方について、説明を始めていきましょうか」

晶葉「あ、ああ。よろしく頼む」

楓「ええ♪それじゃ晶葉ちゃん、早速ですけど、なぞかけを作るうえで、最も大切になってくるポイントは何だと思いますか?」

晶葉「む?……そうだな。やっぱり言葉を使った遊びなんだから、語彙力じゃないか?」

楓「そうですね。語彙力も、とても大切なポイントです」

晶葉「ふふん♪」ドヤァ

楓「でも……実は、語彙力よりも、さらに大事なポイントがあるんですよ。それが『連想力』です」

晶葉「連想力?」

楓「ええ。お題から、いかに発想を広げ、言葉を発展させていくか……これが出来るようになればなるほど、なぞかけは量も質も良いものが作れるようになっていくんです」

晶葉「ふうむ。しかし、そう言われても、正直どうしていいのかよく分からんな……」

楓「例えば先ほどの『眼鏡』というお題の場合で考えてみましょう。まず『眼鏡』のつく言葉といえば『伊達眼鏡』や『虫眼鏡』。『鼻眼鏡』や『片眼鏡』、『眼鏡橋』なんていうのもありますね。
それから『お眼鏡にかなう』といえば目上の人から気に入られること。『眼鏡が狂う』といえば誤った評価をしてしまうこと。『色眼鏡で見る』といえば偏見を持って相手を見ることです。
眼鏡の用途にも注目してみましょう。眼鏡は『掛けて』使用して『視力』や『近視』といったものを『矯正』する役割がありますが、人によっては『衣装』の一環として使ったり、『変装』のために使っている人もいます。……晶葉ちゃん、何か気づきませんか?」

晶葉「……あ!変装か!」

楓「ええ。先ほどのなぞかけは、この『変装』という用途から取ったものです」

晶葉「なるほどな……」

楓「さて、先ほど挙げた連想の中から、もう一つくらいなぞかけを作ってみましょう。『眼鏡が狂う』という慣用句を挙げましたけど、これは誤った評価をしてしまうことでしたね」

晶葉「ああ」

楓「では、他に狂うと困ってしまうものは何か。まあ、大抵のものは狂ったら困ってしまいますけど……例えば、晶葉ちゃんの好きな『機械』も狂ったら大変ですよね」

晶葉「そうだな。私も小さい頃は家のいろんな機械に興味本位で手を出して、親を困らせては謝っていたものだよ」

楓「そうすると、こういうなぞかけができるわけです。『眼鏡』とかけて『知りもしない機械をいじってしまった』と解く」

晶葉「そのこころは?」

楓「狂うと誤る(謝る)ので大変です」

晶葉(うまいな)

晶葉「ふむ……ちなみに、今の例で言えば、楓さんの中ではどういう手順でなぞかけを作っているんだ?」

楓「まずはオチの『狂うと誤る(謝る)ので大変』という部分です。というか、なぞかけは必ずオチからじゃないと作れないものなので……。
逆に言えば、そこさえ決まってしまえば、あとは別の狂って大変になるものを『~と解く』の所に当てはめればいいだけですから。時計でも、パソコンでも」

晶葉「なるほど」メモメモ

楓「さて、これで連想の大切さが分かってもらえたと思います。続いて大切になってくるのが、さっき晶葉ちゃんも言っていた『語彙力』ですね。
なぞかけをする場合、どれだけ多くの同音異義語やそれに近い言葉をを使いこなせるかは、大きなキーになってくる部分です」

