リーリエ「こんにちは、アローラのチャンピオンさん」 (33)

ポケモンサンムーン(アニポケではない)のミヅキ×リーリエっぽい何か

※馬鹿話注意

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ミヅキ「……」

リーリエ「こうしてポケモントレーナーとして貴女と向かい合えたこと……とても嬉しく感じます」

ミヅキ「……」

リーリエ「今まで会えなかった分あなたにはお話したいこと、たくさんあります」

ミヅキ「……」

リーリエ「でも」

ミヅキ「……」

リーリエ「ポケモントレーナーとして、アローラのチャンピオンである貴女への挑戦者として……最初にやるべきことは一つ、ですよね?」スッ

ミヅキ「……ふふ」

ミヅキ「久しぶりだね、リーリエ。……いや、カントーの新チャンピオン」

ミヅキ「アローラのチャンピオンとして、この子たちと一緒に迎え撃たせてもらうよ」

ミヅキ「出ておいで、みんな!」ヒュッ

ボンッボンッ

リーリエ「……!そのポケモンさんたちは、島めぐりを一緒に行った……」

ミヅキ「うん、この子たちもリーリエを待ってたからね。そして、初めてアローラのチャンピオンとなった時にも一緒に戦ってくれた大切な仲間だよ」

リーリエ「アシレーヌさん、ルガルガンさん、ウインディさん、ジバコイルさん、アマージョさん、そして……」

『ラリオーナ!』

リーリエ「……ほしぐもちゃん」

リーリエ「はっきりと覚えてます、皆さんのこと」

リーリエ「貴女と一緒に戦ったポケモンさんたちは誰にも負けないくらいとても強くて……私も何度も助けられました」

リーリエ「でも、今の私にもカントーを旅した頼もしいポケモンさん達がついていてくれています」

リーリエ「簡単には負けませんよ?」

ミヅキ「うん。見せて、リーリエの仲間たちを。あなたが旅で身につけた力を」

リーリエ「もちろんです!」

ミヅキ「……」

リーリエ「……」

ミヅキ「……アローラのチャンピオンを賭けたポケモンバトル。ゼンリョクで――――」

リーリエ「行きます!」

――――ずっと待ってた。あなたの帰りを。

――――ずっと会いたかった。再びあなたに。


ミヅキ「行っておいで、ほしぐもちゃん!」

『ラリオーナ!』

リーリエ「いきなりほしぐもちゃんですか……!」

ミヅキ「ふふ、この子が待ちきれないって言うからね」

リーリエ「それならこっちは……」

ミヅキ(レベルもばっちりだし並のポケモンじゃ勝てないよ?どうするリーリエ!)

リーリエ「お願いします、ミュウツーさん!」

ミュウツー『……』ボンッ

ミヅキ「」

ミヅキ「ちょっと待ってちょっと待って」

リーリエ「ミュウツーさん、だいも……何ですか?」

ミヅキ「いや何でミュウツー!?いきなり出て来ていいポケモンじゃないっていうか、どこでゲットして来たのその子!?」

リーリエ「えっと、ミュウツーさんは私がハナダシティのマサキさんを訪ねた時に出会って……」

ミヅキ「出会えるの!?ハナダシティで!?」

リーリエ「ええ、ちょっと道を間違えてしまいハナダの洞窟?に迷い込んだ時に」

ミヅキ「ちょっと道を間違えたくらいであんなとこに入って行けるわけないでしょおおおおおお!?」

リーリエ「そ、そう言われましても……」

ミヅキ(くう、抜かった!まさかいきなりミュウツーが出てくるなんて……しかも明らかに初手で大文字打とうとしてきたし不利過ぎる!)

ミヅキ(リーリエのことだから、てっきりライチュウとかピクシーみたいな可愛い系が出てくると思ってたのに完全に誤算だよ!)

ミヅキ(バトルツリーで勝ちぬいた子たちとまでは言わなくとも、旅パじゃなくてせめてウルトラビーストやカプたちを連れて来ていればこんなこことには……!)

