モバP「新マジカルテット?」 (28)
晶葉「うむ。例のイベントが好評だったのは知っているだろう?」
P「当然な」
晶葉「ということで作ってみたんだ。名づけてマジカル変身装置!」
P「見た感じは普通の腕輪だな」
晶葉「ステッキは持ち運びしにくいしな。これを腕につける」カチッ
P「ふむふむ」
晶葉「すると機械から針が出てきて、装着者の血液を採取し個別認証をする」ニンショウシマシタ
P「んっ!?」
晶葉「これでこの腕輪は私専用の変身装置になるわけだ」
P「ちなみに外せるのか?」
晶葉「無論だ。この装置の小さいボタンを押すと」ポチッ
『合言葉を言ってください』
晶葉「このように合言葉を要求される。初期設定では血液型になっているから……『B型』」
『認証しました。解除します』カチッ
晶葉「と、まぁこんな具合だ。ヒント機能も付いているから初めてでも問題ないぞ」
P「どうやって変身するんだ」
晶葉「……変身しなきゃダメか?」
P「恥かしいの?」
晶葉「少しだけな。仕方ない。見ているがいい」カチッ
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晶葉「ちなみに音声認証だ。『マジカル変身』」ピカー
P「うお! 晶葉の体が光を放っている!! 眩しい!」
『科学と魔法の力が一つに交わる! 魔科学の力を今ここに!』
晶葉「マジカルサイエンティスト!」
P「おー」
晶葉「ちなみに前口上は自動的に出るからな! 決して私が作ったわけじゃないぞ!」
P「いや、前口上はいいんだけど衣装がずいぶんとまた可愛らしい」
晶葉「だ、だから恥かしいんだ!」
P「あとさ。すっごく重要なことなんだけど」
晶葉「なんだ」
P「変身中って全裸?」
晶葉「いでよ、マジカルスパナ」ポンッ
P「オーケーオーケー。傘サイズのそれで殴られたら死ぬからやめろ」
晶葉「ちなみにだが変身はまず体全体が光の布に包まれる。その後、体と布の間にある
服が消えて、そのまま布が体にくっ付き衣装に変わるという仕掛けだから
例え今机から探し出した遮光眼鏡をつけても何も見えんぞ」
P「なん……だと。いや、待て。変身解除するときは」
晶葉「衣装が光の布になって、体から少し離れる。隙間に服が戻り、着衣し光が消える」
P「クソォ……夢も希望もないじゃねぇか……!!」
晶葉「光も触れると火傷するかもしれないし諦めるんだな。『マジカル変身解除』」ピカー
晶葉「ちなみに変身時間は変身の言葉を言う時の声の大きさに比例する」
P「……最近読んだのか?」
晶葉「奈緒が持っていたからな。本来は外すのに鍵が必要とか時間経過でしか変身解除しない
とか二階の勉強部屋から一階の台所にいる母親を呼ぶ程度の大きさで一時間変身できる
などあったがその辺の条件は緩くしてある」
P「絶好調時のムドーとか倒すわけにもいかないしな」
晶葉「前置きがずいぶんと長くなってしまったな。
そういうことでこれを利用して新マジカルテットを組んでみたんだ」
P「晶葉も一人なのか?」
晶葉「私は博士側だから違うぞ。よし、変身しながら入るんだ!」
ガチャ
『美しい花には棘がある! 薔薇の海に沈みなさい!』
桃華「マジカルローズ!」
『暗闇に潜む黒い影! 月光の下でにゃあと鳴く!』
雪美「マジカルブラックキャット……!」
『全てのデータはこの手の中に! あなたの全てをお見通し!』
ありす「マジカルアナライズ!」
『エラーデス!!』
菜々「マジカr……ちょっ、ちょっと待ってください!」
P「おー、次々と入ってきたかと思ったら変身していくもんだから
俺の目が潰れるかと思ったぞ」
晶葉「光度をもう少し下げよう」
桃華「どうです、Pチャマ! この衣装!」
雪美「可愛い……?」
P「おう。すごい可愛いぞ。でも意外だな。ありすも含めてお前達が魔法少女に
なりたいだなんて」
ありす「わ、私はただの数合わせです。別になりたかったわけじゃ……」
P「ほら、そこに姿見があるぞ」
ありす「……」チラッ
ありす「エヘ」
