【艦これ】霞「用があるなら目を見て言いなさいな!」その2 (40)

前回のSSでたくさんの応援コメントありがとうございます。
続編書く予定は全くなかったので、ご期待に応えられるかわかりませんが、よろしくお願いします。

誤字脱字やキャラ崩壊があったらごめんなさい。


前作
【艦これ】霞「用があるなら目を見て言いなさいな!」

【艦これ】霞「用があるなら目を見て言いなさいな!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482740221/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1482806143

提督「ん……ってあれ?何でこんなに静かなの?」

霞「起きたみたいね……」オメメマッカ

提督「って、そういや仮眠のために膝枕してたんだっけか?悪いな」

霞「『そういや仮眠のために膝枕してたんだっけか?』じゃないわよ!今何時だかわかってるの!」

提督「マルサンマルマル……って、午前3時!?」

霞「その通りよ!あんたが仮眠取るって、言って寝てからもう12時間も経っているのよ!」

提督「わ、悪いな……」

霞「私はその間ずっと膝枕してたのよ!そのせいで夕飯も食べれなかったし、お風呂にも入ってないし、ずっと起きっぱなしだし!」

提督「霞、まあまあ落ち着けって……」

霞「本当に迷惑……ってアレ?」グラッ

提督「おいおい!?大丈夫か?」ダキカカエ

霞「だ……大丈夫よ。私はこのぐらい……」クラクラ

提督「大丈夫じゃねえだろ。こりゃ完全に寝不足から来る貧血だな」

霞「う、うぅ……」

提督「俺が無理させたからだな。おい、俺が膝枕してやるからここで寝ろ」ポンポン

霞「は、はぁ?」

提督「だから、俺が膝枕してやるからここで寝ろ、って言ってるんだ」

霞「でも……」

提督「提督命令だ。聞きやがれっての」

霞「ったく……」ゴロッ

提督(なんだかんだ言いつつ疲れてるじゃねーか。横になってすぐに寝ちまったよ)

霞「Zzzzz……」

提督(こいつはすぐ片意地張るからな。寝てる姿はかわいいのによ)

提督(なんだかんだでこいつとも付き合い長いよな。確か最初の頃は……)







コンコン

提督「ん?誰だ?」

青葉「どーも恐縮です。青葉です!」

提督「青葉か、霞が寝ているから静かにしてくれないか?」

霞「Zzzzz……」

青葉「おっと、すいません。にしても霞さんが膝枕って微笑ましいですよね」

提督「やっぱりお前もそう思うか?」

青葉「そうですね。普段から厳しい印象が強いですからねえ」

提督「で?この時間ってことは演習の結果報告か?」

青葉「その通りです。S勝利達成しました!」

提督「流石青葉だな。よし、今日の出撃は終わりだ。明日からサブ島沖に出撃するつもりだから準備は入念にしとけよ」

青葉「はい司令官。ところで恐縮なんですが……」

提督「ん?どうした?」







青葉「司令官さんと霞さんって夫婦みたいですよね!」




提督「は、はあ!?何言ってやがんだ!?別にこいつが秘書官させろ、ってうるさいからやらせてるだけだっつーの」

青葉「そうは口では言っても、司令官さんと霞さんの絶妙な空気間はどう見たって夫婦にしか見えませんよ~」

提督(夫婦って何だよ?こいつとは今でも喧嘩ばかりだし……)

青葉「そういえば、霞さんはこの鎮守府の最古参でしたよね。始めて出会った時の話、聞かせてもらえませんか?」メモチョウジュンビ!