ミヅキ「うう~……」

リーリエ「どうしたんです?早くバトルの続きをしましょう!」

ミヅキ「う、うん。それはそうなんだけど……」

ミヅキ(どうすればどうすればどうすれば)

リーリエ「私は今日、あなたとゼンリョクで戦い」

ミヅキ(とりあえずほしぐもちゃんは一旦下げるとして……ウインディで大文字を受けるのが正解?)

リーリエ「そして勝ってみせるのです!」

ミヅキ(そこからフレアドライブなら何とか……)

リーリエ「私が勝った暁には、ミヅキさんは私のものになるのです……。そう、私だけのものに……ふふふふふ♪」

ミヅキ「……はい?」

リーリエ「ああ、ミヅキさん……♡今日この時を、私がどれほど待ちわびたことか……♡」ウットリ

ミヅキ「あ、あの、リーリエさん?何か様子が、というか私が何だって……?」

リーリエ「あれ、ククイ博士から聞いていないのですか?このチャンピオン戦で私が勝ったら、副賞としてミヅキさんを好きにしていい権利を貰っているのですよ」

ミヅキ「何それ!?思いっきり初耳なんだけど!?」

リーリエ「ああ、ミヅキさんが私のもの……何をしましょう……♪」

ミヅキ「くっ、ククイ博士!?どういうことですか!?」ピッピッ

ククイ『やあミヅキ、掛かって来ると思ってたよ。今は防衛戦の最中かな?』

ミヅキ「そうです、リーリエが来て……というかリーリエの様子がいきなりおかしいんですけど!」

ククイ『うーん、僕もその辺りはよく分からないんだけどねえ。四天王戦を前にリーリエが突然君を副賞に欲しいって言って来てね、てっきり冗談だと思ってたんだけど』

ミヅキ「冗談とは思えない表情ですよ!?あとパーティも!」

ククイ『あっはっは、本気だったんだね!まあ了承したら鬼気迫る顔で四天王たちを伝説ポケモンで一蹴してたからそんな感じはしてたんだけど』

ミヅキ「ちょっ、何で勝手に了承してるんです!?」

ククイ『大丈夫大丈夫、君なら勝てるさ!今まで防衛戦で一度も負けなし、バトルツリーでも200連勝したアローラ最強のチャンピオンじゃないか!』

ミヅキ「今日はリーリエとの対戦に合わせて手持ち変えてるんですってば!せめて仕切り直しとか、」

ククイ『はっはっは、無理無理!正直さっき会ったリーリエは凄く怖かったからね!僕にはどうにも出来ないから後は任せたぜチャンピオン!』ブチッ

ミヅキ「博士ーーーー!?」

リーリエ「お話は終わりましたか?さあバトルを続けましょう!」

ミヅキ「えっと……あの、リーリエさん?」

リーリエ「何です?」

ミヅキ「今日のルールについて私ちょっと把握してなかったので、明日また仕切り直しとかにしない?あはは……」

リーリエ「ダメです!!!!」キッ

ミヅキ「ひっ!?」ビクッ

リーリエ「私がこの時を!!どれだけ待ったと思っているのですか!!!私はミヅキさんを今日手に入れるのです!!!!」

ミヅキ「お、落ち着いてリーリエ。さっきから様子が変だよ?」

リーリエ「大丈夫です!私は正気に戻ってます!」

ミヅキ「正気じゃない人のセリフだよそれ!」

リーリエ「私はミヅキさんが欲しいだけなのです!早くバトルを!」ズイッ

ミヅキ「う、うぅ~……」

ミヅキ(こ、これってどこかで見たことある気がしてたんだけど、ひょっとして今のリーリエってかつてのルザミーネさん状態なんじゃ……)

ミヅキ(UBの影響を取り除くためにカントーへ行ったはずなのに何でリーリエが影響受けて帰って来てるの!?もう!もう!)

