【モバマスSS】 男三人、駄弁り場
【モバマスSS】男三人、駄弁り場 - SSまとめ速報
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【モバマスSS】 続・男三人、駄弁り場
【モバマスSS】続・男三人、駄弁り場 - SSまとめ速報
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の続編です。
プロデューサー三名が同じ会社の設定です。
多少の独自設定を含みます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1482675526
【某新宿、全国的に有名な巨大モニター下の待ち合わせ場所】
モバP「約束一時間前だぞw お前、どんだけ今日の合コンに力入れてんだよ……」
内匠P「もう来てるアンタに言われたくねぇよ……、それより何?その格好。大学生か。
若作りしてるからって年考えろよ…」
モバP「お前こそあのお得意のチンピラファッションはどうした。
まさかアレがスカウト用の一張羅とか抱腹絶倒のギャグ仕込んでるんじゃねーだろうな??
何なの?その格好。お前が何時も読んでるファッション雑誌みたいに、ガイアが囁きかけるの??」
内匠P「俺が読んでるのはBITTERだ!!メンナクと一緒にすんじゃねぇ!!」
モバP「ふむ。区別は付かんが……まぁいいや、それより、武ちゃんはどんな服装で来ると思う??」
内匠P「んー……、結構呑みとかには一緒に行くけど、大抵仕事帰りとかでスーツだしな…そういえば私服見た事ねーな……」
モバP「スーツで来たらどうするよ…??」
内匠P「いや……それは流石に無いと……無いよな…??」
モバP「個人的にスーツのイメージしかないから普通にスーツで来てしまうビジュアルが思い浮かぶ…」
内匠P「否定できんわぁ……」
モバP「スーツなら良いんだよ、すげぇ恰好してきたら如何する??」
内匠P「すげぇ恰好ってなんスか??どんな??」
モバP「例えば、ネルシャツをチノパンにインしてバンダナ嵌めて、やたらデカいバック背負ってポスターサーベルとか……」
内匠P「ぐっ……(ちょっと想像した)そんな絶滅種、今時アキバにもいねーッスよ!!
ハロウィンじゃないとお目に掛れないレベルじゃねーすか!?」
モバP「まぁ、ガチすぎるミリタリーとかは趣味じゃないだろうから無いだろうけど、すげぇ恰好してきたら、
服売ってる店に寄るのもアリだな、まだ時間早いし」
内匠P「そこまで強烈なのも無いとは思うッスけど、地味にダセェ服着て来る可能性は大いに有りますよね……」
モバP「まぁ、そういう時は俺の行きつけの店近くに有るから、先輩として連れて行ってあげるかな??
見立ててあげても良いし」
内匠P「ああー、俺も別の店ですけど有るし、アドバイス位は出来んじゃねーかな。
同僚として、やっぱ見過ごせねーから」
武内P「おや、お二人とも、お早いですね…集合時間間違えてませんよね…??」
(キレイめチェスターコートに編みニット、黒スキニーにマフラー巻いてローファーを履いて登場)
モバP「おお、武ちゃ…」(やだ、なにこれ、格好いい)
内匠P「タケ…お前その格好……」
武内P「ああ、やっぱり気になりますかね??
担当してるアイドルの皆さんから、今年のメンズのトレンドはビッグシルエットのアウターと聞いたので、
少し冒険してみたのですが……」
武内P「私が着ると殺し屋みたいに見えるんじゃないかと思ってまして…やはり似合わなかったでしょうか…??」
モバP「いや……似合ってると思うヨ??」
内匠P「ああ…似合ってる……」
武内P「そうですか!これでやっと安心出来ました、ありがとうございます」(一礼)
モバP「…考えてみれば、年頃の娘さん達に囲まれてんだもの、ファッションに無頓着って事はねーよなー……」
内匠P「あ、スンマセン。俺、ちょっと店行く前に服屋寄ってもいい??」
武内P「はい??構いませんが……」
【女子ウケしそうなダイニングバー 男子トイレ】
モバP「…おい…、何か申し開きはあるか」
内匠P「スンマセン……」
モバP「どういう積りだ、あのアリジゴクみたいなメンツは。一体、お前は俺達をどうしたいんだ…??」
内匠P「マジでスイマセン……」
モバP「何が『レベルたけー女子との合コンセットしたんスよ、一緒に行かねーっすか??』だよ!!