P「まぁなんというか魔法少女っぽくない名前もあるが……」
晶葉「その為にマジカルガールのガール部分を抜いたんだ」
P「つまり魔女と解釈も出来るのか」
晶葉「そういうことだ」
菜々「あの、晶葉ちゃん?」
P「どうした。マジカルチョッチョットマッテクダサイ」
菜々「エラーって言ってたじゃないですか! そんな名前で呼ばないでください!」
晶葉「やはりウサミン星人には人間の道具は無理なのかもしれないな」
菜々「えっ……」
晶葉「冗談だ。そんな目をしないでくれ。ちょっと外してくれ。調べてみよう」
菜々「うう……『O型』」カチッ
晶葉「どこがおかしいのかな……」カチカチ
P「ちなみにお前らはどんなこと出来るの?」
桃華「私は薔薇の匂いが出せますわ」フワァ
P「リラックス出来るな」
雪美「私は……黒猫を横切らせること……」ニャーン
P「ペロだな。その猫」
ありす「Pさん。最近太りましたね。運動不足ですよ」ピピッ
P「そんなこと分析しないで」
晶葉「よし、これでいいだろう」
菜々「ありがとうございます! 次こそ……『マジカル変身』!」ピカー
『母星は電車で一時間! 夢と希望を両耳に!』
菜々「マジカルウサミン!!」
菜々「あれ、衣装いつも通りのメイド服ですけど」
P「でもウサギの耳がついてるぞ」
晶葉「魔法しょうj……魔女に相応しい姿になるからそれが一番合ってるってことだろう」
菜々「なんで今言い直したんですか」
晶葉「ほら、マジカルガールにすると版権がうるさいから」
菜々「さっきと理由違いませんか!」
P「まぁまぁ落花生どうぞ」
菜々「あ、頂きます」モグモグ
P「ちなみに変身装置はいくつ作ったんだ? これで全部?」
晶葉「いや、念のため百個以上作ったぞ」
P「どれだけ心配性なのかな?」
晶葉「またイベントを開くというわけにはいかないしあくまでも
変身欲望を満たすだけに作ったのだがなかなか悪くないだろ?」
P「そうだな……。どうせだから他の子も変身させるか!」
晶葉「データも取れるし私は構わないぞ。いい実験台が来ないかな」
ガチャ
みく「おはようございます」
P「みくうううううううぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
みく「ちょっと……まだ荷物も置いてないですし抱きつくのやめてくれませんか」
P「あ、はい。すみません」
晶葉「……オフの時のみくはまるで別人だな」
P「事務所に入ったらもうオンだと思うだよね。アイドルスイッチ」
晶葉「彼女なりの基準があるのだろう」
みく「それでいきなりどうしたの」
P「ああ、これを着けてくれ」
みく「なにこれ? 腕輪? 晶葉チャンの発明品?」
晶葉「うむ。変身装置だ」
みく「面白そうにゃ。はめて……どうすればいいの?」
晶葉「『マジカル変身』という」ピカー
みく「『マジカル変身』」ピカー
『科学と魔法の力が一つに交わる! 魔科学の力を今ここに!』
晶葉「しまった。私まで変身してしまった」
『猫は気まぐれ縛られない! 自由気ままに今日も行く!』
みく「マジカルワイルドキャット!」
P「」
みく「なんかすごい変身したにゃ! しかもこの格好!」
晶葉「セクシーキャットよりかセクシーじゃないか」
みく「晶葉チャンも可愛い衣装にゃ」
晶葉「スカートの丈が短すぎる……」グイグイ
みく「どうかにゃ? Pチャン。セクシーなみくに胸キュンにゃ?」
P「うん」
みく「えっ」
P「みく、結婚しよう」
みく「えっ」
P「年齢なんて関係ないよ。みく。俺と一緒に、共に生きよう」
みく「Pチャン……」
晶葉「縛られないって言った割りには即落ちだな」
ガチャ
茜「おはようございます!!!」
P「お、おう。おはよう」
みく「おはようにゃ……」
茜「どうしたんですか!! 二人とも顔が赤いですよ!!」
晶葉「あー、気にしないでやってくれ。そうだ、茜もつけてみるがいい」
茜「腕輪ですか!! はめました!! 次はどうすればいいんですか!」
晶葉「『マジカル変身』という」
