飛鳥「年末の」ありす「女子寮」文香「あの…」 (33)

【文香の部屋】
-20;00-

飛鳥「…」

ありす「…」

文香「あの…」


ありす「飛鳥さん、文香さん。私飲み物入れてきますよ、何飲みますか?」

飛鳥「ありす、ボクはホットコーヒーで頼むよ…勿論ブラックでね」

ありす「飛鳥さん…無理しないで砂糖入れたらどうですか?後、橘です。」

飛鳥「確かに苦味を避けるのは人の本能だ。
だがそれに抗うのもボクなりの<抵抗>という奴だね」

ありす「よくわからないです。もっとわかりやすくお願いします。」


文香「…おニ人はなぜ私の部屋にいるのでしょうか?」


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飛鳥「…」

ありす「…」


飛鳥「話せば長くなるね…」

ありす「別に長くならないです。文香さん、今日食堂で何が行われてるか知ってますか?」

文香「ええ…今日は女子寮の皆で忘年会をされるということで来られる方は19;00に食堂集合…でしたよね」

ありす「そうです。」

文香「でもそれが一体…」

飛鳥「…逃げてきたんだ、あの混沌から」

文香「…逃げてきた…ですか?」

ありす「はい。食堂で文香さんの姿が見えなかったのできっと部屋にいると思って…そのご迷惑でしたか?」

文香「…いえ、そんなことは。ただ…急にお二人が私の部屋に来たので…理由を伺いたいと思っただけですよ」

飛鳥「急にお邪魔してすまない、文香さん…実は」

【飛鳥の部屋】
-19;20-

飛鳥「ふぅ…漫画を描いていたらもうこんな時間か」

コンコン

飛鳥「ん?来客か…今開けるよ」ガチャ


蘭子「心地のいい夜ね!我が友飛鳥よ(こんばんは、飛鳥ちゃん!)」

飛鳥「やぁ蘭子、どうしたんだい?」

蘭子「今宵、我が同胞達による饗宴が行われることは知っているか?(今、食堂で忘年会やってるの知ってる?)

