【艦これ】加賀「艦娘の特性?」 (27)

艦これの要素だけでなくポケモンの要素が話に含まれています。
キャラ崩壊は割と激しいので苦手な方はご注意ください。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483021702

加賀「今日も演習でS勝利、さすがに気分が高揚します……ん?」




飛龍「喰らうがいい!龍舞メガマンダの捨て身タックルッ!」

蒼龍「うぎゃああ!?私のメガギャラが一撃で吹っ飛んだぁぁ!?」

瑞鶴「さすが飛龍さんのメガマンダ、積まれたら手に負えないわね」

翔鶴「これで3連勝ね」

加賀「うるさいわよ4人とも」

翔鶴「あ、加賀さんすいません」

飛龍「うるさくしてごめんなさい、ちょっと4人でポケモン対戦やってたら熱くなり過ぎちゃいました」

加賀「ポケモン?そういえば新作が出たと駆逐艦の子が話していましたね」

蒼龍「そうなんですよ。このゲーム一見子供向けに見えますけれど、対戦の読み合いは大人でも楽しめますよ」

瑞鶴「無駄ですよ蒼龍さん、加賀さんは訓練と食べることしか頭にないですから」

加賀「何か言ったかしら」

瑞鶴「いえ、なんにも」

加賀「しかし……」

翔鶴「どうしましたか?」

加賀「私も少し気になっていました。……見せてもらえないかしら?」

飛龍「いいですよ。私のメガボーマンダの強さを見せてあげます!」

蒼龍「これをきっかけに加賀さんもポケモンやりましょう!」

瑞鶴「加賀さんがポケモンに興味を持つなんて……、天変地異の前触れか何かかしら!?」

翔鶴「瑞鶴、いくら何でも失礼すぎよ」

瑞鶴「うわっ、また負けた!」

飛龍「ふふ~ん、また私の勝ちだね」

翔鶴「これで5連勝ですね」

加賀「そのメガマンダっていうのが強いのかしら?」

瑞鶴「ホントメガマンダおかしいですよ。暴力的な種族値に加えて特性の『スカイスキン』で捨て身タックルの威力が1.2倍とか壊れよ、壊れ」

加賀「特性?」

飛龍「でも第6世代のメガガルの『おやこあい』比べたらはるかにマシだってさ」

蒼龍「あー、あれは辛かった。私のパーティが何度3タテされたことか……」

加賀「??」

翔鶴「3人とも、加賀さんがついてこれてませんよ……」

加賀「特性とは何ですか?」

蒼龍「ポケモンには種族値と呼ばれる基本的ステータスの他に、そのポケモン独自の個性である特性があるんですよ」

瑞鶴「特性はポケモンバトル中に発動して、戦闘を有利に進めることができるのよ」

飛龍「例えばメガボーマンダなら『スカイスキン』という特性によって、ノーマルタイプの技を全てひこうタイプに変え、さらに威力を1.2倍にして放つできるのよ!」

加賀「???」

翔鶴「艦娘に例えるなら、五十鈴さんが無条件で先制爆雷を放つことができる特性があり、グラーフさんが空母にも関わらず夜戦攻撃ができる特性がある、って言うと分かりやすいかしら」

加賀「な、なんとなくわかったわ」

加賀「それで、メガガルーラの『おやこあい』という特性は何かしら?」

飛龍「全ての攻撃技の威力がノーリスクで1.5倍、技の追加効果の発動率も2倍、おまけにメガガルーラは技のデパートと言わんばかりに様々な技を覚えるわ」

瑞鶴「2回攻撃もあって、みがわりやカウンターも実質無効、きあいのタスキで1回攻撃を耐えることすら許されない」

蒼龍「そして、メガシンカにより種族値もトップクラスに上昇。はっきり言って弱点が無かったですね」

加賀「素人目に聞いていても強そうなのが伝わってくるわね……。翔鶴、深海棲艦に例えるならどういうことかしら」

翔鶴「先制爆撃、先制雷撃、連撃、などといった様々な攻撃手段を2回連続でこちらに行い、圧倒的攻撃力でダメコンを無条件で貫通してこちらを轟沈に追い込みます。おまけに耐久力も高くて夜戦の重巡洋艦の連撃程度じゃ沈みません」