高レベルなのはどう考えても危険度じゃねーかっ!!バイオセイフティーレベルで言ったら、レベル3くらいはあるわ!!」
内匠P「まぁまぁ……見た目も一応、全員高レベルじゃねーっすか…??一応……」
モバP「ほう……、まぁ武ちゃんだけに席任せるのも辛いから、手短に話すぞ…??
あの、一番右端のエラい気合入ったメイクと服装の女性、確か765の事務員さんだよな……??」
内匠P「そうっ……スね…、何回か見た事有る様な……」
モバP「飢えた猛禽みたいな目で俺等見てたぞ……、何であんな美人なのに合コンなんか来てるのか、良く分かるわ……、
アレは普通の男は引くわ……」
モバP「最終的に武ちゃんにターゲットロックオンしたから、俺等には被害少ないが……何とかしないと不味いぞ、アレは」
内匠P「……このままタケに任せてみるってのもどうっスかね……??
年上の女性を経験してみるってのも、アイツにとって悪い事ばかりじゃあ……美人だし」ハハハ
モバP「……ならお前が逝くか?? フォローしてやんぞ??」ジトメ
モバP「お前から見ても年上なんだし、美人なんだろ? 狙い目じゃね??」
内匠P「ちょっ!! 勘弁してくださいよ!! あの人完全に今日、ゴール決める気満々じゃないっすか!!
ゲーム終了間際に野生の嗅覚でゴールの匂い嗅ぎつけた禽獣じゃないっすか!!」
内匠P「あんなのにペナルティエリアに持ち込まれたら、その日の内に人生のゴール決まっちまいますよ!!
日本代表のFWに求められてる決定力持ってそうじゃないっスか!!」
モバP「お前、そんなんに同僚で友人を差し出そうとしてたのか……マジで引くわ……」ドンビキ
内匠P「……ウッス、今は少し反省してます……」
モバP「二、三か月後に、ヤケに艶々した新婦の横で死んだ目をした新郎が座ってる、
そんな披露宴に参加したいと言うなら別にそれでも良いんだがな…??」
内匠P「やっぱマズいっすよね……??」
モバP「マズい。良心が咎めるし、それにな……」
内匠P「それに??」
モバP「俺たちが誘った合コンが結婚の原因でした、なんて、武ちゃんを慕っているCPの過激派メンバーに知られでもしてみろ……。
いや、CPメンバー全員ヤバいかも知れん……」
内匠P「…うわぁ……」(想像した)
モバP「少なくとも俺はシンデレラガールを三人も有するユニットを完全に敵に回しても、
ウチの会社でやってける自信は無いぞ…」ウツロナメ
内匠P「センパイ!タケは俺達でガッチリフォローしましょう!!」グッ
モバP「分かってくれたみたいで嬉しいわ。……武ちゃんは何としても逃がすぞ」
内匠P「……ウッス…」
モバP「まぁ、765の事務員さんはそれで良いとして、他のメンバーな」
モバP「真ん中に座ってた人、何アレ。メイクとロングのウィッグで誤魔化してるけど、アレ、留美さんじゃねーか」
内匠P「えっ、マジっすか?? 何か誰かに似てるなーとは思ってたんですけど……別人じゃないっすか…??」
モバP「…午前中に見た留美さんの体つきと1mmも違わん。アレで別人ならドッペルゲンガーの存在を疑うわ、俺は」
内匠P「……見ただけで分かるんッスか……??」
モバP「熟練のスーツ職人はサイズは疎か持病まで見切るらしいぞ。
アイドルのプロデューサーもサイズくらい見切らなきゃステージ衣装の発注とかに手間だろ??」
内匠P「マジかー……、そんなビックリ人間みたいな事出来なきゃダメなんかー……プロデューサーって…」
モバP「ちなみに武ちゃんも暫定的にサイズの変化くらいは分かるぞ。
日によって体系変わるアイドルがCPに一人居るからな。経験値溜まってるわ。」
内匠P「マジでか」
モバP「しっかし、何やってるんだろうな……あの闇のワクワクさんは……
自分の顔面をつくってあそぼ、して何しようとしてるんだよ。…何して遊ぶんだよ。怖いわ…」
内匠P「女ってのはメイクで変わるってのは知識で知ってましたけど、あそこまで行くと確かに工作レベルっすね…
何か執念を感じますわ…」
モバP「んで、留美さんのタゲは全力で俺に来てるんだよな……。トークの内容も逃げ道を塞ぐような奴ばっかりでさ…、
逃げ足の潰し方も半端じゃねーの。足の削り方が鹿島のDF並なの」
内匠P「別人になりすましてもセンパイと付き合いたいんスよ…きっと……」
モバP「マジかー……。散々アイドルとは付き合えない、でアタックを交わしてきたが、こう来るかー……」