晶葉「さっきの例で言えば『変装』と『返送』、『謝る』と『誤る』みたいなことだな」

楓「ええ」

晶葉「たしかに、例え眼鏡が『変装』という用途で使う事もあると気付いたとしても、『返送』という言葉が同時に浮かばないと、なぞかけは作れないな」

楓「そういうことですね。ちなみに晶葉ちゃんは、『かいそう』という言葉から、何を思い浮かべますか?」

晶葉「かいそう?記憶を振り返ることじゃないか?」

楓「ふむ、『回想』ですね。他には?」

晶葉「他に……?そうだな、電車の回送くらいか?」

楓「……やっぱり、なかなか出てこないみたいですね。実は『かいそう』には、さっき晶葉ちゃんが言ってくれたものも含めて、十個近く意味があるんですよ」

晶葉「!?」

楓「例えば、海に生えているわかめや昆布は?」

晶葉「……海草」

楓「建物の修繕工事などをすることは?」

晶葉「改装」

楓「じゃあ、建物の階の上下の重なりは?」

晶葉「階層」

楓「マラソンランナーが調子よく飛ばしています」

晶葉「快走」

楓「ロシアのラスプーチンといえば通称?」

晶葉「怪僧」

楓「お葬式へ参列することになりました」

晶葉「会葬」

楓「船を使ってものを運びます」

晶葉「回漕」

楓「法子ちゃんが、新作ドーナツを見つめながらお財布を取り出しました」

晶葉「買いそう……って、こんなのもありなのか!?」

楓「もちろんです♪」

晶葉「す、すごいな……普段意識していないだけで、『かいそう』にもこんなに意味があったとは……」

楓「憶えている言葉の数が多ければ多いほど、多種多様ななぞかけが作れるようになります。さっきの眼鏡の用途で挙げた例で言えば、『矯正』には『強制』や『共生』、『衣装』には『意匠』や『異称』、『掛ける』には……
まあ数が多くなるので一々言いませんけど、とにかく」

晶葉「(はしょった……)なぞかけ作りには、色々な言葉を知っている方が有利という訳だな」

楓「その通りです」

晶葉「うむ……」

楓「(説明ばかりしていても、退屈よね)それじゃあ、そろそろ晶葉ちゃんにも実践してもらいましょうか」

晶葉「お、おお。いよいよか!お題は何だ?」

楓「それなら、晶葉ちゃんらしく、ロ」

???「眼鏡ですね!」

晶葉「それはもういい!!」

楓「……えっと、ロボットでどうかしら?」

晶葉「ふむ……ロボットだな……ちょっと待ってくれ……」

晶葉(さっき楓がやっていたように考えてみよう。ロボットのつく言葉……探査ロボット、搭乗型ロボット、巨大ロボット。ロボットの用途は『救命』『介護』『警備』『清掃』など……
ロボットが何を指すか、という定義は現在のところ存在しないが、多くの場合、ロボットは『機械』で出来ていることが前提……『機械』?……じゃあ、これをオチにして、何かホラーっぽい要素のあるものとつなげれば……)

晶葉「できたぞ!」

楓「本当ですか?それでは、晶葉ちゃんどうぞ」

晶葉「うむ!ロボットとかけて、小梅の側にいる『あの子』と解く!」

楓「そのこころは?」

晶葉「機械(奇怪)です!」バーンッ!

楓「……」

晶葉「……ど、どうだ?」ドキドキ

楓「……初めてのなぞかけで、ここまでのものを作るとは……私負けましたわ……」ガクッ

晶葉「ということは……?」

楓「ええ。とっても良いなぞかけでした。本番、頑張ってくださいね♪」

晶葉「やった!楓さんのお墨付きをもらったぞ!えへへ……♪楓さん!ありがとう!」

楓「いえいえ。どういたしまして」ニコッ

―――その後も晶葉ちゃんは私と特訓を繰り返し、本番では見事に一分残しでお題をクリアしてみせたそうです。
収録が終わった後も「良い脳トレになる」となぞかけの魅力にはまった晶葉ちゃんは、今では同じなぞかけ道場の良きライバルとなりました。

楓「晶葉ちゃん、今月のなぞかけ道場が更新されてましたよ」

晶葉「本当か?たしか先月のお題は『アイドル』だったな」スマホ ピッ

晶葉「むっ……私のネタは今月不採用か、自信があったんだが……楓さんは?」

楓「もちろん採用ですよ」ブイッ

晶葉「ら、来月は私も採用されるからな!」

―――同じ趣味を持つ仲間も増えて、これからの日々がますます楽しくなりそう。そんな予感のする、今日この頃でした。



おわり

――――――――――――

『謎尾翔のなぞかけ道場』

先月のお題:アイドル

☆ミス・メープルさんの作品

アイドルとかけてゲームの限定レアカードと解く。そのこころは、歌唱(過少)のため出てくれば盛り上がることは間違いないでしょう

道場主より:実感のこもった作品ですね。でも、いくらレアで欲しいからといっても無理な課金は禁物ですよ

――――――――――――

以上になります。普段はダジャレばっかり言っているような楓さんが、本当は色々と上手いこと言える人だったら面白いよな、と思って書いてみました。
ありがとうございました。