加賀「なるほど、あまりの強さに慄きます」

瑞鶴「でも、そういえばサーモン海域北方に5回攻撃してくるレなんちゃらって言う、わけのわかんないやつがいたような……」

飛龍「やめてくれ瑞鶴、その存在はオレに効く……、止めてくれ」

加賀「でもこちらに『おやこあい』みたいな特性を持った艦娘がいたらとても頼もしく感じます」

瑞鶴「確かにそうね。私もレート潜るときはメガガルにだいぶお世話になったし、味方だととても頼もしかったわ」

翔鶴「味方で『おやこあい』……。そうなると鳳翔さんとかでしょうか?」

蒼龍「確かに全ての空母の母として、『おやこあい』はぴったりね!」

飛龍「じゃあ、鳳翔さんが旗艦になると、鳳翔さんは無条件で2回攻撃を行うのかな!?」

加賀「空母の母として仲間を守るために2回攻撃……、さすがに気分が高揚します」

飛龍「そうだ!今からみんなで艦娘がどんな特性を持っていそうか考察してみない!?」

蒼龍「それいいねえ!面白そうだわ!」

加賀「艦娘の特性……、私はポケモンをよく知らないのでポケモンの特性はわからないわ……」

瑞鶴「あー大丈夫よ。特性は自分で勝手に作ったオリジナルで構わないから。じゃあ、私からお手本見せるわね!」

翔鶴「始めは瑞鶴からね。楽しみだわ」

瑞鶴「私が考えたのは加賀さんの特性よ」

加賀「私の特性?どんな特性かしら」

瑞鶴「加賀さんの特性は『はやてのかんさいき』!この特性はHPがMAXの時、射程に関わらず砲撃戦で最初に攻撃ができるようになるわ!」

飛龍「……」

蒼龍「……」

翔鶴「……」

加賀「かなり強い特性ね。さすがに気分が高揚します」

瑞鶴「いや~、それほどでも~」デレデレ

飛龍「加賀さん加賀さん」

加賀「飛龍?何かしら?」

飛龍「瑞鶴が言っていた『はやてのかんさいき』の元ネタは恐らく……」

加賀「……」

瑞鶴「我ながら秀逸な特性…って、加賀さんどうした、っておげっ!?」

加賀「頭にきました」グググググ

瑞鶴「加賀さんお願い止めて~、コブラツイストはマジでやばいって!」

飛龍「まあ、加賀さんも落ち着いてって」




翔鶴「元ネタはファイアローの『はやてのつばさ』ですよね」

蒼龍「ファイアローはほのお・ひこうタイプの鳥ポケモン。タイプにちなんで焼き鳥とかけたとしか思えないわね……」

飛龍「じゃあ、気を取り直して次は私ね」

瑞鶴「加賀さんそんなに絞めなくてもいいじゃないですか」イテテテテ

加賀「自業自得よ」

飛龍「私が考えたのは青葉の特性よ」

蒼龍「青葉ちゃんね。キャラが濃いから楽しみだわ」

飛龍「青葉の特性は『ソロモンのおおかみ』!この特性は青葉が大破したとしても、1回だけ絶対に轟沈せずに大破進撃ができる!」

加賀「これもかなり強い特性ですね。これにも元ネタがあるのかしら?」

飛龍「これは史実での青葉の不死身っぷりからつけました」

蒼龍「確かに何度被弾しても生き残ってたわね」

翔鶴「この特性は私も欲しいですわね。私出撃しては何度も被弾して大破撤退してますから……」

瑞鶴「翔鶴姉……なんかごめん」

蒼龍「次は私ね。私は個々の能力付加よりも、艦隊で組んだ艦娘で効果を発揮する特性にしたわ」

加賀「新しいタイプの特性ってことかしら。楽しみだわ」

蒼龍「私は霞ちゃんの特性を考えたわ」

翔鶴「霞ちゃんってことはまさか……」

蒼龍「そのまさか、霞ちゃんの特性は『チームれいごう』!霞が旗艦の時、艦隊に足柄、大淀、清霜、朝霜がいると、該当する艦娘のステータスが1.2倍に上昇!なんてのはどうかな?」