茜「『マジカル変身』!! ところでみくちゃんと晶葉ちゃんの衣装可愛いですね!!」ピカー
『小さな体に大きな情熱!! 太陽のごとく燃え上がれえええぇぇぇ!!!』
茜「マジカルヒート!!!」
茜「!!?? 変身しちゃいましたよ!? 私!!」
晶葉「私の発明品だよ」
茜「すごいですね!! さすがです!! こんな可愛い衣装……それに動きやすい!!」ピョンピョン
晶葉「気に入って貰えて嬉しいよ」
みく「確かに茜チャンのは運動用って感じの衣装にゃ」
P「うんうん。似合ってるぞ」
茜「そ、そんな……恥かしいです!! マジカルボンバー!!」
※イメージ
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P「……ゲホッ」
みく「茜チャン……すごいにゃ」
晶葉「まさかこんな爆発が起きるなんて」
茜「すすすすスミマセン!! 私はなんてことを……」
晶葉「最初に注意しなかった私の責任もある。気に病むことはない」
P「そうだぞ。一緒に片付けよう」
みく「幸いにも怪我もないし物が吹き飛んだだけにゃ」
茜「みなさん……ありがとうございます!!」
ちひろ「そうですね。茜ちゃんには罪はありません」
茜「」
みく「」
晶葉「」
P「」
ちひろ「みくちゃんもいいでしょう……。ですが残り二人」
残り二人「ヒッ」
ちひろ「片付ける前にちょーっとあっちの部屋に行きましょうか」
みく「……生きねば」
茜「頑張って片付けておきますね!!」
P「違う! 俺は何もしてない!」
ガチャ バタン
P「えらい怒られた……」
晶葉「私は発明しただけなのに……」
桃華「あら、やっと戻ってきましたの?」
ありす「片付けなら済みましたよ」
晶葉「ああ、ありがとう」
菜々「あとこれ。変身装置です。散らばってたので集めましたけど全部ありますか?」
晶葉「数えてみよう」
P「だけどあんなことも出来るんだな」
ありす「私達も頑張ればあのぐらい出来ますよ」
雪美「見る……?」
P「いや、大丈夫だ。また爆発だのなんだの起きたら困るしな」
晶葉「……ふむ」
桃華「どうしましたの?」
晶葉「足らないな」
菜々「装置ですか? おかしいですね。全部集めたはずですけど」
晶葉「先ほどの爆発で外にでも落ちたのだろうか」
みく「そもそも窓が開いてるはずないにゃ」
ちひろ「あ、さっきまで窓開けてましたよ。換気しようと思って少しだけ」
みく「なんてことにゃ」
P「うーん。さすがにここから見た感じじゃ見当たらないが……お、可愛い女の子」
ありす「ここ三階ですしね。窓から見ても小さすぎてわからないんじゃないですか」
晶葉「とは言っても拾われたところでさほど問題はないだろう」
茜「実生活では言いませんしね!『マジカル変身』なんて」ピカー
「うぅ……まさか財布を落としちゃうなんて……」
「警察に届くといいなぁ……届かないだろうなぁ……」
「あれ、何か落ちてる……」
「これは……? 腕輪かな」
「誰が落としたんだろう。届けたほうが……わわわっ」カチッ
「手が滑って嵌っちゃった……。あれ、取れない……!」
「ど、どうしよう……」
「あ、あの人何か探してる。これなのかな。あ、引っ込んじゃった」
「あそこは……芸能事務所かな。私が行って大丈夫かな。あ、違う子が出てきた」
「実生活では言いませんしね。『マジカル変身』なんて」ピカー
「きゃっ……。今の光は? 確か『マジカル変身』って言ったら急に……」ピカー
(なんだろう……この光。なんだか冷たい……)
『なく…………かい……ほろ……』
(何、この声……頭に黒いのが流れこんで――――)
P「ん? 今、下からも変身の光が見えたような」
晶葉「何? どこだ」
P「でも黒い光だったな……あ、あの子の格好が魔女っぽい」
晶葉「確かにそれっぽいぞ。おーい!」
「……」タッ
P「ありゃ、行っちまった。あんな格好で街中歩く気か」
晶葉「追いかけよう」
茜「走りますか!!」
P「黒いゴシックドレス着た子だからすぐにわかると思うぞ」
茜「わかりました!! 行って来ます!!」