内匠P「いっそ、もう観念して付き合ってあげたらどうっスか……??」
モバP「二、三か月後に艶々した新婦の横で死んだ目をした新郎が座ってる(以下略)」
内匠P「マジ、スイマセンっした!!自分、ナマ言いましたっ!!」(深々と一礼)
モバP「分かってくれればいい……、俺が離脱する時もサポートを期待する……」
内匠P「ウッス……」
モバP「最後に一番左に座ってた人だけどな、何アレ。ただの志乃さんじゃん」
内匠P「自己紹介でも柊志乃、って名乗ってましたしね……全員愕然としてましたわ…。少しは隠す努力しろよ……」
モバP「あの人は合コンっつーか、ただ呑みに来たっつーか……
でも、何アレ。たっかい酒、カッパカッパ飲んでんだけど、まさかアレの料金、俺たちが払うの??」
内匠P「男子が全額、なんて今時有り得ないとは思いますけどね…、とは言え、
『会計すませて来るね、気にしないで』
とか言って、会計行ってついでに逃げる、って手段潰されたのはイタイっすね……」
モバP「まあ、それ以外は特に実害は無いみたいだし、志乃さんはほっとくか…??」
内匠P「いや……でも、何か時折、俺を見る目が絡みつく様なんですよね…??
念のためフォローしてくれると助かるっス……」
モバP「あー……。俺も武ちゃんもあんまり酒飲めないからなぁ……。
お前、酒強いし、『一緒に飲める男が欲しい』って言ってた気がするわ……、充分可能性はあるなぁ…」
内匠P「二、三か月後に艶々した新婦の横で死んだ目をした新郎が座ってる(ry)」(ゲッソリした顔)
モバP「わかった!わかった!!お前も見捨てない!!」
モバP「しかし……あのメンツ見て分かったわ……今日の合コンの仕切り、お前じゃなくてあの銭ゲバだろ……」
内匠P「えっ、何で分かったんスか??」
モバP「分からいでか!! 完全に金銭が絡んでる編成じゃねーか!!あの銭ゲバ以外にどうやったらあんな血も涙もない
メンツを集めれるんだよ!!」
モバP「あー……失敗したなー……ちひろさんが絡んでるって聞いてたら、来なかったのになぁー……」
内匠P「スンマセン……まさか、千川が此処までするとは……」
モバP「するんだよ!!あの人は!!俺が絡むと!!何故か!!」
内匠P「一体センパイ、千川に何をやらかしたんスか……??
前世の羅生門で死体の髪集めてる千川の身包みでも剥いだんスか…??」
モバP「多分、そんな事しとらんわ……。逆なら有り得たかも知れんが……」
モバP「……そろそろ女性陣が不審に思い始める時間だ、武ちゃんだけに任せておくのも不安だから、そろそろ戻るぞ」
内匠P「ウッス……裏切りっこナシっすよ??」(拳を突き出し)
モバP「こっちのセリフだ(拳を突き合わせ)逃げる時は三人一緒だ」
内匠P「ウッス」
モバP「…それにしてもタク、お前案外、学有るな、芥川龍之介なんて読んでるの??ちょっと見直したわ」テクテク
内匠P「マンガのヤツですけどねー」テクテク (二人とも席に戻りました)
???「シンデレラ1から、各員へ、雛鳥二羽は席に戻った、繰り返す、雛鳥二羽は席に戻った」ザザッ
???「シンデレラ2、了解。
ふーん…、合コンなんかに連れて来たのは許せないけど、何もしないで帰る気なんだ、それならまぁ、悪くないかな…」ザッ
???「シンデレラ3了解っ!!んー、て事はコレから解散する時の撤退戦の援護にフェイズ移行、かな??」ザッ
???「シンデレラ4了解しました。
別命待機しているエンジン1、2、3に逃げやすい様に乗り物の用意するように伝えに行きますね!がんばります!!」ザッ
???「シンデレラ1了解。店の前に不穏な影の2,3人が確認されているので、各員、鋭意注意せよ」ザザッ
???複数「了解」ザザッ
(その後、謎の人員の援護もあり、三人は無事に逃げ出せた様です)
モバP「先日の合コンと言う名の罠に我等を陥れた、あの銭ゲバに復讐をする」
内匠P「異議なーし」
武内P「…多少は驚きましたが……千川さんもそれほど悪意が有った訳では無いのでは……??」
内匠P「甘ぇよ!!タケは!!悪意しかないに決まってるだろっ!!」
武内P「そうでしょうか……?それに765プロの方とも繋がりが出来ましたし、それほど迷惑を蒙った訳では……」
モバP「別の意味で繋がりかけたんだよなぁ……」
武内P「……………??」
モバP「兎に角!あの銭ゲバにここらで釘を刺しておかないと、次もエラい目に合わされる事は請け合いだぞ!!
