黒澤姉妹のふたりごはん (13)
タイトルから分かる通りのパロネタです。
新レシピとかで書けたら良かったのですが料理知識無さすぎて諦めました…。
あと、書きやすかったので本家と逆の姉妹関係になっています。
よろしければ最後までお付き合いください。
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~ある日の黒澤家~
ボムッ!!!!!!!
ピギイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!
ダイヤ「今の声は…」
ダイヤ「ルビィ!?」
ルビィ「あ」モクモク
ダイヤ「」
ダイヤ「…なにをしてるんですの?」
ルビィ「えーと…目玉焼きを作ろうと…」
バフンッ
ルビィ「ピギッ!!!」
ダイヤ「調理実習の予習…ですか」
ルビィ「うん…実はね…」
キーンコーンカーンコーン
先生「来週は調理実習を行います」
先生「各班で調理の役割分担を決めておいてくださいね」
善子「プリンね…」
花丸「プリンってシンプルだけど、微妙な加減で仕上がりが全然違うずら」
ルビィ「わぁ…!! プリンだ…!!」
ルビィ「プリンだ!!」ズイッ
善子「な、なによ…」
ルビィ「ルビィ、プリン大好き!! 授業でプリンが食べられるなんて調理実習サイコーだね!!」
ルビィ「2人が作ったプリン、楽しみにしてるね♪」
善子「言っとくけど、貴女にはプリンあげないわよ」
ルビィ「へ?」キョトン
善子「だって貴女、これまでの調理実習でも食べる専門だったじゃない…」
善子「今度こそちゃんと作った方がいいわ、じゃないと単位取れないわよ」
ルビィ「え~…だってルビィお料理はあんまり…」
花丸「それをできるようにするのが調理実習だよ。 大丈夫、ルビィちゃんならできるようになるずら♪」
善子「そうよ、編み物得意で手先も器用でしょ。 今から練習すればきっと…」
ルビィ「そ、そうかなぁ…」
ルビィ「…で、目玉焼きだったら作れるかなーって……」
ダイヤ「…ではその目玉焼きとやらを頂いてみましょうか」
ルビィ「う、うん! 卵使ってるんだし、味はそんなに…」
~姉妹試食中~
ダイヤ「………」
ルビィ「………」
ルビィ「だめだーっ!」ピギィィィ
ルビィ「このままじゃルビィ、プリン食べられないよぉ…」
ダイヤ「あの…よければわたく…」
ダイヤ(…ダメですわね。すぐに甘やかしてしまうのは私の悪い癖ですわ。)
ガシッ
ルビィ「お姉ちゃぁん…」ウルウル
ダイヤ「る、ルビィ!?」
ルビィ「お姉ちゃん、ルビィね…」
ルビィ「すっっっごい 料理下手なんだけど」
ルビィ「教えてくれる?」
ダイヤ(この笑顔には敵いませんとも。えぇ。)
ダイヤ「ええ! もちろんですわ!」
~姉妹エプロン着用中~
ダイヤ「では蒸しプリンを作りましょう」
ダイヤ「材料は卵、牛乳とバニラオイル、砂糖、水ですわ」
ルビィ「え、これだけなの?」
ダイヤ「えぇ。シンプル・イズ・ベストですわ♪」
ルビィ(お姉ちゃん…お母さんたちの目を盗んでプリンを作っていたのを、ルビィは知ってるのです)
ルビィ(でもあえて言わないのです)
ルビィ(このウキウキを必死に抑えてるお姉ちゃん…可愛い…)
ダイヤ「まずはカラメルソースを作りますわ」
ダイヤ「大さじ3の砂糖を小鍋に入れて…」サーッ
ダイヤ「火にかけます」ゴー
ルビィ「えっ! プリンのカラメルソース作るんだよね」
ルビィ「砂糖焼くだけ?」
ダイヤ「我が妹ながら…。 ルビィ、あなたべっこう飴を食べたことあるでしょう?」
ルビィ「うん! …でも今関係なくない?」
ダイヤ「べっこう飴の味、何かに似てると思いません?」
ルビィ「…あっ」
ダイヤ「そういうことですわ」
ルビィ「ほ、ほんとだ、お鍋から匂いが…」
ダイヤ「味見してみますか?」
ルビィ「うん!」
ルビィ「…ほろ苦くてあまぁい~! カラメルだぁ~~っ!!」
ルビィ「砂糖を焼くだけでカラメルソースになるなんて…魔法みたいだねっ!」
ダイヤ「そうですわね♪ 砂糖の焦げ具合でソースの苦味の強さが変わりますの。 好みに合わせて変えるといいですわ」
ルビィ「ルビィこのくらいが好き!」
ダイヤ「では今の色を覚えておきましょう」
ダイヤ「カラメルソースをカップに入れたら、冷蔵庫で冷やしておきます」
