フレデリカ「駄菓子屋ごっこ」 (16)
これはモバマスssです
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フレデリカ「ふんふんふふーん、麩菓子!」
文香「麩菓子、ですか…麩を黒糖でコーティングとは、思い付いた方はロマンティックだったのでしょうね…」
肇「私の事バカにしてますか?」
杏「お菓子関連で喧嘩なら他所でやってて。で、今日は麩菓子でも作るの?」
フレデリカ「ふふーん、実はさっき近くの駄菓子屋さんで麩菓子買ってきたんだー」
杏「あれ?近くに駄菓子屋なんてあったっけ?」
肇「そう言えば、近くのコンビニが潰れて改装工事していましたが…駄菓子屋さんになったんですね」
文香「駄菓子屋…そう言えば、私は訪れた事がありません」
杏「行ってみる?結構面白いよ」
肇「そうですね、私も久し振りにあの懐かしさを味わいたくなってきました」
フレデリカ「それじゃーしゅっぱーつ!」
~駄菓子屋~
杏「おぉ、雰囲気出てるね」
肇「この古びた感じの造り…素敵ですね」
文香「至る所に駄菓子が…全て食べても?」
杏「お金とカロリーの許す限りね」
フレデリカ「お菓子は一人300円までだよー」
文香「つまり、1200円まで買って良い、と…」
肇「1200円分も駄菓子屋で何を買うんですか…」
文香「飲み物はお菓子に含まれますか?」
杏「そもそもなんで上限があるのさ…」
フレデリカ「課金上限が無いと後々大変だよーって大人の人が言ってた!」
杏「まぁ文香ちゃんの代金は杏達が立て替えなきゃいけなさそうだし正解かもね」
文香「あら…この、爪楊枝に刺さったチョークの様な物はなんでしょう…?」
肇「それはきな粉餅ですね。爪楊枝の先が赤く塗られている事があって、それを引き当てたらもう一本サービスで追加されるんです」
文香「…つまり、永久機関…」
杏「文香ちゃん、素直に他のお菓子にしよ?」
文香「いえ…私はこれに挑戦します」
フレデリカ「フの付く商品他にないかなー」
肇「探し方斬新過ぎません?」
杏「麩菓子以外だと何だろ?風船ガムとか水風船とか?」
フレデリカ「こんな時こそFgo!このアプリはFの付くものを探す機能もあるんだー」
杏「実用性の低すぎる機能だなぁ…」
フレデリカ「おっ、早速捕捉!」
肇「冷蔵庫の方に反応がありますね」
バタッ
杏「こ、これは!」
フレデリカ「ま、まさかっ?!」
肇「ふるふる…シェーカー?」
フレデリカ「あれー?肇ちゃん無知なの?」
杏「言い方。ほらかなり前に生産中止されてるし知らないんじゃない?」
肇「これはどの様な飲み物なんですか?」
杏「言っちゃえば炭酸ゼリーだよ。中に固形のゼリーが入ってて、振ると崩れて飲める様になるんだ」
肇「凄く興味があります」
杏「とは言え間違いなく期限切れてるんだろうな…」
フレデリカ「あ、あとこれもあったよー」
つ笛ラムネ
杏「うわなっつ!」
肇「あぁ…懐かしい…」
フレデリカ「みんなよく食べたでしょー?」
杏「とろーちなら未だに舐める事あるけどあれ音ならないんだよねー」
肇「何処まで薄く出来るかとかもやりましたね」
フレデリカ「みんなで合奏する?」
杏「いぇい!スリーエフの合奏会だ!」
フレデリカ「ヒュー」
杏「ヒュー」
肇「ヒュー」
杏「…音一定過ぎて面白く無かった…」
肇「思い出補正というものでしたね」
フレデリカ「いぇーい!フランスのみんな届いてるー?」
杏「届いてないよ」
フレデリカ「だよねー、まだ放送してないもん!」
杏「収録もしてないよ」
フレデリカ「そう言えばさー」
杏「ん、何かあった?」
フレデリカ「もーすぐクリスマスだねー」
肇「そうですね、年に一度の大きなイベントです」
杏「振り唐突すぎるけどね」
フレデリカ「アタシ達四人でライブでしょー?」
肇「楽しみですね、とても」
杏「杏的にはソシャゲのイベントガンダしたい感もあったんだけどねー」
フレデリカ「どーせならさ、フランスでやらない?」
杏「いやもう場所決まってるから。と言うか予算エグい事になるし」
フレデリカ「じゃー終わったらお洒落なお店に行ってパーティしよ?」
肇「いいですね、夜は用事もありませんし」
杏「悲しい発言だけど事実なんだよねー…」
フレデリカ「それとも駄菓子屋でクリスマス過ごすー?」
杏「クリスマスはケーキがいいかな」
肇「そう言えば、世の中には栗羊羹パーティなるものもあるそうですよ」
杏「悲し過ぎるでしょ」
フレデリカ「栗羊羹美味しいよ?」
肇「苦手なんですか?」
フレデリカ「まったく、おこちゃまだねー」
肇「栗の美味しさを理解出来ないなんて…悲し過ぎますね」
杏「いや嫌いじゃないって何も言ってないでしょ」
杏「さて、そろそろ帰ろっか。お菓子も十分以上に買ったし」
フレデリカ「これだけ買っても千円いかないんだねー?」
肇「駄菓子ですからね。単価が低いですから」
杏「そう言えば、文香ちゃんは?」
文香「…お疲れ様です」
肇「あれ?どうしたんですか、その箱は」
文香「余りにも当たりが引けないので…箱ごと買おう、と…」
杏「まぁ一箱買っても大した金額にならないしね」
フレデリカ「何箱買うの?」
文香「…年齢分と聞いた事があるので…」
杏「それ杏達のお金なんだから戻して」
久し振りに駄菓子屋に行ってきました
色々懐かしくて、クリスマスに一人で何をやっているんだと消えたくなりました
お付き合い、ありがとうございました
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