提督「別にいいけどさ。記事にしても面白くもなんともないぞ?」

青葉「大丈夫です。記事を面白くするのも腕の見せ所ですから!」

提督「そうか、なら始めるぞ。霞と出会ったのは確か……」

今日はここまでにします。

今日はここまでと言いましたが、途中まで完成したので投稿します。
明日には完結できるといいなあ

着任当時……







提督「はあ!?初期艦が不足してこっちに送れないだって?」

本部『すまんな。他の鎮守府に初期艦を送っていたら数が足りなくなってしまってな』

提督「じゃあ、どうするんですか?これじゃ艦隊活動できないですよ!?」

本部『まあ、そう怒るな。初期艦ではないが君には駆逐艦娘を送ることになっている』

提督「はぁ……」

本部『君なら暁の水平線に勝利を刻むことが出来ると信じているぞ。では、健闘を祈る!』ガチャン

提督「ち、ちょっと待って下さ……って、切りやがったなあの野郎……」

提督「ったく、初期艦娘送って来れないって、末期の日本軍じゃねえんだぞ」イライラ

提督(にしても、初期艦じゃない艦娘って一体誰なんだろうな)


ガチャ


提督「ん?誰だこいつ?」


霞「遅い……、10分の遅刻よ」

提督「は?」







霞「仮にも提督を名乗る者だったら最低でも集合時間の10分前に着任しなさい!腕立て100回よ!」ドーン!



提督「はあ!?何でいきなり変なやつに指図されなきゃなんないんだよ!?てか、お前誰だ?」

霞「私は霞よ。ここの鎮守府に初期艦として着任したわ。ガンガン行くから覚悟なさい!」

提督「はあ!?こいつが初期艦?こんなちっこいのが?」

霞「無駄口を叩かない!腕立て100回よ!」

提督「てか、何でいきなり腕立て100回?」

霞「軍隊は1分1秒の遅刻が戦局を左右することもあるのよ!遅刻なんてもってのほかだわ!」

提督「でも今日は初期艦来れねえって、急に大本営から……」

霞「文句言わない!腕立て100回よ!このクズ!」

提督(何だよこいつ!?仮にも上官だぞ、その俺にクズ発言ってなんだそりゃ!?)