ミヅキ(こうなったら説得は無理だし、やっぱりバトルで倒すしか……)

リーリエ「ああ、でも悩んでるミヅキさんも可愛いですねえ……♡早く私のものに……♡」

ミヅキ「え、ええいっ!覚悟を決めたよリーリエ、私が絶対に勝つ!行くよっ!」

リーリエ「うふふ、それでこそ私のヒーローミヅキさん……それでも今日だけは私が勝たせてもらいます!」

ミヅキ「ほしぐもちゃん、リーリエを正気に戻すために力を貸して!」

リーリエ「ミュウツーさん、私の願いを叶えるためにお願いします!」

『ラリオーナ!』

『……!』

……

ミヅキ「はあっ、はあっ……これで残りのポケモンはお互い一体ずつだね」

リーリエ「はあ、はあ……そうですね、まさかフリーザーさんがやられるなんて……」

ミヅキ(いやよく頑張ったよ私!まさかミュウツー以外にもガルーラ、カイリュー、サンダー、フリーザーが出てくるなんて思わなかったよ!どれだけ勝ちたいのリーリエ!)

リーリエ「ミヅキさんはアシレーヌさんですか……」

ミヅキ(でも何とかここまで来た。リーリエのパーティを見る限り、最後に出てくるのは間違いなくファイヤー!無理やりアシレーヌを残したのはそのためだよ!)

リーリエ「私の最後のポケモンさんはこの子です!」

ミヅキ(速さでは負けても、わだつみのシンフォニアを叩きこめば勝機は十分!この勝負もらった!)

リーリエ「お願いします、メガフシギバナさん!」

『バナアアアア!』

ミヅキ「」

ミヅキ「ちょっと待ってちょっと待って」

リーリエ「もう、またですか?」

ミヅキ「いや何でそこでフシギバナ!?サンダー→フリーザーと来て完全にファイヤー出てくる流れだったじゃん!」

リーリエ「ふぁいやー?いえ、私そんなポケモンさんゲットしてませんが……」

ミヅキ「チャンピオンロードに分かりやすくいたでしょ!?何でもっと面倒な伝説捕まえてるのにファイヤーだけスルー!?」

リーリエ「そ、そう言われましても……」

ミヅキ「あああああああああああっ!」

ミヅキ(ここに来て完全に対面不利とか詐欺だよ!!!)

ミヅキ(というかメガフシギバナとか連れて来られたらウルトラビーストやカプたちが手持ちに居ても厳しいし!)

ミヅキ(ガルーラがメガシンカしなかったから救われたー、とか思ってたのにいいいいいいい)

リーリエ「もういいですか?ラストバトル、行きますよミヅキさん!」

ミヅキ「ち、ちょっとタイム……」

リーリエ「ダメです!これが終わったらミヅキさんと……。ふふふふ、私がんばリーリエしちゃいましゅうううう♡」

ミヅキ「」ゾワゾワ

リーリエ「行きますよフシギバナさん、ヘドロ爆弾!」

ミヅキ「くううう……!アシレーヌ、頑張ってお願い!サイコキネシス!」

……

ミヅキ「あ、アシレーヌ!とどめのサイコキネシス!」

ドンッ!

リーリエ「きゃああああああっ!?」

ミヅキ「はあ、はあ、はあ……か、勝った……」

リーリエ「そ、そんな……」ドサッ

ミヅキ(ポケリフレやっといて良かった、まさか2連続で私を悲しませまいと持ちこたえてくれるなんて……。そこ運ゲーとか言わない!)