みく「あ、変身解除……行っちゃったにゃ」
ありす「スポーツウェアに見えなくもないですから大丈夫ですよ」
「きゃああああああああああ!!!」
P「今度はなんだ!」
晶葉「茜と……あれはなんだ?」
茜「トォ!!」ゲシッ
P「なんだかわからんが蹴り飛ばしてるな」
ありす「『マジカル変身』」ピカー
『全てのデータはこの手の中に! あなたの全てをお見通し!』
ありす「……あれは危険な怪物です! 倒さないと一般人に被害が及びます!」ピピッ
晶葉「なんだって!? 私達も応援に行くぞ!」
「「「『マジカル変身』!!!」」」
茜「でりゃあ!!」ドカッ
晶葉「茜! 大丈夫か!」
茜「あ、みなさん!! すみません、例の少女は見失ってしまいました!!」
みく「それはいいにゃ! それよりもこの怪物は……」
茜「私も表に出たら人を襲おうとしていたのですぐに助けに入ったんですけど」
グギャー
桃華「すごくグロテスクですわ」
雪美「倒さないと……」
菜々「任せてください! ウサミーン……ビーーーーム!!」ビビビ
ギョエ
みく「うあ、光になって消えたにゃ」
晶葉「ウサミン星人恐るべし」
茜「でもこれは一体どういうことなんでしょう!!」
ありす「なるほど。どうやらマジカル粒子で構成されているようです」ピピッ
晶葉「なんだって!? ということは先ほど去っていった少女が召還している
のかもしれない! 早く止めなければ!」
桃華「先を急ぎますわ!」
みく「また怪物がいるにゃ……」
雪美「マジカル……アンラッキー……!」
ありす「あ、転びました」
晶葉「マジカルスパナ!!」ドゴォ
茜「マジカルヒートアタック!!」ゲシッ
ありす「倒せばマジカル粒子になって戻って消えるみたいですね。
怪物を追いかければ少女に追いつくはずです! 急ぎましょう!」
晶葉「大分怪物は倒したが……」
桃華「あれを見てくださいまし!!」
「……」
茜「あの少女が……」
ありす「でも私達と違って黒い靄のようなものをまとっていますね。
あれは……人の怨念ですね」ピピッ
雪美「あ……地面から怪物が出てくる……」
ギシャー
みく「マジカルキャットアタック!」
桃華「マジカルダーティローズ!」
晶葉「……そうか。おそらく腕輪が爆発と落下の衝撃で壊れたんだ。
そのせいで変身機能が正常に働かず、世界に満ちた邪念に反応してしまった。
変身に必要なマジカル粒子はとても繊細な物質だから十分有り得る」
茜「つまり今の彼女は……」
晶葉「邪念によって暴走状態になっている。彼女の腕輪を破壊すれば戻るはずだ!」
「……」タッ
雪美「マジカル……アンラッキー……」
「」コケッ
桃華「転びましたわ!」
菜々「今です!! マジカルウサミンキーック!!」
「」カッ
菜々「うわ、まぶしっ」
晶葉「目くらましか。そんなものすぐ……に……」
ありす「なっ……」
雪美「……おっきい」
みく「巨人……ってやつかにゃ」
ヌオオォォ
桃華「攻撃してきますわ!」
ドゴオオオォォ
みく「コ、コンクリの道路に大穴が……」
茜「トラーーーーーイ!!」ドカッ
グオォ
晶葉「効いてはいるが……」
ヌオオオォォォ
ありす「我々だけじゃどのくらいかかるかわかりませんねっ!」
ドゴオオオォ
桃華「ありすさん! 相手の弱点はわかりませんの!?」
ありす「解析してます! ……わかりました! 相手の頭頂部の突起物です!」ピピッ
みく「頭頂部って……ビルより高いのにどうやって登るのー!!」
「任せてください!!」
晶葉「この声は!!」
桃華「誰かが太陽の中にいますわ!」
「そこです!」スパン
グギャァ
ありす「巨人が粒子に戻っていきます!」
スタッ
『天知る地知る皆が知る! 空飛ぶカワイイアイドル!』
マジカルフライヤー「マジカルフライヤー!!」
(※以下マジカルは省略します。ご了承ください)
サイエンティスト「フライヤー! 来てくれたのか!」
フライヤー「フフーン! カワイイボクは有能ですからね!」
ワイルドキャット「今なんで前口上が出たの?」