提督「始めて会った時はこんな感じだったなぁ」

青葉「は、はい……。霞さんって昔っから厳しかったんですね」

提督「初っ端から俺に対してクズだぜ。第一印象は最悪だったな」

霞「Zzzzz……」

青葉「その後はどうなったんですか?」ワクワク

提督「しばらくは霞と喧嘩し続けてたな。これは今でも変わんないか」

着任直後……





霞「だから何度言ったらわかるのよ!戦艦増やす前に駆逐艦増やしなさいよ!」

提督「うるせーな!鎮守府守るために強大な戦力が必要なんだよ!」

霞「備蓄してる資材の量見てから言いなさいよ!こんなんで運用できるわけないでしょ!」

提督「鋼材1000もあるんだし大丈夫だろ!」

霞「1000程度じゃ全然足りないわよ!最低1万貯めなさい!」

提督「えっ?マジで?」

霞「マジよ。ったく、私がいなきゃ資材運用もできないなんて本当に迷惑だわ!」

提督(て、てめぇ……。だが、確かに計算したら鋼材1000じゃ全く足りねーな。だが……)チラッ

霞「何でこんなクズが私の上官なのよ……」

提督(こいつの口の悪さだけは許せねー)イライライラ

霞「用があるなら目を見て言いなさいな!」カッ

提督「やっぱてめぇムカつく!上官に対しての口の利き方じゃねーだろ!」ガタッ

霞「はあ!?それで逆ギレ?だらしないったら!」





天龍(フフ怖い……)ガタガタ

電(なんだか怖い鎮守府に来ちゃったのです……)ブルブル

青葉「あー、なんとなく情景が浮かびますね」

提督「あの頃は霞のことが大嫌いだったからな。どうにかしてぎゃふんと言わせられないかといろいろ考えてたよ。今思うと提督として失格だと思うがな」

霞「Zzzzz……」

青葉「で、ぎゃふんと言わせたりとかは……」

提督「それが全くできなかったよ。あいつ俺だけじゃなくて自分にも厳しい性格だったからな。隙がほとんどないんだ」

青葉「さすが霞さん、抜かりないですね」

提督「しかも言ってくることが正論だから余計タチが悪いのなんの。だが俺だって提督を名乗る者だ、毎日部下に怒鳴られるのはしゃくだったからな……」

青葉「司令官さんの気持ちもなんとなくわかりますね。青葉も霞さんに怒鳴られたときは少し驚きました」

提督「そこでだ……」

今日はここまでにします。
次回はこの時間帯の投稿になると思います。

もっと遅くなると思いましたが、書きあがったので再開します。
今日で完結する予定です。

提督が着任してから数日後……





霞「作戦が終了したわ、報告を聞きなさい」

提督「おう、ご苦労だったな。で、戦果はどうだった?」

霞「はい、これよ。後、新しい艦娘が着任したわ」

提督「こいつは……」

吹雪「はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします!」

提督「駆逐艦娘か?」

霞「特型駆逐艦として世界中を震撼させた駆逐艦よ。提督ならその位覚えておきなさい」

提督「ふう~んなるほどね、霞ところでさ?」

霞「何よ?」







提督「特型駆逐艦って何だ?」




霞「えっ?それは……その、と、とにかく高性能な駆逐艦だったのよ!」アセアセ

提督「あれおかしいなぁ~、吹雪型と朝潮型だったら朝潮型の方が後期に建造されたから高性能なはずだよな。でも何で朝潮型は特型駆逐艦って呼ばれてないんだろ~な~」

霞「あの……その……」

提督(さすがの霞でも詳しいことは知らねえようだな。これならイケる!今こそ一夜漬けで覚えた知識を披露してくれるわ!)

吹雪「司令官さんはご存知なのですか?」

提督「ああ、知っているとも。特型駆逐艦が生まれた背景には当時ワシントン海軍軍縮条約があってな、その条約のせいで日本は主力戦艦の保有数を大きく制限されてしまったんだ」

霞「!?」

提督「だが、日本としては欧米諸国に負けない軍事力が欲しい。そこで、日本は『ワシントン海軍軍縮条約に引っかからない補助艦隊を強くすればよくね?』って結論に至り、睦月型以上に高性能な駆逐艦を建造するための計画『特型駆逐艦対策委員会』を立ち上げた。特型駆逐艦の名前の由来はここから取っているのさ」

吹雪「そこで生まれたのが……」

提督「特型駆逐艦ってわけよ。長距離航海に耐えうる耐久力と、従来の睦月型とは一線を画す強力な攻撃力を兼ね備えた駆逐艦だったんだ」

吹雪「自分で言うのもなんですが、私って凄かったんですね……」

提督「ああ、当時としては画期的だったからな。海外の連中はさぞびっくりしただろうな」

霞(このクズ昨日まで駆逐艦に艦載機乗せようとしてはずよね!?何でこんなに知ってるのよ!?)

提督「だが、これが面白くなかったのは欧米諸国だ。当然だ、せっかく軍縮のために条約を採決したのに、日本はこんな高性能駆逐艦をいくつも作り出したんだ。たまったもんじゃない。だからロンドン海軍軍縮会議を開き駆逐艦に大幅な制限を設けた。こうして特型駆逐艦の増産は暁型の電を最後に終了したのさ」

吹雪「なるほど……」

提督「もちろん、この軍縮会議を受けて面白くなかったのが日本だ。このままだと、また欧米諸国に差を開かれてしまう。そこで日本は1936年にロンドン海軍軍縮会議を破棄、それによって特型駆逐艦以上の性能を持った駆逐艦を次々に建造できるようになったのさ」

吹雪「そこで生まれたのが……」

提督「朝潮型駆逐艦だ。排水量は特型駆逐艦よりも増大して大型になり、当時作られていた白露型駆逐艦で問題とされていた性能不足を克服した最新鋭ってわけさ」

霞「……」

吹雪「司令官さん、凄いです!」

提督「まあ、提督とあろうものならこれぐらい知ってて普通だけどな。なあ、霞さんよぉ、朝潮型駆逐艦を名乗る者ならこれ位覚えておかなきゃなあ」ニヤニヤ

霞「……す、少しは出来るじゃない……褒めてあげるわ……」ピクピクプルプル

提督「あの時の霞の驚いた顔と悔しそうな表情は忘れられないなあ。青葉にも見せてやりたかったぜ」

霞「Zzzzz……」

青葉「くぅ~、私もぜひ見たかったです。悔しいですね」

提督「まあ、こんな感じで霞が知らないであろうことをドヤ顔で披露したり、小言言われる前に先手を取るようにしたのさ。そしたらこいつも負けじと自分にも他人にも厳しくなりやがってよ。具体的には、この翌日には駆逐艦の性能やら竣工年代やらを全て丸暗記してきやがった」