リーリエ「う、うう……」

ミヅキ「リーリエ、大丈夫!?」ダッ

リーリエ「ミヅキ、さん……?」

ミヅキ「うん、私だよ」ギュッ

リーリエ「あ……。わ、私、何てことを……」

ミヅキ「ううん、いいんだよ。全部終わったから」

リーリエ「ミヅキさん……」

ククイ「やあ二人とも。どうやら無事に決着したみたいだね」

ミヅキ「博士……隠れて見てたんですか?」ジトッ

ククイ「はっはっは、やっぱり気になってしまってね!どうやらリーリエはカントーでUBの影響を受けておかしくなってしまっていたようだが、今は元に戻ったみたいだ」

リーリエ「そう、そうです……。たしか私は旅の途中でウツロイドさんに会って、それで……それから……」

ククイ「ウツロイドの毒は、人を興奮状態にして本能を暴走させてしまう。さっきまでの言動は、それだけリーリエがミヅキを好きだってことだね!」

リーリエ「……///」カアアッ

ミヅキ「リーリエ……変な形になっちゃったけど、またこうして会えて嬉しいよ」

リーリエ「は、はい。私もです……。それにまた、ミヅキさんに助けてもらってしまって……」

ミヅキ「気にしないで。私はリーリエが困った時には、いつでもどこでも助けに行くって誓ってるんだから」

リーリエ「ミヅキさん……///」

ククイ「うんうん、愛の勝利だ」

ミヅキ「博士」

ククイ「うん?」

ミヅキ「ちょっとどこか行っててくれません?一度見捨ててくれたお礼は今度きっちりさせてもらいますので」ギロッ

ククイ「はっはっは、これは怖い!僕もバンバドロに蹴られたくはないからね、退散させてもらうよ!」ピュー

ミヅキ「全くもう……」

ミヅキ「さて、邪魔者がいなくなったことだし……リーリエ?」

リーリエ「はい、何でしょうミヅキさん……///」ウットリ

ミヅキ「さっきのバトルなんだけど、リーリエが勝ったら私を好きにしていいってことだったよね?」

リーリエ「えっ、ええ。ごめんなさい、本当にさっきまでの私はどうにかしてました……」

ミヅキ「ううん、いいの。それよりも結果として私が勝ったんだから、これってリーリエを好きにしていいってことになるんだよね?」

リーリエ「……えっ?」

ミヅキ「なるよね?ねっ、ねっ?」

リーリエ「あ、あの、ミヅキさん……?」

ヅキ「いや、本当はね?今日は再会の日だから我慢しようと思ってたんだ。大事な日だし」

ミヅキ「でもリーリエからあんな風に来てくれたわけだし、私も我慢しなくていいよね?」

ミヅキ「はあ、はあ……♡り、リーリエを好きにしちゃって、いいんだよねえ……?」ギュウウウッ

リーリエ「ちょっ、ミヅキさん!?どうしたんですかいきなり!?」

ミヅキ「リーリエ、りーりえ……。リーリエだあ、本物の匂いだあ……♪」クンクン

リーリエ「か、嗅がないでくださいっ///」ジタバタ

ミヅキ「もうピッピ人形を抱きしめたり、リーリエが使ってたソファベッドに潜り込んで枕を濡らす日々とはおさらばだよ……リーリエぇ……♡」ギュウッ

リーリエ「そんなことしてたんですか!?う、嬉しいですけどちょっと苦しいですミヅキさん、一度離れて冷静に……」

ミヅキ「ダメだよぉ、リーリエはもう私のなんだからあ……♪寂しくてリーリエに似てるウツロイドを毎日可愛がってたりもしたけど、それも今日までだね……」

リーリエ「えっ、それってもしかして」

『じゅえるっぷ♪』

ミヅキ「はあっ、はあっ……!やっぱり私から攻めないとダメだよね!リーリエが私を欲しがってくれるのは嬉しいけど、やっぱり私主体で恥ずかしがってくれないとダメだよね!」

リーリエ「ミヅキさんもウツロイドさんに思いっきり影響されてるじゃないですかああああああああああ!」

ミヅキ「そんなのどうでもいいよ、リーリエえっ!」ガバッ

リーリエ「きゃあっ!?ちょっ、どこ触ってるんですかミヅキさん!正気に戻ってください!」

ミヅキ「リーリエ、リーリエ……♡」

「ひゃんっ、やめ……そこダメです……」

「やあ……ミヅキさん、ああああ……」

「……あん♡」


~HAPPY END~

普通のミヅリリSS書いてたら煮詰まったのでムシャクシャして書きました、今は反省しています

依頼出して来ます

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