フライヤー「それは当然ボクの登場シーンなんですから前口上は欲しいじゃないですか」
ウサミン「なるほど」
アナライズ「それよりも早く追いかけましょう! また小さいほうの怪物がごちゃごちゃ
わいていますし」
ローズ「そうですわね。薔薇の海に沈みなさい!」グシャァ
フライヤー「……フフーン、カワイイボクが犯人を見つけちゃいましたよ!」
サイエンティスト「でかしたぞ! フライヤー!」
「……!」
ヌオオオオォォ
ワイルドキャット「巨人と小さいのがいっぱいにゃ!」
ヒート「マジカルボンバー!!」ドカーン
ウサミン「下のは私達がやりますからフライヤーは巨人を!」
フライヤー「フフーン、フフーン、フフーン。カワイイボクは巨人にも
モテますね!!」ヒラリヒラリ
アナライズ「巨人に集中攻撃されてて避けるのに精一杯みたいですね」
ローズ「足を攻撃して倒しますわ!」
ブラックキャット「マジカル……アンラッキー……!」
グヌオ
ワイルドキャット「一体転んだにゃ! すごい地味だけど強い能力にゃ!」
サイエンティスト「潰されないように注意しろ! しかし雑魚が邪魔で倒れても
頭まで辿り着かない……!」
「邪魔よ」グシャ
「苦戦しているようね!」
ウサミン「あなたたちは!」
『私の前では皆平等! 豚のように嘶きなさい!』
クイーン「マジカルクイーン」
『全てがワールドクラス! その心はダンサブル!』
ワールド「マジカルワールド!」
アナライズ「助かりました。我々だけではこの巨人軍団の相手は……」
クイーン「チッ、図が高い豚ね。すぐに跪かせて上げるわ!」ヒュッ
ローズ「行ってしまいましたわ」
ワールド「それに私達だけではないわ!」
サムライ「いざ参る!」
ニンジャ「ニンッ!」
ガンナー「作戦開始でありますね!」
シエラザード「終わったらアイスでございます」
アイオライト「見せてあげる。蒼の力を」
ブリュンヒルデ「終末の笛は響いた。神々の黄昏の始まりぞ!」
ワイルドキャット「み、みんな……」
ワイワイガヤガヤ
サイエンティスト「まだまだ仲間が来ているぞ! これなら……勝てる!」
ウサミン「平和を、みんなの世界を救いましょう!」
「「「オー!」」」
エンジェル「まじかる……くるくるー……」グシャァ
スター「マジカルシューティングスター!! だいぶ減ったけどそういえば
例の子はどこいったんだろう」
ノーマル「そういえばそうですね。魔物はこの辺にいっぱいいるので多分近くにいると
思うんですけど」
スクラィ「むむむー、あそこにいましてー」
「……ッ」タッ
シスター「そこですね! マジカルブレスィング!」ピカー
「……!」パリーン
ワイルドキャット「腕輪が割れたにゃ!」
「……う、私は……ここは……?」
サイエンティスト「正気に戻ったみたいだな。もう大丈夫だ」
ローズ「最後の敵も……無事終わりましたわ」
ウサミン「やっと終わりましたね。お疲れ様でした」
ブラックキャット「道路……ぼこぼこ……」
フライヤー「その辺はちひろさんがどうにかしてくれますよ」
ヒート「それじゃあ帰りましょう!!」
アナライズ「一応近くに倒し残しがいないか確認してみますね……。
あれ、まだ一体いますよ」ピピッ
スター「おっかしいなー。見当たらないけど」キョロキョロ
アイオライト「……あれ、空って曇ってったっけ」
ノーマル「え、さっきまで晴れてたような」
アナライズ「どうやら空にいるみたいですが」
ブラックキャット「……あっ」
アナライズの言葉で空を見ていたマジカル戦士達はそれを目撃した。
空を覆っている何かが動き出したのを。
そしてその姿は、勇敢に戦ってきた戦士達の一つの感情を呼び起こした。
絶望という感情を。
ローズ「そんな……既に腕輪は破壊しましてよ!」
サイエンティスト「……もしかして居たのか? 既に。最初から。
ただ我々が感知出来なかっただけで……」
ウサミン「あんなでかいの倒すんですか……? 私達が……」
ヒート「攻撃が届きませんよ!!」
ブリュンヒルデ「魔王を讃えし深き漆黒のヴェール!