調子に乗ったあの悪魔に、酔った隙に外泊証明書だと偽られてサインさせられて、外人部隊に売り飛ばされかねん!!」
武内P「当社は外泊証明書とか必要ありませんが……」(首の後ろに手)
内匠P「んで……、どうする積りなんスか?? 復讐って」
モバP「おう、ココにウチの所属アイドル全員で撮ったステージ映像が有るだろ??」
武内P「この前の五周年記念で撮影した映像ですね。近々販売が決まってる……」
モバP「うむ。 そして此処に、何故かちひろさんがアイドルの衣装を着て歌い踊っているデータがある」
内匠P「何でそんなモノが存在すんだよ……」
モバP「あの銭ゲバ、エイプリルフールで、おねシン歌って踊ったのが好評だったのを何か勘違いしたのか、
あのライブ映像を取る前にこっそり、体形の近いアイドルの衣装を着て一人で撮影して遊んでたらしい」
モバP「ご丁寧にフルコーラス、カメラ映りまで自分でチェックしてな……。
まぁデータは消したみたいだったが、こっそり見てた俺の手によって即座にサルベージされてた事を、
流石のあやつも知るまいよ……」ケッケッケ
(内匠P、武内P、映像観賞中)
内匠P「無駄にレベルたっけぇ。これ、アイドル出来んだろ……何であいつアシスタントなんてやってんだ……?」
武内P「千川さんは元々ルックスも歌唱力も抜群とは知っていましたが……、コレほどとは…」
モバP「おう、俺も見ていて騙されかけて、思わずスカウトしかけたからな、不覚にも」
モバP「まぁ、俺の予想では、あの銭ゲバの正体は金銭を食料とする宇宙怪獣か何かで、
表立った事すると正体がバレかねないから、裏方やってるんじゃないか、と推測するが」
内匠P「否めないな」
武内P「またそんな事ばっかり言って……」(困った様に首に手を当てる)
モバP「んで、この二つをアッポーペンしたのがこのデータだ」
内匠P「うわ……ライブのメンバーに千川が入ってる……」
武内P「何の違和感も無く合成されてますね……驚異的な映像加工技術です……」
モバP「友達のプロに発売前のデータ渡すって約束で完璧に仕上げて貰ったからな、バッチリよ」
モバP「で、このいい年こいた一般人のくせに、アイドルに交じってノリッノリで歌い踊ってる画像をそのまま販売する」
内匠P「マジでか」
モバP「映像特典として、このライブには間違いが一つ混じってます。
分かった人はアンケートハガキに正解を書いて送れば、豪華賞品をプレゼント!って書いた企画と共にな!!」
武内P「うわぁ……」
モバP「こっそり撮ってデータ消すくらい恥ずかしい映像を日本中に公開された挙句、
日本中から間違い扱いされる屈辱を甘んじて受けるが良いわ……」クケケ
内匠P「陰湿な……味方にしててもあんま得は無いが、敵に回すとトコトンうっとおしいな……」
武内P「こんな事して大丈夫なんでしょうか……」
【そして後日】
モバP「おうおう、早速発売直後に、アンケートハガキが続々と届いてるみたいじゃないか」
モバP「どんな感じだ??そろそろ気付いて怒鳴り込んでくるちひろさんに、アンケートの結果を叩きつけて、
トドメを刺してやりたいのだが」
武内P「それが…その…」
内匠P「アンケートの七割ぐらいが間違いに安部を指定してるんだが……どう言うことだ??」
モバP「ああーっ!そっちだと思われたかーっ」アチャー
武内P「この後、モバP先輩は怒り心頭に達した千川さんから、筆舌に尽くし難い復讐を受け返かれたのですが……」
内匠P「それはまた別の話、ってな」
武内P「復讐は悲劇しか生まないのですね……」
内匠P「そーだなー」(途中まで乗り気だったのに他人事で鼻ホジ)
【完】
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