加賀「なかなか面白い特性ね。史実での組み合わせはしっくりくるわね」

飛龍「これなら他にも当てはめることができるね。例えば山城さんで『チームニシムラーズ』とか、瑞鶴で『チームおざわっち』とか!」

翔鶴「『チームれいごう』と比べると悲壮感が凄いのが気になりますね……」

瑞鶴「小沢艦隊……エンガノ岬……うっ、頭が……」

瑞鶴「翔鶴姉は何かある?」

翔鶴「そうねえ、私は熊野さんの特性を思いついたわ」

蒼龍「熊野ちゃんかあ。気になるねえ~」

翔鶴「熊野さんの特性は『ぜんとりょうえん』。彼女が艦隊にいる時、羅針盤がどんな編成にも関わらず、完全にランダムになる特性よ」

加賀「元ネタは四字熟語の前途遼遠からかしら」

翔鶴「後、熊野さんは日本を目指したけれど、結局帰ることが出来なかったという悲しい史実からも取っています」

飛龍「でも、その特性正直言って強くないよね……」

蒼龍「使いどころがわからないというか……」

翔鶴「使いどころは……。あ、キス島撤退戦で駆逐艦を使わずに攻略することができるようになるわよ!」

瑞鶴「それでも2回のランダム羅針盤に勝たなきゃならないんでしょ?やっぱり、使いどころないと思うな……」

翔鶴「そう……かしら」

赤城「皆さん、何をしているのですか?」

加賀「赤城さんじゃないですか」

飛龍「艦娘にポケモンみたいな特性があったら面白いなって、話し合っていたところです」

赤城「ポケモンみたいな特性ですか……」

瑞鶴「赤城さんも私たちにポケモンみたいな特性が備わっていたら、深海棲艦との戦いも有利になりますし欲しいと思いませんか?」

赤城「そうですね……」






赤城「私はそんなものがない方が良いと思いますよ」



瑞鶴「えっ!?」

蒼龍「赤城さん、どうしてですか!?」

赤城「確かに特性による差別化は艦娘の個性を際立たせるとともに、深海棲艦との戦いも有利に進むと思います」

加賀「……」

赤城「しかしそうした場合、どうしても使いやすい特性の艦娘と、使いづらい特性の艦娘が出てしまいます」

飛龍(確かにポケモンも特性ゲーって一部では呼ばれているところはあるのがねぇ……)

赤城「そして、使いづらい特性を与えられてしまった艦娘はどうなりますか?きっと私は役立たずのレッテルを貼られてしまい、提督から使われることが無くなってしまうと思います」

蒼龍(レジギガス……、ブースター……、確かにそうかもしれない……)

赤城「皆さんも勝手に決められた特性で強さの優劣を決められてしまうのは嫌でしょう」

加賀「私は嫌ですね。ミッドウェーで沈んだ慢心空母みたいな特性はこりごりです」

瑞鶴「私もマリアナの七面鳥みたいな特性は欲しくないわ!」

赤城「私たちはこうしてめぐり合って第2の人生を歩み始めたんです。特性なんかに左右されない、自分自身の無限の可能性にかけてみたいと思いませんか?」

翔鶴「そうですね、私も一航戦、二航戦の先輩方に負けたくないです」

加賀「私も後輩に一航戦の座は譲れません」

飛龍「もちろん私もね」

瑞鶴「私だって!」

赤城「では、これからも正規空母同士、頑張りましょう!」

全員「おー!」

赤城「あ、言い忘れてたけどこれ私の特性ね」

蒼龍「ん?何なに?」

翔鶴「紙に書いてあるわ?えっと……」

翔鶴「『いっこうせんのほこり』。赤城が旗艦にいる場合、艦隊にいる全ての艦娘のステータスが2倍になる……」

加賀「……」

蒼龍「……」

飛龍「……」

翔鶴「……」

瑞鶴「……」

赤城「………てへっ」

瑞鶴「て、これずるくないですか!?メガガルクラスのチートですよ!」

飛龍「さっきあれだけ良いこと言ってたじゃないですか!」

赤城「うるさいですね!私だって妖怪ボーキとか、食っちゃねとか言われるのはもううんざりなんですよ!」

蒼龍「だったら赤城さんの言ってた無限の可能性にかければいいじゃないですか!」

赤城「だって私ステータスもスロット数も足りてないんですよ!ちょっとぐらい強くなってもいいじゃないですか!」

加賀「赤城さん、さっきと言ってたことが180度逆なのですが……」

赤城「運営さん!私にも強い特性をください~!」

これにて完結です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
艦娘にポケモンみたいな固有の特性があれば面白いと思ったけど、そうなると格差が出来て可哀想な艦娘が出来ちゃうだろうなとも思いました。
最後に一言、艦これもポケモンも面白いですよ!



前に書いたやつです。

【艦これ】霞「用があるなら目を見て言いなさいな!」
【艦これ】霞「用があるなら目を見て言いなさいな!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482740221/)


【艦これ】霞「用があるなら目を見て言いなさいな!」その2
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