飛鳥「ああ…知ってるよ、でもボクは除夜は一人で過ごそうかなと」

蘭子「…えー、一緒に行こうよー飛鳥ちゃん」

飛鳥「いや蘭子でもボクは…」

蘭子「…どうしても?」

飛鳥「…」

蘭子「…だめ?」

飛鳥「…わかったよ…全くそんな顔で見られたら断れないじゃないか」

蘭子「よしっ!では我らも宴に向かおうぞ!(やった!じゃあ食堂行こう!)」

【食堂】
ワーワーガヤガヤ

飛鳥「中々賑わってるようだね」

蘭子「あ、飛鳥ちゃんあれ…」


美優「…」
早苗「…」
瑞樹「…」
心「…」

美優「はぁ…もうこの時期なんですね」

瑞樹「わかるわ」

早苗「また歳取るのかと思うと嫌になるわね」

瑞樹「わかるわ」

早苗「それに親や親戚に孫の顔がーと言われてしまう…めんどい」

瑞樹「わかるわ」

心「歳取るごとに一年が短くなる現象ほんと嫌い」

瑞樹「わかるわ」

早苗「わかるわ」

美優「わかるわ」

飛鳥「なんだあれは」

蘭子「うわぁ…熟した女神達の嘆き…(うわぁ…大人達による…愚痴?)」

飛鳥「あれは近付かない方が利口だね…」




早苗「ここって成人にも満たない若い子達多いわよねえ、肌出しとか多くて…当てつけか!」

瑞樹「おっと噂をすれば」

美嘉「…あっ」

瑞樹「あっじゃないわよ、ちょっと付き合いなさい美嘉ちゃん」

美嘉「いや、莉嘉達さgって酒くさ!」

心「臭い?加齢臭かな…っておい☆」

蘭子「あっ、あれは蒼の申し子達!(あっ、凛ちゃん達だ!)」

飛鳥「蘭子!…何か様子がおかしい」




みく「来年は酉年!だからみんなもネコミミ付けて年越しにゃ!」

奈緒「いや酉年とネコ全く関係ないだろ!」

李衣菜「みくちゃん…ロックだね」

奈緒「何がだよ!」

加蓮「まぁまぁそう言わずにネコミミどうぞ」スッ

奈緒「え」

凛「ふふっ似合ってるよ、奈緒」パシャ

奈緒「なんで写真取った!?なあなんでだ!?」

加蓮「後で写真送ってね、凛」

凛「はいはい」

みく「焦らなくてもまだネコミミいっぱいあるから渋にゃんも加蓮にゃんもできるにゃ!
後、ネコミミを付けた子は写真を取って346プロのグループチャットに流すにゃ!」

凛加蓮「え」

奈緒「なんでだぁ!」

小梅「…あの子もネコミミ付けたいって…」

春菜「ついでにメガネもどうぞ!」

李衣菜「ロックにいこうぜ!」

奈緒「ああ…もう…」



飛鳥「あっちに行くと着せ替え人形にされて晒し首か…」
         カルマ
蘭子「なんて残酷な業…翼が折れるところだったわ(ああ…危ないところだったね)」

飛鳥「というかツッコミが足りてない…」

美嘉「やっと開放された…」

仁奈「今日はうさぎの気持ちになるですよ!」

菜々「ナナ達も負けていられませんね、こっちはウサミミで対抗しますよ!ね、仁奈ちゃん!美嘉ちゃん!」

美嘉「え」

飛鳥「あっちは…tulipの面々か、もう志希とフレデリカだけで胸焼けしそうだよ…」

蘭子「そうね…我が瞳には禍々しきオーラを纏う彩色の権化達…こわい(うん…こっちはまゆ響子智絵里ゆかりさん達
が凄いオーラ放って笑い合ってる…こわい)


飛鳥「どこに行ってもこれは…やっぱりボクは部屋にかえr、ひゃ!」

楓「飛鳥ちゃんオフでもエクステしてるんですね~エクステエクステ…」サワサワ

蘭子「せ、世紀末歌姫…!?(楓さん!?)