以下、他のキャラクターがどうなったかについてのおまけです。

おまけ

~みんなの挑戦~

・こずえの場合

こずえ「しょしゃしゃんのー……しゃしょーしょー……」

瑞樹(……こずえちゃんから早口言葉の先生を頼まれたけど、これは教え甲斐があるわね……久しぶりに震えてきたわ……)

瑞樹「こずえちゃん、『赤巻紙青巻紙黄巻紙』からいきましょうか。ゆっくりでいいから、私に続けて言ってみて。はい、『赤巻紙青巻紙黄巻紙』」

こずえ「あかまきがみー……あおまきがみー……きまk」ガリッ

こずえ「した、かんだのー……」ウルウル

瑞樹「こずえちゃん!?大丈夫!?」

こずえ「いたいー……いたいのー」ウルウル

―――その後、こずえちゃんは『早口言葉としてはどうなのか』というスピードではありつつも、一度も噛むことなく本番の舞台を終えたわ。
あまりのスピードの遅さに、挑戦失敗にしようかと思っていたというプロデューサーも、噛まなかったことに安堵してにぱーっと笑うこずえちゃんに負けて、結局挑戦は成功となったわ。
……プロデューサー、やっぱりこずえちゃんには甘いのね。まあ、その気持ちは私もよくわかるわ。

・文香の場合

文香「という訳で……よろしくお願いします、友紀さん」

友紀「こちらこそよろしくねー、文香さん!キャッツの事ならどんとこいだよ!」

文香「私も、お手伝いをしているお店にあった選手名鑑で、少し勉強してきたのですが」

友紀「おー、さすが文香さんは勉強熱心だね!ちなみに、誰の名前を覚えてきたの?」

文香「王選手……長嶋選手……柴田選手……」

友紀「何十年前の選手名鑑を引っ張り出してきたのかな!?」


―――その後、文香さんは特にツッコミ所もなく、キャッツ全選手の顔と名前を暗記して本番に臨み、普通に成功した。
まあ、文香さんは元々頭が良い人だし、そんなことになりそうな気はしてたんだけど。
とりあえず今回の挑戦をきっかけに、これからも文香さんにはキャッツの話を振っていくよ!キャッツ好きの人を増やす、せっかくのチャンスだもんね!

・紗南の場合

in ゲームセンター

智絵里「……それで、紗南ちゃんが私の所へ来たんだね。私にお願いなんて、何かと思っちゃった」

紗南「うん……ゲームは好きだけど、太鼓は友達と何度かやったこと位しかないから。だから、智絵里さんから色々教えてもらおうと思って」

智恵里「私も、人に教えるほど上手じゃないけど……本番でやる曲は何だったっけ?」

紗南「ドンカマ2000のおにって言われました」

智恵里「」

智恵里(プロデューサーさん……紗南ちゃんだったらいけるだろうって信頼してるのかな……それとも、あの曲の恐ろしさを知らないのかな……いや、単にふざけてるだけなのかな……)

紗南「ち、智恵里さん?」

智恵里「はっ、ごめんなさい。ぼーっとしちゃった。……えっと、ドンカマ2000だね。じゃあ、一旦私が叩くから、見ててね」サア ハジマルドン!

紗南「はい、よろしくお願いします!」

智恵里「」カッカカッカッカカッカッカッカッ……

紗南(……何か、画面のスクロールがおかしくない?あんなの見たこと……)

智恵里「」カッドドドカッドンドドドカッドンドカッドドドドドドドンカッドドドドンドドドドカッドドドドン……

紗南「」



クリアー!ダイセイコウダドン!