青葉(なるほどですね~。司令官さんと霞さんが重箱の隅をつつくように、互いのミスや穴を指摘するのは……、青葉にもなんとなくわかりました)

提督「ま、こんなところさ。別に面白くもなんともなかっただろ?」

青葉「いえ、とても面白い話が聞けました!では司令官さん、青葉はこれにて失礼します」

提督「おう、新聞書くのはいいけど次の出撃の準備もしっかりしとけよな」

青葉「はい、新聞も出撃も。青葉にお任せ!」

提督「最初に口からでるのは新聞かよ……。まあ、青葉らしいっちゃ、らしいかな」


霞「Zzzzz……」

提督(そろそろ起きるかな、こいつは……)

青葉『司令官さんと霞さんって夫婦みたいですよね!』

提督(こいつと夫婦ねえ……、尻に敷かれそうだなって、何考えてんだよ俺は!)プイ

霞「……何ヘンな顔してるのよ」ジト

提督「アレ?起きてたのか?」

霞「今起きたとこ、私は午前3時まで寝てるどっかのクズと違って迷惑かけたくないから」

提督「まだ恨んでいるのかよ。もういいじゃねえか」

霞「女の子はやられたことは覚えている生き物なのよ。覚えておきなさい」

提督「お前は竣工した年からいったら女の子よりおば(ry!?」ドカッ!

霞「黙れこのクズ!」

提督「いきなりクッション投げることねーだろ」

霞「うるさい自業自得よ。で、次の海域の準備は?」

提督「おうばっちりよ!高速統一で決戦支援艦隊を組み合わせて一気に叩くつもりだ」

霞「旗艦が金剛でその次に青葉、鳥海、羽黒、吹雪に私と、決戦支援に長門、陸奥、蒼龍、飛龍、雪風、夕立、うん悪くないんじゃないかしら」

提督「後は上手く夜戦を切り抜けられるかどうかだな。正直厳しい戦いになるだろうな」

霞「やってやるわ、夜戦は駆逐艦の十八番よ」

提督「後さ、一言お前に言っとくわ」

霞「何よ?」






提督「ぜってー死ぬんじゃねえぞ」

霞「何当たり前のこと言ってるのよ」



翌日……




提督「これからサブ島沖海域の攻略を開始する!お前たちも知っているだろうが、道中を夜戦で突破しなければならない。とても厳しい戦いになるだろう!」

全員「ゴクッ……」

提督「だが、俺はお前たちの力を信じている!お前たちなら生きて帰って勝利をもたらしてくれると信じているぞ!」

霞「当然に決まってるわ!奴らに私たちの力を見せつけてやるのよ!」

金剛「Yes!私の実力、見せてあげるネー!」

青葉「索敵も砲撃も雷撃も。青葉にお任せ!」

鳥海「私の計算の力で勝利を刻みます!」

羽黒「みんなは私が守ります!」

吹雪「はいっ!準備完了です、司令官!」

霞「さあ、出撃よ!暁の水平線に勝利を刻みに行くわ!」

全員「おー!」









金剛「一応私がFlagshipなんですけどネー」

吹雪「まあ、いいじゃないですか」

一応、これにて完結です。5-3が攻略できない腹いせに書いたものですが、まさかここまで評価していただけるとは思ってもいませんでした。
まだ、他の人のSSと比べると粗が目立つので、次SSを書く機会があったら克服できるようにしたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



提督が披露した知識で間違ってる点があったら温かい目で見逃してください。私も一夜漬けなんです。

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