ダイヤ「次にプリン本体ですわ!」
ルビィ「はーいっ!」
ダイヤ「卵と牛乳を混ぜ合わせて…」
ダイヤ「温めた牛乳を少しずつ加えながら混ぜます」
ダイヤ「バニラオイルも数滴入れますよ」
ダイヤ「泡が立たないよう静かに混ぜましょう」
ダイヤ「プリン液がよく混ざったら、プリンカップに茶こしでこしながら注ぎます」
ダイヤ「お湯をわかした蒸し器にプリンカップを並べて…」
ダイヤ「弱火で10分、火を止めて約10分余熱で蒸したら…」
ルビィ「わぁ! 固まってるー!!」
ダイヤ「あとは冷蔵庫で冷やして完成ですわ♪」
ルビィ「やった! プリンできちゃった!!」
ダイヤ「ルビィはお裁縫が得意ですし、料理もできると思いますわよ」
ルビィ「そ、そうかなぁ…」エヘヘ
ダイヤ「では、次は1人で作ってみましょう」ニッコリ
ルビィ「え」
ルビィ「えーと、まずカラメルソースを作って…これを器に…」
ルビィ「卵は…」
ルビィ「!!」
ルビィ「お、お姉ちゃん…ちょっとお話が…」
ダイヤ「あら、なんでsルビィ「わかってる! わかってるの!」
ルビィ「善子ちゃんにも言われるの、料理できないやつは余計なことをしようとするって!」
ダイヤ「いいですわよ」
ルビィ「ほえ?」
ダイヤ「思ったことはやってごらんなさい。 ちゃんと私が見てますから」
ルビィ「…うんっ! ありがとうお姉ちゃん!」
ダイヤ「ダメなときは言いますわね」
ルビィ「は、はい…」
ダイヤ「これは…エッグカッターですか?」
ダイヤ「卵を割るのに使うんですの?」
ルビィ「これでね、プリンを可愛くするんだぁ♪」
ダイヤ「プリンを…可愛く?」
ルビィ「でっ…できたー!」
ルビィ「見て! お姉ちゃん! ちゃんとプリンだよ!」
ダイヤ「たっ、卵の殻をプリンの器に…」
ダイヤ「火の通り過ぎもありませんし、ムラもありませんわ」
ダイヤ「成功、ですわね…!!」
ルビィ「すごーいっ! ルビィもお姉ちゃんみたいにできた!」
ダイヤ「ルビィ…」ウルウル
~実食~
ルビィ「じゃあ、お姉ちゃんと作ったのから…」
ダイヤ・ルビィ「「いただきます!」」
ルビィ「わぁ…! なめらかトロトロでたまごが優しい…♪」
ルビィ「じゃあルビィが作ったやつね!」
ルビィ「わぁ…こっちもちゃんとプリンだ! ぷりぷりしてておいしい…!!」
ルビィ「…でも、やっぱりお姉ちゃんに教えてもらいながら作ったのの方がおいしいね」
ダイヤ「そんなことないですわ。ルビィがつくったプリンもとてもおいしいです」
ルビィ「そ、そう?///」
ダイヤ「とっても美味しいですわ。本当に…」
ルビィ「あ、ありがとう…///」
~次の週、調理実習~
ルビィ「マルちゃん! 善子ちゃん!」
ルビィ「今日はルビィがおいしいプリンを食べさせてあげるね♪」
花丸「おぉ…ルビィちゃんがこんなやる気に…」
善子「でも…」
ルビィ「というわけで!!」バケツドーン
善子「こんなに食えるかっ!!」
ルビィ「大きい方が楽しいよ♪ …あれ」
花丸「さすがにバケツは蒸し器に入らないずら…」
ルビィ「ええっ!?」ガーン
~昼休み~
千歌「え? プリン?? くれるの!?」
曜「そっか、1年生は調理実習やってたね」
梨子「でも、調理実習って普通余るほど作る…?」
善子「色々あったの…貰ってよ…」
花丸「も、もうプリンは当分いらないずら…」
千歌「おぉ、当分と糖分をかけてるんだね!」
ルビィ「あはは…。 うぅ、料理の道はまだまだ厳しいみたいです…」
終わり
終わりです。
SS投稿は3作目で、まだまだ至らない点も多いと思いますが、最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございます。
他にはルビィちゃんが主役のラジオSSなんかを書いているので見かけたら読んでやってください…という宣伝はさておき。
ネタを拝借した『新米姉妹のふたりごはん』は百合漫画としても料理漫画としても非常に完成度の高い作品だと思います。作中では料理上手な妹と食べるの大好きな姉、といった関係です。タイトルを見た瞬間からぜひ黒澤姉妹でパロを書きたいと考えていたので、達成出来て良かったです。
読んだことのない方は、ぜひ手に取ってみてください。
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