智恵里「……ふう。えっと、こんな感じなんだけど」

紗南「」

智恵里「……紗南ちゃん?」

紗南「」

智恵里「固まっちゃってる……」


―――その後、私とプロデューサーさんの協議の結果、紗南ちゃんの挑戦曲は「お願い!シンデレラ」(おに)に変更となり、紗南ちゃんは私との特訓の甲斐もあって、本番で見事にクリアしてくれました。
あの短い期間でそこまで成長できたんだから、紗南ちゃんはやっぱりゲームの才能がすごいんだと思います。これからも、時々でいいので、一緒に太鼓を叩いてほしいなあ……なんて、思います。

・乃々の場合

乃々「むーりぃー!むーりぃー!!」

笑美「なんや、『観覧席を爆笑させる漫談をしなければいけなくなったんですけど……』って相談持ち掛けてきたんは乃々ちゃんやろ!」

笑美「話芸なんてそないに短期間で身につくわけもなし、こういう方法が一番確実なんや!」

乃々「だからって、ドジョウの丸呑みなんて……むーりぃー!!!」

笑美「かの有名な村〇ショージ師匠が初めての舞台で披露したのが、このドジョウ丸呑み芸なんや!」

笑美「もっとも、その時客席はドン引きしとったみたいやけど!」

乃々「客席がドン引きしてたらダメじゃないですか!?」


―――その後、結局乃々ちゃんは自力で台本を用意し(ウチも手直しとか手伝ったけど)本番では、アイドルになってからの体験談や失敗談を、時折ギャグなんか挟みながら披露していた。
当然客席は爆笑というわけにはいかんかったけど、乃々ちゃんの一生懸命な様子にみんなほっこりとした笑顔を浮かべていて、結果的に挑戦は成功という形で幕を下ろした。
乃々ちゃん、良かったな。

さておき、全く思いがけない形ではあったけど、人見知りな乃々ちゃんとも、これで少しはお近づきになれたかな。

これでおしまいです。ありがとうございました。
HTML化の依頼出してきます。

智絵里「……」(#^ω^)ピキピキ

>>21
誤字あり大変申し訳ありません。まだ依頼前のためここだけ貼り直します。グダグダですみません……。

・紗南の場合

in ゲームセンター

智絵里「……それで、紗南ちゃんが私の所へ来たんだね。私にお願いなんて、何かと思っちゃった」

紗南「うん……ゲームは好きだけど、太鼓は友達と何度かやったこと位しかないから。だから、智絵里さんから色々教えてもらおうと思って」

智絵里「私も、人に教えるほど上手じゃないけど……本番でやる曲は何だったっけ?」

紗南「ドンカマ2000のおにって言われました」

智絵里「」

智絵里(プロデューサーさん……紗南ちゃんだったらいけるだろうって信頼してるのかな……それとも、あの曲の恐ろしさを知らないのかな……いや、単にふざけてるだけなのかな……)

紗南「ち、智恵里さん?」

智絵里「はっ、ごめんなさい。ぼーっとしちゃった。……えっと、ドンカマ2000だね。じゃあ、一旦私が叩くから、見ててね」サア ハジマルドン!

紗南「はい、よろしくお願いします!」

智絵里「」カッカカッカッカカッカッカッカッ……

紗南(……何か、画面のスクロールがおかしくない?あんなの見たこと……)

智絵里「」カッドドドカッドンドドドカッドンドカッドドドドドドドンカッドドドドンドドドドカッドドドドン……

紗南「」



クリアー!ダイセイコウダドン!

智絵里「……ふう。えっと、こんな感じなんだけど」

紗南「」

智絵里「……紗南ちゃん?」

紗南「」

智絵里「固まっちゃってる……」


―――その後、私とプロデューサーさんの協議の結果、紗南ちゃんの挑戦曲は「お願い!シンデレラ」(おに)に変更となり、紗南ちゃんは私との特訓の甲斐もあって、本番で見事にクリアしてくれました。
あの短い期間でそこまで成長できたんだから、紗南ちゃんはやっぱりゲームの才能がすごいんだと思います。これからも、時々でいいので、一緒に太鼓を叩いてほしいなあ……なんて、思います。

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