楓「…あっ、エクステをエクステンション…ふふっ」グイッ

飛鳥「ちょ!引っ張らないでくれないか!」

楓「うーん微妙かも…」

蘭子「もう出来上がってる…」

飛鳥「あっ、どこ触って!んっ!」

楓「飛鳥ちゃん中々良い体付きしてますね~」サワサワ(

飛鳥「あっ…やめっ」

楓「よいではないかよいではないか~」

飛鳥「か、楓さんっ!ら、んっ!蘭子の方が…もっと…あぁ…良いはんっ、のうしてくれるよ…」

楓「んー蘭子ちゃん?」

飛鳥「…ふぅ…ああ、今なら髪も下ろしてるから御眼鏡に適うのではないか」

楓「わぁ~ホントですね、蘭子ちゃんの髪下ろしてるなんて神ってる~」

飛鳥「ついに流行語パクリ出したよ…」

楓「らーんーこちゃん」

蘭子「ぴぃっ!飛鳥ちゃん!?」


飛鳥「…すまない蘭子…ボクはキミを救えそうにない、また…会えたらいいね」



蘭子「飛鳥ちゃあああああああああああああん!!」

楓「ふふっ…お楽しみはこれから、ですよ♪」

飛鳥「命からがらと言ったところか…蘭子、キミのことは忘れないよ」

ありす「やっと逃げられました…文香さんどこにいるんでしょう」

飛鳥「あっ」

ありす「あっ」

飛鳥「…やあ、ありす。この宴の中一人とはどうしたんだい」

ありす「飛鳥さん…こんばんは。そっちこそ一人じゃないですか…私は…ちょっと疲れたので…」

飛鳥「キミもか…」

ありす「飛鳥さんも…?ええと、文香さん知りませんか?」

飛鳥「文香さん?…いや見てないな、もしかしたら部屋にいるんじゃないか?」

ありす「部屋ですか、ここにいるのは疲れてしまったので私は文香さんの部屋に行ってみますね」

飛鳥「…それ、ボクもお供してもいいかな?」

志希「ありすちゃーんどこー?ハスハス~」

フレデリカ「くんくん…これは美嘉ちゃんの匂い~♪」

周子「あっ、美嘉ちゃんやーん」

奏「あら、ありすの代わりと言わんばかりに美嘉が来たわね」


美嘉「うぅ…」

【文香の部屋】

飛鳥「というわけさ、ボクが向かった頃にはカオスな空間が既に完成していたよ…」

文香「…それは大変でしたね…ありすちゃんはどのような目に?」

ありす「私も飛鳥さんと大体同じです。…少し付け加えるならLippsの方々にからかわれもてあそばれました…」

飛鳥「あっ…」

文香「…もうこれだけで何が起きたのが大体想像できてしまうのが恐ろしいです…」

飛鳥「でも今は文香さんの部屋にいれて平和というのが救いだね…自分の部屋にいるといつ魔の手が迎えにくるかわかったもんじゃない」

ありす「そうですね…あっ、飲み物!文香さん何飲みますか?」

文香「…では私はココアを」

ありす「わかりました、飛鳥さんはホットコーヒーでしたよね?」

飛鳥「ああ…よろしく頼むよ」

飛鳥「それにしてもキミ達は本当に仲がいいんだね」

文香「そう…でしょうか?」

飛鳥「ああ…少し妬いてしまうな」

文香「…私は…飛鳥さんとも仲良くさせてもらってると思っていたのですが…違いましたか?」

飛鳥「…違わないね
まぁキミ達は違うユニットで活動していた頃もあるしボクが追いつけないのは当然、いや必然か」

文香「…生存本能ヴァルキュリアですね」

飛鳥「そうだね、ボクも咲いてjewel、カエルラで一時期、共に活動していたが年季が違うか…なんてね」

文香「飛鳥さん…」

飛鳥「ボクも…文香さん、キミともっと親密になりたいんだがどうかな?」

文香「…それはどういう…」


ありす「おまたせしました、コーヒーとココアです」

文香「…あっ、ありすちゃんありがとうございます…。」

飛鳥「どうも」

ありす「あと飛鳥さん、文香さんをからかうのはやめてください」

飛鳥「ふふっバレていたか。…でも2人が仲良くて羨ましいというのは本音だよ」


ありす「…私はカエルラで飛鳥さんのこと色々知れてよかったですよ?
ちゃんと飛鳥さんのいいとこを見つけて好きになれました…それじゃダメですか?」

飛鳥「…いいや、それで十分だ。…ありす、ありがとう」

ありす「はい!あと、橘です。」

文香「…私達の未来の物語はまだ白紙です。その白紙のページに私達の思い出を紡いでいけばいいかと」

飛鳥「…未来を白紙のページに例えるなんて私的で詩的だね、そういうの好きだよ」

ありす「流石文香さんですね!」

文香「…そう賞賛されると照れてしまいます…」

飛鳥「フフッ照れてる文香さんは可愛いね」

ありす「はい!」ぐぅ~

飛鳥「ありす、全くキミって奴は…腹の虫が泣いてるよ」

ありす「お腹すきました…」

文香「…そういえば食堂に全員分の年越し蕎麦が用意してあるそうですね」

飛鳥「ああ…食べるには食堂に取りに行かないといけないけどね…」

ありす「誰が取りに行きます…?」

飛鳥「…」
ありす「…」
文香「…」

ドンドン

飛鳥「ん?」

ありす「文香さん、誰か部屋に呼んだんですか?」

文香「…いえ別に誰も呼んだりはしてないのですが…」

ドンドン

飛鳥「今、来た人に年越し蕎麦を持ってきて欲しいと頼めばいいかな」

ありす「そうしましょうか」


文香「…今開けますよ」ガチャ

志希「あーりーすちゃん」

蘭子「あーすーかちゃん」

フレデリカ「あーそびーましょ」


飛鳥ありす「うわあああああああああ!!」


この後めちゃくちゃ年越し蕎麦食べた

おわり

年末に余裕で間に合ってないので初投稿です。
拙い文章失礼しました。

よろしければ前作もどうぞ
二宮飛鳥「少し違う聖夜の日常」
二宮飛鳥「少し違う聖夜の日常」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482799790/)

ありがとうございます。
レス貰えるの嬉しい

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