堕天使は真の魔王に覚醒する!」ゴゴゴ
フワフワ
ブリュンヒルデ「黒き翼に舞え!!」ドヒュー
アナライズ「なんて強い魔翌力……!」
フワフワ
アイオライト「あれでも効かないなんて……」
ブリュンヒルデ「我が魔翌力では足らぬのか!」
ヒュウウゥゥ
シスター「攻撃がきます! 避けてください!」
ズーン
ワイルドキャット「うぅ……」
ウサミン「一撃で形成をひっくり返されるなんて……」
ワールド「あれが世界を越えるモノ……宇宙レベル!」
ローズ「こんなところで負けるわけには……いきませんわ!」ダッ
ヒュウゥゥ
ローズ「あっ……」
サイエンティスト「ローズ! 危ない!」
「「ツイン・スプラッシュ!!」」
グオオォォ
サムライ「今の光は!」
マジカルガール・フレイム「アタシ達の攻撃に耐えるなんてやるじゃない」
マジカルガール・アクア「私、本気でやったのに……」
ノーマル「あれはマジカルテットのフレイムとアクアです!」
ヒート「私達も加勢したいのですが……体が……!!」
「風の精霊よ、力を貸して……マジカルリーフ!」
サイエンティスト「傷が癒えて行く……これがマジカルガールの力なのか」
マジカルガール・リーフ「みなさん、痛いところはないですか……?」
フレイム「アレで全力だったの? ……まぁアタシもだけどさ」
アクア「あの敵を倒すにはもっと力がいります」
リーフ「みんなのパワーを……一つにすれば……!」
アナライズ「みんなの……」
ブラックキャット「パワーを……」
サイエンティスト「一つに!」
「「「みんなの!」」」
「「「パワーを!!」」」
「「「一つに!!!」」」
「希望の光が世界を照らす! みんなのスマイルよ、力を貸して!」
フライヤー「この声は……」
ノーマル「彼女ですね!」
プリティーハート・チカ「邪悪な者には魔女っ娘プリティーハート・チカがおしおきよー!」
ユオオオォォン
プリティーハート・チカ「みんなの力があたしを強くしてくれる!
みんなの笑顔を奪う邪悪な者なんておしおき決定だよ!!」
ヒュウウゥゥ
プリティーハート・チカ「これがみんなの力! プリティーハートパワー!!!」
武田アナ「昨日起きた謎の生物による襲撃事件。そしてそれを撃退した戦士達」
武田アナ「一体彼女たちは何者だったのか。当時の様子を振り返ってみましょう」
テレビでは事件のニュースを流している。
だけど彼らはマジカル戦士達の正体を知らない。それでいいのだ。
マジカル戦士は正体を明かしてはいけない。それは大事な決まりだから。
「お疲れ様。例の騒動はずっとテレビでやってるな」
「お疲れ様にゃ。あれだけ騒ぎを起こしたんだから仕方ないにゃ。
そういればあの子はどうしたの?」
「ふふふ、よくぞ聞いてくれたな。入ってきていいぞ」
扉の開く音。おどおどと現れる彼女。
たどたどしい自己紹介を聞きながら、私は新しいマジカル戦士の仲間を歓迎し
そして先輩としてマジカル戦士心得を教えて上げる事にした。
だって私達の冒険はまだ始まったばかりだから。 にゃ。
『マジカルテット ~新たなる旅立ち~』 完
マジカル以上
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